JP2002316903A - 防藻剤 - Google Patents

防藻剤

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JP2002316903A
JP2002316903A JP2001289108A JP2001289108A JP2002316903A JP 2002316903 A JP2002316903 A JP 2002316903A JP 2001289108 A JP2001289108 A JP 2001289108A JP 2001289108 A JP2001289108 A JP 2001289108A JP 2002316903 A JP2002316903 A JP 2002316903A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐水性、耐候性および耐アルカリ性に優れ、
少ない使用量でも優れた防藻効果を発現することのでき
る防藻剤を提供すること。 【解決手段】 防藻剤の有効成分として、トリアジン系
化合物、イソチアゾリン系化合物およびハロアセチレン
系化合物を含有させる。本発明の防藻剤は、雨水や湿
気、あるいは、太陽光線などの紫外線を受ける屋内外の
環境下においても好適に使用することができ、さらに
は、耐アルカリ性に優れているため、その適用対象が、
油性のみならず水性であっても、その効果を有効に発現
することができる。したがって、そのような環境下で使
用される水性および油性の塗料や接着剤、あるいは、プ
ラスチック製品などに好適に使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、防藻剤、詳しく
は、工業的に用いられる防藻剤に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、製紙パルプ工場、冷却水循環
工程などの種々の産業用水や、切削油などの金属加工用
油剤、カゼイン、澱粉糊、にかわ、塗工紙、紙用塗工
液、表面サイズ剤、塗料、接着剤、合成ゴムラテック
ス、印刷インキ、ポリビニルアルコールフィルム、塩化
ビニルフィルム、プラスチック製品、セメント混和剤な
どの各種産業製品には、藻類などの有害な微生物が繁殖
しやすく、生産性や品質の低下、悪臭の発生などの原因
となっている。そのため、このような微生物の繁殖を防
除するために防藻効果や防かび効果を発現する防藻防か
び剤が広く使用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、既存の防藻防
かび剤では、防藻効果を有効に発現し得るものが少な
く、とりわけ、雨水や湿気、あるいは、太陽光線などの
紫外線を受ける屋内外の環境下において、その防藻効果
が著しく低下するものも多い。
【0004】また、近年では、環境保護の観点より、そ
の使用量をできるだけ少なくすることが望まれるととも
に、水性塗料や水性接着剤などの使用が増加しつつある
ため、油性塗料や油性接着剤のみならず、アルカリ性の
水性塗料や水性接着剤などにも有効に使用できる防藻剤
の開発が望まれている。
【0005】そこで、本発明はこのような事情に鑑みな
されたもので、その目的とするところは、耐水性、耐候
性および耐アルカリ性に優れ、少ない使用量でも優れた
防藻効果を発現することのできる防藻剤を提供すること
にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者は、少ない使用量でも優れた防藻効果を発
現することができる防藻剤につき、鋭意検討したとこ
ろ、トリアジン系化合物、イソチアゾリン系化合物およ
びハロアセチレン系化合物を含有させることにより、少
ない使用量でも優れた防藻効果を発現することができ、
しかも、耐水性、耐候性および耐アルカリ性に優れる知
見を見出し、さらに研究を重ねた結果、本発明を完成す
るに至った。
【0007】すなわち、本発明は、(1)トリアジン系
化合物、イソチアゾリン系化合物およびハロアセチレン
系化合物を含有していることを特徴とする防藻剤、
(2)トリアジン系化合物が、一般式(1)
【0008】
【化5】 (式中、R1、R2、R3およびR4は水素原子または
置換基を有していてもよい炭化水素基を、Xはハロゲン
原子またはアルキルチオ基を示す。)で表わされる化合
物であることを特徴とする、前記(1)に記載の防藻
剤、(3)一般式(1)の式中、R1およびR2が水素
原子または炭素数1〜4のアルキル基であり、R3およ
びR4が炭素数1〜4のアルコキシ基によって置換され
ていてもよい炭素数1〜5のアルキル基または炭素数1
〜4のアルコキシ基によって置換されていてもよい炭素
数3〜6のシクロアルキル基であり、Xがハロゲン原子
または炭素数1〜4のアルキルチオ基であることを特徴
とする、前記(2)に記載の防藻剤、(4)トリアジン
系化合物が、2−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−
6−シクロプロピルアミノ−s−トリアジン、2−クロ
ロ−4,6−ジエチルアミノ−s−トリアジン、2−クロ
ロ−4−エチルアミノ−6−イソプロピルアミノ−s−
トリアジンおよび2−メチルチオ−4−エチルアミノ−
6−(1,2−ジメチルプロピルアミノ)−s−トリア
ジンからなる群から選ばれる少なくとも1種であること
を特徴とする、前記(1)〜(3)のいずれかに記載の
防藻剤、(5)イソチアゾリン系化合物が、一般式
(2)
【0009】
【化6】 (式中、Y1は水素原子または置換基を有していてもよ
い炭化水素基を、X1およびX2は同一または相異なっ
て水素原子、ハロゲン原子または置換基を有していても
よい炭化水素基を示す。)、または一般式(3)
【0010】
【化7】 (式中、Y2は水素原子または置換基を有していてもよ
い炭化水素基を、A環は置換基を有していてもよいベン
ゼン環を示す。)で表わされる化合物であることを特徴
とする、前記(1)〜(4)のいずれかに記載の防藻
剤、(6)一般式(2)および一般式(3)の式中、Y
1およびY2が水素原子または炭素数1〜8のアルキル
基であり、X1およびX2がともに水素原子、一方が水
素原子で他方が塩素原子またはともに塩素原子であるこ
とを特徴とする、前記(5)に記載の防藻剤、(7)イ
ソチアゾリン系化合物が、2−メチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン、5−クロロ−2−n−オクチル−4
−イソチアゾリン−3−オン、4−クロロ−2−n−オ
クチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジク
ロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチア
ゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3
−オン、N−n−ブチル−1,2−ベンゾイソチアゾリ
ン−3−オンからなる群から選ばれる少なくとも1種で
あることを特徴とする、前記(1)〜(6)のいずれか
に記載の防藻剤、(8)ハロアセチレン系化合物が、一
般式(4)
【0011】
【化8】 (式中、X3はハロゲン原子を、R5およびR6は同一
または相異なって水素原子または置換基を有していても
よい炭化水素基を、zは0または1の整数を示す。)で
表わされる化合物であることを特徴とする、前記(1)
〜(7)のいずれかに記載の防藻剤、(9)一般式
(4)の式中、X3がヨウ素原子であり、R5およびR
6が、一方が水素原子で他方が炭素数1〜8のアルキル
基であり、zが1であることを特徴とする、前記(8)
に記載の防藻剤、(10)ハロアセチレン系化合物が、
3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメートである
ことを特徴とする、前記(1)〜(9)のいずれかに記
載の防藻剤、(11)トリアジン系化合物1重量部に対
し、イソチアゾリン系化合物を0.2〜1.6重量部、
ハロアセチレン系化合物を0.2〜1.6重量部含有し
ていることを特徴とする、前記(1)〜(10)のいず
れかに記載の防藻剤、に関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の防藻剤は、有効成分とし
て、トリアジン系化合物、イソチアゾリン系化合物およ
びハロアセチレン系化合物を含有している。
【0013】本発明において、トリアジン系化合物とし
ては、例えば、下記一般式(1)で表わされる化合物が
挙げられる。
【0014】
【化9】 (式中、R1、R2、R3およびR4は水素原子または
置換基を有していてもよい炭化水素基を、Xはハロゲン
原子またはアルキルチオ基を示す。) 一般式(1)の式中、R1、R2、R3およびR4で示
される置換基を有していてもよい炭化水素基の炭化水素
基としては、炭素数1〜20、好ましくは、炭素数1〜
14の炭化水素基が好ましく、例えば、アルキル基、ア
ルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基およびア
リール基などが挙げられる。
【0015】アルキル基としては、例えば、メチル、エ
チル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、
sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシ
ル、ヘプチル、オクチル、イソオクチル、sec−オク
チル、tert−オクチル、ノニル、デシルなどの炭素
数1〜10のアルキル基が挙げられる。
【0016】アルケニル基としては、例えば、ビニル、
アリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−プロペ
ニル、2−メチル−1−プロペニルなどの炭素数2〜4
のアルケニル基が挙げられる。
【0017】アルキニル基としては、例えば、エチニ
ル、1−プロピニル、2−プロピニル、ブチニル、ペン
チニルなどの炭素数2〜5のアルキニル基が挙げられ
る。
【0018】シクロアルキル基としては、例えば、シク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどの炭素数
3〜8のシクロアルキル基が挙げられる。
【0019】アリール基としては、例えば、フェニル、
ナフチル、アントリル、フェナントリルなどの炭素数6
〜14のアリール基が挙げられる。
【0020】R1、R2、R3およびR4で示される置
換基を有していてもよい炭化水素基の置換基としては、
例えば、ヒドロキシル基、ハロゲン原子(例えば、塩
素、フッ素、臭素およびヨウ素など)、シアノ基、アミ
ノ基、カルボキシル基、アルコキシ基(例えば、メトキ
シ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシなどの炭素数1〜
4のアルコキシ基など)、炭素数6〜20のアリールオ
キシ基(例えば、フェノキシ基など)、アルキルチオ基
(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、ブ
チルチオなどの炭素数1〜4のアルキルチオ基など)お
よび炭素数6〜20のアリールチオ基(例えば、フェニ
ルチオ基など)などが挙げられる。これらの置換基は同
一または相異なって1〜5個、好ましくは1〜3個置換
していてもよい。
【0021】上記した、R1およびR2で示される置換
基を有していてもよい炭化水素基としては、置換基を有
していない炭化水素基が好ましく、その中でも、アルキ
ル基が好ましい。アルキル基としては、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチ
ル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1
〜4のアルキル基が好ましい。
【0022】上記した、R3およびR4で示される置換
基を有していてもよい炭化水素基としては、置換基を有
していてもよいアルキル基または置換基を有していても
よいシクロアルキル基が好ましい。
【0023】R3およびR4で示される置換基を有して
いてもよいアルキル基のアルキル基としては、例えば、
メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、イソブチル、t−ブチル、n−ペンチル、イソペ
ンチルなどの炭素数1〜5のアルキル基が挙げられる。
また、その置換基としては、上記と同様のものが挙げら
れる。
【0024】また、R3およびR4で示される置換基を
有していてもよいシクロアルキル基のシクロアルキル基
としては、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シ
クロペンチル、シクロヘキシルなどの炭素数3〜6のシ
クロアルキル基が挙げられる。また、その置換基として
は、上記と同様のものが挙げられる。
【0025】Xで示されるハロゲン原子としては、例え
ば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素などが挙げられる。ま
た、Xで示されるアルキルチオ基としては、例えば、メ
チルチオ、エチルチオ、n−プロピルチオ、イソプロピ
ルチオ、n−ブチルチオ、イソブチルチオなどの炭素数
1〜4のアルキルチオ基が挙げられる。
【0026】一般式(1)の好ましい態様としては、R
1およびR2が、水素原子または炭素数1〜4のアルキ
ル基であり、R3およびR4が、置換されていないかあ
るいは炭素数1〜4のアルコキシ基によって置換されて
いる炭素数1〜5のアルキル基、または、置換されてい
ないかあるいは炭素数1〜4のアルコキシ基によって置
換されている炭素数3〜6のシクロアルキル基であり、
Xが、ハロゲン原子または炭素数1〜4のアルキルチオ
基である態様が挙げられる。このうち、とりわけ、炭素
数3〜6のシクロアルキル基がシクロプロピル基であ
り、Xが塩素原子であるか、メチルチオまたはエチルチ
オである態様が好ましい。
【0027】このようなトリアジン系化合物は、以下に
示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造する
ことができる。そのような具体例としては、例えば、2
−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロ
ピルアミノ−s−トリアジン、2−クロロ−4,6−ジエ
チルアミノ−s−トリアジン、2−クロロ−4−エチル
アミノ−6−イソプロピルアミノ−s−トリアジン、2
−メチルチオ−4−エチルアミノ−6−(1,2−ジメ
チルプロピルアミノ)−s−トリアジンなどが挙げられ
る。これらのうち、さらに好ましくは、2−メチルチオ
−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−
s−トリアジンが挙げられる。これらトリアジン系化合
物は、単独または2種以上併用してもよい。
【0028】トリアジン系化合物は、塩基のまま使用し
てもよく、また、例えば、塩酸、硫酸、硝酸、リン酸な
どの無機酸との塩、あるいは、例えば、酢酸、プロピオ
ン酸、パラトルエンスルホン酸などの有機酸との塩とし
て使用してもよい。
【0029】本発明において、イソチアゾリン系化合物
としては、例えば、下記一般式(2)または下記一般式
(3)で表わされる化合物が挙げられる。
【0030】
【化10】 (式中、Y1は水素原子または置換基を有していてもよ
い炭化水素基を、X1およびX2は同一または相異なっ
て水素原子、ハロゲン原子または置換基を有していても
よい炭化水素基を示す。)、
【0031】
【化11】 (式中、Y2は水素原子または置換基を有していてもよ
い炭化水素基を、A環は置換基を有していてもよいベン
ゼン環を示す。) 一般式(2)および一般式(3)の式中、Y1およびY
2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基とし
ては、上記したR1、R2、R3およびR4で示される
置換基を有していてもよい炭化水素基の炭化水素基と同
様のものが挙げられ、置換基を有していない炭化水素基
が好ましく、その中でも、アルキル基が好ましい。アル
キル基としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、n−オクチル、イソオクチル、sec−オクチル、
tert−オクチル、ノニル、デシルなどの炭素数1〜
10のアルキル基が挙げられる。好ましくは、炭素数が
1〜8のアルキル基が挙げられ、より好ましくは、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの炭
素数1〜4のアルキル基およびn−オクチル、イソオク
チル、sec−オクチル、tert−オクチルなどの炭
素数8のアルキル基が挙げられる。さらに好ましくは、
メチル、n−ブチル、n−オクチルが挙げられる。
【0032】したがって、Y1およびY2の好ましい例
としては、水素原子、メチル、n−ブチルおよびn−オ
クチルが挙げられる。
【0033】一般式(2)で表わされるイソチアゾリン
系化合物において、X1およびX2で示されるハロゲン
原子としては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が
挙げられる。好ましくは、塩素が挙げられる。
【0034】X1およびX2で示される置換基を有して
いてもよい炭化水素基としては、上記したR1、R2、
R3およびR4で示される置換基を有していてもよい炭
化水素基の炭化水素基と同様のものが挙げられ、置換基
を有していない炭化水素基が好ましく、その中でも、ア
ルキル基が好ましい。アルキル基としては、例えば、メ
チル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、
イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの
炭素数1〜4のアルキル基が挙げられる。
【0035】また、X1およびX2は、2価の炭化水素
基で環形成されていてもよく、このような2価の炭化水
素基としては、例えば、メチレン、エチレン、トリメチ
レン、テトラメチレンなどの炭素数1〜4の2価の炭化
水素基が挙げられる。好ましくは、トリメチレンが挙げ
られる。
【0036】X1およびX2の好ましい例としては、例
えば、ハロゲン原子、水素原子が挙げられ、好ましい態
様としては、例えば、X1およびX2がともに水素原
子、X1およびX2のうち、いずれか一方が水素原子で
あって他方がハロゲン原子、X1およびX2がともにハ
ロゲン原子である態様が挙げられる。また、トリメチレ
ンで環形成されているものも、好ましい態様の1つであ
る。
【0037】一般式(3)で表わされるイソチアゾリン
系化合物において、A環で示されるベンゼン環の置換基
としては、上記したR1、R2、R3およびR4で示さ
れる置換基を有していてもよい炭化水素基の置換基と同
様のものを挙げることができ、好ましくは、ハロゲン原
子、アルキル基(例えば、メチル、エチル、プロピル、
ブチルなどの炭素数1〜4のアルキル基など)が挙げら
れる。これらの置換基は、同一または相異なって1〜4
個、好ましくは、1または2個置換してもよい。A環で
示される置換基を有していてもよいベンゼン環の好まし
い態様としては、置換基を有していないベンゼン環が挙
げられる。
【0038】このようなイソチアゾリン系化合物は、以
下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造
することができる。そのような具体例としては、例え
ば、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−
エチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オク
チル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2
−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ
−2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−ク
ロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、4−クロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2
−シクロヘキシル−4−イソチアゾリン−3−オン、2
−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン
−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
ン、N−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−
3−オンなどが挙げられる。これらのうち、好ましく
は、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−
n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5
−クロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、4−クロロ−2−n−オクチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチ
ル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メチル−4,
5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3−オン、
1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、N−n−ブ
チル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オンが挙げ
られる。これらイソチアゾリン系化合物は、単独または
2種以上併用してもよい。
【0039】本発明において、ハロアセチレン系化合物
としては、例えば、下記一般式(4)で表わされる化合
物が挙げられる。
【0040】
【化12】 (式中、X3はハロゲン原子を、R5およびR6は同一
または相異なって水素原子または置換基を有していても
よい炭化水素基を、zは0または1の整数を示す。) 一般式(4)の式中、X3で示されるハロゲン原子とし
ては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げら
れ、好ましくは、ヨウ素が挙げられる。
【0041】R5およびR6で示される置換基を有して
いてもよい炭化水素基としては、上記したR1、R2、
R3およびR4で示される置換基を有していてもよい炭
化水素基と同様のものが挙げられ、置換基を有していな
い炭化水素基が好ましく、その中でも、アルキル基が好
ましい。アルキル基としては、例えば、メチル、エチ
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチ
ル、イソアミル、sec−アミル、tert−アミル、
n−ヘキシル、イソヘキシル、n−ヘプチル、n−オク
チルなどの直鎖状または分岐状の炭素数1〜8のアルキ
ル基が挙げられ、さらに、シクロプロピル、シクロブチ
ル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチルなどの炭素数3〜8の環状のアルキ
ル基が挙げられる。好ましくは、メチル、エチル、n−
ブチルが挙げられ、より好ましくは、n−ブチルが挙げ
られる。
【0042】R5およびR6の好ましい態様としては、
例えば、R5およびR6がともに水素原子、R5および
R6のいずれか一方が水素原子であり、他方が炭素数1
〜8のアルキル基、R5およびR6がともに炭素数1〜
8のアルキル基である態様が挙げられる。さらに好まし
くは、R5およびR6のいずれか一方が水素原子であ
り、他方が炭素数1〜8のアルキル基である態様が挙げ
られ、とりわけ、R5およびR6のいずれか一方が水素
原子であり、他方がn−ブチルである態様が挙げられ
る。
【0043】また、zは0または1の整数を示し、zが
0のときは、ハロアセチレン系化合物は酸アミド誘導体
となり、zが1のときは、ハロアセチレン系化合物はカ
ーバメート誘導体となる。これらのうち、zが1である
ハロアセチレン系化合物のカーバメート誘導体が好まし
い。
【0044】このようなハロアセチレン系化合物は、以
下に示す具体的な化合物に準じて公知の方法により製造
することができる。
【0045】ハロアセチレン系化合物の具体例として
は、zが0のときのハロアセチレン系化合物の酸アミド
誘導体として、例えば、3−クロロプロピオール酸アミ
ド、N−メチル−3−クロロプロピオール酸アミド、N
−エチル−3−クロロプロピオール酸アミド、N−プロ
ピル−3−クロロプロピオール酸アミド、N−ブチル−
3−クロロプロピオール酸アミド、N−ヘキシル−3−
クロロプロピオール酸アミド、N−オクチル−3−クロ
ロプロピオール酸アミド、N−シクロヘキシル−3−ク
ロロプロピオール酸アミドなどの(N−置換−)3−ク
ロロプロピオール酸アミド、例えば、3−ブロモプロピ
オール酸アミド、N−メチル−3−ブロモプロピオール
酸アミド、N−エチル−3−ブロモプロピオール酸アミ
ド、N−プロピル−3−ブロモプロピオール酸アミド、
N−ブチル−3−ブロモプロピオール酸アミド、N−ヘ
キシル−3−ブロモプロピオール酸アミド、N−オクチ
ル−3−ブロモプロピオール酸アミド、N−シクロヘキ
シル−3−ブロモプロピオール酸アミドなどの(N−置
換−)3−ブロモプロピオール酸アミド、例えば、3−
ヨードプロピオール酸アミド、N−メチル−3−ヨード
プロピオール酸アミド、N−エチル−3−ヨードプロピ
オール酸アミド、N−プロピル−3−ヨードプロピオー
ル酸アミド、N−ブチル−3−ヨードプロピオール酸ア
ミド、N−ヘキシル−3−ヨードプロピオール酸アミ
ド、N−オクチル−3−ヨードプロピオール酸アミド、
N−シクロヘキシル−3−ヨードプロピオール酸アミド
などの(N−置換−)3−ヨードプロピオール酸アミド
などが挙げられる。好ましくは、(N−置換−)3−ヨ
ードプロピオール酸アミドが挙げられ、より好ましく
は、N−ブチル−3−ヨードプロピオール酸アミドが挙
げられる。
【0046】また、zが1のときのハロアセチレン系化
合物のカーバメート誘導体の具体例として、例えば、3
−ヨード−2−プロピニルメチルカーバメート、3−ヨ
ード−2−プロピニルエチルカーバメート、3−ヨード
−2−プロピニルプロピルカーバメート、3−ヨード−
2−プロピニルブチルカーバメート、3−ヨード−2−
プロピニルヘキシルカーバメート、3−ヨード−2−プ
ロピニルオクチルカーバメート、3−ヨード−2−プロ
ピニルシクロヘキシルカーバメートなどの3−ヨード−
2−プロピニルアルキルカーバメートなどが挙げられ
る。好ましくは、3−ヨード−2−プロピニルブチルカ
ーバメートが挙げられる。これらハロアセチレン系化合
物は、単独または2種以上併用してもよい。
【0047】そして、トリアジン系化合物、イソチアゾ
リン系化合物およびハロアセチレン系化合物を配合する
割合は、製剤の取り扱いや、塗料に配合した場合には、
アルカリ・紫外線などによる塗料や塗膜の変色、塗膜か
らの薬剤(有効成分)溶脱による効力発現の観点から、
トリアジン系化合物1重量部に対し、イソチアゾリン系
化合物が0.2〜1.6重量部、さらには、0.3〜
1.2重量部、ハロアセチレン系化合物が0.2〜1.
6重量部、さらには、0.3〜1.2重量部であること
が好ましい。
【0048】また、本発明の防藻剤は、その目的および
用途に応じて、例えば、液剤(水懸濁剤および油剤を含
む。)、ペースト剤、粉剤、粒剤、マイクロカプセルな
どの公知の剤型に製剤化して使用することができる。ま
た、包接化合物として調製してもよく、さらに、層状ケ
イ酸塩などのモンモリロナイト(スメクタイト類)など
に担持させ、あるいは、クレー、シリカ、タルク、ホワ
イトカーボンなどに吸着させることにより調製してもよ
い。
【0049】これらのうち、例えば、液剤として製剤化
するには、トリアジン系化合物、イソチアゾリン系化合
物およびハロアセチレン系化合物を上記した割合で、適
宜溶剤に配合し、例えば、5〜80℃、好ましくは、1
0〜70℃で撹拌することにより、溶解または分散すれ
ばよい。
【0050】より具体的には、例えば、トリアジン系化
合物、イソチアゾリン系化合物およびハロアセチレン系
化合物の合計量が、得られる製剤に対して1〜70重量
%、好ましくは5〜50重量%の割合となるように含有
させて、攪拌して溶解または分散させればよい。
【0051】このときに使用される溶剤としては、トリ
アジン系化合物、イソチアゾリン系化合物およびハロア
セチレン系化合物を溶解しまたは分散し得る溶剤であれ
ば特に制限されない。
【0052】このような溶剤としては、例えば、水、例
えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i
so−プロパノール、n−ブタノール、tert−ブタ
ノール、3−メチル−3−メトキシブタノールなどのア
ルコール系溶剤、例えば、エチレングリコール、ジエチ
レングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレン
グリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレン
グリコール、ポリプロピレングリコール、1,4−ブタ
ンジオール、1,5−ペンタンジオール、エチレングリ
コールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエ
チルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテル、トリプロピレング
リコールモノメチルエーテルなどのグリコール系溶剤、
例えば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブ
チルケトン、プロピレンカーボネートなどのケトン系溶
剤、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフラン、エチル
エーテルなどのエーテル系溶剤、例えば、酢酸エチル、
酢酸ブチル、酢酸イソブチル、3−メチル−3−メトキ
シブチルアセテート、γ−ブチロラクトン、アジピン酸
ジメチル、グルタル酸ジメチル、コハク酸ジメチルなど
のエステル系溶剤、例えば、ベンゼン、トルエン、キシ
レン、メチルナフタレン、ジメチルナフタレン、エチル
ビフェニル、ジエチルビフェニル、ソルベントナフサ、
イソプロピルナフタレン、ジイソプロピルナフタレンな
どの芳香族系溶剤、例えば、四塩化炭素、クロロホル
ム、塩化メチレンなどのハロゲン化炭化水素系溶剤、例
えば、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、
アセトニトリル、N−メチルピロリドンなどの極性溶剤
などが挙げられる。
【0053】また、工業的に使用されている脂肪族系石
油溶剤や芳香族系石油溶剤を用いてもよい。脂肪族系石
油溶剤としては、例えば、ミネラルスピリットなどが挙
げられる。また、芳香族系石油溶剤としては、市販品と
して、例えば、MSP(蒸留範囲(℃)90〜120、
比重(15/4℃)0.820以上、混合アニリン点
(℃)26以下、芳香族含量(容量%)70以上)、ス
ーパーゾール100(蒸留範囲(℃)95〜111、比
重(15/4℃)0.825、混合アニリン点(℃)2
6.0、芳香族含量(容量%)75以上)、ペガゾール
ARO−80(蒸留範囲(℃)104〜123、比重
(15/4℃)0.832、混合アニリン点(℃)2
6、芳香族含量(容量%)75.9)、スワゾール10
0(蒸留範囲(℃)106〜116、比重(15/4
℃)0.835、混合アニリン点(℃)24.6、芳香
族含量(容量%)76.4)、スワゾール200(蒸留
範囲(℃)132〜144、比重(15/4℃)0.8
44、混合アニリン点(℃)23.8、芳香族含量(容
量%)80.9)、MHS(蒸留範囲(℃)140〜1
70、比重(15/4℃)0.86〜0.88、混合ア
ニリン点(℃)11〜12、芳香族含量(容量%)98
以上)、ハイアロム2S(蒸留範囲(℃)152〜18
7、比重(15/4℃)0.816、混合アニリン点
(℃)47以下、芳香族含量(容量%)45〜55)、
スワゾール310(蒸留範囲(℃)153〜177、比
重(15/4℃)0.817、混合アニリン点(℃)4
3.6、芳香族含量(容量%)51.0)、スーパーゾ
ール150(蒸留範囲(℃)153〜197、比重(1
5/4℃)0.815、混合アニリン点(℃)21.
5、芳香族含量(容量%)50以上)、昭石ハイゾール
(蒸留範囲(℃)153〜198、比重(15.6/1
5.6℃)0.818、芳香族含量(容量%)55)、
HAWS(蒸留範囲(℃)154〜190、比重(15
/4℃)0.822、芳香族含量(容量%)50)、ス
ーパーゾール1500(蒸留範囲(℃)155〜17
1、比重(15/4℃)0.869、混合アニリン点
(℃)14.6、芳香族含量(容量%)98以上)、日
石ハイゾール100(蒸留範囲(℃)155〜180、
比重(15/4℃)0.870〜0.880、混合アニ
リン点(℃)15以下、芳香族含量(容量%)99.0
以上)、ベガゾールR−100(蒸留範囲(℃)156
〜174、比重(15/4℃)0.874、混合アニリ
ン点(℃)14、芳香族含量(容量%)96.4)、ソ
ルベッソ100(蒸留範囲(℃)158〜177、比重
(15/4℃)0.870、混合アニリン点(℃)1
4、芳香族含量(容量%)98.0)、MSS(蒸留範
囲(℃)158〜180、比重(15.6/15.6
℃)0.86〜0.89、混合アニリン点(℃)13〜
14、芳香族含量(容量%)98以上)、SHELLS
OL A(蒸留範囲(℃)160〜182、比重(15
/4℃)0.873、芳香族含量(容量%)98)、ス
ワゾール1000(蒸留範囲(℃)162〜176、比
重(15/4℃)0.878、混合アニリン点(℃)1
2.7、芳香族含量(容量%)99.7)、出光イプゾ
ール100(蒸留範囲(℃)162〜179、比重(1
5/4℃)0.875、混合アニリン点(℃)13.
5、芳香族含量(容量%)99.5以上)、昭石特ハイ
ゾール(蒸留範囲(℃)162〜180、比重(15/
4℃)0.881、混合アニリン点(℃)12.6、芳
香族含量(容量%)99.99)、スワゾール1500
(蒸留範囲(℃)180〜207比重(15/4℃)
0.886、混合アニリン点(℃)16.5、芳香族含
量(容量%)98.8)、日石ハイゾール150(蒸留
範囲(℃)182〜216、比重(15/4℃)0.8
87〜0.904、混合アニリン点(℃)17以下、芳
香族含量(容量%)99.0以上)、スーパーゾール1
800(蒸留範囲(℃)183〜208、比重(15/
4℃)0.889、混合アリニン点(℃)15.7、芳
香族含量(容量%)99以上)、ソルベッソ150(蒸
留範囲(℃)185〜211、比重(15/4℃)0.
896、混合アニリン点(℃)18.3、芳香族含量
(容量%)97.3)、出光イプゾール150(蒸留範
囲(℃)186〜205、比重(15.6/15.6
℃)0.895、混合アニリン点(℃)15.2、芳香
族含量(容量%)99.5以上)、SHELLSOL
AB(蒸留範囲(℃)187〜213、比重(15/4
℃)0.894、芳香族含量(容量%)99.5)、ペ
ガゾールR−150(蒸留範囲(℃)191〜212、
比重(15/4℃)0.890、混合アニリン点(℃)
18、芳香族含量(容量%)97.2)、スワゾール1
800(蒸留範囲(℃)197〜237、比重(15/
4℃)0.940、混合アニリン点(℃)14.0、芳
香族含量(容量%)99.6)が挙げられる。
【0054】これらのうち、好ましくは、グリコール系
溶剤、芳香族系溶剤および芳香族系石油溶剤が挙げられ
る。これら溶剤は、単独または2種以上併用してもよ
い。
【0055】また、例えば、マイクロカプセルとして製
剤化するには、例えば、界面重合法、in situ
重合法、液中硬化被膜法などの化学的方法や、例えば、
単純コアセルベーション法、複合コアセルベーション
法、pHコントロール法、非溶媒添加法などの水溶液か
らの相分離法や、有機溶媒からの相分離法などのコアセ
ルベーション法などの物理化学的方法や、例えば、スプ
レードライング法、気中懸濁被膜法、真空蒸着被膜法、
静電的合体法、融解分散冷却法、無機質壁カプセル化法
などの物理的および機械的方法が用いられる。
【0056】これらの方法のうちでは、界面重合法が好
ましく用いられる。すなわち、界面重合法においては、
例えば、有効成分、有機溶媒およびポリイソシアネート
を含む油相を調製し、その油相およびポリオールおよび
/またはポリアミンを水相中に配合して、ポリイソシア
ネートとポリオールおよび/またはポリアミンとを界面
重合させることにより、その界面重合によって形成され
るポリウレタンおよび/またはポリウレアの膜内に、有
効成分が封入されるマイクロカプセルが水に分散した状
態の水分散液として、容易に調製することができる。
【0057】さらに、本発明の防藻剤は、その目的およ
び用途によって、公知の添加剤、例えば、他の防かび剤
および/または防藻剤、界面活性剤、酸化防止剤、光安
定剤などを添加してもよい。
【0058】他の防かび剤および/または防藻剤として
は、例えば、ジヨードメチル−p−トルイルスルホン、
p−クロロフェニル−3−ヨードプロパルギルフォルマ
ールなどの有機ヨウ素系化合物、例えば、4,5−ジク
ロロ−1,2−ジチオール−3−オンなどのジチオール
系化合物、例えば、3,3,4,4−テトラクロロテト
ラヒドロチオフェン−1,1−ジオキシドなどのチオフ
ェン系化合物、例えば、テトラメチルチウラムジスルフ
ィドなどのチオカーバメート系化合物、例えば、2,
4,5,6−テトラクロロイソフタロニトリルなどのニ
トリル系化合物、例えば、N−(フルオロジクロロメチ
ルチオ)−フタルイミド、N−(フルオロジクロロメチ
ルチオ)−N,N’−ジメチル−N−フェニル−スルフ
ァミドなどのハロアルキルチオ系化合物、例えば、2,
3,5,6−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニ
ル)ピリジンなどのピジリン系化合物、例えば、ジンク
ピリチオン、ナトリウムピリチオンなどのピリチオン系
化合物、例えば、2−(4−チオシアノメチルチオ)ベ
ンゾチアゾールなどのベンゾチアゾール系化合物、例え
ば、メチル 2−ベンズイミダゾールカーバメート、2
−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾールなどのベン
ズイミダゾール系化合物、例えば、3−ベンゾ[b]チ
エン−2−イル−5,6−ジヒドロ−1,4,2−オキ
サチアジン 4−オキシドなどのオキサチアジン系化合
物、例えば、テブコナゾール、プロピコナゾール、アザ
コナゾール、シプロコナゾールなどのトリアゾール系化
合物、例えば、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノー
ル、2−ブロモ−2−ニトロプロパン1,3−ジオール
などのニトロアルコール系化合物、例えば、3−(3,
4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレアなど
の尿素系化合物、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロ
パンアミドなどのアミド系化合物などが挙げられる。
【0059】これらの他の防かび剤および/または防藻
剤は、単独または2種以上併用してもよい。また、これ
らの配合割合は、その剤型および目的ならびに用途によ
って適宜決定される。
【0060】また、界面活性剤としては、例えば、石鹸
類、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤、カ
チオン系界面活性剤、両イオン界面活性剤、高分子界面
活性剤など、公知の界面活性剤が挙げられ、好ましく
は、ノニオン系界面活性剤、アニオン系界面活性剤が挙
げられる。
【0061】ノニオン系界面活性剤としては、例えば、
ポリオキシアルキレンアリールフェニルエーテル、ポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、酸化エチレン
と酸化プロピレンとのブロック共重合物などが挙げられ
る。
【0062】アニオン系界面活性剤としては、例えば、
アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルナフタレ
ンスルホン酸金属塩、ポリカルボン酸型界面活性剤、ジ
アルキルスルホコハク酸エステル金属塩、ポリオキシエ
チレンジスチレン化フェニルエーテルサルフェートアン
モニウム塩、リグニンスルホン酸金属塩などが挙げられ
る。また、これらの金属塩としては、例えば、ナトリウ
ム塩、カリウム塩、マグネシウム塩などが挙げられる。
【0063】また、酸化防止剤としては、例えば、2,
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’
−メチレンビス[4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル]などのフェノール系酸化防止剤、例えば、アルキル
ジフェニルアミン、N,N’−ジ−s−ブチル−p−フ
ェニレンジアミンなどのアミン系酸化防止剤などが挙げ
られる。
【0064】これら、界面活性剤および酸化防止剤は、
例えば、液剤の場合には、液剤100重量部に対して
0.1〜5重量部添加される。
【0065】また、光安定剤としては、例えば、ビス
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケートなどのヒンダードアミン系光安定剤などが挙げ
られる。このような光安定剤は、例えば、液剤の場合に
は、液剤100重量部に対して1〜10重量部添加され
る。
【0066】このようにして得られる本発明の防藻剤
は、耐水性、耐候性および耐アルカリ性に優れ、少ない
使用量でも優れた防藻効果を発現することができる。
【0067】なお、本発明の防藻剤の防除対象となる藻
類は、水中や陸上に生育し同化色素を持ち独立して栄養
生活をする植物であるが、例えば、藍藻類、緑藻類、褐
藻類、紅藻類、黄藻類、黄褐藻類などが含まれる。本発
明の防藻剤は、とりわけ、緑藻類、藍藻類の防除に優れ
た防藻効果が発現される。
【0068】そのため、例えば、製紙パルプ工場、冷却
水循環工程などの種々の産業用水や、切削油などの金属
加工用油剤、カゼイン、澱粉糊、にかわ、塗工紙、紙用
塗工液、表面サイズ剤、塗料、接着剤、合成ゴムラテッ
クス、印刷インキ、ポリビニルアルコールフィルム、塩
化ビニルフィルム、プラスチック製品、セメント混和
剤、シーリング剤、目地剤などの各種産業製品などの用
途において有効に使用することができる。
【0069】とりわけ、本発明の防藻剤は、耐水性、耐
候性に優れているため、雨水や湿気、あるいは、太陽光
線などの紫外線を受ける屋内外の環境下においても好適
に使用することができ、さらには、耐アルカリ性に優れ
ているため、その適用対象が、油性のみならず水性であ
っても、その効果を有効に発現することができる。その
ため、そのような環境下で使用される水性および油性の
塗料や接着剤、あるいは、プラスチック製品などに好適
に使用することができる。
【0070】したがって、本発明の防藻剤は、より具体
的には、油性または水性の屋外塗料(外壁塗料など)や
屋外接着剤、船底塗料、屋外用ビニルフィルム(農業用
ビニルフィルムなど)、各種プラスチック製品、シーリ
ング剤、目地剤などの用途に好適に使用することができ
る。
【0071】なお、本発明の防藻剤は、その適用対象に
応じて添加量を適宜決定すればよいが、10〜2000
0mg(有効成分)/kg(製品)、好ましくは、50
〜10000mg(有効成分)/kg(製品)の濃度と
して使用することが好ましい。
【0072】また、本発明の防藻剤は、その目的および
用途によっては、各有効成分(すなわち、トリアジン系
化合物、イソチアゾリン系化合物およびハロアセチレン
系化合物)を個別または分割して予め調製し、それらを
適用対象に対してそれぞれ直接添加して、適用対象物中
において作用させてもよい。
【0073】
【実施例】以下に実施例および比較例を挙げ、本発明を
より具体的に説明する。
【0074】(1) 製剤例および製剤比較例の調製 有効成分として下記のものを使用して、製剤例1〜5お
よび製剤比較例1〜4の防藻剤を調製した。
【0075】トリアジン系化合物:イルガロール107
1(商品名、チバスペシャリティーケミカルズ社製、2
−メチルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロ
ピルアミノ−s−トリアジン、98重量%含有) イソチアゾリン系化合物: ケーソン893T(商品名、ロームアンドハース社製、
2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、9
8重量%含有) ケーソン287T(商品名、ロームアンドハース社製、
4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾ
リン−3−オン、98重量%含有) ハロアセチレン系化合物:トロイサンポリフェーズP−
100(商品名、トロイケミカル社製、3−ヨード−2
−プロピニルブチルカーバメート、98重量%含有) 製剤例1 82.3gのキシレンに、5.1gのイルガロール10
71、5.1gのケーソン893T、および、7.5g
のトロイサンポリフェーズP−100を加え、室温で撹
拌して、100gの防藻剤A(液剤)を得た。
【0076】製剤例2 77.3gのキシレンに、5.1gのイルガロール10
71、5.1gのケーソン893T、および、12.5
gのトロイサンポリフェーズP−100を加え、室温で
撹拌して、100gの防藻剤B(液剤)を得た。
【0077】製剤例3 ケーソン893T 26.25g、および、トロイサン
ポリフェーズP−100 26.25gを、アロサイザ
ー202(エチルビフェニル、沸点286℃、新日鉄化
学(株)製)35gに溶解させた後、この溶液を60℃
に加温し、これに、予め80℃で溶解させておいたタケ
ネートL−5060(ジフェニルメタン−4,4’−ジ
イソシアネートのε−カプロラクトン変性ポリイソシア
ネート:アミン当量670、武田薬品工業(株)製)
2.26gとミリオネートMR200S(ポリメチレン
ポリフェニルポリイソシアネート:アミン当量132
(3核体以上の多核体50重量%以上)、日本ポリウレ
タン工業(株)製)20.34gを混合し溶解させるこ
とにより、油相を調製した。
【0078】一方、水134.8gに、10重量%のポ
リビニルアルコール(ポバール217、(株)クラレ
製)水溶液84g、デモールNL(アニオン系界面活性
剤、花王(株)製)水溶液1.2gを室温で混合するこ
とにより、水相を調製した。
【0079】次いで、水相に油相を加え、T.K.オー
トホモミキサーにて数分間攪拌することにより分散させ
た。なお、この時のミキサーの回転数は2500min
−1であった。そして、この攪拌中に、エチレンジアミ
ン1.46gを含む水溶液15gを滴下した。次いで、
得られた水分散液を、75℃の恒温槽中で3時間緩やか
に攪拌させながら反応させることによって、2−n−オ
クチル−4−イソチアゾリン−3−オンと3−ヨード−
2−プロピニルブチルカーバメートが封入されたマイク
ロカプセルを含む水分散液を得た。これに、0.1N塩
酸水溶液と0.1N水酸化ナトリウム水溶液とによっ
て、pH7に調整後、純水を加え、2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オン 3重量%、3−ヨード
−2−プロピニルブチルカーバメート 3重量%の防藻
剤C(マイクロカプセル水分散剤)を得た。
【0080】製剤例4 94.9gのメチルカルビトールに、5.1gのイルガ
ロール1071を加え、室温で撹拌して、100gの防
藻剤D(液剤)を得た。
【0081】製剤例5 ケーソン893Tをケーソン287Tに変更した以外
は、実施例3と同様の操作により、4,5−ジクロロ−
2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン 3
重量%、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメー
ト 3重量%の防藻剤E(マイクロカプセル水分散剤)
を得た。
【0082】製剤比較例1 86.7gのキシレンに、5.1gのイルガロール10
71、および、8.2gのケーソン893Tを加え、室
温で撹拌して、100gの防藻剤F(液剤)を得た。
【0083】製剤比較例2 84.7gのキシレンに、5.1gのイルガロール10
71、および、10.2gのケーソン893Tを加え、
室温で撹拌して、100gの防藻剤G(液剤)を得た。
【0084】製剤比較例3 74.9gのキシレンに、5.1gのイルガロール10
71、および、20.0gのトロイサンポリフェーズP
−100を加え、室温で撹拌して、100gの防藻剤H
(液剤)を得た。
【0085】製剤比較例4 69.9gのキシレンに、5.1gのイルガロール10
71、および、25.0gのトロイサンポリフェーズP
−100を加え、室温で撹拌して、100gの防藻剤I
(液剤)を得た。
【0086】(2) 防藻試験 1)アクリル系のエマルション塗料に各製剤例および各
製剤比較例の防藻剤をそれぞれ0.5重量%添加し混合
した。
【0087】なお、防藻剤A、B、F〜Iは、それぞれ
単独で0.5重量%添加した(表1中、それぞれ実施例
1〜2および比較例1〜4に対応)が、防藻剤Dは、防
藻剤Cおよび防藻剤Dを0.5重量%添加したものにつ
いて、さらに、0.5重量%添加した(表1中、それぞ
れ実施例3、4に対応)。
【0088】2)3cmφの濾紙に各塗料を均一に塗布
し、塗膜調製後、24時間乾燥した。
【0089】3)得られた各塗膜を、200mLの水に
24時間浸漬した。
【0090】4)次いで、各塗膜を24時間乾燥した。
【0091】5)その後、再び、各塗膜を、200mL
の水に24時間浸漬した。
【0092】6)次いで、再び、各塗膜を24時間乾燥
して、これを試験サンプルとした。
【0093】7)3種混合藻液(Chlamydomonas reinha
rdtii(クラミドモナス・レインハルドティー)(C−
238)、Euglena gracilis(ユーグレナ・グラシリ
ス)(NIES−47)、Chlorella sp.(クロレラ・
エスピー))を、各試験サンプルを添付したアレーン培
地に噴霧して、25℃で、光照射(明状態:16時間、
暗状態:8時間)しながら4週間培養し、その後、藻類
の生育状態を判定した。その結果を表1に示す。
【0094】なお、表1には、防藻剤を添加していない
試験例をコントロールとして併記した。また、表1にお
いて、生育状態の判定は、次の基準による。
【0095】−:試験サンプル面に藻類の生育が全く認
められない。
【0096】+:試験サンプル面の1/3以下の面積で
藻類の生育が認められる。
【0097】++:試験サンプル面の2/3未満の面積
で藻類の生育が認められる。
【0098】+++:試験サンプル面の2/3以上の面
積で藻類の生育が認められる。
【0099】
【表1】 表1から明らかなように、実施例の防藻剤が添加された
試験サンプルでは、藻類の生育が全く認められないのに
対し、比較例の防藻剤が添加された試験サンプルでは、
藻類の生育が認められている。このことより、実施例の
防藻剤は、アルカリ性の塗料に添加して、得られた塗膜
を、水に浸漬し、さらには、光照射された後でも、良好
な防藻効果を発現していることがわかる。
【0100】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の防藻剤は、
耐水性、耐候性および耐アルカリ性に優れ、少ない使用
量でも優れた防藻効果を発現することができる。そのた
め、雨水や湿気、あるいは、太陽光線などの紫外線を受
ける屋内外の環境下においても好適に使用することがで
き、さらには、耐アルカリ性に優れているため、その適
用対象が、油性のみならず水性であっても、その効果を
有効に発現することができる。したがって、そのような
環境下で使用される水性および油性の塗料や接着剤、あ
るいは、プラスチック製品などに好適に使用することが
できる。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリアジン系化合物、イソチアゾリン系
    化合物およびハロアセチレン系化合物を含有しているこ
    とを特徴とする防藻剤。
  2. 【請求項2】 トリアジン系化合物が、一般式(1) 【化1】 (式中、R1、R2、R3およびR4は水素原子または
    置換基を有していてもよい炭化水素基を、Xはハロゲン
    原子またはアルキルチオ基を示す。)で表わされる化合
    物であることを特徴とする、請求項1に記載の防藻剤。
  3. 【請求項3】 一般式(1)の式中、R1およびR2が
    水素原子または炭素数1〜4のアルキル基であり、R3
    およびR4が炭素数1〜4のアルコキシ基によって置換
    されていてもよい炭素数1〜5のアルキル基または炭素
    数1〜4のアルコキシ基によって置換されていてもよい
    炭素数3〜6のシクロアルキル基であり、Xがハロゲン
    原子または炭素数1〜4のアルキルチオ基であることを
    特徴とする、請求項2に記載の防藻剤。
  4. 【請求項4】 トリアジン系化合物が、2−メチルチオ
    −4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルアミノ−
    s−トリアジン、2−クロロ−4,6−ジエチルアミノ−
    s−トリアジン、2−クロロ−4−エチルアミノ−6−
    イソプロピルアミノ−s−トリアジンおよび2−メチル
    チオ−4−エチルアミノ−6−(1,2−ジメチルプロ
    ピルアミノ)−s−トリアジンからなる群から選ばれる
    少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれかに記載の防藻剤。
  5. 【請求項5】 イソチアゾリン系化合物が、一般式
    (2) 【化2】 (式中、Y1は水素原子または置換基を有していてもよ
    い炭化水素基を、X1およびX2は同一または相異なっ
    て水素原子、ハロゲン原子または置換基を有していても
    よい炭化水素基を示す。)、または一般式(3) 【化3】 (式中、Y2は水素原子または置換基を有していてもよ
    い炭化水素基を、A環は置換基を有していてもよいベン
    ゼン環を示す。)で表わされる化合物であることを特徴
    とする、請求項1〜4のいずれかに記載の防藻剤。
  6. 【請求項6】 一般式(2)および一般式(3)の式
    中、Y1およびY2が水素原子または炭素数1〜8のア
    ルキル基であり、X1およびX2がともに水素原子、一
    方が水素原子で他方が塩素原子またはともに塩素原子で
    あることを特徴とする、請求項5に記載の防藻剤。
  7. 【請求項7】 イソチアゾリン系化合物が、2−メチル
    −4−イソチアゾリン−3−オン、2−n−オクチル−
    4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチ
    ル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−
    n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4−ク
    ロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
    ン、4,5−ジクロロ−2−n−オクチル−4−イソチ
    アゾリン−3−オン、2−メチル−4,5−トリメチレ
    ン−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイ
    ソチアゾリン−3−オン、N−n−ブチル−1,2−ベ
    ンズイソチアゾリン−3−オンからなる群から選ばれる
    少なくとも1種であることを特徴とする、請求項1〜6
    のいずれかに記載の防藻剤。
  8. 【請求項8】 ハロアセチレン系化合物が、一般式
    (4) 【化4】 (式中、X3はハロゲン原子を、R5およびR6は同一
    または相異なって水素原子または置換基を有していても
    よい炭化水素基を、zは0または1の整数を示す。)で
    表わされる化合物であることを特徴とする、請求項1〜
    7のいずれかに記載の防藻剤。
  9. 【請求項9】 一般式(4)の式中、X3がヨウ素原子
    であり、R5およびR6が、一方が水素原子で他方が炭
    素数1〜8のアルキル基であり、zが1であることを特
    徴とする、請求項8に記載の防藻剤。
  10. 【請求項10】 ハロアセチレン系化合物が、3−ヨー
    ド−2−プロピニルブチルカーバメートであることを特
    徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の防藻剤。
  11. 【請求項11】 トリアジン系化合物1重量部に対し、
    イソチアゾリン系化合物を0.2〜1.6重量部、ハロ
    アセチレン系化合物を0.2〜1.6重量部含有してい
    ることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載
    の防藻剤。
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