JP2003104801A - 安定化された微生物増殖抑制組成物 - Google Patents
安定化された微生物増殖抑制組成物Info
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Abstract
を発現することのできる、安定化された微生物増殖抑制
組成物を提供すること。 【解決手段】 ハロアセチレン系化合物およびイソチア
ゾリン系化合物に、エポキシ化合物を含有させるか、ま
たは、ミネラルスピリットに任意に溶解する有機溶媒を
含有させるか、または、エポキシ化合物およびミネラル
スピリットに任意に溶解する有機溶媒を含有させること
により、安定化された微生物増殖抑制組成物を調製す
る。
Description
物増殖抑制組成物、詳しくは、工業的に用いられる安定
化された微生物増殖抑制組成物に関する。
工程などの種々の産業用水や、切削油などの金属加工用
油剤、カゼイン、澱粉糊、にかわ、塗工紙、紙用塗工
液、表面サイズ剤、塗料、接着剤、合成ゴムラテック
ス、インキ、ポリビニルアルコールフィルム、塩化ビニ
ルフィルム、樹脂製品、セメント混和剤、シーリング
剤、目地剤などの各種工業製品には、かび、藻、細菌な
どの有害な微生物が繁殖しやすく、生産性や品質の低
下、悪臭の発生などの原因となっている。そのため、こ
のような微生物の繁殖を防除するために、防かび効果、
防藻効果および抗菌効果を発現する微生物増殖抑制剤が
広く使用されている。
えば、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート
などのハロアセチレン系化合物や、2−n−オクチル−
4−イソチアゾリン−3−オンなどのイソチアゾリン系
化合物が、優れた効果を発現することから広く使用され
ており、特公平5−42405号公報には、実施例7に
おいて、これら3−ヨード−2−プロピニルブチルカー
バメートおよび2−n−オクチル−4−イソチアゾリン
−3−オンを含有する水和剤が、優れた防かび効果を発
現することが記載されている。
ード−2−プロピニルブチルカーバメートなどのハロア
セチレン系化合物、および、2−n−オクチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オンなどのイソチアゾリン系化合物
は、分解しやすく、実用上、長期にわたって優れた効力
を維持することができないという不具合がある。
なされたもので、その目的とするところは、分解が少な
く、長期にわたって安定した効力を発現することのでき
る、安定化された微生物増殖抑制組成物を提供すること
にある。
に、本発明者は、ハロアセチレン系化合物およびイソチ
アゾリン系化合物の安定化について鋭意検討したとこ
ろ、ハロアセチレン系化合物およびイソチアゾリン系化
合物とともに、エポキシ化合物を含有させることによ
り、それらの分解を防止できる知見を見い出し、また、
ハロアセチレン系化合物およびイソチアゾリン系化合物
とともに、ミネラルスピリットに任意に溶解する有機溶
媒を含有させることにより、それらの分解を防止できる
知見を見い出し、さらに、ハロアセチレン系化合物およ
びイソチアゾリン系化合物とともに、エポキシ化合物お
よびミネラルスピリットに任意に溶解する有機溶媒を含
有させることにより、それらの分解をより一層防止でき
る知見を見い出し、これらの知見に基づいてさらに研究
を重ねた結果、本発明を完成するに至った。
レン系化合物、イソチアゾリン系化合物およびエポキシ
化合物を含有することを特徴とする、安定化された微生
物増殖抑制組成物、(2) ハロアセチレン系化合物、
イソチアゾリン系化合物およびミネラルスピリットに任
意に溶解する有機溶媒を含有することを特徴とする、安
定化された微生物増殖抑制組成物、(3) ハロアセチ
レン系化合物、イソチアゾリン系化合物、エポキシ化合
物およびミネラルスピリットに任意に溶解する有機溶媒
を含有することを特徴とする、安定化された微生物増殖
抑制組成物、(4) ハロアセチレン系化合物が、一般
式(1)
または相異なって水素原子または置換基を有していても
よい炭化水素基を、zは0または1の整数を示す。)で
表わされる化合物であることを特徴とする、前記(1)
〜(3)に記載の安定化された微生物増殖抑制組成物、
(5) 一般式(1)の式中、X1がヨウ素原子であ
り、R1およびR2が、一方が水素原子で他方が炭素数
1〜10のアルキル基であり、zが1であることを特徴
とする、前記(4)に記載の安定化された微生物増殖抑
制組成物、(6) ハロアセチレン系化合物が、3−ヨ
ード−2−プロピニルブチルカーバメートであることを
特徴とする、前記(4)または(5)のいずれかに記載
の安定化された微生物増殖抑制組成物、(7) イソチ
アゾリン系化合物が、一般式(2)
い炭化水素基を、X2およびX3は同一または相異なっ
て水素原子、ハロゲン原子または置換基を有していても
よい炭化水素基を示す。)、または一般式(3)
い炭化水素基を、A環は置換基を有していてもよいベン
ゼン環を示す。)で表わされる化合物であることを特徴
とする、前記(1)〜(6)のいずれかに記載の安定化
された微生物増殖抑制組成物、(8) 一般式(2)お
よび一般式(3)の式中、R3およびR4が水素原子ま
たは炭素数1〜8のアルキル基であり、X2およびX3
がともに水素原子、一方が水素原子で他方が塩素原子ま
たはともに塩素原子であることを特徴とする、前記
(7)に記載の安定化された微生物増殖抑制組成物、
(9) イソチアゾリン系化合物が、2−n−オクチル
−4−イソチアゾリン−3−オンまたは/および1,2
−ベンズイソチアゾリン−3−オンであることを特徴と
する、前記(7)または(8)のいずれかに記載の安定
化された微生物増殖抑制組成物、(10) エポキシ化
合物が、一般式(4)
整数を示す。)で表わされる化合物であることを特徴と
する、前記(1)、(3)〜(9)のいずれかに記載の
安定化された微生物増殖抑制組成物、(11) エポキ
シ化合物が、2−エチルヘキシルグルシジルエーテルお
よび/またはネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テルであることを特徴とする、前記(10)に記載の安
定化された微生物増殖抑制組成物、(12) ミネラル
スピリットに任意に溶解する有機溶媒が、2つのベンゼ
ン環を有し、少なくともいずれか一方のベンゼン環には
少なくとも1つの置換基があり、各置換基の炭素数の総
和が2以上であることを特徴とする、前記(2)〜(1
1)のいずれかに記載の安定化された微生物増殖抑制組
成物、(13) ミネラルスピリットに任意に溶解する
有機溶媒が、ジイソプロピルナフタレン、イソプロピル
ナフタレン、エチルビフェニル、ジエチルビフェニル、
フェニルキシリルエタンからなる群から選ばれる少なく
とも1種であることを特徴とする、前記(12)に記載
の安定化された微生物増殖抑制組成物、(14) ミネ
ラルスピリットに任意に溶解する有機溶媒が、一般式
(5)
ル基を、R8は水素またはアシル基を示す。)で表わさ
れる化合物であることを特徴とする、前記(2)〜(1
1)のいずれかに記載の安定化された微生物増殖抑制組
成物、(15) 一般式(5)の式中、R6およびR7
がともに炭素数1〜4のアルキル基でR8が炭素数1〜
4のアシル基であるか、R6およびR7が炭素数1〜4
のアルキル基でR8が水素原子であるか、または、R6
が炭素数1〜4のアルキル基でR7およびR8がともに
水素原子であることを特徴とする、前記(14)に記載
の安定化された微生物増殖抑制組成物、(16) ミネ
ラルスピリットに任意に溶解する有機溶媒が、3−メチ
ル−3−メトキシブチルアセテート、3−メチル−3−
メトキシブタノール、3−メトキシブタノールからなる
群から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とす
る、前記(14)または(15)に記載の安定化された
微生物増殖抑制組成物を提供するものである。
抑制組成物としては、まず、ハロアセチレン系化合物、
イソチアゾリン系化合物およびエポキシ化合物を含有す
るものが挙げられる。
としては、例えば、下記一般式(1)で表わされる化合
物が挙げられる。
または相異なって水素原子または置換基を有していても
よい炭化水素基を、zは0または1の整数を示す。) 一般式(1)の式中、X1で示されるハロゲン原子とし
ては、例えば、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げら
れ、好ましくは、ヨウ素が挙げられる。
いてもよい炭化水素基の炭化水素基としては、炭素数1
〜20、好ましくは、炭素数1〜14の炭化水素基が好
ましく、例えば、アルキル基、アルケニル基、アルキニ
ル基、シクロアルキル基およびアリール基などが挙げら
れる。
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペン
チル、sec−ペンチル、tert−ペンチル(ネオペ
ンチル)、n−ヘキシル、イソヘキシル、2−エチルブ
チル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、イ
ソオクチル、sec−オクチル、tert−オクチル、
2−エチルヘキシル、ノニル、デシルなどの炭素数1〜
10のアルキル基が挙げられる。
アリル、イソプロペニル、1−プロペニル、2−プロペ
ニル、2−メチル−1−プロペニルなどの炭素数2〜4
のアルケニル基が挙げられる。
ル、1−プロピニル、2−プロピニル、ブチニル、ペン
チニルなどの炭素数2〜5のアルキニル基が挙げられ
る。
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシル、シクロヘプチル、シクロオクチルなどの炭素数
3〜8のシクロアルキル基が挙げられる。
ナフチル、アントリル、フェナントリルなどの炭素数6
〜14のアリール基が挙げられる。
いてもよい炭化水素基の置換基としては、例えば、ヒド
ロキシル基、ハロゲン原子(例えば、塩素、フッ素、臭
素およびヨウ素など)、シアノ基、アミノ基、カルボキ
シル基、アルコキシ基(例えば、メトキシ、エトキシ、
プロポキシ、ブトキシなどの炭素数1〜4のアルコキシ
基など)、炭素数6〜20のアリールオキシ基(例え
ば、フェノキシ基など)、炭素数1〜4のアルキルチオ
基(例えば、メチルチオ、エチルチオ、プロピルチオ、
ブチルチオなどの炭素数1〜4のアルキルチオ基など)
および炭素数6〜20のアリールチオ基(例えば、フェ
ニルチオ基など)などが挙げられる。これらの置換基は
同一または相異なって1〜5個、好ましくは1〜3個置
換基を有していてもよい。
基を有していてもよい炭化水素基としては、置換基を有
していない炭化水素基が好ましく、その中でも、アルキ
ル基が好ましい。アルキル基としては、炭素数が1〜1
0のアルキル基、好ましくは、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1〜4のアルキ
ル基、より好ましくは、n−ブチルが挙げられる。
例えば、R1およびR2がともに水素原子、R1および
R2のいずれか一方が水素原子であり、他方が炭素数1
〜10のアルキル基、R1およびR2がともに炭素数1
〜10のアルキル基である態様が挙げられる。さらに好
ましくは、R1およびR2のいずれか一方が水素原子で
あり、他方が炭素数1〜10のアルキル基である態様が
挙げられ、とりわけ、R1およびR2のいずれか一方が
水素原子であり、他方がn−ブチルである態様が挙げら
れる。
0のときは、ハロアセチレン系化合物は酸アミド誘導体
となり、zが1のときは、ハロアセチレン系化合物はカ
ーバメート誘導体となる。これらのうち、zが1である
ハロアセチレン系化合物のカーバメート誘導体が好まし
い。
は、zが0のときのハロアセチレン系化合物の酸アミド
誘導体として、例えば、3−クロロプロピオール酸アミ
ド、N−メチル−3−クロロプロピオール酸アミド、N
−エチル−3−クロロプロピオール酸アミド、N−プロ
ピル−3−クロロプロピオール酸アミド、N−ブチル−
3−クロロプロピオール酸アミド、N−ヘキシル−3−
クロロプロピオール酸アミド、N−オクチル−3−クロ
ロプロピオール酸アミド、N−シクロヘキシル−3−ク
ロロプロピオール酸アミドなどの(N−置換−)3−ク
ロロプロピオール酸アミド、例えば、3−ブロモプロピ
オール酸アミド、N−メチル−3−ブロモプロピオール
酸アミド、N−エチル−3−ブロモプロピオール酸アミ
ド、N−プロピル−3−ブロモプロピオール酸アミド、
N−ブチル−3−ブロモプロピオール酸アミド、N−ヘ
キシル−3−ブロモプロピオール酸アミド、N−オクチ
ル−3−ブロモプロピオール酸アミド、N−シクロヘキ
シル−3−ブロモプロピオール酸アミドなどの(N−置
換−)3−ブロモプロピオール酸アミド、例えば、3−
ヨードプロピオール酸アミド、N−メチル−3−ヨード
プロピオール酸アミド、N−エチル−3−ヨードプロピ
オール酸アミド、N−プロピル−3−ヨードプロピオー
ル酸アミド、N−ブチル−3−ヨードプロピオール酸ア
ミド、N−ヘキシル−3−ヨードプロピオール酸アミ
ド、N−オクチル−3−ヨードプロピオール酸アミド、
N−シクロヘキシル−3−ヨードプロピオール酸アミド
などの(N−置換−)3−ヨードプロピオール酸アミド
などが挙げられる。好ましくは、(N−置換−)3−ヨ
ードプロピオール酸アミドが挙げられ、より好ましく
は、N−ブチル−3−ヨードプロピオール酸アミドが挙
げられる。
合物のカーバメート誘導体として、例えば、3−ヨード
−2−プロピニルメチルカーバメート、3−ヨード−2
−プロピニルエチルカーバメート、3−ヨード−2−プ
ロピニルプロピルカーバメート、3−ヨード−2−プロ
ピニルブチルカーバメート、3−ヨード−2−プロピニ
ルヘキシルカーバメート、3−ヨード−2−プロピニル
オクチルカーバメート、3−ヨード−2−プロピニルシ
クロヘキシルカーバメートなどの3−ヨード−2−プロ
ピニルアルキルカーバメートなどが挙げられる。好まし
くは、3−ヨード−2−プロピニルブチルカーバメート
が挙げられる。これらハロアセチレン系化合物は、単独
または2種以上併用してもよい。
としては、例えば、下記一般式(2)または下記一般式
(3)で表わされる化合物が挙げられる。
い炭化水素基を、X2およびX3は同一または相異なっ
て水素原子、ハロゲン原子または置換基を有していても
よい炭化水素基を示す。)、または一般式(3)
い炭化水素基を、A環は置換基を有していてもよいベン
ゼン環を示す。) 一般式(2)および一般式(3)の式中、R3およびR
4で示される置換基を有していてもよい炭化水素基とし
ては、上記したR1およびR2で示される置換基を有し
ていてもよい炭化水素基と同様のものが挙げられ、なか
でも、置換基を有していない炭化水素基が好ましく、そ
の中でも、アルキル基が好ましい。アルキル基として
は、炭素数が1〜8のアルキル基、好ましくは、メチ
ル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イ
ソブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの炭
素数1〜4のアルキル基およびn−オクチル、イソオク
チル、sec−オクチル、tert−オクチル、2−エ
チルヘキシルなどの炭素数8のアルキル基、より好まし
くは、メチル、n−ブチル、n−オクチルが挙げられ
る。
としては、水素原子、炭素数1〜8のアルキル基(より
好ましくは、メチル、n−ブチルおよびn−オクチル)
が挙げられる。
系化合物において、X2およびX3で示されるハロゲン
原子としては、例えば、上記したX1で示されるハロゲ
ン原子と同様のものが挙げられ、好ましくは、塩素が挙
げられる。
いてもよい炭化水素基としては、上記したR1およびR
2で示される置換基を有していてもよい炭化水素基と同
様のものが挙げられ、なかでも、置換基を有していない
炭化水素基が好ましく、その中でも、アルキル基が好ま
しい。アルキル基としては、例えば、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、s
ec−ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1〜4の
アルキル基が好ましい。
基とともに環形成されていてもよく、このような2価の
炭化水素基としては、例えば、メチレン、エチレン、ト
リメチレン、テトラメチレンなどの炭素数1〜4の2価
のアルキレン基が挙げられる。好ましくは、トリメチレ
ンが挙げられる。
えば、ハロゲン原子、水素原子が挙げられ、好ましい態
様としては、例えば、X2およびX3がともに水素原
子、X2およびX3のうち、いずれか一方が水素原子で
あって他方がハロゲン原子、X2およびX3がともにハ
ロゲン原子である態様が挙げられる。また、トリメチレ
ンで環形成されているものも、好ましい態様の1つであ
る。
系化合物において、A環で示されるベンゼン環の置換基
としては、上記したR1およびR2で示される置換基を
有していてもよい炭化水素基の置換基と同様のものを挙
げることができ、好ましくは、ハロゲン原子、アルキル
基(例えば、メチル、エチル、プロピル、ブチルなどの
炭素数1〜4のアルキル基など)が挙げられる。これら
の置換基は、同一または相異なって1〜4個、好ましく
は、1または2個置換していてもよい。A環で示される
置換基を有していてもよいベンゼン環の好ましい態様と
しては、置換されていないベンゼン環が挙げられる。
は、例えば、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−
n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−ク
ロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5
−クロロ−2−エチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、5−クロロ−2−n−オクチル−4−イソチアゾリ
ン−3−オン、4−クロロ−2−n−オクチル−4−イ
ソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−n−
オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジ
クロロ−2−シクロヘキシル−4−イソチアゾリン−3
−オン、2−メチル−4,5−トリメチレン−4−イソ
チアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン
−3−オン、N−n−ブチル−1,2−ベンズイソチア
ゾリン−3−オンなどが挙げられる。これらのうち、好
ましくは、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オ
ン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3
−オン、5−クロロ−2−n−オクチル−4−イソチア
ゾリン−3−オン、4−クロロ−2−n−オクチル−4
−イソチアゾリン−3−オン、4,5−ジクロロ−2−
n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−オン、2−メ
チル−4,5−トリメチレン−4−イソチアゾリン−3
−オン、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、N
−n−ブチル−1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オ
ンが挙げられ、より好ましくは、2−n−オクチル−4
−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンズイソチア
ゾリン−3−オンが挙げられる。これらイソチアゾリン
系化合物は、単独または2種以上併用してもよい。
内にエポキシ基を有する化合物であれば特に制限されな
いが、例えば、下記一般式(4)で表される化合物が挙
げられる。
整数を示す。) 一般式(4)の式中、R5は1〜4価の炭化水素基とし
ては、aに対応する1価、2価、3価または4価の炭素
数4〜14の炭化水素基が挙げられる。
ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、n−ペンチル、sec−ペンチル、tert−ペン
チル(ネオペンチル)、n−ヘキシル、イソヘキシル、
2−エチルブチル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−
オクチル、イソオクチル、sec−オクチル、tert
−オクチル、2−エチルヘキシル、ノニル、デシル、ウ
ンデシル、ドデシル、トリデシル、テトラデシルなどの
炭素数4〜14のアルキル基、例えば、1−ブテニル、
3−ブテニルなどの炭素数4〜10のアルケニル基が挙
げられる。
ラメチレン、エチルエチレン、ペンタメチレン、2,2
−ジメチルトリメチレン、ヘキサメチレン、ヘプタメチ
レン、デカメチレンなどの炭素数4〜10のアルキレン
基、例えば、4−プロピル−2−ペンテニレンなどの炭
素数4〜10のアルケニレン基、および、下記一般式
(6)で表わされる2価の炭化水素基が挙げられる。
の整数(但し、R9がメチル基の場合は1〜3の整数)
を示す。) 3価の炭化水素基としては、例えば、下記一般式(7)
で表わされる3価の炭化水素基が挙げられる。
たは1(但し、R10が水素原子の場合は1の整数)を
示す。) 上記一般式(6)および(7)の式中、R9、R10の
アルキル基としては、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチルなどの炭素数1〜8のアルキル基
が挙げられる。
一般式(8)で表わされる4価の炭化水素基が挙げられ
る。
の炭化水素基のうち、好ましくは、炭素数5〜10の1
価または2価の炭化水素基、より好ましくは、2−エチ
ルヘキシル、2,2−ジメチルトリメチレンなどの炭素
数5〜8のアルキル基および炭素数5〜8のアルキレン
基が挙げられる。
は、好ましくは、1および2である。
は、例えば、ブチルグリシジルエーテル、ペンチルグリ
シジルエーテル、ヘキシルグリシジルエーテル、ヘプチ
ルグリシジルエーテル、オクチルグリシジルエーテル、
2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、ノニルグリシ
ジルエーテル、デシルグリシジルエーテル、ドデシルグ
リシジルエーテル、トリデシルグリシジルエーテル、テ
トラデシルグリシジルエーテルなどのモノグリシジルエ
ーテル類、例えば、1,4−ブタンジオールジグリシジ
ルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエー
テル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテ
ル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、トリ
エチレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピ
レングリコールジグリシジルエーテルなどのジグリシジ
ルエーテル類、例えば、トリメチロールエタントリグリ
シジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジ
ルエーテルなどのトリグリシジルエーテル類、例えば、
ペンタエリスリトールテトラグリシジルエーテルなどの
テトラグリシジルエーテル類などが挙げられる。これら
エポキシ化合物は、単独または2種以上併用してもよ
い。
ましくは、2−エチルヘキシルグリシジルエーテル、ネ
オペンチルグリコールジグリシジルエーテルが挙げられ
る。
イソチアゾリン系化合物およびエポキシ化合物の配合割
合は、例えば、ハロアセチレン系化合物1重量部に対
し、イソチアゾリン系化合物が、0.3〜10重量部、
さらには、0.5〜5重量部、エポキシ化合物が、0.
01〜3重量部、さらには、0.05〜1重量部である
ことが好ましい。
抑制組成物は、ハロアセチレン系化合物、イソチアゾリ
ン系化合物およびミネラルスピリットに任意に溶解する
有機溶媒を含有するものが挙げられる。
リン系化合物は、上記と同様のものが挙げられる。
る有機溶媒は、ミネラルスピリットに対する溶解度(2
5℃)が無限大である(すなわち、ミネラルスピリット
に対して配合量に関係なく常に溶解する)有機溶媒であ
れば、特に制限されないが、例えば、2つのベンゼン環
を有し、少なくともいずれか一方のベンゼン環には少な
くとも1つの置換基があり、各置換基の炭素数の総和が
2以上である芳香族化合物や、例えば、一般式(5)
ル基を、R8は水素またはアシル基を示す。)で表わさ
れる脂肪族化合物などが好ましい。
ピリットとも呼ばれ、石油系溶剤を分留して得られる、
沸点範囲140〜180℃の工業用ガソリン4号に相当
するものであって、工業的には、「ミネラルターペン」
(三菱石油社製)や「ペガソールAN45」(エクソン
モービル社製)などとして市販されている。
ンゼン環は、例えば、2つのベンゼン環が炭素−炭素結
合を介して直接結合されている下記一般式(9)の骨格
(ビフェニル骨格)を有するもの、
合されている下記一般式(10)の骨格(ジフェニルア
ルカン骨格)を有するもの、
(11)の骨格(ナフタレン骨格)を有するものなどが
挙げられる。
価の炭化水素基としては、−CH2−、−CH(C
H3)−、−C(CH3)2−、−CH2CH2−など
の炭素数1〜3のアルキレン基が挙げられる。
少なくともいずれか一方のベンゼン環には、少なくとも
1つの置換基があり、各置換基の炭素数の総和が2以上
である。
ル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−ペンチ
ル、sec−ペンチル、tert−ペンチル(ネオペン
チル)、n−ヘキシル、イソヘキシル、2−エチルブチ
ル、n−ヘプチル、イソヘプチル、n−オクチル、イソ
オクチル、sec−オクチル、tert−オクチル、2
−エチルヘキシル、ノニル、デシルなどの炭素数1〜1
0のアルキル基が挙げられる。好ましくは、メチル、エ
チル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソ
ブチル、sec−ブチル、tert−ブチルなどの炭素
数1〜4のアルキル基、より好ましくは、メチル、エチ
ルおよびイソプロピルが挙げられる。
両方にあってもよく、また、いずれか一方のみにあって
もよい。また、置換基は、2つのベンゼン環において、
それぞれ1〜4個、好ましくは、1〜2個あることが好
ましい。より好ましくは、2つのベンゼン環のそれぞれ
に1個ずつある態様、いずれか一方のベンゼン環のみに
1個ある態様、いずれか一方のベンゼン環のみに2個あ
る態様が挙げられる。
好ましくは、2〜10、より好ましくは、2〜4であ
る。より具体的には、2つのベンゼン環のそれぞれに1
個ずつ置換基がある態様では、2つのベンゼン環のそれ
ぞれに、例えば、メチル基、エチル基、イソプロピル基
などの炭素数1〜3の置換基が1個ずつある化合物が挙
げられる。また、いずれか一方のベンゼン環のみに置換
基が1個ある態様では、いずれか一方のベンゼン環のみ
に、例えば、エチル基、イソプロピル基などの炭素数2
〜3の置換基が1個ある化合物が挙げられる。また、い
ずれか一方のベンゼン環のみに2個ある態様では、いず
れか一方のベンゼン環のみに、例えば、メチル基、エチ
ル基、イソプロピル基などの炭素数1〜3の置換基が2
個ある化合物が挙げられる。
例えば、ジイソプロピルナフタレン、イソプロピルナフ
タレン、エチルビフェニル、ジエチルビフェニル、フェ
ニルキシリルエタンなどが挙げられる。好ましくは、エ
チルビフェニルが挙げられる。
般式(5)の式中、R6およびR7で示されるアルキル
基としては、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、
イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチ
ル、tert−ブチル、n−ペンチル、sec−ペンチ
ル、tert−ペンチル(ネオペンチル)、n−ヘキシ
ル、イソヘキシル、2−エチルブチル、n−ヘプチル、
イソヘプチル、n−オクチル、イソオクチル、sec−
オクチル、tert−オクチル、2−エチルヘキシル、
ノニル、デシルなどの炭素数1〜10のアルキル基が挙
げられる。好ましくは、メチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−
ブチル、tert−ブチルなどの炭素数1〜4のアルキ
ル基、より好ましくは、メチルおよびエチルが挙げられ
る。
るアシル基としては、例えば、炭素数1〜8のアルカノ
イル基が挙げられ、その具体例としては、ホルミル、ア
セチル、プロピオニル、ブチリル、イソブチリル、バレ
リル、イソバレリル、ピバロイル、ヘキサノイルなどが
挙げられ、なかでも、アセチル、プロピオニルなどの炭
素数1〜4のアルカノイル基が好ましい。
様としては、例えば、R6およびR7がともに炭素数1
〜4のアルキル基でR8が炭素数1〜4のアルカノイル
基である態様、例えば、R6およびR7が炭素数1〜4
のアルキル基でR8が水素原子である態様、例えば、R
6が炭素数1〜4のアルキル基でR7およびR8がとも
に水素原子である態様が挙げられる。
例えば、3−メチル−3−メトキシブチルアセテート、
3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メトキシブ
タノールなどが挙げられる。好ましくは、3−メチル−
3−メトキシブチルアセテートが挙げられる。
イソチアゾリン系化合物およびミネラルスピリットに任
意に溶解する有機溶媒の配合割合は、例えば、ハロアセ
チレン系化合物1重量部に対し、イソチアゾリン系化合
物が、0.3〜10重量部、さらには、0.5〜5重量
部、ミネラルスピリットに任意に溶解する有機溶媒が、
0.1〜200重量部、さらには、0.5〜100重量
部であることが好ましい。
抑制組成物は、ハロアセチレン系化合物、イソチアゾリ
ン系化合物、エポキシ化合物およびミネラルスピリット
に任意に溶解する有機溶媒を含有するものが挙げられ
る。
系化合物、エポキシ化合物およびミネラルスピリットに
任意に溶解する有機溶媒は、上記と同様のものが挙げら
れる。
る有機溶媒は、その目的および用途などによっては、
水、メチルアルコール、エチルアルコール、エチレング
リコール、プロピレングリコール、アセトン、メチルエ
チルケトン、ジオキサン、テトラヒドロフラン、セロソ
ルブ、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ガソリ
ン、ケロセン、灯油、燃料油、機械油、ベンゼン、トル
エン、キシレン、ソルベントナフサ、メチルナフタレ
ン、ピリジン、アルデヒドコリジン、クロロホルム、四
塩化炭素、ジメチルホルムアミド、酢酸エチルエステ
ル、酢酸ブチルエステル、脂肪酸のグリセリンエステ
ル、アセトニトリル、ジエチレングリコールモノメチル
エーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテルを
除く有機溶媒を用いるのが好ましい。
抑制組成物は、ハロアセチレン系化合物、イソチアゾリ
ン系化合物、および、エポキシ化合物およびミネラルス
ピリットに任意に溶解する有機溶媒の少なくともいずれ
か、を含み得る形態であれば、その目的および用途に応
じて、例えば、液剤(水懸濁剤および油剤を含む。)、
ペースト剤、粉剤、粒剤、マイクロカプセルなど、特に
制限されることなく、公知の方法で公知の剤型に製剤化
して使用することができる。
さらに、層状ケイ酸塩などのモンモリロナイト(スメク
タイト類など)などに担持させ、あるいは、クレー、シ
リカ、ホワイトカーボン、タルクなどに吸着させること
により調製してもよい。
ロアセチレン系化合物、イソチアゾリン系化合物、必要
によりエポキシ化合物およびミネラルスピリットに任意
に溶解する有機溶媒を、上記した割合で配合した後、例
えば、5〜80℃、好ましくは、10〜70℃で撹拌す
ればよい。
セチレン系化合物、イソチアゾリン系化合物、エポキシ
化合物およびミネラルスピリットに任意に溶解する有機
溶媒は、その合計量に対して、ハロアセチレン系化合物
が、1〜40重量%、さらには、2〜10重量%、イソ
チアゾリン系化合物が、1〜40重量%、さらには、2
〜20重量%、必要により配合されるエポキシ化合物
が、0.05〜10重量%、さらには、0.1〜5重量
%となり、その残りがミネラルスピリットに任意に溶解
する有機溶媒となるように調製することが好ましい。
れた微生物増殖抑制組成物の安定化を阻害しない範囲に
おいて、公知の添加剤、例えば、他の微生物増殖抑制
剤、界面活性剤、酸化防止剤、光安定剤などを添加して
もよい。
3,3,4,4−テトラクロロテトラヒドロチオフェン
−1,1−ジオキシドなどのチオフェン系化合物、例え
ば、ジヨードメチル−p−トルイルスルホン、p−クロ
ロフェニル−3−ヨードプロパルギルフォルマールなど
の有機ヨウ素系化合物、例えば、4,5−ジクロロ−
1,2−ジチオール−3−オンなどのジチオール系化合
物、例えば、テトラメチルチウラムジスルフィドなどの
チオカーバメート系化合物、例えば、2,4,5,6−
テトラクロロイソフタロニトリルなどのニトリル系化合
物、例えば、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−フ
タルイミド、N−(フルオロジクロロメチルチオ)−
N,N’−ジメチル−N−フェニル−スルファミドなど
のハロアルキルチオ系化合物、例えば、2,3,5,6
−テトラクロロ−4−(メチルスルフォニル)ピリジン
などのピジリン系化合物、例えば、ジンクピリチオン、
ナトリウムピリチオンなどのピリチオン系化合物、例え
ば、2−(4−チオシアノメチルチオ)ベンゾチアゾー
ルなどのベンゾチアゾール系化合物、例えば、2−メチ
ルチオ−4−t−ブチルアミノ−6−シクロプロピルア
ミノ−s−トリアジンなどのトリアジン系化合物、例え
ば、メチル 2−ベンズイミダゾールカーバメイト、2
−(4−チアゾリル)−ベンズイミダゾールなどのイミ
ダゾール系化合物、例えば、テブコナゾール、プロピコ
ナゾール、アザコナゾール、シプロコナゾールなどのト
リアゾール系化合物、例えば、3−ベンゾ[b]チエン
−2−イル−5,6−ジヒドロ−1,4,2−オキサチ
アジン−4−オキサイドなどのオキサチアジン系化合
物、例えば、2,2−ジブロモ−2−ニトロエタノー
ル、2−ブロモ−2−ニトロプロパン1,3−ジオール
などのニトロアルコール系化合物、例えば、3−(3,
4−ジクロロフェニル)−1,1−ジメチルウレアなど
の尿素系化合物、2,2−ジブロモ−3−ニトリロプロ
パンアミドなどのアミド系化合物などが挙げられる。こ
れらの他の微生物増殖抑制剤は、単独または2種以上併
用してもよい。また、これらの配合割合は、その剤型お
よび目的ならびに用途によって適宜決定される。
オキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレン
プロピレンブロックポリマーなどが挙げられる。
6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノール、2,2’
−メチレンビス[4−メチル−6−t−ブチルフェノー
ル]などのフェノール系酸化防止剤、例えば、アルキル
ジフェニルアミン、N,N’−ジ−s−ブチル−p−フ
ェニレンジアミンなどのアミン系酸化防止剤などが挙げ
られる。
例えば、液剤の場合には、液剤100重量部に対して
0.1〜5重量部添加される。
(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セ
バケートなどのヒンダードアミン系光安定剤などが挙げ
られる。このような光安定剤は、例えば、液剤の場合に
は、液剤100重量部に対して0.1〜10重量部添加
される。
れた微生物増殖抑制組成物は、有効成分であるハロアセ
チレン系化合物およびイソチアゾリン系化合物の分解が
ともに少なく、長期にわたって安定したこれらの相乗的
な防かび効果、防藻効果、殺菌効果、抗菌効果を発現さ
せることができるので、工業的な用途において、防かび
剤、防藻剤、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤などとして有効に
使用することができる。
水循環工程などの種々の産業用水や、切削油などの金属
加工用油剤、カゼイン、澱粉糊、にかわ、塗工紙、紙用
塗工液、表面サイズ剤、塗料、接着剤、合成ゴムラテッ
クス、印刷インキ、ポリビニルアルコールフィルム、塩
化ビニルフィルム、プラスチック製品、セメント混和
剤、シーリング剤、目地剤などの各種工業製品などの有
害微生物の防除の用途において有効に用いることができ
る。
制組成物は、その適用対象に応じて添加量を適宜決定す
ればよいが、1〜20000mg(有効成分)/kg
(製品)、好ましくは、50〜10000mg(有効成
分)/kg(製品)の濃度として用いることが好まし
い。
説明する。
名:トロイサンポリフェーズP−100、トロイケミカ
ル社製、純度98重量%)5g、2−n−オクチル−4
−イソチアゾリン−3−オン(商品名:ケーソン893
T、ロームアンドハース社製、純度98重量%)5g、
ネオペンチルグリコールジグリジシルエーテル(商品
名:エリシス GE−20、CVCスペシャリティケミ
カルズ社製)0.5g、3−メチル−3−メトキシブチ
ルアセテート(商品名:ソルフィットAC、クラレ社
製)89.5gを常温で配合して撹拌することにより、
微生物増殖抑制組成物を得た。
様の操作により、実施例2〜実施例13および比較例1
〜4の微生物増殖抑制組成物を調製した。
ス瓶に密閉し、60℃で2週間放置した後の残存率
(%)を測定した。その結果を表1に示す。なお、残存
率(%)は、2週間放置後の微生物増殖抑制組成物中の
各有効成分の含有量を液体クロマトグラフィーにより測
定し、放置後の含有量/放置前の含有量×100として
算出した。
チルカーバメート(商品名:トロイサンポリフェーズP
−100、トロイケミカル社製、純度98重量%) OIT:2−n−オクチル−4−イソチアゾリン−3−
オン(商品名:ケーソン893T、ロームアンドハース
社製、純度98重量%) BIT:1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(プ
ロクセルプレスペーストD、アビシア社製、純度80重
量%) ジイソプロピルナフタレン:KMC−113、呉羽化学
工業社製 イソプロピルナフタレン:KMC−500、呉羽化学工
業社製 エチルビフェニル:アロサイザー202、新日鐵化学社
製 ジエチルビフェニル:アロサイザー404、新日鐵化学
社製 フェニルキシリルエタン:SUS296、日本石油化学
社製 メチルナフタレン:新日鐵化学社製 3−メチル−3−メトキシブチルアセテート:ソルフィ
ットAC、クラレ社製 3−メチル−3−メトキシブタノール:ソルフィット、
クラレ社製 メチルカルビトール:和光純薬社製 試薬 メチルセロソルブ:和光純薬社製 試薬 ジエチレングリコール:和光純薬社製 試薬 2−エチルヘキシルグリシジルエーテル:ヘロキシMK
−116、ローンプーラン社製 ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル:エリシ
ス GE−20、CVCスペシャリティケミカルズ社製
た微生物増殖抑制組成物は、有効成分であるハロアセチ
レン系化合物およびイソチアゾリン系化合物の分解がと
もに少なく、長期にわたって安定したこれらの相乗的な
防かび効果、防藻効果、殺菌効果、抗菌効果を発現させ
ることができるので、工業的な用途において、防かび
剤、防藻剤、防腐剤、殺菌剤、抗菌剤などとして有効に
使用することができる。
Claims (11)
- 【請求項1】 ハロアセチレン系化合物、イソチアゾリ
ン系化合物およびエポキシ化合物を含有することを特徴
とする、安定化された微生物増殖抑制組成物。 - 【請求項2】 ハロアセチレン系化合物、イソチアゾリ
ン系化合物およびミネラルスピリットに任意に溶解する
有機溶媒を含有することを特徴とする、安定化された微
生物増殖抑制組成物。 - 【請求項3】 ハロアセチレン系化合物、イソチアゾリ
ン系化合物、エポキシ化合物およびミネラルスピリット
に任意に溶解する有機溶媒を含有することを特徴とす
る、安定化された微生物増殖抑制組成物。 - 【請求項4】 ハロアセチレン系化合物が、一般式
(1) 【化1】 (式中、X1はハロゲン原子を、R1およびR2は同一
または相異なって水素原子または置換基を有していても
よい炭化水素基を、zは0または1の整数を示す。)で
表わされる化合物であることを特徴とする、請求項1〜
3に記載の安定化された微生物増殖抑制組成物。 - 【請求項5】 イソチアゾリン系化合物が、一般式
(2) 【化2】 (式中、R3は水素原子または置換基を有していてもよ
い炭化水素基を、X2およびX3は同一または相異なっ
て水素原子、ハロゲン原子または置換基を有していても
よい炭化水素基を示す。)、または一般式(3) 【化3】 (式中、R4は水素原子または置換基を有していてもよ
い炭化水素基を、A環は置換基を有していてもよいベン
ゼン環を示す。)で表わされる化合物であることを特徴
とする、請求項1〜4のいずれかに記載の安定化された
微生物増殖抑制組成物。 - 【請求項6】 エポキシ化合物が、一般式(4) 【化4】 (式中、R5は1〜4価の炭化水素基を、aは1〜4の
整数を示す。)で表わされる化合物であることを特徴と
する、請求項1、3〜5のいずれかに記載の安定化され
た微生物増殖抑制組成物。 - 【請求項7】 ミネラルスピリットに任意に溶解する有
機溶媒が、2つのベンゼン環を有し、少なくともいずれ
か一方のベンゼン環には少なくとも1つの置換基があ
り、各置換基の炭素数の総和が2以上であることを特徴
とする、請求項2〜6のいずれかに記載の安定化された
微生物増殖抑制組成物。 - 【請求項8】 ミネラルスピリットに任意に溶解する有
機溶媒が、ジイソプロピルナフタレン、イソプロピルナ
フタレン、エチルビフェニル、ジエチルビフェニル、フ
ェニルキシリルエタンからなる群から選ばれる少なくと
も1種であることを特徴とする、請求項7に記載の安定
化された微生物増殖抑制組成物。 - 【請求項9】 ミネラルスピリットに任意に溶解する有
機溶媒が、一般式(5) 【化5】 (式中、R6はアルキル基を、R7は水素またはアルキ
ル基を、R8は水素またはアシル基を示す。)で表わさ
れる化合物であることを特徴とする、請求項2〜6のい
ずれかに記載の安定化された微生物増殖抑制組成物。 - 【請求項10】 一般式(5)の式中、R6およびR7
がともに炭素数1〜4のアルキル基でR8が炭素数1〜
4のアシル基であるか、R6およびR7が炭素数1〜4
のアルキル基でR8が水素原子であるか、または、R6
が炭素数1〜4のアルキル基でR7およびR8がともに
水素原子であることを特徴とする、請求項9に記載の安
定化された微生物増殖抑制組成物。 - 【請求項11】 ミネラルスピリットに任意に溶解する
有機溶媒が、3−メチル−3−メトキシブチルアセテー
ト、3−メチル−3−メトキシブタノール、3−メトキ
シブタノールからなる群から選ばれる少なくとも1種で
あることを特徴とする、請求項9または10に記載の安
定化された微生物増殖抑制組成物。
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2001
- 2001-09-28 JP JP2001302257A patent/JP4812205B2/ja not_active Expired - Fee Related
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