JP2003274928A - 多糖類生産用培地及び多糖類の生産方法 - Google Patents
多糖類生産用培地及び多糖類の生産方法Info
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Abstract
せるのに適した培地及び製造方法を提供する。 【解決手段】 微生物を利用して多糖類を生産する際に
使用される、炭素源と、窒素源と、無機塩とを含有する
多糖類生産用培地であって、前記無機塩として塩化ナト
リウムを5.5〜8.0%(W/V)含有する多糖類生
産用培地。前記培地を用いて所定の微生物を培養するこ
とにより、有用な多糖類を高純度で大量に生産すること
が可能となる。
Description
及び多糖類製造方法に関する。さらに詳しくは、本発明
は多糖類収量及び純度を高めることを可能とする、塩化
ナトリウムを高濃度で含有する多糖類生産用培地及び前
記培地を用いることを特徴とする多糖類製造方法に関す
る。
において免疫機能を強化する作用を有し、抗腫瘍活性な
どの効果を示すことが明らかになってきた。これらの微
生物が生産する多糖類のうち、ヒアルロン酸、デキスト
ラン、キサンタンガム、プルラン等はすでに産業上利用
され、あるいは利用されつつある。
シュードモナス・エスピーWAK−1(Pseudomonas s
p. WAK-1)菌を海水で調製した培地で培養することによ
り、多糖類が生産されることが知られている(非特許文
献1)。この多糖類は保湿性、抗潰瘍活性、抗関節痛
等、医薬品や機能性食品等への応用が期待されている
(非特許文献2)。
しては、海水又は2〜3%(W/V)塩化ナトリウムで
調製した培地が用いられる。例えば、シュードモナス・
エスピーWAK−1(Pseudomonas sp. WAK-1)菌を培
養して多糖類を得るためには、本菌を培養して多糖類を
得る方法(非特許文献1)、シュードモナス・エスピー
No.9−12(Pseudomonas sp. No.9-12)菌を培養
して多糖類を得る方法(非特許文献3)などが知られて
いる。
uisan Gakkaishi, 58, 1735〜1741(1992)]
iotechnology, 1, 68-73(1999)]
ら:Nippon Suisan Gakkaishi, 55, 2015-2019(1989)]
した微生物を培養して多糖類を生産させる場合の生産量
は、たとえば、Nippon Suisan Gakkaishi[上記マツダ
(M.Matsuda)ら: 1992]やFisheries Science[シャムスデ
ィン(A.Shamsuddin)ら:Fisheries Science, 64,469-473
(1998)]に記載のごとく、多くの場合200〜300m
g/リットル程度であり、一般的に行われている微生物
による物質生産の生産効率と比較すると満足できる値と
はなっていない。そのため、前記システムを用いて多糖
類を工業的に生産するにはさらなる収率の向上が求めら
れていた。
微生物を培養して多糖類を高純度で大量に生産させるの
に適した培地を提供することを課題とする。また、本発
明は、微生物を培養して多糖類を高純度で大量に生産さ
せる多糖類の製造方法を提供することを課題とする。
微生物を培養して多糖類を大量に生産させるのに適した
培地について鋭意研究を行ったところ、培養培地に添加
する塩化ナトリウムの濃度を調整することにより海洋微
生物が生産する多糖類の量と共に純度も高めることがで
きることを見出し、本発明を完成するに至った。
れる、炭素源と、窒素源と、無機塩とを含有する多糖類
生産用培地であって、前記無機塩として塩化ナトリウム
を5.5〜8.0%(W/V)含有する多糖類生産用培
地。 (2) 前記炭素源として蔗糖、前記窒素源としてペプ
トン、酵母エキスを用いる前記(1)に記載の多糖類生
産用培地。 (3) 微生物を所定の培地において培養して多糖類を
生産するに際し、海水よりも高濃度の塩化ナトリウム含
有培地において微生物を培養する多糖類の生産方法。 (4) 前記微生物として海洋微生物を用いる前記
(3)に記載の多糖類の生産方法。 (5) 前記微生物としてシュードモナス(Pseud
omonas)属を用いる前記(3)に記載の多糖類の
生産方法。 (6) 前記微生物としてシュードモナス・エスピーW
AK−1(Pseudomonas sp. WAK−
1)菌株又はその変異株を用いる前記(3)に記載の多
糖類の生産方法。 (7) 前記培地として、無機塩として塩化ナトリウム
を5.5〜8.0%(W/V)、炭素源として蔗糖、窒
素源としてペプトン、酵母エキスを含有する多糖類生産
用培地を用いる前記(3)に記載の多糖類の生産方法。 (8) さらに、生産された多糖類を培地中から採取す
る工程を有する前記(3)に記載の多糖類の生産方法。
%(W/V)、炭素源として蔗糖、窒素源としてペプト
ン、酵母エキスを含有し、酸性ムコ多糖類を製造するシ
ュードモナス・エスピーWAK−1(Pseudomo
nas sp.WAK−1)菌株又はその変異株の培養
に用いられる培地。 (10) 酸性ムコ多糖類の生産方法であって、無機塩
として塩化ナトリウムを5.5〜8.0%(W/V)、
炭素源として蔗糖、窒素源としてペプトン、酵母エキス
を含有する多糖類生産用培地において、シュードモナス
・エスピーWAK−1(Pseudomonas s
p. WAK−1)菌株又はその変異株を実質的に静置
の条件及び弱い嫌気条件の少なくともいずれか一方の条
件で培養する酸性ムコ多糖類の生産方法。
する。本発明の培地としては、多糖類を生産しうる微生
物が生育できるものであって、塩化ナトリウムを高濃度
の範囲で含有するものであれば特に制限されることはな
い。好ましくは塩化ナトリウムを5.5〜8.0%(W
/V)の範囲で含有するものが用いられる。塩化ナトリ
ウム濃度が前記下限値よりも小さくなると多糖類の生産
収率が低くなり、前記上限値よりも高くなると得られる
収率は同じであることから経済的観点から前記上限を超
えないようにすることが好ましい。
に添加されることがあったが、その添加量は通常の微生
物の場合0.5%(W/V)程度、海洋微生物など好塩
微生物の場合は2.5〜3.0%(W/V)程度であっ
た。また、高い塩化ナトリウム濃度で生育できる微生物
があることが報告されているものの、塩化ナトリウム濃
度を高く設定することで有用多糖類が制限なく増産され
るという報告はされていない。
ナトリウムの濃度はかなり高濃度であり、好適には塩化
ナトリウム濃度は5.5〜8.0%(W/V)である。
そして本発明によれば多糖類の生産収率の飛躍的向上を
簡易に図ることができる。また、後に説明するように無
機塩を高い濃度で含む有機廃棄物の用途が拡大するとい
った効果も得られうる。このように本発明は従来技術に
基づいて容易に想到できるものではなく、本発明を見出
したことはまさに驚くべきことである。
る培地としては、従来公知の培地を基本培地とし、塩化
ナトリウム濃度が海水よりも高濃度になるように、好ま
しくは塩化ナトリウム濃度が5.5〜8.0%(W/
V)の範囲となるように調整したものが用いられる。
糖類を生産しうる微生物が生育できるものであって、少
なくとも炭素源と、窒素源と、各種無機塩と及び微量元
素とを適量含有するものが用いられる。さらに好ましく
は、前記基本培地として、シュードモナス属(Pseudomo
nas)に属する微生物が生育できるものが用いられる。
炭素源としては、グルコース、フラクトース、ガラクト
ース、シュクロース等の糖、あるいは糖蜜や廃糖蜜が挙
げられる。炭素源として1種または2種以上を単独で又
は組み合わせて用いることができる。窒素源としては、
硝酸塩、アンモニウム塩等の化合物やペプトン、酵母エ
キス、アミノ酸などの天然物が挙げられる。窒素源とし
て1種または2種以上を単独で又は組み合わせて用いる
ことができる。無機塩としては、例えば、リン酸塩、マ
グネシウム塩、カリウム塩等が挙げられる。無機塩とし
て1種または2種以上を単独で又は組み合わせて用いる
ことができる。特に、塩化ナトリウム濃度を5.5〜
8.0%(W/V)とすることにより、多糖類の生産が
著しく向上する。固体培地の場合は寒天を用いる。
リウム源としての海水もしくは人工海水及び/又は塩化
ナトリウムもしくはその水溶液を培地に添加することに
より行われる。この場合の添加方法は従来公知の方法に
基づいて行われる。培地の塩化ナトリウム濃度以外の培
養条件、例えば、使用する培地、培地のpH、培地への
添加物、培養温度などは通常微生物の培養の際に用いら
れている条件をそのまま用いることができる。
類を生産しうるものであれば特に制限なく使用すること
ができる。好ましくは海洋微生物、さらに好ましくは酸
性ムコ多糖類及び硫酸多糖類を生産する能力のある海洋
微生物が用いられる。具体的には海洋性シュードモナス
属細菌が挙げられ、より具体的にはシュードモナス・エ
スピーWAK−1(Pseudomonas sp. WAK-1)菌株又は
その変異株が挙げられる。本菌株は本発明者らが瀬戸内
海に於いてワカメの表面より分離した海洋性細菌であ
り、その分類学的特性は、Nippon Suisan Gakkaishi[上
記マツダ(M.Matsuda)ら: 1992]に記載されている。ま
た、本菌株は香川大学農学部生命機能科学科岡崎研究室
に保存されている。
は微生物が生育し、かつ多糖類を生産する範囲であれば
制限されないが、通常は6から7.5の範囲のpHが好
ましい。培養温度については微生物が生育し、かつ多糖
類を生産する範囲であれば制限されないが、25℃から
30℃の範囲が多糖類の生産には良好である。培養期間
は培養のpHや温度により変化するが、通常2日から7
日が適切である。前記した培地と微生物を用いて従来法
を用いて微生物を培養することにより、所望の多糖類が
得られる。本発明によれば種々の多糖類が得られるが、
その多糖類の例として、ムコ多糖類及び硫酸多糖類等が
挙げられる。
々の生理活性を有することが知られており、医薬品や機
能性食品などの素材として特に有用であるとして開発研
究が行われてきた。例えば、酸性ムコ多糖類を化学修飾
して硫酸化することにより、新たに抗ウイルス作用を発
現することが報告されている[上記マツダ(M.Matsuda)
ら: 1999]。又酸性ムコ多糖類を加水分解して得たオリ
ゴ糖には変形性関節症などの軟骨疾患の予防と治療に役
立つ可能性がある。さらに、硫酸多糖類には、培養細胞
に対する抗がん活性(特願2001−270284)があ
ることも報告されている。しかし、多糖類を医薬品や機
能性食品などの素材に応用するには純度や収率の観点か
ら制限があった。ところが、本発明によれば高純度の多
糖類を高収率で得ることができる。そのため、本発明に
より得られる多糖類は、例えば、抗ウイルス薬や軟骨疾
患の予防・治療薬のような医薬品として、また軟骨疾患
軽減健康食品といった機能性食品として好適に使用され
うる。本発明により得られる多糖類のうち酸性ムコ多糖
類は、前記用途に特に好適に使用されうるものである。
モル比がN−アセチル−D−ガラクトサミン:D−グル
クロン酸:N−アセチル−L−ガラクトサミン:ピルビ
ン酸が2:1:1:1(モル濃度比)で、ゲルろ過クロ
マトグラフィーで測定した平均分子量がプルランを標準
として100〜150万であることが好ましい。構成成
分の分析には、セルロースアセテート膜電気泳動、又は
高速液体クロマトグラフィーを用いることができる。こ
の構成成分の分析には、多糖類を2Mのトリフルオロ酢
酸(TFA)、又は4N−HClで100℃、12時間
加水分解し、ロータリーエバポレイターでTFA又はH
Clを除いたものを検体とし、中性糖、ウロン酸、有機
酸及びアミノ糖の分析を行う。構成有機酸の分析にはこ
の他に酵素法を用いることができる。
トグラフィー法を用いることができる。具体的には、As
ahipak GFA-7M((株)昭和電工製)をカラムとする高
速液体クロマトグラフィー((株)島津製作所製)を使
用し、水を移動相とし、分子量既知のプルラン(Shodex
STANDARD P-82、(株)昭和電工製)を標準サンプルと
して作成した分子量保持時間標準曲線を使用して測定す
ることができる。
好ましい1実施形態として酸性ムコ多糖類の製造方法を
挙げて説明する。尚、目的生産物が酸性ムコ多糖類の生
産方法を例示するが、それ以外の多糖類の生産にも本発
明を用いることができることはいうまでもない。
類の製造方法は、(a)高濃度の塩化ナトリウムを含有
する培地を調製する工程と、(b)前記培地において微
生物を培養し多糖類を生産する工程と、(c)生産され
た所定の多糖類を抽出・回収する工程と、任意の工程と
して(d)生産された所定の多糖類を分離・回収する工
程と、(e)弱い嫌気条件で培養を行う工程と、を有す
る。
培地の塩化ナトリウム濃度を通常の微生物培養培地より
もはるかに高い濃度に設定することを特徴とすることよ
り、従来法に比べ約2培以上の収率で多糖類としてのム
コ多糖類を生産することができる。収率が向上する理由
は定かではないが、培地の塩化ナトリウム濃度を通常の
海水の値(約3.0%(W/V))より高く設定すること
で、微生物の生育環境が悪化し、微生物が塩による浸透
圧から自らを保護する為に細胞外に多糖類を多く生産し
たためと考えられる。
に説明していく。 (a)高濃度の塩化ナトリウムを含有する培地を調製す
る工程 まず、海水よりも高濃度の塩化ナトリウムを含有する培
地を調製する。この場合、培地中の塩化ナトリウム濃度
が5.5〜8.0%(W/V)となるように調製するこ
とが好ましい。さらに好ましくは前記した本発明の培地
を用いることが望ましく、その際に炭素源として蔗糖、
窒素源としてペプトン、酵母エキスを用いることがより
望ましい。
糖類を生産する工程 前記のようにして調製した培地を用いて微生物を培養し
て目的の多糖類を生産するわけであるが、酸性ムコ多糖
類を得るためには微生物としてシュードモナス(Pse
udomonas)属を用いることが好ましい。さらに
好ましくはシュードモナス・エスピーWAK−1(Ps
eudomonas sp. WAK−1)菌株又はそ
の変異株を用いることが望ましい。微生物としてシュー
ドモナス・エスピーWAK−1(Pseudomona
s sp. WAK−1)菌株又はその変異株を用いる
ことで、いわゆる付加価値の高い多糖類を効率的に生産
することができる。
類が生産されることになる。特に、微生物としてシュー
ドモナス・エスピーWAK−1を用いることで、酸性ム
コ多糖類が極めて効率良く生産することができる。
を有するものである。
チルガラクトサミン残基を、GlcUApはピラノース型グル
クロン酸残基を、DはD型を、LはL型を、Pyrはピルビン
酸を、nは繰り返しの数をそれぞれ表す。)そして、以
下に説明する抽出・回収工程を経ることにより高純度の
酸性ムコ多糖類を高収率で得ることが可能となる。
収する工程 上記製造方法で得られた培養液から本発明の多糖類を抽
出する方法としては、従来公知の方法を用いることがで
きる。例えば、培養液をそのまま、あるいは高温で殺菌
した後で、遠心分離により菌体を除去し、これをそのま
ま、あるいは濃縮してから、塩析または2〜3倍量のエ
タノール、イソプロパノール、あるいはアセトン等を加
え、沈殿を生じさせる。この沈殿物を再度、水あるいは
1〜15%塩化ナトリウム溶液に溶解させた後で、アル
コール等による沈殿を2〜3回繰り返し、水で透析を行
い、噴霧乾燥や凍結乾燥機等を用いて乾燥させることに
より、本発明の多糖類を得る。これ以外にも限外濾過法
も利用することができる。さらに精製するためには、イ
オン交換、ゲル濾過等の各種クロマトグラフィーや第4
級アンモニウム塩による沈殿や塩析などを用いることが
できる。
収する工程 上記した抽出・回収方法により、多糖類を抽出・回収す
ることが可能であるが、任意の工程として、本発明者ら
が先に出願した特願2000−265079号に開示さ
れた、シュードモナス属に属し、酸性ムコ多糖類及び硫
酸多糖類の両者を生産する能力のある細菌を液体培地中
実質的に静置(もしくは振盪)の条件で培養し、前記培
養物中の酸性ムコ多糖類(もしくは硫酸多糖類)を精製
蓄積させ、これを採取することを特徴とする酸性ムコ多
糖類及び硫酸多糖類の分離方法を併用してもよい。かか
る分離方法を併用することにより、効率的に酸性ムコ多
糖類と、硫酸多糖類を分離回収することができる。尚、
括弧内の条件で培養することにより括弧内で示される硫
酸多糖類のみを生産及び回収できることになる。尚、日
本国特許出願、特願2000−265079号(出願日
2000年9月1日)の明細書を参照のためにここに組
み込むものとする。
2000−265079号に開示された前記分離方法に
よれば、効率よく酸性ムコ多糖類及び硫酸多糖類を分離
回収することが可能であったが、収率については工業上
実施する上でさらに改善すべき余地が多く残されてい
た。そこで、前記特願2000−265079号を出願
した後に検討したところ、前記「実質的な静置の条件」
というのは、結果的に弱い嫌気培養の条件が重要である
ことが明らかになった。即ち、アルゴン又は窒素ガスな
どを用いて弱い嫌気培養したり、アスコルビン酸を培地
に添加して酸化還元電位を低めることで、効率的に酸性
ムコ多糖類のみを生産及び回収可能となることを知見し
た。
(e)弱い嫌気条件で培養する工程を有してもよい。
加えて、任意の工程として前記(d)及び/又は(e)
工程を併用することにより、酸性ムコ多糖類及び硫酸多
糖類の分離・選択性の向上を図りつつ、収率を飛躍的に
向上させることができる。尚、前記(d)及び(e)工
程については経時的要素は含まれないため、本発明のい
ずれの工程と併用してもかまわないが、少なくとも前記
(c)工程と前記(d)及び/又は(e)工程を併用す
ることにより収率の向上と純度の向上の両立を効率的に
図ることができる。
になる。本発明により得られる多糖類は特に制限なく種
々の用途に使用されうるものであるが、前記の通り種々
の生理活性を有するものである。そのため、医薬品や機
能性食品などの素材として特に好適に用いられる。
は上記実施形態に限定されるものではない。従って、本
発明の多糖類生産用培地及び本発明の多糖類の製造法
は、多糖類を生産するいずれの微生物種、例えば海洋微
生物にも適用することが可能である。
リウム源)として、前記したものの他に多糖類の生産に
支障を起こさないものであれば特に限定されることなく
使用することができる。そのため、無機塩(塩化ナトリ
ウム源)として、例えば、無機塩を含有する産業廃棄
物、具体的には醤油粕、佃煮や漬物工場から排出される
食塩水を含んだ有機性廃液等を用いることができる。
む有機廃棄物を培地に用いうるものであるため、前記有
機廃棄物の用途の拡大を通じて資源循環型社会構築に寄
与するものと期待される。即ち、本発明の別の態様とし
て無機塩を高い濃度で含む有機廃棄物の利用方法が提供
される。無機塩を高い濃度で含む有機廃棄物の塩濃度や
その他の性質により培地の調製条件が多少異なるが、当
業者であれば前記した培地の調製条件に基づいて無機塩
を高い濃度で含む有機廃棄物を用いた培地を調製可能で
あろう。
明する。 (実施例1〜3、比較例1及び2)マツダ(M. Matsud
a)[上記、1992]らの記載に従い、ペプトン0.5
%、酵母エキス0.1%、蔗糖3%の組成を有する培地
に海水又は塩化ナトリウムを添加して塩化ナトリウム濃
度が0.2、2.9、5.5、8.0、10.3%(W
/V)になるように培地を調製した。これらの培地を1
21℃にて20分間オートクレープにより滅菌した。シ
ュードモナス・エスピーWAK−1(Pseudomonas sp.
WAK-1,香川大学農学部生命機能科学科岡崎研究室保存
菌株No.WAK−1)の保存用斜面培養から1白金耳
を試験管中の滅菌培地(10mL)に接種し、28℃で
3日間振とう培養した。500ml容の三角フラスコ中
の塩化ナトリウム濃度を上記のように0.2〜10.3
%(W/V)に調整した滅菌培地(150ml)に接種
し、25℃にて3日間静置培養を行った。培養後、微生
物増殖の指標として培養液の640nmにおける濁度を
測定した。又培養終了液を遠心分離して菌体を除いた上
澄液に2倍量のエタノールを加え、白色沈殿を得た。こ
の沈殿を濾過により採取し、水(100ml)中に溶解
し、再度エタノール沈殿を行った。得られた沈殿物を水
に溶解し、水に対して透析後、凍結乾燥を行い多糖類を
得た。
は、セルロースアセテート膜電気泳動法を用いて均一性
を確認すると共に、化学分析、核磁気共鳴分析により、
公知の酸性ムコ多糖類であることを確認した。以上の方
法によりシュードモナス・エスピーWAK−1(Pseudo
monas sp. WAK-1)菌を培養した培養液の多糖類の乾燥
重量は、海水又は2〜3%(W/V)塩化ナトリウムで
調製した培地を用いる従来法に比べて約2倍増加し、純
度の高い酸性ムコ多糖類が得られた。
AK−1(Pseudomonas sp. WAK-1)菌を培養する際の
塩化ナトリウム濃度を高めることにより酸性ムコ多糖類
を選択的に大量生産させ、純度の高い当該多糖類が回収
されることが確認された。その結果を下記表1に示す。
尚、前記塩化ナトリウム濃度が0.2、2.9、5.
5、8、10.3%(W/V)になるように調製した培
地を用いて得られた実験結果をそれぞれ比較例1、2及
び実施例1〜3とした。
ナトリウムの添加量により異なり、塩化ナトリウムの添
加量が0.2%の場合には培地1L当たり0g、2.9
%では0.30g、5.5%では0.73g、8.0%
では0.59g、10.3%では0.18gであった。
又NMR分析から、Fig.1に示すようにエタノール沈殿
物として回収される多糖類は、純度の高い酸性ムコ多糖
類であると認められた。
してきたが、微生物由来の多糖類の生産収率を向上する
ことができる。好ましい本発明の培地を用いた多糖類の
製造方法によると、シュードモナス・エスピーWAK−
1(Pseudomonas sp. WAK-1)菌が生産する多糖類を大
量に生産蓄積し、比較例(従来法)の約2倍量を回収す
ることが可能となる。しかも、簡便な多糖類の回収方法
であるエタノール沈殿を行うことにより、高純度で多糖
類が回収できる。したがって、本発明により、種々の生
理機能を有する多糖類を工業的規模で製造することが可
能となる。
キス0.1%の組成を有する海水から調製した培地を、
温度121℃としたオートクレーブ中で20分間滅菌し、
シュードモナス・エスピーWAK−1菌株(Pseudomonas
sp. WAK-1、香川大学農学部生命機能科学科岡崎研究室
保存菌株)の保存用斜面培養から、1白金耳を試験管中の
上記滅菌培地(10ml)に接種し、25℃の温度で72
時間振とう培養を行い、次いでこの前培養液を500m
l容の三角フラスコ中に醤油粕を凍結乾燥し粉末化した
もの1%、蔗糖3%の組成を有する海水から調製した滅
菌培地(121℃、20分間)に接種し、25℃の温度で
10日間の静置培養を行った。培養後培養液を遠心分離
して菌体を除いた上澄液に、2倍量のエタノールを加え
て白色沈殿を得た。この沈殿物を採取して水200ml
中に溶解し、この溶液に再度2倍量のエタノールを加え
て多糖類を沈殿させ、噴霧乾燥により粉末化とした。こ
のようにして得られた多糖類については、セルロースア
セテート膜電気泳動法を用いて均一性を確認すると共
に、化学分析、核磁気共鳴分析により、公知の酸性ムコ
多糖であることを確認した。
に処理し、前記実施例4で述べた醤油粕を含む培地に寒
天を1.5%添加した寒天平板培地(18×26cm)に
広げて前培養液を塗沫し、25℃の温度で7日間培養を
行った後、寒天平板の表面に生じた粘質物をかきとり、
1%フエノール液に懸濁させ、実施例4と同じ方法で菌
体を遠心分離により除いて同様の処理をして多糖類を得
た。前記実施例4及び5で得られた多糖類は、醤油粕の
代わりにペプトン及び酵母エキス、蔗糖から成る培地で
培養して得られる収量よりも少ないが、培養日数を延長
することにより多糖類の収量を増加さすことが可能であ
った。従って本実施例4及び5より、種々の生理機能を
有する多糖類を食品産業廃棄物を利用して安価に工業的
規模で製造することが可能となり、食品リサイクルに寄
与すること大である。
れた上記のWAK−1菌株は、日本国独立行政法人産業
技術総合研究所 特許生物寄託センターに寄託し、平成
14年8月28日 受託番号 FERM P−1898
8として受託されたものである。
施態様であること、多くの変更及び修正をこの発明の精
神と範囲とにそむくことなく実行できることは当業者に
よって了承されよう。本出願は、同出願人により先にさ
れた日本国特許出願、すなわち、特願2002−635
2号(出願日2002年1月15日)に基づく優先権主
張を伴うものであって、これらの明細書を参照のために
ここに組み込むものとする。
より、以下のような効果を有する。微生物由来の多糖類
の生産収率を向上することができる。また、生産された
多糖類を簡便な回収方法により回収できる。そのため、
本発明により種々の多糖類を工業的規模で生産できる。
さらに、好適な態様において生理機能を有する高純度の
多糖類を高収率で生産できる。そのため、本発明は食品
や医薬品などへの応用が期待されるものである。
図である。
Claims (9)
- 【請求項1】 微生物を利用して多糖類を生産する際に
使用される、炭素源と、窒素源と、無機塩とを含有する
多糖類生産用培地であって、 前記無機塩として塩化ナトリウムを5.5〜8.0%
(W/V)含有する多糖類生産用培地。 - 【請求項2】 前記炭素源として蔗糖、前記窒素源とし
てペプトン、酵母エキスを用いる請求項1に記載の多糖
類生産用培地。 - 【請求項3】 微生物を所定の培地において培養して多
糖類を生産するに際し、海水よりも高濃度の塩化ナトリ
ウム含有培地において微生物を培養する多糖類の生産方
法。 - 【請求項4】 前記微生物として海洋微生物を用いる請
求項3に記載の多糖類の生産方法。 - 【請求項5】 前記微生物としてシュードモナス(Ps
eudomonas)属を用いる請求項3に記載の多糖
類の生産方法。 - 【請求項6】 前記微生物としてシュードモナス・エス
ピーWAK−1(Pseudomonas sp. W
AK−1)菌株又はその変異株を用いる請求項3に記載
の多糖類の生産方法。 - 【請求項7】 前記培地として、無機塩として塩化ナト
リウムを5.5〜8.0%(W/V)、炭素源として蔗
糖、窒素源としてペプトン、酵母エキスを含有する多糖
類生産用培地を用いる請求項3に記載の多糖類の生産方
法。 - 【請求項8】 前記微生物としてのシュードモナス・エ
スピーWAK−1(Pseudomonas sp.
WAK−1)菌株又はその変異株を、静置の条件及び弱
い嫌気条件の少なくともいずれか一方の条件下で培養す
る請求項7に記載の多糖類の生産方法。 - 【請求項9】 さらに、生産された多糖類を培地中から
採取する工程を有することを特徴とする請求項3に記載
の多糖類の生産方法。
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