JP2003270726A - 映写用スクリーン - Google Patents

映写用スクリーン

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JP2003270726A JP2002075485A JP2002075485A JP2003270726A JP 2003270726 A JP2003270726 A JP 2003270726A JP 2002075485 A JP2002075485 A JP 2002075485A JP 2002075485 A JP2002075485 A JP 2002075485A JP 2003270726 A JP2003270726 A JP 2003270726A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光の拡散性がよく、フォーカス感が鮮明で、
輝度が高く、コントラストが強く、カラーシフトが起こ
らず、且つ色調バランスの良好な各種のプロジェクター
に適する映写用スクリーンを提供する。 【解決手段】 スクリーン基布は、アムンゼン織りまた
は表側がアムンゼン織りの変化二重組織のいずれかの基
布を用い、裏面には寒色系または無彩色系、或いは暖色
系の着色樹脂を塗布し、この着色樹脂塗膜の基布裏面と
接する面には基布の経糸と緯糸との交差する織り組織の
間隙内に貫入する着色樹脂の凸部が形成されてなる構成
とする。なお、着色樹脂の凸部は先端を基布組織内の表
面近傍まで貫入させ、基布には樹脂含浸と撥水処理を行
い、更にまた着色樹脂塗膜の上には遮光層を形成する等
の処置を加えると都合がよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映写用スクリーン
の技術に係わり、更に詳しくは、フォーカス感が鮮明
で、輝度が高く、コントラストが強く、カラーシフトが
起こらず、且つ色調バランスも各種のプロジェクターに
適応可能なスクリーンの技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、映写用スクリーンの映像投射面の
素材は、ポリエステル繊維またはガラス繊維からなる平
織組織などの基布を用い、反射光のゲイン(反射光量の
入射光量に対する割合で詳細後述)と拡散とを向上させ
るため、表面には塩化ビニールフィルムをラミネートし
且つエンボス加工による凹凸形成およびガラスビーズ吹
き付けなどの処理を施し、裏面には場合によっては黒色
の塩化ビニールフィルムを貼付するなどして裏面遮光を
施した構成の素材が用いられている。
【0003】上記従来のスクリーン基布においては、投
射光はラミネートフィルムの表面で拡散して黒である部
分つまり光の無い部分に隣接の光が拡散して入り込むた
めに画像の輪郭を乱しコントラストやフォーカス感を損
ねている。また、表側がアムンゼン組織で裏側がサテン
織りの変化二重組織からなるスクリーン基布において
も、投射光は表面で拡散反射するほか、繊維組織の内部
や経糸と緯糸の交差する間隙に入射して内部の繊維組織
に乱反射し、隣接組織内にも侵入してそこでも乱反射
し、基布組織内でスクリーン面に沿う方向に拡散して互
いに入り乱れた光がスクリーン表面から放射される。こ
れが画像の輪郭を乱しフォーカス感を低下させる原因と
なる。また、表面に吹き付けられたガラスビーズには反
射光に方向性を伴う傾向があり、一方、ラミネートの表
面光沢が光の拡散反射を妨げて映像にギラツキやホット
スポット(表面光沢により部分的に輝度のピークを生じ
る映像障害)を生じ、これらは広視野角の均一な映像を
得るうえで支障となり、更に、ラミネートによる表面光
沢は反射光の拡散性が低くプロジェクターのカラーシフ
トの原因にもなっている。このように、従来のスクリー
ンにはいろいろな不具合が認められる場合があった。
【0004】上記のほか、従来の映像スクリーンの基布
は、平織り組織などからなる表面の凹凸が少く且つ規則
的な織り目紋様の織り組織が用いられている。そのた
め、表面に現れる織り組織の経糸と緯糸との交差点の規
則的な凹凸やエンボス加工の規則的凹凸が液晶プロジェ
クターから投射される画像を構成する規則的に整列され
た画素の画素線即ち隣接画素間の境界線とが干渉し、モ
アレ(点や線が幾何学的に規則正しく分布したものが重
ね合わさったときに生じる縞状斑紋)を発生して映像効
果を落としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の状況に鑑み本発
明が解決しようとするところは、光の拡散性がよく、フ
ォーカス感が鮮明で、輝度が高く、コントラストが強
く、カラーシフトが起こらず、且つ、各種のプロジェク
ターに対しそれぞれ色調バランスの良好なスクリーンを
提供することにある。
【0006】なお、ここで本明細書における用語の意味
を以下に説明しておく。まず、アムンゼン織りとは、別
名砂梨地織りとも称され表面に不規則な粒状組織が現れ
る織組織で、縦糸(経糸)と横糸(緯糸)の浮き沈みが
不規則に変化して経糸と緯糸との交差点で形成される凹
凸が不規則に表面に現れ、その凹凸の稜線は方向が不規
則且つ短く寸断されて連続しない変化組織の布地が形成
される。1リピートあたりの経糸緯糸の本数の組み合わ
せとヘルド数とにより織り組織の紋様の不規則性や複雑
度が異なり、一般的には通常、経糸66本×緯糸40
本、6〜9枚ヘルドものがよく利用され、図2にその組
織を拡大して示す。なお、本発明の映写用スクリーンに
用いるアムンゼン織りの基布は、上記に限定せず、経糸
と緯糸の本数およびヘルドの枚数は更に広範囲の組み合
わせから選定される。つぎにサテン織りとは、別名朱子
織りと称され、織組織の経糸と緯糸との交差点が連続し
ないように分散され、経糸または緯糸のいずれか一方の
みが表面に浮き出る織り方である。一方、二重織りと
は、織物を経または緯の方向に切ってその断面を見たと
き、経糸と緯糸の一方またはその双方が二重に重なって
織られて1枚の布地を形成する織組織を言い、本明細書
における変化二重組織とは、前記の二重織りの組織に属
し、表面がアムンゼン織りの変化組織で裏面がサテン織
りの組織からなる二重の織組織を言う。つぎに、カラー
シフトとは、3管式プロジェクタなどを用いる場合に生
じる現象で、異なる位置の光源から同一点に投射される
それぞれの光の入射角が異なるため、観る位置により画
像や輪郭線が青系色が濃くなったり赤系色が濃くなって
みえる現象を言い、表面光沢のあるスクリーンにおいて
とくに起こりやすい映像障害のひとつ。また、スクリー
ンの反射光のゲインとは、スクリーンへの投射光量に対
する反射光量の関係数値をいい、(反射光量/投射光
量)×πで求められる値(Gsと表す)であり、この数
値が大きいほど明るい映像が得られる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題解決のため、
本発明の映写用スクリーンは、アムンゼン織りの組織、
または表側がアムンゼン織りで裏側がサテン織りの変化
二重組織のいずれかの組織からなる基布の裏面に、寒色
系または無彩色系の着色樹脂を塗布するとともに、この
着色樹脂の塗膜の基布裏面と接する面には基布の経糸と
緯糸との交差する織り組織の間隙内に基布表面側に向け
貫入する着色樹脂の凸部が形成されてなる構成とする。
或いは、前記において、スクリーン基布裏面に塗布する
着色樹脂として、暖色系の着色樹脂を用いる場合もあ
る。
【0008】この構成のスクリーンは、画像投射面のア
ムンゼン組織が光の拡散性を向上させ、着色樹脂膜が映
像のフォーカス感を鮮明にしてコントラストを強め、基
布裏面へ塗布する着色樹脂の作用とアムンゼン織り組織
特有の表面の凹凸がスクリーンの輝度を高め且つ広視野
角のスクリーンを形成するとともに、3管式プロジェク
ターによるカラーシフトの発生を抑え、且つ液晶式プロ
ジェクターにおいてもモアレの生じにくいスクリーンを
形成することが可能となる。一方、暖色系の着色樹脂を
スクリーン基布の裏面に塗布した場合、上記に加え液晶
プロジェクタによる投射映像の色調バランスを改善する
ことも可能となる。
【0009】一方、前記のスクリーン基布裏面に塗布し
て形成される塗膜において、前記着色樹脂の凸部の全部
または一部の先端が基布組織内部の表面近傍に達する形
態(つまりスクリーン基布組織の表面側に凸部先端が覗
く直前まで貫入する形態)の塗膜構造にすると、フォー
カス感がより一層向上するとともに、着色樹脂の色相を
使い分けることにより例えば緑色の強い液晶プロジェク
タに対しても色調バランスを補正するスクリーンを形成
することが可能となる。
【0010】なお、基布には、裏面に着色樹脂を塗布す
る前に予め、ポリエステル、メラミン、酢酸ビニル、ア
クリル、ウレタン等の樹脂を含浸し更に撥水処理する
か、または撥水剤を混入した前記含浸樹脂に含浸した基
布を用いるのが好ましい。この場合、樹脂含浸は、表面
に樹脂フィルムのラミネートを施さずにスクリーン基布
に必要な適度な張りと硬さを備えるための処置であり、
撥水処理または撥水剤の混入は樹脂含浸により着色樹脂
が必要以上に表側に滲み出て拡散する現象を抑えるため
の処置である。
【0011】また、基布裏面に塗布した着色樹脂塗膜の
上には、遮光性塗料を塗布し、或いは遮光性樹脂フィル
ムをラミネートし、または遮光布を貼付するなどにより
遮光層を形成すると好都合である。このスクリーン基布
裏面の遮光処理は、裏面側から着色樹脂を透過する色光
を遮断して映像を鮮明にするための処理である。
【0012】基布裏面に塗布する着色樹脂の具体的な色
彩としては、寒色系は、マンセルカラーコードにおける
色相が2.5PB〜10PB、または2.5B〜10
B、または2.5BG〜10BGのいずれかであって、
それぞれの色相の明度が3〜6、且つ彩度が2〜10の
色彩域に含まれ、また、暖色系は、マンセルカラーコー
ドにおける色相が2.5RP〜10RP、または2.5
R〜10R、または2.5YR〜10YRのいずれかで
あって、それぞれの色相の明度が3〜6、且つ彩度が2
〜14の色彩域に含まれ、そして、無彩色系着色樹脂
は、マンセルカラーコードにおいてN2〜N9の色彩域
に含まれる、それらのいずれかの着色樹脂を用いるのが
よい。この場合、基布の経糸と緯糸の交差する間隙や組
織内部に貫入している着色樹脂の凸部が、基布内部に入
射してスクリーン面に沿う方向に拡散する迷光を吸収し
フォーカス感を高める役割を果たすが、それ以外にも、
基布内部に形成され基布表面近傍に達する着色樹脂凸部
では着色樹脂の色相の光を反射してそれ以外の色相の光
を吸収するため、映像に僅かな色調変化が加わり、着色
樹脂の色相に応じてそれぞれ特異な色調バランス効果を
呈するとともにコントラストを強める役割を果たす。
【0013】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態を添付
図面に基づき更に詳細に説明するが、本発明は下記の説
明に限定されるものではなく、スクリーン基布の織り組
織は、繊維の太さ、密度つまり経糸と緯糸の本数、含浸
樹脂の種類や濃度やピックアップ率(布に対する含浸樹
脂の重量割合)、基布裏面に塗布する着色樹脂の種類や
塗膜の厚さなどについて、下記記載以外にも種々の異な
る実施形態があり、本発明はそれら異なる実施形態の全
てを含むものである。
【0014】映写用スクリーンは、用途によって各種型
式があり、スクリーンの全体構成や製法はそれぞれ異な
る。本明細書では巻取収納式スクリーンを例に説明す
る。図1(a)に巻取収納式スクリーンの一例を示し、
巻取収納式スクリーン1は、スクリーン基布3を所定の
寸法にカッティングし、そのスクリーン基布3の周囲3
aに黒色などのマスク塗装または印刷を施してスクリー
ン2を形成し、スクリーン2の上端には吊り下げ手段と
してのフック7,7を備えた巻取収納装置5を、また下
端にはスクリーン2を垂直に垂下展張させる重錘として
のバー6をそれぞれ取り付けて構成される。スクリーン
2は、図1(b)に中心部の側断面を示すように、変化
二重組織つまり表側がアムンゼン織り組織8で裏側がサ
テン織り組織9からなるスクリーン基布3の裏面(即ち
サテン織り組織9の表面)に、寒色系、または暖色系、
或いは無彩色系のいずれかの着色樹脂を塗布して塗膜4
を形成して構成する。この着色樹脂塗膜4には、基布3
の裏面と接する面に基布3の経糸と緯糸との交差する織
り組織の間隙内に基布表面側に向け貫入する着色樹脂の
凸部11が基布全面に亘って無数に形成され、一部の凸
部先端については基布組織内部の表面近傍に達している
(つまりスクリーン基布組織の表面側に凸部先端が覗く
直前まで貫入している)。
【0015】なお、上記の着色樹脂塗膜4の膜厚は約5
5〜65μm(ドライ状態にて)であるが、この範囲に
限定するものではない。塗膜の凸部の形成が容易で且つ
光の透過損失が実用上問題にならない程度の範囲にすれ
ばよく、経済的な理由も配慮すると30μm以上から1
20μmまでの範囲が適切と言える。また、スクリーン
2は、裏面の遮光効果をあげ鮮明な映像が観られるよう
にするため、必要に応じ着色樹脂の塗膜4の上にアクリ
ル樹脂等を重ねて塗布したり樹脂フィルムをラミネート
したり或いは遮光布を貼付するなど適宜の方法で黒色系
の遮光層15を形成する場合もある。
【0016】スクリーン2を除く他の部分の構成、およ
び各種スクリーンにおけるスクリーン装置全体の構成や
製法などに関しては本願発明には直接関係しないので、
それらに関する更に詳細な説明は省略する。
【0017】本発明に係る映写用スクリーンの画像投射
面の基布には、アムンゼン織りからなる布帛、または図
1(b)に側断面を略式的に示すように表側8がアムン
ゼン織りで裏側9がサテン織りの変化二重組織からなる
布帛のいずれかを用いる。投射光の反射特性の観点から
みた場合は、変化二重組織の方が明るい映像が得られ、
変化二重組織の基布を用いる方がより望ましい。
【0018】前記の映写スクリーン1におけるスクリー
ン基布3の表側のアムンゼン織り組織について説明す
る。アムンゼン織りとは、前述の説明の如く経糸と緯糸
の浮き沈みの凹凸が表面に不規則に粒状となって現れる
織組織で、その凹凸の稜線は方向が不規則且つ短く寸断
されて連続しない変化組織である。参考までに、図2に
アムンゼン織りの組織パターンの一例を示す。図2は一
般の布地によく利用される1リピートが径糸66本×緯
糸40本、6枚ヘルドにて織られたアムンゼン織りの組
織図の一部分を示し、黒塗り部と白抜き部とは経糸と緯
糸の交差点における糸の浮き沈みを示す。部分的ながら
この図によりアムンゼン織りの組織は経糸と緯糸との交
差によって表面に現れる凹凸に不規則性があること解
る。そしてアムンゼン織りは、経糸緯糸の1リピートあ
たりの本数の組み合わせとヘルド数とにより、種々の異
なる組織パターンとなり、太い糸にすると組織の凹凸が
大きくなる織布である。
【0019】アムンゼン織りの表面組織の凹凸は前述の
ように不規則性を有するため、液晶プロジェクターから
投射される映像に含まれる画素線が織物組織と干渉する
ことがなく、映像障害となるモアレ発生が極めて少な
い。また、アムンゼン織りからなる布帛の表面の不規則
な凹凸は、従来のスクリーンにおけるエンボス加工の凹
凸以上の反射光の拡散作用を示し、どの方向に対しても
均一に拡散反射させるため、従来の平織組織などの基布
に比べ、より広視野角のスクリーンを形成する。従って
カラーシフトが起こりにくい。また、表側がアムンゼン
織りで裏側がサテン織りの変化二重組織からなる基布は
表裏で異なる二重構造の織り組織のため、内部での透過
損失が少なく輝度がより一層高くなる。このようにアム
ンゼン織りの組織表面は、それ自体で広視野角で優れた
反射特性を有する。
【0020】アムンゼン織り組織の基布における反射特
性を従来のスクリーン基布の反射特性と比較測定した結
果を図3に示す。図3において、符号Aは、スクリーン
基布として表側がアムンゼン織りで裏側がサテン織りの
変化二重組織の基布の反射特性を示す。この基布は、酸
化チタン1.4重量%を添加混入させて紡糸したポリエ
ステルのフルダル繊維からなる糸番手150D(Dは紡
糸の太さの単位でデニール)の糸を経糸および緯糸に用
いて、密度は経178本/インチ(インチは長さの単位
で約25.4ミリメートル)緯85本/インチで織ら
れ、そしてこの織布を、ポリエステル樹脂14〜18重
量%を含む水系樹脂液に浸し、樹脂液のピックアップ率
(布に対する含浸樹脂液の重量割合)70%に樹脂含浸
して形成した基布である。一方、符号Bは、従来のスク
リーン基布の反射特性を示す。この基布は、平織組織に
織り上げたガラス繊維からなる布帛に塩化ビニールフィ
ルムのラミネートを施し、その表側にはエンボス加工に
て半艶、艶消し、つづれしぼ等の凹凸を形成するととも
に、裏面には黒色塩化ビニールフィルムをラミネートし
てなるスクリーン基布である。
【0021】図3はスクリーンでの反射光のゲイン(G
s)を縦軸に、視野角を横軸にとり、測定結果を折れ線
グラフで示しているが、この図から明らかなように、表
側がアムンゼン織りの変化二重組織のスクリーン基布で
は、視野角の低いまたは小さい領域では僅かに反射光の
ゲインが劣るものの、中心近傍の視線角5°方向の反射
光のゲインに対し視線角60°方向の反射光のゲインが
5%以下の減衰に留まり、フラットな反射特性を示し、
どの角度からも殆ど変わらない同じ明るさの映像が見え
ることを示している。また、輝度が高く映像が明るいに
も拘わらず、表面にラミネートを施していないためホッ
トスポットやカラーシフトが起こりにくいスクリーン基
布であるといえる。なお、カラーシフトを抑えることが
できるのは、表面光沢のないアムンゼン組織により、光
の分光が抑えられるためと推察される。
【0022】なお上記測定と平行して、液晶プロジェク
ターにより映像を投影して目視確認の結果、変化二重組
織のスクリーン基布には光学的干渉即ちモアレの発生は
認められなかった。
【0023】つぎに、スクリーン基布3の裏面に塗布す
る着色樹脂の塗膜4について説明する。着色樹脂塗膜4
には、基布3の裏面と接する面に基布3の経糸と緯糸と
の交差する織り組織の間隙内に基布表面側に向け貫入す
る着色樹脂の凸部11(図1(b))が基布全面に亘っ
て無数に形成され、一部の凸部先端については基布組織
内部の表面近傍に達している(つまりスクリーン基布組
織の表面側に凸部先端が覗く直前まで貫入している)。
この凸部は、基布の織り組織の粗さを変えたり、着色樹
脂の濃度即ち粘性や流動性を変えたり、或いは撥水剤の
種類や混入率の調整など、適宜の方法で繊維基布組織内
部への貫入量の調整が可能である。
【0024】着色樹脂の塗膜4の作用効果確認のため、
表側がアムンゼン織りの変化二重組織の基布の裏面に着
色樹脂を塗布したスクリーン基布に、各種のプロジェク
ターで映像を投影し目視確認を行った。その結果、詳細
データの掲載は省略するが、樹脂塗布を行わない場合に
比べ、スクリーンの輝度を向上し(但し明るい暖色系と
白色系のみ)、フォーカス感を高め且つコントラストを
強め、一方、液晶プロジェクタによる映像に対しては暖
色系の着色樹脂を用いるとその色相により画像の色調バ
ランスを改善するなどの作用効果が認められた。
【0025】上記の現象を個別に以下に詳しく考察す
る。まず、スクリーン基布3の裏面に着色樹脂を塗布す
ると、白色系と明るい暖色系においては光の反射率が寒
色系や黒色系より高いためスクリーン基布組織内に入射
したを光を反射し、この作用によりスクリーンの輝度が
向上すると考察される。この現象は、着色樹脂の色相に
より差異が認められ、暖色系と白色系に認められる。
【0026】つぎに、塗膜4の基布の組織内に貫入した
凸部11が、基布組織内に入射した光の基布組織内での
乱反射に伴うスクリーン面に沿う方向の迷光を吸収しま
たその一部を跳ね返し、隣接組織内への侵入つまりスク
リーン面に沿う方向への光の拡散を制限するため、この
作用により映像の輪郭が鮮明になりフォーカス感が向上
すると考察される。この現象は、着色樹脂が寒色系とグ
レー系から黒系の無彩色系において顕著であるが、その
理由は、寒色系やグレー系から黒系の方がスクリーン面
に沿う方向に拡散する迷光の吸収率が高く、色調を引き
締めて輪郭がシャープでコントラストの強い鮮明な映像
となるものと考察される。
【0027】そして、基布組織内部の表面近傍にまで達
している凸部11の先端での反射光および、一旦基布3
を透過して塗膜面で反射し再び基布を透過してスクリー
ン3の表面に戻って来る光は、ごく僅かながら着色樹脂
と同じ色相を帯びる。この色相を帯びた光成分が映像の
色調バランスに微妙な変化を与える。裏面に暖色系着色
樹脂を塗布したスクリーンにおいて液晶プロジェクター
の投影映像がノーマルな色調に補正されるといった現象
は、つまり、グリーンが強い傾向のある液晶プロジェク
ターで投射された映像に対し、暖色系の着色樹脂の塗膜
がグリーンをやや抑えノーマルな色調に近づけたためと
考察される。
【0028】なお、着色樹脂塗膜4の上に更に黒色系の
遮光層15を形成すると都合がよい。遮光層15には、
着色樹脂塗膜膜との相乗作用で迷光を吸収するとともに
スクリーン背後からの光を遮断し、より一層コントラス
トの強い鮮明な映像にする作用がある。着色樹脂塗膜が
暖色系や白色系の場合には、光が着色樹脂塗膜を若干透
過する傾向があるため、この遮光層の効果が顕著であ
る。ただし、着色樹脂塗膜4の色相を黒色に近いダーク
グレー系にした場合、ダークグレーの塗膜が前述の着色
樹脂塗布によるもたらされる作用効果に加えそれ自体が
遮光作用によりその両方の目的を達成し、遮光層15を
形成するための二重コーティングが不要となり、低コス
トでスクリーンの製造が可能となる。
【0029】つぎに、図4,図5について以下に説明す
る。図4,5はスクリーン基布裏面に塗布する着色樹脂
の色相の違いによる反射特性を示している。輝度測定に
おいては、迷光や背後からの光を遮るため測定スクリー
ン基布の背後はいずれの場合も黒色壁とし、スクリーン
基布の正面から白色光を投射してその反射光を各視野角
ごとに測定した。図4,5はその測定結果を折れ線グラ
フで示し、それぞれ横軸が視野角(度)、縦軸がスクリ
ーンにおける反射光のゲイン(Gs)となっている。な
お、図5については、着色樹脂をコーティングしない場
合と、一重コーティングした場合と、更に遮光層形成の
二重コーティングとした場合の測定結果である。
【0030】反射特性の測定には本発明の実施例に係る
スクリーン基布を用いた。即ち、基布素材は、表側がア
ムンゼン織りで裏側がサテン織りの変化二重組織の基布
からなり、酸化チタン1.4重量%を添加混入させて紡
糸したポリエステルのフルダル繊維からなる糸番手15
0D(Dは紡糸の太さの単位でデニール)の糸を経糸お
よび緯糸に用い、密度が経178本/インチ(インチは
長さの単位で約25.4ミリメートル)緯85本/イン
チで織られた織布を、ポリエステル樹脂14〜18重量
%を含み且つ20重量%濃度のフッ素系撥水剤を2重量
%混入した(つまりフッ素系撥水剤は実質0.4重量%
混入)水系樹脂液に浸し、樹脂液のピックアップ率(布
に対する含浸樹脂液の重量割合)70%に樹脂含浸した
基布である。そしてこの基布の裏面には、それぞれ無彩
色系、暖色系、寒色系の顔料を添加したアクリル樹脂を
塗布してスクリーン基布を形成した。この着色樹脂の塗
膜はドライで約55〜65μmの膜厚である。一方、着
色樹脂塗布をしない場合の比較測定に用いたスクリーン
基布は、着色樹脂を塗布する前の上記と同じ基布であ
る。
【0031】図において、各折れ線における識別符号C
〜Lの着色樹脂の色相は、マンセルカラーコードで下記
のとおりである。なお理解しやすいように仮の色名称を
カッコ内に記載した。なお下記において各符号の色呼称
の末尾には、本明細書で用いた暖色系、寒色系、無彩色
系の色区分との対応関係を併記している。 C:7.5R8/4(ローズ)暖色系 D:10RP5/14(ピュアレッド)暖色系 E:10BG6/4(ブルー(詳しくは薄いグリーン系
ブルー))寒色系 F:10B5/10(ピュアブルー)寒色系 G:N5.5(グレー)無彩色系 H:N4.0(ダークグレー)無彩色系 I:N2.0(ブラック)無彩色系 J:無彩色系の一重コーティング:N5.5(グレー) K:無彩色系の二重コーティング:N9.5(ホワイ
ト)の上にN5.5 L:コーティングなし
【0032】図4,図5において、輝度すなわち明るさ
の序列についてはゲインの高さで判定し、白系のL(ホ
ワイト)を除いては黒からグレーの域の無彩色系、寒色
系、暖色系の順に輝度が高くなる。そして、無彩色系で
はI(ブラック)、H(ダークグレー)、G(グレー)
の順に明るくなり、寒色系では、F(ピュアブルー)よ
りもE(ブルー)が明るく、暖色系ではD(ピュアレッ
ド)よりもC(ローズ)が明るく、K(ホワイトとグレ
ーの二重コーティング)が最も明るい。
【0033】CからLの全てにおいて、従来のスクリー
ン(図3のB)よりも視野角に対するゲインの変化すな
わち折れ線グラフの傾きがフラットで、とくに視野角約
50度以下ではI(ブラック)を除き全てがBよりもゲ
インが大きい。つまり本発明のスクリーンは、広視野角
域で、Iを除き従来のスクリーンよりもゲインが高く明
るいことが解る。
【0034】そして、C(ローズ),K(ホワイトとグ
レーの二重コーティング)は、全域でL(コーティング
なし)よりもゲインが高く、視野角約35度以上では
D,E,JがLよりもゲインが高く、F,G,Hは視野
角約40度以上でゲインがLに近似し、D,E,F,
G,H,Jは視野角35〜40度以下でもLよりも若干
ゲインが劣るものの際だった開きはない。
【0035】つまり、測定したスクリーン基布のうちI
(ブラック)を除いて他の全てがL(コーティングな
し)とほぼ同等からそれ以上の輝度を示し、とくにC
(ローズ)とK(ホワイトとグレーの二重コーティン
グ)については著しく輝度が向上する。そして、I(ブ
ラック)は輝度がやや劣るものの、他のスクリーンと同
様に視野角に対するゲインの変化が少なく広拡散型で、
どの位置からみても均一な映像を観ることができる。
【0036】上記の測定結果と、前述の着色樹脂塗布の
作用効果とを重ねて評価すると、表側がアムンゼン織り
で裏側がサテン織りの変化二重組織の基布は、裏面に黒
色系を除くグレーから白、寒色系、暖色系のいずれかの
着色樹脂をコーティングすると映写用スクリーン基布と
して種々の優れた効果が現れ、黒色系の着色樹脂でも若
干輝度が劣ることを除いては同様の効果が得られるとい
える。また、アムンゼン組織の基布についても映像投射
面の組織が前記変化二重組織と同様な組織からなるので
同様な結果が得られるといえる。
【0037】着色樹脂塗膜の遮光効果に関しては、図
4,図5の測定に用いた基布に暗室内で裏面側から光を
投射しスクリーン表面側に透過する光の有無を目視確認
した。その結果、マンセルカラーコードは省略するが、
ローズ、ブルー、ピュアレッドはいずれも光を透過し、
ピュアブルーとダークグレーとグレーは光の透過が認め
られなかった。ただし塗膜の厚さや基布素材によって異
なる結果となる可能性もある。従って、暖色系および寒
色系の薄い色の着色樹脂塗膜を形成するスクリーンでは
前述のように着色樹脂塗膜の上に黒色系の遮光層15を
形成するとコントラストが強くなり好ましい。
【0038】なお、前記の測定に用いた基布では、スク
リーンに必要な適度の張りと硬さを付加させるための処
置として、ポリエステル樹脂を含浸させたが、含浸樹脂
としてはこのほか、例えばメラミン、酢酸ビニル、アク
リル、ウレタンなどの樹脂を用いてもよい。一方、撥水
剤としてはフッ素系以外にも、シリコン系、その他適宜
の撥水剤があり、含浸樹脂の種類に合わせて親和性のよ
い組み合わせを選定すればよい。更に、着色樹脂は、前
記の測定に用いた基布ではアクリル樹脂に顔料を混入し
たものを用いたが、基布の繊維素材または含浸樹脂との
親和性のよい樹脂を適宜選択して塗布すればよい。
【0039】
【発明の効果】本発明の請求項1および2の映写用スク
リーンは、アムンゼン織りの組織は、画像投射面のアム
ンゼン組織が光の拡散性を向上させ、着色樹脂膜がスク
リーン基布内でのスクリーン面に沿う方向の迷光を吸収
またはその拡散を制限してフォーカス感を鮮明にし、基
布裏面へ塗布する着色樹脂の作用とアムンゼン織り組織
特有の表面の凹凸がスクリーンの輝度を高め且つ広視野
角のスクリーンを形成するとともに、液晶式プロジェク
ターの使用に対して映像の画素線とスクリーンの織り組
織との干渉が起こらず、モアレの生じにくいスクリーン
を形成することが可能で、光沢を付けないスクリーン面
はカラーシフトの発生も抑える効果が得られる。更にま
た請求項2では、上記の効果に加え、暖色系の着色樹脂
の塗膜が液晶プロジェクターで投射される映像をノーマ
ルな色調に補正する効果も得られる。
【0040】一方、本発明の請求項3の映写用スクリー
ンでは、スクリーン基布に表がアムンゼン織りの変化二
重組織の基布を用いるが、この基布は表裏で異なる二重
構造の織り組織のため、内部での光の透過損失が少なく
輝度がより一層高くなる。つまり輝度が更に向上し、拡
散効果のよい広視野角のカラーシフトが起こりにくいス
クリーンとなる。
【0041】本発明の請求項4の映写用スクリーンは、
スクリーン基布の組織内部に貫入している凸部先端での
反射光および、一旦基布3を透過して塗膜面で反射し再
び基布を透過してスクリーン3の表面に戻って来る光
は、ごく僅かながら着色塗料と同じ色相を帯びる。この
色相を帯びた光が映像の色調バランスに微妙な変化を与
え、裏面に暖色系着色樹脂を塗布したスクリーンにおい
て液晶プロジェクターの投影映像がノーマルな色調に補
正されるといった効果がある。
【0042】また、本発明の請求項5の映写用スクリー
ンは、アムンゼン織り組織または変化二重組織のスクリ
ーン基布に樹脂含浸と撥水処理を施すが、この処理によ
り、スクリーン素材として必要な張りと硬さを付加させ
ることができ、且つ、必要以上に着色樹脂のスクリーン
面への滲みを防止する。そのため従来のように映像のギ
ラツキやホットスポットの原因となる樹脂フィルムのラ
ミネートを表面に施す必要が無く、且つ着色樹脂の色相
による映像に対する色調バランス効果を最適状態に調整
し、低コストで且つ容易に映写用スクリーンを形成する
ことができる。
【0043】一方、本発明の請求項6のように、スクリ
ーン基布裏面の着色樹脂塗膜の上に適宜の方法で遮光層
を形成すると、スクリーン裏面側から着色樹脂を透過す
る色光を遮断してより一層コントラストを強め鮮明な映
像にすることができる。この処置はとくに暖色系の着色
樹脂の塗膜の場合に効果がある。
【0044】請求項7に関しては、例えば、グリーンが
強い傾向のある液晶プロジェクターで投射された映像に
対し、暖色系の着色樹脂の塗膜がグリーンをやや抑えノ
ーマルな色調に近づける。また、フォーカス感に関して
は、暖色系と寒色系と無彩色系の白から黒色系との比較
においては、寒色系やグレー系から黒色の無彩色系の方
が迷光の吸収効果が高く輪郭がシャープな鮮明な映像と
なる。このように着色樹脂の色彩を適宜選定すること
で、各種のプロジェクタに最適なスクリーンを形成する
事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映写用スクリーンの実施例の図
で、(a)はスクリーンを展張し斜め前方から見た斜視
図で、(b)はそのスクリーンの画像投射面の側断面を
拡大して略式的に示す図である。
【図2】アムンゼン織り組織の一例を参考用に示し、組
織の部分図である。
【図3】本発明に係る変化二重組織を用いたスクリーン
と従来のスクリーンの反射効果の比較測定実験結果を示
す図である。
【図4】本発明に係るスクリーン基布の裏面に塗布する
着色樹脂の各色相による反射特性の測定結果を示す図で
ある。
【図5】本発明に係るスクリーン基布の裏面に着色樹脂
を一重コーティングした場合、二重コーティングした場
合、コーティングしない場合のそれぞれの反射特性の測
定結果を示す図である。
【符号の説明】
1 巻取収納式スクリーン 2 スクリーン 3 スクリーン基布 3a 周囲 4 着色樹脂塗膜 5 巻取収納装置 6 バー 7 フック 8 表側 9 裏側 11 凸部 15 遮光層

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アムンゼン織りの組織からなる基布の裏
    面に、寒色系または無彩色系の着色樹脂を塗布するとと
    もに、前記着色樹脂の塗膜の基布裏面と接する面には基
    布の経糸と緯糸との交差する織り組織の間隙内に基布表
    面側に向け貫入する着色樹脂の凸部が形成されてなる映
    写用スクリーン。
  2. 【請求項2】 アムンゼン織りの組織からなる基布の裏
    面に、暖色系の着色樹脂を塗布するとともに、前記着色
    樹脂の塗膜の基布裏面と接する面には基布の経糸と緯糸
    との交差する織り組織の間隙内に基布表面側に向け貫入
    する着色樹脂の凸部が形成されてなる映写用スクリー
    ン。
  3. 【請求項3】 前記スクリーンにおいて、基布には、表
    側がアムンゼン織りで裏側がサテン織りの変化二重組織
    からなる基布を用いてなる、請求項1または2記載の映
    写用スクリーン。
  4. 【請求項4】 前記スクリーンにおいて、前記着色樹脂
    の凸部の全部または一部の先端が基布組織内部の表面近
    傍に達する形態の塗膜構造を形成してなる、請求項1か
    ら3のいずれかに記載の映写用スクリーン。
  5. 【請求項5】 前記スクリーンにおいて、前記の基布に
    は、裏面に着色樹脂を塗布する前に予め、ポリエステ
    ル、メラミン、酢酸ビニル、アクリル、ウレタン等の樹
    脂を含浸し更に撥水処理するか、または撥水剤を混入し
    た前記含浸樹脂に含浸した基布を用いてなる、請求項1
    から4のいずれかに記載の映写用スクリーン。
  6. 【請求項6】 前記スクリーンにおいて、基布裏面に塗
    布した着色樹脂塗膜の上に、遮光性塗料を塗布し、また
    は遮光性樹脂フィルムをラミネートし、或いは遮光布を
    貼付するなどにより遮光層を形成してなる、請求項1か
    ら請求項5のいずれかに記載の映写用スクリーン。
  7. 【請求項7】 前記スクリーンの基布裏面に塗布する着
    色樹脂のうち、寒色系着色樹脂は、マンセルカラーコー
    ドにおける色相が2.5PB〜10PB、または2.5
    B〜10B、または2.5BG〜10BGのいずれかで
    あって、それぞれの色相の明度が3〜6、且つ彩度が2
    〜10の色彩域に含まれる着色樹脂を用いてなる、請求
    項1または請求項3〜6のいずれかに記載の映写用スク
    リーン。
  8. 【請求項8】 前記スクリーンの基布裏面に塗布する着
    色樹脂のうち、暖色系着色樹脂は、マンセルカラーコー
    ドにおける色相が2.5RP〜10RP、または2.5
    R〜10R、または2.5YR〜10YRのいずれかで
    あって、それぞれの色相の明度が3〜6、且つ彩度が2
    〜14の色彩域に含まれる着色樹脂を用いてなる、請求
    項2〜6のいずれかに記載の映写用スクリーン。
  9. 【請求項9】 前記スクリーンの基布裏面に塗布する着
    色樹脂のうち、無彩色系着色樹脂は、マンセルカラーコ
    ードにおいてN2〜N9の色彩域に含まれる着色樹脂を
    用いてなる、請求項1または請求項3〜6のいずれかに
    記載の映写用スクリーン。
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