JP2003207852A - 映写用スクリーン - Google Patents

映写用スクリーン

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JP2003207852A JP2002005719A JP2002005719A JP2003207852A JP 2003207852 A JP2003207852 A JP 2003207852A JP 2002005719 A JP2002005719 A JP 2002005719A JP 2002005719 A JP2002005719 A JP 2002005719A JP 2003207852 A JP2003207852 A JP 2003207852A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶プロジェクター使用時におけるモアレ発
生がなく、光の透過損失が少なく、映像のギラツキやホ
ットスポットの発生が無く、且つ広視野角の拡散型スク
リーンを提供する。 【解決手段】 スクリーン基布にアムンゼン織りの布帛
または表側がアムンゼン織りで裏側がサテン織りの変化
二重組織からなる布帛を用いる。前記スクリーン基布
は、紡糸原液に酸化チタンなどのつや消し剤を添加混入
させフルダル相当にした繊維により織られた布帛とす
る。或いは更にその布帛には、ポリエステル等の樹脂含
浸加工を施す。スクリーンの表地が合成樹脂製シートの
場合、表面にアムンゼン織り調の凹凸をエンボス加工で
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映写用スクリーン
の画像投射面の技術に係わり、更に詳しくは、液晶プロ
ジェクターによる画像投射用に最適なスクリーンの技術
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、映写用スクリーンの映像投射面の
素材として、ポリエステル繊維またはガラス繊維からな
る基布に、スクリーン素材に必要な適度の反射面をもた
せるため塩化ビニールフィルムを表裏にラミネートし、
且つ表面には光の反射を向上させるためエンボス加工に
よる凹凸形成およびガラスビーズ吹き付けなどの処理を
施し、更に裏面には黒色塩化ビニールフィルムを貼付し
て裏面からの光の透過を遮るように構成された素材が用
いられている。
【0003】ところが、上記従来の映像スクリーンの基
布には、織組織の経糸と緯糸との交差点が規則的に表面
に現れる平織り組織などからなる布帛が用いられ、その
ような布帛は規則的な織り目紋様がラミネート処理の表
面に浮き出る。そのため、液晶プロジェクターから投射
される画像を構成する規則的に整列された画素の画素線
つまり隣接画素間の境界線とスクリーン表地基布の織り
目紋様とが干渉し、モアレ(点や線が幾何学的に規則正
しく分布したものが重ね合わさったときに生じる縞状斑
紋)を発生して映像効果を落としている。このモアレの
映像障害は、近年液晶プロジェクターの普及に伴って発
生した問題である。
【0004】また、塩化ビニールフィルムを表面にラミ
ネートした従来の素材は、表面に凹凸を形成するエンボ
ス加工を施していても表面にテカリ(表面光沢)が残
り、映像にギラツキやホットスポットを生じ、またエン
ボス加工自体も、その規則的な凹凸が映像障害となるモ
アレ発生の原因ともなっている。なお、ギラツキやホッ
トスポットとは、スクリーン表面に光沢があるとスクリ
ーンに輝度のピークを生じる映像障害であり、一方、ス
クリーンの映像は見る人の視線が正面から両側にずれる
と次第に暗くなり映像の見え方が異なるが、これは反射
光の拡散が不充分で正面方向から放射状に視線角度が広
がるにつれて反射光量が減じることに伴う現象である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述の状況に鑑み本発
明が解決しようとするところは、液晶プロジェクターに
よる映像投射時の映像障害のモアレ発生が極めて少な
く、光の透過損失が少なく、投射映像のギラツキやホッ
トスポットの発生が無く、且つどの位置からも同じ映像
が見える広視野角の拡散型スクリーンを提供する点にあ
る。
【0006】なお、ここで本明細書における用語の意味
を以下に説明しておく。まず、アムンゼン織りとは、梨
地織りの一種で別名砂梨地織りとも称され表面に不規則
な粒状組織が現れる織組織で、縦糸(経糸)と横糸(緯
糸)の浮き沈みが不規則に変化して経糸と緯糸との交差
点で形成される凹凸が不規則に表面に現れ、その凹凸の
稜線は方向が不規則且つ短く寸断されて連続しない変化
組織の布地が形成される。1リピートあたりの経糸緯糸
の本数の組み合わせとヘルド数とにより織り組織の紋様
の不規則性や複雑度が異なり、一般的には通常、経糸6
6本×緯糸40本、6〜9枚ヘルドものがよく利用され
る。なお、本発明の映写用スクリーンに用いる基布の場
合はこれに限定せず、経糸と緯糸の本数およびヘルドの
枚数は更に広範囲の組み合わせから選定される。つぎに
サテン織りとは、別名朱子織りと称され、織組織の経糸
と緯糸との交差点が連続しないように分散され、経糸ま
たは緯糸のいずれか一方のみが表面に浮き出る織り方で
ある。一方、二重織りとは、織物を経または緯の方向に
切ってその断面を見たとき、経糸と緯糸の一方またはそ
の双方が二重に重なって織られて1枚の布地を形成する
織組織を言い、本明細書における変化二重織りとは、前
記の二重織りに属し、表面がアムンゼン織りの変化組織
で裏面がサテン織りの組織からなる二重の織組織を言
う。ダル繊維とは、繊維の紡糸原液につや消し剤を添加
混入させて光沢を押さえ半透明または不透明にした繊維
をいい、つや消し剤の混入量で光沢度が異なり、混入量
が少なく半透明に光沢を押さえたものはセミダル、混入
量が多く不透明で光沢の無いものはフルダルと呼称され
る。また、反射光のゲインとは、スクリーンへの投射光
量に対する反射光量の関係数値をいい、(反射光量/投
射光量)×πで求められる値であり、この数値が大きい
ほど明るい映像が得られる。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題解決のため、
本発明では、スクリーンの画像投射面の基布として、ア
ムンゼン織りの組織からなる布帛、または、表側がアム
ンゼン織りで裏側がサテン織りの変化二重組織からなる
布帛のいずれかを用いる。なお、変化二重組織の布帛を
用いる場合においてはスクリーン基布の表側をアムンゼ
ン織りの組織とする。これにより、モアレの発生が極め
て少なく且つ広視野角の拡散型スクリーンの実現が可能
となり、変化二重組織の布帛においては裏側組織により
透過光も反射され光の透過損失を少なくすることができ
る。
【0008】また前記いずれかの織組織からなるスクリ
ーンの画像投射面の基布は、光沢のある化学繊維などの
場合には、紡糸原液に酸化チタンなどの白色微粉末から
なるつや消し剤を添加混入させ、光沢と透明度をセミダ
ル以上好ましくはフルダル相当にしたダル繊維により織
られた布帛とするのがよい。これにより、上記の効果に
加えて光沢度を押さえて光の拡散反射率を向上し透過損
失をより一層少なくすることが可能となる。
【0009】一方、前記いずれの布帛においても、ポリ
エステル、メラミン、酢酸ビニル、アクリル、ウレタン
等の樹脂のいずれかを含浸加工してスクリーンの画像投
影面の基布となすのが好ましい。この樹脂含浸により、
ギラツキやホットスポットの原因となる樹脂フィルムの
ラミネートを施すことなく、スクリーン素材に必要な適
度の張りと硬さを付加させることができる。
【0010】或いは、スクリーンの画像投射面の表地素
材に合成樹脂製シート材を用いる場合には、その素材表
面にアムンゼン織り調の凹凸を形成するエンボス加工す
るとよい。これにより、前記アムンゼン織りの組織から
なる加工シートを素材とした場合と同様の目的を達成す
ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】つぎに本発明の実施の形態を添付
図面に基づき更に詳細に説明するが、本発明は下記の説
明に限定されるものではなく、スクリーン画像投射面を
構成する基布は、繊維の太さ、綿密度つまり経糸と緯糸
の本数、繊維に添加混入させるつや消し剤の種類、布帛
に樹脂含浸させる際の樹脂の種類や濃度やピックアップ
率(布に対する含浸樹脂の重量割合)などについて、下
記実験に用いた布以外に種々の異なる組み合わせがあ
り、本発明はそれらの組み合わせの異なるもの全てを含
むものである。
【0012】本発明に係る映写用スクリーンの画像投射
面の基布には、アムンゼン織りからなる布帛、または図
1(b)に側断面を略式的に示すように表側8がアムン
ゼン織りで裏側9がサテン織りの変化二重組織からなる
布帛を用いる。ただし、投射光の反射特性の観点からみ
た場合は変化二重組織の方が明るい映像が得られ、変化
二重組織の基布を用いる方がより望ましい。
【0013】アムンゼン織りとは、前述の説明の如く、
別名砂梨地織りとも称され表面に不規則な粒状組織が現
れる織組織で、経糸と緯糸の浮き沈みが不規則に変化し
て互いの糸の交差点で形成される凹凸が不規則に表面に
現れ、その凹凸の稜線は方向が不規則且つ短く寸断され
て連続しない変化組織である。そして、経糸緯糸の1リ
ピートあたりの本数の組み合わせとヘルド数とにより異
なる組織パターンとなり、太い糸にすると組織の凹凸が
大きくなる。
【0014】映写用スクリーンは、用途によって各種型
式があり、スクリーンの全体構成や製法はそれぞれ異な
る。本明細書では巻取収納式スクリーンを例に説明す
る。図1に巻取収納式スクリーンの一例を示し、巻取収
納式スクリーン1は、スクリーン基布3を所定の寸法に
カッティングし、そのスクリーン基布3の周囲3aに黒
色などのマスク塗装または印刷を施してスクリーン2を
形成し、スクリーン2の上端には吊り下げ手段としての
フック7,7を備えた巻取収納装置5を、また下端には
スクリーン膜を垂直に垂下展張させる重錘としてのバー
6をそれぞれ取り付けて構成される。スクリーン基布3
は、変化二重組織の布帛からなり、表側8がアムンゼン
織りで裏側9がサテン織りとなっている。なお、スクリ
ーン2の裏面には、裏面からの光を遮る効果をあげるた
め必要に応じ図示のようにアクリル樹脂など適宜の樹脂
を塗布しバックコーティング4を施す場合もある。スク
リーン基布3を除く他の部分の構成および各種スクリー
ンにおけるスクリーン装置全体の構成や製法などに関し
ては、本願発明には直接関係しないので、それらに関す
る更に詳細な説明は省略する。
【0015】つぎに、アムンゼン織りの組織パターンの
一例を図2に参考までに示す。図2は一般の布地によく
利用されるパターンで1リピートが径糸66本×緯糸4
0本、6枚ヘルドにて織られたアムンゼン織りの組織図
の一部分を示し、黒塗り部と白抜き部とは経糸と緯糸の
交差点における糸の浮き沈みを示す。図2により部分的
ながらアムンゼン織りの組織は経糸と緯糸との交差によ
って表面に現れる凹凸に不規則性があることが示されて
いる。
【0016】アムンゼン織りの表面組織の凹凸は、例え
ば図2のような不規則性を有するため、液晶プロジェク
ターから投射される映像に含まれる画素線と干渉するこ
とがなく、映像障害となるモアレ発生が極めて少ない。
このことが、アムンゼン組織が液晶プロジェクター用の
映写スクリーン基布として最適であることの根拠であ
る。なお、アムンゼン織りは、経糸と緯糸の本数やヘル
ド数などにより異なる様々なパターンを作り出すことが
可能であり、本発明のスクリーン基布の組織は、図2の
組織パターンに限定するものでなくアムンゼン織りの異
なるパターン全てを含む。
【0017】ところで、スクリーンに投射された光は、
一般に図3に示すように放射方向に反射されるが、この
反射光がどの方向にも均一に拡散反射される様な素材が
スクリーン基布として理想的である。しかし従来のスク
リーンに用いられている平織り組織の場合は、表面が滑
らかで組織の凹凸が縦横方向に規則的であるため、反射
光は方向に偏りがあり均一な拡散型反射とはならない。
どの方向に対しても投射光がより均一に拡散反射するた
めにはスクリーン表面に不規則な凹凸が必要である。そ
のような理由から従来のスクリーン基布にはエンボス加
工を施こし意図的に表面凹凸を形成している。
【0018】これに対しアムンゼン織りの布帛の表面に
は、組織特有の不規則な粒状の凹凸が現れ、この不規則
な凹凸が従来のスクリーンにおけるエンボス加工による
規則的な凹凸に代わる作用効果を生じ、光をどの方向に
対しても均一に拡散反射させ映像効果をよくする作用が
ある。更にアムンゼン織りの織布は、基布表面の凹凸が
不規則に配置されているため、液晶スクリーンで投射さ
れる映像を構成する規則的に配列する画素の境界線と光
学的干渉が起こりにくく、映像障害のモアレを殆ど発生
しない。
【0019】具体例として本発明にかかる映写用スクリ
ーン基布の反射特性を図4に示す。図4の反射特性を示
すスクリーン基布は、表側がアムンゼン織りで裏側がサ
テン織りの変化二重組織の基布からなり、酸化チタン
1.4重量%を添加混入させて紡糸したポリエステルの
フルダル繊維からなる糸番手150D(Dは紡糸の太さ
の単位でデニール)の糸を経糸および緯糸に用いて、綿
密度は経178本/インチ(インチは長さの単位で約2
5.4ミリメートル)緯85本/インチで織られ、そし
てこの織布を、ポリエステル樹脂14〜18重量%を含
む水系樹脂液に浸し、樹脂液のピックアップ率(布に対
する含浸樹脂液の重量割合)70%に樹脂含浸するとと
もに、裏面からの光を遮るため裏面遮光処理としてアク
リル樹脂を1平方メートル当たり40グラムの割合でコ
ーティングしてなるスクリーン基布である。図4は、反
射光のゲイン(Gs)を縦軸に、反射角つまり視線角を
横軸にとり、測定結果を折れ線グラフで示している。こ
のスクリーン基布は、中心近傍の視線角5°方向の反射
光のゲインに対して視線角60°方向の反射光のゲイン
が5%以下の減衰に留まっており、フラットな特性でど
の角度からも殆ど変わらない同じ明るさの映像が見える
ことを示している。
【0020】本願出願に備え、本発明の実施例に係るス
クリーンの表地つまりアムンゼン織り組織のスクリーン
基布と従来のスクリーン基布の双方に対し光の反射特性
の比較測定実験を行ったので、その結果を記載する。実
験に用いたスクリーン基布は2種類で、そのうち本発明
の実施例に係るスクリーン基布は、前記図4の実験に用
いたものと同一である。一方、比較用の従来のスクリー
ン基布は、平織組織に織り上げたガラス繊維からなる布
帛に塩化ビニールフィルムのラミネートを施し、その表
側つまり画像投射面にはエンボス加工にて半艶、艶消
し、つづれしぼ等の凹凸を形成するとともに、裏面には
黒色塩化ビニールフィルムをラミネートしてなるスクリ
ーン基布である。
【0021】測定結果は図5に示す。図5は、反射光の
ゲイン(Gs)を縦軸に、反射角つまり視線角を横軸に
とり、変化二重組織からなるスクリーン基布の反射特性
を折れ線Aで示し、従来のスクリーン基布の反射特性を
折れ線Bで示している。折れ線Aは前述の図4と同一特
性であり、折れ線Bに比べ正面における反射ゲインがや
や低下するが視線角が大きくなっても反射ゲインの減衰
が少なくほぼフラットに近い特性を示し、視線角35°
以上ではゲインが逆転している。つまり、本発明の実施
例に係るスクリーンは、従来のスクリーンに比べ反射光
が広角度に拡散しどの位置から見ても同じ映像が見え、
且つ、スクリーン両サイドでは従来のスクリーンに比べ
明るい映像が見えるといった優れた特性を有し、視線角
度による極端な輝度の変化がないのでホットスポットも
生じにくいスクリーンであるといえる。
【0022】なお上記実験において、液晶プロジェクタ
ーにより映像を投影して目視確認の結果、変化二重組織
のスクリーン基布は、反射光が広く拡散し脇の方から見
ても映像は正面から見た場合と殆ど同じ状態で見え、且
つ光学的干渉即ちモアレ発生も認められなかった。
【0023】つぎに、本発明の映写用スクリーンに用い
るスクリーン基布に関し、一重のアムンゼン織り組織か
らなる基布と、表側がアムンゼン織りで裏側がサテン織
りの変化二重組織からなる基布について、光の反射特性
の比較測定実験を行った結果を図6に示す。図6は、反
射光のゲイン(Gs)を縦軸に、反射角つまり視線角を
横軸にとり、一重のアムンゼン織り組織からなるスクリ
ーン基布の反射特性を折れ線Cで、一方、変化二重組織
からなるスクリーン基布(前述の図4の実験と同じ組織
の基布)の反射特性を折れ線Dでそれぞれ示している。
なお、この比較測定実験に用いたスクリーン基布は、い
ずれも遮光のための裏面樹脂コーティング加工即ちバッ
クコーティングを施す前の基布素材であり、その影響で
透過損失が若干高く反射ゲインは若干低下している。つ
まり図6の折れ線Dはバックコーティングを施したスク
リーン基布の反射特性(図4参照)よりもゲインが若干
低くなることを示している。
【0024】図6によると、一重組織のスクリーン基布
素材の反射特性(折れ線C)の方が変化二重組織のスク
リーン基布素材の反射特性(折れ線D)に比べ光の反射
ゲインが低くなっている。これは上記一重組織と変化二
重組織との構造の違いにより光の透過損失が異なること
によるもので、変化二重組織(折れ線D)の方が透過損
失が少なく映像が明るいことを示す。しかし折れ線Cの
視線角度に対するゲインの変化は、従来のスクリーン基
布の反射特性(図5の折れ線B参照)のように極端に変
化しない。つまり、一重のアムンゼン織り組織からなる
スクリーン基布も、視線角度が大きくなっても反射ゲイ
ンの低下が少なくフラットに近い反射特性を示し、どの
角度からも同じ明るさの映像が見えスクリーン基布素材
であることが解る。この結果から、変化二重組織に限ら
ず一重のアムンゼン組織からなる織布も、表面のランダ
ムな凹凸組織が液晶プロジェクターによる光学的干渉を
無くしてモアレ発生を押さえ、且つ広視野角の反射特性
を有し、スクリーン基布として適するといえる。但し一
重組織は変化二重組織に比べ映像の明るさが若干劣る。
【0025】ところで、合成繊維の場合、無添加の紡糸
は、透明で光沢があり通称ブライトと呼ばれ光の透過率
損失が大きく反射率が低く、そのままではスクリーン素
材としては不適当である。この問題を解消するため本発
明においては、従来から行われている繊維のつや消し処
理を応用する。即ち、繊維の紡糸原液につや消し剤とし
て白色の微粉末を添加混入させて防止したダル繊維に
て、アムンゼン織り組織または表側がアムンゼン織りで
裏側がサテン織りの変化二重組織に織り上げ、セミダル
以上好ましくはフルダルの布帛にして、この布帛をスク
リーン基布素材として用いる。
【0026】つや消し剤としては、具体的には前述の酸
化チタンが最適であるが、ほかにも例えば酸化亜鉛、酸
化アルミニウム、酸化マグネシウム、カオリン等の白色
無機化合物などを用いてもよく、それらの粒度は一般的
には約0.05マイクロメートル以下である。また、つ
や消し剤に酸化チタンを用いる場合においては、0.1
〜1.5重量%混入させるが、望ましくは約1.4重量
%混入させたフルダル繊維とすると、光が効果的に拡散
反射し優れたスクリーン基布素材となる。
【0027】また、スクリーンに必要な適度の張りと硬
さを付加させるため、本発明においては、スクリーン基
布素材に対し樹脂含浸を行う。含浸樹脂としては、前述
のポリエステル樹脂を用いるほか、例えばメラミン、酢
酸ビニル、アクリル、ウレタンなどの樹脂を用いてもよ
い。
【0028】そしてスクリーンの種類や大きさによって
要求される素材の張りと硬さが得られるよう、含浸樹脂
の種類により含浸率つまり樹脂液濃度および樹脂のピッ
クアップ率のいずれか一方またはその双方を適宜コント
ロールする。この樹脂含浸処理を行うことで、従来のス
クリーン素材で行っていた樹脂フィルムのラミネートを
施す工程を無くすることができる。
【0029】一方、合成樹脂製のシート材をスクリーン
表地の素材として用いる場合は、シート材表面にエンボ
ス加工などでアムンゼン織り調の凹凸を形成する。エン
ボス加工は、アムンゼン織り調の凹凸が周面に形成され
た回転ローラーにて必要に応じてローラーを加熱しシー
ト材を押圧するなど、その他適宜の方法で行う。このエ
ンボス加工は、従来のスクリーンのエンボス加工とは凹
凸の形態が異なり、アムンゼン織り調の不規則変化の凹
凸を形成するため、前述のアムンゼン織り組織の布の実
験結果と同様な作用効果が得られる。
【0030】
【発明の効果】本発明の請求項1の映写用スクリーン
は、アムンゼン織りの組織は縦糸(経糸)と横糸(緯
糸)との組織交差点位置が不規則に変化しその交差点が
形成する稜線が乱れている事を利用し、スクリーンの画
像投射面の基布にアムンゼン織りの組織からなる布帛を
用いる。これにより、液晶プロジェクターにより投射さ
れる映像の画素線とスクリーン織組織の稜線との干渉に
よるモアレ発生が極めて少なくなるといった効果を得る
ことができる。
【0031】つまり、従来スクリーンに用いられている
平織り組織などの基布においては、経糸と緯糸との交差
点に形成される規則的な凹凸の稜線と、液晶プロジェク
ターにより投射される映像に固有且つ不可避の規則的に
配列された画素間の境界線(画素線)とが干渉してモア
レが発生し映像障害となっていたが、上記のように不規
則変化する織組織からなる布帛をスクリーン基布とする
ことで映像障害を解消できる。
【0032】また、アムンゼン織りの組織は、糸の太さ
や1リピート当たりの経糸と緯糸の本数とヘルド数にも
よるが、経糸と緯糸との交差点に形成される織組織の凹
凸が平織組織に比べて大きく且つ大小さまざまなので、
投射された光を広角度域に拡散反射する特性を有する。
つまり、アムンゼン織りに固有の表面の大きな凹凸がそ
れ自体でエンボス加工以上の拡散反射効果をもたらすた
め、スクリーンの製造工程でエンボス加工工程が不要と
なり、スクリーン製造コストを低減する効果もある。
【0033】本発明の請求項2の映写用スクリーンは、
スクリーン基布に変化二重組織からなる布帛を用いる
が、この場合、前記と同様の効果が得られることに加
え、スクリーン基布が表裏で互いに異なる二重組織にし
ていることにより、表側のアムンゼン織り組織からの透
過光が裏側のサテン織り組織で反射される。つまりこの
スクリーン基布には、一重のアムンゼン組織からなる基
布以上に投射光の透過損失を低下させ一層明るい映像を
映し出す効果がある。
【0034】一方、本発明の請求項3の映写用スクリー
ンは、繊維につや消し剤を添加混入したセミダルまたは
フルダルの繊維により上記の組織に織られた布帛をスク
リーン基布とする。これにより、スクリーン面の光沢度
が押さえられ光の拡散反射率が向上する。つまり、つや
消し繊維により織られたスクリーン基布は、より一層投
射光の透過損失を下げて拡散反射率を上げ明るい映像を
映し出す効果がある。
【0035】また、本発明の請求項4の映写用スクリー
ンは、アムンゼン織り組織または変化二重組織のスクリ
ーン基布に樹脂含浸を施すが、この処理により、スクリ
ーン素材として必要な張りと硬さを付加させることがで
きる。そのため従来のように映像のギラツキやホットス
ポットの原因となる樹脂フィルムのラミネートを表面に
施す必要が無く、低コストで且つ容易にスクリーンを形
成することができる。
【0036】一方、本発明の請求項5の映写用スクリー
ンは、スクリーンの画像投射面に合成樹脂製シート材を
用いる場合において、シート材表面にエンボス加工など
でアムンゼン織り調の凹凸を形成する。これにより、上
記請求項1または2と同様な効果が得られる。従来のよ
うな通常のエンボス加工の場合、表面に付加される凹凸
は狭い領域で同じパターンを繰返えすためモアレが発生
する。付加する凹凸がアムンゼン織り調の配置となるエ
ンボス加工を施すとモアレ発生を回避し且つ広視野角の
スクリーンが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る映写用スクリーンの実施例の図
で、(a)はスクリーンを展張し斜め前方から見た斜視
図で、(b)はそのスクリーンの画像投射面の側断面を
拡大して略式的に示す図である。
【図2】アムンゼン織り組織の一例を参考用に示し、組
織の部分図である。
【図3】スクリーンの画像投射面における反射光の拡散
状態を説明する図である。
【図4】本発明に係る変化二重組織のスクリーン基布の
反射特性の測定結果を示す図である。
【図5】本発明に係る変化二重組織を用いたスクリーン
と従来のスクリーンの反射効果の比較測定実験結果を示
す図である。
【図6】一重のアムンゼン織り組織と変化二重組織のそ
れぞれのスクリーン基布素材における反射特性の比較測
定実験結果を示す図である。
【符号の説明】
1 巻取収納式スクリーン 2 スクリーン 3 スクリーン基布 3a 周囲 4 バックコーティング 5 巻取収納装置 6 バー 7 フック 8 表側 9 裏側

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アムンゼン織りの組織からなる布帛を画
    像投射面の基布としてなる映写用スクリーン。
  2. 【請求項2】 表側がアムンゼン織りで裏側がサテン織
    りの変化二重組織からなる布帛を画像投射面の基布とし
    てなる映写用スクリーン。
  3. 【請求項3】 白色微粉末からなるつや消し剤を添加混
    入させ光沢度をセミダル以上、好ましくはフルダル相当
    にしたダル繊維により、アムンゼン織り組織、または表
    側がアムンゼン織りで裏側がサテン織りの変化二重組織
    のいずれかの組織に織られた布帛を画像投射面の基布と
    してなる映写用スクリーン。
  4. 【請求項4】 前記請求項1から3のいずれかに記載の
    布帛に、ポリエステル、メラミン、酢酸ビニル、アクリ
    ル、ウレタン等の樹脂のいずれかを含浸加工し、該樹脂
    含浸布帛を画像投射面の基布としてなる映写用スクリー
    ン。
  5. 【請求項5】 合成樹脂製シート材の表面に、アムンゼ
    ン織り調の凹凸を形成するエンボス加工が施された加工
    シートを画像投射面の表地としてなる映写用スクリー
    ン。
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