JP4673608B2 - 映写用スクリーン - Google Patents

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この発明は、会社の会議室、大学の講義室、一般家庭の部屋等で液晶プロジェクター、DLPプロジェクターおよび三管プロジェクターその他のプロジェクターから投射された映像を映し出すのに用いられる映写用スクリーンに関するものである。
映写用スクリーンとして、ポリエステル繊維またはガラス繊維からなる織物に塩化ビニルフィルムをラミネートしたものが使用されている。また、その光学的性能を向上させるため、その反射面にアルミニウム粉末その他の金属粉末または様々な粒径のガラスビーズを吹き付け等で塗装し、また裏面からの光の透過を遮る目的で裏面に黒色塩化ビニルフィルムをラミネートしたもの等も知られている。
しかし、上記映写用スクリーンの素材には、平織組織の織物が用いられ、経糸および緯糸が1本交互に浮き沈みして交差し、織物表面に経糸と緯糸の交差点が密に、かつ規則的に現れるため、この規則的な織目模様が上記のラミネート後も織物表面に浮き出ていた。したがって、この織目模様がプロジェクターから投射された画像と干渉してモアレ(木目模様)が発生し、映像効果を低下させていた。また、表面に塩化ビニルフィルムをラミネートしたものは、表面にテカリ(表面光沢)が残り、映像にギラツキ感が強く生じ、スクリーンに輝度のピークが生じて映像が劣化すると共に、環境上の問題が生じていた。
他方、上記の平織物からなる映写用スクリーンの欠点を解消し、光の拡散性を向上させ、モアレの発生を抑制するものとして、表面組織がアムンゼン組織で、裏面組織が朱子組織の二重組織の基布を用い、その裏面に着色樹脂を塗布した映写用スクリーンが下記の特許文献1に開示されている。しかしながら、この特許文献1に記載された映写用スクリーンは、表面組織にアムンゼン組織(梨地組織)を用いるため、表面にシボ状の凹凸が形成され、かつ着色樹脂を裏面に塗布するのみであり、表面の白色度が低いため、表面の凹凸模様がプロジェクターから投射された画像と干渉してモアレを発生させ、映像が不鮮明になるという問題があった。
特開2003−270726号公報
この発明の課題は、プロジェクターによる映像投射時のモアレ発生が極めて少なく、光の透過損失が少なく、映像のギラツキ感が少なく、かつ鮮明な映像を全ての方向から均等に見ることができるスクリーンを提供することにある。また、上記の特性に加えて、環境問題に対応できる映写用スクリーンおよび防炎性能に優れたスクリーンを提供することである。
この発明に係る映写用スクリーンは、織物からなる映写用スクリーンにおいて、表面が白色繊維糸の浮きが多い朱子組織またはその変化組織で平滑に形成され、裏面が黒色繊維糸の浮きが多い任意組織で形成されており、この織物に白色顔料が含浸加工により付着していることを特徴とする。
朱子組織は、周知のとおり、経糸・緯糸とも5本以上で完全組織が作られ、正則朱子では完全組織の経糸本数と緯糸本数とが等しくなり、経糸・緯糸とも5本、8本、10本、12本、16本、18本等で作られたものが、それぞれ5枚朱子、8枚朱子、10枚朱子、12枚朱子、16枚朱子、18枚朱子等と呼ばれる。そして、経糸および緯糸は、それぞれ完全組織内では一度だけ交錯し、例えば10枚朱子では1本の経糸が1本の緯糸の下に沈み、9本の緯糸の上に連続して浮く動作(または1本の経糸が1本の緯糸の上に浮き、9本の緯糸の下に連続して沈む動作)を繰返して製織される。したがって、完全組織内の交錯部は、5枚朱子、8枚朱子、10枚朱子、12枚朱子、16枚朱子、18枚朱子等でそれぞれ5箇所、8箇所、10箇所、12箇所、16箇所、18箇所等となり、極めて少ないので、経糸および緯糸の屈曲が少なく、表面裏面とも織物中で最も滑らかとなる。また、上記の交錯部は、経糸方向および緯糸方向のいずれにも隣接しないように一定間隔で配置されるので、上記の交錯部は、まばらに散在する結果になり、交錯部が連なって斜線その他の線模様を形成することがない。
また、上記の朱子には、表面に経糸の浮きが多い経朱子と、緯糸の浮きが多い緯朱子とがあり、表面が経朱子の織物は、裏面が緯朱子となり、表面が緯朱子の織物は、裏面が経朱子となる。ただし、この発明で用いる織物は、経糸および緯糸がそれぞれ一組の糸からなる一重織物の朱子織物に限るものではなく、一重織物の中で正則朱子以外の4枚朱子、6枚朱子等の破れ朱子、飛び数が2種以上の変則朱子等のように朱子織の外観を保つものであれば朱子織の変化組織でもよく、また経糸および緯糸の一方または両方が表裏2組の緯二重織、経二重織、経緯二重織のいずれでもよい。そして、一重織物の朱子では、上記のように表面が緯朱子であれば裏面が経朱子となり、表面が経朱子であれば裏面が緯朱子となるが、二重織物では、表面が朱子または朱子織の外観を保つ変化組織であり、裏面が実質的に黒色繊維糸で覆われるものであれば、裏面の組織は任意であり、平織、綾織(斜紋織)、朱子織およびこれらの変化組織のいずれでもよい。
この発明では、織物の表面が白色繊維糸の浮きが多い朱子組織またはその変化組織で平滑に、かつ緻密に形成され、裏面が黒色繊維糸の浮きが多い任意組織で形成されるが、上記の織物は、一重織物の場合、経糸に白色繊維糸を用い、緯糸に黒色繊維糸を用いて経朱子もしくはその変化組織を製織することにより、また経糸に黒色繊維糸を用い、緯糸に白色繊維糸を用いて緯朱子またはその変化組織を製織することによって得られる。
一方、経二重織物の場合は、表経糸に白色繊維糸、裏経糸に黒色繊維糸、緯糸に任意の糸を用い、表組織を経朱子もしくはその変化組織とし、裏組織を裏面からみて経朱子その他の裏経糸の浮きが多い任意組織とすることによって得られる。また、緯二重織物の場合は、表緯糸に白色繊維糸、裏緯糸に黒色繊維糸、経糸に任意の糸を用い、表組織を緯朱子もしくはその変化組織とし、裏組織を裏面からみて緯朱子その他の緯浮きの多い任意組織とすることによって得られる。また、経緯二重織物の場合は、表経糸(または表緯糸)に白色繊維糸を用いて表組織を経朱子(または緯朱子)とし、裏経糸および裏緯糸の少なくとも一方に黒色繊維糸を用い、裏から見て黒色繊維糸の浮きが多い任意の組織とし、接結糸に任意の糸を用い、接結点を表裏両面に目立たなく配置することによって得られる。
この発明の織物は、上記のとおり、表面が白色繊維糸の浮きが多い朱子組織またはその変化組織で平滑に形成され、裏面が黒色繊維糸の浮きが多い任意組織で形成される。上記の織物表面では、朱子組織またはその変化組織の性質上、白色繊維糸以外の糸が部分的に浮き部を形成するが、この浮き部は前記のとおり小さく、かつまばらに点在するため、上記白色繊維以外の糸がほとんど目立たなくなり、織物表面は実質的に白一色に形成される。そして、上記の織物には、白色顔料が含浸加工により付着しているので、コーティングに比して白色顔料が均一に付着し、織物表面に対する樹脂皮膜の形成も少なくなり、テリ、ギラツキ感が少なくなり、かつ含浸液に含まれる樹脂で上記の繊維糸が互いに接着され、表面または裏面に長く浮く経糸や緯糸の分離が防止され、織物としての腰も強化される。
したがって、上記含浸加工後の織物を映写用スクリーンに加工し、白色の織物表面にプロジェクターから映像を投射すると、投射面が朱子組織面で、経糸および緯糸の一方の浮きが多く、他方の浮きが少なく、まばらであって、かつ平組織に比べて著しく平滑であるため、プロジェクターから投射された映像と織目が干渉することはなく、そのためモアレの発生が大幅に減少し、また三原色の赤、緑、青の再現領域が飛躍的に拡大して広い視野角が得られ、投射面からの反射光が広角度に拡散し、裏面が黒色に形成されて後方からの光透過が防止されることとあいまち、投射面をどの角度から見ても同程度に鮮明な映像を見ることが可能になる。また、上記の含浸加工により、スクリーン後方の音響に対する遮音性もコーティングに比して低下する。
上記の映写用スクリーンに用いられる織物は、少なくとも光を直接透過しない程度に緻密であることが必要である。ただし、厚みが過大になると、光吸収損失が増大するので、上記の厚さは、0.4〜0.6mm程度が好ましい。織物の組織としては、前記の朱子織およびその変化組織が好ましい。特に朱子織物は、一重織物でありながら緻密な織物構造を与え、経糸と緯糸の交差点が連続することなく分散され、経糸または緯糸の一方のみが表面に浮き出る組織である点で最も好ましい。
また、上記の織物として必要なことは、投射映像面を白色とし、裏面を黒色とし、裏面からの光の透過を遮ることであるが、この発明では白色繊維糸と黒色繊維糸を用い、織物組織を利用し、製織の段階で光の投射面を白く、裏面を黒く形成するので、裏面に黒色フィルムをラミネートしたり、金属を蒸着したりする従来方法に比べて加工が簡単になり、製造コストの低下が可能になる。
前記の織物において、画像投射面に用いる繊維としては、その光沢と透明度がセミダル以上、好ましくはフルダル相当にしたダル繊維を用いることが必要である。このダル繊維は、熱可塑性合成繊維の紡糸原液に酸化チタンを混入することによって得られ、酸化チタンの添加量によってセミダル糸ないしフルダル糸を得ることができる。そして、上記の合成繊維は、フィラメントの集合体であるマルチフィラメント糸の形で用いることが好ましく、この場合は毛羽立ちがなく、織物表面が一層平滑に形成される。なお、上記の熱可塑性合成繊維としては、ポリエステル、ナイロン、ポリプロピレン等が例示されるが、レギュラーポリエステルや再生ポリエステルからなるマルチフィラメント糸を用いることにより、映写用スクリーンとしての強度および形態安定性等が特に良好となる。
ただし、フルダル糸を用いた織物でもまだ光沢があり、画像投射面にギラツキが発生する。そのため、この光沢度を抑え、光の拡散反射率を向上し、透過損失を一層少なくするため、この発明では上記の織物を白色顔料で後処理し繊維表面を更にダル化する。この白色顔料による後処理によって、繊維表面に粒子の異なる白色顔料が付着し、これによって光の透過が防がれ、その結果どの位置からも同じ映像が見える高視野角の拡散型スクリーンが得られ、また反射光が増すことでゲイン効果が高められ、シャープな映像を全方向から見ることが可能になる。
上記の白色顔料としては、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、カオリン等の白色無機物等が例示されるが、酸化チタンが最適である。通常、これらの白色顔料は、ポリエステル樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂、酢酸ビニル樹脂等の樹脂液中に固形分として20〜40%配合した上で織物に供給される。供給方法としては、一般にコーティングおよび含浸が用いられるが、コーティングによる方法では繊維表面に樹脂皮膜層が形成されるため、光の拡散性が少なくなり、またテリ、ギラツキが発生し易く、また音響を遮る点で不適である。これに対して含浸加工による方法は、酸化チタンその他の白色顔料を均一に付与することができ、織物表面に形成する樹脂皮膜も少なく、テリやギラツキ感も無く、更にスクリーン後方の音響に対する遮音性も少ない。なお、上記白色顔料の付着量は、0.5%〜10%程度が好ましく、0.4%以下ではダル化効果が不足し、反対に11%以上では、効果が飽和し、不経済である。
上記の映写用スクリーンは、公共施設で使用する場合、防炎加工の施されていることが不可欠である。したがって、前記の織物は、防炎加工剤と白色顔料並びにポリエステル、メラミン、塩化ビニル、酢酸ビニル樹脂等を混合した液で含浸加工した後、乾燥して処理することが好ましい。この樹脂含浸により、防炎性を得ると同時にギラツキのないスクリーンを得ることができる。また、スクリーンに必要な適度な張りと硬さを付与させることができる。防炎剤としては、臭素系防炎剤、リン系防炎剤等、いずれの防炎剤も使用できる。防炎剤と併用する樹脂としては、防炎性に影響が少なく、併用性に優れ、張りと硬さを付与できる樹脂を使用する。
請求項1に係る発明は、映写用スクリーンの基材となる織物に白色繊維糸および黒色繊維糸を用い、織物構造を特定することにより、製織段階で表面を白く、裏面を黒く形成したものであるから、製造が簡単である。そして、織物表面が白く、かつ平滑に形成され、裏面が黒色に形成され、白色顔料が含浸加工により付着しているため、織物表面のテリやギラツキが少なく、表面に長く浮く経糸や緯糸の分離が防止され、織物としての腰も強化され、映写用スクリーンとして使用する際は後方からの光透過が防止されると共に、プロジェクターから投射された映像と織物表面の織目とが干渉することはなく、モアレの発生が大幅に減少し、かつ投射面からの反射光が広角度に拡散し、投射面をどの角度から見ても同程度に鮮明な映像を見ることが可能になり、更にスクリーン後方からの音響の透過性が良好となる。
特に請求項2に係る発明は、繊維製造後の工程が簡略化され、かつ織物表面の平滑度が向上する。また、請求項3に係る発明は、白色繊維糸の製造が容易になる。また、請求項4に係る発明は、織物表面の平滑性および白色度が向上すると共に、防炎性が付与され、かつ環境保全に有効である。また、請求項5に係る発明は、織物の製造が一層容易になり、しかも織物が薄く、軽量化され、かつ織物の強度、形態安定性が良好となる。
経糸および緯糸の一方にフルダルで白色のポリエステルマルチフィラメント糸を用い、他方に黒原着のポリエステルマルチフィラメント糸を用いて朱子組織の一重織物を製織し、表が白色で裏が黒色の朱子織物を得る。次いで、この朱子織物を精錬し糊抜きし、ヒートセットした後、白色顔料の酸化チタン、臭素系もしくはリン系その他の防炎加工剤およびポリエステル、メラミン、塩化ビニル、酢酸ビニル樹脂その他の樹脂を含有する処理液中に上記の朱子織物を浸漬し、絞って乾燥し、熱処理し、白色顔料の付着量0.5%〜10%の朱子織物を得る。
得られた織物は、朱子組織の特性上、片面が白色のフルダルポリエステルマルチフィラメント糸で覆われ、他面が黒原着のポリエステルマルチフィラメント糸で覆われている。なお、経糸および緯糸の交錯により、白色の片面には黒原着のポリエステル再生糸が浮き部を構成するが、この浮き部は小さく、かつまばらに点在するのみであるため、この片面は実質的に白一色に形成される。同様に黒色の他面には白色のポリエステルフルダル糸が浮き部を構成するが、この浮き部は小さく、かつまばらに点在するのみであるため、この他面は実質的に黒一色に形成される。
上記の朱子織物を映写用スクリーンとして用い、白色面を表面とし、この白色表面にプロジェクターから映像を投射すると、投射面が朱子組織面で、経糸および緯糸の一方の浮きが多く、他方の浮きが少なく、まばらであって、かつ平組織に比べて著しく平滑であるため、プロジェクターから投射された映像と織目が干渉することはなく、そのためモアレの発生がなく、また広い視野角が得られ、投射面からの反射光が広角度に拡散し、投射面をどの位置から見ても同程度に鮮明な映像を見ることが可能になる。
実施例1
経糸としてフルダルのポリエステルマルチフィラメント糸(84デシテックス/72フィラメント、酸化チタン含有量:1.5重量%)を用い、緯糸として黒原着の再生ポリエステルマルチフィラメント糸(167デシテックス/30フィラメント)を用い、経糸密度220本/インチ、緯糸密度120本/インチ、厚さ0.55mmの10枚朱子を製織し、表が白色で裏が黒色の朱子織物を作成した。この朱子織物を精錬し糊抜きし、ヒートセットした後、染色機中で白色ペースト状顔料の含浸加工と防炎加工を行なった。
すなわち、白色ペースト状顔料に酸化チタンおよびポリエステル樹脂の20/80混合物を、また溶媒に水を用い、上記の白色ペースト状顔料20%、エチレン/酢酸ビニル共重合樹脂5%、メラミン樹脂3%およびリン系防炎剤30%を含有する処理液中に上記の朱子織物を浸漬し、マングルで絞り率80%に絞り、乾燥、熱処理し、白色顔料(酸化チタン)付着量が4%で、腰、張りのある実施例の映写用スクリーンを製造した。一方、上記の白色ペースト状顔料を含まない処理液を用いて上記の朱子織物を処理し、比較例の映写用スクリーンを製造した。
上記の実施例および比較例の映写用スクリーンに対してプロジェクターから画像を投影し、映像を比較したところ、実施例ではモアレの発生がなく、映像も鮮明であったのに対し、比較例ではモアレが発生し、スクリーンとして不適当であった。また、上記実施例の映写用スクリーンについて、ピークゲインおよび視野角の関係を測定し、反射光のgain(ゲイン、投射光量に対する反射光量の関係値)を縦軸にとり、Viewing angle(反射角、視野角)を横軸にとって反射特性曲線を作成したところ、図1の結果が得られた。すなわち、太線で示す実施例は、反射光が広い角度に拡散し、どの位置からも映像を均一なレベルで見ることができ、映写用スクリーンとして優れていた。これに対して細い線の比較例は、中央にピークが発生し、正面でしか映像を見ることができず、映写用スクリーンとして劣っていた。
実施例の反射効果を示すグラフである。

Claims (5)

  1. 織物からなる映写用スクリーンにおいて、表面が白色繊維糸の浮きが多い朱子組織またはその変化組織で平滑に形成され、裏面が黒色繊維糸の浮きが多い任意組織で形成されており、この織物に白色顔料が含浸加工により付着していることを特徴とする映写用スクリーン。
  2. 白色繊維糸および黒色繊維糸がそれぞれ合成繊維のマルチフィラメント糸からなり、白色繊維糸がセミダルないしフルダル相当のダル繊維からなり、黒色繊維糸が黒原着繊維からなる請求項1に記載の映写用スクリーン。
  3. 白色顔料の付着量が織物重量に対して0.5%〜10%である請求項1または2に記載の映写用スクリーン。
  4. 織物に白色顔料と共にポリエステル樹脂、メラミン樹脂、塩化ビニル樹脂および酢酸ビニル樹脂のいずれかと防炎加工剤とが含浸されている請求項1ないし3のいずれかに記載の映写用スクリーン。
  5. 織物が朱子組織の一重織物であり、その使用繊維がポリエステルマルチフィラメント糸である請求項1ないし4のいずれかに記載の映写用スクリーン。

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