JPH04300363A - 膜構造材料および二重膜屋根 - Google Patents

膜構造材料および二重膜屋根

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JPH04300363A
JPH04300363A JP3089940A JP8994091A JPH04300363A JP H04300363 A JPH04300363 A JP H04300363A JP 3089940 A JP3089940 A JP 3089940A JP 8994091 A JP8994091 A JP 8994091A JP H04300363 A JPH04300363 A JP H04300363A
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JP
Japan
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voids
fluororesin
cloth
yarn
texture
Prior art date
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Application number
JP3089940A
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English (en)
Inventor
Tadashi Tanaka
正 田中
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Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
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Publication date
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  • Tents Or Canopies (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Chemical Or Physical Treatment Of Fibers (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は光透過性の良好な膜構造
材料および該材料を用いた二重膜屋根に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、野球場、体育館等のような建築物
の屋根に空気膜構造、テンション構造を適用する例が増
加しつつある。これら空気膜構造、テンション構造は下
記(a)〜(c)のような特徴を有している。 (a)屋根重量が小さく大スパン構造が可能となること
。 (b)透光性を有するので昼間の人工照明は不要であり
、しかも透過光は影のない柔らかなものとなり、戸外に
いるような室内空間を作り出せること。 (c)屋根の施工作業に要する工期短縮が可能であるこ
と。
【0003】かような屋根構造の材料としては、ガラス
クロスにフッ素樹脂を含浸させたもの、或いはガラスク
ロス表面にシリコーン樹脂層、ポリテトラフルオロエチ
レン(以下、PTFEと称す)層およびガラスビーズ含
有PTFE層を順次形成せしめたもの(特公昭55−7
148号公報)が知られている。ところで、野球場や体
育館の屋根を上記のような膜構造とした場合には、室内
の空調や寒冷地での融雪のために該膜屋根を二重構造と
することがある。膜屋根を二重構造とする場合は、外側
を上記屋根構造材料で構成し、内側は織り目空隙を有す
る基材に、該空隙を閉塞しないようにフッ素樹脂を含浸
させた屋根構造材料で構成している。この空隙を残すの
は吸音のためであり、この空隙の存在により、歓声等を
速やかに吸収して残響を無くしてプレーを阻害しないよ
うにしている。そして、内側屋根構造材料の基材として
は単繊維径が約3〜9μm、ヤーン当りの単繊維径が4
000本以上のものが用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記二重構造の膜屋根
は吸音効果が高く、この点では好ましいものであるが、
光透過率の低下を招き、膜屋根本来の特徴が損なわれる
という欠点があった。従って、本発明は従来の二重構造
膜屋根の吸音性能を維持したまま、光透過率を改善する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者は従来技術の有
する上記問題を解決するため、鋭意研究の結果、内側屋
根材料の基材として、特定のものを用いることにより初
期の目的が達成されることを見い出し、本発明を完成す
るに至った。即ち、本発明に係る膜構造材料はヤーン当
りの単繊維数が400〜3000本であり、且つ織り目
空隙を有する布状基材に、該空隙を充填閉塞しないよう
にフッ素樹脂を含浸して成ることを特徴とするものであ
る。
【0006】本発明においては、400〜3000本の
単繊維から成るヤーンを織り目空隙を有するように織っ
た布状基材を用いることが重要である。このとき、単繊
維としてはその径が約3〜9μmのものを用い、糸密度
(ヤーン密度)20〜50メッシュに織るのが好ましい
。なお、糸密度20〜50メッシュは1インチ当たりに
織り目空隙が20〜50個存在することを意味する。 織り目空隙の寸法は、通常、約0.4〜1.2mmであ
る。
【0007】本発明に用いる布状基材は400〜300
0本(好ましくは800〜2500本)の単繊維から成
るヤーンにより形成されている点で特徴がある。この単
繊維としてはガラス繊維、金属繊維、アスベスト繊維等
の不燃性乃至難燃性繊維が用いられるが、光透過率の点
からガラス繊維が好適である。なお、ヤーンを構成する
単繊維の数が少な過ぎると機械的強度が確保できないの
で好ましくない。これに対し、従来の二重構造膜屋根の
内側材料に用いられている布状基材は4000本以上の
多数本の単繊維から成るヤーンを織ったものである。そ
して、かような多数本の単繊維によるヤーンから成る布
状基材を用いた従来の内側材料は光透過率が低いもので
ある。一方、本発明のように少数本の単繊維によるヤー
ンから成る布状基材を用いた本発明の膜構造材料は下記
の実施例からも明らかなように、光透過率の優れたもの
となる。
【0008】そして、本発明においてはかような布状基
材にその織り目空隙を閉塞しないようにポリテトラフル
オロエチレン(以下、PTFEと称す)、テトラフルオ
ロエチレン−ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テト
ラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエー
テル共重合体等のフッ素樹脂が含浸される。布状基材へ
のフッ素樹脂の含浸には、例えば、該基材をフッ素樹脂
濃度約30〜60重量%の水性ディスパージョン中に浸
漬して引上げ、次いで、フッ素樹脂の融点以上の温度に
加熱する方法を採用できる。ディスパージョン中のフッ
素樹脂濃度が低過ぎると含浸が不十分となり易く、濃度
が高過ぎると基材の空隙が閉塞され易い。布状基材への
フッ素樹含浸量を多くする場合には、浸漬と加熱を繰り
返し行うことができる。布状基材へのフッ素樹脂含浸量
は種々の要因によって変わり得るが、通常、約50〜3
00g/m2 である。なお、布状基材としてガラスク
ロスを用いる場合、その市販品は通常サイジング剤が付
着しており、これがフッ素樹脂の含浸に対する阻害要因
となり得るので、フッ素樹脂の含浸に先立ち、ガラスク
ロスを約350℃以上の高温に曝して、サイジング剤を
焼却除去するのが好ましい。
【0009】図1は本発明に係る膜構造材料の実例を模
式的に表したものであり、縦糸および横糸としてのヤー
ン1および2を空隙3を有するように織った布状基材4
に、該空隙3が残存するようにフッ素樹脂5が含浸され
ている。このフッ素樹脂は布状基材の内部に浸透すると
共にその表面に薄層を形成している。かような膜構造材
料を用いて二重構造の膜屋根を形成するには、例えば、
これを内側材料として設置し、この外側に所定間隔を隔
てて外側材料を設置すればよい。外側材料としては、特
に限定されることなく、従来から膜屋根に用いられてい
るものを使用でき、その具体例として、布状基材にフッ
素樹脂を含浸させたもの(織り目をフッ素樹脂で充填閉
塞したもの)、或いは布状基材にシリコーン樹脂層、P
TFE層、ガラスビーズ含有PTFE層を順次形成した
もの等を挙げることができる。
【0010】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されており、
特定本数の単繊維から成るヤーンを空隙を有するように
織った布状基材に、該空隙を閉塞しないようにフッ素樹
脂を充填せしめたので、吸音性能、機械的強度を維持し
たまま、光透過率を向上できる利点がある。
【0011】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。 実施例1 ガラスクロス(単繊維径5μm、ヤーン当たりの単繊維
数800本、縦の織り目空隙数44個/インチ、横の織
り目空隙数数31個/インチ、織り目空隙の寸法は縦が
約0.4mm、横が約0.8mm)を350℃で3分間
加熱しサイジング剤を除去する。このガラスクロスをP
TFE濃度40重量%の水性ディスパージョン中に浸漬
して引上げ、360℃で3分間加熱して、ガラスクロス
にPTFEを含浸させる。次に、この浸漬および加熱を
もう一度繰り返し、図1に示すのと同構造の膜構造材料
を得た。この膜構造材料におけるPTFEの付着量は1
50g/m2 であり、織り目空隙の寸法は縦が約0.
3mm、横が約0.5mmであった。また、光透過率は
33.8%、吸音率は0.69、引張強度は縦159K
g/30mm、横107Kg/30mmであった。
【0012】なお、上記特性値は次の要領で測定した。 〔光透過率〕JIS  Z  8701(XYZ表色素
およびX10Y10Z10表色素による色の表示方法)
に基づいて、分光光度計を用いて可視光線領域(380
〜780nm)での光透過率を測定した。 〔吸音率〕JIS  A  1409に基づいて残響室
法吸音率の測定により、吸音率を求めた。 〔機械的強度〕JIS  L  1096  A法(ス
トリップ法)に準じて、引張速度200mm/minで
測定した。
【0013】実施例2 単繊維径3μm、ヤーン当たりの単繊維数2500本、
縦の織り目空隙数30個/インチ、横の織り目空隙数2
5個/インチ、織り目空隙の寸法は縦が約0.7mm、
横が約0.9mmのガラスクロスを用いること以外は実
施例1と同様に作業して図1に示すのと同構造の膜構造
材料を得た。この膜構造材料におけるPTFEの付着量
は98g/m2 であり、織り目空隙の寸法は縦が約0
.5mm、横が約0.7mmであった。また、光透過率
は37.9%、吸音率は0.53、引張強度は縦113
Kg/30mm、横99Kg/30mmであった。
【0014】比較例 単繊維径3μm、ヤーン当たりの単繊維数4800本、
縦の織り目空隙数32個/インチ、横の織り目空隙数2
3個/インチ、織り目空隙の寸法は縦が約0.6mm、
横が約0.9mmのガラスクロスを用いること以外は実
施例と同様に作業して膜構造材料を得た。この膜構造材
料のPTFE付着量は190g/m2 であり、織り目
空隙の寸法は縦が約0.4mm、横が約0.6mmであ
った。また、光透過率は19.8%、吸音率は0.69
、引張強度は縦190Kg/30mm、横150Kg/
30mmであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明に係る膜構造材料の実例を模式的
に示す平面図である。
【符号の説明】
1  ヤーン 2  ヤーン 3  空隙 4  布状基材 5  フッ素樹脂

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ヤーン当りの単繊維数が400〜30
    00本であり、且つ織り目空隙を有する布状基材に、該
    空隙を充填閉塞しないようにフッ素樹脂を含浸して成る
    ことを特徴とする膜構造材料。
  2. 【請求項2】  ヤーン当たりの単繊維数が400〜3
    000本であり、且つ織り目空隙を有する布状基材に、
    該空隙を充填閉塞しないようにフッ素樹脂を含浸して成
    る膜構造材料が内側材料として設置され、この内側材料
    の外側に所定間隔を隔てて外側材料を設置して成ること
    を特徴とする二重膜屋根。
JP3089940A 1991-03-27 1991-03-27 膜構造材料および二重膜屋根 Pending JPH04300363A (ja)

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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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