JP2003260693A - シート打抜装置及びptpシートの製造装置 - Google Patents
シート打抜装置及びptpシートの製造装置Info
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Abstract
することのできるシート打抜装置を提供する。 【解決手段】シート打抜装置24は、略水平に移送され
る帯状のPTPフィルム6に対し、上方に打抜刃36を
具備した可動型32と、PTPフィルム6を挟んで打抜
刃36に対向して打抜孔38の形成された固定型31と
を備えている。固定型31には、PTPフィルム6の移
送側先端に向かってエアを吹出すためのエア供給通路3
9が形成されている。また、可動型32側の下流側に設
けられた吸引機構34によって、打抜孔38の開口部4
1下流側からエアが吸引される。エアの吹出し及び吸引
により、PTPフィルム6の先端側が打抜孔38に引っ
掛かることなく、所定の姿勢に保持される。
Description
トを打抜くためのシート打抜装置、及び、該シート打抜
装置を備えたPTPシートの製造装置に関するものであ
る。
ト)は、例えばPP(ポロプロピレン)よりなり複数の
ポケット部を備えた包装用フィルムと、ポケット部を塞
ぐようにして包装用フィルムに取着されたアルミニウム
製のカバーフィルムとを有している。各ポケット部には
錠剤等が収容されている。
考えたとき、上記PTPシートの四隅にはエッジがない
方が好ましい。このため、PTPシートの四隅は、湾曲
形成されていることが多い。
図8に示すような製造装置によって製造される。すなわ
ち、帯状の包装用フィルム52が、最上流側においてロ
ール状に巻回されており、その引出し端側は、加熱手段
53とポケット成形装手段54とからなるポケット部形
成装置55に案内されるようになっている。そして、こ
こでは、まず、加熱手段53によって包装用フィルム5
2が加熱され比較的柔軟になった状態において、ポケッ
ト成形手段54によって包装用フィルム52にポケット
部56が成形される。
出された包装用フィルム52は、錠剤投入装置57の方
へと案内される。該錠剤投入装置57によって、各ポケ
ット部56に錠剤が投入される。その後、検査装置58
にて錠剤が各ポケット部56に確実に充填されているか
等が検査される。
状に形成されたカバーフィルム59がロール状に巻回さ
れており、その引出し端がフィルム受けロール60の方
へと案内されている。フィルム受けロール60と、該フ
ィルム受けロール60に相対して設けられた加熱ロール
61とによって、包装用フィルム52にカバーフィルム
59が貼着される。これにより、錠剤が各ポケット部5
6に充填されたPTPフィルム62が製造される。
装置63を経てスリット成形装置64及び刻印装置65
へと移送される。そして、スリット成形装置64におい
ては、PTPフィルム62の所定位置にスリットが形成
される。また、刻印装置65においては、PTPフィル
ム62の所定位置に刻印が付される。
抜装置66へと供される。シート打抜装置66は、打抜
刃の具備された可動型67と打抜刃に対応した打抜孔の
形成された固定型68とを備えている。そして、可動型
67が固定型68に接近移動させられることで、PTP
フィルム62は、PTPシート51単位に打抜かれ、こ
れにより上述したPTPシート51が得られる。なお、
シート打抜装置66によって打抜かれたPTPシート5
1は、取出しコンベア69によって搬送され、完成品用
ホッパ70に一旦貯留される。また、シート打抜装置6
6の下流側には裁断装置71が設けられ、該裁断装置7
1において打抜き後に残った端材70が裁断され、スク
ラップ処理される。裁断処理された端材72はスクラッ
プ用ホッパ73に貯留された後、別途廃棄処理される。
おいては、図9に示すように、シート打抜装置66にお
いて、PTPフィルム62の移送方向先端がたるんで、
固定型68の打抜孔に引っ掛かり、PTPフィルム62
を適切な位置に移送ができないおそれがある。すなわ
ち、PTPフィルム62が不適切な位置に留まってしま
い、その結果、打抜かれたPTPシート51は不良品と
なってしまうといった不具合が生じるおそれがある。
尚、上記不具合は、端材の形態に関わらず、起こり得る
ものである。
であり、シートを打抜く際に、打抜き不良の発生を防止
することのできるシート打抜装置及びPTPシートの製
造装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、
各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記
載する。
ートを打ち抜くシート打抜装置であって、打抜刃を具備
するパンチと、前記フィルムを挟んで設けられ、前記打
抜刃に対向して打抜孔の形成されたダイと、前記打抜孔
内に少なくとも前記フィルムの移送方向先端部が没入す
るのを規制する没入規制手段を設けたことを特徴とする
シート打抜装置。
刃が、ダイに形成された打抜孔に入り込むことで、パン
チとダイとの間に移送された帯状のフィルムから、シー
トが打抜かれる。この打抜き前の段階(例えば、移送段
階)において、従来ではフィルムの移送方向先端部が打
抜孔内に没入してしまうことが懸念されていたが、本手
段1では、没入規制手段によって、前記先端部の没入が
防止される。このため、フィルムを所定位置に適切な姿
勢で保持させることができる。その結果、フィルムを適
正な位置で打抜くことができ、シートの打抜不良品の発
生の抑制を図ることができる。
ートを打ち抜くシート打抜装置であって、前記フィルム
に対し直交方向に移動可能に設けられ、打抜刃を具備す
るパンチと、前記フィルムを挟んで設けられ、前記打抜
刃に対向して打抜孔の形成されたダイと、少なくとも前
記フィルムの移送に際し、少なくとも前記フィルムの移
送方向先端部が前記打抜孔内に没入して引っ掛かってし
まうのを規制する没入規制手段を設けたことを特徴とす
るシート打抜装置。
刃が、フィルムに対して直交方向に移動させられ、ダイ
に形成された打抜孔に入り込むことで、フィルムからシ
ートが打抜かれる。ところで、従来ではフィルムが移送
される際に、該フィルムの移送方向先端部が打抜孔内に
没入して引っ掛かってしまうことが懸念されていた。こ
れに対し、本手段2では、没入規制手段によって、前記
先端部の没入が防止され、フィルムを所定位置まで移動
させることができる。その結果、フィルムを所定の姿勢
に保持し、かつ、適正な位置で打抜くことができ、シー
トの打抜不良品の発生の抑制を図ることができる。
側から前記パンチの設けられている側へ気体を吹き出す
気体吹出機構を備えていることを特徴とする手段1又は
2に記載のシート打抜装置。
打抜孔側からパンチの設けられている側へ気体が吹き出
される。このため、フィルムが、ダイから離間させられ
る方向に押され、所定の姿勢に保持される。従って、打
抜孔内にフィルムが没入するといった事態を防止でき
る。また、気体の吹出しにより、シートの打抜き屑が吹
き飛ばされることで、シートへの打抜き屑の付着防止を
図ることができる。尚、前記気体としては、例えば空気
が挙げられ、他にも窒素、アルゴン等の不活性ガス等で
あってもよい。
のうち、前記フィルムの移送方向下流側に向かって前記
気体を吹き出すよう構成されていることを特徴とする手
段3に記載のシート打抜装置。
打抜孔のうち、フィルムの移送方向下流側に向かって気
体が吹き出される。このため、少なくともフィルムの移
送方向先端部が打抜孔内に没入するといった事態を防止
できる。また、打抜孔全体ではなく、下流側といった比
較的小さな領域に向かって気体を吹出させることで、特
にフィルムの没入しやすい部分に対して、気体をピンポ
イントで当てることができる。このため、効率的に上記
作用効果が奏され、シート打抜装置の構成、設計の簡素
化を図ることができる。
体を吹き出すための吹出通路は、前記ダイ自体に形成さ
れていることを特徴とする手段3又は4に記載のシート
打抜装置。
出通路が、前記ダイ自体に形成されているため、別途の
気体供給ノズル等の部品を必要としない。このため、シ
ート打抜装置の構成、設計の簡素化を図ることができ
る。
イのうち、前記フィルム移送方向上流側に設けられ、前
記吹出通路は、前記吹出口から吹き出される気体が前記
打抜孔のうち前記フィルムの移送方向下流側に向かって
吹き出されるよう、前記打抜孔の開口面に対し斜めに形
成されていることを特徴とする手段5に記載のシート打
抜装置。
イのうち、フィルム移送方向上流側に設けられ、吹出通
路は、前記打抜孔の開口面に対し斜めに形成されてい
る。すると、吹出口から吹き出される気体が、打抜孔の
うちフィルムの移送方向下流側に向かって吹き出され
る。このように、吹出通路を形成するだけで、容易に手
段5に記載の作用効果を奏することができる。
において、前記打抜孔の開口部のうち、前記フィルムの
移送方向下流側から気体を吸引可能な吸引機構を具備し
てなる手段1乃至6のいずれかに記載のシート打抜装
置。
孔の開口部のうち、フィルムの移送方向下流側から気体
が吸引される。このため、吹き出された気体の流れ方向
が安定化させられる。従って、フィルムの姿勢を一層安
定して保持させられる。その結果、シートの打抜不良品
の発生の抑制を一層確実に図ることができる。
に、シートの打抜き屑をも吸引可能に構成されているこ
とを特徴とする手段7に記載のシート打抜装置。
と共に、シートの打抜き屑が吸引される。このため、シ
ートへの打抜き屑の付着を防止でき、容易かつ確実に回
収することができる。
前記フィルムに対して、下方に設けられ、前記パンチ
は、前記フィルムの上方に設けられることを特徴とする
手段1乃至8のいずれかに記載のシート打抜装置。
ルムに対して、ダイが下方に設けられているため、打抜
かれたシートは、打抜孔から自由落下する。従って、シ
ートを特に搬送する必要なく、容易に貯留できる。
し、かつ、当該パンチの幅は、前記シートの幅よりも大
きく形成されていることを特徴とする手段1乃至9のい
ずれかに記載のシート打抜装置。
し、その幅がシートの幅よりも大きく形成されてため、
シートの幅方向両端に打抜き屑が発生しない。打抜き屑
が幅方向両端に存在する場合は、該屑が略帯状をなして
繋がっていることが多いため、ダイの打抜孔内にフィル
ムが没入するといった事態が起こりにくい。これに対
し、打抜き屑が幅方向両端に発生しない場合は、フィル
ムの先端側が支持されにくく、打抜孔にフィルムが没入
しやすい傾向にある。この点、本手段10では、上記手
段1乃至9に記載の作用効果が奏されることから、フィ
ルムの没入による不具合を払拭できる。
あることを特徴とする手段1乃至10のいずれかに記載
のシート打抜装置。
TPシートを打ち抜くためシート打抜装置として適用す
ることで、PTPシートの打抜き不良の発生を抑制でき
る。
置を備えることを特徴とするPTPシートの製造装置。
Pシートの製造装置に適用してもよい。
ートに代えて、ブリスターシートとしてもよい。
面を参照しつつ説明する。図2,3に示すように、シー
トとしてのPTPシート(ブリスターシート)1は、例
えばPP(ポロプロピレン)よりなり複数のポケット部
2を備えた包装用フィルム3と、ポケット部2を塞ぐよ
うにして包装用フィルム3に取着されたアルミニウム製
のカバーフィルム4とを有している。各ポケット部2に
は錠剤5が1つずつ収容されている。本実施の形態で
は、PTPシート1は、帯状の包装用フィルム3及びカ
バーフィルム4から形成された帯状のPTPフィルム6
が打抜かれることで、シート状に製造されている。尚、
PTPシート1の四隅部は、湾曲形状となっており、こ
れにより、PTPシート1を取り扱う者にとっての取扱
性の向上が図られている。
シート1を製造するためのPTP包装機10(PTPシ
ートの製造装置)の概略について図4に基づいて説明す
る。
いてロール状に巻回されている。包装用フィルム3は上
述したようにPP等の比較的硬質で所定の剛性を有する
合成樹脂によって構成され(PVC等の他の熱可塑性樹
脂材料により構成してもよい)、透明又は半透明を呈し
ている。
は、間欠的に搬送されるようになっており、包装用フィ
ルム3搬送経路に沿って、加熱手段12とポケット成形
手段13とが順に並設されている。これら加熱手段12
及びポケット成形手段13によってポケット部形成装置
14が構成されている。そして、加熱装置12によって
包装用フィルム3が部分的に加熱されて、該包装用フィ
ルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット成
形手段13によって包装用フィルム3にポケット部2が
成形される。なお、このポケット部2の成形は、包装用
フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われ
る。
3の移送経路に沿って、ポケット部2に錠剤5を自動的
に充填する錠剤投入装置16、検査装置17、フィルム
受けロール18が配設されている。錠剤投入装置16
は、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤5を落下さ
せるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケ
ット部2に錠剤5が投入される。
に確実に充填されているか否か、また錠剤5の異常の有
無、異物混入の有無等の検査を行うためののものであ
る。該検査装置17は、ポケット部2の開口側からの検
査を行う。
は、最上流側においてロール状に巻回されている。ロー
ル状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、前記
フィルム受けロール18の方へと案内されている。フィ
ルム受けロール18には、加熱ロール19が圧接可能と
なっており、両ロール18,19間に包装用フィルム3
及びカバーフィルム4が送り込まれるようになってい
る。そして、包装用フィルム3及びカバーフィルム4
が、両ロール18,19間を加熱圧接状態で通過するこ
とで、包装用フィルム3にカバーフィルム4が貼着さ
れ、これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填された
PTPフィルム6が製造される。
フィルム6移送経路に沿って、錠剤等の異常の有無、異
物混入の有無等の検査を行うための検査装置21が配設
されている。この検査装置21はポケット部2の突出面
側からの検査を行うものである。従って、前記検査装置
21による検査と相俟って、PTPフィルム6の表裏両
面側からの検査を実行することができるようになってい
る。なお、各検査装置17,21によって不良品判定さ
れた場合、その不良品判定となったPTPシートは、図
示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
移送経路に沿って、スリット成形装置22、刻印装置2
3及びシート打抜装置24が順に配設されている。スリ
ット成形装置22は、PTPフィルム6の所定位置にス
リットを形成する機能を有する。刻印装置23はPTP
フィルム6の所定位置にロットナンバー等の識別情報を
示す刻印を付す機能を有する。シート打抜装置24は、
PTPフィルム6をPTPシート1単位に打抜く機能を
有する。前記シート打抜装置24の下側には、シート打
抜装置24から落下するPTPシート1を貯留するため
の完成品用ホッパ25が設けられている。
あるが、以下においては、シート打抜装置24につい
て、より具体的に説明する。図1に示すように、シート
打抜装置24は、ダイを構成する固定型31とパンチを
構成する可動型32とを備えており、固定型31と可動
型32との間を、PTPフィルム6が固定型31の移送
面33に沿って、ほぼ水平に移送されるようになってい
る。また、シート打抜装置24は、可動型32側の下流
側(図の左側)において吸引機構34を備えている。
され、固定型31に近接・没入した作業位置と、固定型
31から離間した待機位置とに切換駆動される。駆動・
伝達機構35としては、モータ、流体圧シリンダ、カム
伝達機構等の適宜のものを使用することができる。ま
た、可動型32には、打抜刃36が固定型31に向かっ
て突設されている。打抜刃36は、本実施の形態では、
1枚分のPTPシート1の外形に合わせて形成されてい
る。詳しくは、四隅が湾曲形状の略矩形状をなしてい
る。尚、打抜刃36の幅W1は、PTPフィルム6の幅
W2よりも若干大きく設定されている(図5参照)。
伴って打抜刃36によってPTPフィルム6がPTPシ
ート1単位に打抜かれるのであるが、このとき、図5に
示すように、打抜刃36の幅W1が前記幅W2よりも大
きく設定されているため、PTPフィルム6の両側に帯
状の端材が残されることはない。さらに、先に打抜かれ
たPTPシート1の上流側の打抜き境界に相当する辺
が、次に打抜かれるPTPシート1の下流側の打抜き境
界に相当する辺になる。このため、PTPフィルム6の
移送前後方向に帯状の端材が残されることはない。従っ
て、打抜きに際しては、PTPシート1の四隅部を湾曲
状に形成するための略三角形状の微小な端材のみが発生
するよう構成されている。
対応して打抜孔38が貫通形成されている。そして、該
打抜孔38内を打抜刃36で打抜かれたPTPシート1
が自由落下するようになっている。また、固定型31本
体には、打抜孔38内にエアを吹出すための吹出通路と
してのエア供給通路39が形成されている。エア供給通
路39の基端側は、図示しないエアポンプに連結されて
いる。また、エア供給通路39は、斜め上方に向かって
形成されており、その吹出口40から打抜孔38の開口
部41下流側に向かって、エアが吹出されるようになっ
ている。本実施の形態では、エアポンプ、及び、エア供
給通路39等によって、没入規制手段が構成されてい
る。
下方の固定型31に向かって開口形成されている。すな
わち、前記エア供給通路39から吹出されるエアの流れ
方向に沿って、打抜孔38の開口部41下流側からエア
が吸引される。また、吸引機構34は、エアを吸引する
とともに、比較的小さく、かつ、軽量なもの(例えば、
打抜後に生じた端材)を吸引できるようになっている。
機10によってPTPシート1を製造する手順及びその
ときどきの作用効果について、主要な工程を中心として
説明する。
成装置14において、ポケット部形成工程を経る。すな
わち、包装用フィルム3はまず、加熱手段12へと間欠
的に移送される。すると、包装用フィルム3はポケット
部2に対応する部位において部分的に加熱され、非常に
伸びやすい軟化状態となる。次に、包装用フィルム3
は、ポケット成形手段13へと間欠的に移送され、該フ
ィルム3の軟化部分が軟化部分が延伸され、ポケット部
2が形成される。
の錠剤投入装置16の方へと移送される。該錠剤投入装
置16によってポケット部2に錠剤が投入され、また続
く検査装置17による検査工程を経た後、包装用フィル
ム3は、カバーフィルム4とともに、フィルム受けロー
ル18の方へと移送される。ここで、フィルム受けロー
ル18及び加熱ロール19によってカバーフィルム4が
包装用フィルム3に対し加熱圧接されることで、取着さ
れる。
により得られたPTPフィルム6は、検査装置21によ
る検査工程を経た後、さらにスリット形成工程及び刻印
工程を経てシート打抜装置24の方へと移送される。
ア供給通路39からのエアの吹出し、及び、吸引機構3
4によるエアの吸引によって、固定型31の開口部41
下流側に向かってエアが流されている。すると、特に固
定型31の開口部41下流付近では、固定型31の移送
面33に沿って移送されるPTPフィルム6の下流端が
持ち上げられ、すなわち、所定の姿勢に保持される。こ
のため、固定型31の開口部41に、PTPフィルム6
の下流端が引っ掛かることなく、所定位置へと搬送され
る。
待機位置にある可動型32が、作業位置との間で往復移
動させられる。このとき、打抜刃36が固定型31の打
抜孔38に入り込むことで、PTPフィルム6からPT
Pシート1が打抜かれる。PTPシート1は、打抜孔3
8内を自由落下して完成品用ホッパ25に一旦貯留され
る。同時に、打抜きにより発生した端材が、固定型31
からのエアの吹出しにより吹き飛ばされて、吸引機構3
4によって吸引されることになる。
シート打抜装置24において、固定型31のエア供給通
路39から、開口部41下流側に向かって、エアが吹出
される。このため、PTPフィルム6の下流端が持ち上
げられ、すなわち、所定の姿勢に保持される。従って、
PTPフィルム6の下流端が、垂れ下がったり、開口部
41下流側に引っ掛かったりする不具合を抑制でき、P
TPフィルム6を所定位置まで適切に移送させることが
できる。その結果、PTPフィルム6を適正な位置で打
抜くことができ、PTPシート1の打抜不良品の発生の
抑制を図ることができる。特に、本実施の形態では、端
材が微小であり、PTPフィルム6の下流端側にある端
材を下流側から引っ張ることでPTPフィルム6の移送
を促すことができないため、開口部41へと没入しやす
い傾向にある。しかしながら、上述のように、PTPフ
ィルム6の下流端が持ち上げられることで、没入を防止
できる。
1下流側といった小さな領域に向かってエアを吹出させ
ることで、少なくともPTPフィルム6の下流端を持ち
上げることができる。すなわち、特にPTPフィルム6
の移送不具合の要因となる部分に対して、エアをピンポ
イントで当てることができる。このため、エアを効率よ
く利用することができ、シート打抜装置24の構成、設
計の簡素化を図ることができる。
下流側からエアが吸引されることで、エアの流れ方向が
安定化させられる。このため、PTPフィルム6の下流
端の姿勢を一層安定して保持させられる。従って、上記
PTPシート1の打抜不良品の発生の抑制を一層確実に
図ることができる。
されると同時に、比較的小さく、かつ、軽量なものの吸
引も可能であるため、製品としてのPTPシート1を吸
引することなく、端材のみを吸引できる。従って、PT
Pシート1への端材の付着を防止できる。また、エア供
給通路からのエアの吹出しにより、端材が吹き飛ばされ
ることで、確実にPTPシート1への端材の付着防止を
図ることができ、端材を容易かつ確実に回収することが
できる。
体に形成することで、別途のエア供給ノズル等の部品を
必要としない。このため、シート打抜装置24の構成、
設計の簡素化を図ることができる。
されることなく、例えば次のように実施してもよい。
上記実施の形態とは異なる場合においても、前記シート
打抜装置24の特徴部分を適用可能である。例えば、図
6に示すように、PTPシートの打抜部分周囲(四方
向)に帯状の端材44が残るように打抜く構成では、P
TPフィルム45の移送方向の打抜端46(図のハッチ
ング部)にたるみが発生するおそれがあるが、エアによ
って打抜端を持ち上げることにより、打抜孔38へのた
るみ部分の引っ掛かりを抑制できる。
の幅方向中央と両端とに帯状の端材が残るように打抜く
構成では、PTPフィルム48の繋ぎ目や錠剤等の充填
されていない部分を打抜かずに移送する場合がある。こ
のような場合においても、PTPフィルム48の移送方
向の打抜端50(図のハッチング部)にたるみが発生す
るおそれがあるが、上述と同様に引っ掛かりを抑制でき
る。
1枚分のPTPシート1を打抜くように構成されている
が、2つ以上のPTPシート1を横並びに打抜けるよう
に構成してもよい。
向先端に向かって、上流側斜め下方から流れるようにな
っているが、エアの流れ方向はこれに限定されない。P
TPフィルム6の移送方向先端が持ち上がればよいた
め、エアは、例えば、PTPフィルム6に向かって垂直
に流れるようにしてもよいし、固定型31の下流側から
流れるようにしてもよい。
31に形成されているが、別途エアの供給ノズル等を設
けるようにしてもよい。
えない。
アに代えて、他のガス、例えば、窒素、アルゴン等の不
活性ガス等を採用してもよい。
TPフィルム6の移送方向先端が持ち上げられるが、エ
アに代えて、機械的にPTPフィルム6を下方から押し
上げたり、上方へと持ち上げるような構成としてもよ
い。
フィルム3とカバーフィルム4との幅について言及して
いないが、カバーフィルム4を包装用フィルム3の幅よ
り小さくしてもよい。これにより、包装用フィルム3に
カバーフィルム4を貼着の際に、幅方向位置の誤差によ
るずれが生じても、包装用フィルム3からカバーフィル
ム4がはみ出すことなく貼着できる。
である。
ルムを示す斜視図である。
図である。
シートの打抜位置を説明するための図である。
残るタイプのPTPフィルムに対するPTPシートの打
抜位置を説明するための図である。
の端材が残るタイプのPTPフィルムに対するPTPシ
ートの打抜位置を説明するための図である。
略構成を説明するための模式図である。
っ掛かる不具合を説明するための図である。
ム、10…PTPシートの製造装置としてのPTP包装
機、24…シート打抜装置、31…ダイとしての固定
型、32…パンチとしての可動型、34…吸引機構、3
6…打抜刃、38…打抜孔、39…吹出通路としてのエ
ア供給通路、40…吹出口、41…開口部。
Claims (12)
- 【請求項1】 移送される帯状のフィルムからシートを
打ち抜くシート打抜装置であって、 打抜刃を具備するパンチと、 前記フィルムを挟んで設けられ、前記打抜刃に対向して
打抜孔の形成されたダイと、 前記打抜孔内に少なくとも前記フィルムの移送方向先端
部が没入するのを規制する没入規制手段を設けたことを
特徴とするシート打抜装置。 - 【請求項2】 移送される帯状のフィルムからシートを
打ち抜くシート打抜装置であって、 前記フィルムに対し直交方向に移動可能に設けられ、打
抜刃を具備するパンチ と、前記フィルムを挟んで設けられ、前記打抜刃に対向
して打抜孔の形成されたダイと、 少なくとも前記フィルムの移送に際し、少なくとも前記
フィルムの移送方向先端部が前記打抜孔内に没入して引
っ掛かってしまうのを規制する没入規制手段を設けたこ
とを特徴とするシート打抜装置。 - 【請求項3】 前記没入規制手段は、前記打抜孔側から
前記パンチの設けられている側へ気体を吹き出す気体吹
出機構を備えていることを特徴とする請求項1又は2に
記載のシート打抜装置。 - 【請求項4】 前記気体吹出機構は、前記打抜孔のう
ち、前記フィルムの移送方向下流側に向かって前記気体
を吹き出すよう構成されていることを特徴とする請求項
3に記載のシート打抜装置。 - 【請求項5】 前記気体吹出機構のうち、前記気体を吹
き出すための吹出通路は、前記ダイ自体に形成されてい
ることを特徴とする請求項3又は4に記載のシート打抜
装置。 - 【請求項6】 前記吹出通路の吹出口は、前記ダイのう
ち、前記フィルム移送方向上流側に設けられ、前記吹出
通路は、前記吹出口から吹き出される気体が前記打抜孔
のうち前記フィルムの移送方向下流側に向かって吹き出
されるよう、前記打抜孔の開口面に対し斜めに形成され
ていることを特徴とする請求項5に記載のシート打抜装
置。 - 【請求項7】 前記フィルムよりも前記パンチ側におい
て、前記打抜孔の開口部のうち、前記フィルムの移送方
向下流側から気体を吸引可能な吸引機構を具備してなる
請求項1乃至6のいずれかに記載のシート打抜装置。 - 【請求項8】 前記吸引機構は、前記気体と共に、シー
トの打抜き屑をも吸引可能に構成されていることを特徴
とする請求項7に記載のシート打抜装置。 - 【請求項9】 前記ダイは、略水平に移送される前記フ
ィルムに対して、下方に設けられ、前記パンチは、前記
フィルムの上方に設けられることを特徴とする請求項1
乃至8のいずれかに記載のシート打抜装置。 - 【請求項10】 前記パンチは、略矩形状をなし、か
つ、当該パンチの幅は、前記シートの幅よりも大きく形
成されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれ
かに記載のシート打抜装置。 - 【請求項11】 前記シートは、PTPシートであるこ
とを特徴とする請求項1乃至10のいずれかに記載のシ
ート打抜装置。 - 【請求項12】 請求項11に記載のシート打抜装置を
備えることを特徴とするPTPシートの製造装置。
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