JP2001253416A - Ptpシート製造装置 - Google Patents
Ptpシート製造装置Info
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Abstract
周囲にエッジのない丸みをもたせることのできるPTP
シートを製造することができるようにする。 【解決手段】 シート小片の周囲にエッジのない丸みを
もたせるべく、パンチ穴打抜工程では、パンチ穴打抜装
置を用いてPTPフィルム16に各孔81,82,83
を打抜成形する。次工程であるスリット成形工程では、
スリット成形装置を用いてPTPフィルム16に各スリ
ット84,85を成形する。更に次工程であるシート打
抜工程では、シート打抜装置でPTPシート単位に打抜
く。ここで、パンチ穴打抜工程及びスリット成形工程に
際しては、PTPフィルム16のポケット部を利用して
位置合せした上でそれぞれ孔81〜83及びスリット8
4,85を形成する。
Description
ト(以下、「PTPシート」という)において、各ポケ
ット単位のシート小片に切り離したとき、そのシート小
片の周囲にエッジが形成されるのを防止するように丸み
を付けるためのPTPシート製造装置を含む技術分野に
属するものである。
(a)に示すように、錠剤等が収容される複数のポケッ
ト部7を備えており、各ポケット部7単位のシート小片
87に切り離すことができるように縦スリット84及び
横スリット85が形成されている。また、PTPシート
28の端部にはロットナンバー等の識別情報が刻印され
たタグ部86が付設されている。
図12(b)に示すように、直角のエッジ91が形成さ
れるが、PTPシート28を利用する者の便を考えたと
き、このエッジ91はない方が好ましい。
成することなく、図10(a),(b)に示すように、
シート小片87の4隅に丸み88を付けたPTPシート
28の製造が、かねてより考えられている。このような
丸み88をもったPTPシート28を製作するための装
置として、特開平9−85696号公報に開示された
「PTPシートのチップ片打ち抜き装置」が提案されて
いる。
では、図10(a)の孔81,82部分に対応するチッ
プ片の打抜きと、図10(a)の各スリット84,85
の成形とを同時に行うという性質上、上記打抜きのため
のパンチと上記スリット成形のための成形刃とを組み合
わせた打ち抜き装置が必要となる。このような打ち抜き
装置は、実際上、金型の問題等によって製造することが
非常に困難であり、打ち抜き装置を製造できないでいる
のが実状である。
形とスリット成形とを別工程で行うことも考えられる
が、この場合、孔成形位置とスリット成形位置との位置
ずれが問題となる。
1,82の成形位置と縦スリット84の成形位置とで位
置ずれが生じたと仮定する。すると、これをシート小片
87に切り離したとき、図13(b)及び図13(c)
に示すように、丸み88が部分的に付くとしても、一部
にエッジ92,93が形成されてしまい、シート小片8
7周囲のエッジをなくすという所期の目的を達成できな
くなってしまう。なお、横スリット85が位置ずれをお
こした場合も同様の問題が生じる。
Pシート製造装置の立ち上げ時に各工程での各種製造設
備の位置関係を精密に設定しておいても、PTPシート
の熱膨張、熱収縮等による位置ずれは避けられない。そ
のため、常にシート小片の周囲にエッジのない丸み88
を付けることは技術的に困難とされてきた。
ート小片87の周囲に丸み88をもたせたPTPシート
28は、かねてからの要望があるにもかかわらず、量産
ベースとしては現実に実施することができなかった。
のであり、ポケット部単位に切り離されたシート小片の
周囲にエッジのない丸みをもたせることのできるPTP
シートを、量産ベースで製造することができるPTPシ
ート製造装置を提供することを主たる目的の一つとして
いる。
達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、
各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記
載する。
ートであって、前記各ポケット単位のシート小片に切離
したとき該シート小片の隅部に丸みがあるPTPシート
を、帯状のフィルムを移送しつつ該フィルムから打抜い
て得るための、PTPシート製造装置において、前記P
TPシートを前記シート小片に切離したとき該シート小
片の隅部に丸みをもたせるべく、各シート小片の隅部に
対応して打抜パンチにて前記フィルムからチップ片を打
抜くことにより孔を形成するチップ片打抜手段と、前記
PTPシートを前記シート小片に切離すための切離線を
前記フィルムに形成する切離線成形手段と、前記ポケッ
トを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せする
位置合せ手段とを備え、前記位置合せ手段により前記フ
ィルムを所定の位置に位置合せした状態で、前記チップ
片打抜手段により孔を形成し、前記切離線成形手段によ
り切離線を形成するようにしたことを特徴とするPTP
シート製造装置。
ト小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みをもた
せるべく、チップ片打抜手段によって、各シート小片の
隅部に対応して打抜パンチにてフィルムからチップ片が
打抜かれる。また、PTPシートをシート小片に切離す
ための切離線が、切離線成形手段によりフィルムに形成
される。ここで、位置合せ手段により、既に形成されて
いるポケットが利用されて前記フィルムが所定の位置に
位置合せされる。そして、フィルムが位置合せされた状
態で、前記チップ片打抜手段により孔が形成され、前記
切離線成形手段により切離線が形成される。従って、共
にポケットを基準とした位置合せがされた上で孔及び切
離線が形成されることとなり、これらの位置ズレが解消
され、シート小片に切り離した際に、隅部にエッジをな
くして丸みをもたせることができる。
ートであって、前記各ポケット単位のシート小片に切離
したとき該シート小片の隅部に丸みがあるPTPシート
を、帯状のフィルムを移送しつつ該フィルムから打抜い
て得るための、PTPシート製造装置において、前記P
TPシートを前記シート小片に切離したとき該シート小
片の隅部に丸みをもたせるべく、各シート小片の隅部に
対応して打抜パンチにて前記フィルムからチップ片を打
抜くことにより孔を形成するチップ片打抜手段と、前記
PTPシートを前記シート小片に切離すための切離線を
前記フィルムに形成する切離線成形手段と、前記チップ
片打抜手段に対応して設けられ、前記ポケットを利用し
て前記フィルムを所定の位置に位置合せする第1の位置
合せ手段と、前記切離線成形手段に対応して設けられ、
前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位
置合せする第2の位置合せ手段とを備え、前記第1の位
置合せ手段によって前記フィルムを所定の位置に位置合
せした状態で、前記チップ片打抜手段により孔を形成
し、前記第2の位置合せ手段によって前記フィルムを所
定の位置に位置合せした状態で、前記切離線成形手段に
より切離線を形成するようにしたことを特徴とするPT
Pシート製造装置。
片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みをもたせる
べく、チップ片打抜手段によって、各シート小片の隅部
に対応して打抜パンチにてフィルムからチップ片が打抜
かれる。また、PTPシートをシート小片に切離すため
の切離線が、切離線成形手段によりフィルムに形成され
る。ここで、チップ片打抜手段に対応して設けられた第
1の位置合せ手段により、ポケットが利用されて前記フ
ィルムが所定の位置に位置合せされ、その状態でチップ
片打抜手段により孔が形成される。また、切離線成形手
段に対応して設けられた第2の位置合せ手段により、ポ
ケットが利用されて前記フィルムが所定の位置に位置合
せされ、その状態で切離線成形手段により切離線が形成
される。従って、共にポケットを基準とした位置合せが
された上で孔及び切離線が形成されることとなり、これ
らの位置ズレが解消され、シート小片に切り離した際
に、隅部にエッジをなくして丸みをもたせることができ
る。
の位置合せ手段と同様の態様で前記ポケットを利用して
前記フィルムを所定の位置に位置合せするものであるこ
とを特徴とする手段2に記載のPTPシート製造装置。
っても、第1の位置合せ手段によっても、それぞれ同様
の態様でポケットが利用されてフィルムが所定の位置に
位置合せされる。このため、上記作用効果がより確実な
ものとなる。
トを収容可能な溝部を有するゲージ手段を備えているこ
とを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のPTP
シート製造装置。
合部を有するゲージ手段を備えており、前記係合部にポ
ケットが収容されうる。従って、ゲージ手段を所定方向
へ動かすことにより、係合部に係合されたポケット、ひ
いてはフィルムが移動することとなる。そのため、フィ
ルムの位置合せが確実に行われる。
容可能な溝部であることを特徴とする手段4に記載のP
TPシート製造装置。
ットが収容され、この状態でゲージ手段を所定方向へ動
かすことにより、溝部に収容されポケット、ひいてはフ
ィルムが脱落することなく確実に移動することとなる。
そのため、フィルムの位置合せが確実に行われる。な
お、ポケットの多くの面を支持するという観点から、溝
部は、ポケットの曲面形状にほぼ則した曲面形状を有し
ていることが望ましい。
箇所に案内されるよう案内機構を備えており、該案内機
構によって、前記ゲージ手段が前記フィルムの長手方向
に移動されることに基づき前記フィルムの幅方向への位
置合せも行われるようにしたことを特徴とする手段5に
記載のPTPシート製造装置。
長手方向に移動されることに基づき、溝部に備えられた
案内機構により、ポケットが所定箇所に案内され、ひい
てはフィルムの幅方向への位置合せも行われる。従っ
て、位置合せがより正確に行われることとなる。
該溝部により複数のポケットをほぼ同時に収容可能とな
っていることを特徴とする手段5又は6に記載のPTP
シート製造装置。
複数の溝部に、それぞれ各ポケットがほぼ同時に収容さ
れることとなり、位置合せに際しての応力の分散・緩和
が図られる。そのため、応力の集中に伴うポケットの変
形等が抑制される。
前記フィルム面にほぼ直交する方向に前記ゲージ手段を
移動させることにより前記ポケットを係合部にて係合さ
せ、該係合状態で前記フィルムの長手方向に前記ゲージ
手段を移動させることにより前記ポケットを前記フィル
ムとともに移動させて所定の位置で停止させることによ
り位置合せを行うものであることを特徴とする手段4乃
至7のいずれかに記載のPTPシート製造装置。
ィルム面にほぼ直交する方向にゲージ手段が移動させら
れることによりポケットが係合部にて係合させられる。
次いで、その係合状態でフィルムの長手方向にゲージ手
段が移動させられることによりポケットがフィルムとと
もに移動させられて、所定の位置で停止させられる。こ
れにより正確な位置合せが行われる。
打抜手段により孔を形成し、前記切離線成形手段により
切離線を形成した後、前記フィルムからPTPシート単
位にその外縁を打抜くシート打抜手段を設けたことを特
徴とする手段1乃至8のいずれかに記載のPTPシート
製造装置。
プ片打抜手段により孔が形成され、切離線成形手段によ
り切離線が形成した後、シート打抜手段によってフィル
ムからPTPシート単位にその外縁が打抜かれ、もっ
て、シート小片に切り離した際に、隅部にエッジをなく
して丸みをもたせることができるPTPシートが得られ
る。
ィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜く際に隣
り合うPTPシート単位との間に残材部が形成されるよ
う構成されていることを特徴とする手段9に記載のPT
Pシート製造装置。
フィルムからPTPシート単位にその外縁が打抜かれる
際に、隣り合うPTPシート単位との間に残材部が形成
される。従って、外縁の打抜に際し、多少の位置ずれが
起きたとしても、残材部が形成される限りは隣り合うP
TPシートについて影響が及ぼされることはない。この
ため、得られるPTPシートの外縁に微小な突起等が形
成されにくい。
孔のうち、前記PTPシートの外縁に対応して形成され
る孔が、他の孔よりも大きく形成されるよう前記チップ
片打抜手段が構成されていることを特徴とする手段9又
は10に記載のPTPシート製造装置。
れる孔のうち、PTPシートの外縁に対応して形成され
る孔が、他の孔よりも大きく形成される。このため、シ
ート打抜手段によりフィルムからPTPシート単位にそ
の外縁が打抜かれる際に、多少の位置ずれが起きたとし
ても、依然としてPTPシートの外縁シートのうち小片
の隅部に対応する部分に丸みが形成されていることとな
る。従って、得られるPTPシートの外縁に微小な突起
等が形成されにくい。
置合せに際し変形しない程度の剛性を有していることを
特徴とする手段1乃至11のいずれかに記載のPTPシ
ート製造装置。
トが変形してしまうことがなく、変形による不具合を防
止できる。
1乃至図11を参照しつつ説明する。
トに自動的に包装するPTP包装機1の概略について説
明する。
いてロール状に巻回されている。包装用フィルム2はポ
リプロピレン,PVC等の比較的硬質で所定の剛性を有
する合成樹脂によって構成され、透明又は半透明(ここ
では透明)を呈している。
引出し端側は、ガイドロール3に案内されている。包装
用フィルム2は、ガイドロール3の下流側において間欠
送りロール4に掛装されている。間欠送りロール4は、
間欠的に回転するモータに連結されているため、包装用
フィルム2を間欠的に搬送する。ガイドロール3と間欠
送りロール4との間における包装用フィルム2搬送経路
に沿って、加熱装置5とポケット成形装置6とが順に並
設されている。そして、加熱装置5によって包装用フィ
ルム2が加熱されて該包装用フィルム2が比較的柔軟に
なった状態において、ポケット成形装置6によって包装
用フィルム2にポケット部7(ポケット)が正確に成形
される。このポケット部7の成形は、間欠送りロール4
による包装用フィルム2の搬送動作間のインターバルの
際に行われる。
フィルム2は、テンションロール8、ガイドロール9及
び連続送りロール10の順に掛装されている。連続送り
ロール10は、一定回転するモータに連結されているた
め、包装用フィルム2を連続的に且つ一定速度で搬送す
る。テンションロール8は、包装用フィルム2を弾性力
によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前
記間欠送りロール4と連続送りロール10との搬送動作
の相違による包装用フィルム2の撓みを防止して包装用
フィルム2を常時緊張状態に保持する。
間における包装用フィルム2移送経路に沿って、ポケッ
ト部7に錠剤等を自動的に充填する錠剤投入装置11が
配設されている。錠剤投入装置11は、連続送りロール
10による包装用フィルム2の搬送動作と同期して、所
定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤等を落下させるも
のであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケット部
7に錠剤等が投入される。
の間における包装用フィルム2移送経路に沿って、錠剤
等が各ポケット部7に確実に充填されているか否か、ま
た錠剤等の異常の有無、異物混入の有無等の検査を行う
ための検査装置12が配設されている。この検査装置1
2はポケット部7の開口側からの検査を行うものであ
る。
最上流側においてロール状に巻回されている。密封用フ
ィルム13は、ここではアルミ製のものを使用してい
る。ロール状に巻回された密封用フィルム13の引出し
端は、ガイドロール14に案内されている。前記連続送
りロール10にはシールロール15が圧接されており、
両ロール10,15間に密封用フィルム13が送り込ま
れている。また、図示しないが両ロール10,15の近
傍には加熱シール装置が設けられており、前記包装用フ
ィルム2及び密封用フィルム13が、両ロール10,1
5間を圧接状態で通過した後に前記加熱シール装置を通
過することで、包装用フィルム2に密封用フィルム13
がシールされる。これにより、錠剤等が各ポケット部7
に充填されたフィルムとしてのPTPフィルム16が製
造される。
Pフィルム16は、テンションロール17及び間欠送り
ロール18の順に掛装されている。間欠送りロール18
は、間欠的に回転するモータに連結されているため、P
TPフィルム16を間欠的に搬送する。テンションロー
ル17は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張す
る側へ引っ張った状態とされており、前記連続送りロー
ル10と間欠送りロール18との搬送動作の相違による
PTPフィルム16の撓みを防止してPTPフィルム1
6を常時緊張状態に保持する。
7との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿っ
て、錠剤等の異常の有無、異物混入の有無等の検査を行
うための検査装置19が配設されている。この検査装置
19はポケット部7の突出面側からの検査を行うもので
ある。従って、前記検査装置12による検査と相俟っ
て、PTPフィルム16の表裏両面側からの検査を実行
することができるようになっている。なお、各検査装置
12,19によって不良品判定された場合、その不良品
判定となったPTPシートは、図示しない不良シート排
出機構によって別途排出される。
8との位置関係によって、両ロール17,18間におけ
るPTPフィルム16移送経路は、上下方向に延びてい
る。そして、この上下方向に延びる移送経路に沿って、
チップ片打抜手段としてのパンチ穴打抜装置20が配設
されている。パンチ穴打抜装置20は、PTPフィルム
16の所定位置からチップ片を打抜く機能を有する。
Pフィルム16は、テンションロール21及び間欠送り
ロール22の順に掛装されている。間欠送りロール22
は、間欠的に回転するモータに連結されているため、P
TPフィルム16を間欠的に搬送する。テンションロー
ル21は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張す
る側へ引っ張った状態とされており、特段の事情がない
限り、前記間欠送りロール18,22間でのPTPフィ
ルム16の撓みを防止する。
1との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿っ
て、切離線成形手段としてのスリット成形装置23と刻
印装置24とが順に配設されている。スリット成形装置
23は、PTPフィルム16の所定位置に切離線として
のスリットを形成する機能を有する。刻印装置24はP
TPフィルム16の所定位置に刻印を付す機能を有す
る。
Pフィルム16は、その下流側においてテンションロー
ル25及び連続送りロール26の順に掛装されている。
間欠送りロール22とテンションロール25との間にお
けるPTPフィルム16移送経路に沿って、シート打抜
手段としてのシート打抜装置27が配設されている。シ
ート打抜装置27は、PTPフィルム16をPTPシー
ト28単位に打抜く機能を有する。
TPシート28は、取出しコンベア29によって搬送さ
れ、完成品用ホッパ30に一旦貯留される。
断装置31が配設されている。そして、シート打抜装置
27による打抜き後に帯状に残った残材部(スクラップ
部)を構成する不要フィルム部32は、前記テンション
ロール25及び連続送りロール26に案内された後、裁
断装置31に導かれる。なお、前記連続送りロール26
は従動ロールが圧接されており、前記不要フィルム部3
2を挟持しながら搬送動作を行う。裁断装置31では、
不要フィルム部32を所定寸法に裁断しスクラップ処理
する機能を有する。このスクラップはスクラップ用ホッ
パ33に貯留された後、別途廃棄処理される。
22は、そのロール表面とポケット部7とが対向する位
置関係となっているが、各送りロール4,10,18,
22の表面には、ポケット部7が収容される凹部が形成
されているため、ポケット部7が潰れてしまうことがな
い。また、ポケット部7が各送りロール4,10,1
8,22の各凹部に収容されながら送り動作が行われる
ことで、間欠送り動作や連続送り動作が確実に行われ
る。
るが、以下においては、パンチ穴打抜装置20、スリッ
ト成形装置23、刻印装置24及びシート打抜装置27
について、より具体的に説明する。
する。図2及び図3に示すように、パンチ穴打抜装置2
0は、固定型41と可動型42とを備えている。可動型
42には駆動・伝達機構43(図2参照)が連結され、
固定型41に近接した作業位置と、固定型41から離間
した待機位置とに切換駆動される。駆動・伝達機構43
はモータ,流体圧シリンダ,カム伝達機構等の適宜のも
のを使用することができる。なお、図3では便宜上見開
き状に図示されているが、可動型42の作業位置と待機
位置との間の切換は直線移動によって行われる。
6個)で、かつ、PTPフィルム16の移送方向(上下
方向)に3列の計16個のパンチ穴44,45,46を
1セットとして、2セット分のパンチ穴44,45,4
6が固定型41の表裏に貫通するように形成されてい
る。即ち、パンチ穴44,45,46は計32個形成さ
れている。2セット分のパンチ穴44,45,46を並
設しているのは、PTPフィルム16の幅方向に2つの
PTPシート28を一度に得るためである。
は、その平面形状が、4個の凹曲線を略菱形状に配置し
た形状(星屑形状)になっている。また、図5(b)に
示すように、パンチ穴45は、その平面形状が、前記星
屑形状の一部を削除したような形状(七部星屑形状)に
なっている。さらに、図5(c)に示すように、パンチ
穴46は、前記パンチ穴44よりも一回り大きく、その
平面形状が前記星屑形状の1つの対角線によって半分と
した形状(半星屑形状)になっている。かかるパンチ穴
46は、PTPシート28の外縁部分に相当する位置に
配列されている。
は、同可動型42の作業位置への移動時に前記パンチ穴
44に嵌入される打抜パンチ47が計8本突設されてい
る。打抜パンチ47は前記パンチ穴44にぴったり嵌ま
る形状となっている。同様に、可動型42には、同可動
型42の作業位置への移動時に前記パンチ穴45に嵌入
される打抜パンチ48が計2本突設されており、各打抜
パンチ48は前記パンチ穴45にぴったり嵌まる形状と
なっている。同様に、可動型42には、同可動型42の
作業位置への移動時に前記パンチ穴46に嵌入される打
抜パンチ49が計22本突設されており、各打抜パンチ
48は前記パンチ穴46にぴったり嵌まる形状となって
いる。
定型41の厚さよりも長く形成されている。そして、可
動型42が作業位置に配置された状態では、各打抜パン
チ47,48,49が固定型41の裏面から更に突出す
るように構成されている。これにより、パンチ後の屑を
固定型41の裏面側から排出することができる。また、
パンチ打抜方向が横方向であることも相俟って、パンチ
後の屑がPTPフィルム16側へ戻ってくるおそれがな
い。
されていないが、前記可動型42には、前記ポケット部
7を利用してPTPフィルム16を所定の位置に位置合
せする位置合せ手段(第1の位置合せ手段)が設けられ
ている。次には、この位置合せ手段について、主として
図4を参酌しながら説明することとする。同図に示すよ
うに、可動型42には、一対の板カム101が取付けら
れている。可動型42のほぼ4隅には、4本の支柱10
2が出没可能に設けられており、これら支柱102の先
端部分には、矩形状のフレーム103が固定されてい
る。フレーム103及び可動型42間における支柱10
2の周囲には、コイルスプリング104が配設されてい
る。
て、ゲージ手段を構成する可動ゲージ板105が設けら
れている。この可動ゲージ板105には、前記各打抜パ
ンチ47,48,49に対応し、かつ、これら打抜パン
チ47,48,49よりも大きな透孔106及び切欠き
107が設けられている。さらに、可動ゲージ板105
には、前記ポケット部7を収容可能な複数個(図では2
0個)の係合部としての溝部108が形成されている。
なお、溝部108は、前記ポケット部7の幅及び長さよ
りも大きく、かつ、その一方には、ポケット部7を所定
位置に案内するための案内機構としての案内斜面108
a(図7参照)が形成されている。
上側)には一対のピン109が設けられ、これらピン1
09が前記フレーム103の挿通孔111に挿通されて
いる。同様に、可動ゲージ板105の他端側(図4の下
側)にも一対のピン112が設けられ、これらピン11
2が前記フレーム103の挿通孔113に突出状態で挿
通されている。さらに、当該突出状態にあるピン112
は、支持バー114に締結固定されている。この支持バ
ー114には、一対のローラ状のカムフォロア115が
回転可能に支持されているとともに、カムフォロア11
5は、前記板カム101のカム面116に当接した状態
となっている。
ージ板105は、前記コイルスプリング104の弾性反
発力により、可動型42から離間した位置に保持されて
いる。また、本実施の形態においては、可動ゲージ板1
05及びフレーム103の固定型42に対向する面は、
常には打抜パンチ47,48,49の先端面よりも突出
した状態となっている。
ラケット117が設けられているとともに、前記フレー
ム103にも一対のブラケット118が設けられてい
る。これらブラケット117,118間には、戻りバネ
119が設けられている。なお、可動型42には、固定
型41の図示しない位置決め孔に嵌め込まれることによ
り位置決め可能な位置決めピン120が突出形成されて
いる(図3では説明の便宜上図示略)。
5及びフレーム103と、可動型42とが、コイルスプ
リング104の弾性反発力に抗して相対的に近づいた場
合には、支持バー114及びカムフォロア115と、可
動型42とがそれに伴って相対的に近づくこととなる。
このため、カムフォロア115が板カム101のカム面
116に乗り上げ、これにより、可動ゲージ板105が
テンションロール17の緊張力に抗して若干図4の上方
(PTPフィルム16の送り方向)へ押され、移動する
ようになっている。従って、各打抜パンチ47,48,
49がPTPフィルム16の表面に当接する(打ち抜
く)前に、可動ゲージ板105がPTPフィルム16の
送り方向へ動かされて、ポケット部7を利用した位置合
せが行われるようになっている。
05及びフレーム103と、可動型42とが、コイルス
プリング104の弾性反発力により離間する方向へ相対
移動した場合には、支持バー114及びカムフォロア1
15と可動型42とがそれに伴って離間する方向へ相対
移動することとなる。このため、図4の上方へ押されて
いた可動ゲージ板105は、戻りバネ119の復元力に
よって元の位置へと戻されるようになっている。
する。図2及び図8に示すように、スリット成形装置2
3は、固定型51と可動型52とを備えている。可動型
52には駆動・伝達機構53(図2参照)が連結され、
固定型51に近接した作業位置と、固定型51から離間
した待機位置とに切換駆動される。駆動・伝達機構53
はモータ,流体圧シリンダ,カム伝達機構等の適宜のも
のを使用することができる。なお、図8では便宜上見開
き状に図示されているが、可動型52の作業位置と待機
位置との間の切換は直線移動によって行われる。
面状に形成されている。一方、可動型52には、PTP
フィルム16の幅方向に延びる縦用スリッタ刃54が突
設されている。また、可動型52には、縦用スリッタ刃
54を挟んで対をなすとともに縦用スリッタ刃54と直
交するように、横用スリッタ刃55が5対突設されてい
る。以上の1本の縦用スリッタ刃54と10本の横用ス
リッタ刃55を1セットとして、2セット分が幅方向に
並設されている。2セット分のスリッタ刃54,55を
並設しているのは、前記パンチ穴打抜装置20と同様、
PTPフィルム16の幅方向に2つのPTPシート28
を一度に得るためである。
置20の可動型42と同様、前記ポケット部7を利用し
てPTPフィルム16を所定の位置に位置合せする位置
合せ手段(第2の位置合せ手段)が設けられている。但
し、この位置合せ手段の構成については、上記第1の位
置合せ手段とほぼ同様の構成であるため、図示を伴う詳
細な説明については省略する。但し、第2の位置合せ手
段における可動ゲージ板には、前記各スリッタ刃54,
55に対応し、かつ、これらスリッタ刃54,55より
も大きな透孔が設けられている。
54,55の突出量は均一であり、可動型52の作業位
置への移動に伴って一度に全てのスリッタ刃54,55
がPTPフィルム16の表面に食い込むようになってい
る。さらに、可動ゲージ板及びフレームの固定型52に
対向する面は、常にはスリッタ刃54,55の先端面よ
りも突出した状態となっている。従って、各スリッタ刃
54,55がPTPフィルム16の表面に食い込む前
に、テンションロール21の緊張力に抗して可動ゲージ
板が(PTPフィルム16の送り方向とは反対方向へ)
動かされて、ポケット部7を利用した位置合せが行われ
るようになっている。
2に示すように、刻印装置24は、固定型61と可動型
62とを備えている。可動型62には駆動・伝達機構6
3が連結され、固定型61に近接した刻印位置と、固定
型61から離間した待機位置とに直線的に往復移動され
る。駆動・伝達機構63はモータ,流体圧シリンダ,カ
ム伝達機構等の適宜のものを使用することができる。可
動型62には、PTPフィルム16の所定位置に、ロッ
トナンバー等の識別情報を印刷等で刻印する刻印部が備
えられている。なお、刻印装置24には、前記パンチ穴
打抜装置20、スリット成形装置23のような位置合せ
手段は備えられていない。
る。図2及び図9に示すように、シート打抜装置27
は、固定型71と可動型72とを備えている。可動型7
2には駆動・伝達機構73(図2参照)が連結され、固
定型71に近接した作業位置と、固定型71から離間し
た待機位置とに切換駆動される。駆動・伝達機構73は
モータ,流体圧シリンダ,カム伝達機構等の適宜のもの
を使用することができる。なお、図9では便宜上見開き
状に図示されているが、可動型72の作業位置と待機位
置との間の切換は直線移動によって行われる。
向に並んだ状態で突設されている。各打抜刃74はPT
Pシート28の外形に沿った枠状(略矩形状で四隅が湾
曲形状)に形成されている。一方、固定型71には、前
記打抜刃74と対応して一対の打抜孔75が貫通形成さ
れている。
量は均一であり、可動型72の作業位置への移動に伴っ
て一度に全ての打抜刃74によってPTPフィルム16
をPTPシート28単位に打抜くようになっている。但
し、本実施の形態では、打抜刃74の前後間の距離L1
は、PTPシート28外縁に対応する孔83間の距離L
2(図1及び図5参照)よりもほんの少しだけ短くなっ
ている。しかも、隣り合うPTPシート28との間に不
要フィルム部32が形成されるようになっている。これ
らのことと、打抜パンチ49により形成される孔83が
比較的大きく形成されることとが相まって、PTPフィ
ルム16をPTPシート28単位に打抜くにあたって、
多少の位置ズレが生じたとしても、PTPシート28の
外周縁部分に微細な突起等が形成されないようになって
いる。従って、本実施の形態においてシート打抜装置2
7には、前記パンチ穴打抜装置20、スリット成形装置
23のような位置合せ手段は備えられていない。
機1によって図10(a)に示したPTPシート28を
製造する手順について、特に、錠剤等がポケット部7に
投入されてPTPフィルム16が構成された後の主要な
工程を中心として説明する。
工程を経る。パンチ穴打抜工程では、上述したパンチ穴
打抜装置20が使用される。
42が接触する方向(待機位置から作業位置)へと移動
させられる。すると、可動ゲージ板105及びフレーム
103がPTPフィルム16を挟んで固定型41側に当
接する。このとき、可動ゲージ板105の溝部108内
に、PTPフィルム19のポケット部7が収容されるこ
ととなる。
の移動が継続されると、コイルスプリング104の弾性
反発力に抗して可動型42は可動ゲージ板105及びフ
レーム103の方へと近づくこととなり、これに伴っ
て、可動型42と支持バー114及びカムフォロア11
5との間の距離も短くなる。このため、図6(a),
(b)に示すように、カムフォロア115が板カム10
1のカム面116に乗り上げ、図6の左方(図4では上
方)へ移動することとなる。これにより、可動ゲージ板
105がテンションロール17の緊張力に抗して若干図
4の上方(PTPフィルム16の送り方向)へ押され、
移動する。
8及びポケット部7の移動状態は図7(a)〜(d)に
例示される。すなわち、図7(a)に示す状態から可動
ゲージ板105の上動に伴って溝部108も上動し、ポ
ケット部7の一部(図では右下部)が溝部108の1つ
の案内斜面108aに当たる(図7(b)参照)。その
後上動が継続されると、ポケット部7(PTPフィルム
16)は案内斜面108aによって幅方向中央部へと案
内され、やがてポケット部7の別の一部(図では左下
部)が溝部108のもう1つの案内斜面108aに当た
る(図7(c)参照)。これにより、ポケット部7及び
PTPフィルム16の幅方向の位置合せがなされる。そ
して、さらに上動が継続されると今度は、溝部108の
上動とともにポケット部7及びPTPフィルム16も上
方へと移動する。なお、このとき、PTPフィルム16
の裏面側(ポケット部7が設けられていない側)は、固
定型41にほぼ当接しているため、ポケット部7が溝部
108から脱落してしまうことがない。そして、この移
動は、カムフォロア115が板カム101のカム面11
6に完全に乗り上げるまで行われ、乗り上げた時点でそ
れ以上の溝部108並びにポケット部7及びPTPフィ
ルム16の上動は行われずに、図7(d)に示す位置合
せ状態にて保持させられる。これにより、ポケット部7
を利用した位置合せが行われることとなる。
ンチ47,48,49の先端面とがほぼ面一になる。そ
して、可動型42がさらに移動するのに伴って、今度は
打抜パンチ47,48,49が可動ゲージ板105より
突出することとなり、固定型41の各パンチ穴44,4
5,46に、対応する各打抜パンチ47,48,49が
嵌入される。これにより、各打抜パンチ47,48,4
9の形状に合ったチップ片が打抜かれ、図1に示すよう
に、PTPフィルム16には、孔形状が4個の凹曲線を
菱形状に配置した形状(星屑形状)となる孔81が2セ
ット分の計8個形成され、また、孔形状が前記星屑形状
の一部を削除したような形状(七部星屑形状)となる孔
82が2セット分の計2個形成されるとともに、さらに
は、孔形状が前記孔81よりも一回り大きく、その平面
形状が星屑形状の1つの対角線によって半分とした形状
(半星屑形状)になる孔83が2セット分の計22個形
成される。このように、ポケット部7を利用した位置合
せが行われた状態で、孔81,82,83の打抜きが実
行される。
41から離間する方向へと移動させられる。すると、可
動型42及び可動ゲージ板105間の相対距離は広がり
各打抜パンチ47,48,49は可動ゲージ板105内
に没入することとなり、さらに支持バー114及びカム
フォロア115と可動型42との距離も広がることとな
る。従って、図4の上方へ押されていた可動ゲージ板1
05は、戻りバネ119の弾性力によって元の位置へと
戻され、さらには、コイルスプリング104の復元力に
よって、可動ゲージ板105及び可動型41間の距離も
元の状態に復元される。上記一連の工程を経ることによ
り、パンチ穴打ち抜き工程が終了する。
リット成形工程へ移行する。かかるスリット成形工程で
は上述したスリット成形装置23が使用される。即ち、
スリット成形装置23にも、上記同様の位置合せ手段
(第2の位置合せ手段)が設けられている。このため、
可動型52が待機位置から作業位置へと移動するのに伴
って、その位置合せ手段により、ポケット部7を利用し
た位置合せが行われた状態で次のようなスリット形成が
行われる。
は、間欠送りロール18,22による間欠送りのインタ
ーバル(一旦停止)中に行われ、この一旦停止時では、
PTPフィルム16が、可動型52のスリッタ刃54,
55に対応する予定位置よりも若干行き過ぎた位置とな
るように、位置関係が予め設定されている。この位置ズ
レは、ポケット部7を利用した位置合せに際しPTPフ
ィルム16の位置の修正を予定した設定である。
ジ板は、PTPフィルム16の送り方向とは反対方向へ
移動されるのであるが、この移動時には、可動ゲージ板
の溝部がPTPフィルム16の送り方向とは反対方向へ
移動することで、ポケット部7ひいてはPTPフィルム
16が上流側へ若干押し戻されることとなる。
あっても、下流側ではテンションロール21の若干の移
動があるのみで下流側のPTPフィルム16は緊張状態
に保持される。一方、上流側はPTPフィルム16に若
干撓みが生じるが、PTP包装機1の全体からみて無視
できる程度の撓みに過ぎない。
52のスリッタ刃54,55との位置関係を予めずらし
ておいたのは、PTPフィルム16を下流側へ引っ張る
ことは前記間欠送りロール18の存在により不可能であ
る一方で、上流側にテンションロール21が存在するこ
とで、PTPフィルム16の熱膨張、熱収縮等にかかわ
らず、上流側へPTPフィルム16を移動させることが
できるためである。即ち、予めPTPフィルム16とス
リッタ刃54,55との位置を整合させておくと、もし
PTPフィルム16が熱収縮したときには、その位置ず
れを解消することができなくなるのを防止するためであ
る。これは、上述したパンチ穴打抜装置20についても
同様のことがいえる(パンチ穴打抜装置20の場合は、
PTPフィルム16は若干上流側にて一旦停止させら
れ、位置合せに際しては下流側(図2の上側)へ持ち上
げられる格好となる)。
に可動型52が作業位置側へ移動することにより、各ス
リッタ刃54,55がPTPフィルム16に当接され
る。その結果、図1に示すように、PTPフィルム16
には、切離線としての縦スリット84及び横スリット8
5がそれぞれ形成される。前記穴81,82,83の打
抜きと同様、ポケット部7を利用した位置合せが直前に
行われていることで、各スリット84,85は各孔8
1,82、83と完全に整合したものとなる。
印工程へ移行する。この刻印工程では、刻印装置24が
使用される。即ち、刻印装置24の可動型62が待機位
置から作業位置へと移動するのに伴って、図10(a)
のタグ部86に対応する位置にロットナンバー等の識別
情報が刻印される。なお、この刻印工程では単に刻印を
付すのみであって、前記スリット成形工程等においてみ
られるような微細な位置決めは不要であるため、特にポ
ケット部7を利用した極めて正確な位置合せはあえて行
われることがない。
移行する。シート打抜工程では、シート打抜装置27が
使用される。即ち、シート打抜装置27の可動型72が
待機位置から作業位置へと移動することにより、各打抜
刃74がPTPフィルム16を打抜く。その結果、図1
0(a)に示すようなPTPシート28がPTPフィル
ム16から分離される。本実施の形態においてはシート
打抜装置27には、前記パンチ穴打抜装置20、スリッ
ト成形装置23のような位置合せ手段は備えられていな
い。しかし、打抜刃74の前後間の距離L1が上下の打
抜パンチ49間の距離L2(図1及び図9参照)よりも
ほんの少しだけ短くなっており、しかも隣り合うPTP
シート28との間に不要フィルム部32が形成されるこ
とと、打抜パンチ49により形成される孔83が比較的
大きく形成されることとが相まって、PTPフィルム1
6をPTPシート28単位に打抜くにあたって多少の位
置ズレが生じたとしても、PTPシート28の外周縁部
分に微細な突起等が形成されない。これは、図11
(a)(図10(a)のα部分拡大図)と、図11
(b)(厳密な位置合せを行うことなく、しかも隣り合
うPTPシート28との間に不要フィルム部を設けずに
連続して打ち抜いた図)とを比較参照することでも明ら
かである。
とおりのPTPシート28を得ることができる。このP
TPシート28は、各スリット84,85部分でポケッ
ト部7単位のシート小片87に切り離すと、図10
(b)に示したとおり4隅が丸み88をもった滑らかな
円弧となる。
8をもつPTPシート28は、パンチ穴打抜工程におい
てポケット部7を利用して位置合せした状態で孔81,
82,83を打抜形成しておき、同様にして後工程であ
るスリット成形工程においてもポケット部7を利用して
位置合せした状態でスリット84,85を形成するよう
にしたことによって、量産ベースでの製造が可能とな
る。
リット84,85を成形するのに代えて、ミシン目を成
形するようにしてもよい。これは、各スリッタ刃54,
55に代えて、ミシン刃を使用するとともに、固定型5
1側にミシン刃が食い込む凹溝を形成することで容易に
変更可能である。
16の幅方向に2枚同時に製造するのに代え、3枚以上
製造するようにしてもよく、また1枚づつ製造するよう
にしてもよい。
幅方向に5個で移送方向に2列とした計10個のシート
小片87が備えられるものとしたが、幅方向の個数、移
送方向の列数は任意に設定すればよい。
形状等は上記例に何ら限定されるものではなく、例えば
平面円形状のポケット部であってもよいし、正方形状の
シート小片であってもよい。
の溝部108でポケット部7を支持してPTPフィルム
16を位置合せするようにしたが、ポケット部7の一部
を係合して支持しうる係合部を備えたゲージ手段(ゲー
ジ棒やゲージ板)を用いて位置合せすることとしてもよ
い。また、支持するポケット部7はPTPシート28に
対応する全てのポケット部7ではなく、その一部(1個
又は数個)であってもよい。
工程においても、パンチ穴打抜工程及びスリット成形工
程で行われたようなポケット部7を利用しての位置合せ
を行った上で刻印、或いは、シート打抜を行うようにし
てもよい。
を示し、PTPフィルムの変化を説明するための一部省
略平面図である。
る。
ある。
常状態を模式的に示す側面図、(b)は可動型が固定型
側に移動したときの状態を模式的に示す側面図である。
た溝部とポケット部との移動状況を説明する模式図であ
る。
シートを示し、(a)はPTPシートの平面図、(b)
はシート小片の平面図である。
は参考比較例を示す平面図である。
Pシートの平面図、(b)はシート小片の平面図であ
る。
シートの失敗例を示し、(a)はPTPシートの平面
図、(b)及び(c)はシート小片の平面図である。
16…フィルムとしてのPTPフィルム、20…チップ
片打抜手段としてのパンチ穴打抜装置、21,25…テ
ンションロール、23…切離線成形手段としてのスリッ
ト成形装置、27…シート打抜手段としてのシート打抜
装置、28…PTPシート、41…固定型、42…可動
型、44,45,46…パンチ穴、47,48,49…
打抜パンチ、51…固定型、52…可動型、54…縦用
スリッタ刃、55…横用スリッタ刃、87…シート小
片、88…丸み、101…板カム、105…可動ゲージ
板、115…カムフォロア、116…カム面。
Claims (11)
- 【請求項1】 複数のポケットを備えたPTPシートで
あって、前記各ポケット単位のシート小片に切離したと
き該シート小片の隅部に丸みがあるPTPシートを、帯
状のフィルムを移送しつつ該フィルムから打抜いて得る
ための、PTPシート製造装置において、 前記PTPシートを前記シート小片に切離したとき該シ
ート小片の隅部に丸みをもたせるべく、各シート小片の
隅部に対応して打抜パンチにて前記フィルムからチップ
片を打抜くことにより孔を形成するチップ片打抜手段
と、 前記PTPシートを前記シート小片に切離すための切離
線を前記フィルムに形成する切離線成形手段と、 前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位
置合せする位置合せ手段とを備え、 前記位置合せ手段により前記フィルムを所定の位置に位
置合せした状態で、前記チップ片打抜手段により孔を形
成し、前記切離線成形手段により切離線を形成するよう
にしたことを特徴とするPTPシート製造装置。 - 【請求項2】 複数のポケットを備えたPTPシートで
あって、前記各ポケット単位のシート小片に切離したと
き該シート小片の隅部に丸みがあるPTPシートを、帯
状のフィルムを移送しつつ該フィルムから打抜いて得る
ための、PTPシート製造装置において、 前記PTPシートを前記シート小片に切離したとき該シ
ート小片の隅部に丸みをもたせるべく、各シート小片の
隅部に対応して打抜パンチにて前記フィルムからチップ
片を打抜くことにより孔を形成するチップ片打抜手段
と、 前記PTPシートを前記シート小片に切離すための切離
線を前記フィルムに形成する切離線成形手段と、 前記チップ片打抜手段に対応して設けられ、前記ポケッ
トを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せする
第1の位置合せ手段と、 前記切離線成形手段に対応して設けられ、前記ポケット
を利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せする第
2の位置合せ手段とを備え、 前記第1の位置合せ手段によって前記フィルムを所定の
位置に位置合せした状態で、前記チップ片打抜手段によ
り孔を形成し、前記第2の位置合せ手段によって前記フ
ィルムを所定の位置に位置合せした状態で、前記切離線
成形手段により切離線を形成するようにしたことを特徴
とするPTPシート製造装置。 - 【請求項3】 前記第2の位置合せ手段は、第1の位置
合せ手段と同様の態様で前記ポケットを利用して前記フ
ィルムを所定の位置に位置合せするものであることを特
徴とする請求項2に記載のPTPシート製造装置。 - 【請求項4】 前記位置合せ手段は、前記ポケットを係
合可能な係合部を有するゲージ手段を備えていることを
特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のPTPシ
ート製造装置。 - 【請求項5】 前記係合部は、前記ポケットを収容可能
な溝部であることを特徴とする請求項4に記載のPTP
シート製造装置。 - 【請求項6】 前記溝部は、前記ポケットが所定箇所に
案内されるよう案内機構を備えており、該案内機構によ
って、前記ゲージ手段が前記フィルムの長手方向に移動
されることに基づき前記フィルムの幅方向への位置合せ
も行われるようにしたことを特徴とする請求項5に記載
のPTPシート製造装置。 - 【請求項7】 前記溝部は複数設けられており、該溝部
により複数のポケットをほぼ同時に収容可能となってい
ることを特徴とする請求項5又は6に記載のPTPシー
ト製造装置。 - 【請求項8】 前記位置合せ手段は、少なくとも前記フ
ィルム面にほぼ直交する方向に前記ゲージ手段を移動さ
せることにより前記ポケットを係合部にて係合させ、該
係合状態で前記フィルムの長手方向に前記ゲージ手段を
移動させることにより前記ポケットを前記フィルムとと
もに移動させて所定の位置で停止させることにより位置
合せを行うものであることを特徴とする請求項4乃至7
のいずれかに記載のPTPシート製造装置。 - 【請求項9】 さらに、少なくとも前記チップ片打抜手
段により孔を形成し、前記切離線成形手段により切離線
を形成した後、前記フィルムからPTPシート単位にそ
の外縁を打抜くシート打抜手段を設けたことを特徴とす
る請求項1乃至8のいずれかに記載のPTPシート製造
装置。 - 【請求項10】 前記シート打抜手段は、前記フィルム
からPTPシート単位にその外縁を打抜く際に隣り合う
PTPシート単位との間に残材部が形成されるよう構成
されていることを特徴とする請求項9に記載のPTPシ
ート製造装置。 - 【請求項11】 前記打抜パンチにて形成される孔のう
ち、前記PTPシートの外縁に対応して形成される孔
が、他の孔よりも大きく形成されるよう前記チップ片打
抜手段が構成されていることを特徴とする請求項9又は
10に記載のPTPシート製造装置。
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