JP3813408B2 - Ptpシート製造装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブリスタ包装シート(以下、「PTPシート」という)において、各ポケット単位のシート小片に切り離したとき、そのシート小片の周囲にエッジが形成されるのを防止するように丸みを付けるためのPTPシート製造装置を含む技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、PTPシート28は、図12(a)に示すように、錠剤等が収容される複数のポケット部7を備えており、各ポケット部7単位のシート小片87に切り離すことができるように縦スリット84及び横スリット85が形成されている。また、PTPシート28の端部にはロットナンバー等の識別情報が刻印されたタグ部86が付設されている。
【0003】
ここで、上記シート小片87の4隅には、図12(b)に示すように、直角のエッジ91が形成されるが、PTPシート28を利用する者の便を考えたとき、このエッジ91はない方が好ましい。
【0004】
そこで、シート小片87にエッジ91を形成することなく、図10(a),(b)に示すように、シート小片87の4隅に丸み88を付けたPTPシート28の製造が、かねてより考えられている。このような丸み88をもったPTPシート28を製作するための装置として、特開平9−85696号公報に開示された「PTPシートのチップ片打ち抜き装置」が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記公報に記載の技術では、図10(a)の孔81,82部分に対応するチップ片の打抜きと、図10(a)の各スリット84,85の成形とを同時に行うという性質上、上記打抜きのためのパンチと上記スリット成形のための成形刃とを組み合わせた打ち抜き装置が必要となる。このような打ち抜き装置は、実際上、金型の問題等によって製造することが非常に困難であり、打ち抜き装置を製造できないでいるのが実状である。
【0006】
一方、上記チップ片の打抜きによる孔の成形とスリット成形とを別工程で行うことも考えられるが、この場合、孔成形位置とスリット成形位置との位置ずれが問題となる。
【0007】
例えば、図13(a)に示すように、孔81,82の成形位置と縦スリット84の成形位置とで位置ずれが生じたと仮定する。すると、これをシート小片87に切り離したとき、図13(b)及び図13(c)に示すように、丸み88が部分的に付くとしても、一部にエッジ92,93が形成されてしまい、シート小片87周囲のエッジをなくすという所期の目的を達成できなくなってしまう。なお、横スリット85が位置ずれをおこした場合も同様の問題が生じる。
【0008】
また、上記位置ずれをなくすように、PTPシート製造装置の立ち上げ時に各工程での各種製造設備の位置関係を精密に設定しておいても、PTPシートの熱膨張、熱収縮等による位置ずれは避けられない。そのため、常にシート小片の周囲にエッジのない丸み88を付けることは技術的に困難とされてきた。
【0009】
以上の理由から、図10に示したようなシート小片87の周囲に丸み88をもたせたPTPシート28は、かねてからの要望があるにもかかわらず、量産ベースとしては現実に実施することができなかった。
【0010】
本発明は、上記各事情に鑑みてなされたものであり、ポケット部単位に切り離されたシート小片の周囲にエッジのない丸みをもたせることのできるPTPシートを、量産ベースで製造することができるPTPシート製造装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
【0011】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記載する。
【0012】
手段1.複数のポケットを備えたPTPシートであって、前記各ポケット単位のシート小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みがあるPTPシートを、帯状のフィルムを移送しつつ該フィルムから打抜いて得るための、PTPシート製造装置において、前記PTPシートを前記シート小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みをもたせるべく、各シート小片の隅部に対応して打抜パンチにて前記フィルムからチップ片を打抜くことにより孔を形成するチップ片打抜手段と、前記PTPシートを前記シート小片に切離すための切離線を前記フィルムに形成する切離線成形手段と、前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せする位置合せ手段とを備え、前記位置合せ手段により前記フィルムを所定の位置に位置合せした状態で、前記チップ片打抜手段により孔を形成し、前記切離線成形手段により切離線を形成するようにしたことを特徴とするPTPシート製造装置。
【0013】
上記手段1によれば、PTPシートをシート小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みをもたせるべく、チップ片打抜手段によって、各シート小片の隅部に対応して打抜パンチにてフィルムからチップ片が打抜かれる。また、PTPシートをシート小片に切離すための切離線が、切離線成形手段によりフィルムに形成される。ここで、位置合せ手段により、既に形成されているポケットが利用されて前記フィルムが所定の位置に位置合せされる。そして、フィルムが位置合せされた状態で、前記チップ片打抜手段により孔が形成され、前記切離線成形手段により切離線が形成される。従って、共にポケットを基準とした位置合せがされた上で孔及び切離線が形成されることとなり、これらの位置ズレが解消され、シート小片に切り離した際に、隅部にエッジをなくして丸みをもたせることができる。
【0014】
手段2.複数のポケットを備えたPTPシートであって、前記各ポケット単位のシート小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みがあるPTPシートを、帯状のフィルムを移送しつつ該フィルムから打抜いて得るための、PTPシート製造装置において、前記PTPシートを前記シート小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みをもたせるべく、各シート小片の隅部に対応して打抜パンチにて前記フィルムからチップ片を打抜くことにより孔を形成するチップ片打抜手段と、前記PTPシートを前記シート小片に切離すための切離線を前記フィルムに形成する切離線成形手段と、前記チップ片打抜手段に対応して設けられ、前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せする第1の位置合せ手段と、前記切離線成形手段に対応して設けられ、前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せする第2の位置合せ手段とを備え、前記第1の位置合せ手段によって前記フィルムを所定の位置に位置合せした状態で、前記チップ片打抜手段により孔を形成し、前記第2の位置合せ手段によって前記フィルムを所定の位置に位置合せした状態で、前記切離線成形手段により切離線を形成するようにしたことを特徴とするPTPシート製造装置。
【0015】
手段2によれば、PTPシートをシート小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みをもたせるべく、チップ片打抜手段によって、各シート小片の隅部に対応して打抜パンチにてフィルムからチップ片が打抜かれる。また、PTPシートをシート小片に切離すための切離線が、切離線成形手段によりフィルムに形成される。ここで、チップ片打抜手段に対応して設けられた第1の位置合せ手段により、ポケットが利用されて前記フィルムが所定の位置に位置合せされ、その状態でチップ片打抜手段により孔が形成される。また、切離線成形手段に対応して設けられた第2の位置合せ手段により、ポケットが利用されて前記フィルムが所定の位置に位置合せされ、その状態で切離線成形手段により切離線が形成される。従って、共にポケットを基準とした位置合せがされた上で孔及び切離線が形成されることとなり、これらの位置ズレが解消され、シート小片に切り離した際に、隅部にエッジをなくして丸みをもたせることができる。
【0016】
手段3.前記第2の位置合せ手段は、第1の位置合せ手段と同様の態様で前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せするものであることを特徴とする手段2に記載のPTPシート製造装置。
【0017】
手段3によれば、第2の位置合せ手段によっても、第1の位置合せ手段によっても、それぞれ同様の態様でポケットが利用されてフィルムが所定の位置に位置合せされる。このため、上記作用効果がより確実なものとなる。
【0018】
手段4.前記位置合せ手段は、前記ポケットを収容可能な溝部を有するゲージ手段を備えていることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載のPTPシート製造装置。
【0019】
手段4によれば、前記位置合せ手段は、係合部を有するゲージ手段を備えており、前記係合部にポケットが収容されうる。従って、ゲージ手段を所定方向へ動かすことにより、係合部に係合されたポケット、ひいてはフィルムが移動することとなる。そのため、フィルムの位置合せが確実に行われる。
【0020】
手段5.前記係合部は、前記ポケットを収容可能な溝部であることを特徴とする手段4に記載のPTPシート製造装置。
【0021】
手段5によれば、ゲージ手段の溝部にポケットが収容され、この状態でゲージ手段を所定方向へ動かすことにより、溝部に収容されポケット、ひいてはフィルムが脱落することなく確実に移動することとなる。そのため、フィルムの位置合せが確実に行われる。なお、ポケットの多くの面を支持するという観点から、溝部は、ポケットの曲面形状にほぼ則した曲面形状を有していることが望ましい。
【0022】
手段6.前記溝部は、前記ポケットが所定箇所に案内されるよう案内機構を備えており、該案内機構によって、前記ゲージ手段が前記フィルムの長手方向に移動されることに基づき前記フィルムの幅方向への位置合せも行われるようにしたことを特徴とする手段5に記載のPTPシート製造装置。
【0023】
手段6によれば、ゲージ手段がフィルムの長手方向に移動されることに基づき、溝部に備えられた案内機構により、ポケットが所定箇所に案内され、ひいてはフィルムの幅方向への位置合せも行われる。従って、位置合せがより正確に行われることとなる。
【0024】
手段7.前記溝部は複数設けられており、該溝部により複数のポケットをほぼ同時に収容可能となっていることを特徴とする手段5又は6に記載のPTPシート製造装置。
【0025】
手段7によれば、ゲージ手段に備えられた複数の溝部に、それぞれ各ポケットがほぼ同時に収容されることとなり、位置合せに際しての応力の分散・緩和が図られる。そのため、応力の集中に伴うポケットの変形等が抑制される。
【0026】
手段8.前記位置合せ手段は、少なくとも前記フィルム面にほぼ直交する方向に前記ゲージ手段を移動させることにより前記ポケットを係合部にて係合させ、該係合状態で前記フィルムの長手方向に前記ゲージ手段を移動させることにより前記ポケットを前記フィルムとともに移動させて所定の位置で停止させることにより位置合せを行うものであることを特徴とする手段4乃至7のいずれかに記載のPTPシート製造装置。
【0027】
手段8によれば、まず、少なくとも前記フィルム面にほぼ直交する方向にゲージ手段が移動させられることによりポケットが係合部にて係合させられる。次いで、その係合状態でフィルムの長手方向にゲージ手段が移動させられることによりポケットがフィルムとともに移動させられて、所定の位置で停止させられる。これにより正確な位置合せが行われる。
【0028】
手段9.さらに、少なくとも前記チップ片打抜手段により孔を形成し、前記切離線成形手段により切離線を形成した後、前記フィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜くシート打抜手段を設けたことを特徴とする手段1乃至8のいずれかに記載のPTPシート製造装置。
【0029】
手段9によれば、さらに、少なくともチップ片打抜手段により孔が形成され、切離線成形手段により切離線が形成した後、シート打抜手段によってフィルムからPTPシート単位にその外縁が打抜かれ、もって、シート小片に切り離した際に、隅部にエッジをなくして丸みをもたせることができるPTPシートが得られる。
【0030】
手段10.前記シート打抜手段は、前記フィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜く際に隣り合うPTPシート単位との間に残材部が形成されるよう構成されていることを特徴とする手段9に記載のPTPシート製造装置。
【0031】
手段10によれば、シート打抜手段によりフィルムからPTPシート単位にその外縁が打抜かれる際に、隣り合うPTPシート単位との間に残材部が形成される。従って、外縁の打抜に際し、多少の位置ずれが起きたとしても、残材部が形成される限りは隣り合うPTPシートについて影響が及ぼされることはない。このため、得られるPTPシートの外縁に微小な突起等が形成されにくい。
【0032】
手段11.前記打抜パンチにて形成される孔のうち、前記PTPシートの外縁に対応して形成される孔が、他の孔よりも大きく形成されるよう前記チップ片打抜手段が構成されていることを特徴とする手段9又は10に記載のPTPシート製造装置。
【0033】
手段11によれば、打抜パンチにて形成される孔のうち、PTPシートの外縁に対応して形成される孔が、他の孔よりも大きく形成される。このため、シート打抜手段によりフィルムからPTPシート単位にその外縁が打抜かれる際に、多少の位置ずれが起きたとしても、依然としてPTPシートの外縁シートのうち小片の隅部に対応する部分に丸みが形成されていることとなる。従って、得られるPTPシートの外縁に微小な突起等が形成されにくい。
【0034】
手段12.少なくとも前記ポケットは、位置合せに際し変形しない程度の剛性を有していることを特徴とする手段1乃至11のいずれかに記載のPTPシート製造装置。
【0035】
手段12によれば、位置合せに際しポケットが変形してしまうことがなく、変形による不具合を防止できる。
【0036】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態について、図1乃至図11を参照しつつ説明する。
【0037】
まず、図2に基づいて、錠剤をPTPシートに自動的に包装するPTP包装機1の概略について説明する。
【0038】
帯状の包装用フィルム2は、最上流側においてロール状に巻回されている。包装用フィルム2はポリプロピレン,PVC等の比較的硬質で所定の剛性を有する合成樹脂によって構成され、透明又は半透明(ここでは透明)を呈している。
【0039】
ロール状に巻回された包装用フィルム2の引出し端側は、ガイドロール3に案内されている。包装用フィルム2は、ガイドロール3の下流側において間欠送りロール4に掛装されている。間欠送りロール4は、間欠的に回転するモータに連結されているため、包装用フィルム2を間欠的に搬送する。ガイドロール3と間欠送りロール4との間における包装用フィルム2搬送経路に沿って、加熱装置5とポケット成形装置6とが順に並設されている。そして、加熱装置5によって包装用フィルム2が加熱されて該包装用フィルム2が比較的柔軟になった状態において、ポケット成形装置6によって包装用フィルム2にポケット部7(ポケット)が正確に成形される。このポケット部7の成形は、間欠送りロール4による包装用フィルム2の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
【0040】
間欠送りロール4から送り出された包装用フィルム2は、テンションロール8、ガイドロール9及び連続送りロール10の順に掛装されている。連続送りロール10は、一定回転するモータに連結されているため、包装用フィルム2を連続的に且つ一定速度で搬送する。テンションロール8は、包装用フィルム2を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール4と連続送りロール10との搬送動作の相違による包装用フィルム2の撓みを防止して包装用フィルム2を常時緊張状態に保持する。
【0041】
ガイドロール9と連続送りロール10との間における包装用フィルム2移送経路に沿って、ポケット部7に錠剤等を自動的に充填する錠剤投入装置11が配設されている。錠剤投入装置11は、連続送りロール10による包装用フィルム2の搬送動作と同期して、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤等を落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケット部7に錠剤等が投入される。
【0042】
錠剤投入装置11と連続送りロール10との間における包装用フィルム2移送経路に沿って、錠剤等が各ポケット部7に確実に充填されているか否か、また錠剤等の異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うための検査装置12が配設されている。この検査装置12はポケット部7の開口側からの検査を行うものである。
【0043】
帯状に形成された密封用フィルム13は、最上流側においてロール状に巻回されている。密封用フィルム13は、ここではアルミ製のものを使用している。ロール状に巻回された密封用フィルム13の引出し端は、ガイドロール14に案内されている。前記連続送りロール10にはシールロール15が圧接されており、両ロール10,15間に密封用フィルム13が送り込まれている。また、図示しないが両ロール10,15の近傍には加熱シール装置が設けられており、前記包装用フィルム2及び密封用フィルム13が、両ロール10,15間を圧接状態で通過した後に前記加熱シール装置を通過することで、包装用フィルム2に密封用フィルム13がシールされる。これにより、錠剤等が各ポケット部7に充填されたフィルムとしてのPTPフィルム16が製造される。
【0044】
連続送りロール10から送り出されたPTPフィルム16は、テンションロール17及び間欠送りロール18の順に掛装されている。間欠送りロール18は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム16を間欠的に搬送する。テンションロール17は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記連続送りロール10と間欠送りロール18との搬送動作の相違によるPTPフィルム16の撓みを防止してPTPフィルム16を常時緊張状態に保持する。
【0045】
連続送りロール10とテンションロール17との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、錠剤等の異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うための検査装置19が配設されている。この検査装置19はポケット部7の突出面側からの検査を行うものである。従って、前記検査装置12による検査と相俟って、PTPフィルム16の表裏両面側からの検査を実行することができるようになっている。なお、各検査装置12,19によって不良品判定された場合、その不良品判定となったPTPシートは、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
【0046】
テンションロール17と間欠送りロール18との位置関係によって、両ロール17,18間におけるPTPフィルム16移送経路は、上下方向に延びている。そして、この上下方向に延びる移送経路に沿って、チップ片打抜手段としてのパンチ穴打抜装置20が配設されている。パンチ穴打抜装置20は、PTPフィルム16の所定位置からチップ片を打抜く機能を有する。
【0047】
間欠送りロール18から送り出されたPTPフィルム16は、テンションロール21及び間欠送りロール22の順に掛装されている。間欠送りロール22は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム16を間欠的に搬送する。テンションロール21は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、特段の事情がない限り、前記間欠送りロール18,22間でのPTPフィルム16の撓みを防止する。
【0048】
間欠送りロール18とテンションロール21との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、切離線成形手段としてのスリット成形装置23と刻印装置24とが順に配設されている。スリット成形装置23は、PTPフィルム16の所定位置に切離線としてのスリットを形成する機能を有する。刻印装置24はPTPフィルム16の所定位置に刻印を付す機能を有する。
【0049】
間欠送りロール22から送り出されたPTPフィルム16は、その下流側においてテンションロール25及び連続送りロール26の順に掛装されている。間欠送りロール22とテンションロール25との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、シート打抜手段としてのシート打抜装置27が配設されている。シート打抜装置27は、PTPフィルム16をPTPシート28単位に打抜く機能を有する。
【0050】
シート打抜装置27によって打抜かれたPTPシート28は、取出しコンベア29によって搬送され、完成品用ホッパ30に一旦貯留される。
【0051】
前記連続送りロール26の下流側には、裁断装置31が配設されている。そして、シート打抜装置27による打抜き後に帯状に残った残材部(スクラップ部)を構成する不要フィルム部32は、前記テンションロール25及び連続送りロール26に案内された後、裁断装置31に導かれる。なお、前記連続送りロール26は従動ロールが圧接されており、前記不要フィルム部32を挟持しながら搬送動作を行う。裁断装置31では、不要フィルム部32を所定寸法に裁断しスクラップ処理する機能を有する。このスクラップはスクラップ用ホッパ33に貯留された後、別途廃棄処理される。
【0052】
なお、前記各送りロール4,10,18,22は、そのロール表面とポケット部7とが対向する位置関係となっているが、各送りロール4,10,18,22の表面には、ポケット部7が収容される凹部が形成されているため、ポケット部7が潰れてしまうことがない。また、ポケット部7が各送りロール4,10,18,22の各凹部に収容されながら送り動作が行われることで、間欠送り動作や連続送り動作が確実に行われる。
【0053】
PTP包装機1の概略は以上のとおりであるが、以下においては、パンチ穴打抜装置20、スリット成形装置23、刻印装置24及びシート打抜装置27について、より具体的に説明する。
【0054】
まず、パンチ穴打抜装置20について説明する。図2及び図3に示すように、パンチ穴打抜装置20は、固定型41と可動型42とを備えている。可動型42には駆動・伝達機構43(図2参照)が連結され、固定型41に近接した作業位置と、固定型41から離間した待機位置とに切換駆動される。駆動・伝達機構43はモータ,流体圧シリンダ,カム伝達機構等の適宜のものを使用することができる。なお、図3では便宜上見開き状に図示されているが、可動型42の作業位置と待機位置との間の切換は直線移動によって行われる。
【0055】
固定型41には、幅方向に5個(中央列は6個)で、かつ、PTPフィルム16の移送方向(上下方向)に3列の計16個のパンチ穴44,45,46を1セットとして、2セット分のパンチ穴44,45,46が固定型41の表裏に貫通するように形成されている。即ち、パンチ穴44,45,46は計32個形成されている。2セット分のパンチ穴44,45,46を並設しているのは、PTPフィルム16の幅方向に2つのPTPシート28を一度に得るためである。
【0056】
図5(a)に示すように、パンチ穴44は、その平面形状が、4個の凹曲線を略菱形状に配置した形状(星屑形状)になっている。また、図5(b)に示すように、パンチ穴45は、その平面形状が、前記星屑形状の一部を削除したような形状(七部星屑形状)になっている。さらに、図5(c)に示すように、パンチ穴46は、前記パンチ穴44よりも一回り大きく、その平面形状が前記星屑形状の1つの対角線によって半分とした形状(半星屑形状)になっている。かかるパンチ穴46は、PTPシート28の外縁部分に相当する位置に配列されている。
【0057】
一方、図3に示すように、可動型42には、同可動型42の作業位置への移動時に前記パンチ穴44に嵌入される打抜パンチ47が計8本突設されている。打抜パンチ47は前記パンチ穴44にぴったり嵌まる形状となっている。同様に、可動型42には、同可動型42の作業位置への移動時に前記パンチ穴45に嵌入される打抜パンチ48が計2本突設されており、各打抜パンチ48は前記パンチ穴45にぴったり嵌まる形状となっている。同様に、可動型42には、同可動型42の作業位置への移動時に前記パンチ穴46に嵌入される打抜パンチ49が計22本突設されており、各打抜パンチ48は前記パンチ穴46にぴったり嵌まる形状となっている。
【0058】
前記各打抜パンチ47,48,49は、固定型41の厚さよりも長く形成されている。そして、可動型42が作業位置に配置された状態では、各打抜パンチ47,48,49が固定型41の裏面から更に突出するように構成されている。これにより、パンチ後の屑を固定型41の裏面側から排出することができる。また、パンチ打抜方向が横方向であることも相俟って、パンチ後の屑がPTPフィルム16側へ戻ってくるおそれがない。
【0059】
また、図2及び図3においては便宜上図示されていないが、前記可動型42には、前記ポケット部7を利用してPTPフィルム16を所定の位置に位置合せする位置合せ手段(第1の位置合せ手段)が設けられている。次には、この位置合せ手段について、主として図4を参酌しながら説明することとする。同図に示すように、可動型42には、一対の板カム101が取付けられている。可動型42のほぼ4隅には、4本の支柱102が出没可能に設けられており、これら支柱102の先端部分には、矩形状のフレーム103が固定されている。フレーム103及び可動型42間における支柱102の周囲には、コイルスプリング104が配設されている。
【0060】
前記フレーム103に囲まれるようにして、ゲージ手段を構成する可動ゲージ板105が設けられている。この可動ゲージ板105には、前記各打抜パンチ47,48,49に対応し、かつ、これら打抜パンチ47,48,49よりも大きな透孔106及び切欠き107が設けられている。さらに、可動ゲージ板105には、前記ポケット部7を収容可能な複数個(図では20個)の係合部としての溝部108が形成されている。なお、溝部108は、前記ポケット部7の幅及び長さよりも大きく、かつ、その一方には、ポケット部7を所定位置に案内するための案内機構としての案内斜面108a(図7参照)が形成されている。
【0061】
この可動ゲージ板105の一端側(図4の上側)には一対のピン109が設けられ、これらピン109が前記フレーム103の挿通孔111に挿通されている。同様に、可動ゲージ板105の他端側(図4の下側)にも一対のピン112が設けられ、これらピン112が前記フレーム103の挿通孔113に突出状態で挿通されている。さらに、当該突出状態にあるピン112は、支持バー114に締結固定されている。この支持バー114には、一対のローラ状のカムフォロア115が回転可能に支持されているとともに、カムフォロア115は、前記板カム101のカム面116に当接した状態となっている。
【0062】
そして、フレーム103、ひいては可動ゲージ板105は、前記コイルスプリング104の弾性反発力により、可動型42から離間した位置に保持されている。また、本実施の形態においては、可動ゲージ板105及びフレーム103の固定型42に対向する面は、常には打抜パンチ47,48,49の先端面よりも突出した状態となっている。
【0063】
さらに、可動ゲージ板105には一対のブラケット117が設けられているとともに、前記フレーム103にも一対のブラケット118が設けられている。これらブラケット117,118間には、戻りバネ119が設けられている。なお、可動型42には、固定型41の図示しない位置決め孔に嵌め込まれることにより位置決め可能な位置決めピン120が突出形成されている(図3では説明の便宜上図示略)。
【0064】
このような構成により、可動ゲージ板105及びフレーム103と、可動型42とが、コイルスプリング104の弾性反発力に抗して相対的に近づいた場合には、支持バー114及びカムフォロア115と、可動型42とがそれに伴って相対的に近づくこととなる。このため、カムフォロア115が板カム101のカム面116に乗り上げ、これにより、可動ゲージ板105がテンションロール17の緊張力に抗して若干図4の上方(PTPフィルム16の送り方向)へ押され、移動するようになっている。従って、各打抜パンチ47,48,49がPTPフィルム16の表面に当接する(打ち抜く)前に、可動ゲージ板105がPTPフィルム16の送り方向へ動かされて、ポケット部7を利用した位置合せが行われるようになっている。
【0065】
また、逆に、打抜終了後、可動ゲージ板105及びフレーム103と、可動型42とが、コイルスプリング104の弾性反発力により離間する方向へ相対移動した場合には、支持バー114及びカムフォロア115と可動型42とがそれに伴って離間する方向へ相対移動することとなる。このため、図4の上方へ押されていた可動ゲージ板105は、戻りバネ119の復元力によって元の位置へと戻されるようになっている。
【0066】
次に、スリット成形装置23について説明する。図2及び図8に示すように、スリット成形装置23は、固定型51と可動型52とを備えている。可動型52には駆動・伝達機構53(図2参照)が連結され、固定型51に近接した作業位置と、固定型51から離間した待機位置とに切換駆動される。駆動・伝達機構53はモータ,流体圧シリンダ,カム伝達機構等の適宜のものを使用することができる。なお、図8では便宜上見開き状に図示されているが、可動型52の作業位置と待機位置との間の切換は直線移動によって行われる。
【0067】
固定型51は、可動型52との対向面が平面状に形成されている。一方、可動型52には、PTPフィルム16の幅方向に延びる縦用スリッタ刃54が突設されている。また、可動型52には、縦用スリッタ刃54を挟んで対をなすとともに縦用スリッタ刃54と直交するように、横用スリッタ刃55が5対突設されている。以上の1本の縦用スリッタ刃54と10本の横用スリッタ刃55を1セットとして、2セット分が幅方向に並設されている。2セット分のスリッタ刃54,55を並設しているのは、前記パンチ穴打抜装置20と同様、PTPフィルム16の幅方向に2つのPTPシート28を一度に得るためである。
【0068】
この可動型52にも、上記パンチ穴打抜装置20の可動型42と同様、前記ポケット部7を利用してPTPフィルム16を所定の位置に位置合せする位置合せ手段(第2の位置合せ手段)が設けられている。但し、この位置合せ手段の構成については、上記第1の位置合せ手段とほぼ同様の構成であるため、図示を伴う詳細な説明については省略する。但し、第2の位置合せ手段における可動ゲージ板には、前記各スリッタ刃54,55に対応し、かつ、これらスリッタ刃54,55よりも大きな透孔が設けられている。
【0069】
また、可動型52の面からの各スリッタ刃54,55の突出量は均一であり、可動型52の作業位置への移動に伴って一度に全てのスリッタ刃54,55がPTPフィルム16の表面に食い込むようになっている。さらに、可動ゲージ板及びフレームの固定型52に対向する面は、常にはスリッタ刃54,55の先端面よりも突出した状態となっている。従って、各スリッタ刃54,55がPTPフィルム16の表面に食い込む前に、テンションロール21の緊張力に抗して可動ゲージ板が(PTPフィルム16の送り方向とは反対方向へ)動かされて、ポケット部7を利用した位置合せが行われるようになっている。
【0070】
次に、刻印装置24について説明する。図2に示すように、刻印装置24は、固定型61と可動型62とを備えている。可動型62には駆動・伝達機構63が連結され、固定型61に近接した刻印位置と、固定型61から離間した待機位置とに直線的に往復移動される。駆動・伝達機構63はモータ,流体圧シリンダ,カム伝達機構等の適宜のものを使用することができる。可動型62には、PTPフィルム16の所定位置に、ロットナンバー等の識別情報を印刷等で刻印する刻印部が備えられている。なお、刻印装置24には、前記パンチ穴打抜装置20、スリット成形装置23のような位置合せ手段は備えられていない。
【0071】
次に、シート打抜装置27について説明する。図2及び図9に示すように、シート打抜装置27は、固定型71と可動型72とを備えている。可動型72には駆動・伝達機構73(図2参照)が連結され、固定型71に近接した作業位置と、固定型71から離間した待機位置とに切換駆動される。駆動・伝達機構73はモータ,流体圧シリンダ,カム伝達機構等の適宜のものを使用することができる。なお、図9では便宜上見開き状に図示されているが、可動型72の作業位置と待機位置との間の切換は直線移動によって行われる。
【0072】
可動型72には、一対の打抜刃74が幅方向に並んだ状態で突設されている。各打抜刃74はPTPシート28の外形に沿った枠状(略矩形状で四隅が湾曲形状)に形成されている。一方、固定型71には、前記打抜刃74と対応して一対の打抜孔75が貫通形成されている。
【0073】
可動型72の面からの各打抜刃74の突出量は均一であり、可動型72の作業位置への移動に伴って一度に全ての打抜刃74によってPTPフィルム16をPTPシート28単位に打抜くようになっている。但し、本実施の形態では、打抜刃74の前後間の距離L1は、PTPシート28外縁に対応する孔83間の距離L2(図1及び図5参照)よりもほんの少しだけ短くなっている。しかも、隣り合うPTPシート28との間に不要フィルム部32が形成されるようになっている。これらのことと、打抜パンチ49により形成される孔83が比較的大きく形成されることとが相まって、PTPフィルム16をPTPシート28単位に打抜くにあたって、多少の位置ズレが生じたとしても、PTPシート28の外周縁部分に微細な突起等が形成されないようになっている。従って、本実施の形態においてシート打抜装置27には、前記パンチ穴打抜装置20、スリット成形装置23のような位置合せ手段は備えられていない。
【0074】
さて、以上のように構成されたPTP包装機1によって図10(a)に示したPTPシート28を製造する手順について、特に、錠剤等がポケット部7に投入されてPTPフィルム16が構成された後の主要な工程を中心として説明する。
【0075】
PTPフィルム16は、まずパンチ穴打抜工程を経る。パンチ穴打抜工程では、上述したパンチ穴打抜装置20が使用される。
【0076】
すなわち、まず、固定型41に対し可動型42が接触する方向(待機位置から作業位置)へと移動させられる。すると、可動ゲージ板105及びフレーム103がPTPフィルム16を挟んで固定型41側に当接する。このとき、可動ゲージ板105の溝部108内に、PTPフィルム19のポケット部7が収容されることとなる。
【0077】
さらにその状態から可動型42の同方向への移動が継続されると、コイルスプリング104の弾性反発力に抗して可動型42は可動ゲージ板105及びフレーム103の方へと近づくこととなり、これに伴って、可動型42と支持バー114及びカムフォロア115との間の距離も短くなる。このため、図6(a),(b)に示すように、カムフォロア115が板カム101のカム面116に乗り上げ、図6の左方(図4では上方)へ移動することとなる。これにより、可動ゲージ板105がテンションロール17の緊張力に抗して若干図4の上方(PTPフィルム16の送り方向)へ押され、移動する。
【0078】
このときの可動ゲージ板105の溝部108及びポケット部7の移動状態は図7(a)〜(d)に例示される。すなわち、図7(a)に示す状態から可動ゲージ板105の上動に伴って溝部108も上動し、ポケット部7の一部(図では右下部)が溝部108の1つの案内斜面108aに当たる(図7(b)参照)。その後上動が継続されると、ポケット部7(PTPフィルム16)は案内斜面108aによって幅方向中央部へと案内され、やがてポケット部7の別の一部(図では左下部)が溝部108のもう1つの案内斜面108aに当たる(図7(c)参照)。これにより、ポケット部7及びPTPフィルム16の幅方向の位置合せがなされる。そして、さらに上動が継続されると今度は、溝部108の上動とともにポケット部7及びPTPフィルム16も上方へと移動する。なお、このとき、PTPフィルム16の裏面側(ポケット部7が設けられていない側)は、固定型41にほぼ当接しているため、ポケット部7が溝部108から脱落してしまうことがない。そして、この移動は、カムフォロア115が板カム101のカム面116に完全に乗り上げるまで行われ、乗り上げた時点でそれ以上の溝部108並びにポケット部7及びPTPフィルム16の上動は行われずに、図7(d)に示す位置合せ状態にて保持させられる。これにより、ポケット部7を利用した位置合せが行われることとなる。
【0079】
この時点で、可動ゲージ板105と打抜パンチ47,48,49の先端面とがほぼ面一になる。そして、可動型42がさらに移動するのに伴って、今度は打抜パンチ47,48,49が可動ゲージ板105より突出することとなり、固定型41の各パンチ穴44,45,46に、対応する各打抜パンチ47,48,49が嵌入される。これにより、各打抜パンチ47,48,49の形状に合ったチップ片が打抜かれ、図1に示すように、PTPフィルム16には、孔形状が4個の凹曲線を菱形状に配置した形状(星屑形状)となる孔81が2セット分の計8個形成され、また、孔形状が前記星屑形状の一部を削除したような形状(七部星屑形状)となる孔82が2セット分の計2個形成されるとともに、さらには、孔形状が前記孔81よりも一回り大きく、その平面形状が星屑形状の1つの対角線によって半分とした形状(半星屑形状)になる孔83が2セット分の計22個形成される。このように、ポケット部7を利用した位置合せが行われた状態で、孔81,82,83の打抜きが実行される。
【0080】
また、打抜終了後、可動型42は、固定型41から離間する方向へと移動させられる。すると、可動型42及び可動ゲージ板105間の相対距離は広がり各打抜パンチ47,48,49は可動ゲージ板105内に没入することとなり、さらに支持バー114及びカムフォロア115と可動型42との距離も広がることとなる。従って、図4の上方へ押されていた可動ゲージ板105は、戻りバネ119の弾性力によって元の位置へと戻され、さらには、コイルスプリング104の復元力によって、可動ゲージ板105及び可動型41間の距離も元の状態に復元される。上記一連の工程を経ることにより、パンチ穴打ち抜き工程が終了する。
【0081】
パンチ穴打抜工程が終了すると、今度はスリット成形工程へ移行する。かかるスリット成形工程では上述したスリット成形装置23が使用される。即ち、スリット成形装置23にも、上記同様の位置合せ手段(第2の位置合せ手段)が設けられている。このため、可動型52が待機位置から作業位置へと移動するのに伴って、その位置合せ手段により、ポケット部7を利用した位置合せが行われた状態で次のようなスリット形成が行われる。
【0082】
より詳しく説明すると、スリット成形作業は、間欠送りロール18,22による間欠送りのインターバル(一旦停止)中に行われ、この一旦停止時では、PTPフィルム16が、可動型52のスリッタ刃54,55に対応する予定位置よりも若干行き過ぎた位置となるように、位置関係が予め設定されている。この位置ズレは、ポケット部7を利用した位置合せに際しPTPフィルム16の位置の修正を予定した設定である。
【0083】
従って、ここでは位置合せに際し可動ゲージ板は、PTPフィルム16の送り方向とは反対方向へ移動されるのであるが、この移動時には、可動ゲージ板の溝部がPTPフィルム16の送り方向とは反対方向へ移動することで、ポケット部7ひいてはPTPフィルム16が上流側へ若干押し戻されることとなる。
【0084】
このPTPフィルム16の押し戻し動作があっても、下流側ではテンションロール21の若干の移動があるのみで下流側のPTPフィルム16は緊張状態に保持される。一方、上流側はPTPフィルム16に若干撓みが生じるが、PTP包装機1の全体からみて無視できる程度の撓みに過ぎない。
【0085】
このように、PTPフィルム16と可動型52のスリッタ刃54,55との位置関係を予めずらしておいたのは、PTPフィルム16を下流側へ引っ張ることは前記間欠送りロール18の存在により不可能である一方で、上流側にテンションロール21が存在することで、PTPフィルム16の熱膨張、熱収縮等にかかわらず、上流側へPTPフィルム16を移動させることができるためである。即ち、予めPTPフィルム16とスリッタ刃54,55との位置を整合させておくと、もしPTPフィルム16が熱収縮したときには、その位置ずれを解消することができなくなるのを防止するためである。これは、上述したパンチ穴打抜装置20についても同様のことがいえる(パンチ穴打抜装置20の場合は、PTPフィルム16は若干上流側にて一旦停止させられ、位置合せに際しては下流側(図2の上側)へ持ち上げられる格好となる)。
【0086】
このようにして位置合せされた状態で、更に可動型52が作業位置側へ移動することにより、各スリッタ刃54,55がPTPフィルム16に当接される。その結果、図1に示すように、PTPフィルム16には、切離線としての縦スリット84及び横スリット85がそれぞれ形成される。前記穴81,82,83の打抜きと同様、ポケット部7を利用した位置合せが直前に行われていることで、各スリット84,85は各孔81,82、83と完全に整合したものとなる。
【0087】
さて、スリット成形工程が終了すると、刻印工程へ移行する。この刻印工程では、刻印装置24が使用される。即ち、刻印装置24の可動型62が待機位置から作業位置へと移動するのに伴って、図10(a)のタグ部86に対応する位置にロットナンバー等の識別情報が刻印される。なお、この刻印工程では単に刻印を付すのみであって、前記スリット成形工程等においてみられるような微細な位置決めは不要であるため、特にポケット部7を利用した極めて正確な位置合せはあえて行われることがない。
【0088】
刻印工程が終了すると、シート打抜工程へ移行する。シート打抜工程では、シート打抜装置27が使用される。即ち、シート打抜装置27の可動型72が待機位置から作業位置へと移動することにより、各打抜刃74がPTPフィルム16を打抜く。その結果、図10(a)に示すようなPTPシート28がPTPフィルム16から分離される。本実施の形態においてはシート打抜装置27には、前記パンチ穴打抜装置20、スリット成形装置23のような位置合せ手段は備えられていない。しかし、打抜刃74の前後間の距離L1が上下の打抜パンチ49間の距離L2(図1及び図9参照)よりもほんの少しだけ短くなっており、しかも隣り合うPTPシート28との間に不要フィルム部32が形成されることと、打抜パンチ49により形成される孔83が比較的大きく形成されることとが相まって、PTPフィルム16をPTPシート28単位に打抜くにあたって多少の位置ズレが生じたとしても、PTPシート28の外周縁部分に微細な突起等が形成されない。これは、図11(a)(図10(a)のα部分拡大図)と、図11(b)(厳密な位置合せを行うことなく、しかも隣り合うPTPシート28との間に不要フィルム部を設けずに連続して打ち抜いた図)とを比較参照することでも明らかである。
【0089】
以上のようにして、図10(a)に示したとおりのPTPシート28を得ることができる。このPTPシート28は、各スリット84,85部分でポケット部7単位のシート小片87に切り離すと、図10(b)に示したとおり4隅が丸み88をもった滑らかな円弧となる。
【0090】
このようなシート小片87の4隅が丸み88をもつPTPシート28は、パンチ穴打抜工程においてポケット部7を利用して位置合せした状態で孔81,82,83を打抜形成しておき、同様にして後工程であるスリット成形工程においてもポケット部7を利用して位置合せした状態でスリット84,85を形成するようにしたことによって、量産ベースでの製造が可能となる。
【0091】
なお、上記スリット成形工程において各スリット84,85を成形するのに代えて、ミシン目を成形するようにしてもよい。これは、各スリッタ刃54,55に代えて、ミシン刃を使用するとともに、固定型51側にミシン刃が食い込む凹溝を形成することで容易に変更可能である。
【0092】
また、PTPシート28をPTPフィルム16の幅方向に2枚同時に製造するのに代え、3枚以上製造するようにしてもよく、また1枚づつ製造するようにしてもよい。
【0093】
さらに、PTPシート28を1枚につき、幅方向に5個で移送方向に2列とした計10個のシート小片87が備えられるものとしたが、幅方向の個数、移送方向の列数は任意に設定すればよい。
【0094】
併せて、ポケット部7、シート小片87の形状等は上記例に何ら限定されるものではなく、例えば平面円形状のポケット部であってもよいし、正方形状のシート小片であってもよい。
【0095】
加えて、上記例では、可動ゲージ板105の溝部108でポケット部7を支持してPTPフィルム16を位置合せするようにしたが、ポケット部7の一部を係合して支持しうる係合部を備えたゲージ手段(ゲージ棒やゲージ板)を用いて位置合せすることとしてもよい。また、支持するポケット部7はPTPシート28に対応する全てのポケット部7ではなく、その一部(1個又は数個)であってもよい。
【0096】
また、上記刻印工程、或いは、シート打抜工程においても、パンチ穴打抜工程及びスリット成形工程で行われたようなポケット部7を利用しての位置合せを行った上で刻印、或いは、シート打抜を行うようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施の形態に係るPTPシートの製造過程を示し、PTPフィルムの変化を説明するための一部省略平面図である。
【図2】 PTP包装機の全体構成を示す概略図である。
【図3】 パンチ穴打抜装置の模式的な斜視図である。
【図4】 パンチ穴打抜装置の可動型側を示す斜視図である。
【図5】 パンチ穴を示す正面図である。
【図6】 板カム及びカムフォロアに係り、(a)は通常状態を模式的に示す側面図、(b)は可動型が固定型側に移動したときの状態を模式的に示す側面図である。
【図7】 (a)〜(d)は、可動ゲージ板に形成された溝部とポケット部との移動状況を説明する模式図である。
【図8】 スリット成形装置の模式的な斜視図である。
【図9】 シート打抜装置の模式的な斜視図である。
【図10】 シート小片の4隅に丸みをもたせたPTPシートを示し、(a)はPTPシートの平面図、(b)はシート小片の平面図である。
【図11】 (a)は図10のα部分の拡大図、(b)は参考比較例を示す平面図である。
【図12】 従来のPTPシートを示し、(a)はPTPシートの平面図、(b)はシート小片の平面図である。
【図13】 シート小片の4隅に丸みをもたせたPTPシートの失敗例を示し、(a)はPTPシートの平面図、(b)及び(c)はシート小片の平面図である。
【符号の説明】
1…PTP包装機、7…ポケットとしてのポケット部、16…フィルムとしてのPTPフィルム、20…チップ片打抜手段としてのパンチ穴打抜装置、21,25…テンションロール、23…切離線成形手段としてのスリット成形装置、27…シート打抜手段としてのシート打抜装置、28…PTPシート、41…固定型、42…可動型、44,45,46…パンチ穴、47,48,49…打抜パンチ、51…固定型、52…可動型、54…縦用スリッタ刃、55…横用スリッタ刃、87…シート小片、88…丸み、101…板カム、105…可動ゲージ板、115…カムフォロア、116…カム面。

Claims (9)

  1. 複数のポケットを備えたPTPシートであって、前記各ポケット単位のシート小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みがあるPTPシートを、帯状のフィルムを移送しつつ該フィルムから打抜いて得るための、PTPシート製造装置において、
    前記PTPシートを前記シート小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みをもたせるべく、各シート小片の隅部に対応して打抜パンチにて前記フィルムからチップ片を打抜くことにより孔を形成するチップ片打抜手段と、
    前記PTPシートを前記シート小片に切離すための切離線を前記フィルムに形成する切離線成形手段と、
    前記チップ片打抜手段に対応して設けられ、前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せする第1の位置合せ手段と、
    前記切離線成形手段に対応して設けられ、前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せする第2の位置合せ手段と
    を備え、
    前記第1の位置合せ手段によって前記フィルムを所定の位置に位置合せした状態で、前記チップ片打抜手段により孔を形成し、前記第2の位置合せ手段によって前記フィルムを所定の位置に位置合せした状態で、前記切離線成形手段により切離線を形成するようにし
    前記各位置合せ手段は、
    前記ポケットを係合可能な係合部を有するゲージ手段を備え、
    少なくとも前記フィルム面にほぼ直交する方向に前記ゲージ手段を移動させることにより前記ポケットを係合部にて係合させ、該係合状態で前記フィルムの長手方向に前記ゲージ手段を移動させることにより前記ポケットを前記フィルムとともに移動させて所定の位置で停止させることにより位置合せを行うものであることを特徴とするPTPシート製造装置。
  2. 前記係合部は、前記ポケットを収容可能な溝部であることを特徴とする請求項に記載のPTPシート製造装置。
  3. 複数のポケットを備えたPTPシートであって、前記各ポケット単位のシート小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みがあるPTPシートを、帯状のフィルムを移送しつつ該フィルムから打抜いて得るための、PTPシート製造装置において、
    前記PTPシートを前記シート小片に切離したとき該シート小片の隅部に丸みをもたせるべく、各シート小片の隅部に対応して打抜パンチにて前記フィルムからチップ片を打抜くことにより孔を形成するチップ片打抜手段と、
    前記PTPシートを前記シート小片に切離すための切離線を前記フィルムに形成する切離線成形手段と、
    前記チップ片打抜手段に対応して設けられ、前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せする第1の位置合せ手段と、
    前記切離線成形手段に対応して設けられ、前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せする第2の位置合せ手段と
    を備え、
    前記第1の位置合せ手段によって前記フィルムを所定の位置に位置合せした状態で、前記チップ片打抜手段により孔を形成し、前記第2の位置合せ手段によって前記フィルムを所定の位置に位置合せした状態で、前記切離線成形手段により切離線を形成するようにし
    前記各位置合せ手段は、
    前記ポケットを係合可能な係合部を有するゲージ手段を備え、
    前記係合部は、前記ポケットを収容可能な溝部であって、
    当該溝部は、前記ポケットが所定箇所に案内されるよう案内面を備えており、前記ポケット部の一部の湾曲部分が前記案内面に当たって、前記ゲージ手段が前記フィルムの長手方向に移動されるのに伴い、前記フィルムの幅方向への位置合せも行われるようにしたことを特徴とするPTPシート製造装置。
  4. 前記位置合せ手段は、少なくとも前記フィルム面にほぼ直交する方向に前記ゲージ手段を移動させることにより前記ポケットを係合部にて係合させ、該係合状態で前記フィルムの長手方向に前記ゲージ手段を移動させることにより前記ポケットを前記フィルムとともに移動させて所定の位置で停止させることにより位置合せを行うものであることを特徴とする請求項に記載のPTPシート製造装置。
  5. 前記溝部は複数設けられており、該溝部により複数のポケットをほぼ同時に収容可能となっていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれかに記載のPTPシート製造装置。
  6. 前記第2の位置合せ手段は、第1の位置合せ手段と同様の態様で前記ポケットを利用して前記フィルムを所定の位置に位置合せするものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のPTPシート製造装置。
  7. さらに、少なくとも前記チップ片打抜手段により孔を形成し、前記切離線成形手段により切離線を形成した後、前記フィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜くシート打抜手段を設けたことを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のPTPシート製造装置。
  8. 前記シート打抜手段は、前記フィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜く際に隣り合うPTPシート単位との間に残材部が形成されるよう構成されていることを特徴とする請求項に記載のPTPシート製造装置。
  9. 前記打抜パンチにて形成される孔のうち、前記PTPシートの外縁に対応して形成される孔が、他の孔よりも大きく形成されるよう前記チップ片打抜手段が構成されていることを特徴とする請求項又はに記載のPTPシート製造装置。
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