JP4183896B2 - Ptpシートの製造装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブリスタ包装シート(以下、「PTPシート」という)の製造装置を含む技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、PTPシート28は、図9,10に示すように、錠剤Z等が収容される複数のポケット部7を備えており、各ポケット部7単位のシート小片38に切り離すことができるように縦スリット35及び横スリット36が適宜形成されている。また、PTPシート28の端部にはロットナンバー等の識別情報が刻印されたタグ部37が付設されている。
【0003】
上記のようなPTPシート28は、例えば図11に示すような製造装置によって製造される。すなわち、製造装置は、ポケット部形成装置91と、各ポケット部7に錠剤Zを投入するための錠剤投入装置92と、ポケット部7を塞ぐようにしてカバーフィルム13を取着する取着装置93と、縦スリット35及び横スリット36を形成するスリット成形装置94と、前記刻印のための刻印装置95と、PTPシート28単位にその外縁を打抜くシート打抜装置96とを備えている。
【0004】
かかる製造装置においては、最上流側においてロール状に巻回された帯状の包装用フィルム2が、まず、加熱装置97とポケット成形装置98とからなるポケット部形成装置91に案内され、そこで包装用フィルム2にポケット部7が成形される。また、錠剤投入装置92では、所定タイミング毎に錠剤Zが落下させられ、各ポケット部7に錠剤Zが投入される。さらに、取着装置93では、ロール状に巻回された帯状のカバーフィルム13が包装用フィルム2に対し加熱圧接させられ、これにより、包装用フィルム2にカバーフィルム13が貼着され、もって、錠剤Zの充填されたポケット部7がカバーフィルム13で塞がれたPTPフィルム16が得られる。
【0005】
さらに、PTPフィルム16は、スリット成形装置94及び刻印装置95へと移送される。そして、スリット成形装置94においては、PTPフィルム16の所定位置に前記縦スリット35及び横スリット36が形成される。また、刻印装置95においては、PTPフィルム16の所定位置(タグ部37に相当する位置)に刻印が付される。その後、PTPフィルム16は、シート打抜装置96において、PTPシート28単位に打抜かれ、これにより上述したPTPシート28が得られる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記技術における装置は、多くの手段を有しているとともに、個々の装置が独立しているため、広いスペースを必要としていた。そのため、設置スペース上及びコスト上の不利を招くおそれがあった。
【0007】
また、従来ではPTPシートのサイズを変更する場合を考慮して、各装置の位置を調整するための装置を別途設けなければならない。例えば、所定のサイズのPTPシートを製造するに際し、スリット成形装置94の位置を基準として刻印装置95等を設置した場合であって、次に別のサイズのPTPシートを製造する場合には、刻印装置95等の位置を変更する必要が生じる。このような場合には、刻印装置95の位置を変更するための移動装置(図示略)を設けなければならず、かかる装置を別途設ける分だけ、さらなるスペース上の制約、コストの増大を招くこととなってしまう。
【0008】
本発明は、上記各事情に鑑みてなされたものであり、コンパクト化を図ることができ、ひいては省スペース化及びコストの低減を図ることの可能なPTPシートの製造装置を提供することを主たる目的の一つとしている。
【0009】
【課題を解決するための手段及びその効果】
上記目的を達成し得る特徴的手段について以下に説明する。また、各手段につき、特徴的な作用及び効果を必要に応じて記載する。
【0010】
手段1.複数のポケット部を備え、該ポケット部がカバー部材で塞がれたPTPシートであって、所定のポケット部単位のシート小片に切離し可能なPTPシートを、帯状の包装用フィルムを移送しつつ該フィルムから打抜いて得るための、PTPシートの製造装置であって、前記PTPシートを前記シート小片に切離すための切離部を少なくとも前記包装用フィルムに形成する切離部成形手段を備え、かつ、前記切離部成形手段には、前記ポケット部を除く所定部位に刻印を施すための刻印手段を併設したことを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0011】
手段1によれば、複数のポケット部を備え、該ポケット部がカバー部材で塞がれたPTPシートであって、所定のポケット部単位のシート小片に切離し可能なPTPシートを製造するにあたり、切離部成形手段によって、切離部が少なくとも帯状の包装用フィルムに形成される。かかる切離部は、製造後のPTPシートをシート小片に切離すために用いられる。さて、前記切離部成形手段には、ポケット部を除く所定部位に刻印を施すための刻印手段が併設される。このため、刻印手段を別途独立して設けた場合に比べて、製造ラインの長さを短くすることができ、製造装置全体の省スペース化を図ることができる。また、刻印のための動作と切離部形成のための動作とを重複させることで、別々の動作を行う場合に比べて、コストの低減を図ることができる。さらには、PTPシートのサイズが変更させられる場合でも、刻印手段は切離部成形手段に一体的に設けられているため、両者の相対位置関係を調整するための移動装置等を別途設ける必要がなくなる。
【0012】
手段2.複数のポケット部を備えたPTPシートであって、所定のポケット部単位のシート小片に切離し可能なPTPシートを、帯状の包装用フィルムを移送しつつ該フィルムから打抜いて得るための、PTPシートの製造装置であって、前記包装用フィルムに前記ポケット部を形成するポケット部形成手段と、前記各ポケット部に錠剤を投入するための錠剤投入手段と、前記ポケット部に錠剤が投入された前記包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐようにしてカバーを取着する取着手段と、前記PTPシートを前記シート小片に切離すための切離部を少なくとも前記包装用フィルムに形成する切離部成形手段と、前記カバーの取着された包装用フィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜くシート打抜手段とを備え、かつ、前記切離部成形手段には、前記ポケット部を除く所定部位に刻印を施すための刻印手段を併設したことを特徴とするPTPシートの製造装置。
【0013】
手段2によれば、複数のポケット部を備え、所定のポケット部単位のシート小片に切離し可能なPTPシートを製造するにあたり、ポケット部形成手段によって帯状の包装用フィルムにポケット部が形成される。また、錠剤投入手段によって、各ポケット部に錠剤が投入される。さらに、ポケット部に錠剤が投入された前記包装用フィルムに対し、取着手段によって、前記ポケット部を塞ぐようにしてカバーが取着される。併せて、切離部成形手段によって、PTPシートをシート小片に切離すための切離部が少なくとも前記包装用フィルムに形成される。加えて、シート打抜手段によって、カバーの取着された包装用フィルムからPTPシート単位にその外縁が打抜かれ、これにより、PTPシートが得られる。さて、切離部成形手段には、ポケット部を除く所定部位に刻印を施すための刻印手段が併設されている。このため、刻印手段を別途独立して設けた場合に比べて、製造ラインの長さを短くすることができ、製造装置全体の省スペース化を図ることができる。また、刻印のための動作と切離部形成のための動作とを重複させることで、別々の動作を行う場合に比べて、コストの低減を図ることができる。さらには、PTPシートのサイズが変更させられる場合でも、刻印手段は切離部成形手段に一体的に設けられているため、両者の相対位置関係を調整するための移動装置等を別途設ける必要がなくなる。
【0014】
手段3.前記刻印手段は、前記包装用フィルムに取着された前記カバーに対し凸状の識別情報付与部材を加圧せしめることにより刻印を施す主刻印部と、前記包装用フィルム側から前記加圧を受ける受圧部とを備えていることを特徴とする手段1又は2に記載のPTPシートの製造装置。
【0015】
手段3によれば、刻印手段の主刻印手段によって、包装用フィルムに取着されたカバーに対し凸状の識別情報付与部材が加圧され、一方、刻印手段の受圧部によって前記加圧が受けられることにより、刻印が施される。かかる刻印は、インキ等による印刷とは異なり、PTPシートに対し凹凸が形成されることで識別情報が付与されるため、半永久的に消滅することがない。
【0016】
手段4.前記切離部成形手段は、前記包装用フィルムに対し刃部を加圧せしめることにより切離部を形成する主成形部と、前記包装用フィルムに取着されたカバー側から前記加圧を受ける支持部とを備えており、該支持部に前記主刻印部を設け、前記主成形部に前記受圧部を設けたことを特徴とする手段3に記載のPTPシートの製造装置。
【0017】
手段4によれば、切離部成形手段の主成形部により、包装用フィルムに対し刃部が加圧させられ、一方で、切離部成形手段の支持部にて、包装用フィルムに取着されたカバー側から前記加圧が受けられることにより、切離部が形成される。そして、該支持部に前記刻印手段の主刻印部が設けられ、主成形部に前記刻印手段の受圧部が設けられる。このため、1回の加圧動作で、切離部の形成と、刻印とを同時に、かつ、確実に行うことができる。しかも、切離部成形手段の支持部側は、本来刃部からの加圧を均等に受けられる構成となっていればよいため、比較的単純な構成となっているため、該部分に主刻印部が設けられたとしても、切離部成形手段の作用を損なうようなスペース的な不都合等は生じない。
【0018】
手段5.少なくとも前記切離部成形手段には、前記刃部の加圧力が均等化されるよう加圧力均等化機構を設けたことを特徴とする手段4に記載のPTPシートの製造装置。
【0019】
手段5によれば、少なくとも切離部成形手段に設けられた加圧力均等化機構により、前記刃部の加圧力が均等化される。このため、切離部が各部位において均等に形成され、各部位のばらつきによる不具合を抑制できる。
【0020】
なお、手段4又は5において、「前記刃部を加熱するための加熱機構を設けたことを特徴とする」こととしてもよい。この場合、刃部からの熱により、包装用フィルムに切れ込み等を確実に形成しやすくなる。
【0021】
手段6.前記加圧力均等化機構は、前記主刻印部の荷重モーメントを調整するべく、主刻印部から離間した側に設けられた弾性機構を有することを特徴とする手段5に記載のPTPシートの製造装置。
【0022】
手段6によれば、加圧力均等化機構を構成する弾性機構は、主刻印部から離間した側に設けられ、これにより主刻印部の荷重モーメントが調整される。従って、例えば主刻印部が片寄った部位に設けられた場合には、その加圧力により荷重モーメントに偏りが生じることが懸念されるが、弾性機構により相殺荷重モーメントが発生し、その偏りが払拭されることとなる。そのため、手段5に記載の作用効果がより確実に奏される。
【0023】
手段7.前記主刻印部には、前記識別情報付与部材の加圧力を調整可能な調圧機構を設けたことを特徴とする手段3乃至6のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0024】
手段7によれば、主刻印部に設けられた調圧機構により、識別情報付与部材の加圧力が調整される。従って、加圧力が大きすぎることによる不具合、例えば識別情報付与部材が食い込みすぎて文字等の識別情報が判別不能となってしまうこと等を防止できる。
【0025】
手段8.前記調圧機構は、前記識別情報付与部材を待機位置に移動保持可能な移動保持機能を有していることを特徴とする手段7に記載のPTPシートの製造装置。
【0026】
手段8によれば、調圧機構によって、前記識別情報付与部材を待機位置に移動保持されうる。例えば、識別情報付与部材の交換時や製造装置の非作動時等において、待機位置まで移動させることが可能となり、メンテナンス性の向上を図ることができる。しかも、その移動保持を調圧機構でもって行うことができるため、別途待機位置に移動保持させるための機構を設けなくて済む。
【0027】
手段9.前記主刻印部は、前記識別情報付与部材を加熱するための加熱機構を有しているとともに、前記受圧部は、前記加熱機構からの熱伝導を規制する構成としたことを特徴とする手段3乃至8のいずれかに記載のPTPシート製造装置。
【0028】
手段9によれば、主刻印部の加熱機構によって識別情報付与部材が加熱され、これにより、鮮明に刻印を施すことができる。一方、受圧部は、加熱機構からの熱伝導を規制する構成となっているため、加熱機構からの熱伝導によって包装用フィルム側が必要以上の変形を起こしてしまうことが抑制される。
【0029】
手段10.前記刻印手段は、前記ポケット部とは少なくとも1の切離部で仕切られたPTPシートの幅方向端部たるタグ部に対応して刻印を施すものであることを特徴とする手段1乃至9のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0030】
手段10によれば、刻印手段により、ポケット部とは少なくとも1の切離部で仕切られたPTPシートの幅方向端部たるタグ部に対応して刻印が施される。従って、刻印に伴って、錠剤の存在するポケット部に変形等が生じてしまうといった不具合も生じず、しかも、刃部の存在する部位とは別の位置に刻印手段を設けることができるため、刃部による切離部形成に支障を来すことがない。
【0031】
手段11.前記切離部は、スリットであることを特徴とする手段1乃至10のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0032】
手段12.前記切離部は、ミシン目であることを特徴とする手段1乃至10のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、一実施の形態について、図1乃至図10を参照しつつ説明する。
【0034】
図9,10に示すように、PTPシート28は、例えばPP(ポロプロピレン)よりなり複数のポケット部7を備えた包装用フィルム部材2Aと、ポケット部7を塞ぐようにして包装用フィルム部材2Aに取着されたアルミニウム製のフィルムよりなるカバー部材13Aとを有している。各ポケット部7には錠剤Zが1つずつ収容されている。
【0035】
本実施の形態では、PTPシート28の包装用フィルム部材2Aには、例えば各ポケット部7単位のシート小片38に切り離すことができるように切離線としての複数の縦スリット35及び横スリット36が形成されている。また、PTPシート28の幅方向一端部にはロットナンバー等の識別情報(図では「ABCXYZ0001」の文字及び数字の組合せ)が刻印されたタグ部37が付設されている。タグ部37にはポケット部7が設けられておらず、しかも、タグ部37は、ポケット部7の設けられている領域との間で、一本の横スリット36にて仕切られている。なお、PTPシート28の四隅部は、湾曲形状となっており、これにより、PTPシート28を取り扱う者にとっての取扱性の向上が図られている。
【0036】
次に、上記のように構成されてなるPTPシート28を製造するための製造装置1の概略について図1に基づいて説明する。
【0037】
帯状の包装用フィルム2は、最上流側においてロール状に巻回されている。上記のように、包装用フィルム2はポリプロピレン等の比較的硬質で所定の剛性を有する合成樹脂によって構成され、透明又は半透明(ここでは透明)を呈している。
【0038】
ロール状に巻回された包装用フィルム2の引出し端側は、ガイドロール3に案内されている。包装用フィルム2は、ガイドロール3の下流側において間欠送りロール4に掛装されている。間欠送りロール4は、間欠的に回転するモータに連結されているため、包装用フィルム2を間欠的に搬送する。ガイドロール3と間欠送りロール4との間における包装用フィルム2搬送経路に沿って、加熱装置5とポケット成形装置6とが順に並設されており、これら5,6によってポケット部形成手段が構成されている。そして、加熱装置5によって包装用フィルム2が加熱されて該包装用フィルム2が比較的柔軟になった状態において、ポケット成形装置6によって包装用フィルム2にポケット部7が正確に成形される。このポケット部7の成形は、間欠送りロール4による包装用フィルム2の搬送動作間のインターバルの際に行われる。
【0039】
間欠送りロール4から送り出された包装用フィルム2は、テンションロール8、ガイドロール9及び連続送りロール10の順に掛装されている。連続送りロール10は、一定回転するモータに連結されているため、包装用フィルム2を連続的に、かつ、一定速度で搬送する。テンションロール8は、包装用フィルム2を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記間欠送りロール4と連続送りロール10との搬送動作の相違による包装用フィルム2の撓みを防止して包装用フィルム2を常時緊張状態に保持する。
【0040】
ガイドロール9と連続送りロール10との間における包装用フィルム2移送経路に沿って、ポケット部7に錠剤Zを自動的に充填する錠剤投入手段としての錠剤投入装置11が配設されている。錠剤投入装置11は、連続送りロール10による包装用フィルム2の搬送動作と同期して、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤Zを落下させるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケット部7に錠剤Zが投入される。
【0041】
錠剤投入装置11と連続送りロール10との間における包装用フィルム2移送経路に沿って、錠剤Zが各ポケット部7に確実に充填されているか否か、また錠剤Z等の異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うための検査装置12が配設されている。この検査装置12はポケット部7の開口側からの検査を行うものである。
【0042】
帯状に形成されたカバーとしてのカバーフィルム13は、最上流側においてロール状に巻回されている。本実施の形態におけるカバーフィルム13は、アルミニウム箔よりなるカバー本体(厚さ約20μm)と、該カバー本体に塗布形成されたPPよりなるシーラント(厚さ約3μm)とによって構成されている。ロール状に巻回されたカバーフィルム13の引出し端は、ガイドロール14に案内され、加熱ロール15の方へと案内されている。加熱ロール15は、前記フィルム受けロール10に圧接可能となっており、両ロール10,15間に包装用フィルム2及びカバーフィルム13が送り込まれるようになっている。そして、包装用フィルム2及びカバーフィルム13が、両ロール10,15間を加熱圧接状態で通過することで、包装用フィルム2にカバーフィルム13が貼着され、ポケット部7がカバーフィルム13で塞がれる。これにより、錠剤Zが各ポケット部7に充填されたPTPフィルム16が製造されるようになっている。本実施の形態では、前記フィルム受けロール10及び加熱ロール15によって、カバー取着手段20が構成されている。
【0043】
連続送りロール10から送り出されたPTPフィルム16は、テンションロール17及び間欠送りロール18の順に掛装されている。間欠送りロール18は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム16を間欠的に搬送する。テンションロール17は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、前記連続送りロール10と間欠送りロール18との搬送動作の相違によるPTPフィルム16の撓みを防止してPTPフィルム16を常時緊張状態に保持する。
【0044】
連続送りロール10とテンションロール17との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、錠剤Zの異常の有無、異物混入の有無等の検査を行うための検査装置19が配設されている。この検査装置19はポケット部7の突出面側からの検査を行うものである。従って、前記検査装置12による検査と相俟って、PTPフィルム16の表裏両面側からの検査を実行することができるようになっている。なお、各検査装置12,19によって不良品判定された場合、その不良品判定となったPTPシートは、図示しない不良シート排出機構によって別途排出される。
【0045】
間欠送りロール18から送り出されたPTPフィルム16は、テンションロール21及び間欠送りロール22の順に掛装されている。間欠送りロール22は、間欠的に回転するモータに連結されているため、PTPフィルム16を間欠的に搬送する。テンションロール21は、PTPフィルム16を弾性力によって緊張する側へ引っ張った状態とされており、特段の事情がない限り、前記間欠送りロール18,22間でのPTPフィルム16の撓みを防止する。
【0046】
間欠送りロール18とテンションロール21との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、切離部成形手段としてのスリット成形装置23が配設されている。スリット成形装置23は、PTPフィルム16の所定位置に前記縦スリット35及び横スリット36を形成する機能を有する。本実施の形態においては、該スリット成形装置23に刻印手段24が併設されており、かかる構成の詳細については後述する。
【0047】
間欠送りロール22から送り出されたPTPフィルム16は、その下流側においてテンションロール25及び連続送りロール26の順に掛装されている。間欠送りロール22とテンションロール25との間におけるPTPフィルム16移送経路に沿って、シート打抜手段としてのシート打抜装置27が配設されている。シート打抜装置27は、PTPフィルム16をPTPシート28単位に打抜く機能を有する。
【0048】
シート打抜装置27によって打抜かれたPTPシート28は、取出しコンベア29によって搬送され、完成品用ホッパ30に一旦貯留される。
【0049】
前記連続送りロール26の下流側には、裁断装置31が配設されている。そして、シート打抜装置27による打抜き後に帯状に残った残材部(スクラップ部)を構成する不要フィルム部32は、前記テンションロール25及び連続送りロール26に案内された後、裁断装置31に導かれる。なお、前記連続送りロール26は従動ロールが圧接されており、前記不要フィルム部32を挟持しながら搬送動作を行う。裁断装置31では、不要フィルム部32を所定寸法に裁断しスクラップ処理する機能を有する。このスクラップはスクラップ用ホッパ33に貯留された後、別途廃棄処理される。
【0050】
なお、前記各送りロール4,10,18,22は、そのロール表面とポケット部7とが対向する位置関係となっているが、各送りロール4,10,18,22の表面には、ポケット部7が収容される凹部が形成されているため、ポケット部7が潰れてしまうことがない。また、ポケット部7が各送りロール4,10,18,22の各凹部に収容されながら送り動作が行われることで、間欠送り動作や連続送り動作が確実に行われる。
【0051】
PTPシート製造装置1の概略は以上のとおりであるが、以下においては、刻印手段24が併設されてなるスリット成形装置23の構成等について、より具体的に説明する。
【0052】
図2,3に示すように、スリット成形装置23は、クランク機構41により上下動可能な下部ベース板42を備えている。すなわち、下部ベース板42の中央下部には、ブラケット43が垂下固定されており、該ブラケット43にクランク機構41が設けられている(図3では省略してある)。クランク機構41は、図示しないモータにて回転駆動される駆動軸の略先端に設けられた回転板44と、回転板44の軸心に対し偏心して設けられた偏心軸45と、偏心軸45及び前記ブラケット43間を連結する連結アーム46とを備えている。また、下部ベース板42には、複数本のロッド47が垂下状態で設置されており、該ロッド47はベアリング機構を介して固設されたスプール48に挿通されている。従って、駆動軸が回転すると、偏心軸45が駆動軸を中心に旋回し、これにより、連結アーム46が上下動させられる。このとき、ロッド47が鉛直方向のみの移動が許容されているため、下部ベース板42は、鉛直方向に上下動を行うようになっている。
【0053】
下部ベース板42には、下部ヒータプレート49を介してスリッタ型51が固定されている。スリッタ型51には、前記縦スリット35を形成するための(2枚の)縦刃52及び横スリット36を形成するための(7×3枚の)横刃53(これらは刃部を構成する)が移動不能に固定されている。より詳しくは、各縦刃52及び横刃53が複数の分割ブロック54で挟み込まれるようにして楔状に位置決めされた状態で、各分割ブロック54が図示しないボルトでスリッタ型51に固定されている。なお、下部ヒータプレート49には、縦刃52及び横刃53を加熱するための加熱用ヒータ49aが埋設されている。また、縦刃52及び横刃53の先端は、全て同一高さとなるよう予め調整が行われている。さらに、スリッタ型51及び各分割ブロック54は、そのときどきのPTPシート28のサイズやスリットサイズ等に応じてスリットを形成できるよう、適宜着脱可能となっている。本実施の形態では、下部ベース板42、縦刃52及び横刃53等により、主として縦横スリット35,36を成形するための主成形部が構成されている。
【0054】
さらに、スリット成形装置23は、前記スリッタ型51の上方において、移動不能に固定された天板55を備えている。天板55の下部には、上型プレート56が固定されている。該上型プレート56の下面は、前記縦刃52及び横刃53からの圧力を均等に受けることができるよう平坦面となっており、該上型プレート56によって、支持部が構成されている。そして、前記上型プレート56、並びに、縦刃52及び横刃53間において、ポケット部7が下方を向いた状態で前記PTPフィルム16が通過可能となっている。
【0055】
また、本実施の形態では、前記スリッタ型51のPTPフィルム16の通過経路の幅方向両側には、前記縦刃52及び横刃53がPTPフィルム16を貫通してしまわないよう、加圧力均等化機構を構成するストッパ57が設けられている。該ストッパ57は、前記縦刃52及び横刃53の先端よりも幾分(数μm〜数十μm;但し、突出量は包装用フィルム2の厚みよりも少ない)上方に突出している。これにより、スリッタ型51上動時においては、ストッパ57が上型プレート56に当たることとなり、縦刃52及び横刃53の所定量以上の上動が規制される。そのため、縦刃52及び横刃53が貫通しない程度に包装用フィルム2に食い込むようになっている。
【0056】
さて、図4,5に示すように、本実施の形態では、スリット成形装置23には、刻印手段24が併設されている。すなわち、刻印手段24は、PTPフィルム16のカバー部材13側から凸状の識別情報付与部材としての活字58を加圧せしめることにより刻印を施す主刻印部59と、該主刻印部59からの圧力を包装用フィルム2側から受ける受圧部61とを備えている。主刻印部59は、前記上型プレート56の幅方向の一端部(図5の右端部)に設けられている。より詳しくは、上型プレート56及び天板55の幅方向一端部には、スリット形成とは無関係の位置に孔62がそれぞれ形成され、該孔62内を主刻印部59が上下動可能に設けられている。一方、受圧部61は、主刻印部59に対向して前記スリッタ型51の幅方向一端部に設けられている。
【0057】
主刻印部59は、天板55に立設されたブラケット63を備えている。ブラケット63の上部には、調圧機構を構成するエアシリンダ64が設けられており、該エアシリンダ64からはロッド65が出没可能に設けられている。該ロッド65の下端には、支持アーム66が固定され、該支持アーム66には、加熱機構を構成するヒータブロック67が軸支されている。ヒータブロック67下部には、活字ホルダ68が設けられ、該活字ホルダ68には、前述した「ABCXYZ0001」の刻印を付すための複数本の活字58が配列された状態で設けられている。また、これら活字58を固定するべく、活字ホルダ68には蓋69が取着固定されている。
【0058】
そして、PTPシート製造装置1の作動時には、前記エアシリンダ64が駆動され、ロッド65が下方へと突出させられる。すなわち、この場合にあっては、同図二点鎖線で示すように、ヒータブロック67等が前記孔62内に入り込み、活字58の先端が上型プレート56の下面よりも若干(例えば1mm程度)下方に突出した状態となる。一方、製造装置1の非作動時においては、ロッド65がエアシリンダ64内に没入させられる。すなわち、この場合にあっては、活字58等が同図実線で示すように、待機位置に保持された状態となる。該待機状態にあっては、清掃、活字58の交換、上型プレート56の取替をはじめとする各種メンテナンス作業が比較的容易に行われるようになっている。
【0059】
一方、スリッタ型51には、前記活字58に対向するようにして、活字当て板71がボルト72で分割ブロック54を介して固定されている。但し、活字当て板71は、比較的熱伝導性の低いステンレスによって構成されており、熱を受けにくいようになっている。また、活字当て板71と分割ブロック54との接触面積が比較的小さくなるよう構成されている。かかる狭小面積によっても、スリッタ型51からの熱が極力伝導されないようになっている。
【0060】
さらに、本実施の形態では、主刻印部59から離間した側(主刻印部59の幅方向反対側)の上型プレート56には、前記ストッパ57に対向して加圧力均等化機構を構成する弾性機構73が設けられている。より詳しくは、上型プレート56には凹部74が設けられており、該凹部74内にコイルスプリング75が設けられている。このコイルスプリング75の下端には、突出片76が設けられている。そして、常には、該突出片76が上型プレート56よりも幾分下方に突出した状態となっている。一方、スリッタ型51が上動した場合には、その押圧力がコイルスプリング75の付勢力に勝り、該付勢力に抗して突出片76が没入するようになっている。本実施の形態におけるコイルスプリング75の付勢力は、一端部に設けられている主刻印部59の荷重モーメントが適宜調整されて少なくともPTPフィルム16の幅方向に均等に圧力がかかるよう、かつ、活字58からの押圧力が調整されるよう予め経験的に設定されている。
【0061】
さて、以上のように構成されたPTPシート製造装置1によって前記PTPシート28を製造する手順及び作用効果について、特に、錠剤Zがポケット部7に投入されてPTPフィルム16が構成され検査工程を経た後の主要な工程を中心として説明する。
【0062】
PTPフィルム16は、検査工程を経た後、スリット成形工程を経る。かかるスリット成形工程では上述したスリット成形装置23が使用される。すなわち、間欠移送されるPTPフィルム16が所定位置で停止させられ、この状態で、下部ベース板42が上動させられる。すると、スリッタ型51もそれに合わせて上動する。このとき、PTPフィルム16は、縦刃52及び横刃53と上型プレート56との間に挟持される格好となる。
【0063】
すなわち、まずストッパ57がPTPフィルム16を介して上型プレート56に当接し、スリッタ型51のそれ以上の上動が規制される。このとき、図6等に示すように、縦刃52及び横刃53の先端がPTPフィルム16の包装用フィルム2に所定量だけ切れ込まれる。但し、縦刃52及び横刃53とストッパ57との高さの差に相当する分だけ、上型プレート56下面との間に隙間が生じる。これにより、PTPフィルム16には所定厚さ分だけ残された状態で断面略V字溝状の縦スリット35及び横スリット36が形成されることとなる。なお、かかるスリット形成に際しては、縦刃52及び横刃53が下部ヒータプレート49からの伝達熱によって加熱されているため、縦刃52及び横刃53の円滑な切れ込みが促進され、縦横スリット35,36をより精度よく形成することができる。
【0064】
また、上記スリット形成に際しては、主刻印部59が孔62内に入り込み、活字58の先端が上型プレート56の下面よりも突出した状態となっている。このため、上記スリッタ型51の上動に伴って、図7に示すように、活字当て板71がPTPフィルム16を介して活字58に当接する。このとき、活字58には、ヒータブロック67からの熱が伝達されているため、活字58の突出部分がカバーフィルム13側からPTPフィルム16に食い込むこととなり、文字等に対応する部分が凹状に可塑変形し、刻印が施される。また、上述したように活字当て板71への熱伝導が規制されるような構成となっているため、刻印に際して裏面側の包装用フィルム2が著しく軟化してしまうことが抑制され、ひいては刻印が潰れて識別できなくなってしまうといった不具合が防止される。
【0065】
このように、スリット形成用の支持部たる上型プレート56に刻印手段24の主刻印部59が設けられ、スリット形成用の主成形部を構成するスリッタ型51に刻印手段24の受圧部61が設けられていることから、図8に示すように、縦横スリット35,36を形成するための1回の加圧動作でもって、縦横スリット35,36の形成と同時に、刻印を施すことができる。しかも、上型プレート56側は、本来縦刃52及び横刃53からの加圧を均等に受けられるような比較的単純な構成となっているため、該上型プレート56側の所定部分に本実施の形態のような主刻印部59が設けられたとしても、スリット成形装置23本来の作用を損なうようなスペース的な不都合等は生じない。
【0066】
ところで、上型プレート56の一側部に主刻印部59が設けられていることから、上型プレート56にかかる荷重に関し幅方向での偏りが生じることが懸念される。これに対し、本実施の形態では、ストッパ57、及び、荷重モーメントを調整するための弾性機構73が設けられていることによって、スリット形成時の前記偏りが払拭されることとなる。そのため、縦刃52及び横刃53の食い込み量の部位による偏りをなくすことができ、形成される縦横スリット35,36の深さをいずれの部位においても均等なものとすることができる。
【0067】
また、本実施の形態では、活字58の加圧力をエアシリンダ64等によって調整することができる。すなわち、活字58は常には上型プレート56よりも幾分下方に突出しているが、スリッタ型51上動時にはエアシリンダ64のもつクッション作用によって若干の没入が許容される。このため、加圧力を適宜調整することができ、ひいては、加圧力が大きすぎることによる不具合、例えば活字58が食い込みすぎて文字等の識別情報が判別不能となってしまうこと等を防止できる。しかも、エアシリンダ64は、活字58等を待機位置に移動保持する機能をも併せ持つ。従って、別途待機位置に移動保持させるための機構を設けなくて済み、かかる点でコストの低減を図ることができる。
【0068】
さて、上述したスリット成形工程(及び刻印工程)が終了すると、シート打抜工程へと処理が移行される。シート打抜工程では、上記シート打抜装置27が使用される。即ち、シート打抜装置27の図示しない可動型が待機位置から作業位置へと移動することにより、打抜刃がPTPフィルム16を打抜く(図8参照)。その結果、PTPシート28がPTPフィルム16から分離される。以上のようにして、図9,10に示したとおりのPTPシート28を得ることができる。
【0069】
以上詳述したように、本実施の形態によれば、スリット成形装置23に、刻印手段24を併設することとした。このため、刻印手段を別途独立して設けた場合に比べて、製造ラインの長さを短くすることができ、製造装置1全体の省スペース化を図ることができる。また、刻印のための動作と縦横スリット35,36形成のための動作とを重複させることで、別々の動作を行う場合に比べて、コストの低減を図ることができる。さらには、PTPシート28のサイズ等が変更させられる場合でも、刻印手段24はスリット成形装置23に一体的に設けられているため、両者の相対位置関係を調整するための移動装置等を別途設ける必要がなくなる。かかる点でも、さらなる省スペース化及びコストの低減を図ることができる。
【0070】
尚、上述した実施の形態の記載内容に限定されることなく、例えば次のように実施してもよい。
【0071】
(a)PTPシート28単位のポケット部7の配列や、個数も上記実施の形態の態様(3列、21個)に何ら限定されるものではなく、様々な配列、個数からなるPTPシートを採用することができる。
【0072】
(b)上記実施の形態では縦横スリット35,36を形成することとしたが、それ以外にも、横スリットのみを有するPTPシート、縦スリットのみを有するPTPシート、環状スリットを有するPTPシート等に具体化することもできる。もちろん、切離部としてはスリットに代えて、ミシン目としてもよい。この場合、上記縦刃52及び横刃53に代えて、ミシン刃を使用するとともに、上型プレート56側にミシン刃が食い込む凹溝を形成することで容易に変更可能である。
【0073】
(c)上記実施の形態ではPTPシート28をPTPフィルム16の幅方向に1枚ずつ製造する場合に具体化したが、幅方向2枚同時に製造したり、或いは、3枚以上同時に製造するようにしてもよい。なお、幅方向に2枚同時に製造するような場合には、上型プレート56の幅方向両端に主刻印部59を設置することで、上記実施の形態のような弾性機構73等の設置を省略することとしても荷重バランスをとることができ、スリット形成に支障を来すことがない。
【0074】
(d)ポケット部7、シート小片38の形状等は上記例に何ら限定されるものではなく、例えば平面円形状のポケット部であってもよいし、正方形状のシート小片であってもよい。
【0075】
(e)上述したクランク機構41に代えて、他のアクチュエータ(例えば油圧シリンダ)でスリッタ型51等を上下動させる構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態に係るPTPシート製造装置の全体構成を示す概略図である。
【図2】刻印手段の内蔵されたスリット成形装置の構成を示す断面図である。
【図3】刻印手段の内蔵されたスリット成形装置の構成を示す断面図である。
【図4】主刻印部を中心に表した刻印手段等の断面図である。
【図5】刻印手段を中心に表したスリット成形装置の断面図である。
【図6】ストッパ及び弾性機構の構成及び作用を説明するための部分断面図である。
【図7】活字及び活字当て板の構成及び作用を説明するための部分断面図である。
【図8】PTPシートの製造過程を示し、PTPフィルムの変化を説明するための一部省略平面図である。
【図9】PTPシートの構成を説明するための平面図である。
【図10】PTPシートの部分拡大断面図である。
【図11】従来のPTPシート製造装置の全体構成の一例を示す概略図である。
【符号の説明】
1…PTPシート製造装置、2…包装用フィルム、5…ポケット部形成手段を構成する加熱装置、6…ポケット部形成手段を構成するポケット成形装置、7…ポケット部、11…錠剤投入手段を構成する錠剤投入装置、13…カバーフィルム、20…カバー取着手段、16…PTPフィルム、23…切離部成形手段としてのスリット成形装置、24…刻印手段、27…シート打抜手段としてのシート打抜装置、28…PTPシート、35…切離部としての縦スリット、36…切離部としての横スリット、37…タグ部、38…シート小片、49…下部ヒータプレート、51…スリッタ型、52…刃部を構成する縦刃、53…刃部を構成する横刃、56…上型プレート、57…ストッパ、58…識別情報付与部材を構成する活字、59…主刻印部、61…受圧部、64…調圧機構を構成するエアシリンダ、67…ヒータブロック、71…活字当て板、73…弾性機構。
Claims (6)
- 複数のポケット部を備え、該ポケット部がカバー部材で塞がれたPTPシートであって、所定のポケット部単位のシート小片に切離し可能なPTPシートを、帯状の包装用フィルムを移送しつつ該フィルムから打抜いて得るための、PTPシートの製造装置であって、
前記包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐようにしてカバーを取着する取着手段を備えるとともに、
前記PTPシートを前記シート小片に切離すための切離部を少なくとも前記包装用フィルムに形成する切離部成形手段を備え、かつ、前記切離部成形手段には、前記ポケット部を除く前記PTPシートの端部に対応する所定部位に、前記切離部の形成タイミングに合わせて刻印を施すための刻印手段を併設し、
前記刻印手段は、前記包装用フィルムに取着された前記カバーに対し凸状の識別情報付与部材を加圧せしめることにより刻印を施す主刻印部と、前記包装用フィルム側から前記加圧を受ける受圧部とを備えており、
前記切離部成形手段は、前記包装用フィルムに対し刃部を加圧せしめることにより切離部を形成する主成形部と、前記包装用フィルムに取着されたカバー側から前記加圧を受ける支持部とを備えており、該支持部に前記主刻印部を設け、前記主成形部に前記受圧部を設け、
少なくとも前記切離部成形手段には、前記刃部の加圧力が均等化されるよう加圧力均等化機構を設け、当該加圧力均等化機構は、前記主刻印部の荷重モーメントを調整するべく、主刻印部から離間した側に設けられた弾性機構を有することを特徴とするPTPシートの製造装置。 - 複数のポケット部を備えたPTPシートであって、所定のポケット部単位のシート小片に切離し可能なPTPシートを、帯状の包装用フィルムを移送しつつ該フィルムから打抜いて得るための、PTPシートの製造装置であって、
前記包装用フィルムに前記ポケット部を形成するポケット部形成手段と、
前記各ポケット部に錠剤を投入するための錠剤投入手段と、
前記ポケット部に錠剤が投入された前記包装用フィルムに対し、前記ポケット部を塞ぐようにしてカバーを取着する取着手段と、
前記PTPシートを前記シート小片に切離すための切離部を少なくとも前記包装用フィルムに形成する切離部成形手段と、
前記カバーの取着された包装用フィルムからPTPシート単位にその外縁を打抜くシート打抜手段と
を備え、かつ、前記切離部成形手段には、前記ポケット部を除く前記PTPシートの端部に対応する所定部位に、前記切離部の形成タイミングに合わせて刻印を施すための刻印手段を併設し、
前記刻印手段は、前記包装用フィルムに取着された前記カバーに対し凸状の識別情報付与部材を加圧せしめることにより刻印を施す主刻印部と、前記包装用フィルム側から前記加圧を受ける受圧部とを備えており、
前記切離部成形手段は、前記包装用フィルムに対し刃部を加圧せしめることにより切離部を形成する主成形部と、前記包装用フィルムに取着されたカバー側から前記加圧を受ける支持部とを備えており、該支持部に前記主刻印部を設け、前記主成形部に前記受圧部を設け、
少なくとも前記切離部成形手段には、前記刃部の加圧力が均等化されるよう加圧力均等化機構を設け、当該加圧力均等化機構は、前記主刻印部の荷重モーメントを調整するべく、主刻印部から離間した側に設けられた弾性機構を有することを特徴とするPTPシートの製造装置。 - 前記主刻印部には、前記識別情報付与部材の加圧力を調整可能な調圧機構を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載のPTPシートの製造装置。
- 前記調圧機構は、前記識別情報付与部材を待機位置に移動保持可能な移動保持機能を有していることを特徴とする請求項3に記載のPTPシートの製造装置。
- 前記主刻印部は、前記識別情報付与部材を加熱するための加熱機構を有しているとともに、前記受圧部は、前記加熱機構からの熱伝導を規制する構成としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のPTPシート製造装置。
- 前記刻印手段は、前記ポケット部とは少なくとも1の切離部で仕切られたPTPシートの幅方向端部たるタグ部に対応して刻印を施すものであることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載のPTPシートの製造装置。
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