JPH11292041A - Ｐｔｐ開封装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ＰＴＰシートを自動的かつ迅速に開封して被
包装物を効率よく回収し、しかもＰＴＰシートの品種が
換わる際も簡単に対応できるようにする。 【解決手段】 ＰＴＰシート(３)を供給部(６)から開封
部(９)へ送り込む。開封部(９)に押圧ロール(７)と凹凸
形状の挟着ロール(８)とを設け、一方のロール(７)に駆
動源(10)を連動連結して各ロール(７・８)を互いに逆方
向へ回転させる。上記送り込まれたＰＴＰシート(３)の
ポケット(16)の両側部を押圧ロール(７)と挟着ロール
(８)の山部(8a)との間で挟着して、両ロール(７・８)の
回転によりこのＰＴＰシート(３)を移送する。そして押
圧ロール(７)でＰＴＰシート(３)のポケット(16)を押圧
して被包装物(12)をＰＴＰシート(３)から押し出し、取
り出された被包装物(12)を回収部(13)へ排出する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、錠剤やカプセルな
どの被包装物を一定単位ごとに収容したプレススルーパ
ック(以下、ＰＴＰという)を自動的かつ迅速に開封し
て、被包装物を効率よく回収するためのＰＴＰ開封装置
に関する。

【０００２】

【発明の背景】ＰＴＰは、合成樹脂製成型シートに多数
のポケットを凹設し、この各ポケットに錠剤やカプセル
などの被包装物を一定単位ずつ収容したのち、この成型
シートにアルミ箔などのシールシートを貼り合わせて各
ポケットを密封してあり、被包装物が個別に包装される
うえ、コンパクトで携帯性に優れ、使用時もポケットを
押圧して被包装物によりシールシートを押し破るだけで
被包装物を簡単に取り出せることから、医薬品などの包
装に広く使用されている。

【０００３】上記ＰＴＰは、工程異常などの理由から包
装不良となった場合はもとより、特に医薬品にあっては
包装の気密性などの各種要件を担保する必要から、包装
装置の初動時に処理されたＰＴＰを包装不良として良品
から除外しているが、この初動時に除外されるＰＴＰ
は、包装速度が高速であるほど多量に生じる。

【０００４】これら良品から除外されるＰＴＰは、包装
不良と判定されているだけで被包装物自体は良品である
ことから、これらの被包装物を回収して再利用すること
が省資源化を図り生産効率を上げるうえで望ましい。上
記ＰＴＰは指先で簡単に開封できるものの、包装不良と
された上記多量のＰＴＰを全て手作業で開封して被包装
物を回収したのでは、作業者にとって多大の負担となる
うえ、開封作業に長時間を要するので回収品を同一品種
の包装工程に用いることができず、回収品が無駄になる
虞れがあり、しかも、人手での開封処理では被包装物の
滅菌性を担保できない虞れがある。

【０００５】

【従来技術】従来、上記ＰＴＰを自動的に開封するＰＴ
Ｐ開封装置としては、例えば実公昭５２−７５１４号公
報に開示のポンチングにより開封する装置がある。すな
わち、この従来のＰＴＰ開封装置は、ＰＴＰシートを１
枚ずつ送り込む移送ベルトと、ＰＴＰシートの各ポケッ
トに対向する位置にそれぞれポンチを設けた上型と、こ
のポンチに対向する位置に透孔を設けた下型及び中間板
とからなる型抜装置と、ＰＴＰシートを検知する光電装
置と、型抜装置の出口に設けＰＴＰシートを一旦停止さ
せるための起伏自在のストッパと、上記開封したＰＴＰ
シートから取り出された被包装物を受け取る回収部とを
備えている。

【０００６】そして、移送ベルトにより型抜装置の下型
と中間板との間に送り込まれたＰＴＰシートは、光電装
置の検出によりストッパで一旦停止され、上型のポンチ
が下降して各ポケットがその周縁の一部を残して破断さ
れる。これにより錠剤等の被包装物が取り出され、下型
の透孔を経て回収部へ排出される。一方、ＰＴＰシート
のポンチにより打ち抜かれたポケットは上記破断されて
いない周縁の一部で他の部分と連らなっており、ポンチ
が上昇して上記ストッパが解除されると、開封されたＰ
ＴＰシート全体が移送ベルトにより型抜装置から排出さ
れる。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記従来のＰＴＰ開封
装置では、次の問題があった。 (１) 型抜装置内へ送り込まれたＰＴＰシートは、ポケ
ットを打ち抜くためポンチを下降し上昇させる間、ＰＴ
Ｐシートの移送を停止しなければならず、多量のＰＴＰ
シートを迅速には開封できない問題がある。また、ポン
チを高速で作動させるとその衝撃により被包装物を破損
する虞れがある。

【０００８】(２) 一般にＰＴＰシートは、収容する被
包装物の形状に応じてポケットの形状が円形や長円形な
どに異なるだけでなく、１枚のＰＴＰシートに形成され
るポケット数や、各ポケット間の縦横の間隔が被包装物
の種類等により異なることが多いが、１枚のＰＴＰシー
トの各ポケットに対応させてポンチを設ける必要がある
ため、各ＰＴＰシートの種類ごとにそれぞれ上型と下型
と中間板からなる型抜装置を必要とし、設備コストが高
くつくうえ、ＰＴＰシートの品種が換わる際に型抜装置
を交換しなければならず、この交換操作が繁雑である。

【０００９】本発明は上記問題点を解消して、ＰＴＰシ
ートを自動的かつ迅速に開封して被包装物を効率よく回
収でき、しかもＰＴＰシートの品種が換わる際も簡単に
対応できる、ＰＴＰ開封装置を提供することを技術的課
題とする。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、例えば、本発明の実施の形態を示す図１か
ら図３に基づいて説明すると、ＰＴＰ開封装置を次のよ
うに構成したものである。即ち、本発明１は、ＰＴＰシ
ート(３)を送り出す供給部(６)と、供給部(６)から送り
込まれたＰＴＰシート(３)を通過させることにより開封
して被包装物(12)を取り出す開封部(９)と、上記開封し
たＰＴＰシート(３)から取り出された被包装物(12)を受
け取る回収部(13)とを備え、上記開封部(９)は押圧ロー
ル(７)と凹凸形状の挟着ロール(８)とを有し、少なくと
も一方のロール(７)に駆動源(10)を連動連結して各ロー
ル(７・８)を互いに逆方向へ回転可能に構成し、押圧ロ
ール(７)と挟着ロール(８)の山部(8a)との間に上記ＰＴ
Ｐシート(３)のポケット(16)の両側部を挟着して、両ロ
ール(７・８)の回転によりこのＰＴＰシート(３)を移送
可能に構成し、上記押圧ロール(７)でＰＴＰシート(３)
のポケット(16)を押圧して被包装物(12)をＰＴＰシート
(３)から押し出し、この被包装物(12)を上記回収部(13)
へ排出可能に構成したことを特徴とする。

【００１１】上記押圧ロールはＰＴＰシートのポケット
を押圧できるものであればよく、周面は平滑であっても
よくまた凹凸形状であってもよい。ただし、被包装物を
損傷しないように、少なくともＰＴＰシートのポケット
を押圧する部分はゴムのような弾性のある材質で形成す
るのが好ましい。また、上記挟着ロールは、その山部と
押圧ロールの谷部との間で上記ＰＴＰシートのポケット
の両側部を挟着できるように、押圧ロールに圧接してお
くことが好ましく、またこの圧接により一方のロールの
回転力を他方のロールに伝えることができる。なお、挟
着ロールの谷部の深さは、押圧ロールの山部との間に取
り出された被包装物が通過できるだけの間隙を形成でき
る寸法があればよい。

【００１２】本発明２は、互いに圧接した２本のロール
(７・８)を有し、両ロール(７・８)間を通過させること
によりＰＴＰシート(３)を開封して被包装物(12)を回収
する開封部(９)を備えたＰＴＰ開封装置であって、２枚
の支持板(20)間に上記両ロール(７・８)を、その軸心(2
1)が互いに平行となる状態に配置して支持し、少なくと
も一方の上記支持板(20)に装着部(22)を設けるととも
に、装置本体(２)に支持部(23)を形成して、この支持部
(23)に上記装着部(22)を離脱可能に支持し、少なくとも
一方のロール(７)に係合部(24)を設け、上記装着部(22)
を上記支持部(23)へ支持した状態ではこの係合部(24)を
駆動源(10)と連動連結して両ロール(７・８)を回転可能
に構成し、上記装着部(22)を支持部(23)から離脱させる
ことにより、上記係合部(24)と駆動源(10)との連動連結
を解除するとともに、両支持板(20・20)で一組に支持さ
れた両ロール(７・８)を装置本体(２)から取り外し可能
に構成したことを特徴とする。

【００１３】

【作用】本発明１では、ＰＴＰシートが供給部から押圧
ロールと凹凸形状の挟着ロールとの間に送り込まれ、ポ
ケットの両側部が両ロールに挟着される。そして両ロー
ルの回転によりＰＴＰシートが両ロール間を通過すると
ともに、ポケットの頂部が押圧ロールに押圧される。こ
のとき、ＰＴＰシートは両ロール間に確りと挟着される
ので左右にずれ動くことが抑制され、押圧ロールでポケ
ットが確りと押圧される。これにより、ＰＴＰシートの
シールシートが被包装物で押し破られ、被包装物はこの
破断箇所から取り出されて回収部へ排出される。一方、
被包装物が取り出されたＰＴＰシートの残部は両ロール
により送り出されて開封部から排出される。

【００１４】押圧ロールと凹凸形状の挟着ロールによる
ＰＴＰ開封装置にあっては、この凹凸形状をＰＴＰシー
トに形成されたポケットの幅方向の間隔と略一致させる
必要があり、ＰＴＰシートをこの幅方向の間隔が異なる
品種に交換する場合は上記ロールを交換する必要があ
る。しかしながら、両ロールはＰＴＰシートを挟着でき
るように互いに圧接させてあることから、各ロールを１
本ずつ取り外し組み立てる操作が容易でない。とくに押
圧ロールが凹凸形状である場合は挟着ロールと噛み合っ
ていることから一層困難である。これに対し、本発明２
では、支持板に設けた装着部を装置本体に形成した支持
部へ装着し、或いはこの支持部から離脱させることによ
り、２枚の支持板間に支持された２本のロールが１組と
なって装置本体から取り外され、予め準備された異なる
形状の互いに圧接する押圧ロールと挟着ロールが簡単に
装着される。

【００１５】なお、本発明２において、上記装着部をロ
ールの軸心方向に沿って移動させることにより上記支持
部へ着脱可能に構成した場合には、前記係合部を少なく
とも一方のロールの軸端に設けることにより、駆動源と
の連動を簡単に連結あるいは解除することができる。

【００１６】

【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づ
き説明する。図１から図３は本発明の実施形態を示し、
図１はＰＴＰ開封装置の一部破断側面図、図２はＰＴＰ
シートを開封する際の開封部の要部拡大図、図３は装置
本体から取り外した状態の開封部の斜視図である。

【００１７】図１に示すように、このＰＴＰ開封装置
(１)は、装置本体(２)の上面にＰＴＰシート(３)を多段
に積み重ねて収容するストッカー(４)とこのストッカー
(４)の下部からＰＴＰシート(３)を送り出すプッシャー
(５)とから成る供給部(６)を設け、この供給部(６)の後
方に、凹凸形状のゴム製押圧ロール(７)と凹凸形状の金
属製挟着ロール(８)とを上下に配置して成る開封部(９)
を設けて、上記プッシャー(５)で１枚ずつ送り出された
ＰＴＰシート(３)が両ロール(７・８)間を通過するよう
に構成してある。上記押圧ロール(７)の一端には、装置
本体(２)の内部に配置した駆動源であるモータ(10)を連
動連結してあり、またこのモータ(10)はリンク機構(11)
を介して上記プッシャー(５)に連動連結してある。

【００１８】上記開封部(９)の下方には、開封部(９)で
ＰＴＰシート(３)から取り出された被包装物(12)を受け
取る回収容器(13)を配置してあり、この回収容器(13)よ
りも後方に廃棄シート容器(14)を配置してある。なお、
本実施形態では取り出された被包装物(12)を受け取る回
収部として回収容器(13)を用いたが、これに代えて、例
えばＰＴＰ包装設備の被包装物供給タンクなど、他の手
段へ回収するように構成してもよい。

【００１９】上記装置本体(２)の前面に配置した操作パ
ネル(15)を操作して上記モータ(10)を所定速度で運転す
ると、上記リンク機構(11)を介してプッシャー(５)が前
後方向へ進退駆動され、ストッカー(４)の下部からＰＴ
Ｐシート(３)が１枚ずつ後方へ送り出される。一方、上
記モータ(10)の運転により前記押圧ロール(７)が所定速
度で回転し、これに圧接させてある挟着ロール(８)が押
圧ロール(７)との摩擦力により逆方向へ回転する。そし
て、両ロール(７・８)間に送り込まれたＰＴＰシート
(３)は、ポケット(16)の両側部が押圧ロール(７)の谷部
(7b)と挟着ロール(８)の山部(8a)との間に挟着され、両
ロール(７・８)の回転により後方へ移送される。

【００２０】上記両ロール(７・８)で移送されるＰＴＰ
シート(３)は、図２に示すように、ポケット(16)の頂部
が押圧ロール(７)の山部(7a)で押圧され、この押圧力に
より被包装物(12)を介してシールシート(17)が破断され
る。被包装物(12)はこの破断箇所から下方へ押し出さ
れ、挟着ロール(８)の谷部(8b)を通過して上記回収容器
(13)内へ案内される。このとき、ＰＴＰシート(３)は互
いに噛み合う凹凸形状の両ロール(７・８)間に噛み込ま
れるので確りと挟着され左右にずれ動くことがない。こ
の結果、押圧ロール(７)の山部(7a)でポケット(16)が確
りと押圧され、被包装物(12)が確実に取り出される。し
かも、押圧ロール(７)は適切な硬度のゴム材料で形成さ
れており、また押圧ロール(７)の回転により徐々に押圧
していくことから、被包装物(12)に過大な衝撃が加わら
ず、被包装物(12)を損傷する虞れがない。

【００２１】そして上記開封部(９)で開封され空になっ
たＰＴＰシート(３)の残部は、両ロール(７・８)で送り
出されたのち上下のガイド(18・19)で案内され、上記廃
棄シート容器(14)へ排出される。

【００２２】図２に示すように、上記両ロール(７・８)
の凹凸形状は、ＰＴＰシート(３)のポケット(16)の幅方
向の間隔と一致させる必要があるが、ＰＴＰシート(３)
を上記間隔が異なる品種に交換する場合、本実施形態で
は両ロール(７・８)を簡単に交換できるように構成して
ある。

【００２３】すなわち、図１及び図３に示すように、上
記両ロール(７・８)を２枚の支持板(20・20)間に、各ロ
ール(７・８)の軸心(21)が互いに平行となる状態に配置
して支持し、両支持板(20・20)間に亘って押圧ロール
(７)の上方に装着部(22)を固設し、この装着部(22)を装
置本体(２)に形成した支持部(23)へ上記軸心(21)方向に
沿って移動させることにより離脱可能に支持してある。
上記押圧ロール(７)の端部には係合部(24)を設けてあ
り、上記装着部(22)を支持部(23)へ支持することによ
り、この係合部(24)が前記モータ(10)と連動連結するよ
うに構成してある。

【００２４】上記両ロール(７・８)を交換する場合は、
上記装着部(22)をロール(７・８)の軸心(21)方向に沿っ
て移動させ、支持部(23)から離脱させる。これにより、
両支持板(20・20)間に支持された凹凸形状の２本のロー
ル(７・８)が１組となって装置本体(２)から取り外され
る。そして、所望の凹凸形状の２本のロール(７・８)を
１組として２枚の支持板(20・20)間に支持したユニット
を予め準備しておき、このユニットの装着部(22)を上記
支持部(23)に装着してロール(７・８)の交換作業を完了
する。

【００２５】なお、上記実施形態では凹凸形状の押圧ロ
ールを用いたので、凹凸形状の挟着ロールとの間にＰＴ
Ｐシートを確りと噛み込んで挟着することができたが、
本発明の押圧ロールは挟着ロールとの間に挟着されたＰ
ＴＰシートのポケットを確りと押圧できるものであれば
よく、表面が平滑なロールであってもよい。この場合は
押圧ロールの加工が容易であり、安価に実施することが
できる利点がある。

【００２６】

【発明の効果】本発明は上記のように構成され作用する
ことから、次の効果を奏する。

【００２７】(イ) 本発明１では、挟着ロールによりポ
ケットの両側部を確りと挟着した状態で、回転する押圧
ロールの山部によりポケットを押圧するので、被包装物
に過大な衝撃を加えることなく、しかも両ロールの回転
により連続的に処理できるので、ＰＴＰシートを自動的
かつ迅速に開封することができる。しかも、ＰＴＰシー
トは、ポケットの幅方向の間隔が同一でありさえすれ
ば、長さ方向の間隔やポケットの形状、個数にかかわら
ず同一の凹凸形状の挟着ロールとこれに圧接する押圧ロ
ールで処理することができ、予め準備すべき交換部品を
少なくして設備コストを低減できるうえ、ＰＴＰシート
の品種交換に対し、ロールの交換頻度が少なくなるので
簡単に対応することができる。

【００２８】(ロ) 本発明２では、装着部を支持部へ着
脱するだけの簡単な操作で、互いに圧接する押圧ロール
と挟着ロールを１組にして装置本体から取り外し或いは
装着できるので、ＰＴＰシートに対応した形状・寸法
の、互いに圧接する押圧ロールと挟着ロールを予め準備
しておくことにより、ＰＴＰシートの品種交換に素早く
且つ簡単に対応することができる。

【００２９】(ハ) 本発明２において、上記装着部をロ
ールの軸心方向に沿って移動させることにより上記支持
部へ着脱可能に構成した場合には、前記係合部を少なく
とも一方のロールの軸端に設けることにより、駆動源と
の連動を簡単に連結あるいは解除することができるの
で、ＰＴＰシートの品種交換に一層素早く且つ簡単に対
応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態を示す、ＰＴＰ開封装置の一
部破断側面図である。

【図２】ＰＴＰシートを開封する際の開封部の要部拡大
図である。

【図３】装置本体から取り外した状態の開封部の斜視図
である。

【符号の説明】

１…ＰＴＰ開封装置、 ２…装置本体、 ３…ＰＴＰシート、 ６…供給部、 ７…押圧ロール、 ８…挟着ロール、 8a…挟着ロールの山部、 ９…開封部、 10…駆動源(モータ)、 12…被包装物、 13…回収部(回収容器)、 16…ポケット、 20…支持板、 21…ロールの軸心、 22…装着部、 23…支持部、 24…係合部。

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ＰＴＰシート(３)を送り出す供給部(６)
   と、供給部(６)から送り込まれたＰＴＰシート(３)を通
   過させることにより開封して被包装物(12)を取り出す開
   封部(９)と、上記開封したＰＴＰシート(３)から取り出
   された被包装物(12)を受け取る回収部(13)とを備え、 上記開封部(９)は押圧ロール(７)と凹凸形状の挟着ロー
   ル(８)とを有し、 少なくとも一方のロール(７)に駆動源(10)を連動連結し
   て各ロール(７・８)を互いに逆方向へ回転可能に構成
   し、 押圧ロール(７)と挟着ロール(８)の山部(8a)との間に上
   記ＰＴＰシート(３)のポケット(16)の両側部を挟着し
   て、両ロール(７・８)の回転によりこのＰＴＰシート
   (３)を移送可能に構成し、 上記押圧ロール(７)でＰＴＰシート(３)のポケット(16)
   を押圧して被包装物(12)をＰＴＰシート(３)から押し出
   し、この被包装物(12)を上記回収部(13)へ排出可能に構
   成したことを特徴とする、ＰＴＰ開封装置。
2. 【請求項２】 互いに圧接した２本のロール(７・８)を
   有し、両ロール(７・８)間を通過させることによりＰＴ
   Ｐシート(３)を開封して被包装物(12)を回収する開封部
   (９)を備えたＰＴＰ開封装置であって、 ２枚の支持板(20)間に上記両ロール(７・８)を、その軸
   心(21)が互いに平行となる状態に配置して支持し、 少なくとも一方の上記支持板(20)に装着部(22)を設ける
   とともに、装置本体(２)に支持部(23)を形成して、この
   支持部(23)に上記装着部(22)を離脱可能に支持し、 少なくとも一方のロール(７)に係合部(24)を設け、上記
   装着部(22)を上記支持部(23)へ支持した状態ではこの係
   合部(24)を駆動源(10)と連動連結して両ロール(７・８)
   を回転可能に構成し、 上記装着部(22)を支持部(23)から離脱させることによ
   り、上記係合部(24)と駆動源(10)との連動連結を解除す
   るとともに、両支持板(20・20)で一組に支持された両ロ
   ール(７・８)を装置本体(２)から取り外し可能に構成し
   たことを特徴とする、ＰＴＰ開封装置。
3. 【請求項３】 上記装着部(22)をロール(７・８)の軸心
   (21)方向に沿って移動させることにより上記支持部(23)
   へ着脱可能に構成した、請求項２に記載のＰＴＰ開封装
   置。