JP6811579B2 - 押圧装置、スリット形成装置及び刻印装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ブリスターパックの製造装置を構成するスリット形成装置及び刻印装置に用いられる押圧装置、並びに、該押圧装置を備えたスリット形成装置及び刻印装置に関する。
従来、医薬品や食品等の包装形態として、内容物を収容するポケット部を有する容器フィルムと、ポケット部の開口部をシールする蓋フィルムとを有するブリスターパックが知られている。また、ブリスターパックの中には、ポケット部を指で押すことにより、蓋フィルムを突き破って内容物を取り出す、いわゆるPTP(Press Through Pack)シートというものも存在する。
このようなブリスターパックの製造装置は、容器フィルム供給装置、ポケット部形成装置、充填装置、シール装置、スリット形成装置、刻印装置、及び打ち抜き装置を、順次設置して構成される。容器フィルム供給装置は、ロール状に巻かれた帯状の容器フィルムを下流側の装置に供給する装置である。ポケット部形成装置は、容器フィルム供給装置から供給された帯状の容器フィルムに、ポケット部を形成する装置である。充填装置は、ポケット部形成装置で形成されたポケット部に、医薬品や食品等の内容物を充填する装置である。シール装置は、容器フィルムのポケット部の開口部に蓋フィルムを熱圧着し、該開口部をシールする装置である。スリット形成装置は、蓋フィルムでポケット部がシールされた容器フィルムに、スリットを形成する装置である。刻印装置は、互いに熱圧着された蓋フィルム又は容器フィルムに、ロットナンバー等の識別情報を示す刻印を付す装置である。打ち抜き装置は、スリット形成装置及び刻印装置の下流側に設けられ、帯状の容器フィルムからブリスターパックを打ち抜く装置である(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−335465号公報
図10は、従来のスリット形成装置を示す側面図である。なお、図10では、従来のスリット形成装置300の構成の一部を、断面で示している。
スリット形成装置300は、従来の押圧装置の受け部に、スリットを形成する刃302aを設けたものである。つまり、スリット形成装置300は、従来の押圧装置の一用途である。このスリット形成装置300は、受け部301、押圧部302、及び該押圧部302を上下動させる上下機構303等を備えている。
受け部301は、押圧部302の圧を受けるものであり、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1の上方に設けられている。この受け部301は、押圧部302から離れる方向に、つまり上方に移動自在に設けられている。詳しくは、受け部301は、複数のガイド部304を介して、受け部301の上方に配置されたフレーム305に取り付けられている。ガイド部304は、例えば、受け部301に取り付けられたシャフト304aと、フレーム305に取り付けられ、シャフト304aを上下動自在に支持するガイド304bと、を備えている。また、シャフト304aは、上端側がフレーム305よりも上方に突出しており、該突出した部分に鍔部304cを備えている。これにより、押圧部302の圧を受けていない状態においては、受け部301及びシャフト304aは、自身の自重で下方に移動しており、鍔部304cがフレーム305の上面部に当接することにより、下方への移動が規制されている。また、押圧部302の圧を受けると、受け部301及びシャフト304aは、押圧部302から離れる方向に、つまり上方に移動する構成となっている。
また、受け部301は、圧縮バネ310によって、押圧部302側つまり下方に付勢されている。この圧縮バネ310は、フレーム305にねじ込まれたボルト311の鍔部311aに上端が当接しており、受け部301の上部に下端が当接している。換言すると、圧縮バネ310は、ボルト311の鍔部311aと受け部301との間に挟み込まれている。このため、フレーム305に対するボルト311のねじ込み量を変更し、鍔部311aの高さを変更することにより、圧縮バネ310の縮み量を変更できる。つまり、圧縮バネ310によって受け部301を下方に付勢する力を変更できる。
押圧部302は、上下動自在な構成となっており、容器フィルム1の下方に設けられている。この押圧部302は、上面に、すなわち受け部301と対向する側の面に、スリットを形成するための刃302aが設けられている。詳しくは、押圧部302は、複数のガイド部308を介して、押圧部302の下方に配置されたフレーム307に取り付けられている。ガイド部308は、例えば、押圧部302に取り付けられたシャフト308aと、フレーム307に取り付けられ、シャフト308aを上下動自在に支持するガイド308bと、を備えている。これにより、押圧部302は、上下動自在となっている。
また、押圧部302には、該押圧部302を上下動させる上下機構303が接続されている。上下機構303は、例えば、回転運動を上下動運動に変換するクランク機構を有し、モーター等の駆動力で押圧部302を上下動させるものである。
このように構成された従来のスリット形成装置300は、上下機構303によって押圧部302を上昇させることにより、押圧部302と受け部301との間に位置する容器フィルム1を刃302aと受け部301とで挟持する。これにより、該刃302aの先端部で容器フィルム1の下面が切り込まれ、容器フィルム1の下面にスリットが形成される。この際、刃302aから受け部301にかかる力が規定の大きさを超えると、圧縮バネ310の付勢力に抗して、受け部301が上方に待避することとなる。つまり、刃302aの先端部により形成されるスリットの深さは、圧縮バネ310の付勢力によって決定する。
ここで、ブリスターパックの製造装置で製造するブリスターパックの品種を変更する場合には、品種替えの前後において、容器フィルム1に形成されるポケット部1aの数及び配置が異なる。したがって、スリットの形状も変更することとなるので、押圧部302に取り付けられた刃302aを、これから製造する品種に応じた刃302aに交換することとなる。このように刃302aを交換した場合、同じ力で押圧部302を受け部301に押しつけた際、交換前の刃302aと交換後の刃302aとでは、先端部にかかる圧力が異なる。このため、圧縮バネ310の付勢力を変更しなかった場合、交換前の刃302aと交換後の刃302aとでは、形成するスリットの深さが異なってくる。したがって、従来のスリット形成装置300は、刃302aを交換した際、圧縮バネ310の付勢力を変更し、スリット深さを適正値にする調整を行う。
また、品種替えの前後において、刃302aを交換する必要が無い場合でも、容器フィルム1の厚さが異なってくる場合には、圧縮バネ310の付勢力を変更し、スリット深さを適正値にする調整を行う必要がある。
従来のスリット形成装置300においては、スリット深さを適正値にする上述の調整は、ボルト311のフレーム305へのねじ込み量を変更し、圧縮バネ310の付勢力を変更する作業となる。このため、従来のスリット形成装置300は、以前に製造したことがある品種であっても、当該品種を製造した際の圧縮バネ310の付勢力を記憶する術がない。したがって、従来のスリット形成装置300は、以前に製造したことがある品種を再度製造しようとした際、初めて製造する品種と同じように、時間をかけてボルト311のフレーム305へのねじ込み量を変更していき、適切な圧縮バネ310の付勢力(つまり、適切なスリット深さ)を探していく作業が必要となる。このため、従来のスリット形成装置300は、以前に製造したことがある品種に品種替えする際の作業に時間がかかってしまうという課題があった。
また、従来の刻印装置は、従来のスリット形成装置300と同じ押圧機構を用いている。つまり、従来の刻印装置は、押圧部又は受け部の一方に刻印用金型を取り付け、上下機構によって押圧部を受け部側に移動させることにより、押圧部と受け部との間に位置する容器フィルム及び蓋フィルムを刻印用金型と押圧部又は受け部の他方とで挟持し、容器フィルム又は蓋フィルムに刻印を付す。
このため、従来の刻印装置もまた、品種替えを行う際、刻印深さを適切にして刻印不良を防止するため、ボルト311のフレーム305へのねじ込み量を変更し、圧縮バネ310の付勢力を変更する作業が必要となる。また、最近では、従来の刻印に加え、該刻印の上段又は下段に、使用期限等の刻印を付す場合がある(以下、二段刻印と称する)。このような場合、同じ品種であっても、二段刻印にするか否かによって、刻印用金型の先端部にかかる圧力が異なってくる。このため、従来の刻印装置は、同じ品種であっても、二段刻印にするか否かによって、ボルト311のフレーム305へのねじ込み量を変更し、圧縮バネ310の付勢力を変更する作業が必要となる。したがって、従来の刻印装置もまた、従来のスリット形成装置300と同様に、以前に製造したことがある品種に品種替えする際の作業に時間がかかってしまうという課題があった。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであり、スリット形成装置及び刻印装置に用いることにより、以前に製造したことがある品種に品種替えする際の作業時間を従来よりも短縮できる押圧装置、並びに、該押圧装置を備えたスリット形成装置及び刻印装置を提供することを目的とする。
本発明に係る押圧装置は、往復運動自在に設けられた押圧部と、前記押圧部の圧を受ける受け部と、前記押圧部を往復運動させる駆動機構と、を備え、スリット形成装置又は刻印装置に用いられる押圧装置であって、前記受け部は、前記押圧部から離れる方向に移動自在に設けられ、ガイド部を介して、前記受け部が前記押圧部から離れる方向に移動自在に取り付けられたフレームと、前記フレームに取り付けられ、前記受け部を前記押圧部側に付勢する複数のシリンダーと、前記シリンダーに供給する流体の圧力を調節するレギュレーターと、を備えたものである。
また、本発明に係る押圧装置は、前記シリンダーと前記レギュレーターとの間に、チャンバーを備えてもよい。
また、本発明に係る押圧装置は、前記シリンダーに供給する流体の圧力に関する情報を記憶する記憶部と、外部からの操作により、前記記憶部に記憶された前記情報のうちの1つを選択する選択部と、前記シリンダーに供給する流体の圧力が前記選択部で選択された前記情報に対応した圧力となるように、前記レギュレーターを制御する制御部と、を備えてもよい。
また、本発明に係るスリット形成装置は、本発明に係る押圧装置を備え、前記押圧部にスリットを形成する刃が設けられ、前記駆動機構によって前記押圧部を前記受け部側に移動させ、前記押圧部と前記受け部との間に位置する容器フィルムにスリットを形成するものである。
また、本発明に係る刻印装置は、本発明に係る押圧装置を備え、前記押圧部又は前記受け部に刻印用金型が設けられ、前記駆動機構によって前記押圧部を前記受け部側に移動させ、前記押圧部と前記受け部との間に位置する容器フィルム又は蓋フィルムに刻印を付すものである。
本発明に係る押圧装置をスリット形成装置及び刻印装置に用いた場合、スリット深さ及び刻印深さは、受け部を押圧部側に付勢するシリンダーの付勢力によって決定する。この際、シリンダーの付勢力は、該シリンダーに供給される流体の圧力と対応する。このため、本発明に係る押圧装置は、シリンダーに供給される流体の圧力、換言するとシリンダーとレギュレーターとの間に存在する流体の圧力により、シリンダーの付勢力を定量的に管理することができる。
すなわち、初めての品種を製造するときに、本発明に係る押圧装置を用いたスリット形成装置及び刻印装置を適切なスリット深さ及び適切な刻印深さに調整した際、そのときのシリンダーに供給される流体の圧力(換言するとシリンダーとレギュレーターとの間に存在する流体の圧力)を記憶(記録)しておけばよい。こうすることにより、当該品種を再度製造する際、シリンダーに供給される流体の圧力を記憶(記録)しておいた値に調整することで、本発明に係る押圧装置を用いたスリット形成装置及び刻印装置を、以前に適切なスリット深さ及び適切な刻印深さにできた状態とすることができる。したがって、本発明に係る押圧装置をスリット形成装置及び刻印装置に用いることにより、以前に製造したことがある品種に品種替えする際の作業時間を従来よりも短縮することができる。
また、シリンダーとレギュレーターとの間にチャンバーを備えることにより、シリンダーとレギュレーターとの間に存在する流体の量を増大することができる。これにより、押圧部の圧によって、受け部が押圧部から離れる方向に待避した場合でも、シリンダーとレギュレーターとの間に存在する流体の圧力変動を抑制できる。このため、受け部の待避距離が変わっても、スリット深さ及び刻印深さの変動を抑制できる。したがって、初めての品種を製造するときに、本発明に係る押圧装置を用いたスリット形成装置及び刻印装置の調整が容易となる。
また、シリンダーに供給する流体の圧力に関する情報を記憶する記憶部と、外部からの操作により、記憶部に記憶された情報のうちの1つを選択する選択部と、シリンダーに供給する流体の圧力が選択部で選択された情報に対応した圧力となるように、レギュレーターを制御する制御部と、を備えることにより、以前に製造したことがある品種に品種替えする際、作業者が選択部を操作することで、本発明に係る押圧装置を用いたスリット形成装置及び刻印装置の調整を行うことができる。このため、本発明に係る押圧装置を用いたスリット形成装置及び刻印装置の品種替え時の調整がさらに容易となる。
本発明の実施の形態に係るPTPシートの製造装置の構成を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るスリット形成装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係る刻印装置を示す側面図である。 本発明の実施の形態に係るスリット形成装置及び刻印装置を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係るPTPシートの製造装置で製造されたPTPシートの一例を示す図である。 本発明の実施の形態に係るスリット形成装置及び刻印装置の別の一例を示す斜視図である。 本発明の実施の形態に係る容器フィルム供給装置から流れ出た容器フィルム部分を示す平面図である。 本発明の実施の形態に係るスリット形成装置から流れ出た容器フィルム部分を示す下面図である。 本発明の実施の形態に係る刻印装置から流れ出た容器フィルム部分を示す下面図である。 従来のスリット形成装置を示す側面図である。
実施の形態.
以下、本発明に係る押圧装置を備えたスリット形成装置及び刻印装置の一例について説明する。なお、以下では、ブリスターパックの一例であるPTPシートを用いて、本発明の一例を説明することとする。
図1は、本発明の実施の形態に係るPTPシートの製造装置の構成を示す斜視図である。なお、図1を含む以下の図面では、各構成部材の寸法、形状及び配置位置等が実際のものとは異なる場合がある。
本実施の形態に係るPTPシートの製造装置200は、容器フィルム供給装置10、ポケット部形成装置20、充填装置60、シール装置70、スリット形成装置90、刻印装置100及び打ち抜き装置120が順次設置されて構成されている。製造装置200を構成するこれらの装置の間には、帯状の容器フィルム1を下流側の装置へ送る搬送装置が設置されている箇所もある。本実施の形態では、ポケット部形成装置20と充填装置60との間に搬送装置50を設置し、シール装置70とスリット形成装置90との間に搬送装置80を設置し、刻印装置100と打ち抜き装置120との間に搬送装置111を設置している。
また、製造装置200は、該製造装置200を構成する各装置のアクチュエーター等を制御する制御装置130も備えている。この制御装置130は、本発明の選択部に相当する操作部131、記憶部132、及び制御部133を備えている。
操作部131は、作業者が記憶部132に情報を記憶させる作業、記憶部132に記憶されている情報を選択する作業等を行う際に用いられる。操作部131は、例えば、タッチパネルディスプレイ等の入力手段を備えたコントロールパネルで構成される。
記憶部132は、製造装置200の運転に用いる各種情報を記憶(記録)するものである。記憶部132に記憶されている情報は、例えば、後述するスリット形成装置90及び刻印装置100のシリンダー96,106に供給される空気の圧力に関する情報である。シリンダー96,106に供給される空気の圧力に関する情報とは、例えば、シリンダー96,106に供給される空気の圧力値である。また例えば、後述するスリット形成装置90及び刻印装置100のレギュレーター99,109が、シリンダー96,106に供給する空気の圧力と指令値とを関連づけて記憶するものの場合、シリンダー96,106に供給される空気の圧力に関する情報とは、該指令値である。本実施の形態では、これらの情報は、製造装置200で製造されるPTPシートの品種名に関する情報と関連づけて記憶される。
制御部133は、該製造装置200を構成する各装置のアクチュエーター等を制御するものである。例えば、操作部131において作業者がPTPシートの品種名に関する情報を選択する等により、記憶部132に記憶されたスリット形成装置90及び刻印装置100のシリンダー96,106への空気供給圧力に関する情報の1つが選択された場合、制御部133は、シリンダー96,106への空気供給圧力が選択された情報の圧力となるように、スリット形成装置90及び刻印装置100のレギュレーター99,109を制御(操作)する。記憶部132及び制御部133は、例えば、PLC(Programmable Logic Controller)で構成される。
なお、本実施の形態では制御装置130を1つの制御装置として構成したが、製造装置200を構成する装置の内の一部に制御装置130を分割して設けてもよいし、製造装置200を構成する各装置のそれぞれに制御装置130を分割して設け、製造装置200を構成する各装置のアクチュエーターを制御する構成にしてもよい。つまり、制御装置130は、製造装置200の構成でもあり、製造装置200を構成する各装置の構成でもある。
容器フィルム供給装置10は、例えば熱可塑性プラスチックのような樹脂製の容器フィルム1を下流側の装置に一定速度で供給するものであり、容器フィルム供給ドラム11を備えている。容器フィルム供給ドラム11は、ロール状に巻かれた帯状の容器フィルム1を保持し、容器フィルム供給ドラム11自身が回転することにより(ロール状に巻かれた容器フィルム1を回転させることにより)、容器フィルム1を下流側の装置に一定速度で供給する。なお、容器フィルム供給ドラム11の回転速度は、制御装置130の制御部133で制御される。
ポケット部形成装置20は、容器フィルム1を加熱する加熱部30と、加熱部30で加熱されて柔軟になった容器フィルム1に複数のポケット部1aを形成するポケット形成部40と、容器フィルム1を一定速度で送るフィルム送りロール45と、加熱部30及びポケット形成部40を移動させるユニット往復機構21と、を備えている。
加熱部30は、容器フィルム1を挟持して加熱する上部ヒーター31及び下部ヒーター32と、下部ヒーター32を上下動させる図示せぬヒーター上下機構と、を備えている。詳しくは、上部ヒーター31は、一定速度で送られる容器フィルム1の上方に、当該上部ヒーター31の下面が容器フィルム1の上面と接するように(若しくは若干の間隔が空くように)設けられている。このため、図示せぬヒーター上下機構で下部ヒーター32を上昇させることにより、上部ヒーター31及び下部ヒーター32で容器フィルム1を挟持して加熱することができる。
なお、図示せぬヒーター上下機構は例えばエアシリンダーであり、ヒーター上下機構の上下動は制御装置130の制御部133によって制御されている。
ポケット形成部40は、容器フィルム1を挟持してポケット部1aを形成する一対の金型(雄型41、雌型42)と、フィルム押さえ43と、雄型41を上下動させる図示せぬ雄型上下機構と、雌型42を上下動させる図示せぬ雌型上下機構と、を備えている。詳しくは、フィルム押さえ43は、一定速度で送られる容器フィルム1の上方に、当該フィルム押さえ43の下面が容器フィルム1の上面と接するように(若しくは若干の間隔が空くように)設けられている。雌型42は、フィルム押さえ43及び容器フィルム1の下方に設けられている。この雌型42の平面部である上面部には、ポケット部1aの位置に対応して、複数の凹部42aが形成されている。そして、図示せぬ雌型上下機構で雌型42を上昇させることにより、フィルム押さえ43及び雌型42で容器フィルム1(より詳しくは、ポケット部1aが形成される箇所以外の位置)を挟持する構成となっている。
なお、図示せぬ雌型上下機構は例えばエアシリンダーであり、雌型上下機構の上下動は制御装置130の制御部133によって制御されている。
雄型41は、フィルム押さえ43及び容器フィルム1の上方に設けられている。この雄型41の平面部である下面部には、ポケット部1aの位置(つまり雌型42の凹部42aの位置)に対応して、複数の凸部41aが形成されている。そして、雌型42が上昇した状態において、図示せぬ雄型上下機構で雄型41を下降させ、雄型41の凸部41aと雌型42の凹部42aとで容器フィルム1を挟持することにより、容器フィルム1にポケット部1aを形成する構成となっている。
なお、図示せぬ雄型上下機構は例えばエアシリンダーであり、雄型上下機構の上下動は制御装置130の制御部133によって制御されている。
フィルム送りロール45は、円筒形状をしており、図示せぬモーター等のアクチュエーター(駆動装置)によって、中心軸を回転中心として回転するものである。そして、フィルム送りロール45の外周面の一部に容器フィルム1を巻き付けた状態で、該フィルム送りロール45が回転することにより、容器フィルム1は下流側の装置へ送られる。ここで、フィルム送りロール45の外周面には、該外周面に巻き付いている容器フィルム1部分のポケット部1aを収容する凹部が、ポケット部1aの位置に対応して形成されている。これら凹部は、例えば、ポケット部1aに対応する形状となっている。なお、本実施の形態では、容器フィルム1を一定速度で送る(下流側の装置に一定速度で供給する)。このフィルム送りロール45の回転速度は、制御装置130の制御部133で制御される。
ユニット往復機構21は、例えば回転数可変なモーター等の駆動力によって図示せぬテーブルを往復直線運動させる直動アクチュエーターである。このユニット往復機構21は、図示せぬテーブルが容器フィルム1の送り方向に沿って往復運動するように設けられている。また、ユニット往復機構21の図示せぬテーブル上には、加熱部30及びポケット形成部40が設けられている。つまり、ユニット往復機構21は、容器フィルム1の送り方向に沿って、加熱部30及びポケット形成部40を往復運動させるものである。
なお、ユニット往復機構21のテーブルの移動速度及び移動方向は、制御装置130の制御部133で制御される。
搬送装置50は、円筒形状をしたフィルム送りロール51を備えている。フィルム送りロール51は、図示せぬモーター等のアクチュエーター(駆動装置)によって、中心軸を回転中心として回転するものである。そして、フィルム送りロール51の外周面の一部に容器フィルム1を巻き付けた状態で、該フィルム送りロール51が回転することにより、容器フィルム1は下流側の装置へ送られる。ここで、フィルム送りロール51の外周面には、該外周面に巻き付いている容器フィルム1部分のポケット部1aを収容する凹部が、ポケット部1aの位置に対応して形成されている。これら凹部は、例えば、ポケット部1aに対応する形状となっている。なお、本実施の形態では、容器フィルム1を一定速度で送る(下流側の装置に一定速度で供給する)。このフィルム送りロール51の回転速度は、制御装置130の制御部133で制御される。
また、搬送装置50は、上流側の装置の容器フィルム1の送り量と下流側の装置の容器フィルム1の送り量とのズレ分を吸収するため、フィルム送りロール51の上流側に円筒形状のダンサーロール52を備えている。ダンサーロール52は、上下移動自在な回転軸に回転自在に取り付けられており、弛ませた容器フィルム1の底部上面に一定のテンションを付与するものである。つまり、搬送装置50は、上流側の装置の容器フィルム1の送り量と下流側の装置の容器フィルム1の送り量とが異なった場合、容器フィルム1の弛み量を変更させ、両者の容器フィルム1の送り量のズレ分を吸収するものである。
なお、一般的なポケット部形成装置は、ユニット往復機構21を備えていないため、容器フィルム1にポケット部1aを形成する際、容器フィルム1を間欠送りする必要がある。このため、ポケット部形成装置の容器フィルム1の送り量は、当該ポケット部形成装置の上流側及び下流側に配置した装置の容器フィルム1の送り量とは必ず異なることとなる。したがって、一般的なポケット部形成装置を備えた包装装置は、ポケット部形成装置の上流側及び下流側に搬送装置50が必ず必要であった。
一方、本実施の形態で用いられているポケット部形成装置20は、容器フィルム1を一定速度で送りながらポケット部1aを形成することができる。また、ポケット部形成装置20の上流側に設けられている容器フィルム供給装置10は、容器フィルム1を一定速度でポケット部形成装置20に供給する。また、ポケット部形成装置20の下流側に設けられている充填装置60は、容器フィルム1を一定速度で送りながらポケット部1aに錠剤を充填することができる。このため、本実施の形態に係る製造装置200においては、ポケット部形成装置20の上流側及び下流側の搬送装置50は必ずしも必要ではない。
充填装置60は、容器フィルム1の上方に配置された充填シュート61を備えている。この充填装置60は、不図示の錠剤供給装置から充填シュート61に供給された錠剤を、一定速度で送られる容器フィルム1のポケット部1aに充填するものである。
シール装置70は、錠剤が充填されたポケット部1aの開口部を蓋フィルム2でシールするものであり、シールドラム71、及びシールロール72等を備えている。このシール装置70には、蓋フィルム供給装置である蓋フィルム供給ドラム75から蓋フィルム2が供給される。
シールドラム71は、円柱形状に形成されており、その外周面には容器フィルム1のポケット部1aの位置に対応して複数の凹部71aが形成されている。このシールドラム71は、容器フィルム1の送り速度に合わせて回転して凹部71aに容器フィルム1のポケット部1aを挿入させ、外周面で容器フィルム1(より詳しくは、ポケット部1aが突出した側の面)を支持するものである。
なお、シールドラム71の回転速度は、制御装置130の制御部133で制御される。
シールロール72は、例えば内蔵されたヒーターによって加熱されており、揺動中心72aから延設されたアーム72bに回転自在に保持されている。つまり、揺動中心72aを中心としてアーム72bを揺動させることにより、シールロール72も、シールドラム71に近づく方向及び離れる方向に揺動する構成となっている。なお、アーム72bの揺動は、制御装置130の制御部133で制御される。
シールドラム71の外周面で容器フィルム1を支持した状態で、加熱されたシールロール72をシールドラム71側に移動させ(揺動させ)、容器フィルム1と該容器フィルム1のポケット部1aの開口部側に供給された蓋フィルム2とをシールドラム71及びシールロール72で挟持することにより、容器フィルム1に蓋フィルム2を熱圧着することができる。つまり、容器フィルム1に形成されたポケット部1aの開口部を、蓋フィルム2でシールすることができる。
なお、本実施の形態に係るシール装置70は、シールロール72及びアーム72bの下方を迂回させて容器フィルム1(蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1)を下流側へ導くため、回転自在な円筒形状のガイドロール76,77を備えている。
蓋フィルム供給ドラム75は、例えば金属箔(例えばアルミ箔)製の蓋フィルム2をシールドラム71とシールロール72との間(より詳しくは、容器フィルム1の上方)に供給するものである。蓋フィルム供給ドラム75は、帯状に巻かれた蓋フィルム2を保持し、蓋フィルム供給ドラム75自身が回転することにより(帯状に巻かれた蓋フィルム2を回転させることにより)、蓋フィルム2を容器フィルム1の送り速度と略同等の速度で供給する。蓋フィルム供給ドラム75の回転速度は、制御装置130の制御部133で制御される。
搬送装置80は、例えば略円筒形状をしたフィルム送りロール81を備えている。フィルム送りロール81は、図示せぬモーター等のアクチュエーター(駆動装置)によって、中心軸を回転中心として回転するものである。そして、フィルム送りロール81の外周面の一部に容器フィルム1を巻き付けた状態で、該フィルム送りロール81が回転することにより、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1は下流側の装置へ送られる。ここで、フィルム送りロール81の外周面には、該外周面に巻き付いている容器フィルム1部分のポケット部1aを収容する凹部が形成されている。これら凹部は、例えばポケット部1aに対応する形状となっている。なお、本実施の形態では、搬送装置80は、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1を下流側の装置に間欠送りする。そして、搬送装置80の下流側に設けられたスリット形成装置90及び刻印装置100は、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が停止しているときに、スリットの形成及び刻印を行う。
搬送装置80の上流側に設置されたシール装置70では、容器フィルム1が一定速度で送られる。一方、搬送装置80の下流側に設置されたスリット形成装置90では、容器フィルム1が間欠送りされる。換言すると、フィルム送りロール81は、下流側へ、容器フィルム1を間欠送りで供給する。このため、搬送装置80は、上流側の装置の容器フィルム1の送り量と下流側の装置の容器フィルム1の送り量とのズレ分を吸収するため、フィルム送りロール81の上流側に円筒形状のダンサーロール82を備えている。ダンサーロール82は、上下移動自在な回転軸に回転自在に取り付けられており、弛ませた容器フィルム1の底部上面に一定のテンションを付与するものである。つまり、搬送装置80は、上流側の装置の容器フィルム1の送り量と下流側の装置の容器フィルム1の送り量とが異なった場合、容器フィルム1の弛み量を変更させ、両者の容器フィルム1の送り量のズレ分を吸収するものである。
スリット形成装置90は、受け部91、押圧部92、及び該押圧部92を上下動させる上下機構93等を備えている。受け部91は、押圧部92の圧を受けるものである。受け部91は、間欠送りされる蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1の上方に、当該受け部91の下面が蓋フィルム2の上面と接するように(若しくは若干の間隔が空くように)設けられている。押圧部92は、上下方向に往復運動自在に、容器フィルム1の下方に設けられている。この押圧部92は、上面に、すなわち受け部91と対向する側の面に、スリットを形成するための刃92aを有している。本発明の駆動機構に相当する上下機構93は、例えば、回転運動を上下動運動に変換するクランク機構を有し、モーター等の駆動力で押圧部92を上下動させるものである。蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が停止している状態において、上下機構93で押圧部92を上昇させることにより、受け部91と押圧部92の刃92aとの間に、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が挟持される。そして、この際、刃92aが、容器フィルム1の上面つまり蓋フィルム2に届かない程度に、容器フィルム1の下面(ポケット部1aが突出した側の面)を切り込む。これにより、容器フィルム1にスリットが形成される。ここで、上下機構93の上下動は、制御装置130の制御部133によって制御されている。なお、上下機構93は、上述の構成に限定されるものではない。例えば、上下機構93を、シリンダー等で押圧部92を上下動させる構成としてもよい。
刻印装置100は、受け部101、押圧部102、及び該押圧部102を上下動させる上下機構103等を備えている。受け部101は、押圧部102の圧を受けるものである。受け部101は、間欠送りされる蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1の上方に、当該受け部101の下面が蓋フィルム2の上面と接するように(若しくは若干の間隔が空くように)設けられている。押圧部102は、上下方向に往復運動自在に、容器フィルム1の下方に設けられている。この押圧部102は、上面に、すなわち受け部101と対向する側の面に、刻印用金型102aを有している。本発明の駆動機構に相当する上下機構103は、例えば、回転運動を上下動運動に変換するクランク機構を有し、モーター等の駆動力で押圧部102を上下動させるものである。蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が停止している状態において、上下機構103で押圧部102を上昇させることにより、受け部101と押圧部102の刻印用金型102aとの間に、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が挟持される。そして、この際、刻印用金型102aが、容器フィルム1の下面(ポケット部1aが突出した側の面)に刻印を付す。ここで、上下機構103の上下動は、制御装置130の制御部133によって制御されている。なお、上下機構103は、上述の構成に限定されるものではない。例えば、上下機構103を、シリンダー等で押圧部102を上下動させる構成としてもよい。
なお、刻印装置100によって、蓋フィルム2に刻印を付す場合もある。このような場合、受け部101の下面(押圧部102と対向する側の面)に刻印用金型102aを設ければよい。そして、刻印用金型102aの下端と蓋フィルム2の上面との間に若干の間隔が空くように(若しくは両者が接するように)、受け部101及び刻印用金型102aを配置すればよい。これにより、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が停止している状態において、上下機構103で押圧部102を上昇させることで、押圧部102と刻印用金型102aとの間に、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が挟持される。そして、この際、刻印用金型102aが、蓋フィルム2の上面に刻印を付す。
図2は、本発明の実施の形態に係るスリット形成装置を示す側面図である。図3は、本発明の実施の形態に係る刻印装置を示す側面図である。また、図4は、本発明の実施の形態に係るスリット形成装置及び刻印装置を示す斜視図である。なお、図2及び図3では、構成の一部を断面で示している。
以下、図2〜図4を用いて、本実施の形態に係るスリット形成装置90及び刻印装置100について、さらに詳細に説明する。
図2に示すように、スリット形成装置90の受け部91は、押圧部92から離れる方向に、つまり上方に移動自在に設けられている。詳しくは、受け部91は、複数のガイド部94を介して、受け部91の上方に配置されたフレーム95に取り付けられている。本実施の形態の場合、4つのガイド部94を備えている。これらガイド部94は、例えば、受け部91に取り付けられたシャフト94aと、フレーム95に取り付けられ、シャフト94aを上下動自在に支持するガイド94bと、を備えている。また、シャフト94aは、上端側がフレーム95よりも上方に突出しており、該突出した部分に鍔部94cを備えている。これにより、押圧部92の圧を受けていない状態においては、受け部91及びシャフト94aは、自身の自重で下方に移動しており、鍔部94cがフレーム95の上面部に当接することにより、下方への移動が規制されている。また、押圧部92の圧を受けると、受け部91及びシャフト94aは、押圧部92から離れる方向に、つまり上方に移動する構成となっている。
また、本実施の形態に係るスリット形成装置90は、複数のシリンダー96を備えている。本実施の形態では、4つのシリンダー96を備えている。これらシリンダー96は、フレーム95に取り付けられている。そして、各シリンダー96のロッド96aは、受け部91の上部に当接している。つまり、受け部91は、シリンダー96に供給される空気の圧力によって、押圧部92側つまり下方に付勢されている。ここで、このように構成されたスリット形成装置90においては、シリンダー96による受け部91の付勢力は、シリンダー96に供給される空気の圧力に対応したものとなる。このため、本実施の形態に係るスリット形成装置90においては、図4に示すように、各シリンダー96は、レギュレーター99を介して、空気供給源と接続されている。つまり、レギュレーター99を操作することにより、シリンダー96に供給される空気の圧力を、つまりシリンダー96による受け部91の付勢力を調整できる構成となっている。
なお、本実施の形態では、制御装置130の制御部133が、レギュレーター99を制御(操作)し、シリンダー96に供給される空気の圧力を調整する構成となっている。しかしながら、これに限らず、手動でレギュレーター99を操作し、シリンダー96に供給される空気の圧力を調整してもよい。また、レギュレーター99に供給される流体は、空気に限定されるものではない。例えば、レギュレーター99として油圧シリンダーを用い、流体として油を使用してもよい。
押圧部92は、上述のように、上面に、すなわち受け部91と対向する側の面に、スリットを形成するための刃92aが設けられている。刃92aは、製造装置200で製造するPTPシートの品種を変更する際(品種替えの際)、交換されることとなる。このため、本実施の形態では、刃92aをブロック92bに設け、刃92a及びブロック92bを1つのアタッチメントとしている。そして、刃92a及びブロック92bを一体として、押圧部92に着脱できる構成としている。これにより、刃92aの交換が容易となる。
また、押圧部92は、該押圧部92の下方に配置されたフレーム97に複数のガイド部98を介して取り付けられることにより、上下方向に往復運動自在な構成となっている。本実施の形態の場合、4つのガイド部98を備えている。これらガイド部98は、例えば、押圧部92に取り付けられたシャフト98aと、フレーム97に取り付けられ、シャフト98aを上下動自在に支持するガイド98bと、を備えている。これにより、押圧部92は、上下動自在となっている。そして、押圧部92は、該押圧部92に接続された上下機構93が駆動することにより、上下動する。
図3に示すように、刻印装置100の受け部101は、押圧部102から離れる方向に、つまり上方に移動自在に設けられている。詳しくは、受け部101は、複数のガイド部104を介して、受け部101の上方に配置されたフレーム105に取り付けられている。本実施の形態の場合、4つのガイド部104を備えている。これらガイド部104は、例えば、受け部101に取り付けられたシャフト104aと、フレーム105に取り付けられ、シャフト104aを上下動自在に支持するガイド104bと、を備えている。また、シャフト104aは、上端側がフレーム105よりも上方に突出しており、該突出した部分に鍔部104cを備えている。これにより、押圧部102の圧を受けていない状態においては、受け部101及びシャフト104aは、自身の自重で下方に移動しており、鍔部104cがフレーム105の上面部に当接することにより、下方への移動が規制されている。また、押圧部102の圧を受けると、受け部101及びシャフト104aは、押圧部102から離れる方向に、つまり上方に移動する構成となっている。
また、本実施の形態に係る刻印装置100は、複数のシリンダー106を備えている。本実施の形態では、4つのシリンダー106を備えている。これらシリンダー106は、フレーム105に取り付けられている。そして、各シリンダー106のロッド106aは、受け部101の上部に当接している。つまり、受け部101は、シリンダー106に供給される空気の圧力によって、押圧部102側つまり下方に付勢されている。ここで、このように構成された刻印装置100においては、シリンダー106による受け部101の付勢力は、シリンダー106に供給される空気の圧力に対応したものとなる。このため、本実施の形態に係る刻印装置100においては、図4に示すように、各シリンダー106は、レギュレーター109を介して、空気供給源と接続されている。つまり、レギュレーター109を操作することにより、シリンダー106に供給される空気の圧力を、つまりシリンダー106による受け部101の付勢力を調整できる構成となっている。
なお、本実施の形態では、制御装置130の制御部133が、レギュレーター109を制御(操作)し、シリンダー106に供給される空気の圧力を調整する構成となっている。しかしながら、これに限らず、手動でレギュレーター109を操作し、シリンダー106に供給される空気の圧力を調整してもよい。また、レギュレーター109に供給される流体は、空気に限定されるものではない。例えば、レギュレーター109として油圧シリンダーを用い、流体として油を使用してもよい。
押圧部102は、上述のように、上面に、すなわち受け部101と対向する側の面に、刻印用金型102aが設けられている。刻印用金型102aは、製造装置200で製造するPTPシートの品種を変更する際(品種替えの際)、交換されることとなる。このため、本実施の形態では、刻印用金型102aをブロック102bに設け、刻印用金型102a及びブロック102bを1つのアタッチメントとしている。そして、刻印用金型102a及びブロック102bを一体として、押圧部102に着脱できる構成としている。これにより、刻印用金型102aの交換が容易となる。
また、押圧部102は、該押圧部102の下方に配置されたフレーム107に複数のガイド部108を介して取り付けられることにより、上下方向に往復運動自在な構成となっている。本実施の形態の場合、4つのガイド部108を備えている。これらガイド部108は、例えば、押圧部102に取り付けられたシャフト108aと、フレーム107に取り付けられ、シャフト108aを上下動自在に支持するガイド108bと、を備えている。これにより、押圧部102は、上下動自在となっている。そして、押圧部102は、該押圧部102に接続された上下機構103が駆動することにより、上下動する。
ここで、スリット形成装置90から刃92a(詳しくは、刃92a及びブロック92b)を取り外した状態が、本発明の押圧装置に相当する。また、刻印装置100から刻印用金型102a(詳しくは、詳しくは、刻印用金型102a及びブロック102b)を取り外した状態が、本発明の押圧装置に相当する。
再び図1に戻って、搬送装置111は、ガイドローラ110を介して、刻印装置100の下流側に設けられている。この搬送装置111は、例えば、搬送装置80と同じフィルム送りロール81を備えている。このフィルム送りロール81は、図示せぬモーター等のアクチュエーター(駆動装置)によって、中心軸を回転中心として回転するものである。そして、フィルム送りロール81の外周面の一部に容器フィルム1を巻き付けた状態で、該フィルム送りロール81が回転することにより、容器フィルム1は下流側の打ち抜き装置120へ間欠送りされる。なお、搬送装置111によって蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1を打ち抜き装置120へ送る際、容器フィルム1の上下が反転する。このため、打ち抜き装置120を流れる蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1は、下面に蓋フィルム2が熱圧着され、上方にポケット部1aが突出した状態となる。
打ち抜き装置120は、受け部121、押圧部122、及び該押圧部122を上下動させる上下機構123を備えている。受け部121は、間欠送りされる蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1の下方に、当該受け部121の上面が蓋フィルム2の下面と接するように(若しくは若干の間隔が空くように)設けられている。押圧部122は、容器フィルム1の上方に設けられている。この押圧部122は、下面に、すなわち受け部121と対向する側の面に、図示せぬ刃を有している。上下機構123は、例えば、回転運動を上下動運動に変換するクランク機構を有し、モーター等の駆動力で押圧部122を上下動させるものである。蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が停止している状態において、上下機構123で押圧部122を下降させることにより、受け部121と押圧部122の刃との間に、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が挟持される。これにより、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が所定の形状に打ち抜かれ、PTPシートが完成する。
なお、上下機構123の上下動は制御装置130の制御部133によって制御されている。
[動作説明]
次に、製造装置200の動作について説明する。
図5は、本発明の実施の形態に係るPTPシートの製造装置で製造されたPTPシートの一例を示す図である。なお、図5(a)がPTPシート3の正面図であり、図5(b)がPTPシート3の側面図である。
PTPシート3は、長丸形状の一方向に長いポケット部1aが形成されている。これらポケット部1aの間には、各ポケット部1aを切り離せるよう、スリット1bが形成されている。また、PTPシート3の端部近傍には、PTPシート3のロットナンバー等を示す刻印1cが付されている。以下、製造装置200でPTPシート3を製造する動作について説明する。
(初期調整)
PTPシート3が初めて製造される品種の場合、まず、スリット形成装置90及び刻印装置100の初期調整を行う。
スリット形成装置90を初期調整する際、押圧部92に、PTPシート3に対応した刃92aを取り付ける。そして、シリンダー96に供給される空気の圧力を所定の圧力に設定し、押圧部92を上昇させて、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1にスリット1bを形成する。ここで、スリット1bの深さは、シリンダー96による受け部91の付勢力(シリンダー96に供給される空気の圧力)によって異なってくる。例えば、シリンダー96による受け部91の付勢力が適正値よりも小さい場合、刃92aの先端が容器フィルム1を十分に切り込んでいない段階で、受け部91が上方に待避してしまう。このため、スリット1bの深さが浅くなり、各ポケット部1aを切り離しづらくなってしまう。一方、シリンダー96による受け部91の付勢力が適正値よりも大きい場合、刃92aの先端が容器フィルム1を必要以上に切り込んでも、受け部91が上方に待避しなくなる。このため、容器フィルム1を完全に切断してしまう等のスリット不良が発生する。したがって、スリット形成装置90の初期調整では、レギュレーター99を操作してシリンダー96に供給される空気の圧力を変更しながら、スリット1bの形成を繰り返し、スリット1bの深さが適切になる圧力を見つけ出す。そして、シリンダー96に供給される空気の適切な圧力を見つけ出せたら、当該圧力に関する情報を記憶部132に記憶させる。
なお、図6に示すように、シリンダー96とレギュレーター99との間に、チャンバー90aを設けておいてもよい。シリンダー96とレギュレーター99との間に存在する空気の量を増大することができる。これにより、押圧部92の圧によって、受け部91が上方に待避した場合でも、シリンダー96とレギュレーター99との間に存在する空気の圧力変動を抑制できる。このため、受け部91の待避距離が変わっても、スリット1bの深さの変動を抑制できる。したがって、スリット形成装置90の初期調整が容易となる。また、後述するPTPシート3の製造運転時に、スリット1bの深さが安定するという効果も得られる。
ここで、図6は、本発明の実施の形態に係るスリット形成装置及び刻印装置の別の一例を示す斜視図である。
刻印装置100を初期調整する際、押圧部102に、PTPシート3に対応した刻印用金型102aを取り付ける。そして、シリンダー106に供給される空気の圧力を所定の圧力に設定し、押圧部102を上昇させて、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1に刻印1cを付す。ここで、刻印1cの深さは、シリンダー106による受け部101の付勢力(シリンダー106に供給される空気の圧力)によって異なってくる。例えば、シリンダー106による受け部101の付勢力が適正値よりも小さい場合、刻印用金型102aの先端が容器フィルム1に十分に食い込んでいない段階で、受け部101が上方に待避してしまう。このため、刻印1cが薄くなってしまう等の刻印不良が発生する。一方、シリンダー106による受け部101の付勢力が適正値よりも大きい場合、刻印用金型102aの先端が容器フィルム1に必要以上に食い込んでも、受け部91が上方に待避しなくなる。このため、刻印1cがつぶれてしまう等の刻印不良が発生する。したがって、刻印装置100の初期調整では、レギュレーター109を操作してシリンダー106に供給される空気の圧力を変更しながら、刻印1cを付すことを繰り返し、刻印1cの深さが適切になる圧力を見つけ出す。そして、シリンダー106に供給される空気の適切な圧力を見つけ出せたら、当該圧力に関する情報を記憶部132に記憶させる。
なお、図6に示すように、シリンダー106とレギュレーター109との間に、チャンバー100aを設けておいてもよい。シリンダー106とレギュレーター109との間に存在する空気の量を増大することができる。これにより、押圧部102の圧によって、受け部101が上方に待避した場合でも、シリンダー106とレギュレーター109との間に存在する空気の圧力変動を抑制できる。このため、受け部101の待避距離が変わっても、刻印1cの深さの変動を抑制できる。したがって、刻印装置100の初期調整が容易となる。また、後述するPTPシート3の製造運転時に、刻印1cの深さが安定するという効果も得られる。
(PTPシート3の製造運転)
スリット形成装置90及び刻印装置100の初期調整が終了したら、PTPシート3の製造を開始する。
具体的には、容器フィルム供給装置10より容器フィルム1が供給されたポケット部形成装置20は、フィルム送りロール45で容器フィルム1を一定速度で送り続ける。その間、ポケット部形成装置20は、容器フィルム1にポケット部1aを形成する。
図7は、本発明の実施の形態に係る容器フィルム供給装置から流れ出た容器フィルム部分を示す平面図である。なお、図7に示す白抜き矢印は、容器フィルム1の送り方向を示している。
本実施の形態では、ポケット部形成装置20において、ポケット部1aの長手方向が容器フィルム1の送り方向に沿うように、該ポケット部1aを容器フィルム1に形成する。このため、雄型41の凸部41a及び雌型42の凹部42aは、容器フィルム1の送り方向に長い長丸形状となっている。
ポケット部形成装置20でポケット部1aが形成された容器フィルム1は、搬送装置50を通過した後、充填装置60でポケット部1aに錠剤が充填され、シール装置70へと送られる。
シール装置70では、シールドラム71を容器フィルム1の送り速度に合わせて回転させて、シールドラム71の凹部71aに容器フィルム1のポケット部1aを挿入させる。そして、シール装置70では、凹部71aにポケット部1aが挿入された部分の容器フィルム1が、ポケット部1aの開口部側に供給された蓋フィルム2と共に、シールドラム71及びシールロール72の間に入り込む。これにより、容器フィルム1及び蓋フィルム2がシールドラム71とシールロール72とで挟持されることとなり、容器フィルム1と蓋フィルム2とが互いに熱圧着される。つまり、ポケット部1aの開口部が蓋フィルム2でシールされる。
シール装置70において蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1は、搬送装置80のフィルム送りロール81の外周面の一部に巻き付き、下流側に設置されたスリット形成装置90に間欠送りされる。
図8は、本発明の実施の形態に係るスリット形成装置から流れ出た容器フィルム部分を示す下面図である。また、図9は、本発明の実施の形態に係る刻印装置から流れ出た容器フィルム部分を示す下面図である。なお、図8及び図9に示す白抜き矢印は、容器フィルム1の送り方向を示している。
蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が搬送装置80によってスリット形成装置90に送られると、スリット形成装置90は、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が停止している状態において、上下機構93で押圧部92を上昇させる。これにより、図8に示すように、ポケット部1aの周囲にスリット1bが形成される。そして、スリット1bが形成された容器フィルム1が刻印装置100に間欠送りされると、刻印装置100は、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が停止している状態において、上下機構103で押圧部102を上昇させる。これにより、図9に示すように、容器フィルム1に刻印1cが付される。なお、スリット形成装置90の刃92aの先端部を凸凹形状に形成し、ミシン目状のスリット1bを形成してもよい。
刻印装置100から流れ出た蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1は、搬送装置111により、打ち抜き装置120に間欠送りされる。打ち抜き装置120は、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1が停止している状態において、上下機構123で押圧部122を下降させることにより、蓋フィルム2が熱圧着された容器フィルム1を所定の形状に打ち抜く。これにより、図5に示すPTPシート3が完成する。
(品種替え)
PTPシート3とは異なるPTPシートを製造した後、PTPシート3を再度製造する場合、作業者は、操作部131において、記憶部132に記憶された情報の中から、PTPシート3を製造する際にシリンダー96に供給される空気圧(スリット1bの深さが適切になる空気圧)に関する情報を選択する。また、作業者は、操作部131において、記憶部132に記憶された情報の中から、PTPシート3を製造する際にシリンダー106に供給される空気圧(刻印1cの深さが適切になる空気圧)に関する情報を選択する。これらの情報が選択されると、制御部133は、選択された情報の圧力となるように、スリット形成装置90及び刻印装置100のレギュレーター99,109を制御する。なお、本実施の形態では、PTPシート3を製造する際にシリンダー96に供給される空気圧(スリット1bの深さが適切になる空気圧)に関する情報、及び、PTPシート3を製造する際にシリンダー106に供給される空気圧(刻印1cの深さが適切になる空気圧)に関する情報は、PTPシート3の品種名に関する情報と関連づけて記憶される。このため、作業者が操作部131においてPTPシート3の品種名に関する情報を選択すると、制御部133は、上記の圧力となるように、スリット形成装置90及び刻印装置100のレギュレーター99,109を制御する。その後の動作は、上述したPTPシート3の製造運転動作と同じである。
以上のように、本実施の形態に係るスリット形成装置90及び刻印装置100においては、スリット深さ及び刻印深さは、受け部91,101を押圧部92,102側に付勢するシリンダー96,106の付勢力によって決定する。この際、シリンダー96,106の付勢力は、該シリンダー96,106に供給される空気の圧力と対応する。このため、本実施の形態に係るスリット形成装置90及び刻印装置100は、シリンダー96,106に供給される空気の圧力、換言するとシリンダー96,106とレギュレーター99,109との間に存在する空気の圧力により、シリンダー96,106の付勢力を定量的に管理することができる。
すなわち、初めての品種を製造するときに、本実施の形態に係るスリット形成装置90及び刻印装置100を適切なスリット深さ及び適切な刻印深さに調整した際、そのときのシリンダー96,106に供給される空気の圧力を記憶(記録)しておけばよい。こうすることにより、当該品種を再度製造する際、シリンダー96,106に供給される空気の圧力を記憶(記録)しておいた値に調整することで、本実施の形態に係るスリット形成装置90及び刻印装置100を、以前に適切なスリット深さ及び適切な刻印深さにできた状態とすることができる。したがって、本実施の形態に係るスリット形成装置90及び刻印装置100は、以前に製造したことがある品種に品種替えする際の作業時間を従来よりも短縮することができる。
また、本実施の形態に係るスリット形成装置90及び刻印装置100は、上述のような操作部131、記憶部132及び制御部133を備えているので、以前に製造したことがある品種に品種替えする際、作業者が操作部131を操作することで、本実施の形態に係るスリット形成装置90及び刻印装置100の調整を行うことができる。このため、本実施の形態に係るスリット形成装置90及び刻印装置100における品種替え時の調整がさらに容易となる。
なお、本実施の形態に係るスリット形成装置90及び刻印装置100が操作部131、記憶部132及び制御部133を備えていない場合には、品種替えの際、例えばレギュレーター99,109に設けられた圧力ゲージ等を見ながら、シリンダー96,106に供給される空気の圧力を調整すればよい。
1 容器フィルム、1a ポケット部、1b スリット、1c 刻印、2 蓋フィルム、3 PTPシート、10 容器フィルム供給装置、11 容器フィルム供給ドラム、20 ポケット部形成装置、21 ユニット往復機構、30 加熱部、31 上部ヒーター、32 下部ヒーター、40 ポケット形成部、41 雄型、41a 凸部、42 雌型、42a 凹部、43 フィルム押さえ、45 フィルム送りロール、50 搬送装置、51 フィルム送りロール、52 ダンサーロール、60 充填装置、61 充填シュート、70 シール装置、71 シールドラム、71a 凹部、72 シールロール、72a 揺動中心、72b アーム、75 蓋フィルム供給ドラム、76 ガイドロール、77 ガイドロール、80 搬送装置、81 フィルム送りロール、82 ダンサーロール、90 スリット形成装置、90a チャンバー、91 受け部、92 押圧部、92a 刃、92b ブロック、93 上下機構、94 ガイド部、94a シャフト、94b ガイド、94c 鍔部、95 フレーム、96 シリンダー、96a ロッド、97 フレーム、98 ガイド部、98a シャフト、98b ガイド、99 レギュレーター、100 刻印装置、100a チャンバー、101 受け部、102 押圧部、102a 刻印用金型、102b ブロック、103 上下機構、104 ガイド部、104a シャフト、104b ガイド、104c 鍔部、105 フレーム、106 シリンダー、106a ロッド、107 フレーム、108 ガイド部、108a シャフト、108b ガイド、109 レギュレーター、110 ガイドローラ、111 搬送装置、120 打ち抜き装置、121 受け部、122 押圧部、123 上下機構、130 制御装置、131 操作部(選択部)、132 記憶部、133 制御部、200 製造装置、300 スリット形成装置(従来)、301 受け部(従来)、302 押圧部(従来)、302a 刃(従来)、303 上下機構(従来)、304 ガイド部(従来)、304a シャフト(従来)、304b ガイド(従来)、304c 鍔部(従来)、305 フレーム(従来)、307 フレーム(従来)、308 ガイド部(従来)、308a シャフト(従来)、308b ガイド(従来)、310 圧縮バネ(従来)、311 ボルト(従来)、311a 鍔部(従来)。

Claims (5)

  1. 往復運動自在に設けられた押圧部と、
    前記押圧部の圧を受ける受け部と、
    前記押圧部を往復運動させる駆動機構と、
    を備え、
    スリット形成装置又は刻印装置に用いられる押圧装置であって、
    前記受け部は、前記押圧部から離れる方向に移動自在に設けられ、
    ガイド部を介して、前記受け部が前記押圧部から離れる方向に移動自在に取り付けられたフレームと、
    前記フレームに取り付けられ、前記受け部を前記押圧部側に付勢する複数のシリンダーと、
    前記シリンダーに供給する流体の圧力を調節するレギュレーターと、
    を備えたことを特徴とする押圧装置。
  2. 前記シリンダーと前記レギュレーターとの間に、チャンバーを備えたことを特徴とする請求項1に記載の押圧装置。
  3. 前記シリンダーに供給する流体の圧力に関する情報を記憶する記憶部と、
    外部からの操作により、前記記憶部に記憶された前記情報のうちの1つを選択する選択部と、
    前記シリンダーに供給する流体の圧力が前記選択部で選択された前記情報に対応した圧力となるように、前記レギュレーターを制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の押圧装置。
  4. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の押圧装置を備え、
    前記押圧部にスリットを形成する刃が設けられ、前記駆動機構によって前記押圧部を前記受け部側に移動させ、前記押圧部と前記受け部との間に位置する容器フィルムにスリットを形成することを特徴とするスリット形成装置。
  5. 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の押圧装置を備え、
    前記押圧部又は前記受け部に刻印用金型が設けられ、前記駆動機構によって前記押圧部を前記受け部側に移動させ、前記押圧部と前記受け部との間に位置する容器フィルム又は蓋フィルムに刻印を付すことを特徴とする刻印装置。
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