JP2003170913A - ポケット部形成装置及びブリスターパックの製造装置 - Google Patents
ポケット部形成装置及びブリスターパックの製造装置Info
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- JP2003170913A JP2003170913A JP2001373174A JP2001373174A JP2003170913A JP 2003170913 A JP2003170913 A JP 2003170913A JP 2001373174 A JP2001373174 A JP 2001373174A JP 2001373174 A JP2001373174 A JP 2001373174A JP 2003170913 A JP2003170913 A JP 2003170913A
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- Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Abstract
具合の発生を防止することのできるポケット部形成装置
及びブリスターパックの製造装置を提供する。 【解決手段】包装用フィルム3は間欠的に搬送され、そ
の搬送経路に沿って加熱手段12とポケット成形手段1
3とが順に並設されている。加熱装置12によって包装
用フィルム3が部分的に加熱され、ポケット成形手段1
3によって包装用フィルム3にポケット部が成形され
る。加熱手段12は、複数の突出部39,40を具備す
る上部及び下部ヒータプレート37,38を備える。両
ヒータプレート37,38は、包装用フィルム3を上下
から挟むようにして相対向した状態で上下動可能に設け
られている。包装用フィルム3の下面に沿って固定支持
プレート43が設けられている。下部ヒータプレート3
8を離間させたとしても、包装用フィルム3は支持さ
れ、自重で垂れてしまうことがない。
Description
対し複数のポケット部を形成するためのポケット部形成
装置に関するものであり、また、少なくとも前記ポケッ
ト部を塞ぐようにしてカバーフィルムを包装用フィルム
に取着してなるブリスターパックの製造装置に関するも
のである。
Pシートは、例えばPP(ポロプロピレン)よりなり複
数のポケット部を備えた包装用フィルムと、ポケット部
を塞ぐようにして包装用フィルムに取着されたアルミニ
ウム製のカバーフィルムとを有している。各ポケット部
には錠剤が収容されている。
7に示すように包装用フィルム51にポケット部を形成
するためのポケット部形成装置52を備えている。該ポ
ケット部形成装置52は、包装用フィルム51を加熱軟
化するための加熱手段53と、ポケット部の形状を成形
するためのポケット成形手段54とを備えている。加熱
手段53は、互いに接離可能に設けられた上部ヒータプ
レート55及び下部ヒータプレート56を備えている。
及び上型58を備えている。下型57は、複数の孔59
が形成されたベース60と、前記孔59に対し出没可能
に設けられた成形凸部61とを備えている。また、上型
58には前記孔59に対応した位置に筒状の凹部62が
設けられている。
熱手段53の上部ヒータプレート55と下部ヒータプレ
ート56とが離間した状態で、帯状の包装用フィルム5
1が移送される。そして、両プレート55,56が互い
に近接移動させられることで、包装用フィルム51が挟
まれ、加熱軟化される。次に、加熱軟化された包装用フ
ィルム51は、ポケット成形手段54へと移送され、上
型58とベース60とによって挟まれる。さらに、包装
用フィルム51に向かって、成形凸部61を突出させる
ことで、ポケット部が形成される。
おいては、図8に示すようにポケットの形成された包装
フィルム51の幅方向に縮みDが生じたり、スジHが入
ったりといった不具合の生じるおそれがある。
された包装用フィルム51は、非常に伸長しやすい状態
にあるため、加熱後に両ヒータプレート55,56が包
装用フィルム51から離間する際に垂れてしまったり、
両ヒータプレート55,56に付着してしまったりする
おそれがある。この場合、包装用フィルム51は、長手
方向に引き伸ばされ、その結果、幅方向に縮みDを生じ
てしまうおそれがあった。
た包装用フィルム51は、ベース60によって支持され
るのに対し、両ヒータプレート55,56が離間する
と、包装用フィルム51は、図7に実線で示すように垂
れてしまうおそれがある。このように垂れた状態で包装
用フィルム51が上型58とベース60とで挟まれる
と、包装用フィルム51に前記ベース60端部の跡が残
り、結果として、スジHが入ってしまうおそれがあっ
た。
のであり、包装用フィルムの縮みやスジ等の痕跡による
不具合の発生を防止することのできるポケット部形成装
置及びブリスターパックの製造装置を提供することを主
たる目的の一つとしている。
を達成するために有効な手段を以下に示す。なお、必要
に応じてその作用効果等についても説明する。
用フィルムに対し、複数のポケット部を形成するための
ポケット部形成装置であって、少なくとも前記ポケット
部に対応する部位を加熱する加熱手段と、前記加熱手段
にほぼ連続して又は近接して設けられ、該加熱手段にて
加熱された部分をポケット状に成形する成形手段とを備
え、前記加熱手段は、前記包装用フィルムを少なくとも
前記ポケット部に対応する部位において挟持可能な一対
のプレートと、前記包装用フィルムを支持可能な支持手
段とを具備していることを特徴とするポケット部形成装
置。
状の包装用フィルムのうち、少なくともポケット部に対
応する部位が加熱手段によって加熱される。また、加熱
手段にほぼ連続して又は近接して設けられた成形手段に
よって、加熱された部分がポケット状に成形される。さ
て、手段1では、包装用フィルムのうち少なくともポケ
ット部に対応する部位が加熱手段の一対のプレートで挟
持されることで加熱される。前記挟持が解除される際、
部分的に軟化状態にある包装用フィルムが支持手段によ
って支持される。このため、包装用フィルムが垂れたり
引っ張られたりしてしまうのを防止できる。従って、垂
れ等に起因するテンションによって、包装用フィルムが
長手方向に伸長され、幅方向に縮んでしまったり、スジ
等の痕跡が入ってしまったりするといった不具合を防止
できる。結果として、最終製品に縮みや痕跡が残存する
ことによる外観品質の悪化等の不具合を防止することが
できる。
ルムのそれぞれ上下に位置に設けられており、前記成形
手段による成形に際しての前記包装用フィルムの支持高
さと、前記支持手段による前記包装用フィルムの支持高
さとが同一又はほぼ同一となるようにしたことを特徴と
する手段1に記載のポケット部形成装置。
フィルムのそれぞれ上下に位置に設けられており、成形
手段による成形に際しての包装用フィルムの支持高さ
と、支持手段による前記包装用フィルムの支持高さとが
同一又はほぼ同一となる。このため、包装用フィルム
は、加熱手段及び成形手段を通して、段差なく、常にほ
ぼ連続した面で支持されることになる。従って、段差等
の存在によって、包装用フィルムが垂れてしまったり、
不要なテンション変動を受けてしまったりすることがな
い。そのため、上記作用効果をより確実なものとするこ
とができる。しかも、段差等に起因して包装用フィルム
に成形手段の端部のスジ等の痕跡が残ってしまうといっ
た事態をより確実に抑制できる。その結果、最終製品に
前記痕跡が残存することによる外観品質の悪化等の不具
合をより確実に防止することができる。
用フィルムに対し、複数のポケット部を形成するための
ポケット部形成装置であって、少なくとも前記ポケット
部に対応する部位を加熱する加熱手段と、前記加熱手段
にほぼ連続して又は近接して設けられ、該加熱手段にて
加熱された部分をポケット状に成形する成形手段とを備
え、前記加熱手段は、前記包装用フィルムに対し平行に
延びる第1プレートと、前記第1プレートに対し前記包
装用フィルムを介して接離方向に相対移動可能に設けら
れ、前記包装用フィルム面に対向して前記ポケット部の
外周形状に対応する凸部を有する第2プレートと、前記
包装用フィルム面を支持可能に固定されるとともに、前
記凸部を挿通可能な挿通孔を有する支持プレートとを具
備し、前記第2プレートが包装用フィルムに対し近接移
動したとき前記凸部及び前記第1プレートにより前記包
装用フィルムが挟持され、少なくとも前記凸部からの熱
で前記ポケット部に対応する部位が加熱されるようにし
たことを特徴とするポケット部形成装置。
状の包装用フィルムのうち、少なくともポケット部に対
応する部位が加熱手段によって加熱される。また、加熱
手段にほぼ連続して又は近接して設けられた成形手段に
よって、加熱された部分がポケット状に成形される。さ
て、手段3では、第1プレート及び第2プレートが近接
方向へ移動させられることで、ポケット部の外周形状に
対応する凸部が第1プレートに包装用フィルムを介して
当接し、少なくとも凸部からの熱でポケット部に対応す
る部位が加熱される。このとき、凸部は支持プレートの
挿通孔を挿通することで第2プレートの移動が規制され
ることはない。また、第2プレートが離間方向へ移動さ
れる際、部分的に軟化状態にある包装用フィルムが支持
プレートによって支持される。このため、包装用フィル
ムが垂れてしまうのを防止できる。従って、前記垂れ等
に起因するテンションによって、包装用フィルムが長手
方向に伸長され、幅方向に縮んでしまったり、スジ等の
痕跡が入ってしまったりといった不具合を防止できる。
結果として、最終製品に縮みや痕跡が残存することによ
る外観品質の悪化等の不具合を防止することができる。
用フィルムに対し、複数のポケット部を形成するための
ポケット部形成装置であって、少なくとも前記ポケット
部に対応する部位を加熱する加熱手段と、前記加熱手段
にほぼ連続して又は近接して設けられ、該加熱手段にて
加熱された部分をポケット状に成形する成形手段とを備
え、前記加熱手段は、前記包装用フィルムの上面側にお
いて上下動可能に設けられ、前記包装用フィルム面に対
向して前記ポケット部の外周形状に対応する凸部を有す
る第1プレートと、前記包装用フィルムの下面側におい
て上下動可能に設けられ、前記包装用フィルム面に対向
して前記ポケット部の外周形状に対応する凸部を有する
第2プレートと、前記包装用フィルムの下面を支持可能
に固定されるとともに、前記第2プレートの凸部を挿通
可能な挿通孔を有してなる支持プレートとを具備し、前
記第1プレートが下動し第2プレートが上動したとき、
両プレートの凸部により前記包装用フィルムが挟持さ
れ、少なくとも一方の凸部からの熱で前記ポケット部に
対応する部位が加熱されるようにしたことを特徴とする
ポケット部形成装置。
状の包装用フィルムのうち、少なくともポケット部に対
応する部位が加熱手段によって加熱される。また、加熱
手段にほぼ連続して又は近接して設けられた成形手段に
よって、加熱された部分がポケット状に成形される。さ
て、手段4では、第1プレートが下動し第2プレートが
上動したとき、両プレートの凸部により包装用フィルム
が挟持され、少なくとも一方の凸部からの熱でポケット
部に対応する部位が加熱される。このとき、第2プレー
トの凸部は支持プレートの挿通孔を挿通するため、第2
プレートの上動が規制されることはない。また、第2プ
レートが下動される際、部分的に軟化状態にある包装用
フィルム下面が支持プレートによって支持される。ま
た、第2プレートの凸部に包装用フィルムの下面が密着
してしまったとしても、包装用フィルム下面が支持プレ
ートによって支持されることから、第2プレートの下動
に伴って包装用フィルムは凸部から確実に剥がされるこ
ととなる。これらのことから、包装用フィルムが垂れて
しまったり、引き下げられてしまったりするのを防止で
きる。従って、前記垂れ等に起因するテンションによっ
て、包装用フィルムが長手方向に伸長され、幅方向に縮
んでしまったり、スジ等が残ってしまったりするといっ
た不具合を防止できる。結果として、最終製品に縮みや
痕跡等が残存することによる外観品質の悪化等の不具合
を防止することができる。
面側を支持可能に固定されるとともに、前記第1プレー
トの凸部を挿通可能な挿通孔を有してなる上部支持プレ
ートを設けたことを特徴とする手段4に記載のポケット
部形成装置。
上動される際、部分的に軟化状態にある包装用フィルム
上面が凸部に密着する場合があるが、包装用フィルムの
上面側が上部支持プレートによって支持されるため、包
装用フィルムは第1プレートから確実に剥がされ、第1
プレートの上動に伴って引っ張り上げられてしまうこと
がない。その結果、包装用フィルムが長手方向に伸長さ
れ、幅方向に縮んでしまうといった不具合をより確実に
防止できる。
の前記包装用フィルムの支持高さと、前記支持プレート
による前記包装用フィルムの支持高さとが同一又はほぼ
同一となるようにしたことを特徴とする手段3乃至5の
いずれかに記載のポケット部形成装置。
しての包装用フィルムの支持高さと、支持手段による前
記包装用フィルムの支持高さとが同一又はほぼ同一とな
るため、包装用フィルムは、加熱手段及び成形手段を通
して、段差なく、常にほぼ連続した面で支持されること
になる。従って、段差等の存在によって、包装用フィル
ムが垂れてしまったり、不要なテンション変動を受けて
しまったりすることがない。そのため、上記作用効果を
より確実なものとすることができる。しかも、段差等に
起因して包装用フィルムに成形手段の端部のスジ等の痕
跡が残ってしまうといった事態をより確実に抑制でき
る。その結果、最終製品に前記痕跡が残存することによ
る外観品質の悪化等の不具合をより確実に防止すること
ができる。
記包装用フィルムの幅方向への位置ずれを規制する位置
ずれ規制手段を設けたことを特徴とする手段3乃至6の
いずれかに記載のポケット部形成装置。
けられた位置ずれ規制手段により、包装用フィルムの幅
方向への位置ずれが規制される。このため、包装用フィ
ルムに必要以上のテンションをかけなくとも蛇行等を防
止した上で安定した移送を確保することができる。従っ
て、必要以上のテンションを付与することに起因する幅
方向への縮みをより一層確実に防止できる。尚、「両
側」に代えて、「少なくとも一方の側部」としてもよ
い。
成形手段の成形区間のほぼ自然数倍の長さを有してお
り、前記包装用フィルムは、前記成形区間分ずつ間欠的
に移送されるようになっていることを特徴とする手段1
乃至7のいずれかに記載のポケット部形成装置。
熱区間毎に段階的に加熱することができる。その結果、
急激な加熱による不具合を防止できる。
ポケット部形成装置を具備してなるブリスターパックの
製造装置。
クに関し、縮みや痕跡が残存することによる外観品質の
悪化等の不具合を防止することができる。
のポケット部形成装置と、前記ポケット部形成装置によ
り形成された複数のポケット部に内容物を収容する収容
装置と、少なくとも前記ポケット部を塞ぐようにしてカ
バーフィルムを前記包装用フィルムに取着する取着装置
とを具備してなるブリスターパックの製造装置。
より形成された複数のポケット部に収容装置によって内
容物が収容され、取着装置によって、少なくともポケッ
ト部を塞ぐようにしてカバーフィルムが包装用フィルム
に取着される。そして、このような各装置を経て得られ
たブリスターパックに関し、縮みや痕跡が残存すること
による外観品質の悪化等の不具合を防止することができ
る。
面を参照しつつ説明する。図2,3に示すように、PT
Pシート1は、例えばPP(ポロプロピレン)よりなり
複数のポケット部2を備えた包装用フィルム3と、ポケ
ット部2を塞ぐようにして包装用フィルム3に取着され
たアルミニウム製のカバーフィルム4とを有している。
各ポケット部2には錠剤5が1つずつ収容されている。
本実施の形態では、PTPシート1は、帯状の包装用フ
ィルム3及びカバーフィルム4から形成された帯状のP
TPフィルム6がカット或いは打抜かれることで、シー
ト状に製造されている。
シート1を製造するためのPTP包装機10(ブリスタ
ーパック製造装置)の概略について図4に基づいて説明
する。
いてロール状に巻回されている。包装用フィルム3は上
述したようにPP等の比較的硬質で所定の剛性を有する
合成樹脂によって構成され(PVC等の他の熱可塑性樹
脂材料により構成してもよい)、透明又は半透明(ここ
では透明)を呈している。
は、間欠的に搬送されるようになっており、包装用フィ
ルム3搬送経路に沿って、加熱手段12とポケット成形
手段13とが順に並設されている。これら加熱手段12
及びポケット成形手段13によってポケット部形成装置
14が構成されている。そして、加熱装置12によって
包装用フィルム3が部分的に加熱されて、該包装用フィ
ルム3が比較的柔軟になった状態において、ポケット成
形手段13によって包装用フィルム3にポケット部2が
成形される。なお、このポケット部2の成形は、包装用
フィルム3の搬送動作間のインターバルの際に行われ
る。
3の移送経路に沿って、ポケット部2に錠剤5を自動的
に充填する錠剤投入装置16、検査装置17、フィルム
受けロール18が配設されている。錠剤投入装置16
は、所定間隔毎にシャッタを開くことで錠剤5を落下さ
せるものであり、このシャッタ開放動作に伴って各ポケ
ット部2に錠剤5が投入される。
に確実に充填されているか否か、また錠剤5の異常の有
無、異物混入の有無等の検査を行うためののものであ
る。該検査装置17は、ポケット部2の開口側からの検
査を行う。
は、最上流側においてロール状に巻回されている。ロー
ル状に巻回されたカバーフィルム4の引出し端は、前記
フィルム受けロール18の方へと案内されている。フィ
ルム受けロール18には、加熱ロール19が圧接可能と
なっており、両ロール18,19間に包装用フィルム3
及びカバーフィルム4が送り込まれるようになってい
る。そして、包装用フィルム3及びカバーフィルム4
が、両ロール18,19間を加熱圧接状態で通過するこ
とで、包装用フィルム3にカバーフィルム4が貼着さ
れ、これにより、錠剤5が各ポケット部2に充填された
PTPフィルム6が製造される。
フィルム16移送経路に沿って、錠剤等の異常の有無、
異物混入の有無等の検査を行うための検査装置21が配
設されている。この検査装置21はポケット部2の突出
面側からの検査を行うものである。従って、前記検査装
置21による検査と相俟って、PTPフィルム6の表裏
両面側からの検査を実行することができるようになって
いる。なお、各検査装置17,21によって不良品判定
された場合、その不良品判定となったPTPシートは、
図示しない不良シート排出機構によって別途排出され
る。
移送経路に沿って、スリット成形装置22、刻印装置2
3及びシート打抜装置24が順に配設されている。スリ
ット成形装置22は、PTPフィルム6の所定位置にス
リットを形成する機能を有する。刻印装置23はPTP
フィルム6の所定位置にロットナンバー等の識別情報を
示す刻印を付す機能を有する。シート打抜装置24は、
PTPフィルム6をPTPシート1単位に打抜く機能を
有する。前記シート打抜装置24の下側には、シート打
抜装置24から落下する端材25を貯留するためのスク
ラップ用ホッパ26が設けられている。
るためのアーム機構27、コンベア28が設けられてお
り、該PTPシート1は完成品用ホッパ29に移送され
るようになっている。
あるが、以下においては図1(a),(b)に基づき、
ポケット部形成装置14について、より具体的に説明す
る。上述したように、ポケット部形成装置14は、上流
側に設けられた加熱手段12と、下流側に設けられたポ
ケット成形手段13とを備えている。ポケット成形手段
13は、成形手段を構成しており、下型31及び上型3
2を備えている。下型31は、ポケット部2の位置に対
応する複数の孔33を備えたベース34と、該孔33に
対し出没可能に設けられた成形凸部35とを備えてい
る。ベース34は、包装用フィルム3の下面に沿って固
定されており、成形凸部35は、図示しないアクチュエ
ータにより上下動可能に設けられており、本実施の形態
では所定温度(例えば、約45℃)に保持されている。
また、上型32は、前記孔33に対応する筒状の凹部3
6を備えており、包装用フィルム3を挟持できるよう
に、前記ベース34に対して接離方向、つまり、上下方
向へ移動可能に設けられている。かかる構成下、上型3
2とベース34とで挟まれた包装用フィルム3に対して
成形凸部35が突出させられることで、ポケット部2が
形成されるようになっている。なお、本実施の形態で
は、ポケット部形成装置14の包装用フィルム3の長手
方向の成形区間Xが、包装用フィルム3の間欠的に移送
される際の一回あたり搬送量とされている。
及び下部ヒータプレート38並びに両ヒータプレート3
7,38を加熱するための図示しないヒータを備えてい
る。両ヒータプレート37,38は、包装用フィルム3
を上下から挟むようにして相対向した状態で相対移動可
能に設けられており、ポケット部2に対応する位置にお
いて凸部としての複数の突出部39,40をそれぞれ備
えている。突出部39,40はポケット部2の外周形状
に対応しており、円柱状をなしている。
に移送された包装用フィルム32が、両ヒータプレート
37,38の突出部39,40同士の接触によって部分
的に(スポット的に)加熱され、該加熱部分が軟化状態
となるよう構成されている。また、本実施の形態では、
加熱区間は第1区間Y1、第2区間Y2、第3区間Y3
の3区間に分けられ、各区間毎の包装用フィルム3の搬
送方向の長さは、成形区間Xの長さと同じに設定されて
いる。なお、各区間Y1〜Y3における両ヒータプレー
ト37,38の温度はほぼ一定に保たれており、包装用
フィルム3は、第1区間Y1、第2区間Y2を経る毎に
段階的に加熱され、第3区間Y3において、所定温度に
達し、成形可能な程度に加熱軟化させられるようになっ
ている。
は、包装用フィルム3の下面に沿って固定された固定支
持プレート43が設けられている。該固定支持プレート
43は、支持手段、支持プレートを構成するものであ
り、包装用フィルム3の下面を支持するためのプレート
部44を備えている。なお、固定支持プレート43(プ
レート部44)の上面は、前記下型31のベース34の
上面と同じ高さに設定され、両上面はほぼ連続した面と
なっている。図5に示すように、プレート部44には、
下部ヒータプレート38の突出部40を挿通させるため
の挿通孔45が形成されている。そして、下部ヒータプ
レート38が包装用フィルム3に対して接近移動させら
れると、プレート部44の包装用フィルム3側の面と前
記突出部40の先端面とは、同一面上に揃うようになっ
ている。また、固定支持プレート43の幅方向両側に
は、包装用フィルム3の蛇行、位置ずれを規制するため
の位置ずれ規制手段としてのサイドガイド部46が形成
されている。サイドガイド部46は、前記プレート部4
4の幅方向の両端をコ字状に折り返した形状をなしてい
る。
機10によってPTPシート1を製造する手順及びその
ときどきの作用効果について、主要な工程を中心として
説明する。
成装置14において、ポケット部形成工程を経る。すな
わち、包装用フィルム3はまず、加熱手段12の第1区
間Y1へと間欠的に移送される。そして、近接位置にセ
ットされている両ヒータプレート37,38が包装用フ
ィルム3に対して接近移動させられる。すると、突出部
39,40同士の接触によって、包装用フィルム3はポ
ケット部2に対応する部位においてスポット的に加熱さ
れる。そして、両ヒータプレート37,38は、一旦包
装用フィルム3から離間させられる。次に、包装用フィ
ルム3は、所定量移送されることで、第2区間Y2へと
移送される。第2区間Y2においても、第1区間Y1と
同様に両ヒータプレート37,38が接近移動させら
れ、包装用フィルム3がスポット的に加熱される。この
加熱部位は、第1区間Y1での加熱と同じ部位である。
さらに、包装用フィルム3は、第3区間Y3へと移送さ
れ、さらに同じ部位がスポット的に加熱される。この時
点において、本実施の形態では、該加熱部分が所定温度
(例えば、135±5℃)に達し、非常に伸びやすい軟
化状態となる。
ム3は、固定支持プレート43のプレート部44によっ
て支持されている。このため、下部ヒータプレート38
を離間させたとしても、特に第3区間Y3において伸長
しやすい軟化状態にある包装用フィルム3が、自重で垂
れてしまうことがない。
用フィルム3に対する接触により、該フィルム3に突出
部39,40が付着してしまうおそれがある。これに対
し、本実施の形態では、下部ヒータプレート38の突出
部40に一旦付着したとしても、下部ヒータプレート3
8の離間時にはプレート部44によって包装用フィルム
3全体が支持されているため、該フィルム3は前記突出
部40から容易に剥離される。また、上部ヒータプレー
ト37の突出部40に付着したとしても、サイドガイド
部46によって、包装用フィルム3の両端の浮き上がり
を抑えることができる。このため、包装用フィルム3が
突出部39,40に付着してしまうことによって、引っ
張られてしまうといった事態を防止できる。
に際し、包装用フィルム3は、サイドガイド部46に沿
って前方へと案内される。このとき、包装用フィルム3
は、部分的に加熱されるだけであって、その幅方向両側
部は加熱軟化されにくい。このため、包装用フィルム3
の両側部は所定の形状保持性を確保した状態でガイドさ
れることとなる。従って、包装用フィルム3が加熱手段
12を移送されるにあたっては、幅方向に位置ずれを起
こすことなくまっすぐに移送されることとなる。
手段13へと間欠的に移送され、該フィルム3の軟化部
分がベース34の孔33の位置と一致させられる。そし
て、この時点で上型32が下型31のベース34の方へ
と接近移動させられる。これにより、上型32とベース
34とで包装用フィルム3が挟持される。その後、下型
31の成形凸部35が包装用フィルム3の軟化部分に対
して突出させられる。これにより、軟化部分が成形凸部
35によって延伸され、ポケット部2が形成され硬化す
る。その後、成形凸部35及び上型32が包装用フィル
ム3から離間させられ、包装用フィルム3はさらに下流
側へと移送される。
31のベース34の上面が固定支持プレート43の上面
とほぼ連続した面となっている。このため、包装用フィ
ルム3は、加熱手段12及びポケット成形手段13を通
して、段差なく、常にほぼ連続した面で支持されること
になる。従って、段差の存在によって、包装用フィルム
3が垂れてしまったり、不要なテンション変動を受けて
しまったりすることがない。
16の方へと移送される。該錠剤投入装置16によって
ポケット部2に錠剤が投入され、また続く検査装置17
による検査工程を経た後、包装用フィルム3は、カバー
フィルム4とともに、フィルム受けロール18の方へと
移送される。ここで、フィルム受けロール18及び加熱
ロール19によってカバーフィルム4が包装用フィルム
3に対し加熱圧接されることで、取着される。
により得られたPTPフィルム6は、検査装置21によ
る検査工程を経た後、さらにスリット形成工程及び刻印
工程を経てシート打抜装置24の方へと移送される。そ
して、PTPフィルム6がPTPシート1単位に打抜か
れ、発生した端材25は、前記スクラップ用ホッパ26
に自動的に導かれる。シート打抜装置24によって打抜
かれたPTPシート1は、アーム機構27によって取出
しコンベア28上へと案内され、該取出しコンベア28
によって搬送され、完成品用ホッパ29に一旦貯留され
る。
加熱手段12及びポケット成形手段13からなるポケッ
ト部形成装置14において、包装用フィルム3が常にほ
ぼ連続した面で支持されるため、ポケット成形手段13
のベース34の加熱手段12側の端部で、包装用フィル
ム3が垂れたり、段差状態になったりすることがない。
従って、段差等によって、包装用フィルムにポケット成
形手段13の端部の跡(スジ)が残るおそれがあった従
来技術とは異なり、本実施の形態では、そのような跡
(スジ)が残らない。その結果、得られるPTPシート
1にスジが残存することによる外観品質の悪化等の不具
合を防止することができる。
用フィルム3が垂れるのを確実に防止できるため、包装
用フィルム3のテンションが大きくなるといった事態を
抑制でき、ひいては、テンション増大によって包装用フ
ィルム3が長手方向に伸長され、幅方向に縮んでしまう
といった不具合を防止できる。結果として、得られるP
TPシート1に縮みが残存することによる外観品質の悪
化等の不具合を防止することができる。
イド部46によって、包装用フィルム3は幅方向にずれ
ることなく移送される。その結果、加熱位置の区間ごと
のずれや、次のポケット成形手段13において形成され
るポケット部2の位置ずれを生じにくくすることができ
る。
されることなく、例えば次のように実施してもよい。
形装置22や刻印装置23等を省略することとしても差
し支えない。
ート43のプレート部44は、包装用フィルム3に対し
て、下部ヒータプレート38側のみに設けられている
が、図6に示すように、断面ロ字状の固定支持プレート
47を採用してもよい。すなわち、下部プレート部4
8、サイドガイド部49に加え、上部ヒータプレート3
7側にも上部プレート部50を追加して設けた構成とし
てもよい。
ド部46を片端だけに設けたり、省略したりしても差し
支えない。
区間に分ける必要はなく、1区間でも、2区間でも、4
区間以上でも差し支えない。
成装置14は、PTP包装機10に限らず、食品用のポ
ーションパックの製造装置をはじめ、広くブリスターパ
ックの製造に適用できる。
断して構成しても差し支えない。
上記実施の形態の構成に限定されるものではない。例え
ば、圧空成形、真空成形等を採用することもできる。
数本の棒状、或いは格子状の支持手段を採用することも
可能である。
突出部39を省略して、下部ヒータプレートの突出部4
0と上部ヒータプレート37の本体部分とで包装用フィ
ルム3が挟持されることとしてもよい。
明する断面図であって、(a)は各ヒータプレートが離
間した状態を示す図であり、(b)は、加熱、成形状態
を示す図である。
ルムを示す斜視図である。
図である。
す部分斜視図である。
る断面図である。
あって、ポケット部の形成された包装用フィルムを示す
斜視図である。
ット部、3…包装用フィルム、4…カバーフィルム、5
…錠剤、6…PTPフィルム、10…ブリスターパック
製造装置としてのPTP包装機、12…加熱手段、13
…ポケット成形手段、14…ポケット部形成装置、16
…収容装置としての錠剤投入装置、18…取着装置を構
成するフィルム受けロール、19…取着装置を構成する
加熱ロール、31…下型、32…上型、34…ベース、
35…成形凸部、37…第1プレートとしての上部ヒー
タプレート、38…第2プレートとしての下部ヒータプ
レート、39,40…凸部としての突出部、43…支持
手段、支持プレートを構成する固定支持プレート、45
…挿通孔、46,49…位置ずれ防止機構を構成するサ
イドガイド部、50…上部支持プレートを構成する上部
プレート部。
Claims (10)
- 【請求項1】 移送可能に設けられた帯状の包装用フィ
ルムに対し、複数のポケット部を形成するためのポケッ
ト部形成装置であって、 少なくとも前記ポケット部に対応する部位を加熱する加
熱手段と、 前記加熱手段にほぼ連続して又は近接して設けられ、該
加熱手段にて加熱された部分をポケット状に成形する成
形手段とを備え、前記加熱手段は、 前記包装用フィルムを少なくとも前記ポケット部に対応
する部位において挟持可能な一対のプレートと、 前記包装用フィルムを支持可能な支持手段とを具備して
いることを特徴とするポケット部形成装置。 - 【請求項2】 前記一対のプレートは包装用フィルムの
それぞれ上下に位置に設けられており、前記成形手段に
よる成形に際しての前記包装用フィルムの支持高さと、
前記支持手段による前記包装用フィルムの支持高さとが
同一又はほぼ同一となるようにしたことを特徴とする請
求項1に記載のポケット部形成装置。 - 【請求項3】 移送可能に設けられた帯状の包装用フィ
ルムに対し、複数のポケット部を形成するためのポケッ
ト部形成装置であって、 少なくとも前記ポケット部に対応する部位を加熱する加
熱手段と、 前記加熱手段にほぼ連続して又は近接して設けられ、該
加熱手段にて加熱された部分をポケット状に成形する成
形手段とを備え、前記加熱手段は、 前記包装用フィルムに対し平行に延びる第1プレート
と、 前記第1プレートに対し前記包装用フィルムを介して接
離方向に相対移動可能に設けられ、前記包装用フィルム
面に対向して前記ポケット部の外周形状に対応する凸部
を有する第2プレートと、 前記包装用フィルム面を支持可能に固定されるととも
に、前記凸部を挿通可能な挿通孔を有する支持プレート
とを具備し、前記第2プレートが包装用フィルムに対し
近接移動したとき前記凸部及び前記第1プレートにより
前記包装用フィルムが挟持され、少なくとも前記凸部か
らの熱で前記ポケット部に対応する部位が加熱されるよ
うにしたことを特徴とするポケット部形成装置。 - 【請求項4】 移送可能に設けられた帯状の包装用フィ
ルムに対し、複数のポケット部を形成するためのポケッ
ト部形成装置であって、 少なくとも前記ポケット部に対応する部位を加熱する加
熱手段と、 前記加熱手段にほぼ連続して又は近接して設けられ、該
加熱手段にて加熱された部分をポケット状に成形する成
形手段とを備え、前記加熱手段は、 前記包装用フィルムの上面側において上下動可能に設け
られ、前記包装用フィルム面に対向して前記ポケット部
の外周形状に対応する凸部を有する第1プレートと、 前記包装用フィルムの下面側において上下動可能に設け
られ、前記包装用フィルム面に対向して前記ポケット部
の外周形状に対応する凸部を有する第2プレートと、 前記包装用フィルムの下面を支持可能に固定されるとと
もに、前記第2プレートの凸部を挿通可能な挿通孔を有
してなる支持プレートとを具備し、前記第1プレートが
下動し第2プレートが上動したとき、両プレートの凸部
により前記包装用フィルムが挟持され、少なくとも一方
の凸部からの熱で前記ポケット部に対応する部位が加熱
されるようにしたことを特徴とするポケット部形成装
置。 - 【請求項5】 さらに、前記包装用フィルムの上面側を
支持可能に固定されるとともに、前記第1プレートの凸
部を挿通可能な挿通孔を有してなる上部支持プレートを
設けたことを特徴とする請求項4に記載のポケット部形
成装置。 - 【請求項6】 前記成形手段による成形に際しての前記
包装用フィルムの支持高さと、前記支持プレートによる
前記包装用フィルムの支持高さとが同一又はほぼ同一と
なるようにしたことを特徴とする請求項3乃至5のいず
れかに記載のポケット部形成装置。 - 【請求項7】 前記支持プレートの両側には、前記包装
用フィルムの幅方向への位置ずれを規制する位置ずれ規
制手段を設けたことを特徴とする請求項3乃至6のいず
れかに記載のポケット部形成装置。 - 【請求項8】 前記加熱手段の加熱区間は、前記成形手
段の成形区間のほぼ自然数倍の長さを有しており、前記
包装用フィルムは、前記成形区間分ずつ間欠的に移送さ
れるようになっていることを特徴とする請求項1乃至7
のいずれかに記載のポケット部形成装置。 - 【請求項9】 請求項1乃至8のいずれかに記載のポケ
ット部形成装置を具備してなるブリスターパックの製造
装置。 - 【請求項10】 請求項1乃至8のいずれかに記載のポ
ケット部形成装置と、 前記ポケット部形成装置により形成された複数のポケッ
ト部に内容物を収容する収容装置と、 少なくとも前記ポケット部を塞ぐようにしてカバーフィ
ルムを前記包装用フィルムに取着する取着装置とを具備
してなるブリスターパックの製造装置。
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JP2001373174A JP3753976B2 (ja) | 2001-12-06 | 2001-12-06 | ポケット部形成装置及びブリスターパックの製造装置 |
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