JP2003238515A - 含フッ素芳香族化合物およびその製法 - Google Patents
含フッ素芳香族化合物およびその製法Info
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Abstract
性を有する樹脂を製造するための原料化合物として有用
な、含フッ素芳香族化合物を提供する。 【解決手段】 下記式(3): 【化1】 (式中、nおよびn’は同一または異なってもよい1〜
3の整数であり、Zは2価の有機基、酸素原子、硫黄原
子または直接結合である)で表される含フッ素芳香族化
合物によって上記課題は解決される。
Description
光材料及び液晶材料などの原料化合物として有用な含フ
ッ素芳香族化合物およびこれを製造するために用いられ
る原料に関し、より詳しくは、無水フタル酸骨格を有す
る含フッ素芳香族化合物およびその原料に関する。
された樹脂は、一般に、耐熱性、耐薬品性、撥水性、低
誘電性などに優れることが知られている。また、含フッ
素芳香族化合物を原料として合成された樹脂は、耐衝撃
性や加工性に優れ、取り扱いも容易であるなどの特徴を
有する。このため、含フッ素芳香族化合物を原料として
合成された樹脂は、配線基板材料、感光材料及び液晶材
料などに用いられてきた。
鑑みて完成されたものであり、優れた耐熱性、耐薬品
性、撥水性及び低誘電性を有する樹脂を製造するための
原料化合物として有用な、含フッ素芳香族化合物を提供
することを目的とする。また、前記含フッ素芳香族化合
物の製造に用いられる原料を提供することを目的とす
る。
撥水性及び低誘電性を有する樹脂を製造するための原料
化合物として有用な、含フッ素芳香族化合物の製造方法
を提供することを目的とする。
料について鋭意検討を行った結果、水素原子の一部がフ
ッ素原子で置換された無水フタル酸部分を有する含フッ
素芳香族化合物が上記目的を達成するために好適である
ことを見出した。かかる知見に基づき本発明は完成され
たものであり、本発明の目的は、下記式(3)で表され
る含フッ素芳香族化合物および下記式(3)の原料化合
物である下記式(1)および(2)によって達成され
る。
てもよい1〜3の整数であり、Zは2価の有機基、酸素
原子、硫黄原子または直接結合である)で表され、少な
くとも1つの炭素−水素結合を有する含フッ素芳香族ニ
トリルである。
てもよい1〜3の整数であり、Zは2価の有機基、酸素
原子、硫黄原子または直接結合である)で表され、少な
くとも1つの炭素−水素結合を有する含フッ素芳香族カ
ルボン酸である。
てもよい1〜3の整数であり、Zは2価の有機基、酸素
原子、硫黄原子または直接結合である)で表され、少な
くとも1つの炭素−水素結合を有する含フッ素芳香族化
合物である。
なくとも1つの炭素−水素結合を有する含フッ素芳香族
ニトリルを加水分解することにより、前記含フッ素芳香
族カルボン酸を製造する方法である。
少なくとも1つの炭素−水素結合を有する含フッ素芳香
族ニトリルを加水分解し脱水することにより、前記含フ
ッ素芳香族化合物を製造する方法である。
る含フッ素芳香族化合物を提供するものである。また、
前記式(3)の化合物の合成原料となる前記式(1)で
表される含フッ素芳香族ニトリルおよび前記式(2)で
表される含フッ素芳香族カルボン酸、並びにこれらを用
いた前記式(3)の化合物の製造方法を提供するもので
ある。前記式(3)で表される含フッ素芳香族化合物を
用いて合成される樹脂は、フッ素原子を有するものであ
るため、耐衝撃性や加工性に優れ、取り扱いも容易であ
り、優れた耐熱性も有する。耐薬品性、撥水性及び低誘
電性などにも優れる。また、少なくとも1つの炭素−水
素結合(C−H結合)を有する。少なくとも1つの炭素
−水素結合(C−H結合)を有する場合としては、前記
式(1)、前記式(2)、および前記式(3)におい
て、ZがC−H結合を有する2価の有機基である場
合、nが1または2である場合、n’が1または2
である場合、が考えられる。これらが適宜組み合わさっ
ていてもよい。このような特性を有する本発明に係る含
フッ素芳香族化合物を用いて合成された樹脂は、種々の
用途において有用であり、下記の用途に限定されるもの
ではないが、配線基板材料、感光材料及び液晶材料とし
て好適に使用できる。
る含フッ素芳香族ニトリルについて詳細に説明する。
一または異なってもよい1〜3の整数である。
合しているシアノ基(−CN)の結合位置と、Zとの位
置関係は、特に制限されるものではなく、目的物に求め
る特性やZとして選択する2価の基の大きさなどを考慮
して適宜選択される。具体的には、Zとの結合部位を1
位とした場合に、(2,3)または(3,4)である。
各ベンゼン環でZとの位置関係は異なっていてもよい。
たは直接結合である。2価の有機基としては、
ができる。上記式中、Yは、ハロゲン原子であり、具体
的には、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素
原子である。mは0〜4の整数である。2価の有機基に
Yが2以上ある場合には、Yは同一であっても異なって
いてもよいし、mも同一であっても異なっていてもよ
い。
(1)で表される含フッ素芳香族ニトリルの具体例とし
ては、
ある場合の、前記式(1)で表される含フッ素芳香族ニ
トリルの具体例としては、
ルは、公知の技術の組み合わせによって製造でき、その
製造方法は、特に制限されるものではない。以下、Zを
−O−C6H4−O−とする場合における製造方法を代表
例として説明する。この場合には、フッ素化フタロニト
リル(テトラフルオロフタロニトリル、トリフルオロフ
タロニトリル、ジフルオロフタロニトリルなど)とヒド
ロキノン誘導体とを反応させる方法が好ましく使用され
る。ヒドロキノン誘導体の使用量は、化学量論的には他
方の原料であるフッ素化フタロニトリル2モルに対し
て、1モルであるが、これらの反応効率及び反応選択性
を考慮すると、テトラフルオロフタロニトリルが過剰に
存在することが好ましい。具体的には、テトラフルオロ
フタロニトリル100モルに対して、好ましくは1〜5
0モル、より好ましくは2〜50モルである。
導体との反応は、その反応効率を考慮すると、塩基の存
在下で行なわれることが好ましい。この際、塩基として
は、フッ化カリウム、フッ化ナトリウム、フッ化リチウ
ム、塩化カリウム、塩化ナトリウム及び塩化リチウム等
のアルカリ金属塩;塩化カルシウム及び塩化マグネシウ
ム等のアルカリ土類金属塩;炭酸水素ナトリウム、炭酸
水素リチウム、炭酸水素カリウム、炭酸ナトリウム、炭
酸リチウム及び炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸
塩;炭酸カルシウム及び炭酸マグネシウム等のアルカリ
土類金属の炭酸塩;水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸
化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金
属の水酸化物;トリメチルアミン、トリエチルアミン、
トリプロピルアミン、トリブチルアミン、トリシクロヘ
キシルアミン、トリベンジルアミン、トリフェニルアミ
ン及びピリジン等の第三級アミンなどが挙げられ、これ
らのうち、フッ化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリ
ウム、トリエチルアミン、トリプロピルアミン及びピリ
ジンが好ましい。塩基の添加量は、フッ素化フタロニト
リルとヒドロキノン誘導体との反応を効率良く進行でき
る量であれば特に制限されないが、ヒドロキノン誘導体
に対して、通常、0.5〜20モル%、好ましくは0.
5〜10モル%である。
導体との反応は、無溶媒下でまたは溶媒中のいずれで行
なわれてもよいが、その反応効率を考慮すると、溶媒中
で行なわれることが好ましい。溶媒を混合して用いても
よい。この際使用できる溶媒としては、アセトニトリル
及びベンゾニトリル等のニトリル類;アセトン、メチル
イソブチルケトン(MIBK)、メチルエチルケトン
(MEK)及びシクロヘキサノン等のケトン類;クロロ
ホルム、塩化メチレン、四塩化炭素、クロロエタン、ジ
クロロエタン、トリクロロエタン及びテトラクロロエタ
ン等のハロゲン化炭化水素類;ベンゼン、トルエン及び
キシレン等の芳香族炭化水素類;ペンタン、ヘキサン、
シクロヘキサン及びヘプタン等の炭化水素類;ジエチル
エーテル、イソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン
(THF)、ジオキサン、ジフェニルエーテル、ベンジ
ルエーテル及びtert−ブチルエーテル等のエーテル
類;蟻酸メチル、蟻酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチ
ル、酢酸プロピル及び酢酸イソプロピル等のエステル
類;ならびにN−メチルピロリジノン(NMP)、ジメ
チルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド
(DMSO)及びジメチルアセトアミドなどが挙げら
れ、これらのうち、アセトニトリル、メチルイソブチル
ケトン(MIBK)、N−メチルピロリジノン(NM
P)、ジメチルホルムアミド(DMF)及びジメチルス
ルホキシド(DMSO)が好ましい。溶媒の量もまた、
上記反応を効率良く進行できる量であれば特に制限され
ないが、例えば、フッ素化フタロニトリルが溶媒中に1
〜80質量%、好ましくは5〜50質量%存在するよう
な量である。
導体との反応条件は、これらの反応を効率良く進行でき
る条件であれば特に制限されないが、例えば、反応温度
は、通常、−50〜300℃、好ましくは−20〜20
0℃である。また、反応時間は、通常、0.1〜40時
間、好ましくは0.1〜20時間である。さらに、上記
反応は、減圧下、常圧下または加圧下のいずれで行なわ
れてもよいが、設備面などを考慮すると、常圧下で反応
を行うことが好ましい。
トリルを、酸を用いて加水分解することによって、前記
式(2)で表される含フッ素芳香族カルボン酸を合成す
ることができる。通常、含フッ素芳香族カルボン酸を高
純度で得るためには、酸による加水分解工程を複数回行
うなど、工程数の増大を招く。この点、本発明に係る前
記式(1)で表される含フッ素芳香族ニトリルは、有機
溶媒中に溶解した状態で酸により加水分解することによ
って、酸による1回の加水分解工程で十分な純度の含フ
ッ素芳香族カルボン酸が得られる。この点で、前記式
(1)で表される含フッ素芳香族ニトリルは、優れた中
間体であるといえる。
に制限されるものではなく公知の方法を用いることがで
きる。例えば反応溶液をろ過後に濃縮する手段や、ろ過
・水洗後に濃縮する手段を用いることができる。
について詳細に説明したが、Zが他の官能基である場合
についても、公知方法に基づいて合成することができ
る。
る含フッ素芳香族カルボン酸について詳細に説明する。
式中、n、n’およびZは前記式(1)について説明し
た通りであり、説明を省略する。前記式(2)で示され
る含フッ素芳香族カルボン酸としては、ベンゼン環に結
合したシアノ基がカルボキシル基である以外は同様の化
合物が挙げられる。
ルボン酸は、前記式(1)で表されるシアノ基を有する
含フッ素芳香族ニトリルの加水分解によって調製でき
る。加水分解は、各種公知の方法によって行うことがで
き、例えば、酸を用いて行うことができる。使用される
酸は、硫酸、塩酸、リン酸、シュウ酸などが挙げられ
る。有機溶媒も併用することができ、例えばギ酸、酢
酸、プロピオン酸、無水プロピオン酸なども用いること
ができる。酸によるシアノ基を有する含フッ素芳香族ニ
トリルの加水分解条件は、シアノ基を十分加水分解でき
る条件であれば特に制限されるものではない。具体的に
は、加水分解温度は20〜300℃が好適であり、50
〜200℃がより好適である。加水分解時間は、通常、
0.1〜40時間、好ましくは0.5〜20時間であ
る。また、加水分解は、加圧下、常圧下または減圧下の
いずれの圧力下で行ってもよいが、装置コストを考慮す
ると、常圧下が好ましい。上述したように、このような
酸を用いた加水分解工程によって、前記式(2)で表さ
れる含フッ素芳香族カルボン酸を高純度で得ることがで
きる。
ら、簡単な単離方法によって高純度の前記式(2)の含
フッ素芳香族カルボン酸が得られる。水と2層状態とな
る有機溶媒を加水分解反応液に加えて、有機溶媒中に生
成物を溶解させた後、有機層を分液し蒸発乾固する方法
を用いてもよい。蒸発乾固法で使用される有機溶媒とし
ては、水と2層状態になり、生成物と反応しないもので
あれば特に限定されるものではないが、具体的には、脂
肪酸エステル類、ケトン類、エーテル類、ベンゾニトリ
ル類が好ましく、特に脂肪酸エステル類、ケトン類が好
ましい。例えば、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、メチ
ルイソブチルケトンが特に好ましく使用される。また、
有機溶媒の使用量は、生成物を溶解し得る量以上であれ
ば特に限定されるものではない。水で希釈後、ろ過によ
り得る方法を用いてもよい。
係る含フッ素芳香族化合物について詳細に説明する。前
記式(3)で示される含フッ素芳香族化合物としては、
れる。
酸部分を有する含フッ素芳香族化合物は、前記式(2)
で表されるカルボキシル基を有する含フッ素芳香族カル
ボン酸を脱水し、4つのカルボキシル基部分を二無水物
化することによって調製できる。従って、前記式(1)
で表される含フッ素芳香族ニトリルおよび前記式(2)
で表される含フッ素芳香族カルボン酸は、式(3)で表
される含フッ素芳香族化合物の中間体であるともいえ
る。
定されるものではなく、公知の脱水方法を用いることが
できる。例えば、塩化チオニル、オキシ塩化リン、無
水酢酸、塩化アセチル等の脱水剤中で、0〜200℃で
0.5〜50時間、脱水する方法;非水溶液または固
体の状態で、150〜300℃で加熱する方法等が挙げ
られる。
素芳香族酸二無水物は、耐熱性、耐薬品性、撥水性及び
低誘電性に優れた樹脂の原料として有用である。
L三つ口フラスコに、テトラフルオロフタロニトリル3
57.08g(1.78mol)、フッ化カリウム1
1.40g(0.20mol)、メチルイソブチルケト
ン1200gを加え、テトラフルオロフタロニトリルが
溶融するまで撹拌した。4,4’−(ヘキサフルオロイ
ソプロピリデン)ジフェノール30.00g(0.08
9mol)をさらに加えた。100℃まで加熱し、20
時間反応を進行させた。冷却後、ろ過し、ろ液を水30
0mlで3回洗浄した。得られた有機層を濃縮した。ト
ルエン100g、ヘキサン50gで再結晶したところ、
下記式(4):
074mol)得られた。収率は82.7%であった。
目的物の物性値は、下記のとおりであった。
フルオロベンゼン) 28.1ppm、34.9ppm、43.7ppm、1
00.0ppm
1L三つ口フラスコに、前記式(4)の化合物45g
(0.065mol)、プロピオン酸600g、硫酸1
86.98g、水69.53gを混合した。これを加熱
し、還流条件下で22時間反応を進行させた。冷却後、
水2500gで希釈し、ジイソプロピルエーテル100
0mlで3回抽出した。得られた有機層を水500ml
で3回洗浄した。さらに、得られた有機層を濃縮後、水
360gを加え再結晶を行なったところ、下記式
(5):
62mol)得られた。収率は96.3%であった。目
的物の物性値は、下記のとおりであった。
フルオロベンゼン) 19.8ppm、24.2ppm、33.2ppm、1
00.0ppm
を備えた500ml三つ口フラスコに、前記式(5)の
化合物45g(0.058mol)、メチルイソブチル
ケトン300gを加えた。還流温度まで加熱し、水を除
去しながら6時間反応を進行させた。その後冷却し濃縮
したところ、下記式(6):
055mol)得られた。収率は94.2%であった。
目的物の物性値は、下記のとおりであった。
フルオロベンゼン) 28.0ppm、29.9ppm、37.0ppm、9
9.9ppm
300mL三つ口フラスコに、テトラフルオロフタロニ
トリル28.55g(0.14mol)、フッ化カリウ
ム2.49g(0.043mol)、アセトニトリル1
44gを加え、テトラフルオロフタロニトリルが溶融す
るまで撹拌した。4,4’−(9−フルオレニリデン)
ジフェノール5.00g(0.014mol)をさらに
加えた。還流温度まで加熱し、7時間反応を進行させ
た。これを冷却後、ろ過し、ろ物をメチルイソブチルケ
トン200gで溶解した。メチルイソブチルケトン溶液
をろ過後、水500mlで3回洗浄し、濃縮した。これ
をトルエン100g、ヘキサン50gで再結晶したとこ
ろ、下記式(7):
038mol)得られた。収率は26.6%であった。
目的物の物性値は、下記のとおりであった。
フルオロベンゼン) 27.7ppm、34.6ppm、43.5ppm
50mL三つ口フラスコに、前記式(7)の化合物2g
(2.8mmol)、プロピオン酸26.6g、硫酸
8.31g、水3.09gを混合した。加熱し還流条件
で24時間反応を行なった。冷却後、水100gで希釈
し、ろ物を水で洗浄したところ、下記式(8):
mmol)得られた。収率は52.0%であった。目的
物の物性値は、下記のとおりであった。
フルオロベンゼン) 19.4ppm、24.0ppm、33.0ppm
10ml三つ口フラスコに、前記式(8)の化合物0.
5g(0.63mol)、無水酢酸4.5gを加えた。
還流温度まで加熱し、6時間反応を進行させた。冷却、
次いで濃縮したところ、下記式(9):
2mmol)得られた。収率は81.8%であった。目
的物の物性値は、下記のとおりであった。
フルオロベンゼン) 27.7ppm、29.5ppm、37.0ppm
合成される樹脂は、優れた耐熱性、耐薬品性、撥水性及
び低誘電性を有するものとなる。このため、本発明に係
る含フッ素芳香族化合物を用いて合成された樹脂は、配
線基板材料、感光材料及び液晶材料などの種々の用途に
おいて非常に有用である。
Claims (5)
- 【請求項1】 下記式(1): 【化1】 (式中、nおよびn’は同一または異なってもよい1〜
3の整数であり、Zは2価の有機基、酸素原子、硫黄原
子または直接結合である)で表され、少なくとも1つの
炭素−水素結合を有する含フッ素芳香族ニトリル。 - 【請求項2】 下記式(2): 【化2】 (式中、nおよびn’は同一または異なってもよい1〜
3の整数であり、Zは2価の有機基、酸素原子、硫黄原
子または直接結合である)で表され、少なくとも1つの
炭素−水素結合を有する含フッ素芳香族カルボン酸。 - 【請求項3】 下記式(3): 【化3】 (式中、nおよびn’は同一または異なってもよい1〜
3の整数であり、Zは2価の有機基、酸素原子、硫黄原
子または直接結合である)で表され、少なくとも1つの
炭素−水素結合を有する含フッ素芳香族化合物。 - 【請求項4】 下記式(1): 【化4】 (式中、nおよびn’は同一または異なってもよい1〜
3の整数であり、Zは2価の有機基、酸素原子、硫黄原
子または直接結合である)で表され、少なくとも1つの
炭素−水素結合を有する含フッ素芳香族ニトリルを加水
分解することにより、請求項2に記載の含フッ素芳香族
カルボン酸を製造する方法。 - 【請求項5】 下記式(1): 【化5】 (式中、nおよびn’は同一または異なってもよい1〜
3の整数であり、Zは2価の有機基、酸素原子、硫黄原
子または直接結合である)で表され、少なくとも1つの
炭素−水素結合を有する含フッ素芳香族ニトリルを加水
分解し脱水することにより、請求項3に記載の含フッ素
芳香族化合物を製造する方法。
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JP2002043316A JP4024555B2 (ja) | 2002-02-20 | 2002-02-20 | 含フッ素芳香族化合物およびその製法 |
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