JP2003224206A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JP2003224206A
JP2003224206A JP2002020518A JP2002020518A JP2003224206A JP 2003224206 A JP2003224206 A JP 2003224206A JP 2002020518 A JP2002020518 A JP 2002020518A JP 2002020518 A JP2002020518 A JP 2002020518A JP 2003224206 A JP2003224206 A JP 2003224206A
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hydrogen
interlayer insulating
capacitor
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JP2002020518A
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Hisaya Suzuki
寿哉 鈴木
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 貴金属電極を用いたキャパシタを有する半導
体装置及びその製造方法に関し、キャパシタ特性を劣化
することなくトランジスタの特性を向上しうる半導体装
置及びその製造方法を提供する。 【解決手段】 半導体基板10上に形成されたトランジ
スタと、トランジスタに電気的に接続されたキャパシタ
とを有する半導体装置であって、トランジスタとキャパ
シタとの間に形成された水素供給膜44と、水素供給膜
44とキャパシタとの間に形成された水素拡散防止膜4
5とを有する。これにより、キャパシタ特性の劣化を防
止しつつ、トランジスタの特性向上を図ることができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に係り、特に、貴金属電極を用いたキャパシ
タを有する半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】DRAMは、1トランジスタ、1キャパ
シタで構成できる半導体記憶装置であり、従来より高密
度・高集積化された半導体記憶装置を製造するための構
造や製造方法が種々検討されている。特に、DRAMに
おけるキャパシタの構造は高集積化に多大な影響を与え
るため、如何にして装置の高集積化を阻害せずに所望の
蓄積容量を確保するかが重要である。
【0003】高集積化を図るためにはメモリセル面積を
縮小することが不可欠であり、キャパシタの形成される
面積をも小さくする必要がある。そこで、柱状やシリン
ダ状のキャパシタ構造を採用することにより高さ方向に
キャパシタの表面積を広げ、キャパシタが形成される領
域の面積を増加することなく所望の蓄積容量を確保する
ことが提案されている。
【0004】更に、キャパシタ誘電体膜としても、従来
のシリコン酸化膜やシリコン窒化膜よりも大きな誘電率
を有する酸化タンタル膜(TaOx)、BST(BaS
rTiOx)、STO(SrTiOx)などの高誘電率
膜を用い、より蓄積容量を高める検討がなされている。
【0005】これら高誘電率膜をキャパシタ誘電体膜と
して用いる場合、電極材料としては、酸化耐性に優れ且
つキャパシタ誘電体膜と反応しない材料が必要である。
そこで、このような電極材料として、ルテニウム(R
u)やイリジウム(Ir)などの貴金属材料が検討され
ている。
【0006】高誘電率膜を用いたキャパシタを有する従
来の半導体装置の製造方法について図19乃至図21を
用いて説明する。図19乃至図21は従来の半導体装置
の製造方法を示す工程断面図である。
【0007】まず、シリコン基板200上に、通常のM
OSトランジスタの製造方法と同様にして、ゲート電極
202及びソース/ドレイン拡散層204、206を有
するメモリセルトランジスタと、ゲート電極208及び
ソース/ドレイン拡散層210を有する周辺回路用トラ
ンジスタを形成する。
【0008】次いで、メモリセルトランジスタ及び周辺
回路用トランジスタを覆う層間絶縁膜218上に、プラ
グ212を介してソース/ドレイン拡散層204に電気
的に接続されたビット線214と、プラグ215を介し
てソース/ドレイン拡散層210に電気的に接続された
配線層216とを形成する。なお、図示する断面にはビ
ット線214は現れないため、ビット線214は点線で
示している。
【0009】次いで、ビット線214及び配線層216
が形成された層間絶縁膜218上に、層間絶縁膜220
を形成する(図19(a))。
【0010】次いで、層間絶縁膜220、218に、プ
ラグ222を介してソース/ドレイン拡散層206に電
気的に接続されたプラグ224を埋め込む(図19
(b))。
【0011】次いで、プラグ224が埋め込まれた層間
絶縁膜220上に、例えばCVD法により、例えばシリ
コン窒化膜よりなるエッチングストッパ膜226と、例
えばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜228と、例え
ばシリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ膜230
と、例えばシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜232
と、例えばアモルファスシリコン膜よりなるハードマス
ク234とを順次形成する。
【0012】次いで、リソグラフィー及びドライエッチ
ングにより、ハードマスク234、層間絶縁膜232、
エッチングストッパ膜230、層間絶縁膜228、エッ
チングストッパ膜226をパターニングし、プラグ22
4に達する開口部236を形成する(図19(c))。
【0013】次いで、全面に、例えばスパッタ法によ
り、例えば窒化チタン(TiN)膜とルテニウム膜とを
堆積する。
【0014】次いで、ルテニウム膜上に、例えばスピン
コート法により、例えばレジスト膜やSOG膜などより
なる保護膜239を塗布し、窒化チタン膜及びルテニウ
ム膜が形成された開口部236内を保護膜239によっ
て充填する。
【0015】次いで、例えばCMP法により、層間絶縁
膜232の表面が露出するまで、レジスト膜239、ル
テニウム膜、窒化チタン膜、ハードマスク234を平坦
に除去する。この際、保護膜239は、開口部236内
に削り滓が入り込むのを防止するための保護膜として機
能する。
【0016】こうして、開口部236の内壁及び底部に
沿って形成され、プラグ224に電気的に接続された、
窒化チタン膜よりなる密着層237と、ルテニウム膜よ
りなる蓄積電極238とを形成する(図20(a))。
【0017】ここで、密着層237は、プラグ224、
層間絶縁膜220,238、エッチングストッパ膜22
6,230と、蓄積電極238との間の密着性を向上す
るための膜である。
【0018】次いで、例えば弗酸水溶液を用いたウェッ
トエッチングにより、エッチングストッパ膜230をス
トッパとして層間絶縁膜232を等方的にエッチングす
る(図20(b))。この際、保護膜239としてSO
G膜などシリコン酸化膜とほぼ等しいエッチング特性を
有する膜を用いる場合には、層間絶縁膜232とともに
エッチング除去する。
【0019】次いで、例えば硫酸過水溶液を用いたウェ
ットエッチングにより、密着層237を、蓄積電極23
8、層間絶縁膜220,238、エッチングストッパ膜
226,230に対して選択的にエッチングする(図2
1(a))。この際、保護膜239としてレジスト膜を
用いる場合には、層間絶縁膜232とともにエッチング
除去される。
【0020】このエッチングは、密着層237と後述す
るキャパシタ誘電体膜240とが直接接触することによ
るキャパシタ特性の劣化を防止するためのものであり、
少なくとも蓄積電極238とエッチングストッパ膜23
0との間に間隙が形成されるまで密着層237をエッチ
ングする。なお、密着層237を除去する技術に関して
は、例えば同一出願人による特願平10−315370
号明細書に詳述されている。
【0021】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えばTa25やBST膜などよりなる誘電体膜を堆積
し、これら誘電体膜よりなり蓄積電極238を覆うキャ
パシタ誘電体膜240を形成する。
【0022】次いで、全面に、例えばCVD法により例
えばルテニウム膜を堆積してパターニングし、キャパシ
タ誘電体膜240を介して蓄積電極238を覆うルテニ
ウム膜よりなるプレート電極242を形成する(図21
(b))。
【0023】こうして、蓄積電極238、キャパシタ誘
電体膜240、プレート電極242を有し、メモリセル
トランジスタのソース/ドレイン拡散層206に電気的
に接続されたキャパシタを有するDRAMが製造されて
いた。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】上述の通り、従来の半
導体装置の製造方法では、蓄積電極238の外側面を露
出するために、層間絶縁膜232を弗酸系の水溶液を用
いたウェットエッチングにより除去していた。
【0025】しかしながら、シリコン酸化膜やシリコン
窒化膜などの層間絶縁膜を構成する絶縁材料は、貴金属
材料よりなる蓄積電極238に対する密着性が悪いた
め、これらの密着性を向上して弗酸水溶液が下層に染み
こまないように、層間絶縁膜228,232及びエッチ
ングストッパ膜226,230と蓄積電極238との間
には密着層237を設ける必要があった。
【0026】この場合、密着層237は、蓄積電極23
8の形成後、キャパシタ誘電体膜240の形成前に除去
する必要があるが、密着層237の除去には硫酸過水
(H2SO4/H22)や塩酸過水(HCl/H22)な
どの薬液を用いるため、蓄積電極238の内部底面のピ
ンホールを通してこの薬液が染みこみ、プラグ224が
エッチングされることがあった。
【0027】また、高誘電率膜を用いてキャパシタを形
成する場合、トランジスタの特性向上のために行われる
フォーミングガスアニールによってキャパシタ特性が劣
化することがある。これは、蓄積電極238を構成する
貴金属の触媒作用によって水素のラジカルが発生するた
めと考えられている。このため、キャパシタ特性を向上
する観点からは、キャパシタ上を水素の拡散を防止する
膜で覆うことが望ましい。しかしながら、キャパシタ上
に水素の拡散を防止する膜を設けると、キャパシタの下
層に設けられているトランジスタまで水素が到達せず、
フォーミングガスアニールの本来の目的であるトランジ
スタの特性向上を図ることができなくなる。
【0028】本発明の目的は、キャパシタ特性を劣化す
ることなくトランジスタに水素を供給しうる半導体装置
及びその製造方法を提供することにある。
【0029】また、本発明の他の目的は、犠牲膜を除去
する際におけるコンタクト特性の劣化や下層構造の破壊
を防止しうる半導体装置の製造方法を提供することにあ
る。
【0030】
【課題を解決するための手段】上記目的は、半導体基板
上に形成されたトランジスタと、前記トランジスタに電
気的に接続されたキャパシタとを有する半導体装置であ
って、前記トランジスタと前記キャパシタとの間に形成
され、水素を含有する第1の膜と、前記第1の膜と前記
キャパシタとの間に形成され、水素の拡散を防止する第
2の膜とを有することを特徴とする半導体装置によって
達成される。
【0031】また、上記目的は、半導体基板上にトラン
ジスタを形成する工程と、前記トランジスタが形成され
た前記半導体基板上に、水素を含有する第1の膜を形成
する工程と、前記第1の膜が形成された前記半導体基板
上に、水素の拡散を防止する第2の膜と前記第2の膜が
形成された前記半導体基板上に、前記トランジスタに電
気的に接続されたキャパシタを形成する工程とを有する
ことを特徴とする半導体装置の製造方法によっても達成
される。
【0032】また、上記他の目的は、半導体基板上に、
開口部を有する犠牲膜を形成する工程と、前記開口部内
に、前記開口部の壁面に沿って形成された貴金属材料よ
りなる電極と、前記電極が形成された前記開口部内を充
填する保護膜とを形成する工程と、前記犠牲膜及び前記
保護膜を除去する工程とを有し、前記犠牲膜及び前記保
護膜のうちの少なくとも一方を、シリコン酸化膜、シリ
コン窒化膜及び前記貴金属材料に対して選択的に除去し
うるポリマによって形成することを特徴とする半導体装
置の製造方法によって達成される。
【0033】
【発明の実施の形態】[第1実施形態]本発明の第1実
施形態による半導体装置及びその製造方法について図1
乃至図12を用いて説明する。
【0034】図1は本実施形態による半導体装置の構造
を示す平面図、図2は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図3乃至図12は本実施形態によ
る半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0035】はじめに、本実施形態による半導体装置の
構造について図1及び図2を用いて説明する。
【0036】シリコン基板10上には、素子領域を画定
する素子分離膜12が形成されている。素子領域上に
は、ゲート電極20とソース/ドレイン拡散層24、2
6とを有するメモリセルトランジスタが形成されてい
る。ゲート電極20は、図1に示すように、ワード線を
兼ねる導電膜としても機能する。メモリセルトランジス
タが形成されたシリコン基板10上には、ソース/ドレ
イン拡散層24に接続されたプラグ36及びソース/ド
レイン拡散層26に接続されたプラグ38とが埋め込ま
れた層間絶縁膜30が形成されている。
【0037】層間絶縁膜30上には、膜中に水素を含む
シリコン窒化膜よりなる水素供給膜44と、酸化タンタ
ル(Ta25)膜よりなる水素拡散防止膜45と、層間
絶縁膜40とが形成されている。層間絶縁膜40上に
は、プラグ36を介してソース/ドレイン拡散層24に
接続されたビット線48が形成されている。ビット線4
8は、図1に示すように、ワード線(ゲート電極20)
と交わる方向に延在して複数形成されている。ビット線
48が形成された層間絶縁膜40上には、層間絶縁膜5
8が形成されている。層間絶縁膜58には、プラグ38
に接続されたプラグ62が埋め込まれている。
【0038】層間絶縁膜58上には、エッチングストッ
パ膜64、層間絶縁膜66及びエッチングストッパ膜6
8が形成されている。エッチングストッパ膜68上に
は、エッチングストッパ膜68、層間絶縁膜66、エッ
チングストッパ膜64を貫きプラグ62に接続され、エ
ッチングストッパ膜68上に突出して形成されたシリン
ダ状の蓄積電極76が形成されている。蓄積電極76上
には、酸化タンタル膜よりなるキャパシタ誘電体膜78
を介して、ルテニウム膜よりなるプレート電極80が形
成されている。プレート電極80上には、例えば酸化タ
ンタル膜よりなる水素拡散防止膜82が形成されてい
る。
【0039】水素拡散防止膜82上には、層間絶縁膜9
0が形成されている。層間絶縁膜90上には、プラグ9
6を介してプレート電極88に接続され、或いは、プラ
グ98を介してビット線48に接続された配線層100
が形成されている。配線層100が形成された層間絶縁
膜90上には、層間絶縁膜102が形成されている。
【0040】こうして、1トランジスタ、1キャパシタ
よりなるメモリセルを有するDRAMが構成されてい
る。
【0041】このように、本実施形態による半導体装置
は、層間絶縁膜30と層間絶縁膜40との間に、水素供
給膜44と水素拡散防止膜45とが形成されていること
に主たる特徴がある。このようにして半導体装置を構成
することにより、キャパシタ上に水素拡散防止膜82を
設けた場合であっても、フォーミングガスから水素を供
給する代わりに、水素供給膜44中に含まれる水素をメ
モリセルトランジスタに供給することができる。したが
って、水素供給膜44から放出される水素によってゲー
ト界面のサイトやシリコン基板上のサイトを水素によっ
てパッシベートすることができ、メモリセルトランジス
タの特性向上を図ることができる。また、水素供給膜4
4から放出される水素は水素拡散防止膜45によってキ
ャパシタには達しないため、水素供給膜44によってキ
ャパシタ特性を劣化することはない。これにより、フォ
ーミングガスアニールによるキャパシタ特性の劣化を防
止しつつ、メモリセルトランジスタの特性を向上するこ
とができる。
【0042】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法について図3乃至図12を用いて説明する。なお、
図3及び図4は図1のA−A′線断面における工程断面
図を表し、図5乃至図12は、図1のB−B′線断面に
おける工程断面図を表している。
【0043】まず、シリコン基板10の主表面上に、例
えば、STI(Shallow Trench Isolation)法により、
素子分離膜12を形成する(図3(a))。例えば、ま
ず、シリコン基板10上に膜厚100nmのシリコン窒
化膜(図示せず)を形成する。次いで、このシリコン窒
化膜を、素子領域となる領域に残存するようにパターニ
ングする。次いで、パターニングしたシリコン窒化膜を
ハードマスクとしてシリコン基板10をエッチングし、
シリコン基板10に例えば深さ200nmの素子分離溝
を形成する。次いで、例えばCVD法によりシリコン酸
化膜を全面に堆積した後、シリコン窒化膜が露出するま
でこのシリコン酸化膜をCMP(化学的機械的研磨:Ch
emical Mechanical Polishing)法により研磨し、素子
分離溝内に選択的にシリコン酸化膜を残存させる。この
後、シリコン窒化膜を除去し、シリコン基板10の素子
分離溝に埋め込まれたシリコン酸化膜よりなる素子分離
膜12を形成する。
【0044】次いで、メモリセル領域のシリコン基板1
0中にPウェル(図示せず)を形成し、しきい値電圧制
御のためのイオン注入を行う。
【0045】次いで、素子分離膜12により画定された
複数の素子領域上に、例えば熱酸化法により、例えば膜
厚5nmのシリコン酸化膜よりなるゲート絶縁膜14を
形成する。なお、ゲート絶縁膜14としては、シリコン
窒化酸化膜などの他の絶縁膜を適用してもよい。
【0046】次いで、ゲート絶縁膜14上に、例えばポ
リシリコン膜16とタングステン膜18との積層膜より
なるポリメタル構造のゲート電極20を形成する(図3
(b))。例えば、膜厚70nmのポリシリコン膜16
と、膜厚5nmのタングステンナイトライド(WN)膜
(図示せず)と、膜厚40nmのタングステン膜18
と、膜厚200nmのシリコン窒化膜22とを順次堆積
した後、リソグラフィー及びドライエッチングによりこ
れら膜を同一の形状にパターニングし、上面がシリコン
窒化膜22で覆われ、タングステンナイトライド膜を介
してポリシリコン膜16及びタングステン膜18が積層
されてなるポリメタル構造のゲート電極20を形成す
る。なお、ゲート電極20は、ポリメタル構造に限られ
るものではなく、ポリゲート構造、ポリサイド構造、或
いは、金属ゲート等を適用してもよい。
【0047】次いで、ゲート電極20をマスクとしてイ
オン注入を行い、ゲート電極20の両側のシリコン基板
10中にソース/ドレイン拡散層24、26を形成す
る。
【0048】こうして、シリコン基板10上に、ゲート
電極20、ソース/ドレイン拡散層24、26を有する
メモリセルトランジスタを形成する。
【0049】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚35nmのシリコン窒化膜を堆積した後にエ
ッチバックし、ゲート電極20及びシリコン窒化膜22
の側壁にシリコン窒化膜よりなるサイドウォール絶縁膜
28を形成する(図3(c)、図5(a))。
【0050】次いで、全面に、例えばCVD法により例
えばBPSG膜を堆積した後、リフロー法及びCMP法
等により、シリコン窒化膜18が露出するまでその表面
を研磨し、表面が平坦化されたBPSG膜よりなる層間
絶縁膜30を形成する。
【0051】次いで、リソグラフィー及びドライエッチ
ングにより、層間絶縁膜30に、ソース/ドレイン拡散
層24に達するスルーホール32と、ソース/ドレイン
拡散層26に達するコンタクトホール34とを、ゲート
電極20及びサイドウォール絶縁膜28に対して自己整
合的に形成する(図3(d)、図5(b))。
【0052】次いで、層間絶縁膜30に開口されたコン
タクトホール32、34内に、プラグ36、38をそれ
ぞれ埋め込む(図4(a)、図5(c))。例えば、C
VD法により、砒素ドープした多結晶シリコン膜を堆積
した後、CMP法によりシリコン窒化膜22が露出する
まで研磨し、コンタクトホール32、34内に多結晶シ
リコン膜よりなるプラグ36、38を選択的に残存させ
る。
【0053】次いで、全面に、例えばPECVD法によ
り、例えば膜厚20〜100nmのシリコン窒化膜を堆
積する。この際、例えば平行平板型の減圧CVD装置を
用い、ソースガスとして例えばSiH4及びNH3を用
い、成膜温度を例えば300℃程度とする。これによ
り、シリコン窒化膜中には、30%程度の水素が含有さ
れる。こうして、膜中に水素を多量に含むシリコン窒化
膜よりなる水素供給膜44を形成する。
【0054】なお、水素供給膜44としては、水素を1
5%以上含むシリコン窒化膜を適用することが望まし
い。水素含有量が15%未満の膜では、メモリセルトラ
ンジスタの特性向上に十分な水素を供給できないからで
ある。
【0055】次いで、水素供給膜44上に、例えば膜厚
5〜50nm程度の酸化タンタル膜を堆積し、酸化タン
タル膜よりなる水素拡散防止膜45を形成する。例え
ば、酸素とペントエトキシタンタル(Ta(OC25
5)との混合ガスを用い、基板温度を480〜500
℃、圧力を0.5Torrとして成膜することにより、
酸化タンタル膜よりなる水素拡散防止膜45を形成す
る。
【0056】なお、水素拡散防止膜45としては、酸化
タンタル膜のほか、酸化ニオブ(Nb25)膜、アルミ
ナ(Al23)膜、酸化ハフニウム(HfO2)膜、酸
化ジルコニウム(ZrO2)膜などの他の金属酸化物膜
を用いてもよい。或いは、水素含有量が15%未満であ
るシリコン窒化膜を用いてもよい。
【0057】なお、水素供給膜44及び水素拡散防止膜
45は、少なくともメモリセル領域に形成されていれば
よい。したがって、水素拡散防止膜45を形成後、周辺
回路領域の水素供給膜44及び水素拡散防止膜45を選
択的に除去するようにしてもよい。或いは、周辺回路領
域の水素拡散防止膜45のみを選択的に除去するように
してもよい。
【0058】次いで、水素拡散防止膜45上に、例えば
CVD法により、例えば膜厚200nmのシリコン酸化
膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜40を
形成する。
【0059】次いで、リソグラフィー及びドライエッチ
ングにより、層間絶縁膜40、水素拡散防止膜45及び
水素供給膜44をパターニングし、プラグ36に達する
コンタクトホール42を形成する(図4(b)、図5
(d))。
【0060】次いで、層間絶縁膜40上に、コンタクト
ホール42を介してプラグ36に接続されたビット線4
8を形成する(図4(c)、図6(a))。例えば、ま
ず、スパッタ法により、膜厚45nmの窒化チタン(T
iN)/チタン(Ti)の積層構造よりなる密着層50
と、膜厚250nmのタングステン(W)膜51とを順
次堆積する。次いで、CMP法によりタングステン膜5
1を研磨し、コンタクトホール42内にタングステン膜
51よりなるプラグを埋め込む。次いで、スパッタ法に
より、膜厚30nmのタングステン膜52を堆積する。
次いで、CVD法により、タングステン膜52上に、膜
厚200nmのシリコン窒化膜54を堆積する。次い
で、リソグラフィー技術及びエッチング技術により、シ
リコン窒化膜54、タングステン膜52及び密着層50
をパターニングし、上面がシリコン窒化膜54に覆わ
れ、密着層50及びタングステン膜52よりなり、プラ
グ36を介してソース/ドレイン拡散層24に接続され
たビット線48を形成する。
【0061】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚20nmのシリコン窒化膜を堆積した後にエ
ッチバックし、ビット線48及びシリコン窒化膜54の
側壁に、シリコン窒化膜よりなるサイドウォール絶縁膜
56を形成する(図6(b))。
【0062】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚400nmのシリコン酸化膜を堆積し、CM
P法によりその表面を研磨する。こうして、表面が平坦
化されたシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜58を形成
する。
【0063】次いで、リソグラフィー及びドライエッチ
ングにより、層間絶縁膜58、40に、プラグ38に達
するコンタクトホール60を形成する(図6(c))。
このとき、シリコン窒化膜に対して高い選択比をもつエ
ッチング条件でシリコン酸化膜をエッチングすることに
より、ビット線48上を覆うシリコン窒化膜54及びビ
ット線48の側壁に形成されたサイドウォール絶縁膜5
6に自己整合でコンタクトホール60を開口することが
できる。
【0064】次いで、全面に、例えばスパッタ法によ
り、膜厚25nmの窒化チタン/チタンの積層構造より
なる密着層と、膜厚250nmのタングステン膜とを堆
積した後、層間絶縁膜58の表面が露出するまでCMP
法により研磨し、コンタクトホール60内に埋め込まれ
たプラグ62を形成する(図7(a))。
【0065】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚40nm程度のシリコン窒化膜を堆積し、シ
リコン窒化膜よりなるエッチングストッパ膜64を形成
する。
【0066】次いで、エッチングストッパ膜64上に、
例えばCVD法により、例えば膜厚100nmのシリコ
ン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜
66を形成する。
【0067】次いで、層間絶縁膜66上に、例えばCV
D法により、例えば膜厚40nm程度のシリコン窒化膜
を堆積し、シリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ
膜68を形成する。
【0068】次いで、エッチングストッパ膜68上に、
例えばCVD法により、例えば膜厚600nmのシリコ
ン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる犠牲膜70
を形成する(図7(b))。なお、本明細書おいて犠牲
膜とは、蓄積電極を形成する際の支持体として用いる膜
であって、蓄積電極の形成後に除去する膜を意味する。
【0069】次いで、リソグラフィー及びドライエッチ
ングにより、犠牲膜70、エッチングストッパ膜68、
層間絶縁膜66、エッチングストッパ膜64をパターニ
ングし、蓄積電極の形成予定領域に、これら膜を貫いて
プラグ62に達する開口部72を形成する(図8
(a))。
【0070】次いで、全面に、例えばCVD法により、
膜厚10nmの窒化チタン膜と、膜厚40nmのルテニ
ウム(Ru)膜とを堆積する。
【0071】次いで、ルテニウム膜上に、例えばスピン
コート法により、構造式
【0072】
【化1】
【0073】で示されるアリレンエーテル系ポリマを塗
布する。
【0074】次いで、例えば450℃の温度で熱処理を
行い、アリレンエーテル系ポリマ膜を硬化させる。こう
して、アリレンエーテル系ポリマ膜よりなる保護膜73
を形成する。
【0075】なお、保護膜73には、後に形成する密着
層74をエッチングするための薬液に対する耐性を有
し、層間絶縁膜やエッチングストッパ膜を構成するシリ
コン酸化膜やシリコン窒化膜並びに蓄積電極を構成する
貴金属膜に対して選択的に除去することができるポリマ
を適用する。このようなポリマとしては芳香族環が連な
る化学構造を有する物質が望ましく、一例として上述の
アリレンエーテル系ポリマが挙げられる。
【0076】次いで、例えばCMP法及び反応性イオン
エッチング法により、犠牲膜70の表面が露出するまで
保護膜73、ルテニウム膜及び窒化チタン膜を研磨或い
はエッチングし、開口部72の内壁に沿って形成され、
窒化チタン膜よりなる密着層74と、ルテニウム膜より
なる蓄積電極76とを形成する(図8(b))。
【0077】この際、保護膜73は、開口部72内に削
り滓が入り込むのを防止するための保護膜として機能す
る。また、保護膜73は、密着層74及び蓄積電極76
の形成後、残存しておく。
【0078】次いで、例えば弗酸水溶液を用いたウェッ
トエッチングなどの等方性エッチングにより、エッチン
グストッパ膜68をストッパとして、犠牲膜70を選択
的にエッチングする。この際、犠牲膜70、エッチング
ストッパ膜68,64及び層間絶縁膜と蓄積電極76と
の間の密着性は密着層74によって向上されているた
め、薬液がエッチングストッパ膜68よりも下層に入り
込むことを防止することができる。
【0079】次いで、密着層74を、例えば硫酸と過酸
化水素とを含む水溶液により、蓄積電極76、エッチン
グストッパ膜68、層間絶縁膜66に対して選択的にエ
ッチングする(図9(a))。このエッチングは、密着
層74と後に形成するキャパシタ誘電体膜78との相性
が悪い場合を考慮したものであり、密着層74と蓄積電
極76との相性がよい場合には、必ずしも密着層74を
除去する必要はない。密着層74のエッチングは、少な
くともエッチングストッパ膜68と蓄積電極76との間
に間隙が形成されるまで行うことが望ましい。なお、キ
ャパシタ誘電体膜との相性に基づいて密着層を除去する
技術については、例えば、同一出願人による特願平10
−315370号明細書に詳述されている。
【0080】密着層74のエッチング過程では、蓄積電
極76の内面は保護膜73によって覆われている。ま
た、アリレンエーテル系ポリマよりなる保護膜73は、
硫酸と過酸化水素とを含む水溶液に不溶である。したが
って、密着層74をエッチングする過程で薬液が蓄積電
極76の内部底面に達することはなく、薬液がルテニウ
ム膜のピンホールを通して染み込んで蓄積電極76下部
の密着層74やプラグ62を浸食することはない。これ
により、蓄積電極76と下層のプラグ62との間のコン
タクト特性の劣化を防止することができる。
【0081】次いで、N2/H2プラズマを用いたドライ
エッチングを行い、保護膜73を選択的に除去する。な
お、保護膜73のエッチングでは、層間絶縁膜やエッチ
ングストッパ膜を構成するシリコン酸化膜やシリコン窒
化膜並びに蓄積電極を構成する貴金属膜に対して10以
上の選択比を有するエッチング手段を適用することが望
ましい。
【0082】なお、保護膜73をアリレンエーテル系ポ
リマを用いるメリットは、N2/H2プラズマを用いたド
ライエッチングによって除去しうる点にもある。すなわ
ち、通常のレジストの場合、ドライエッチングで除去す
るためには酸素プラズマを用いる必要があるが、酸素プ
ラズマを用いると貴金属材料がエッチングされてしまう
ため処理温度を上げることができず、処理速度が大幅に
低下してしまう。一方、N2/H2プラズマを用いたドラ
イエッチングの場合、ルテニウムよりなる蓄積電極76
がN2/H2プラズマに曝されることとなるが、O2プラ
ズマを用いる場合とは異なり特性上影響を及ぼすことは
ない。
【0083】次いで、超音波水や強アルカリ溶液などを
用いた後処理を行う。
【0084】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚10〜30nmの酸化タンタル膜を堆積し、
酸化タンタル膜よりなるキャパシタ誘電体膜78を形成
する(図9(b))。例えば、酸素とペントエトキシタ
ンタル(Ta(OC255)との混合ガスを用い、基
板温度を460℃、圧力を0.5Torrとして成膜す
ることにより、酸化タンタル膜よりなるキャパシタ誘電
体膜78を形成する。
【0085】次いで、酸素を含む雰囲気中で熱処理を行
い、酸化タンタル膜中の酸素空孔を充填する。例えば、
UV−O3中で、温度480℃、2分間の熱処理を行
い、酸化タンタル膜中の酸素空孔を充填する。
【0086】次いで、キャパシタ誘電体膜78上に、例
えば膜厚10nmのルテニウム膜を堆積し、ルテニウム
膜よりなるプレート電極80を形成する。例えば、シー
ド層として例えば膜厚2nmのルテニウム膜をスパッタ
法により形成した後、例えば膜厚8nmのルテニウム膜
をCVD法により堆積することにより、トータル膜厚1
0nmのルテニウム膜を形成する。CVDによる成膜で
は、例えば、成膜温度を300℃、圧力を0.05To
rr、ルテニウム源としてのRu(EtCp) 2の流量
を0.06cc、O2ガス流量を160sccmとして
ルテニウム膜を成膜する。
【0087】次いで、次いで、プレート電極80上に、
例えばCVD法により、例えば膜厚5〜50nm程度の
酸化タンタル膜を堆積し、酸化タンタル膜よりなる水素
拡散防止膜80を形成する。例えば、酸素とペントエト
キシタンタル(Ta(OC255)との混合ガスを用
い、基板温度を480〜500℃、圧力を0.5Tor
rとして成膜することにより、酸化タンタル膜よりなる
水素拡散防止膜82を形成する。
【0088】次いで、リソグラフィー及びドライエッチ
ングにより、水素拡散防止膜82、プレート電極80、
キャパシタ誘電体膜78をパターニングし、周辺回路領
域の水素拡散防止膜82、プレート電極80、キャパシ
タ誘電体膜78を除去する(図10)。
【0089】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚1000nmのシリコン酸化膜を堆積し、C
MP法によりその表面を研磨し、表面が平坦化されたシ
リコン酸化膜よりなる層間絶縁膜90を形成する。
【0090】次いで、リソグラフィー及びドライエッチ
ングにより、層間絶縁膜90及び水素拡散防止膜82を
貫きプレート電極80に達するコンタクトホール92
と、層間絶縁膜90、エッチングストッパ膜68、層間
絶縁膜66、エッチングストッパ膜64及びシリコン窒
化膜54を貫きビット線48に達するコンタクトホール
94とを形成する(図11)。
【0091】次いで、全面に、例えばスパッタ法によ
り、膜厚25nmの窒化チタン/チタンの積層構造より
なる密着層と、膜厚250nmのタングステン膜とを堆
積した後、層間絶縁膜90の表面が露出するまでCMP
法により研磨し、コンタクトホール92内に埋め込まれ
たプラグ96と、コンタクトホール94内に埋め込まれ
たプラグ98とを形成する。
【0092】次いで、全面に、例えばスパッタ法によ
り、膜厚10nmのバリアメタルとなる窒化チタン膜
と、膜厚300nmのアルミ膜或いは銅膜とを堆積して
パターニングし、プラグ96、98を介して下層配線に
接続された配線層100を形成する。
【0093】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚1000nmのシリコン酸化膜を堆積し、C
MP法によりその表面を研磨し、表面が平坦化されたシ
リコン酸化膜よりなる層間絶縁膜102を形成する(図
12)。
【0094】この後、フォーミングガス(3%H2+9
7%N2)中で、例えば400℃、1時間のアニールを
行う。この際、フォーミングガス中に含まれる水素が内
部に浸入するが、メモリセル領域には水素拡散防止膜8
2が形成されているため、水素の進入によるキャパシタ
特性の劣化を防止することができる。また、キャパシタ
の下にはメモリセルトランジスタに水素を供給する水素
供給膜44が形成されているため、水素拡散防止膜82
を設けた場合であってもメモリセルトランジスタの特性
改善を図ることができる。
【0095】こうして、1トランジスタ、1キャパシタ
よりなるメモリセルを有するDRAMを製造する。
【0096】このように、本実施形態によれば、メモリ
セルトランジスタとキャパシタとの間に水素供給膜と水
素拡散防止膜とを形成するので、フォーミングガスアニ
ールによるキャパシタ特性の劣化を防止しつつ、メモリ
セルトランジスタの特性向上を図ることができる。
【0097】また、蓄積電極を形成する際に内側を保護
するための保護膜を、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜
及び貴金属膜に対して選択的に除去することができ、密
着層をエッチングするための薬液に対する耐性を有する
ポリマによって構成するので、蓄積電極のコンタクト特
性を劣化することなくシリンダ状のキャパシタを容易に
形成することができる。これにより、製造歩留まりを向
上することができる。
【0098】[第2実施形態]本発明の第2実施形態に
よる半導体装置及びその製造方法について図13乃至図
15を用いて説明する。なお、図1乃至図12に示す第
1実施形態による半導体装置及びその製造方法と同様の
構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或いは簡略
にする。
【0099】図13は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図14及び図15は本実施形態に
よる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0100】はじめに、本実施形態による半導体装置の
構造について図13を用いて説明する。
【0101】図13に示すように、本実施形態による半
導体装置は、水素供給膜44及び水素拡散防止膜45
が、層間絶縁膜30と層間絶縁膜40との間ではなく、
層間絶縁膜40と層間絶縁膜58との間に形成されてい
る点、プラグ62と蓄積電極76との間に密着層74が
形成されていない点を除き、図1及び図2に示す第1実
施形態による半導体装置の製造方法と同様である。
【0102】水素供給膜44及び水素拡散防止膜45
は、層間絶縁膜40と層間絶縁膜58との間に形成した
場合にも、層間絶縁膜30と層間絶縁膜40との間に形
成した場合と同様の効果を発揮する。
【0103】すなわち、キャパシタ上に水素拡散防止膜
82を設けた場合であっても、フォーミングガスから水
素を供給する代わりに、水素供給膜44中に含まれる水
素をメモリセルトランジスタに供給することができる。
したがって、水素供給膜44から放出される水素によっ
てゲート界面のサイトやシリコン基板上のサイトを水素
によってパッシベートすることができ、メモリセルトラ
ンジスタの特性向上を図ることができる。また、水素供
給膜44から放出される水素は水素拡散防止膜45によ
ってキャパシタには達しないため、水素供給膜44によ
ってキャパシタ特性を劣化することはない。これによ
り、フォーミングガスアニールによるキャパシタ特性の
劣化を防止しつつ、メモリセルトランジスタの特性を向
上することができる。
【0104】本実施形態による半導体装置においてプラ
グ62と蓄積電極76との間に密着層74を形成してい
ないのは、主として、後述する製造方法上の特徴に基づ
くものである。
【0105】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法について図14及び図15を用いて説明する。
【0106】まず、例えば図3(a)乃至図4(d)及
び図5(a)乃至図7(a)に示す第1実施形態による
半導体装置の製造方法と同様にして、シリコン基板10
上に、メモリセルトランジスタ、層間絶縁膜30、4
8,58、プラグ38,62、水素供給膜44、水素拡
散防止膜45等を形成する。ただし、本実施形態による
半導体装置の製造方法では、層間絶縁膜40の形成前で
はなく、層間絶縁膜40の形成後に、水素供給膜44及
び水素拡散防止膜45を形成する。
【0107】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚40nm程度のシリコン窒化膜を堆積し、シ
リコン窒化膜よりなるエッチングストッパ膜64を形成
する。
【0108】次いで、エッチングストッパ膜64上に、
例えばCVD法により、例えば膜厚100nmのシリコ
ン酸化膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜
66を形成する。
【0109】次いで、層間絶縁膜66上に、例えばCV
D法により、例えば膜厚40nm程度のシリコン窒化膜
を堆積し、シリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ
膜68を形成する。
【0110】次いで、エッチングストッパ膜68上に、
例えばスピンコート法により、例えば膜厚850nmの
アリレンエーテル系ポリマ膜を形成する。
【0111】次いで、例えば450℃の温度で熱処理を
行い、アリレンエーテル系ポリマ膜を硬化させる。こう
して、アリレンエーテル系ポリマ膜よりなる犠牲膜70
aを形成する(図14(a))。
【0112】なお、犠牲膜70aには、層間絶縁膜やエ
ッチングストッパ膜を構成するシリコン酸化膜やシリコ
ン窒化膜並びに蓄積電極を構成する貴金属膜に対して選
択的に除去することができるポリマを適用する。このよ
うなポリマとしては芳香族環が連なる化学構造を有する
物質が望ましく、一例として上述のアリレンエーテル系
ポリマが挙げられる。
【0113】次いで、リソグラフィー及びドライエッチ
ングにより、犠牲膜70a、エッチングストッパ膜6
8、層間絶縁膜66、エッチングストッパ膜64をパタ
ーニングし、蓄積電極の形成予定領域に、これら膜を貫
いてプラグ62に達する開口部72を形成する(図14
(b))。
【0114】この際、犠牲膜70aのエッチングには、
2/H2プラズマを用いたドライエッチングを使用す
る。N2/H2プラズマを用いたアリレンエーテル系ポリ
マ膜のエッチングでは、シリコン酸化膜やシリコン窒化
膜或いはプラグ材などに対して高い選択比を確保でき
る。したがって、下地膜にダメージを与えることなく犠
牲膜70aをパターニングすることができる。
【0115】次いで、超音波水や強アルカリ溶液などを
用いた後処理を行う。
【0116】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚40nmのルテニウム膜を堆積する。
【0117】次いで、ルテニウム膜上に、例えばスピン
コート法により、アリレンエーテル系ポリマを塗布す
る。
【0118】次いで、例えば450℃の温度で熱処理を
行い、アリレンエーテル系ポリマ膜を硬化させる。こう
して、アリレンエーテル系ポリマ膜よりなる保護膜73
を形成する。
【0119】なお、保護膜73には、層間絶縁膜やエッ
チングストッパ膜を構成するシリコン酸化膜やシリコン
窒化膜並びに蓄積電極を構成する貴金属膜に対して選択
的に除去することができるポリマを適用する。このよう
なポリマとしては芳香族環が連なる化学構造を有する物
質が望ましく、一例として上述のアリレンエーテル系ポ
リマが挙げられる。
【0120】次いで、例えばCMP法及び反応性イオン
エッチング法により、犠牲膜70aの表面が露出するま
で保護膜73及びルテニウム膜を研磨或いはエッチング
し、開口部72の内壁に沿って形成されたルテニウム膜
よりなる蓄積電極76を形成する(図15(a))。
【0121】次いで、例えばN2/H2プラズマを用いた
ドライエッチングにより、エッチングストッパ膜68及
び蓄積電極76をストッパとして、犠牲膜70a及び保
護膜73を選択的にエッチングする。この際、N2/H2
プラズマを用いたアリレンエーテル系ポリマ膜のエッチ
ングでは、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜或いは電極
材などに対して高い選択比を確保できる。したがって、
下地膜にダメージを与えることなく犠牲膜70a及び保
護膜73を除去することができる。
【0122】なお、犠牲膜70a及び保護膜73の除去
には、超音波水や強アルカリ溶液などを用いてもよい。
層間絶縁膜やエッチングストッパ膜を構成するシリコン
酸化膜やシリコン窒化膜並びに蓄積電極を構成する貴金
属膜に対して10以上の選択比を有するエッチング手段
を適用することが望ましい。
【0123】次いで、超音波水や強アルカリ溶液などを
用いた後処理を行う。
【0124】次いで、例えば図9(b)乃至図12に示
す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にし
て、1トランジスタ、1キャパシタよりなるメモリセル
を有するDRAMを完成する。
【0125】このように、本実施形態によれば、メモリ
セルトランジスタとキャパシタとの間に水素供給膜と水
素拡散防止膜とを形成するので、フォーミングガスアニ
ールによるキャパシタ特性の劣化を防止しつつ、メモリ
セルトランジスタの特性向上を図ることができる。
【0126】また、犠牲膜及び保護膜を、シリコン酸化
膜、シリコン窒化膜、貴金属膜に対して選択的に除去で
きるポリマにより形成するので、犠牲膜と蓄積電極との
間に密着層を形成する必要がない。したがって、密着層
を除去するための薬液処理が不要となり、蓄積電極のコ
ンタクト特性を劣化することなくシリンダ状のキャパシ
タを容易に形成することができる。これにより、製造歩
留まりを向上することができる。
【0127】[第3実施形態]本発明の第3実施形態に
よる半導体装置及びその製造方法について図16乃至図
18を用いて説明する。なお、図1乃至図15に示す第
1及び第2実施形態による半導体装置及びその製造方法
と同様の構成要素には同一の符号を付し説明を省略し或
いは簡略にする。
【0128】図16は本実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図、図17及び図18は本実施形態に
よる半導体装置の製造方法を示す工程断面図である。
【0129】はじめに、本実施形態による半導体装置の
構造について図16を用いて説明する。
【0130】図16に示すように、本実施形態による半
導体装置は、水素供給膜44及び水素拡散防止膜45
が、層間絶縁膜30と層間絶縁膜40との間ではなく、
エッチングストッパ膜64の代わりに形成されている
点、プラグ62と蓄積電極76との間に密着層74が形
成されていない点を除き、図1及び図2に示す第1実施
形態による半導体装置の製造方法と同様である。
【0131】水素供給膜44及び水素拡散防止膜45
は、層間絶縁膜58と層間絶縁膜66との間に形成した
場合にも、層間絶縁膜30と層間絶縁膜40との間に形
成した場合と同様の効果を発揮する。
【0132】すなわち、キャパシタ上に水素拡散防止膜
82を設けた場合であっても、フォーミングガスから水
素を供給する代わりに、水素供給膜44中に含まれる水
素をメモリセルトランジスタに供給することができる。
したがって、水素供給膜44から放出される水素によっ
てゲート界面のサイトやシリコン基板上のサイトを水素
によってパッシベートすることができ、メモリセルトラ
ンジスタの特性向上を図ることができる。また、水素供
給膜44から放出される水素は水素拡散防止膜45によ
ってキャパシタには達しないため、水素供給膜44によ
ってキャパシタ特性を劣化することはない。これによ
り、フォーミングガスアニールによるキャパシタ特性の
劣化を防止しつつ、メモリセルトランジスタの特性を向
上することができる。
【0133】本実施形態による半導体装置においてプラ
グ62と蓄積電極76との間に密着層74を形成してい
ないのは、主として、後述する製造方法上の特徴に基づ
くものである。
【0134】次に、本実施形態による半導体装置の製造
方法について図17及び図18を用いて説明する。
【0135】まず、例えば図3(a)乃至図4(d)及
び図5(a)乃至図7(a)に示す第1実施形態による
半導体装置の製造方法と同様にして、シリコン基板10
上に、メモリセルトランジスタ、層間絶縁膜30、4
8,58、プラグ38,62等を形成する。ただし、本
実施形態による半導体装置の製造方法では、層間絶縁膜
30と層間絶縁膜40との間に水素供給膜44及び水素
拡散防止膜45は形成しない。
【0136】次いで、全面に、例えばPECVD法によ
り、例えば膜厚20〜100nmのシリコン窒化膜を堆
積する。これにより、膜中に水素を多量に含むシリコン
窒化膜よりなる水素供給膜44を形成する。
【0137】次いで、水素供給膜44上に、例えば膜厚
5〜50nm程度の酸化タンタル膜を堆積し、酸化タン
タル膜よりなる水素拡散防止膜45を形成する。
【0138】次いで、水素拡散防止膜45上に、例えば
CVD法により、例えば膜厚100nmのシリコン酸化
膜を堆積し、シリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜66を
形成する。
【0139】次いで、層間絶縁膜66上に、例えばCV
D法により、例えば膜厚40nm程度のシリコン窒化膜
を堆積し、シリコン窒化膜よりなるエッチングストッパ
膜68を形成する。
【0140】次いで、エッチングストッパ膜68上に、
例えばスピンコート法により、例えば膜厚850nmの
アリレンエーテル系ポリマ膜を形成する。
【0141】次いで、例えば450℃の温度で熱処理を
行い、アリレンエーテル系ポリマ膜を硬化させる。こう
して、アリレンエーテル系ポリマ膜よりなる犠牲膜70
aを形成する(図17(a))。
【0142】なお、犠牲膜70aには、層間絶縁膜やエ
ッチングストッパ膜を構成するシリコン酸化膜やシリコ
ン窒化膜並びに蓄積電極を構成する貴金属膜に対して選
択的に除去することができるポリマを適用する。このよ
うなポリマとしては芳香族環が連なる化学構造を有する
物質が望ましく、一例として上述のアリレンエーテル系
ポリマが挙げられる。
【0143】次いで、リソグラフィー及びドライエッチ
ングにより、犠牲膜70a、エッチングストッパ膜6
8、層間絶縁膜66、エッチングストッパ膜64をパタ
ーニングし、蓄積電極の形成予定領域に、これら膜を貫
いてプラグ62に達する開口部72を形成する(図17
(b))。
【0144】この際、犠牲膜70aのエッチングには、
2/H2プラズマを用いたドライエッチングを使用す
る。N2/H2プラズマを用いたアリレンエーテル系ポリ
マ膜のエッチングでは、シリコン酸化膜やシリコン窒化
膜或いはプラグ材などに対して高い選択比を確保でき
る。したがって、下地膜にダメージを与えることなく犠
牲膜70aをパターニングすることができる。
【0145】次いで、超音波水や強アルカリ溶液などを
用いた後処理を行う。
【0146】次いで、全面に、例えばCVD法により、
例えば膜厚40nmのルテニウム膜を堆積する。
【0147】次いで、ルテニウム膜上に、例えばスピン
コート法により、レジスト膜或いはSOG膜を塗布す
る。
【0148】次いで、所定の温度で熱処理を行い、レジ
スト膜或いはSOG膜を硬化させる。こうして、レジス
ト膜或いはSOG膜よりなる保護膜73aを形成する。
【0149】次いで、例えばCMP法及び反応性イオン
エッチング法により、犠牲膜70aの表面が露出するま
で保護膜73a及びルテニウム膜を研磨或いはエッチン
グし、開口部72の内壁に沿って形成されたルテニウム
膜よりなる蓄積電極76を形成する(図18(a))。
【0150】次いで、保護膜73aを、蓄積電極76及
び犠牲膜70aに対して選択的にエッチングする。保護
膜73aがレジスト膜によって形成されている場合に
は、例えば低温のO2プラズマアッシング、或いは、現
像液によって、選択的に除去することができる。保護膜
73がSOG膜などのシリコン酸化膜系の絶縁膜によっ
て形成されている場合には、ドライエッチングにより選
択的に除去することができる。
【0151】次いで、例えばN2/H2プラズマを用いた
ドライエッチングにより、エッチングストッパ膜68を
ストッパとして、犠牲膜70aを選択的にエッチングす
る(図18(b))。この際、N2/H2プラズマを用い
たアリレンエーテル系ポリマ膜のエッチングでは、シリ
コン酸化膜やシリコン窒化膜或いは電極材などに対して
高い選択比を確保できる。したがって、下地膜にダメー
ジを与えることなく犠牲膜70aを除去することができ
る。
【0152】次いで、超音波水や強アルカリ溶液などを
用いた後処理を行う。
【0153】次いで、例えば図9(b)乃至図12に示
す第1実施形態による半導体装置の製造方法と同様にし
て、1トランジスタ、1キャパシタよりなるメモリセル
を有するDRAMを完成する。
【0154】このように、本実施形態によれば、メモリ
セルトランジスタとキャパシタとの間に水素供給膜と水
素拡散防止膜とを形成するので、フォーミングガスアニ
ールによるキャパシタ特性の劣化を防止しつつ、メモリ
セルトランジスタの特性向上を図ることができる。
【0155】また、犠牲膜を、シリコン酸化膜、シリコ
ン窒化膜、貴金属膜に対して選択的に除去できるポリマ
により形成するので、犠牲膜と蓄積電極との間に密着層
を形成する必要がない。したがって、密着層を除去する
ための薬液処理が不要となり、蓄積電極のコンタクト特
性を劣化することなくシリンダ状のキャパシタを容易に
形成することができる。これにより、製造歩留まりを向
上することができる。
【0156】[変形実施形態]本発明は上記実施形態に
限らず種々の変形が可能である。
【0157】例えば、上記第1乃至第3実施形態では、
水素供給膜44と水素拡散防止膜45との積層膜を、層
間絶縁膜30と層間絶縁膜40との間、層間絶縁膜40
と層間絶縁膜58との間又は層間絶縁膜58と層間絶縁
膜66との間に形成しているが、必ずしも積層した状態
で水素供給膜44と水素拡散防止膜45とを形成する必
要はない。例えば、層間絶縁膜30と層間絶縁膜40と
の間に水素供給膜44を設け、層間絶縁膜40と層間絶
縁膜58との間に水素拡散防止膜45を設けるようにし
てもよいし、層間絶縁膜40と層間絶縁膜58との間に
水素供給膜44を設け、層間絶縁膜58と層間絶縁膜6
6との間に水素拡散防止膜45を設けるようにしてもよ
いし、層間絶縁膜30と層間絶縁膜40との間に水素供
給膜44を設け、層間絶縁膜58と層間絶縁膜66との
間に水素拡散防止膜45を設けるようにしてもよい。ま
た、水素供給膜及び水素拡散防止膜の双方或いはいずれ
か一方を、2層以上有するようにしてもよい。水素供給
膜及び水素拡散防止膜は、メモリセルトランジスタより
も上層且つキャパシタよりも下層に形成されており、水
素拡散防止膜が水素供給膜よりも上層に位置していれ
ば、本発明の効果を得ることができる。
【0158】また、上記実施形態では水素拡散防止膜4
5を酸化タンタル膜の単層構造によって構成している
が、金属酸化物膜と、金属酸化物膜よりも上層に形成さ
れたPECVD−TEOS酸化膜とによって水素拡散防
止膜45を構成するようにしてもよい。これにより、水
素の拡散防止能を更に高めることができる。
【0159】また、水素供給膜44及び水素拡散防止膜
45は、必ずしも平面的な膜である必要はない。例え
ば、水素拡散防止膜45を、コンタクトホール60の側
壁部分を覆うサイドウォールとして形成することもでき
る。
【0160】また、蓄積電極76の下層に、例えばチタ
ン膜などの水素を吸蔵する効果を有する金属を設けるこ
とにより、水素の拡散防止効果を更に高めるようにして
もよい。
【0161】また、上記実施形態では、キャパシタの電
極材料としてルテニウム膜を、キャパシタ誘電体膜とし
て酸化タンタル膜をそれぞれ用いた場合を説明したが、
電極材料及びキャパシタ誘電体膜材料はこれに限定され
るものではない。
【0162】電極材料は、キャパシタ誘電体膜と相性の
よい材料を適宜選択すればよく、例えば、プラチナ(P
t)、パラジウム(Pd)、オスミウム(Os)、イリ
ジウム(Ir)等を適用することができる。これら材料
はいずれもがルテニウムと同様に水素に対する触媒作用
を有しており、本発明を適用する場合の効果が大きい。
【0163】また、キャパシタ誘電体膜材料としては、
酸化タンタル膜のほか、BST膜、STO膜、PZT膜
等を適用することができる。
【0164】また、上記実施形態では、シリンダ状の蓄
積電極を支えるための構造体として、エッチングストッ
パ膜68/層間絶縁膜66/エッチングストッパ膜64
の積層膜を設けているが、これに代えて単層のエッチン
グストッパ膜を設けるようにしてもよい。
【0165】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、メモリセ
ルトランジスタとキャパシタとの間に水素供給膜と水素
拡散防止膜とを形成するので、フォーミングガスアニー
ルによるキャパシタ特性の劣化を防止しつつ、メモリセ
ルトランジスタの特性向上を図ることができる。
【0166】また、蓄積電極を形成する際に内側を保護
するための保護膜を、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜
及び貴金属膜に対して選択的に除去することができるポ
リマによって構成するので、蓄積電極のコンタクト特性
を劣化することなくシリンダ状のキャパシタを容易に形
成することができる。これにより、製造歩留まりを向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態による半導体装置の構造
を示す平面図である。
【図2】本発明の第1実施形態による半導体装置の構造
を示す概略断面図である。
【図3】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その1)である。
【図4】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その2)である。
【図5】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その3)である。
【図6】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その4)である。
【図7】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その5)である。
【図8】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その6)である。
【図9】本発明の第1実施形態による半導体装置の製造
方法を示す工程断面図(その7)である。
【図10】本発明の第1実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その8)である。
【図11】本発明の第1実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その9)である。
【図12】本発明の第1実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その10)である。
【図13】本発明の第2実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図15】本発明の第2実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図16】本発明の第3実施形態による半導体装置の構
造を示す概略断面図である。
【図17】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その1)である。
【図18】本発明の第3実施形態による半導体装置の製
造方法を示す工程断面図(その2)である。
【図19】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面
図(その1)である。
【図20】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面
図(その2)である。
【図21】従来の半導体装置の製造方法を示す工程断面
図(その3)である。
【符号の説明】
10…シリコン基板 12…素子分離膜 14…ゲート絶縁膜 16…多結晶シリコン膜 18,52…タングステン膜 20…ゲート電極 22、54…シリコン窒化膜 24、26…ソース/ドレイン拡散層 28、56…サイドウォール絶縁膜 30、40、58、66、90、102…層間絶縁膜 32、34、42、60、92、94…コンタクトホー
ル 36、38、62、96、98…プラグ 44…水素供給膜 45,82…水素拡散防止膜 48…ビット線 50、74…密着層 64、68…エッチングストッパ膜 70…犠牲膜 72…開口部 73…保護膜 76…蓄積電極 78…キャパシタ誘電体膜 80…プレート電極 100…配線層 200…シリコン基板 202、208…ゲート電極 204、206、210…ソース/ドレイン拡散層 212、215、222、224…プラグ 214…ビット線 216…配線層 218、220、228、232…層間絶縁膜 226、230…エッチングストッパ膜 234…ハードマスク 236…開口部 237…密着層 238…蓄積電極 239…保護膜 240…キャパシタ誘電体膜 242…プレート電極
フロントページの続き Fターム(参考) 5F083 AD24 AD48 AD49 GA21 GA25 JA05 JA06 JA14 JA15 JA33 JA36 JA37 JA38 JA39 JA40 JA53 JA56 JA58 JA60 KA19 MA05 MA06 MA16 MA17 MA18 NA01 PR05 PR09 PR18 PR21 PR23 PR29 PR40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されたトランジスタ
    と、前記トランジスタに電気的に接続されたキャパシタ
    とを有する半導体装置であって、 前記トランジスタと前記キャパシタとの間に形成され、
    水素を含有する第1の膜と、 前記第1の膜と前記キャパシタとの間に形成され、水素
    の拡散を防止する第2の膜とを有することを特徴とする
    半導体装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置において、 前記キャパシタ上に、水素の拡散を防止する第3の膜を
    更に有することを特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】 半導体基板上にトランジスタを形成する
    工程と、 前記トランジスタが形成された前記半導体基板上に、水
    素を含有する第1の膜を形成する工程と、 前記第1の膜が形成された前記半導体基板上に、水素の
    拡散を防止する第2の膜と前記第2の膜が形成された前
    記半導体基板上に、前記トランジスタに電気的に接続さ
    れたキャパシタを形成する工程とを有することを特徴と
    する半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 半導体基板上に、開口部を有する犠牲膜
    を形成する工程と、 前記開口部内に、前記開口部の壁面に沿って形成された
    貴金属材料よりなる電極と、前記電極が形成された前記
    開口部内を充填する保護膜とを形成する工程と、 前記犠牲膜及び前記保護膜を除去する工程とを有し、 前記犠牲膜及び前記保護膜のうちの少なくとも一方を、
    シリコン酸化膜、シリコン窒化膜及び前記貴金属材料に
    対して選択的に除去しうるポリマによって形成すること
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の半導体装置の製造方法に
    おいて、 前記犠牲膜及び前記保護膜を、前記ポリマによって形成
    し、 前記犠牲膜及び前記保護膜を除去する工程では、前記犠
    牲膜及び前記保護膜を同時に除去することを特徴とする
    半導体装置の製造方法。
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