JP2001217407A - 半導体集積回路装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体集積回路装置およびその製造方法

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JP2001217407A
JP2001217407A JP2000025228A JP2000025228A JP2001217407A JP 2001217407 A JP2001217407 A JP 2001217407A JP 2000025228 A JP2000025228 A JP 2000025228A JP 2000025228 A JP2000025228 A JP 2000025228A JP 2001217407 A JP2001217407 A JP 2001217407A
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film
insulating film
electrode
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semiconductor integrated
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JP2000025228A
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Yoshitaka Nakamura
吉孝 中村
Isamu Asano
勇 浅野
Hiroyuki Ota
裕之 太田
Satoru Yamada
悟 山田
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ルテニウム等貴金属材料を下部電極に用いた
場合の、下部電極の機械的強度を向上し、下部電極加工
の際、あるいは、キャパシタ絶縁膜形成の際のバリア膜
に要求される耐酸化性、耐スパッタリング性の問題を回
避する。 【解決手段】 プラグ39上にバリア膜40を形成後、
シリコン酸化膜34上にシリコン窒化膜41、シリコン
酸化膜42を順次堆積し、シリコン酸化膜42およびシ
リコン窒化膜41をエッチングして孔43を形成する。
この孔43を埋め込むルテニウム膜を堆積し、孔43以
外のシリコン酸化膜42上のルテニウムを除去して孔4
3内にルテニウムからなる下部電極45を形成する。そ
の後シリコン酸化膜43を除去し、キャパシタ絶縁膜で
あるBST膜を堆積し、酸化性雰囲気で熱処理する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置および
その製造技術に関し、特に、DRAM(DynamicRandom
Access Memory)を有する半導体装置に適用して有効な
技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】DRAMのメモリセルは、一般に、半導
体基板の主面上にマトリクス状に配置された複数のワー
ド線と複数のビット線との交点に配置される。1個のメ
モリセルは、それを選択する1個のMISFET(Metal
Insulator Semiconductor Field Effect Transistor)
と、このMISFETに直列に接続された1個の情報蓄
積用容量素子(キャパシタ)とで構成される。
【0003】メモリセル選択用のMISFETは、周囲
を素子分離領域で囲まれた活性領域に形成され、主とし
て、ゲート酸化膜、ワード線と一体に構成されたゲート
電極およびソース、ドレインを構成する一対の半導体領
域で構成される。このMISFETは、通常1つの活性
領域に2個形成され、2つのMISFETの一方のソー
ス・ドレイン(半導体領域)が前記活性領域の中央部で
共有される。ビット線は、前記MISFETの上部に配
置され、共有された前記半導体領域と電気的に接続され
る。キャパシタは、同じく前記MISFETの上部に配
置され、上記ソース、ドレインの他方と電気的に接続さ
れる。
【0004】たとえば特開平7−7084号公報は、ビ
ット線の上部にキャパシタを配置するキャパシタ・オー
バー・ビットライン(Capacitor Over Bit-line )構造
のDRAMを開示している。この公報に記載されたDR
AMでは、ビット線の上部に配置したキャパシタの下部
電極(蓄積電極)を円筒状に加工し、この下部電極上に
容量絶縁膜と上部電極(プレート電極)とを形成する構
造を採用している。下部電極を円筒状に加工ことによっ
てその表面積を増加し、メモリセルの微細化に伴うキャ
パシタの蓄積電荷量(Cs )の減少を補うようにしてい
る。このように、COB構造を有するメモリセルにおい
ては、半導体記憶装置としての動作信頼度を確保する必
要上、キャパシタの構造に対して相当の立体化が必須と
なっている。
【0005】ところが、キャパシタ構造の立体化によっ
ても近年の集積化された半導体装置、特に256Mbi
t(メガビット)相当以降のDRAMにおいては、必要
な容量値(蓄積電荷量)の確保が困難になることが予想
される。
【0006】そこで、1996年11月10日、応用物
理学会発行、「応用物理」65巻、11号、p1111
〜1112に記載されているように、酸化タンタル(T
25 )、あるいはSTO(SrTiO3 )、BST
(BaX Sr1-x TiO3 )等の高誘電体(強誘電体)
材料をキャパシタの絶縁膜に用いることが検討されてい
る。Ta2 5 は比誘電率が20程度と高く、また、S
TO、BSTは比誘電率が200〜500程度ときわめ
て高い。そこでこれらの高誘電率膜を用いれば、従来用
いられているシリコン酸化膜、シリコン窒化膜に比較し
て高い容量値を実現することが容易になる。特に、ST
O、BSTは誘電率が高く、容量値増加の効果が顕著に
得られることが期待される。
【0007】STO、BSTの成膜は、酸化性雰囲気で
実施される。このため、従来用いられているシリコン材
料をキャパシタ用の電極に用いれば、電極界面に誘電率
の低いシリコン酸化膜が形成され好ましくない。そこで
キャパシタ用の電極材料には耐酸化性に優れたRu(ル
テニウム)、Pt(白金)、RuO2 (酸化ルテニウ
ム)等が検討されている。そして、ルテニウム等を用い
た下部電極の形成には、ルテニウム等の金属膜をスパッ
タにより形成後、これをパターニングして形成する方法
が一般的である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、Ru、Pt等
貴金属、あるいはそれらのシリサイド物、酸化物等を電
極材料に用いる場合、以下のような問題があることを本
発明者らは認識した。以下に説明する問題点は特に公知
にされているわけではなく、本発明者らの実験検討によ
り認識されたものである。
【0009】下部電極の形成には、ルテニウム等の金属
膜をたとえばスパッタ法により堆積後、これを異方性エ
ッチング(ドライエッチング)によりパターニングして
形成できる。しかし、ルテニウム等貴金属膜のエッチン
グは一般に困難であり、微細加工の前提となるテーパの
ない異方性エッチングが困難である。つまり、ルテニウ
ム等貴金属膜はエッチングガス(通常酸素)と化合した
生成ガス(たとえば酸化ルテニウム分子)の蒸気圧が低
く、速やかに排気されないとこの生成ガスが再び堆積さ
れエッチング加工断面にテーパ形状を生成してしまう。
このように下部電極の構成に適した金属の微細加工(異
方性エッチング)は本来困難である。
【0010】次に、下部電極とその下部に形成される接
続部材(プラグ)とは、メモリセルに形成されるため、
高集積化を図ろうとすれば、ほぼ最小加工寸法で加工さ
れる。よってマスクの合わせずれを考慮すれば、プラグ
の直上には下部電極が形成されず、プラグ表面の一部が
下部電極底面からはみ出して形成されることがある。こ
のようにはみ出し部分があると、このはみ出し部は下部
電極(ルテニウム等の金属膜)のエッチングの際にエッ
チングダメージを受けることとなる。ルテニウム等の貴
金属膜は、一般に酸化性雰囲気でエッチングされるた
め、プラグ表面には強い耐酸化性が要求される。また、
ルテニウム等のエッチング環境では高いエネルギーのス
パッタ粒子が存在するため、プラグ表面には高い耐スパ
ッタ性が要求される。プラグは一般に多結晶シリコンで
構成されるので、多結晶シリコンプラグの表面には耐酸
化性、耐スパッタ性に優れたバリア膜が必要となる。し
かし、現状では優れた(ルテニウム等のエッチング雰囲
気に耐える程度の耐酸化性を有した)バリア膜を得るこ
とは困難である。
【0011】また、ルテニウム等貴金属膜をパターニン
グして下部電極を形成した場合、プラグ表面に形成され
たバリア膜が下部電極から目外れした部分については、
キャパシタ絶縁膜の形成の際にも耐酸化性が要求され
る。すなわち、バリア膜表面に下部電極の底面から外れ
た目外れ部が存在する場合には、この目外れ部にキャパ
シタ絶縁膜が形成されることとなる。前記した通り、高
い記憶容量を実現するには、キャパシタ絶縁膜の誘電率
を高くする必要があり、BST等の酸化金属膜をキャパ
シタ絶縁膜に用いる必要がある。このような酸化金属膜
は酸化性雰囲気で形成されるのみならず、酸化性雰囲気
における熱処理により酸素欠陥の回復処理が必要であ
る。このような酸化性雰囲気における被膜堆積雰囲気
と、酸化性雰囲気における熱処理に耐えるバリア膜が必
要である。ところが、現実にはこのようなバリア膜を得
ることは難しい。
【0012】さらに、ルテニウム等の貴金属膜をパター
ニングにより下部電極を形成する場合、下部電極の機械
的強度が弱くなる問題がある。つまり、パターニングし
て下部電極を形成する場合、下部電極の底面のみで下地
に接触することになり、容易に下部電極が倒れる問題が
ある。特に、下部電極をルテニウム等貴金属で構成する
場合、貴金属の剛性は強く、熱ストレス、パターニング
時のエッチング損傷等によるストレスの増加により、さ
らに顕著に倒壊の問題が生じる。
【0013】本発明の目的は、ルテニウム等貴金属材料
を下部電極に用いた場合の、下部電極の機械的強度を向
上することにある。
【0014】本発明の他の目的は、ルテニウム等貴金属
材料を下部電極に用いた場合の、下部電極加工の際、あ
るいは、キャパシタ絶縁膜形成の際のバリア膜に要求さ
れる耐酸化性、耐スパッタリング性の問題を回避するこ
とにある。
【0015】本発明のさらに他の目的は、ルテニウム等
貴金属材料を下部電極に用いた場合の、下部電極加工を
容易にする製造技術を提供することにある。
【0016】本発明の前記ならびにその他の目的と新規
な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかに
なるであろう。
【0017】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
次のとおりである。
【0018】本発明の半導体集積回路装置は、メモリセ
ル毎に設けられた情報蓄積容量素子用の第1電極と、第
1電極に対向して形成された第2電極と、第1および第
2電極間に形成された容量絶縁膜とを含む半導体集積回
路装置であって、第1電極(下部電極)は筒形状で形成
され、その全体または表面が金属または金属化合物で構
成され、容量絶縁膜が高誘電体層または強誘電体層から
なり、第1電極の下部が絶縁膜に埋め込まれている。こ
のような半導体集積回路装置によれば、第1電極下部が
絶縁膜に埋め込まれているため、第1電極(下部電極)
の機械的強度を向上できる。また、第1電極(下部電
極)の下部周辺は絶縁膜で覆われているため、キャパシ
タ絶縁膜の形成の際には、下部電極の底面付近は酸化性
雰囲気に曝されることがない。このため、プラグ上部に
形成されたバリア膜の耐酸化性の要求レベルを緩和する
ことができる。
【0019】なお、絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコ
ン窒化膜またはそれらの積層膜とすることができる。ま
た、絶縁膜の膜厚は、50nm未満とならない範囲で、
第1電極の高さの20分の1以上とすることができる。
【0020】また、第1電極と同一の層の周辺回路領域
に、絶縁膜に対してエッチング選択比を有する第2の絶
縁膜を形成できる。このような第2の絶縁膜により周辺
回路領域とメモリセル領域に形成される段差を緩和でき
る。
【0021】第1電極(下部電極)は、その側面および
底面が金属または金属化合物であり、その内部が心材で
ある構成、あるいは、その表面が金属または金属化合物
であり、その内部が空洞である構成、の何れかの構成と
することができる。心材としては、キャパシタ絶縁膜と
同一の材料、たとえばBST、または、タングステン、
チタン、タンタル、これらの窒化物、炭化物、酸化物、
または、シリコン窒化物を例示できる。
【0022】金属または金属化合物は、ルテニウムまた
はルテニウム化合物とすることができる。
【0023】第1電極と接続部材(プラグ)との間に
は、チタンアルミニウムナイトライド(TiAlN)
膜、窒化タングステン(WN)膜、チタンシリコンナイ
トライド(TiSiN)膜、タングステン(W)膜、窒
化チタン(TiN)膜、タンタルシリコンナイトライド
(TaSiN)膜、タングステンシリコンナイトライド
(WSiN)膜、窒化タンタル(TaN)膜、チタン
(Ti)膜、または、タンタル(Ta)膜が形成でき
る。
【0024】本発明の半導体集積回路装置の製造方法
は、(a)MISFETが形成された半導体基板の主面
上に第1絶縁膜を形成し、第1絶縁膜の接続孔に多結晶
シリコンを主成分とする接続部材と、接続孔上部の接続
部材の上面にバリア膜を形成する工程、(b)第1絶縁
膜上に第2絶縁膜を形成し、第2絶縁膜上に第2絶縁膜
に対してエッチング選択比を有する第3絶縁膜を形成す
る工程、(c)第3絶縁膜および第2絶縁膜にエッチン
グを施し、バリア膜の全部または一部表面を露出する孔
を形成する工程、(d)孔内に金属または金属化合物を
含む第1電極を形成する工程、(e)第3絶縁膜を除去
する工程、(f)第1電極表面および第2絶縁膜表面を
覆う誘電体膜を堆積し、誘電体膜を酸化性雰囲気で熱処
理する工程、を含む。
【0025】孔内への第1電極の形成は、孔を埋め込む
金属または金属化合物からなる導電膜の形成後、孔以外
の第3絶縁膜上の導電膜を除去する第1の方法、孔の内
面に沿う金属または金属化合物からなる導電膜の形成
後、孔を埋め込む心材膜を堆積し、孔以外の第3絶縁膜
上の導電膜および心材膜を除去する第2の方法、孔の内
面を覆いその内部に空洞を有する状態で孔の開口が閉塞
された金属または金属化合物からなる導電膜を堆積し、
孔以外の第3絶縁膜上の導電膜を除去する第3の方法、
の何れかの方法を用いる。
【0026】第3絶縁膜上の導電膜の除去は、導電膜を
CMP法により除去する第1の方法、導電膜をエッチバ
ック法により除去する第2の方法、第3絶縁膜上に多結
晶シリコン膜を形成し、多結晶シリコン膜、第3絶縁膜
および第2絶縁膜に孔を形成し、導電膜を堆積し、金属
または金属化合物とシリコンとを反応させる熱処理を施
した後、金属または金属化合物のシリサイド物を選択的
に除去する第3の方法、の何れかの方法を用いる。
【0027】第3絶縁膜の除去の際に、周辺回路領域の
第3絶縁膜を残存させることができ、バリア膜は、チタ
ンアルミニウムナイトライド(TiAlN)膜、窒化タ
ングステン(WN)膜、チタンシリコンナイトライド
(TiSiN)膜、タングステン(W)膜、窒化チタン
(TiN)膜、タンタルシリコンナイトライド(TaS
iN)膜、タングステンシリコンナイトライド(WSi
N)膜、窒化タンタル(TaN)膜、チタン(Ti)
膜、または、タンタル(Ta)膜であり、金属または金
属化合物は、ルテニウムまたはルテニウム化合物であ
り、誘電体膜は、BST(BaX Sr1-x TiO3
膜、STO(SrTiO3 )膜、または、酸化タンタル
(Ta2 5 )膜とすることができる。
【0028】このような製造方法によれば、孔の加工の
際にバリア膜がダメージを受けることとなるが、このダ
メージはシリコン酸化膜あるいはシリコン窒化膜のエッ
チングの際に受けるダメージであり、ルテニウム膜等を
エッチングする際の酸化性雰囲気におけるダメージより
は小さい。よって、バリア膜に要求される耐酸化性のレ
ベルは、ルテニウム等の金属材料を通してキャパシタ絶
縁膜の酸化熱処理の際に受ける酸化防止の程度に止ま
り、あまり大きくない。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明す
るための全図において同一機能を有するものは同一の符
号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
【0030】(実施の形態1)図1〜図11は、本発明
の一実施の形態であるDRAM(Dynamic Random Acces
s Memory)の製造方法を工程順に示した断面図である。
なお、基板の断面を示す各図の左側部分はDRAMのメ
モリセルが形成される領域(メモリセルアレイ)を示
し、右側部分は周辺回路領域を示している。
【0031】まず、図1に示すように、半導体基板(以
下単に基板という)1上にメモリセルの選択MISFE
TQs、周辺回路のnチャネル型MISFETQnおよ
びpチャネル型MISFETQpを形成し、さらに、こ
れらMISFETQs,Qn,Qp上にビット線BLお
よび第1層配線30〜33を形成する。
【0032】基板1には素子分離溝2が形成され、ウェ
ット酸化あるいはドライ熱酸化により膜厚の薄いシリコ
ン酸化膜6を形成した後、たとえばシリコン酸化膜7を
素子分離溝2に埋め込む。これをたとえばCMP(Chem
ical Mechanical Polishing)法により研磨して素子分
離溝2の内部に残し、素子分離領域を形成する。さら
に、基板1にp型もしくはn型のイオン注入を施し、メ
モリセルアレイの基板1にp型ウェル3およびn型ウェ
ル5を形成し、周辺回路領域の基板1にp型ウェル3お
よびn型ウェル4を形成する。その後、約800℃の熱
酸化でp型ウェル3およびn型ウェル4のそれぞれの表
面に清浄なゲート酸化膜8を形成する。
【0033】MISFETQs,Qn,Qpは以下のよ
うにして形成する。すなわち、ゲート酸化膜8上に、不
純物がドープされた多結晶シリコン膜をたとえばCVD
法で堆積し、その後、たとえばスパッタリング法でWN
膜とW膜とを堆積する。さらにその上部にCVD法でシ
リコン酸化膜を堆積する。上記W膜の応力緩和とWN膜
のデンシファイ(緻密化)とを目的とした熱処理を施し
た後、前記シリコン酸化膜の上部に窒化シリコン膜を堆
積する。この窒化シリコン膜をゲート電極パターンにパ
ターニングした後、窒化シリコン膜をマスクにして前記
シリコン酸化膜、W膜、WN膜および多結晶シリコン膜
をドライエッチングする。これにより、多結晶シリコン
膜、WN膜およびW膜からなるゲート電極9が形成され
る。さらに、これらのゲート電極9の上部にシリコン酸
化膜および窒化シリコン膜からなるキャップ絶縁膜10
が形成される。なお、メモリセルアレイに形成されたゲ
ート電極9は、ワード線WLとして機能する。
【0034】次に、ゲート電極9の両側のp型ウェル3
にn型不純物(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みする
ことによってn- 型半導体領域11を形成し、n型ウェ
ル4にp型不純物(ホウ素)をイオン打ち込みすること
によってp- 型半導体領域12を形成する。さらに、基
板1上に窒化シリコン膜13を堆積した後、メモリセル
アレイの基板1の上部をフォトレジスト膜(図示せず)
で覆い、周辺回路領域の窒化シリコン膜13を異方的に
エッチングすることによって、周辺回路領域のゲート電
極9の側壁にサイドウォールスペーサ13aを形成す
る。さらに、周辺回路領域のp型ウェル3にn型不純物
(リンまたはヒ素)をイオン打ち込みすることによって
+ 型半導体領域14(ソース、ドレイン)を形成し、
n型ウェル4にp型不純物(ホウ素)をイオン打ち込み
することによってp+ 型半導体領域15(ソース、ドレ
イン)を形成する。ここまでの工程で、周辺回路領域に
LDD(Lightly Doped Drain) 構造のソース、ドレイン
を備えたnチャネル型MISFETQnおよびpチャネ
ル型MISFETQpが形成される。
【0035】次に、ゲート電極9の上部にシリコン酸化
膜16(たとえばTEOS酸化膜)を堆積し、これをC
MP法で研磨してその表面を平坦化する。その後、フォ
トレジスト膜(図示せず)をマスクにしてメモリセルア
レイのシリコン酸化膜16をドライエッチングし、さら
に、シリコン酸化膜16の下層の窒化シリコン膜13を
ドライエッチングして2段階のエッチングによりコンタ
クトホール18、19を形成する。上記コンタクトホー
ル18、19を通じてメモリセルアレイのp型ウェル3
(n- 型半導体領域11)にn型不純物(リンまたはヒ
素)のイオンを打ち込み、n+ 型半導体領域17(ソー
ス、ドレイン)を形成する。ここまでの工程で、メモリ
セルアレイにnチャネル型で構成されるメモリセル選択
用MISFETQsが形成される。その後、コンタクト
ホール18、19の内部に不純物がドープされた多結晶
シリコン膜を埋め込んでプラグ20を形成する。プラグ
20は埋め込まれた多結晶シリコン膜をエッチバック
(またはCMP法で研磨)して形成する。さらに、シリ
コン酸化膜16の上部にたとえばCVD法でシリコン酸
化膜21を堆積した後、フォトレジスト膜(図示せず)
をマスクにしたドライエッチングで周辺回路領域のシリ
コン酸化膜21およびその下層のシリコン酸化膜16を
ドライエッチングする。これによりn+ 型半導体領域1
4、p+ 型半導体領域15、ゲート電極9、メモリセル
アレイのコンタクトホール18の上部に各々コンタクト
ホール22、23、24、25を形成する。その後、コ
ンタクトホール22、23、25の底部にシリサイド膜
26を形成し、コンタクトホール22、23、24、2
5の内部にプラグ27を形成する。シリサイド膜26の
形成はTi膜とTiN膜とを堆積した後に基板1を約6
50℃で熱処理することによって、プラグ27の形成は
たとえばCVD法でTiN膜およびW膜を堆積した後、
これをCMP法で研磨し、コンタクトホール22、2
3、24、25の内部のみに残すことによって行う。
【0036】次に、メモリセルアレイのシリコン酸化膜
21の上部にビット線BLを形成し、周辺回路領域のシ
リコン酸化膜21の上部に第1層目の配線30〜33を
形成する。ビット線BLおよび第1層目の配線30〜3
3は、例えばシリコン酸化膜21の上部にスパッタリン
グ法でW膜を堆積した後、フォトレジスト膜をマスクに
してこのW膜をドライエッチングすることによって形成
する。
【0037】次に、ビット線BLおよび第1層目の配線
30〜33の上部にシリコン酸化膜34を形成する。こ
のシリコン酸化膜34は、前記シリコン酸化膜16と同
様の方法で形成する。その後、シリコン酸化膜34にス
ルーホール38を形成する。スルーホール38の形成
は、シリコン酸化膜34の上部にCVD法で多結晶シリ
コン膜を堆積した後これをパターニングし、さらにこの
パターニングされた多結晶シリコン膜の側壁にサイドウ
ォールスペーサを形成し、このサイドウォールスペーサ
と多結晶シリコン膜とをマスクにしてエッチングにより
形成できる。このようにサイドウォールスペーサをもマ
スクに用いることにより、露光の解像度限界以下の加工
寸法でスルーホール38が形成できる。
【0038】次に、スルーホール38の内部にプラグ3
9を形成する。プラグ39は、スルーホール38の内部
を含むシリコン酸化膜34の上部にn型不純物(リン)
をドープした低抵抗多結晶シリコン膜をCVD法で堆積
した後、この多結晶シリコン膜をエッチバックしてスル
ーホール38の内部のみに残すことによって形成する。
次工程で説明するバリア膜40を形成するために、エッ
チバックを若干過剰に行い、プラグ39の表面がシリコ
ン酸化膜34表面よりも低く、すなわちスルーホール3
8の上部に凹部が形成されるようにする。
【0039】次に、図2に示すように、プラグ39上に
バリア膜40を形成する。バリア膜40の材料は、たと
えばタングステン(W)、タングステンナイトライド
(WN)、チタンナイトライド(TiN)、タンタルナ
イトライド(TaN)、チタンアルミニウムナイトライ
ド(TiAlN)、チタンシリコンナイトライド(Ti
SiN)、タンタルシリコンナイトライド(TaSi
N)、タングステンシリコンナイトライド(WSi
N)、ルテニウムシリサイド(RuSi)、タングステ
ンボライド(WB)、チタンボライド(TiB)、タン
グステンカーバイト(WC)、チタンカーバイト(Ti
C)等が例示できる。これらの材料を用いたバリア膜4
0は、後に説明するキャパシタ絶縁膜の酸化処理工程に
おいて、酸素の拡散をブロックする機能を有する。
【0040】バリア膜40は、たとえばプラグ39およ
びシリコン酸化膜34の表面にバリア膜40の材料であ
る被膜をCVD法またはスパッタ法により形成し、これ
をCMP法により研磨し、プラグ39上の凹部(スルー
ホール38の上部)にのみバリア膜40を残すことによ
り形成する。
【0041】次に、図3に示すように、シリコン酸化膜
34上にシリコン窒化膜41およびシリコン酸化膜42
を順次堆積する。
【0042】シリコン窒化膜41とシリコン酸化膜42
は、たとえばCVD法により形成できる。シリコン窒化
膜41は後に説明する下部電極の機械的強度を保持する
ために形成する。シリコン窒化膜41の膜厚はたとえば
100nmとする。また、シリコン酸化膜42は後に説
明する下部電極の形成に用いる。シリコン酸化膜42の
膜厚は下部電極の高さを決定する要素となり、キャパシ
タに要求される容量値から逆算して求められる。下部電
極を0.13μmの柱状で加工し、キャパシタ絶縁膜とし
てBST膜を用いてシリコン酸化膜換算の実効膜厚を0.
4nmにすることを前提とすれば、シリコン酸化膜42
の膜厚は700nmとなる。これにより下部電極のキャ
パシタとして寄与する部分の高さは700nmとなり、
キャパシタの容量値として40fFを確保できる。
【0043】シリコン窒化膜41の膜厚は前記の通り1
00nmにすることができるが、これは、後に説明する
下部電極の倒壊を防止するに必要な膜厚であれば良い。
たとえば下部電極の高さ(シリコン窒化膜41とシリコ
ン酸化膜42の膜厚の和)の20分の1であればよい。
ただし、シリコン窒化膜41が50nmより薄くなる場
合は十分な下部電極の機械的強度が得られなくなるた
め、シリコン窒化膜41の膜厚は最低でも50nmは必
要である。
【0044】次に、図4に示すように、シリコン酸化膜
42およびシリコン窒化膜41に孔43を形成する。孔
43の形成には、まず、シリコン酸化膜42上にフォト
レジスト膜(図示せず)を形成してこれをパターニング
する。本実施の形態では、シリコン酸化膜34の形成に
CMP法による研磨が用いられているため、シリコン酸
化膜34の平坦性が高く、このためシリコン酸化膜42
表面の平坦性も高く維持される。このため、シリコン酸
化膜42上に形成されるフォトレジスト膜への露光を精
密に行うことができる。このフォトレジスト膜は下部電
極形成のためのものであり最小加工寸法でパターニング
する必要がある。従って、露光精度を高くできることは
このフォトレジスト膜のパターニングにおいては非常に
都合がよい。フォトレジスト膜は、たとえば0.13μm
の開口径でパターニングされる。次に、このフォトレジ
スト膜をマスクとしてシリコン酸化膜42およびシリコ
ン窒化膜41にエッチングを施し、孔43を形成する。
このエッチングには2段階のエッチングを施すことがで
きる。すなわち、第1のエッチングは、シリコン酸化膜
がエッチングされるがシリコン窒化膜がエッチングされ
難い条件で行い、シリコン酸化膜42を十分なオーバー
エッチングの下でエッチング加工する。この際、シリコ
ン窒化膜41はエッチングストッパとして機能する。そ
の後、第2のエッチングをシリコン窒化膜がエッチング
される条件で行う。このエッチングは、シリコン窒化膜
41がシリコン酸化膜42と比較して十分に薄い膜厚で
形成されているため、多少のオーバーエッチングを施し
ても下地であるシリコン酸化膜34が過剰にエッチング
されることがない。このため、微細な開口径の孔43を
高いアスペクト比であっても高精度に加工することが可
能となる。
【0045】また、孔43を形成するエッチングでは、
バリア膜40の表面がエッチングされることとなり、ダ
メージを受ける。ただし、このダメージは、シリコン窒
化膜41のエッチング環境におけるダメージであり、ル
テニウム膜のパターニングにより下部電極を形成する場
合のような酸化性雰囲気でのエッチングではない。この
ため、エッチングにより受けるダメージが大きくなく、
バリア膜40に要求される耐酸化性をレベルを緩和する
ことができる。
【0046】次に、図5に示すように、孔43を埋め込
むようにルテニウム膜44を形成する。ルテニウム膜4
4の膜厚は、たとえば100nm〜200nmとする。
また、ルテニウム膜44の形成にはCVD法を用いる。
ソース(原料)ガスは、たとえば、Ru(BtCp)2
/THFを0.5sccm、O2 を50sccmとする。
ただし、BtCpはブチルシクロペンタ基(C5
8 (C4 9 )−)である。THFはテトラヒドロフラ
ン(C4 11O)であり、溶剤として作用する。
【0047】このように、ルテニウム膜44をCVD法
により堆積することにより、微細かつ高アスペクト比な
孔43への埋め込みが良好にできる。なお、ここでは、
ルテニウム膜44を例示しているが、ルテニウムに代え
て白金を用いても良い。白金をCVD法により堆積する
場合には、ソース(原料)ガスとして、たとえば、(M
eCp)Pt(Me)3 とO2 とを用いることができ
る。ただし、Meはメチル基(CH3 −)であり、Me
Cpはメチルシクロペンタ基(C5 8 (CH3)−)
である。
【0048】なお、ルテニウム膜44のCVD法による
堆積に先立ち、25nm〜100nm程度の膜厚のルテ
ニウム膜をスパッタ法により形成しても良い。この場
合、スパッタ法によるルテニウム膜がシード膜となりル
テニウム膜44の形成が容易になる。
【0049】次に、図6に示すように、シリコン酸化膜
42上のルテニウム膜44をエッチバック法により除去
し、孔43内にのみルテニウム膜44を残して、下部電
極45を形成する。エッチバック法に代えてCMP法を
用いても良い。
【0050】なお、下部電極45の形成後、ルテニウム
をデンシファイ(焼き締め)するための熱処理を施して
も良い。これにより下部電極45(ルテニウム)の応力
緩和を行える。
【0051】次に、図7に示すように、シリコン酸化膜
42を除去して、下部電極45の側面を露出する。シリ
コン酸化膜42の除去には、たとえばウェットエッチン
グ法を用いる。このとき、シリコン窒化膜41がエッチ
ングストッパとして機能する。このように下部電極45
の側面は露出するものの、その全部は露出することな
く、下部はシリコン窒化膜41に埋め込まれた状態とな
る。これにより、下部電極45の倒壊を防止し、機械的
強度を向上できる。
【0052】次に、図8に示すように、BST膜46を
形成する。BST膜46は、DRAMのキャパシタ絶縁
膜として機能する。BST膜46の膜厚はたとえば20
〜30nmとし、CVD法により形成する。さらに、ア
ズデポ状態のBST膜46では、酸素欠陥が多いため、
酸素欠陥を回復するための酸化熱処理を行う。酸化熱処
理は、たとえば酸素雰囲気中、500℃〜700℃の温
度範囲の条件で行う。ここでは酸素雰囲気を例示した
が、酸素に限られず、酸化窒素(NO、N2 O)、オゾ
ン(O3 )等の酸化性雰囲気でも良い。本実施の形態で
は、下部電極45にルテニウムを用いるため、BST膜
46の形成とその後の酸化処理により下部電極45とB
ST膜46の界面に誘電体が形成されることがない。す
なわち、BST膜46の堆積には酸素または酸素を含む
ガスが原料として用いられ、また、酸化処理においては
BST膜46を透過して活性な酸素が下部電極45との
界面にまで達する。このため、下部電極45表面が酸化
され、下部電極45とBST膜46との界面にルテニウ
ムの酸化物(酸化ルテニウム)が形成される。しかし、
酸化ルテニウムは導電性物質であり、酸化物の形成によ
り容量絶縁膜の実効膜厚が厚くなることがない。特に、
BST膜46の誘電率が高いため、低誘電率の絶縁膜が
形成されないメリットは大きい。
【0053】また、本実施の形態では、BST膜46の
形成とその後の酸化処理において、バリア膜40は下部
電極45とシリコン窒化膜41で覆われた状態で行われ
る。すなわちBST膜46の形成および酸化熱処理の際
の強い酸化作用の影響をあまり受けない状態におかれ
る。これによりバリア膜40に要求される耐酸化性のレ
ベルを緩和できる。バリア膜40に要求される耐酸化性
の程度は、BST膜46の酸化熱処理の際に、BST膜
46、下部電極45を透過してきた酸素をブロックする
に必要なブロッキング性と耐酸化性で十分である。
【0054】次に、図9に示すように、上部電極となる
導電膜47を形成する。導電膜47としては、窒化チタ
ン膜、ルテニウム膜、タングステン膜、ルテニウム膜と
タングステン膜あるいは窒化チタン膜との積層膜とする
ことができる。
【0055】次に、図10に示すように、導電膜47上
に図示しないフォトレジスト膜を形成し、これをマスク
として導電膜47およびBST膜46をエッチングす
る。これにより上部電極49と、BST膜46からなる
キャパシタ絶縁膜50とを形成する。また、このとき同
時にシリコン窒化膜41もエッチングして除去する。こ
れにより周辺回路部のシリコン窒化膜41が除去され、
後に周辺回路部にスルーホールが形成される際のエッチ
ングを容易にすることができる。
【0056】次に、図11に示すように、上部電極49
を覆うシリコン酸化膜52を形成する。シリコン酸化膜
52は、たとえばTEOS酸化膜の堆積とCMP法によ
る研磨により表面を平坦化して形成できる。シリコン酸
化膜52にフォトリソグラフィとエッチングを用いてス
ルーホール56,57を形成し、スルーホール56,5
7の内部を含むシリコン酸化膜52上にバリア膜である
窒化チタン膜58およびタングステン膜59を堆積す
る。窒化チタン膜58およびタングステン膜59の堆積
にはたとえばCVD法を用いる。窒化チタン膜58はス
ルーホール56,57の内壁に沿うように形成し、タン
グステン膜59はスルーホール56,57を埋め込むよ
うに形成する。次に、エッチバック法またはCMP法を
用いて、シリコン酸化膜52上の窒化チタン膜58およ
びタングステン膜59を除去する。これによりプラグ6
0を形成する。
【0057】次に、プラグ60に接続する第2層配線を
形成する。第2層配線は、シリコン酸化膜52上に形成
されたシリコン窒化膜61とその上層のシリコン酸化膜
62の溝63に形成される。溝63はシリコン酸化膜6
2上に形成されたフォトレジスト膜(図示せず)をマス
クとして、2段階のエッチングにより形成される。すな
わち、シリコン酸化膜がエッチングされるがシリコン窒
化膜がエッチングされない条件の第1段階のエッチング
によりシリコン酸化膜62をエッチングし、その後シリ
コン窒化膜がエッチングされる第2の段階のエッチング
によりシリコン窒化膜61をエッチングする。これによ
り、下地であるシリコン酸化膜52の過剰なエッチング
を防止できる。
【0058】溝63内への第2層の配線は、タンタル、
窒化チタン等のバリア膜64の堆積後、銅膜65をメッ
キ法あるいはスパッタ法により形成し、その後これをC
MP法により研磨して溝63内にのみ残すことにより形
成する。
【0059】その後、層間絶縁膜、第3層配線等上層配
線を形成することができるが、説明を省略する。
【0060】本実施の形態によれば、下部電極45の形
成を、ルテニウム膜のエッチング(パターニング)によ
り形成するのではなく、シリコン酸化膜42,シリコン
窒化膜41に形成された孔43内に埋め込むことにより
形成する。ルテニウム膜のエッチングと比較してシリコ
ン酸化膜、シリコン窒化膜のエッチングは容易であるた
め、本実施の形態の製造方法によれば、微細なキャパシ
タを容易に形成できる。また、ルテニウムをパターニン
グした場合には、エッチング雰囲気中に存在する高エネ
ルギーのスパッタ粒子による作用によりルテニウムパタ
ーン(下部電極)表面に凹凸が形成される不具合があ
る。このような凹凸はキャパシタの耐圧を低下させる可
能性がある。ところが、本実施の形態では、シリコン窒
化膜およびシリコン酸化膜のエッチングにより下部電極
45の外形が形成される。シリコン酸化膜、シリコン窒
化膜のエッチング断面はルテニウムの場合に比較してな
めらかであり、このため、下部電極45の表面をなめら
かに形成できる。この結果、キャパシタの耐電圧を高く
して信頼性の高いDRAMを形成できる。
【0061】また、バリア膜40を露出する孔43の加
工工程は、シリコン窒化膜のエッチング条件で行われる
ためバリア膜40の耐酸化性の要求レベルを緩和でき、
スパッタリング作用によるバリア膜40の消失を防止で
きる。すなわち、ルテニウム膜をパターニングすること
により下部電極を形成する方法では、バリア膜40がル
テニウムのエッチング環境に曝されることとなる。この
ルテニウムエッチング環境は極めて酸化性の強いもので
あり、また高エネルギーのスパッタ粒子が存在する。こ
のためバリア膜に要求される耐酸化性のレベルは極めて
高くなり、また耐スパッタ性が要求される。現実にはこ
のような耐酸化性、耐スパッタ性を有するバリア膜を得
ることは困難である。しかし、本実施の形態では、バリ
ア膜40が曝されるエッチング環境はシリコン窒化膜の
エッチング環境であり、耐酸化性あるいは耐スパッタ性
が強く要求されるものではない。このため、バリア膜4
0に要求される耐酸化性、耐スパッタ性のレベルはルテ
ニウムエッチングの場合のレベルより大幅に緩和でき
る。
【0062】また、キャパシタ絶縁膜となるBST膜4
6の形成、酸化処理の際に要求されるバリア膜40の耐
酸化性レベルも緩和される。すなわち、バリア膜40は
下部電極45あるいはシリコン窒化膜41で覆われてい
るため、BST膜46を堆積、熱処理する際にBST膜
46が直接バリア膜40に接触することはない。仮に本
実施の形態の製造方法を用いずにルテニウム膜をパター
ニングする方法により下部電極を形成する場合には、バ
リア膜40にBST膜46が直接接して形成されること
となる。BST膜はその膜堆積の環境が酸化性であるの
みならず、酸化改質処理される環境が高温度であるた
め、極めて強い酸か環境におかれる。このため、ルテニ
ウムパターニングにより下部電極を形成する場合にはバ
リア膜40に極めて高い耐酸化性が要求される。しかし
本実施の形態では前記の通りBST膜46が直接バリア
膜40に接して形成されることがない。このため、バリ
ア膜40への酸化作用は下部電極45あるいはシリコン
窒化膜41を透過してきた酸素によるものとなる。シリ
コン窒化膜の耐酸化性は極めて強いから、実質的には下
部電極45(ルテニウム)を透過する酸素による酸化作
用に耐える程度であれば十分である。このため、バリア
膜40に要求される耐酸化性は、下部電極45(ルテニ
ウム)を透過する酸素をブロッキングする程度まで緩和
することができる。これによりバリア膜40あるいはそ
の下層のポリシリコンプラグ39に酸化物が形成される
ことがなく、キャパシタとMISFET間の抵抗を増大
させることがない。この結果、高性能、高信頼性のDR
AMを形成できる。
【0063】さらに、下部電極45の底部がシリコン窒
化膜41に埋め込まれているため、下部電極45の機械
的強度を向上できる。すなわち、下部電極45はその底
面およびシリコン窒化膜41との接触部である側面で機
械的強度が保持される。このため下部電極45に内部応
力が作用しても下部電極45の底部で強固に保持され、
容易には倒壊せず、その機械的強度を高く維持できる。
【0064】(実施の形態2)図12〜図14は、本発
明の他の実施の形態であるDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。実施の形態1と同様、基板の断
面を示す各図の左側部分はメモリセルアレイを示し、右
側部分は周辺回路領域を示す。
【0065】本実施の形態の製造方法は、実施の形態1
における図2までの工程と同様であり、その詳細な説明
は省略する。
【0066】図12に示すように、シリコン酸化膜34
上にシリコン酸化膜70、シリコン窒化膜71およびシ
リコン酸化膜42を順次堆積する。シリコン酸化膜7
0、シリコン窒化膜71は、実施の形態1のシリコン窒
化膜41およびシリコン酸化膜42と同様にCVD法に
より形成する。ただし、シリコン酸化膜70とシリコン
窒化膜71とを合わせた膜厚が実施の形態1のシリコン
窒化膜41の膜厚に相当するように形成する。シリコン
窒化膜71は、実施の形態1のシリコン窒化膜41と同
様に下部電極を露出する際のエッチングストッパとして
機能させ、シリコン酸化膜70とシリコン窒化膜71と
で下部電極の下部を埋め込み倒壊を防止する作用をさせ
ることができる。実施の形態1ではシリコン窒化膜41
の単層を用いたが、本実施の形態ではシリコン酸化膜7
0とシリコン窒化膜71の積層膜を用いる。シリコン酸
化膜70はシリコン窒化膜71(シリコン窒化膜41)
よりも誘電率が低いので、実施の形態1と同様の機能を
有しながらも、下部電極間の誘電率を下げて下部電極の
浮遊容量を低減できる。
【0067】次に、図13に示すように、孔43のパタ
ーンをシリコン酸化膜42に形成する。このパターン形
成のエッチングの際にはシリコン酸化膜がエッチングさ
れるがシリコン窒化膜がエッチングされ難い条件で行
う。このため、シリコン窒化膜71は、孔43形成のた
めのエッチングストッパとして機能し、実施の形態1と
同様に孔43の形成を2段階のエッチングで行える。
【0068】次に、図14に示すように、さらにエッチ
ングを行い、孔43を完成する。このエッチングでは、
シリコン窒化膜およびシリコン酸化膜がエッチングされ
る条件で行う。
【0069】この後の工程は実施の形態1と同様である
ため説明を省略する。
【0070】本実施の形態によれば、下部電極の下部を
埋め込む絶縁膜にシリコン酸化膜70とシリコン窒化膜
71の積層膜を用いるため、下部電極間の浮遊容量を低
減できる。
【0071】なお、実施の形態1では、下部電極下部を
埋め込む絶縁膜としてシリコン窒化膜を例示し、実施の
形態2ではシリコン酸化膜とシリコン窒化膜の積層膜を
例示したが、絶縁膜はシリコン酸化膜でも良い。この場
合、シリコン酸化膜42とのエッチング選択比が必要で
ある。たとえばシリコン酸化膜42としてSOG(Spin
On Glass )膜を用い、下部電極下部を埋め込む絶縁膜
にTEOSを用いたシリコン酸化膜(TEOS酸化膜)
を用いることができる。この場合、シリコン酸化膜の誘
電率は低いので、さらに下部電極間の浮遊容量を低減で
きる。
【0072】(実施の形態3)図15〜図18は、本発
明の他の実施の形態であるDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。実施の形態1、2と同様、基板
の断面を示す各図の左側部分はメモリセルアレイを示
し、右側部分は周辺回路領域を示す。
【0073】本実施の形態の製造方法は、実施の形態1
における図3までの工程と同様であり、その詳細な説明
は省略する。
【0074】図15に示すように、シリコン酸化膜42
上に多結晶シリコン膜80を形成し、図16に示すよう
に、孔43を形成する。多結晶シリコン膜80およびシ
リコン酸化膜42への孔43の形成は、実施の形態1の
ようにフォトレジスト膜をマスクとしたパターニングに
より形成できるが、フォトレジスト膜を用いて多結晶シ
リコン膜80をパターニングし、このパターニングされ
た多結晶シリコン膜80をマスクとしてシリコン酸化膜
42にエッチングを施しても良い。この場合、多結晶シ
リコン膜80はハードマスクとして機能し、微細な孔4
3の形成に適する。
【0075】次に、図17に示すように、実施の形態1
と同様にルテニウム膜44を形成する。
【0076】次に、半導体基板1に熱処理を施す。この
熱処理は、ルテニウム膜44と多結晶シリコン膜80と
が反応してルテニウムシリサイドが形成されるように処
理する。たとえばRTA(Rapid Thermal Anneal)法を
用いて処理できる。このような処理により図18に示す
ように、シリコン酸化膜42の表面にはルテニウムシリ
サイド膜81が形成される。一方孔43の内部には未反
応のルテニウム膜44が残存する。
【0077】次に、このルテニウムシリサイド膜81を
選択的に除去し、孔43内にルテニウム膜44を残し
て、実施の形態1と同様にシリコン酸化膜42を除去す
る。これにより下部電極45を形成する。この後の工程
は実施の形態1と同様である。
【0078】ルテニウムシリサイド膜81の除去は、ル
テニウム膜44に対して選択的にエッチングできる方法
であればよい。たとえばドライエッチングを用いたエッ
チバック法、CMP法、酸溶液を用いたウェットエッチ
ング法等である。
【0079】ルテニウムシリサイド膜81の除去は実施
の形態1のようなルテニウム膜の除去よりも容易であ
り、本実施の形態の製造方法を用いて容易に下部電極4
5を形成できる。
【0080】(実施の形態4)図19は、本発明の他の
実施の形態であるDRAMの製造方法を示した断面図で
ある。実施の形態1と同様、基板の断面を示す各図の左
側部分はメモリセルアレイを示し、右側部分は周辺回路
領域を示す。本実施の形態の製造方法は、実施の形態1
の図6までの工程と同様である。
【0081】図19に示すように、シリコン酸化膜42
の除去の際に、周辺回路領域のシリコン酸化膜42上に
フォトレジスト膜85を形成し、このフォトレジスト膜
85の存在下でシリコン酸化膜42にエッチングを施
す。これにより、下部電極45を露出するとともに周辺
回路領域にシリコン酸化膜42を残存させる。
【0082】このようなシリコン酸化膜42には、キャ
パシタの形成後、第2層配線を形成する際に、その下地
となるシリコン酸化膜52の表面段差を緩和する機能が
ある。仮にシリコン酸化膜52が存在しない場合には、
キャパシタと第2層配線とを絶縁する層間絶縁膜(シリ
コン酸化膜52)のアズデポ状態では、その表面に大き
な段差が形成される。この段差をなくすには、シリコン
酸化膜52を厚く形成し、CMP法等を用いて平坦化す
る必要がある。このような平坦化はシリコン酸化膜52
を厚く形成しているため工程負荷が大きくなる。またS
OG膜を用いて段差を緩和する方法も考え得るが、リフ
ローに伴う熱劣化が大きく、高性能なDRAMの製造方
法には適さない。しかし、本実施の形態のようにシリコ
ン酸化膜42を周辺回路に残存させれば、工程を大幅に
増加させることなく容易に段差の緩和を図れる。
【0083】なお、図20に示すように、ダミー下部電
極86を形成し、このダミー下部電極86にかかるよう
にマスク87を形成してシリコン酸化膜42をエッチン
グしてもよい。マスク87はたとえばシリコン窒化膜と
することができる。図20に続けて実施の形態1の工程
を経過し、キャパシタが形成された状態を図21に示
す。
【0084】本実施の形態によれば、周辺回路とメモリ
セルとの境界に形成される段差(セル段差)を工程を大
幅に増加させることなく、低減できる。
【0085】(実施の形態5)図22〜図25は、本発
明の他の実施の形態であるDRAMの製造方法を示した
断面図である。実施の形態1と同様、基板の断面を示す
各図の左側部分はメモリセルアレイを示し、右側部分は
周辺回路領域を示す。本実施の形態の製造方法は、実施
の形態1の図4までの工程と同様である。
【0086】図22に示すように、孔43の内面に沿う
ルテニウム膜90を形成する。ルテニウム膜90は実施
の形態1と同様に堆積できる。ただし、ルテニウム膜9
0は、実施の形態1のように孔43の内部を埋め込むよ
うに堆積するのではなく、孔43の凹部が維持されてい
るように堆積する。
【0087】次に、図23に示すように、孔43の凹部
を埋め込む心材膜91をルテニウム膜90上に形成す
る。心材膜91は、たとえばBST膜とする。この場
合、実施の形態1のBST膜と同様に形成できる。BS
T膜に代えて、タングステン、チタン、タンタル、これ
らの窒化物、炭化物、酸化物、または、シリコン窒化物
を例示できる。心材膜91は、孔43の凹部を埋め込め
るものであれば良く、前記した材料には限られない。
【0088】次に、図24に示すように、孔43以外の
シリコン酸化膜42上の心材膜91およびルテニウム膜
90を除去する。除去には、CMP法、エッチバック法
等を用いることができる。
【0089】次に、図25に示すように、シリコン酸化
膜42を実施の形態1と同様に除去して下部電極92を
形成する。下部電極92は、図示するようにルテニウム
膜と心材とからなる。このように心材として用いて下部
電極92を構成することにより、下部電極92の内部応
力を低減し、下部電極92の機械的強度を向上できる。
これによりDRAMの信頼性を向上できる。
【0090】この後の工程は、実施の形態1と同様であ
るため、説明を省略する。
【0091】本実施の形態によれば、下部電極92をル
テニウム膜と心材で構成するため、下部電極92全体の
応力を緩和でき、下部電極92の倒壊を防止できる。こ
れによりDRAMの信頼性の向上とプロセスマージンを
増加できる。また、ルテニウム膜90は、孔43内部を
全部埋め込むように堆積せず、必要最低限の膜厚で堆積
できる。このため材料コストを低減できる。
【0092】(実施の形態6)図26〜図28は、本発
明の他の実施の形態であるDRAMの製造方法を示した
断面図である。実施の形態1と同様、基板の断面を示す
各図の左側部分はメモリセルアレイを示し、右側部分は
周辺回路領域を示す。本実施の形態の製造方法は、実施
の形態1の図4までの工程と同様である。
【0093】図26に示すように、ルテニウム膜95を
孔43を有するシリコン酸化膜42上に形成する。本実
施の形態では、図示するように孔43内部を埋め込むよ
うに形成するのではなく、孔43内に空洞96を有する
ように形成する。空洞96を形成するように形成するに
は、たとえばCVD法においてステップカバレッジに劣
る条件を選択できる。通常、ステップカバレッジに優れ
た成膜は難しく、たとえば成膜速度が低下する等の副作
用がある。ところが、本実施の形態では、敢えてステッ
プカバレッジに劣る条件を選択できるので、成膜速度そ
の他の条件を有利に設定できる。この結果、製造条件の
マージンを増加して工程を安定することが容易になる。
【0094】次に、図27に示すように、孔43以外の
シリコン酸化膜42上のルテニウム膜95を除去する。
除去の方法は、たとえばCMP法、エッチバック法を用
いる。
【0095】次に、図28に示すように、シリコン酸化
膜42を実施の形態1と同様に除去して下部電極97を
露出する。その後の工程は実施の形態1と同様である。
【0096】本実施の形態によれば、下部電極97に空
洞96を有するため、下部電極97全体の応力を緩和で
き、下部電極97の機械的強度を向上できる。これによ
り下部電極97の倒壊を防止してDRAMキャパシタの
信頼性を向上できる。また、ルテニウム膜95の堆積条
件を有利に設定できるため、工程マージンを増加し、信
頼性、コスト競争力を向上できる。
【0097】以上、本発明者によってなされた発明を実
施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実
施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱し
ない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0098】たとえば、前記実施の形態では、下部電極
としてルテニウムを例示したが、これに限られず、貴金
属膜、そのシリサイド膜もしくは酸化膜またはそれらの
化合物膜、たとえば白金膜、ルテニウムシリサイド膜、
または、SRO膜でも良い。これらを下部電極に用いて
も誘電率の高いBST膜をキャパシタ絶縁膜に適用でき
る。
【0099】前記実施の形態では、キャパシタ絶縁膜と
してBST膜を例示したが、STO膜、または、酸化タ
ンタル膜でもよい。
【0100】前記実施の形態では、DRAMに適用した
場合について説明したが、DRAMを含む半導体集積回
路装置、たとえばシステムLSI等に広く適用すること
ができる。
【0101】前記実施の形態においてそれらを組み合わ
せて適用してもよい。たとえば実施の形態2〜4の製造
方法に実施の形態5,6の下部電極を適用してもよい。
【0102】
【発明の効果】本願によって開示される発明のうち、代
表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、
以下の通りである。
【0103】ルテニウム等貴金属材料を下部電極に用い
た場合の、下部電極の機械的強度を向上することができ
る。
【0104】ルテニウム等貴金属材料を下部電極に用い
た場合の、下部電極加工の際、あるいは、キャパシタ絶
縁膜形成の際のバリア膜に要求される耐酸化性、耐スパ
ッタリング性の問題を回避することができる。
【0105】ルテニウム等貴金属材料を下部電極に用い
た場合の、下部電極加工を容易にでき、下部電極表面を
なめらかにしてDRAMキャパシタの耐電圧等信頼性を
向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態(実施の形態1)である
DRAMの製造方法を工程順に示した断面図である。
【図2】実施の形態1のDRAMの製造方法を工程順に
示した断面図である。
【図3】実施の形態1のDRAMの製造方法を工程順に
示した断面図である。
【図4】実施の形態1のDRAMの製造方法を工程順に
示した断面図である。
【図5】実施の形態1のDRAMの製造方法を工程順に
示した断面図である。
【図6】実施の形態1のDRAMの製造方法を工程順に
示した断面図である。
【図7】実施の形態1のDRAMの製造方法を工程順に
示した断面図である。
【図8】実施の形態1のDRAMの製造方法を工程順に
示した断面図である。
【図9】実施の形態1のDRAMの製造方法を工程順に
示した断面図である。
【図10】実施の形態1のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図11】実施の形態1のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図12】本発明の他の実施の形態(実施の形態2)で
あるDRAMの製造方法を工程順に示した断面図であ
る。
【図13】実施の形態2のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図14】実施の形態2のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図15】本発明の他の実施の形態(実施の形態3)で
あるDRAMの製造方法を工程順に示した断面図であ
る。
【図16】実施の形態3のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図17】実施の形態3のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図18】実施の形態3のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図19】本発明の他の実施の形態(実施の形態4)で
あるDRAMの製造方法を示した断面図である。
【図20】実施の形態4のDRAMの製造方法の他の例
を示した断面図である。
【図21】実施の形態4のDRAMの製造方法の他の例
を示した断面図である。
【図22】本発明の他の実施の形態(実施の形態5)で
あるDRAMの製造方法を示した断面図である。
【図23】実施の形態5のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図24】実施の形態5のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図25】実施の形態5のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図26】本発明の他の実施の形態(実施の形態6)で
あるDRAMの製造方法を示した断面図である。
【図27】実施の形態6のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【図28】実施の形態6のDRAMの製造方法を工程順
に示した断面図である。
【符号の説明】
1 基板 2 素子分離溝 3 p型ウェル 4 n型ウェル 5 n型ウェル 6 シリコン酸化膜 7 シリコン酸化膜 8 ゲート酸化膜 9 ゲート電極 10 キャップ絶縁膜 11 n- 型半導体領域 12 p- 型半導体領域 13 窒化シリコン膜 13a サイドウォールスペーサ 14 n+ 型半導体領域 15 p+ 型半導体領域 16 シリコン酸化膜 17 n+ 型半導体領域 18 コンタクトホール 20 プラグ 21 シリコン酸化膜 22 コンタクトホール 26 シリサイド膜 27 プラグ 30〜33 第1層配線 34 シリコン酸化膜 38 スルーホール 39 プラグ 40 バリア膜 41 シリコン窒化膜 42 シリコン酸化膜 43 孔 44 ルテニウム膜 45 下部電極 46 BST膜 47 ルテニウム膜 48 タングステン膜 49 上部電極 50 キャパシタ絶縁膜 51 ローカル配線 52 シリコン酸化膜 56、57 スルーホール 58 窒化チタン膜 59 タングステン膜 60 プラグ 61 シリコン窒化膜 62 シリコン酸化膜 63 溝 64 バリア膜 65 銅膜 70 シリコン酸化膜 71 シリコン窒化膜 80 多結晶シリコン膜 81 ルテニウムシリサイド膜 85 フォトレジスト膜 86 ダミー下部電極 87 マスク 90 ルテニウム膜 91 心材膜 92 下部電極 95 ルテニウム膜 96 空洞 97 下部電極 BL ビット線 Qn nチャネル型MISFET Qp pチャネル型MISFET Qs メモリセル選択用MISFET WL ワード線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 太田 裕之 茨城県土浦市神立町502番地 株式会社日 立製作所機械研究所内 (72)発明者 山田 悟 東京都青梅市新町六丁目16番地の3 株式 会社日立製作所デバイス開発センタ内 Fターム(参考) 5F083 AD10 AD31 AD42 AD48 AD49 GA25 JA06 JA13 JA14 JA35 JA37 JA38 JA39 JA40 JA56 MA03 MA05 MA06 MA16 MA17 MA19 MA20 PR03 PR05 PR06 PR07 PR10 PR12 PR21 PR22 PR23 PR33 PR34 PR39 PR40 PR43 PR44 PR45 PR53 PR54 PR55 ZA28

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メモリセル毎に設けられた情報蓄積容量
    素子用の第1電極と、前記第1電極に対向して形成され
    た第2電極と、前記第1および第2電極間に形成された
    容量絶縁膜とを含む半導体集積回路装置であって、 前記第1電極は筒形状で形成され、その全体または表面
    が金属または金属化合物で構成され、前記容量絶縁膜が
    高誘電体層または強誘電体層からなり、 前記第1電極の下部が絶縁膜に埋め込まれていることを
    特徴とする半導体集積回路装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の半導体集積回路装置であ
    って、 前記絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜または
    それらの積層膜であることを特徴とする半導体集積回路
    装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の半導体集積回路
    装置であって、 前記絶縁膜の膜厚は、50nm未満とならない範囲であ
    って、前記第1電極の高さの20分の1以上であること
    を特徴とする半導体集積回路装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3の何れか一項に記載の半導
    体集積回路装置であって、 前記第1電極と同一の層の周辺回路領域に、前記絶縁膜
    に対してエッチング選択比を有する第2の絶縁膜が形成
    されていることを特徴とする半導体集積回路装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4の何れか一項に記載の半導
    体集積回路装置であって、前記第1電極は、 その側面および底面が金属または金属化合物で構成さ
    れ、その内部が心材で構成され、前記心材が前記誘電体
    と同一の材料、タングステン、チタン、タンタル、これ
    らの窒化物、炭化物、酸化物、または、シリコン窒化物
    である第1の構成、 その表面が金属または金属化合物で構成され、その内部
    が空洞である第2の構成、 の何れかの構成を有することを特徴とする半導体集積回
    路装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5の何れか一項に記載の半導
    体集積回路装置であって、 前記金属または金属化合物は、ルテニウムまたはルテニ
    ウム化合物であることを特徴とする半導体集積回路装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6の何れか一項に記載の半導
    体集積回路装置であって、 前記第1電極は、多結晶シリコンを主成分とする接続部
    材を介してMISFETのソース・ドレインとして機能
    する半導体領域に接続され、 前記第1電極と前記接続部材との間には、チタンアルミ
    ニウムナイトライド(TiAlN)膜、窒化タングステ
    ン(WN)膜、チタンシリコンナイトライド(TiSi
    N)膜、タングステン(W)膜、窒化チタン(TiN)
    膜、タンタルシリコンナイトライド(TaSiN)膜、
    タングステンシリコンナイトライド(WSiN)膜、窒
    化タンタル(TaN)膜、チタン(Ti)膜、または、
    タンタル(Ta)膜が形成されていることを特徴とする
    半導体集積回路装置。
  8. 【請求項8】 (a)MISFETが形成された半導体
    基板の主面上に第1絶縁膜を形成し、前記第1絶縁膜の
    接続孔に多結晶シリコンを主成分とする接続部材と、前
    記接続孔上部の前記接続部材の上面にバリア膜を形成す
    る工程、 (b)前記第1絶縁膜上に第2絶縁膜を形成し、前記第
    2絶縁膜上に前記第2絶縁膜に対してエッチング選択比
    を有する第3絶縁膜を形成する工程、 (c)前記第3絶縁膜および第2絶縁膜にエッチングを
    施し、前記バリア膜の全部または一部表面を露出する孔
    を形成する工程、 (d)前記孔内に金属または金属化合物を含む第1電極
    を形成する工程、 (e)前記第3絶縁膜を除去する工程、 (f)前記第1電極表面および前記第2絶縁膜表面を覆
    う誘電体膜を堆積し、前記誘電体膜を酸化性雰囲気で熱
    処理する工程、 を含むことを特徴とする半導体集積回路装置の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の半導体集積回路装置の製
    造方法であって、前記孔内への前記第1電極の形成は、 前記孔を埋め込む金属または金属化合物からなる導電膜
    の形成後、前記孔以外の前記第3絶縁膜上の前記導電膜
    を除去する第1の方法、 前記孔の内面に沿う金属または金属化合物からなる導電
    膜の形成後、前記孔を埋め込む心材膜を堆積し、前記孔
    以外の前記第3絶縁膜上の前記導電膜および心材膜を除
    去する第2の方法、 前記孔の内面を覆いその内部に空洞を有する状態で前記
    孔の開口が閉塞された金属または金属化合物からなる導
    電膜を堆積し、前記孔以外の前記第3絶縁膜上の前記導
    電膜を除去する第3の方法、 の何れかの方法を用いることを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の半導体集積回路装置の
    製造方法であって、 前記第3絶縁膜上の前記導電膜の除去は、 前記導電膜をCMP法により除去する第1の方法、 前記導電膜をエッチバック法により除去する第2の方
    法、 前記第3絶縁膜上に多結晶シリコン膜を形成し、前記多
    結晶シリコン膜、第3絶縁膜および第2絶縁膜に前記孔
    を形成し、前記導電膜を堆積し、前記金属または金属化
    合物とシリコンとを反応させる熱処理を施した後、前記
    金属または金属化合物のシリサイド物を選択的に除去す
    る第3の方法、 の何れかの方法を用いることを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10の何れか一項に記載の
    半導体集積回路装置の製造方法であって、 前記第3絶縁膜の除去の際に、周辺回路領域の前記第3
    絶縁膜を残存させることを特徴とする半導体集積回路装
    置の製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項8〜11の何れか一項に記載の
    半導体集積回路装置の製造方法であって、 前記バリア膜は、チタンアルミニウムナイトライド(T
    iAlN)膜、窒化タングステン(WN)膜、チタンシ
    リコンナイトライド(TiSiN)膜、タングステン
    (W)膜、窒化チタン(TiN)膜、タンタルシリコン
    ナイトライド(TaSiN)膜、タングステンシリコン
    ナイトライド(WSiN)膜、窒化タンタル(TaN)
    膜、チタン(Ti)膜、または、タンタル(Ta)膜で
    あり、 前記金属または金属化合物は、ルテニウムまたはルテニ
    ウム化合物であり、 前記誘電体膜は、BST(BaX Sr1-x TiO3
    膜、STO(SrTiO 3 )膜、または、酸化タンタル
    (Ta2 5 )膜であることを特徴とする半導体集積回
    路装置の製造方法。
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