JP2003223817A - 平形ケーブル - Google Patents

平形ケーブル

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JP2003223817A
JP2003223817A JP2002049945A JP2002049945A JP2003223817A JP 2003223817 A JP2003223817 A JP 2003223817A JP 2002049945 A JP2002049945 A JP 2002049945A JP 2002049945 A JP2002049945 A JP 2002049945A JP 2003223817 A JP2003223817 A JP 2003223817A
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flat
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JP2002049945A
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Masaaki Nakano
雅章 中野
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Yazaki Corp
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/08Flat or ribbon cables
    • H01B7/0823Parallel wires, incorporated in a flat insulating profile
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/17Protection against damage caused by external factors, e.g. sheaths or armouring
    • H01B7/18Protection against damage caused by wear, mechanical force or pressure; Sheaths; Armouring
    • H01B7/184Sheaths comprising grooves, ribs or other projections

Landscapes

  • Insulated Conductors (AREA)
  • Electric Cable Installation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 屋内電気配線において束巻き梱包されていて
も、束からの取出し作業を容易に行うことが可能で、屋
内電気配線における識別性に優れ、容易にシース剥離を
することができる平形ケーブルを提供する。 【解決手段】 導体21を絶縁体22で被覆してなる絶
縁線心23を複数本並列に配置して、その上にシース2
4を一括被覆してなる平形ケーブルにおいて、前記平形
ケーブルの外周表面を構成する2つの曲面部24a,2
4b及び2つの平面部24c,24dのうちの3面に、
突起部25を前記平形ケーブルの長手方向に連続して設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅やビルディン
グ等の屋内電気配線に用いられている平形ケーブルに関
するものであって、特に、束からの取出し性がよく、施
工作業性と識別性に優れた平形ケーブルに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から住宅やビルディング等の屋内電
気配線には、導体を絶縁体で被覆した絶縁線心を複数本
並列に配置してシースで一括被覆してなる平形ケーブル
が広く用いられている。この平形ケーブルには、一般的
に600Vビニル絶縁ビニルシース平形ケーブル(VV
F)が用いられていて、住宅やビルディング等における
屋内電気配線が行われていた。
【0003】図9には、従来の平形ケーブルが示されて
いる。図において、平形ケーブル1は、導体2を絶縁体
3で被覆してなる絶縁線心4を複数本並列に配置して、
その上からシース5で一括被覆している構造となってい
る。図においては、3本の絶縁線心4が設けられてい
て、絶縁線心4aは黒色、絶縁線心4bは白色、絶縁線
心4cは赤色、というようにそれぞれ異なる色彩で識別
ができるようになっている。
【0004】また、このような平形ケーブル1は、通
常、束巻き収納されていて、配線作業時には、この平形
ケーブル1を束から引出して使用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の平形ケーブル1には次のような問題があった。すな
わち、図9に示すVVFからなる平形ケーブル1は、シ
ース5がポリ塩化ビニルで形成されていたので、平形ケ
ーブル1を束巻き収納しておくと、シース5同士の融着
性が高く、平形ケーブル1の平面部同士が貼りついてし
まうことがあった。このため、束巻きされた平形ケーブ
ル1を束から取出す作業をする際に、他のケーブルと貼
りついてしまい、平形ケーブル1を取出すことが困難と
なって、布設における作業性がよくなかった。
【0006】また、従来の平形ケーブル1は屋内電気配
線において分岐接続を行う際に、同色の絶縁線心同士を
接続しなくてはならないため、分岐接続の度に平形ケー
ブル1の端部のシース5を剥離して絶縁線心4の色彩を
確認する必要があり、識別作業性が良くなかった。
【0007】また、住宅やビルディングにおける屋内電
気配線は天井裏等の暗所において接続作業をすることが
多かったため、暗所において平形ケーブル1の各絶縁線
心4の色彩を目視で確認することが困難となり、誤配線
をしてしまうことがあった。
【0008】さらに、従来の平形ケーブル1は、屋内電
気配線において、平形ケーブル1を管路に挿通させるこ
とがあったが、管路に平形ケーブルを挿通させようとす
ると、管路や他ケーブルと平形ケーブル1との間に接触
抵抗が生じてしまい、平形ケーブルを管路等に通線させ
ることが困難となってしまっていた。
【0009】このため、図10に示すように、ケーブル
6のシース外周7に散点状の突起部8を設けて、管路と
ケーブル6との接触抵抗を減少させるようにしたものが
ある。しかしながら、散点状の突起部8では、管路等の
通線途中に段差があると、この部分でかえって接触抵抗
が増大してしまっていた。また、この散点状の突起部8
を形成させるためには、例えば超高分子量ポリエチレン
をシース外周7に押出し被覆して散点状に突起部8を発
生させる等の高技術を必要としていたので、製造コスト
が高くなってしまっていた。
【0010】本発明の目的は、屋内電気配線において束
巻き梱包されていても、束からの取出し作業を容易に行
うことのできる平形ケーブルを提供することにある。
【0011】本発明の他の目的は、屋内電気配線におけ
る識別性に優れ、容易にシース剥離をすることができる
平形ケーブルを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の平形ケーブルは、導体を絶縁体で
被覆してなる絶縁線心を複数本並列に配置して、その上
にシースを一括被覆してなる平形ケーブルにおいて、前
記平形ケーブルの外周表面を構成する平面部に、突起部
を前記平形ケーブルの長手方向に連続して設けたことを
特徴としている。このように請求項1に記載の発明によ
ると、シース同士が貼りつくことがなく、平形ケーブル
を束から容易に取出すことができる。
【0013】上記目的を達成するために、請求項2に記
載の平形ケーブルは、前記突起部を断面周面に間欠的に
形成したものであることを特徴としている。このように
請求項2に記載の発明によると、シース同士がかみ合っ
てしまうことなく、平形ケーブルを束から容易に取出す
ことができる。
【0014】上記目的を達成するために、請求項3に記
載の平形ケーブルは、導体を絶縁体で被覆してなる絶縁
線心を複数本並列に配置して、その上にシースを一括被
覆してなる平形ケーブルにおいて、前記平形ケーブルの
外周表面を構成する2つの曲面部及び2つの平面部のう
ちの3面に、突起部を前記平形ケーブルの長手方向に連
続して設けたことを特徴としている。このように請求項
3に記載の発明によると、管路に挿通させる際の接触抵
抗が小さい平形ケーブルを提供することができる。
【0015】上記目的を達成するために、請求項4に記
載の平形ケーブルは、前記平形ケーブルの突起部を形成
しない面が2面ある曲面部のいずれかであることを特徴
としている。このように請求項4に記載の発明による
と、識別性に優れた平形ケーブルを提供することができ
る。
【0016】上記目的を達成するために、請求項5に記
載の平形ケーブルは、前記突起部に溝部を設けたもので
あることを特徴としている。このように請求項5に記載
の発明によると、シース剥離を容易にすることができる
作業性に優れた平形ケーブルを提供することができる。
【0017】上記目的を達成するために、請求項6に記
載の平形ケーブルは、前記突起部を前記絶縁線心同士の
外周接触端と対応する位置に設けたことを特徴としてい
る。このように請求項6に記載の発明によると、シース
剥離をする際に絶縁線心に傷をつけることがなくなる。
【0018】上記目的を達成するために、請求項7に記
載の平形ケーブルは、前記突起部を、前記2つの突起部
を隣接させ、該突起部間に空間を設けて形成したことを
特徴としている。このように請求項7に記載の発明によ
ると、シース剥離を容易にすることができる作業性に優
れた平形ケーブルを提供することができる。
【0019】上記目的を達成するために、請求項8に記
載の平形ケーブルは、前記シースにはマーキングを施し
たことを特徴としている。このように請求項8に記載の
発明によると、作業時にシース内の絶縁線心を容易に識
別することができる。
【0020】上記目的を達成するために、請求項9に記
載の平形ケーブルは、前記複数個の突起部のうち一端に
設けられた突起部が他の突起部及び前記シースと異なる
色彩が施されていることを特徴としている。このように
請求項9に記載の発明によると、作業時にシース内の絶
縁線心を容易に識別することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る平形ケーブル
の実施の形態について説明する。図1には、本発明に係
る平形ケーブルの一実施の形態を示す端面図が示されて
いる。図において、10は本発明に係る平形ケーブルで
あって、導体11を絶縁体12で被覆してなる絶縁線心
13を複数本設けて、これらの複数本の絶縁線心13を
並列に配置して、該絶縁線心13を一括してシース14
で押出し被覆している。本実施の形態において、平形ケ
ーブル10には600Vビニル絶縁ビニルシース平形ケ
ーブル(VVF)が用いられている。
【0022】本実施の形態においては、絶縁線心13は
3本備えられていて、これらの絶縁線心13がシース1
4に一括して被覆されていて、短径7.6mm、長径1
7mmの平形ケーブル10が形成されている。
【0023】これらの絶縁線心13を被覆するシース1
4の2つの平面部には、略同一の高さの突起部15が平
形ケーブル10の長手方向に連続して設けられている。
図2には、図1のAに示す箇所の拡大図が示されてい
る。
【0024】図2は、図1における平形ケーブル10の
シース14の一部拡大図である。図において、シース1
4の2つの平面部には突起部15が設けられている。こ
の突起部15は複数個設けられていて、平形ケーブル1
0の平面部に略三角形状に形成されている。この図にお
ける突起部15は、便宜上大きく描かれているが、実際
には高さ1mm程度となっている。
【0025】本実施の形態において、突起部15がシー
ス14の2つの平面部に設けられているのは、この平形
ケーブル10を束巻き収納する際に、束巻きされた該平
形ケーブル10の平面部が接触して、シース14同士が
貼りついてしまうのを防止するためである。平面部の表
面上に複数個の突起部15を設けて、この突起部15の
先端だけが他ケーブル等と接触するようにさせることに
より、平形ケーブル10が束巻きされた際に、シース1
4同士が接触する箇所を少なくすることができる。
【0026】ここで、この複数個の突起部15は、断面
周面に間欠的に設けられていることが好ましい。この突
起部15を密接して連続するように設けると、束巻き収
納した際に、突起部15同士の凹凸がかみ合ってしま
い、束から平形ケーブルを引出す際の良好な引出し性を
得ることができないことがあるからである。図のよう
に、突起部15間に、突起部一つまたは二つ分の間隔を
設けることで、突起部15同士がかみ合うことがなく、
束巻きされた平形ケーブル10が束巻きされた状態で
も、容易に平形ケーブルの取出しを行うことができるよ
うになる。
【0027】また、本発明に係る平形ケーブル10の突
起部15は、略三角形状に設けられていることが好まし
い。突起部15を略三角形状に設けることによって、平
形ケーブル10同士を三角形の頂点部分で点接触させる
ことができるので、平形ケーブル10同士が貼りつくの
を防ぐことができる。
【0028】なお、本実施の形態における平形ケーブル
10は、屋内電気配線する際において、突起部15が管
路や他ケーブルと接触することがあっても、平形ケーブ
ル10の突起部15が管路や他ケーブルと点接触するの
で、平形ケーブル10の平滑な箇所と管路との接触する
面積を小さくすることができ、管路や他ケーブル等と平
形ケーブル10との接触抵抗を低減させることができ
る。
【0029】図3には、本発明に係る平形ケーブルの他
の実施の形態が示されている。図において、20は本発
明に係る平形ケーブルであって、導体21を絶縁体22
で被覆してなる絶縁線心23を複数本設けて、これらの
複数本の絶縁線心23を並列に配置して、該絶縁線心2
3を一括してシース24で押出し被覆している。本実施
の形態において、平形ケーブル20には600Vビニル
絶縁ビニルシース平形ケーブル(VVF)が用いられて
いる。
【0030】本実施の形態において、シース24に被覆
された絶縁線心23は3本となっていて、黒色の絶縁線
心23aと白色の絶縁線心23bと赤色の絶縁線心23
cとが配置されている。
【0031】これらの絶縁線心23を被覆するシース2
4は、曲面部24a,24bと平面部24c,24dと
を有する構造となっている。本実施の形態において、黒
色の絶縁線心23aは正極の絶縁線心であって、これに
程近い曲面部24aは平滑となっている。そして、本実
施の形態においては、シース24における平面部24c
から曲面部24b,平面部24dまで連続して略同一の
高さの突起部25が平形ケーブル20の長手方向に向か
って設けられている。
【0032】本実施の形態において、突起部25を平形
ケーブル20の2つの平面部24c,24dと曲面部2
4bとに設けることによって、この平形ケーブル20を
束巻き収納する際に、束巻きされた該平形ケーブル20
の平面部が接触してシース24同士が貼りついてしまう
のを防止することができる。平面部24c,24dと曲
面部24bの表面上に複数個の突起部25を設けて、こ
の突起部25の先端だけが他ケーブル等と接触するよう
にさせることにより、束巻きされた際にシース24同士
が接触する箇所を少なくすることができる。
【0033】また、このような突起部25を平形ケーブ
ル20の2つの平面部24c,24dと曲面部24bと
に設けると、作業時に、図示しない管路に平形ケーブル
20を挿通させた際の接触抵抗を低減させることができ
る。ここで、平形ケーブル20が受ける接触抵抗は、主
に床面や他ケーブルと平形ケーブル20の平面部24
c,24dとの間に生じるものであって、平形ケーブル
20における曲面部は接触抵抗による影響を比較的受け
難い。すなわち、平面部24c,24dの表面上に突起
部25を設けて、この突起部25の先端だけが他ケーブ
ル等と接触するようにさせることにより、突起部のない
シース全体が接触する場合よりも接触抵抗を低減させる
ことができる。
【0034】さらに、本実施の形態においては、平形ケ
ーブル20における2つの曲面部のうち、一方の曲面部
24bにのみ突起部25を設けた構成となっているが、
これは、正極の絶縁線心23aにほど近い曲面部24a
を平滑として、もう一方の曲面部24bには突起部25
を有する構造とすることで、平形ケーブル20のシース
24を剥離することなく極性を識別できるようにしたも
のである。
【0035】なお、本実施の形態における突起部25の
突出する高さは、平形ケーブル20同士のシース24の
貼りつきを防ぐことができ、かつ、平形ケーブル20と
管路との接触抵抗を低減することができる高さであっ
て、突起部25を目視または触感で識別することのでき
る大きさとする。本実施の形態においては、短径7.6
mm、長径17mmの平形ケーブル20において、高さ
0.4mm程度の突起部25が設けられている。
【0036】このシース24上に設けられた突起部25
同士の間隔は、隣り合う突起部25同士が連接された状
態よりも、突起部25同士を離隔して設ける方が好まし
い。突起部25同士を離隔して設けることによって、平
形ケーブル20全体としての突起部25の数が少なくな
り、束巻き収納する際に、シース24同士の接触箇所を
低減させることができ、平形ケーブル20の束からの取
出し性を向上させることができる。
【0037】また、このように構成することによって、
管路と突起部25の先端との接触箇所を減少させること
ができるので、平形ケーブル20と管路や他ケーブルと
の接触抵抗をより低減させることができ、挿通特性をよ
り向上させることができる。
【0038】また、本発明に係る平形ケーブル20にお
ける突起部は、山状に設けられているが、これに限るも
のではなく、図4や図5に示すような形状でもよいもの
とする。図4に示す平形ケーブル26は、突起部27が
略半円形に設けられているものである。このように構成
すると、平形ケーブル26を束巻き収納する際におい
て、略半円状の突起部27同士が接触することによっ
て、シースが面接触する場合よりも、接触面積を小さく
することができ、シース同士の貼りつきを低減させるこ
とができる。
【0039】また、このような平形ケーブル26は、屋
内電気配線する際において、略半円形の突起部27が管
路や他ケーブル等と接触することがあっても、平形ケー
ブル26の平滑な箇所と管路との接触する面積を小さく
することができるので、管路や他ケーブル等と平形ケー
ブル26との接触抵抗を低減させることができる。
【0040】また、図5に示す平形ケーブル28は、突
起部29が矩形状に設けられているものである。このよ
うに構成すると、平形ケーブル28を束巻き収納する際
において、矩形状の突起部29同士が接触することによ
って、シースの平面部同士が面接触する場合よりも、接
触面積を小さくすることができ、シース同士の貼りつき
を低減させることができる。
【0041】また、このような平形ケーブル28は、屋
内電気配線する際において、矩形状の突起部29が管路
や他ケーブルと接触することがあっても、平形ケーブル
28の平滑な箇所と管路との接触する面積を小さくする
ことができるので、管路や他ケーブル等と平形ケーブル
28との接触抵抗を低減させることができる。
【0042】また、図3ないし図5における突起部2
5,27,29には、溝部を設けることができる。図6
には、図5における平形ケーブルの突起部29に溝部2
9aを設けた例を示している。図において、突起部29
の溝部29aは、平形ケーブル28の外周面に対して断
面形状がV字状に形成されている。このように形成する
ことで、矩形状に設けられた突起部29よりも、接触す
る面を小さくすることができるので、束巻き収納した際
のシース同士の貼りつきを低減させることができる。
【0043】また、このように構成された平形ケーブル
28の溝部29aは、矩形状に設けられた突起部29よ
りも、平形ケーブル28と管路または他ケーブルとの接
触抵抗を低減させることが可能となる。また、この溝部
29aからナイフ等で切り込みを入れることが可能とな
り、溝部29aをシース剥離のための切り口とすること
ができる。なお、本実施の形態における溝部29aは、
断面形状がV字状に設けられているが、これに限るもの
ではなく、断面形状をU字状に形成する溝部とすること
も可能である。
【0044】以上のような平形ケーブルにおけるシース
上の突起部は、断面形状を凹凸に形成した押出しダイス
によって、シースと一括して容易に形成させることがで
きる。このように形成させることで、平形ケーブルとし
ての製造コストを低減させることができるようになる。
【0045】図7には、本発明に係る平形ケーブルにお
ける他の実施の形態が示されている。図において、30
は本発明に係る平形ケーブルであって、導体31を絶縁
体32で被覆してなる絶縁線心33を複数本設けて、こ
れらの複数本の絶縁線心33を並列に配置して、該絶縁
線心33を一括してシース34で押出し被覆している。
この平形ケーブル30は、シース材料をポリオレフィン
材料で構成した、いわゆるエコケーブルであって、本実
施の形態においてはポリエチレン絶縁ポリエチレンシー
ス平形ケーブル(EEF)が用いられている。
【0046】図における平形ケーブル30には、シース
34上において、隣り合う2つの突起部が1つのペアと
なり、この2つの突起部の間に空間を有してなる突起部
35が設けられている。本実施の形態においては、この
空間が略V字状の溝部36となっている。そして、突起
部35はシース34における上下の平面部34c,34
dにそれぞれ2ペア設けられていて、平形ケーブル30
の長手方向に向かって連続して形成されている。
【0047】また、この突起部35の溝部36は、隣接
した突起部35を1個の突起部として見ると、図6にお
ける溝部29aと同様に、1つの突起部に対して1つの
溝部を形成させることができる。この溝部の断面形状
は、V字状であることが好ましい。
【0048】なお、この突起部35は図においては便宜
上大きく描かれているが、実際には高さ1mm程度の大
きさとなっている。
【0049】本実施の形態において、平形ケーブル30
の突起部35が平形ケーブル30の2つの平面部34
c,34dに設けられているのは、作業時に、図示しな
い管路に平形ケーブル30を挿通させた際の接触抵抗を
低減させるためである。ここで、平形ケーブル30が受
ける接触抵抗は、主に床面や他ケーブルと平形ケーブル
30の平面部34c,34dとの間に生じるものであっ
て、平面部34c,34dの表面上に突起部35を設け
て、この突起部35の先端だけが他ケーブル等と接触す
るようにさせることにより、平形ケーブル30の接触抵
抗を低減させることができる。本実施の形態において、
3本の絶縁線心33からなる平形ケーブル30において
は、4ペアの突起部35を有することで挿通特性を向上
させることができる。なお、この突起部35は、必要に
応じて平形ケーブル30の2つの曲面部にも設けること
が可能である。突起部35を2つの曲面部のうち、いず
れか片面または両面に設けることによって、管路や他ケ
ーブルと平形ケーブル20との接触抵抗をさらに低減さ
せることができる。
【0050】また、この突起部35をシース34上の平
面部34c,34dに配置する位置は、シース34内部
において、絶縁線心33同士の外周接触端37の位置
と、突起部35における溝部36とが対応する位置とな
っている。この突起部35に設けられた溝部36は、シ
ース34に電工ナイフを差し込むための切り込み手段と
なっていて、該電工ナイフの刃先を誘導することができ
る。そして、この溝部36と外周接触端37とを対応す
る位置に設けたので、溝部36から電工ナイフによる切
り込みを入れる際に、外周接触端37の方向に向けて電
工ナイフの刃先を入れることができる。この外周接触端
37は、隣り合う絶縁線心33同士の接触箇所であっ
て、電工ナイフでシース34に切り込みを入れる際に、
絶縁線心33における絶縁体32が溝部36から最も遠
い位置となり、切り込み時に電工ナイフの刃先で絶縁体
32に傷をつけてしまうことがなくなる。すなわち、溝
部36が電工ナイフを誘導してシース34の切り込みを
安定して行うことができ、シース34が硬質のEEFか
らなる場合でも、シース34の切り込み性を向上させる
ことができるようになる。
【0051】本実施の形態における平形ケーブル30
は、平形ケーブル30における一端側(例えば正極側)
の突起部35だけを着色することによって、目視によっ
て識別することができるようになっている。この突起部
35の着色は、ストライプ押出と同様の方法で着色する
ことができる。本実施の形態においては、黒色に形成さ
れた正極の絶縁線心33aと白色に形成された絶縁線心
33bとの外周接触端37に対応する位置に形成された
2ペアの突起部35が、他の2ペアの突起部35とは異
なる色彩で形成されている。このように構成することに
よって、平形ケーブル30のシース34を剥離しなくて
も、絶縁線心33の極性を識別できるようになる。
【0052】また、平形ケーブル30を識別する他の方
法としては、図8に示すように、平形ケーブル30にマ
ーキング38を設ける方法がある。このマーキング38
の方法としては、インクジェットマーキングが挙げられ
る。本実施の形態において、このマーキング38は、シ
ース34における絶縁線心33aの配置箇所と略対応す
る平面部の平滑な箇所に一本のライン状に施されてい
る。このように構成することによって、平形ケーブル3
0のシース34を剥離することなく極性識別をすること
ができる。また、4ペアの突起部35を有する平形ケー
ブル30の平滑の箇所にマーキングを施すことで、シー
ス全体に突起部が設けられたケーブルよりも鮮明にマー
キングを施すことができるようになる。
【0053】なお、本実施の形態においては、マーキン
グ38をライン状に設けた例を示したが、これに限られ
るものではなく、平形ケーブルの極性識別をすることが
できるものであればよいものとする。また、本実施の形
態においては、マーキング38を平形ケーブル30の平
面部に設けているが、これに限るものではなく、平形ケ
ーブルの曲面部にマーキング38を設けてもよい。
【0054】以上のような平形ケーブル30におけるシ
ース34上の突起部35は、図1ないし図6における平
形ケーブルと同様に、断面形状を凹凸に形成した押出し
ダイスによって、シース34と一括して容易に形成させ
ることができる。このように形成させることで、平形ケ
ーブル30としての製造コストを低減させることができ
る。
【0055】なお、本実施の形態においては、シース内
の絶縁線心が3本からなる平形ケーブルについて説明し
たが、これに限るものではなく、絶縁線心が2本または
4本からなる平形ケーブルにおいても本実施の形態と同
様の効果を得ることができる。
【0056】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0057】請求項1に記載の発明によれば、平形ケー
ブルの平面部に突起部を設けたことによって、平形ケー
ブルを束巻き収納して、この束から平形ケーブルを取出
す際にも、シース同士が貼りつくことがなく、平形ケー
ブルを容易に取出すことができる。
【0058】請求項2に記載の発明によれば、突起部が
適度な間隔をもって設けられているので、突起部同士が
かみ合ってしまうことがなく、容易に平形ケーブルの取
出しをすることができる。
【0059】請求項3に記載の発明によれば、平形ケー
ブル上に突起部を設けたことによって、目視または触感
によって平形ケーブルの識別をすることができる。ま
た、管路に挿通させても、管路と平形ケーブルとの接触
抵抗を低減させることができ、かつ平形ケーブルのシー
スを剥離することなく極性識別することができる施工作
業性に優れた平形ケーブルを形成させることができる。
【0060】請求項4に記載の発明によれば、管路と平
形ケーブルの接触抵抗を低減させ、識別性に優れた平形
ケーブルを形成させることができる。
【0061】請求項5に記載の発明によれば、平形ケー
ブルのシースが硬質であっても、シース剥離がし易く、
接触抵抗の少ない平形ケーブルを形成させることができ
る。
【0062】請求項6に記載の発明によれば、絶縁線心
を傷つけることなく電工ナイフで平形ケーブルのシース
を剥離することが可能な作業性に優れた平形ケーブルを
形成させることができる。
【0063】請求項7に記載の発明によれば、平形ケー
ブルのシースが硬質であってもシース剥離がし易く、接
触抵抗の少ない平形ケーブルを形成させることができ
る。
【0064】請求項8に記載の発明によれば、目視によ
って極性識別を容易にすることが可能な識別性に優れた
平形ケーブルを提供することができる。
【0065】請求項9に記載の発明によれば、目視によ
って極性識別することが可能な識別性に優れた平形ケー
ブルを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る平形ケーブルの一実施の形態を示
す端面図である。
【図2】図1のAに示す箇所の拡大図である。
【図3】本発明に係る平形ケーブルの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図4】図3における平形ケーブルの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図5】図3における平形ケーブルの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図6】図3における平形ケーブルの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図7】本発明に係る平形ケーブルの他の実施の形態を
示す斜視図である。
【図8】図7に係る平形ケーブルの他の実施の形態を示
す斜視図である。
【図9】従来の平形ケーブルを示す斜視図である。
【図10】従来の散点状の突起部を有するケーブルを示
す概念図である。
【符号の説明】
10,20,30……………………平形ケーブル 11,21,31……………………導体 12,22,32……………………絶縁体 13,23,33……………………絶縁線心 14,24,34……………………シース 15,25,35……………………突起部 24a,24b………………………曲面部 24c,24d,34c,34d…平面部 36……………………………………溝部 37……………………………………外周接触端 38……………………………………マーキング

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導体を絶縁体で被覆してなる絶縁線心を
    複数本並列に配置して、その上にシースを一括被覆して
    なる平形ケーブルにおいて、前記平形ケーブルの外周表
    面を構成する平面部に、突起部を前記平形ケーブルの長
    手方向に連続して設けたことを特徴とする平形ケーブ
    ル。
  2. 【請求項2】 前記突起部は、断面周面に間欠的に形成
    したものである請求項1に記載の平形ケーブル。
  3. 【請求項3】 導体を絶縁体で被覆してなる絶縁線心を
    複数本並列に配置して、その上にシースを一括被覆して
    なる平形ケーブルにおいて、前記平形ケーブルの外周表
    面を構成する2つの曲面部及び2つの平面部のうちの3
    面に、突起部を前記平形ケーブルの長手方向に連続して
    設けたことを特徴とする平形ケーブル。
  4. 【請求項4】 前記平形ケーブルの突起部を形成しない
    面は、2面ある曲面部のいずれかであることを特徴とす
    る請求項3に記載の平形ケーブル。
  5. 【請求項5】 前記突起部は、溝部を設けたものである
    請求項3または4に記載の平形ケーブル。
  6. 【請求項6】 前記突起部は、前記絶縁線心同士の外周
    接触端と対応する位置に設けたことを特徴とする請求項
    3,4または5に記載の平形ケーブル。
  7. 【請求項7】 前記突起部は、前記2つの突起部を隣接
    させ、該突起部間に空間を設けて形成したものである請
    求項3,4,5または6に記載の平形ケーブル。
  8. 【請求項8】 前記シースにはマーキングを施したこと
    を特徴とする請求項3,4,5,6または7に記載の平
    形ケーブル。
  9. 【請求項9】 前記複数個の突起部のうち一端に設けら
    れた突起部は、他の突起部及び前記シースと異なる色彩
    が施されていることを特徴とする請求項3,4,5,6
    または7に記載の平形ケーブル。
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