JP3037093B2 - 電源コード - Google Patents

電源コード

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JP3037093B2
JP3037093B2 JP7016513A JP1651395A JP3037093B2 JP 3037093 B2 JP3037093 B2 JP 3037093B2 JP 7016513 A JP7016513 A JP 7016513A JP 1651395 A JP1651395 A JP 1651395A JP 3037093 B2 JP3037093 B2 JP 3037093B2
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  • Connections Effected By Soldering, Adhesion, Or Permanent Deformation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、電源コードに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、一つの電源から、複数の機器へ同
時に電源を供給する場合、図22へ示すような電源コー
ドが用いられた。これは、電源側に接続される2本の基
幹導電線1,1の夫々の末端側に、複数の分枝導電線
2,2が配設され、分枝導電線2,2の末端が、夫々の
機器に電源を供給するものである。この図22へ示すよ
うに、基幹導電線1の導電部末端子10,10へ、分枝
する各分枝導電線2,2夫々の導電部先端子20,20
が、半田付けによって固着され、固着部3x,3yをな
している。この固着部3x,3yは、プラスチックでで
きた中空のケース4hに収容されている。図22では図
面の煩雑化を避けるために、簡単にケース4h内を示し
た。実際は、固着部3x,3yは、ケース4h内にて螺
子止め等の適宜手段によって保持されている(図示しな
い)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のような中
空のケース4h内の固着部3x,3y付近は、外部より
導電線が引っ張られることによって、固着部3x,3y
同士がショートする危険が往々にしてあった。又、固着
部3x,3y同士がケース4h内にて接触しない位置に
設けられていたとしても、長期の使用により、固着部3
x,3y付近において、基幹導電線1や分枝導電線2,
2の導電部の外部を覆う被覆線材1h,2hが疲労して
破れ、内部の導電部を露出させてしまい、固着部と接触
してショートする危険や、漏電する危険を生ずるもので
あった。本願発明は、上記課題の解決を図るものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、複
数の基幹導電線1,1と、各基幹導電線1,1の末端か
ら分枝する複数の分枝導電線2,2と、被覆体4とを備
え、上記個々の基幹導電線1,1の導電部末端子10,
10は、対応する分枝導電線2,2夫々の導電部先端子
20,20と固着され、固着部30x,30yをなすも
のであり、各固着部30x,30yは、互いに適宜間隔
を隔てた状態にて、被覆体4内に埋設され、被覆体4
は、絶縁性材料を成型することによって形成されたもの
であり、この絶縁性材料にて、各固着部30x,30y
間が充填されたものであり、上記被覆体4の内部には、
ホルダー5が埋設され、ホルダー5は、縦断面視略S字
状の部分を有する絶縁部材であり、そのS字がなす2つ
の鞘50,50の夫々に、上記固着部30x,30yの
夫々が収容され、これによって固着部30x,30y同
士は、ホルダー5の表裏に隔てられた状態にて、被覆体
4内に埋設されたものであることを特徴とする電源コー
ドを提供する。
【0005】本願の第2の発明は、複数の基幹導電線
1,1と、各基幹導電線1,1の末端から分枝する複数
の分枝導電線2,2と、被覆体4とを備え、上記個々の
基幹導電線1,1の導電部末端子10,10は、対応す
る分枝導電線2,2夫々の導電部先端子20,20と固
着され、固着部30x,30y をなすものであり、各
固着部30x,30y は、互いに間隔を隔てて各固着
部30x,30y 間の通電を遮断できる状態にて、絶
縁部材製のホルダー5に収容され、このホルダー5は被
覆体4より硬度が高いものであり、このホルダー5には
突起51a,51bが形成され、被覆体4を賦形する型
に設けられた凹部内に突起51a,51bが嵌められた
状態で、ホルダー5を内部に埋設して被覆体4がインサ
ート成形されたものであることを特徴とする電源コード
を提供する。
【0006】本願の第3の発明は、第1又は第2の発明
に係る電源コードにおいて、ホルダー5は熱硬化性樹脂
により形成され、被覆体4はホルダー5より軟質の熱可
塑性樹脂により形成されたものであることを特徴とする
ものを提供する。本願の第4の発明は、第1又は第2又
は第3の発明に係る電源コードにおいて、上記分枝導電
線2,2の少なくとも1つは、その末端に、ランプ等の
機器へ接続することが可能なプラグ21を有するもので
あり、更に基幹導電線1,1或いは上記分枝導電線2,
2のうち上記プラグ21に連絡するものは、上記プラグ
21への、電源の短絡・遮断を行うことができるスイッ
チを接続可能なスイッチ用プラグ22が、別に形成され
たものであり、上記スイッチ用プラグ22の通電差込口
22s,22sの配置は、上記プラグ21の通電差込口
22s,22sの配置と、異なるものであることを特徴
とする請求項1乃至3の何れかに記載の電源コードを提
供する。
【0007】
【作用】本願第1の発明に係る電源コードは、各固着部
3x,3yが、互いに適宜間隔を隔てた状態にて、絶縁
性材料で形成された被覆体4内に埋設され、この絶縁性
材料で固着部3x,3y間が充填されている。このた
め、各固着部3x,3yは外部へ露出することなく、
又、固着部3x,3y同士が、絶縁性材料の介在によっ
て、被覆体4内で、互いの間隔が保持されている。しか
も、上記S字部分がなす2つの鞘50,50の夫々に、
上記固着部3x,3yの夫々が収容されるものであるた
め、固着部3x,3y同士は、ホルダー5の表裏に隔て
られて、完全に両者の間の通電が遮断できると共にこの
ような作用を得ながら被覆体4の厚みを比較的薄く形成
することが可能である。
【0008】本願第2の発明に係る電源コードは、固着
部3x ,3y をなすものであり、各固着部3x ,3y
は、互いに適宜間隔を隔てた状態にて、絶縁部材製のホ
ルダー5に収容され、このホルダー5を内部に埋設して
被覆体4が成形されたものであるため、固着部3x,3
y同士は、絶縁部材製のホルダー5により通電が遮断で
きるものである。しかも、固着部間の通電を遮断できる
状態にて収容するホルダー5が存在するため、長期の使
用によって被覆体4が疲労して、亀裂等が生じても、固
着部3x,3y間の絶縁性が損なわれることがなく、耐
衝撃性も向上する。さらに、ホルダー5には突起51
a,51bが形成され、被覆体4を賦形する型に設けら
れた凹部内に突起51a,51bが嵌められた状態で、
ホルダー5を内部に埋設して被覆体4がインサート成形
されたものであることによって、被覆体4内へのホルダ
ー5の位置決めが容易に行われる。
【0009】また、本願の第3の発明のように、ホルダ
ー5を熱硬化性樹脂により形成し、被覆体4をホルダー
5より軟質の熱可塑性樹脂により形成することにより、
製造の便も向上する。さらに、本願の第4の発明に係る
電源コードは、第1又は第2又は第3の発明に係る電源
コードの上記作用に加えて、スイッチ用プラグ22の通
電差込口22s,22sの配置は、上記プラグ21の通
電差込口21s,21sの配置とを異なるものとするこ
とによって、プラグ21とスイッチ用プラグ22との判
別が簡単に行える。
【0010】
【実施例】以下図面を用いて本願発明の実施例について
説明する。図1〜図6へ、本願発明の一実施例を示す。
この図1及び図3へ示す通り、本願発明に係る電源コー
ドは、複数の基幹導電線1…1と、この末端から分枝す
る複数の分枝導電線2,2と、被覆体4とを備える。
【0011】この実施例では、分枝部分(被覆体4)に
到るまで2本の基幹導電線1,1が対をなし、先端側コ
ード100を構成している。2本の基幹導電線1,1
は、ビニル等の、柔軟で絶縁性を有する被覆線材1hに
よって、被覆されている。11は、基幹導電線1の先端
側(基端側。ここでは、「末端」の反対側を「先端」と
呼ぶ。)に設けられた雄プラグを示している。
【0012】分枝導電線2,2も異なる基幹導電線1か
ら分枝した2本が対をなし、1本の末端側コード200
を構成している。この実施例では、末端側コード200
は2本であるが、上記先端側コード100の基幹導電線
1,1が夫々2本に分枝するからであり、3本に分枝す
る場合は、これに対応して末端側コード200も3本と
なる。但し、4本以上に分枝するものとして実施するこ
とも可能である。分枝導電線2,2の夫々も、基幹導電
線1,1と同様に、ビニル等の被覆線材2hによって、
被覆されている。
【0013】基幹導電線1,1末端の分枝部分、即ち上
記各分枝導電線2,2の先端が設けられた部分は、被覆
体4内に埋設される。被覆体4は、上記分枝部分が挿入
された状態にて成型される(インサート成型により賦形
される)のである。この被覆体4は、絶縁性材料を成型
することにより形成されたものである。被覆体4を構成
する絶縁性材料は、ビニル、ゴムその他の絶縁性を備え
た素材である。上記基幹導電線1末端の分枝部分は、こ
のような被覆体4内部に埋設されるのである。被覆体4
は、中実の部材として成型されるので、各固着部3x,
3y間には、成型時、上記絶縁性材料が回り込み、固着
部3x,3yを互いに隔てられたものとしている。
【0014】電源コードの上記分枝部分の被覆体4は、
基幹導電線1の末端側付近から先端側へ伸び、基幹導電
線1,1のなす先端側コード100の外周を覆う、袖部
40が形成されている(図1、図3及び図4)。これに
より、基幹導電線1の末端側が保護されている。同様
に、被覆体4は、分枝導電線2,2のなす末端側コード
200,200夫々の先端側付近に、袖部41,41が
形成されている(図1、図3及び図5)。
【0015】コードの使用に必要である適度な柔軟性を
付与するために、各袖部40,41,41の表裏には、
内部の導電線の一部が露出するよう網目状の窓40a,
41a,41aが形成されている。図6に、この袖部4
0の窓40aを示す。尚、図1の40bは、滑り止めの
突起を示している。又、図4は、図1の上方から被覆体
4を眺めた状態を示し、図5は、図1の下方から被覆体
4を眺めた状態を示している。
【0016】次に図2を用いて、被覆体4内部の構成
(上記基幹導電線1末端の分枝部分の構成)について詳
述する。この図2へ示すように、上記基幹導電線1の導
電部末端子10,10は、半田付け等の適宜固着手段に
よって、各分枝導電線2…2の導電部先端子20,20
と固着され、固着部3x,3yをなしている(一方の基
幹導電線1から分枝した2本のうちの1本が、他方の基
幹導電線1の分枝した2本のうちの1本と対をなして末
端側コード200の一方を形成するものであり、一方の
基幹導電線1から分枝した残りの1本が、他方の基幹導
電線1の分枝した残りの1本と対をなして末端コード2
00の他方を形成することになるのである)。
【0017】図示の通り、各固着部3x,3yは、互い
に適宜間隔を隔てた状態にて、被覆体4内に埋設されて
おり、被覆体4を構成する軟質部材にて、各固着部3
x,3y間が充填されているのである。このようにし
て、被覆体4内にて、被覆体4を構成する絶縁性材料に
割り込まれ完全に固着部3x,3y間の絶縁性が維持さ
れる。
【0018】図7〜図16を用いて、更に好適な実施例
について説明する。これは、図1〜6に示す実施例の被
覆体4の内部に図7へ示すホルダー5を埋設し(インサ
ートし)、被覆体4内で電源コードの分枝部分をこのホ
ルダー5に収容するものである。図8は図7のY方向か
らホルダー5を眺めた状態を示すものであり、図9は、
図7のZ方向からホルダー5を眺めた状態を示すもので
ある。図10は、図7のX−X端面を示している。
【0019】ホルダー5は、絶縁部材であり、プラスチ
ック或いはその他の樹脂で形成されたものであり、被覆
体4内で、その芯となるべく被覆体4より幾分硬いもの
である。
【0020】図7、図8及び図10へ示すように、この
ホルダー5は、縦断面視略S字状に形成されたものであ
る。このようにS字に形成されることにより、2つの鞘
50,50を備える。即ち、鞘50,50は、いずれも
ホルダー5表裏に1つづつ配設された凹形の溝であり、
一つの溝の深さは、ほぼホルダー5の表裏間の幅wに迫
る大きさを持つ。このため、鞘50,50は、互いにホ
ルダー5の表裏に分かたれるものであるが、その内部は
隣合うことになる(図10)。そして、ホルダー5の表
裏間の幅wは、一つの固着部を受容するに必要なほぼ最
小限の大きさである(図10)。尚上記図10は、固着
部3x,3yをホルダー5内へ装着した状態を示す端面
図である。
【0021】この鞘50,50がなす溝の一端50a,
50aは、開放されており、ここから、鞘50,50の
いずれかに、基幹導電線1の導電部末端子10,10の
一方が入り込み、他の鞘50へ基幹導電線1の導電部末
端子10,10の残りの一方が入り込むのである。
【0022】鞘50,50がなす溝の他端50b,50
bも、開放されている。そして、この他端50b,50
b付近は、鞘50,50内の他の部位よりも浅くなると
共に他端50b,50bに近づくにつれて左右に広がっ
た平面視略三角形の扇状部分50c,50cが形成され
たものである。
【0023】図9へ示す通り、鞘50,50は、この扇
状部分50c,50cにおいて、縦断面がS字から略I
の字になり、互いに背中合わせとなる。即ち、この扇状
部分50c,50cでは、鞘50,50の底は互いに表
裏をなすものとなる。このような扇状部分を設けること
によって、枝別れによって拡がる分枝導電線2…2の導
電部先端子を円滑に受容することができる。このことに
ついて詳述すると、枝別れによって、左右末広がりとな
る分枝導電線2…2は、左右の幅が大きくなるものであ
るため、このような扇状部分を設けておかないと、ホル
ダー5の縦の幅w方向に大きくはみ出し嵩張るものとな
る場合があるからである。但し、個々の分枝導電線2や
その導電部先端子20の断面形を小さくすることによっ
て、このような扇状部分を設けずに形成することも可能
である。
【0024】前述の幅wは、ホルダー5の前後に渡って
ほぼ一定のものであるため、鞘50,50の底は互いに
表裏をなすことによって、扇状部分50c,50cで
は、上記の通り、鞘50,50の底は、浅くなる。
【0025】50d,50dは、縦断面視略S字形の鞘
50,50がその扇状部分50c,50cでは上記の通
り縦断面視略I字形となることによって、即ち扇状部分
50c,50cでは底が浅くなることによって、生じた
段差部を示している(図7、図8)。尚、50dd,5
0ddは、上記段差部50d,50dの裏面を示してい
る(図7、図9)。
【0026】図7及び図8へ示すように、ホルダー5の
外側面51,51間の幅は、端50a,50a側付近に
おいて、ホルダーの他の部位よりも狭まっている。この
ように形成することによって、固着部3x,3y装着
時、基幹導電線1側が、ホルダー内において、不必要に
ぐらつかないのである。
【0027】又このホルダー5の外側面51,51の中
央には、突起片51a,51aが形成されている。この
突起片51a,51aを受容することが可能な凹部を型
(図示しない。)に形成しておけば、被覆体4を賦形す
る際に、型に設けた上記凹部内へ、上記突起片51a,
51aを嵌めることによって、インサート成型による被
覆体4内へのホルダー5挿入の位置決めが、容易に行え
るのである。この実施例では、図示の通り、突起片51
a,51aは、ホルダー5の前後長手方向に沿って、ほ
ぼ水平に伸びる薄板状片である。
【0028】尚、ホルダー5の外側面51,51の前後
両端付近には、更に突起51b,51,b51b,51
bが形成されている。この突起は、略半円状の小片であ
り、上記突起片51a,51aと異なり、縦に長手を有
する。このような突起51b,51,b51b,51b
を設けておくことによって、被覆体4の成型時に、イン
サートされたホルダー5が、未だ柔らかい成型材料内に
おいて、その配設位置が所定の位置からずれにくくなる
のである。又、突起片51a,51aと共に、この突起
51b,51,b51b,51bも位置決めに用いるこ
とも可能である。
【0029】図7の51c,51cは、ホルダー5の外
側面51,51に設けられた切欠部を示している。材料
コスト低減のために、絶縁性を阻害しない範囲におい
て、このような切欠部を設けるのは、効果的である。
又、このような切欠部を形成することによって、被覆体
4成型時、成型材料の回りがよくなり、ホルダー5との
定着性がよくなる。
【0030】図7の50eは、補強のために設けられた
敷居部を示している。敷居部50eは、鞘50,50の
双方或いは何れか一方にの底に形成された、他より幾分
高くなった部分である。この実施例では、一方の鞘50
にのみ形成されている。不要であれば設けずに実施する
ことも可能である。この敷居部50eを除けば、ホルダ
ー5の平面と底面は、同一の形状を呈している(敷居部
50eを両鞘50,50に設けるか、或いは何れにも設
けなければ、完全に同一の形状を呈する)。
【0031】上記図7〜図10を用いて説明したホルダ
ー5内へ実際に固着部3x,3yを収容した状態を示す
図が、図11及び図12であり、この状態ホルダー5へ
被覆体4を形成し電源を完成させた状態を示す図が、図
13及び図14である。但し図11及び図12は、末端
側コード200…200が3本設けられたものを示して
おり(実施例としてこの点で別のものである。)、図1
3及び図14は、前述の図1に示した実施例のものと同
様末端側コード200…200が2本設けられたものを
示している。又、図15は、図13のV−V端面を示す
ものであり、図16は、図14の中央略縦断面を示すも
のである。この図15及び図16に描かれた図は、図1
1及び図12に示す実施例のものとしても参照可能であ
る。図17は、図13の被覆体4の一部を切欠して、内
部のホルダー5を描いてある。
【0032】次に図11及び図12を用いて、ホルダー
5内での固着部3x,3yの収容状態を示す。図12
は、図11においてホルダー5の裏面側に隠れたものと
なっていた固着部3yを示すために、ホルダー5の一部
を切欠し、固着部3xを取り除いた状態で示してある。
図11及び図12へ示すように、ホルダー5は、そのS
字がなす2つの鞘50,50の夫々に、上記固着部3
x,3yの夫々が収容されるものである。そして被覆体
4を成型し、固着部3x,3y同士は、ホルダー5の表
裏に隔てられた状態にて、被覆体3内へ埋設されるので
ある。
【0033】この図11及び図12では、基幹導電線
1,1は、夫々被覆線材1h,1hにて覆われると共
に、ホルダー5付近に到るまで、これら対なす2本の基
幹導電線1,1は、更に外被覆材1hhにて外部が覆わ
れ、1本の基端側コード100を形成している。又、分
枝コード2の夫々も被覆線材2h,2hにて覆われると
共に、ホルダー付近に到るまで、対なす2本の分枝導電
線2,2は、更に外被覆材2hhにて外部が覆われ、1
本の末端側コード200を形成している。個々の基幹導
電線1の導電部末端子10は、固着部3xにて、3本の
分枝導電線2,2,2の導電部先端子20,20,20
と固着されている。図11では隠れて見えないが、ホル
ダー5の上記と反対側の鞘50内においても、個々の基
幹導電線1の導電部末端子10は、固着部3yにて、3
本の分枝導電線2,2,2の導電部先端子20,20,
20と固着されている。固着部3xにて分枝した3本の
分枝導電線2,2,2夫々は、固着部3yにて分枝した
3本の分枝導電線2,2,2の夫々と、2本一組となり
合計3組が、図示の通り3本の末端側コード200,2
00,200を形成しているのである。但し既述の通
り、分枝する数は、上記3本や前述の2本に限定するも
のではなく、更に多くに分枝するものとして形成するこ
とも可能である。又この実施例では、固着部3x,3y
は、挟持金具の使用により形成されているが、これとは
異なり図2に示すものと同様、半田付けで形成すること
も可能である。
【0034】図示の通り、固着部3x,3y及び基幹導
電線1の導電部末端子10,10は、ホルダー5の鞘5
0,50のS字をなす部位、即ち鞘50,50の最深部
に収容される。そして、各分枝導電線2…2の導電部先
端子20…20は、夫々ホルダー5の扇状部分50c,
50cに収容される。
【0035】上述のホルダー5を用いて実施することに
よって、長期の使用によって、被覆体4の疲労による亀
裂等が生じるような不足の事態が生じても、固着部3
x,3y間の絶縁性が損なわれることがない。更に、こ
のホルダー5を使用することによって、被覆体4形成時
のインサート成型が行い易いものとなり、又、分枝部分
を纏め、成型する被覆体4の大きさを抑えることが可能
である。このようにホルダー5を仕様することによっ
て、被覆体4をコンパクトに形成することを可能にする
も、絶縁性がより一層向上するのである。更に、被覆体
4は軟質部材によって形成し、ホルダー5はこれよりも
硬度を有するものにて形成することにより、耐衝撃性が
著しく向上するものである。又、製造の便から、このよ
うな被覆体4は、熱可塑性樹脂にて形成するのが適当で
あり、ホルダー5は、熱硬化性樹脂にて形成するのが適
当である。
【0036】図13〜図17に、上記ホルダー5が被覆
体4内に埋設された状態を示す。この実施例では、分枝
導電線2,2(分枝導電線200)の先端に雌プラグ2
1,21が設けられている。図13、図15、図16の
42は、曲面形象部を示している。これは、装飾部とし
て被覆体4表面から後退した部位を形成し、そこに曲面
が設けられたものである。この曲面形象部の曲面42
は、略楕円球面状に形成されたものであり、滑り止めと
して、又、電源コードの仕様や規格或いは商標や社標を
表示する部位として用いることが可能である。
【0037】被覆体4内でホルダー5は、図15、図1
6及び図17に示すように配置されている。そして、図
13、図14及び図15へ示すように、ホルダー5は、
既述の突起片51a,51aの先端部分が、被覆体4の
側部より外部へ突出する。このように形成することによ
って、電源コードの雄プラグ11等をコンセント等から
引き抜く際の指掛かりとなるものである。
【0038】図15へ示す通り、既述の固着部3x,3
y及びその付近は、ホルダー5の鞘50,50内に収ま
るのであるが、図16へ示すように、扇状部分50c,
50cは、底が浅くなるため、分枝導電線2…2の導電
部先端子20,20の一部が幾分ホルダー5よりはみ出
している。しかし、固着部3x,3yにて緩みなく結線
されることによって、必要以上にホルダー5よりはみ出
ることはない。又、通常分枝導電線2は、基幹導電線1
よりも細く形成されるものであり、個々の導電部先端子
20も基幹導電線1の導電部末端子10よりも、細いも
のであるため、実際は殆ど扇状部分50c,50cよ
り、幅w方向にはみ出ることはない。又既述の通り、扇
状部分50c,50cが形成されていることによって、
分枝する本数が増えても、拡がる枝を扇状部分50c,
50cが収容し、幅w方向に対して分枝導電線2…2の
導電部先端子20…20が膨れ上がらずに済む。
【0039】図18、図19及び図20を用いて、ベッ
ドサイドのランプ等に電源を供給するのに、本願発明に
係る電源コードを使用した例について説明する。この電
源コードは、上記分枝導電線2…2の末端に、ランプ等
の機器へ接続することが可能な雌プラグ21,21が形
成されたものである。図19の21s,21sは、雌プ
ラグ21の通電差込口を示しており、図18の6,6
は、ランプ等の機器に設けられた雄プラグを示してい
る。
【0040】上記雌プラグ21,21の通電差込口21
s,21sへ、ランプ等の機器の雄プラグ6,6のブレ
ード61,61を挿入することによって、基幹導電線1
の先端側の雄プラグ11が電源と接続された際に、機器
に電源を供給することができる。このとき、電源の短絡
・遮断を行うことができるスイッチの雄プラグ7と、接
続することが可能な雌プラグ22,22が、上記雌プラ
グ21,21とは別に、分枝導電線2…2に形成されて
いる。
【0041】詳述すると、末端側コード200,200
の途中に、その分枝導電線2の一つを延ばした引き出し
線部2a,2aを形成しておく。この引き出し線部の末
端に、上記雌プラグ22,22が設けられている。図2
0へ示すように、この雌プラグ22,22は、その通電
差込口22s,22sの配置は、上記雌プラグ21,2
1の通電差込口21s,21sの配置と異なる。詳述す
ると、この実施例において、雌プラグ21,21の通電
差込口21s,21sの配置は、互いに平行なブレード
61,61を有する雄プラグ6の差込を予定して、互い
に平行になっているが(図18、図19)、雌プラグ2
2,22は、上記雌プラグ21,21と異なり、通電差
込口22s,22s同士が、互いに交差する方向に向く
ように配設されたものである(図18、図20)。これ
に伴って、スイッチの雄プラグ7のブレード71,71
は、互いに交差する方向を向くものとする。
【0042】上記の通り、スイッチの雄プラグ7とし
て、交差方向に向いたブレード71a,71aを備えた
ものを採用し、これに合わせて、この雄プラグ7を受け
る雌プラグ22,22の通電差込口22s,22sは、
上記の通り、互いに交差する方向に向くものとするの
で、簡単に、ランプ等の機器の雌プラグ21,21と区
別することができる。尚、図18において、雄プラグ7
を備えるスイッチ本体は省略してある。
【0043】図21へ示すように、スイッチの雄プラグ
を受ける雌プラグ22は、先端側コード100の途中に
設けられるものであっても実施可能である。即ち、先端
側コード100の基幹導電線1の一つを延ばした引き出
し線部1aを形成し、この引き出し線部1aの末端に雌
プラグ22を設けて、スイッチの雄プラグを受けるよう
にするのである。この場合も、雌プラグ21は図19に
示すものと同様の配置の通電差込口を有するものとし、
雌プラグ22は、図20へ示すものと同様の配置の通電
差込口を有するものとする。
【0044】
【発明の効果】本願第1の発明は、複数に枝別れする電
源コードにおいて、ショートや漏電を防止することがで
き、しかも、電源コードの枝別れする部分を嵩張らせな
いものを提供することができたものである。本願の第2
の発明は、複数に枝別れする電源コードにおいて、ショ
ートや漏電を防止することができるものであり、長期の
使用によって被覆体が疲労して、亀裂等が生じても、固
着部間の絶縁性が損なわれることがなく、耐衝撃性も向
上する。さらに、インサート成形に際して、被覆体内へ
のホルダーの位置決めが容易に行われるものである。
【0045】さらに、本願の第3の発明のように、ホル
ダー5を熱硬化性樹脂により形成し、被覆体4をホルダ
ー5より軟質の熱可塑性樹脂により形成することによ
り、製造の便も向上したものである。本願第4の発明の
実施によって、ベッドサイドのランプ等の機器への電源
供給に電源コードを用いた際に、そのスイッチ用のプラ
グと電源供給のためのプラグとを間違えることがなくな
った。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の一実施例を示す全体略平面図であ
る。
【図2】上記実施例の説明図である。
【図3】上記実施例の略側面図である。
【図4】上記実施例の略正面図である。
【図5】上記実施例の略背面図である。
【図6】上記実施例の袖部40の一部切欠略斜視図であ
る。
【図7】本願発明に係るホルダー5の全体斜視図であ
る。
【図8】上記ホルダー5の略正面図である。
【図9】上記ホルダー5の略背面図である。
【図10】図7のX−X線略端面図である。
【図11】上記ホルダー5内に固着部3x,3yを配設
した状態を示す説明図である。
【図12】上記ホルダー5内に固着部3x,3yを配設
した状態を示す説明図である。
【図13】本願発明の更に他の実施例を示す全体略平面
図である。
【図14】上記実施例の略側面図である。
【図15】図13のV−V線略端面図である。
【図16】図13の要部略縦断面図である。
【図17】上記実施例の説明図である。
【図18】本願発明の又更に他の実施例を示す全体略斜
視図である。
【図19】上記実施例の雌プラグ21を示す略正面図で
ある。
【図20】上記実施例の雌プラグ22を示す略正面図で
ある。
【図21】他の実施例を示す全体略斜視図である。
【図22】上記従来例の要部斜視図である。
【符号の説明】
1 基幹導電線 2 分枝導電線 3x 固着部 3y 固着部 4 被覆体 5 ホルダー 10 導電部末端子 20 導電部先端子 50 鞘

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の基幹導電線(1) (1) と、各基幹導
    電線(1) (1) の末端から分枝する複数の分枝導電線(2)
    (2) と、被覆体(4) とを備え、 上記個々の基幹導電線(1) (1) の導電部末端子(10)(10)
    は、対応する分枝導電線(2) (2) 夫々の導電部先端子(2
    0)(20)と固着され、固着部(3x) (3y) をなすものであ
    り、 各固着部(3x) (3y) は、互いに適宜間隔を隔てた状態に
    て、被覆体(4) 内に埋設され、 被覆体(4) は、絶縁性材料を成型することによって形成
    されたものであり、この絶縁性材料にて、各固着部(3x)
    (3y) 間が充填されたものであり、 上記被覆体(4) の内部には、ホルダー(5) が埋設され、 ホルダー(5) は、縦断面視略S字状の部分を有する絶縁
    部材であり、そのS字がなす2つの鞘(50)(50)の夫々
    に、上記固着部(3x) (3y) の夫々が収容され、 これによって固着部(3x) (3y) 同士は、ホルダー(5) の
    表裏に隔てられた状態にて、被覆体(3) 内に埋設された
    ものであることを特徴とする電源コード。
  2. 【請求項2】 複数の基幹導電線(1) (1) と、各基幹導
    電線(1) (1) の末端から分枝する複数の分枝導電線(2)
    (2) と、被覆体(4) とを備え、 上記個々の基幹導電線(1) (1) の導電部末端子(10)(10)
    は、対応する分枝導電線(2) (2) 夫々の導電部先端子(2
    0)(20)と固着され、固着部(3x) (3y) をなすものであ
    り、 各固着部(3x) (3y) は、互いに間隔を隔てて各固着部(3
    x) (3y) 間の通電を遮断できる状態にて、絶縁部材製の
    ホルダー(5) に収容され、 このホルダー(5) は被覆体(4) より硬度が高いものであ
    り、このホルダー(5)には突起(51a,51b) が形成され、
    被覆体(4) を賦形する型に設けられた凹部内に突起(51
    a,51b) が嵌められた状態で、ホルダー(5) を内部に埋
    設して被覆体(4)がインサート成形されたものであるこ
    とを特徴とする電源コード。
  3. 【請求項3】 ホルダー(5) は熱硬化性樹脂により形成
    され、被覆体(4) はホルダー(5) より軟質の熱可塑性樹
    脂により形成されたものであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の電源コード。
  4. 【請求項4】 上記分枝導電線(2) (2) の少なくとも1
    つは、その末端に、ランプ等の機器へ接続することが可
    能なプラグ(21)を有するものであり、 更に基幹導電線(1) (1) 或いは上記分枝導電線(2) (2)
    のうち上記プラグ(21)に連絡するものは、上記プラグ(2
    1)への、電源の短絡・遮断を行うことができるスイッチ
    を接続可能なスイッチ用プラグ(22)が、別に形成された
    ものであり、 上記スイッチ用プラグ(22)の通電差込口(22s)(22s)の配
    置は、上記プラグ(21)の通電差込口(21s)(21s)の配置
    と、異なるものであることを特徴とする請求項1乃至3
    の何れかに記載の電源コード。
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