JPH1154192A - 差し込みプラグ及びその製造方法 - Google Patents
差し込みプラグ及びその製造方法Info
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- JPH1154192A JPH1154192A JP22585497A JP22585497A JPH1154192A JP H1154192 A JPH1154192 A JP H1154192A JP 22585497 A JP22585497 A JP 22585497A JP 22585497 A JP22585497 A JP 22585497A JP H1154192 A JPH1154192 A JP H1154192A
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- terminal
- cord
- plug terminal
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 能率的なインサート成型を実現でき、短絡等
の不良品の発生の防止し、さらには、金型内における位
置決めの確実性を図ると同時に、プラグの使用に際して
の利便性を高めることのできる差し込みプラグ及びその
製造方法の提供を図る。 【解決手段】 合成樹脂製等の非導電性の保持部材4に
プラグ端子3を保持させ、この保持部材4と、プラグ端
子3と、このプラグ端子3に接続された電線コード2と
を、プラグ本体1を形成する合成樹脂内にインサート成
型する。保持部材4は、プラグ本体1を形成する合成樹
脂から外部に出る位置確定部45を有し、この位置確定
部45によって、インサート成型の金型内に保持部材4
が固定され成型される。使用に際しては、プラグ本体か
ら出ている位置確定部45が、プラグ抜き差しの時の指
かかりとなる。
の不良品の発生の防止し、さらには、金型内における位
置決めの確実性を図ると同時に、プラグの使用に際して
の利便性を高めることのできる差し込みプラグ及びその
製造方法の提供を図る。 【解決手段】 合成樹脂製等の非導電性の保持部材4に
プラグ端子3を保持させ、この保持部材4と、プラグ端
子3と、このプラグ端子3に接続された電線コード2と
を、プラグ本体1を形成する合成樹脂内にインサート成
型する。保持部材4は、プラグ本体1を形成する合成樹
脂から外部に出る位置確定部45を有し、この位置確定
部45によって、インサート成型の金型内に保持部材4
が固定され成型される。使用に際しては、プラグ本体か
ら出ている位置確定部45が、プラグ抜き差しの時の指
かかりとなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、差し込みプラグ及び
その製造方法に関する。
その製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日の差し込みプラグの多くは、プラグ
本体を形成する合成樹脂内に、プラグ端子とこれに接続
されたコードを、インサート成型して製造されている。
この成型においては、金型内に、コードに接続されたプ
ラグ端子を、正確に位置決めして固定した後、成型する
必要がある。ところが、コードに接続されているプラグ
端子は、コードの癖がつき、金型内に正確に位置決めす
ることが困難である。特に、プラグ端子は、金型に設け
られた挿通穴から金型外に突出させてセットされるが、
この挿入深さの位置が安定しない。その結果、完成した
差し込みプラグから突出するフラグ端子の長さが不揃い
になってしまう。しかも、例えば2相の電源コードやア
ース用のコード等の2本或いは3本以上のコードに、各
プラグ端子を接続した差し込みプラグの場合には、第1
のプラグ端子の位置決めが完了し、第2のプラグ端子の
位置決めを行う際に、完了したはずの第1のプラグ端子
の位置がずれてしまうと言う事が多く、位置決め作業、
ひいては成型の作業全体に、多くの手間と熟練を必要と
していた。さらに、上記のような不手際な作業の末、各
プラグ端子を金型内にセットできたとしても、プラグ端
子に接続された線心の導線同士が接触している場合があ
り、短絡が生じて、不良品の発生の原因ともなる。ま
た、金型は、成型機に備付けのものであり、備付けられ
た金型内での細かい作業は、より手先の器用さと熟練を
要するものであった。
本体を形成する合成樹脂内に、プラグ端子とこれに接続
されたコードを、インサート成型して製造されている。
この成型においては、金型内に、コードに接続されたプ
ラグ端子を、正確に位置決めして固定した後、成型する
必要がある。ところが、コードに接続されているプラグ
端子は、コードの癖がつき、金型内に正確に位置決めす
ることが困難である。特に、プラグ端子は、金型に設け
られた挿通穴から金型外に突出させてセットされるが、
この挿入深さの位置が安定しない。その結果、完成した
差し込みプラグから突出するフラグ端子の長さが不揃い
になってしまう。しかも、例えば2相の電源コードやア
ース用のコード等の2本或いは3本以上のコードに、各
プラグ端子を接続した差し込みプラグの場合には、第1
のプラグ端子の位置決めが完了し、第2のプラグ端子の
位置決めを行う際に、完了したはずの第1のプラグ端子
の位置がずれてしまうと言う事が多く、位置決め作業、
ひいては成型の作業全体に、多くの手間と熟練を必要と
していた。さらに、上記のような不手際な作業の末、各
プラグ端子を金型内にセットできたとしても、プラグ端
子に接続された線心の導線同士が接触している場合があ
り、短絡が生じて、不良品の発生の原因ともなる。ま
た、金型は、成型機に備付けのものであり、備付けられ
た金型内での細かい作業は、より手先の器用さと熟練を
要するものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本願の第1の
発明は、能率的なインサート成型を実現することがで
き、短絡等の不良品の発生を防止し、さらには、金型内
における位置決めの確実性を図ると同時に、プラグの使
用に際しての利便性を高めることのできる差し込みプラ
グを提供せんとするものである。また本願の第2の発明
は、インサート成型の能率化と、短絡等の不良の発生の
防止をなすことのできるプラグ端子の製造方法を提供せ
んとするものである。
発明は、能率的なインサート成型を実現することがで
き、短絡等の不良品の発生を防止し、さらには、金型内
における位置決めの確実性を図ると同時に、プラグの使
用に際しての利便性を高めることのできる差し込みプラ
グを提供せんとするものである。また本願の第2の発明
は、インサート成型の能率化と、短絡等の不良の発生の
防止をなすことのできるプラグ端子の製造方法を提供せ
んとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明は、プ
ラグ本体1を形成する合成樹脂内に、プラグ端子3とこ
れに接続されたコード2とを、インサート成型した差し
込みプラグにおいて、合成樹脂製等の非導電性の保持部
材4にプラグ端子3を保持させ、この保持部材4と、プ
ラグ端子3と、このプラグ端子3に接続されたコード2
とを、プラグ本体1を形成する合成樹脂内にインサート
成型したものであり、保持部材4が、プラグ本体1を形
成する合成樹脂から外部に出る位置確定部45を有し、
この位置確定部45によって、インサート成型の金型内
に保持部材4が固定され成型されたものであることを特
徴とする差し込みプラグを提供する。
ラグ本体1を形成する合成樹脂内に、プラグ端子3とこ
れに接続されたコード2とを、インサート成型した差し
込みプラグにおいて、合成樹脂製等の非導電性の保持部
材4にプラグ端子3を保持させ、この保持部材4と、プ
ラグ端子3と、このプラグ端子3に接続されたコード2
とを、プラグ本体1を形成する合成樹脂内にインサート
成型したものであり、保持部材4が、プラグ本体1を形
成する合成樹脂から外部に出る位置確定部45を有し、
この位置確定部45によって、インサート成型の金型内
に保持部材4が固定され成型されたものであることを特
徴とする差し込みプラグを提供する。
【0005】本願の第2の発明は、プラグ本体1を成型
する金型内に、プラグ端子3とこれに接続されたコード
2とを、配位してインサート成型することにより、プラ
グ本体1を構成する合成樹脂内にプラグ端子3とコード
2とを一体化する差し込みプラグの製造方法において、
次の手段を採ることにより上記の課題を解決するもので
ある。即ち、この本願の第2の発明にあっては、合成樹
脂製等の非導電性の保持部材4にプラグ端子3を保持さ
せ、このプラグ端子3を保持した保持部材4をプラグ本
体1を金型内に配位してインサート成型することによ
り、保持部材4と、プラグ端子3と、このプラグ端子3
に接続されたコード2とを、プラグ本体1を形成する合
成樹脂内にインサート成型することを特徴とするもので
ある。
する金型内に、プラグ端子3とこれに接続されたコード
2とを、配位してインサート成型することにより、プラ
グ本体1を構成する合成樹脂内にプラグ端子3とコード
2とを一体化する差し込みプラグの製造方法において、
次の手段を採ることにより上記の課題を解決するもので
ある。即ち、この本願の第2の発明にあっては、合成樹
脂製等の非導電性の保持部材4にプラグ端子3を保持さ
せ、このプラグ端子3を保持した保持部材4をプラグ本
体1を金型内に配位してインサート成型することによ
り、保持部材4と、プラグ端子3と、このプラグ端子3
に接続されたコード2とを、プラグ本体1を形成する合
成樹脂内にインサート成型することを特徴とするもので
ある。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図面を参照しつつ本願発明の
実施の形態について説明する。図1は本願発明の実施の
形態に係る差し込みプラグの下方からの斜視図であり、
図2は同差し込みプラグの内部構造を示す下方からの斜
視図であり、図3は同差し込みプラグの内部構造を示す
上方からの斜視図であり、図4は同差し込みプラグの内
部構造を示す平面図であり、図5は製造工程を示す断面
図である。尚、本願の説明において、上下左右は相対的
な位置関係を示すに止まり、絶対的な位置を特定するも
のではない。
実施の形態について説明する。図1は本願発明の実施の
形態に係る差し込みプラグの下方からの斜視図であり、
図2は同差し込みプラグの内部構造を示す下方からの斜
視図であり、図3は同差し込みプラグの内部構造を示す
上方からの斜視図であり、図4は同差し込みプラグの内
部構造を示す平面図であり、図5は製造工程を示す断面
図である。尚、本願の説明において、上下左右は相対的
な位置関係を示すに止まり、絶対的な位置を特定するも
のではない。
【0007】まず、図1を参照して、本願発明に係る差
し込みプラグの外観構造について説明する。この差し込
みプラグは、プラグ本体1と、3本のコード2と、プラ
グ端子3とを有する。プラグ本体1は、本体被覆部11
と、コード被覆部12とが一体に形成されたもので、本
体被覆部11の下面からは3本のコード2にそれぞれ接
続された3本のブレード状のプラグ端子3が突出してお
り、本体被覆部11の左右側面からは摘み用として機能
する一対の突起45が突出形成されている。
し込みプラグの外観構造について説明する。この差し込
みプラグは、プラグ本体1と、3本のコード2と、プラ
グ端子3とを有する。プラグ本体1は、本体被覆部11
と、コード被覆部12とが一体に形成されたもので、本
体被覆部11の下面からは3本のコード2にそれぞれ接
続された3本のブレード状のプラグ端子3が突出してお
り、本体被覆部11の左右側面からは摘み用として機能
する一対の突起45が突出形成されている。
【0008】この差し込みプラグの内部には、図2、図
3に示すように、保持部材4が配位されている。この保
持部材4は、各プラグ端子3を予め保持しておくもの
で、非導電性の合成樹脂から形成されている。尚、プラ
グ本体1も非導電性の合成樹脂から形成されており、両
者は同一の素材によって形成してもよいが、この実施の
形態では、保持部材4のプラグ本体1よりも硬質のもの
で成型している。即ち、プラグ本体1は、本体被覆部1
1とコード被覆部12とが一体に形成されるが、コード
被覆部12は、曲がり易くしておく方が使い勝手がよ
い。そのため、プラグ本体1には、少し柔軟な樹脂を用
いる方が望ましい。他方、各プラグ端子3は、強固にプ
ラグ本体1内に埋め込まれている事が望ましいが、本体
被覆部11とコード被覆部12とを一体に形成した場合
には、本体被覆部11の強度のみを高めることはできな
い。そこで、保持部材4を、プラグ本体1よりも硬質の
もので形成すると共に、内部の保持部材4に各プラグ端
子3を強固に保持させることによって、各プラグ端子3
の保持強度と、コード被覆部12の柔軟性とを両立させ
たものである。
3に示すように、保持部材4が配位されている。この保
持部材4は、各プラグ端子3を予め保持しておくもの
で、非導電性の合成樹脂から形成されている。尚、プラ
グ本体1も非導電性の合成樹脂から形成されており、両
者は同一の素材によって形成してもよいが、この実施の
形態では、保持部材4のプラグ本体1よりも硬質のもの
で成型している。即ち、プラグ本体1は、本体被覆部1
1とコード被覆部12とが一体に形成されるが、コード
被覆部12は、曲がり易くしておく方が使い勝手がよ
い。そのため、プラグ本体1には、少し柔軟な樹脂を用
いる方が望ましい。他方、各プラグ端子3は、強固にプ
ラグ本体1内に埋め込まれている事が望ましいが、本体
被覆部11とコード被覆部12とを一体に形成した場合
には、本体被覆部11の強度のみを高めることはできな
い。そこで、保持部材4を、プラグ本体1よりも硬質の
もので形成すると共に、内部の保持部材4に各プラグ端
子3を強固に保持させることによって、各プラグ端子3
の保持強度と、コード被覆部12の柔軟性とを両立させ
たものである。
【0009】保持部材4には、保持本体41に、各プラ
グ端子3を保持するための保持手段が設けられている。
この保持手段は、各プラグ端子3を動かないように保持
できるものであればよいが、この実施の形態では、保持
手段として、保持本体41に形成された挿通孔42と、
この挿通孔42に挿通した各プラグ端子3を係止するた
めの係止部43とを採用する。この実施の形態では、各
プラグ端子3が下方に突出するように、挿通孔42は、
保持本体41の上面から下面に貫いて形成されている
が、各プラグ端子3の突出方向は適宜変更して実施し得
る。さらに、この実施の形態では、挿通孔42は、図4
に示すように、中央の幅広部分42aと、両端の幅狭部
分42b,42bとからなり、幅狭部分42bの幅をプ
ラグ端子3の厚みと略等しくしているが、挿通孔42の
全ての部分の幅をプラグ端子3の厚みと略等しくする
等、適宜変更し得る。
グ端子3を保持するための保持手段が設けられている。
この保持手段は、各プラグ端子3を動かないように保持
できるものであればよいが、この実施の形態では、保持
手段として、保持本体41に形成された挿通孔42と、
この挿通孔42に挿通した各プラグ端子3を係止するた
めの係止部43とを採用する。この実施の形態では、各
プラグ端子3が下方に突出するように、挿通孔42は、
保持本体41の上面から下面に貫いて形成されている
が、各プラグ端子3の突出方向は適宜変更して実施し得
る。さらに、この実施の形態では、挿通孔42は、図4
に示すように、中央の幅広部分42aと、両端の幅狭部
分42b,42bとからなり、幅狭部分42bの幅をプ
ラグ端子3の厚みと略等しくしているが、挿通孔42の
全ての部分の幅をプラグ端子3の厚みと略等しくする
等、適宜変更し得る。
【0010】各プラグ端子3の基端には、図2、図5に
示すように、上記の係止部43と係合する係合部31が
形成されている。この実施の形態では、この係合部31
は、貫通穴31として実施されているが、係止部43に
係合するものであれば、切欠として実施したり、凹部と
して実施したりする等、適宜変更し得る。係止部43
は、この実施の形態では、貫通穴31に嵌入する突起4
3として実施され、各挿入孔42の下方に形成されてい
るが、挿入孔42内に形成してもよく、挿入孔42より
上方に形成することもできる。要は、係止部43は、保
持部材4中におけるプラグ端子3の上下位置を、不動の
状態で保持できるものであれば足りる。
示すように、上記の係止部43と係合する係合部31が
形成されている。この実施の形態では、この係合部31
は、貫通穴31として実施されているが、係止部43に
係合するものであれば、切欠として実施したり、凹部と
して実施したりする等、適宜変更し得る。係止部43
は、この実施の形態では、貫通穴31に嵌入する突起4
3として実施され、各挿入孔42の下方に形成されてい
るが、挿入孔42内に形成してもよく、挿入孔42より
上方に形成することもできる。要は、係止部43は、保
持部材4中におけるプラグ端子3の上下位置を、不動の
状態で保持できるものであれば足りる。
【0011】次に、プラグ端子3は、1本がアース用の
端子であり、2本が電源用の端子であり、この2本の電
源用の端子は、互いに平行に並べられている。各プラグ
端子3は、その基端において、各コード2と半田等の常
法の手段で接続されている。そして、このコード2の導
電線が、互いに接触しないように、特に、2本の電源用
の端子に接続されたコード2の導電線が互いに接触しな
いように、仕切り壁44が、保持本体41の上面に形成
されている。
端子であり、2本が電源用の端子であり、この2本の電
源用の端子は、互いに平行に並べられている。各プラグ
端子3は、その基端において、各コード2と半田等の常
法の手段で接続されている。そして、このコード2の導
電線が、互いに接触しないように、特に、2本の電源用
の端子に接続されたコード2の導電線が互いに接触しな
いように、仕切り壁44が、保持本体41の上面に形成
されている。
【0012】さらに、保持本体41には、金型に係合し
て、金型内での保持本体41の上下の位置を確定するた
めの、上下の位置確定部45が形成されている。この実
施の形態では、上下の位置確定部45は、前述のよう
に、摘み用として機能する一対の突起45としても機能
するため、保持本体41の側面から突出するように形成
されている。さらにこの例では、摘み用として機能する
一対の突起45の位置を、プラグ本体1の上面寄りに設
定しているため、保持本体41の上面から、柱状部位4
6によって上方に持ち上げられた位置に形成されている
が、その位置や形状は適宜変更して実施し得る。また、
この例では、上下の位置確定部45を左右に一対設けた
が、適宜数に変更して実施し得る。
て、金型内での保持本体41の上下の位置を確定するた
めの、上下の位置確定部45が形成されている。この実
施の形態では、上下の位置確定部45は、前述のよう
に、摘み用として機能する一対の突起45としても機能
するため、保持本体41の側面から突出するように形成
されている。さらにこの例では、摘み用として機能する
一対の突起45の位置を、プラグ本体1の上面寄りに設
定しているため、保持本体41の上面から、柱状部位4
6によって上方に持ち上げられた位置に形成されている
が、その位置や形状は適宜変更して実施し得る。また、
この例では、上下の位置確定部45を左右に一対設けた
が、適宜数に変更して実施し得る。
【0013】製造に際しては、各コード2を各プラグ端
子3に接続し、各プラグ端子3を、保持本体41の挿入
孔42に挿入する。この挿入に伴い、保持本体41の各
係止部43(突起43)が、各プラグ端子3の係合部3
1(貫通穴31)に係合する。これにより、各プラグ端
子3が、保持部材4に固定される。この作業は、コード
2とプラグ端子3と保持部材4とがあれば何処でも可能
であり、作業の容易なオープンスペースで行うことがで
きる。
子3に接続し、各プラグ端子3を、保持本体41の挿入
孔42に挿入する。この挿入に伴い、保持本体41の各
係止部43(突起43)が、各プラグ端子3の係合部3
1(貫通穴31)に係合する。これにより、各プラグ端
子3が、保持部材4に固定される。この作業は、コード
2とプラグ端子3と保持部材4とがあれば何処でも可能
であり、作業の容易なオープンスペースで行うことがで
きる。
【0014】次に、プラグ本体1の成型を行うが、この
成型は、インサート成型により行われる。金型は、イン
サート成型と同様、適宜数に分割されているが、図5の
例では、上下2つの金型に分割されている。下方の金型
5には、各プラグ端子3の挿通孔52が形成されている
と共に、上下の位置確定部45の下半分を入れるための
受容凹部51が形成されている。そして、受容凹部51
に保持部材4の上下の位置確定部45を入れることによ
って、各挿通孔52への各プラグ端子3の挿通深さも確
定し、正確な位置決めが単純な作業で可能となる。ま
た、上方の金型6にも、上下の位置確定部45の上半分
を入れるための受容凹部61が形成されている。これら
の金型5,6が合わされて、一つの成型空間が形成され
るが、その際、上下の位置確定部45は、両金型5,6
間に挟まれた状態となり、完全に上下位置が確定する。
尚、下方の金型5に上下の位置確定部45の全体を入れ
ることのできる受容凹部を設け、上方の金型6には受容
凹部を設けないようにして実施することもでき、その逆
に、上方の金型6に上下の位置確定部45の全体を入れ
ることのできる受容凹部を設け、下方の金型5には受容
凹部を設けないようにして実施することもできるもので
あり、要は、金型の適宜位置に、上下の位置確定部45
の上下位置を決める手段を設けておけばよい。
成型は、インサート成型により行われる。金型は、イン
サート成型と同様、適宜数に分割されているが、図5の
例では、上下2つの金型に分割されている。下方の金型
5には、各プラグ端子3の挿通孔52が形成されている
と共に、上下の位置確定部45の下半分を入れるための
受容凹部51が形成されている。そして、受容凹部51
に保持部材4の上下の位置確定部45を入れることによ
って、各挿通孔52への各プラグ端子3の挿通深さも確
定し、正確な位置決めが単純な作業で可能となる。ま
た、上方の金型6にも、上下の位置確定部45の上半分
を入れるための受容凹部61が形成されている。これら
の金型5,6が合わされて、一つの成型空間が形成され
るが、その際、上下の位置確定部45は、両金型5,6
間に挟まれた状態となり、完全に上下位置が確定する。
尚、下方の金型5に上下の位置確定部45の全体を入れ
ることのできる受容凹部を設け、上方の金型6には受容
凹部を設けないようにして実施することもでき、その逆
に、上方の金型6に上下の位置確定部45の全体を入れ
ることのできる受容凹部を設け、下方の金型5には受容
凹部を設けないようにして実施することもできるもので
あり、要は、金型の適宜位置に、上下の位置確定部45
の上下位置を決める手段を設けておけばよい。
【0015】最後に、常法によって、金型内に樹脂を注
入してプラグ本体1の成型が完了するが、受容凹部5
1,61内に入れた上下の位置確定部45は、プラグ本
体1の左右側面から突出して、摘み用として機能する一
対の突起45となる。この突起45は、プラグを抜き差
しする際に、指かかりとなり、プラグの使い勝手を向上
させる。
入してプラグ本体1の成型が完了するが、受容凹部5
1,61内に入れた上下の位置確定部45は、プラグ本
体1の左右側面から突出して、摘み用として機能する一
対の突起45となる。この突起45は、プラグを抜き差
しする際に、指かかりとなり、プラグの使い勝手を向上
させる。
【0016】上記の実施の形態では、3本のプラグ端子
3を用いた例を示したが、1本でもよく、2本以上の適
宜の本数として実施することもできる。図6は2本のプ
ラグ端子3,3を用いた例を示すもので、2本のプラグ
端子3,3が、保持部材4の後方から挿入孔へ差し込ま
れ、前面に突出している。プラグ端子3,3を挿入する
挿入孔42及び各係止部43(突起43)の構造は先の
実施の形態と実質的に同様であり、これにより、2本の
プラグ端子3,3が保持部材4から突出する突出長さを
確定できる。保持部材4の左右の側面には、先の実施の
形態と同様の働きをなす位置確定部45が、形成されて
いる。そして、上下の金型(図示せず)に、2点鎖線A
で示すように上下に2分されて配位される。即ち、2本
のプラグ端子3,3及び保持部材4の下半分(a1)
が、下の金型(図示せず)に配位され、上半分(a2)
が上の金型(図示せず)に配位されて、インサート成型
される。その際、保持部材4の位置確定部45が、金型
の受容凹部(図示せず)内に配位され、金型内での保持
部材4の位置(ひいては2本のプラグ端子3,3の位
置)が確定した状態で、成型がなされる。これにより、
先の実施の形態と同様、位置確定部45は、プラグ本体
1の左右側面から突出して、摘み用として機能する一対
の突起45となる。尚、先の実施の形態では、プラグか
らコード2が出る方向と、プラグ端子3が出る方向とを
略直交したものを示したが、この実施の形態では、両方
向が平行或いは一直線上に並んだものとして実施されて
いる。このコードが出る方向は、コードを適当な角度に
曲げて或いは曲げずに金型内に配位することによって、
自由に設計できるものである。また、上下の金型内にど
のように配位するかも適宜変更でき、例えば、2点鎖線
Bで示すように左右に2分して配位することもできる。
即ち、2本のプラグ端子3,3及び保持部材4を左右の
各部分(b1)(b2)を2つの金型の夫々に配位し
て、インサート成型することもできる。
3を用いた例を示したが、1本でもよく、2本以上の適
宜の本数として実施することもできる。図6は2本のプ
ラグ端子3,3を用いた例を示すもので、2本のプラグ
端子3,3が、保持部材4の後方から挿入孔へ差し込ま
れ、前面に突出している。プラグ端子3,3を挿入する
挿入孔42及び各係止部43(突起43)の構造は先の
実施の形態と実質的に同様であり、これにより、2本の
プラグ端子3,3が保持部材4から突出する突出長さを
確定できる。保持部材4の左右の側面には、先の実施の
形態と同様の働きをなす位置確定部45が、形成されて
いる。そして、上下の金型(図示せず)に、2点鎖線A
で示すように上下に2分されて配位される。即ち、2本
のプラグ端子3,3及び保持部材4の下半分(a1)
が、下の金型(図示せず)に配位され、上半分(a2)
が上の金型(図示せず)に配位されて、インサート成型
される。その際、保持部材4の位置確定部45が、金型
の受容凹部(図示せず)内に配位され、金型内での保持
部材4の位置(ひいては2本のプラグ端子3,3の位
置)が確定した状態で、成型がなされる。これにより、
先の実施の形態と同様、位置確定部45は、プラグ本体
1の左右側面から突出して、摘み用として機能する一対
の突起45となる。尚、先の実施の形態では、プラグか
らコード2が出る方向と、プラグ端子3が出る方向とを
略直交したものを示したが、この実施の形態では、両方
向が平行或いは一直線上に並んだものとして実施されて
いる。このコードが出る方向は、コードを適当な角度に
曲げて或いは曲げずに金型内に配位することによって、
自由に設計できるものである。また、上下の金型内にど
のように配位するかも適宜変更でき、例えば、2点鎖線
Bで示すように左右に2分して配位することもできる。
即ち、2本のプラグ端子3,3及び保持部材4を左右の
各部分(b1)(b2)を2つの金型の夫々に配位し
て、インサート成型することもできる。
【0017】以上の実施の形態の他、本願発明は適宜変
更することができ、例えば、位置確定部45は、指かか
りとして実施してもよいが、必ずしも指かかりとなる必
要はない。その場合、プラグ本体1の表面から突起45
として突出している必要はなく、プラグ本体1の表面と
略面一の状態或いは、プラグ本体1の表面から凹んだ状
態となっていてもよい。さらに、板状の保持本体41の
全外周或いはその一部の外周を位置確定部として、この
全外周或いはその一部の外周を、上下の金型5,6間に
挟んで、成型するようにしてもよい。また、実施の形態
では、位置確定部45は、上下に位置を確定させたが、
コードやプラグ端子の出る方向によっては、左右に位置
を確定させるものであってもよい。また、上記の実施の
形態では、位置確定部45のみを完成したプラグ外に突
出させたが、保持部材4の他の部位をもプラグ外に突出
若しくは露出させるようにすることもできる。
更することができ、例えば、位置確定部45は、指かか
りとして実施してもよいが、必ずしも指かかりとなる必
要はない。その場合、プラグ本体1の表面から突起45
として突出している必要はなく、プラグ本体1の表面と
略面一の状態或いは、プラグ本体1の表面から凹んだ状
態となっていてもよい。さらに、板状の保持本体41の
全外周或いはその一部の外周を位置確定部として、この
全外周或いはその一部の外周を、上下の金型5,6間に
挟んで、成型するようにしてもよい。また、実施の形態
では、位置確定部45は、上下に位置を確定させたが、
コードやプラグ端子の出る方向によっては、左右に位置
を確定させるものであってもよい。また、上記の実施の
形態では、位置確定部45のみを完成したプラグ外に突
出させたが、保持部材4の他の部位をもプラグ外に突出
若しくは露出させるようにすることもできる。
【0018】
【発明の効果】本願の第1の発明は、能率的なインサー
ト成型を実現することができ、短絡等の不良品の発生を
防止し、さらには、金型内における位置決めの確実性を
図ると同時に、プラグの使用に際しての利便性を高める
ことのできる差し込みプラグを提供することができたも
のである。また、本願の第2の発明は、確実なプラグ端
子の位置決めを容易に行うことができ、インサート成型
の能率化と、短絡等の不良品の発生の防止をなすことの
できるプラグ端子の製造方法を提供し得たものである。
ト成型を実現することができ、短絡等の不良品の発生を
防止し、さらには、金型内における位置決めの確実性を
図ると同時に、プラグの使用に際しての利便性を高める
ことのできる差し込みプラグを提供することができたも
のである。また、本願の第2の発明は、確実なプラグ端
子の位置決めを容易に行うことができ、インサート成型
の能率化と、短絡等の不良品の発生の防止をなすことの
できるプラグ端子の製造方法を提供し得たものである。
【図1】本願発明の実施の形態に係る差し込みプラグの
下方からの斜視図である。
下方からの斜視図である。
【図2】同差し込みプラグの内部構造を示す下方からの
斜視図である。
斜視図である。
【図3】同差し込みプラグの内部構造を示す上方からの
斜視図である。
斜視図である。
【図4】同差し込みプラグの内部構造を示す平面図であ
る。
る。
【図5】製造工程を示す断面図である。
【図6】本願発明の他の実施の形態に係る差し込みプラ
グの内部構造を示す斜視図である。
グの内部構造を示す斜視図である。
1 プラグ本体 2 コード 3 プラグ端子 4 保持部材 45 位置確定部
Claims (2)
- 【請求項1】 プラグ本体(1) を形成する合成樹脂内
に、プラグ端子(3) とこれに接続されたコード(2) と
を、インサート成型した差し込みプラグにおいて、 合成樹脂製等の非導電性の保持部材(4) にプラグ端子
(3) を保持させ、この保持部材(4) と、プラグ端子(3)
と、プラグ端子(3) に接続されたコード(2) とを、プラ
グ本体(1) を形成する合成樹脂内にインサート成型した
ものであり、 保持部材(4) が、プラグ本体(1) を形成する合成樹脂か
ら外部に出る位置確定部(45)を有し、この位置確定部(4
5)によって、インサート成型の金型内に保持部材(4) が
固定され成型されたものであることを特徴とする差し込
みプラグ。 - 【請求項2】 プラグ本体(1) を成型する金型内に、プ
ラグ端子(3) とこれに接続されたコード(2) とを、配位
してインサート成型することにより、プラグ本体(1) を
構成する合成樹脂内にプラグ端子(3) とコード(2) とを
一体化する差し込みプラグの製造方法において、 合成樹脂製等の非導電性の保持部材(4) にプラグ端子
(3) を保持させ、このプラグ端子(3) を保持した保持部
材(4) をプラグ本体(1) を金型内に配位してインサート
成型することにより、保持部材(4) と、プラグ端子(3)
と、このプラグ端子(3) に接続されたコード(2) とを、
プラグ本体(1) を形成する合成樹脂内にインサート成型
することを特徴とする差し込みプラグの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22585497A JPH1154192A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 差し込みプラグ及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22585497A JPH1154192A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 差し込みプラグ及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1154192A true JPH1154192A (ja) | 1999-02-26 |
Family
ID=16835896
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22585497A Pending JPH1154192A (ja) | 1997-08-06 | 1997-08-06 | 差し込みプラグ及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1154192A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101464425B1 (ko) * | 2013-01-10 | 2014-12-10 | 공간찬넬주식회사 | Dc전원용 찬넬콘센트 및 플러그 |
WO2016051489A1 (ja) * | 2014-09-30 | 2016-04-07 | 日立金属株式会社 | モールドコネクタ、モールドコネクタの製造方法、及びワイヤハーネス |
-
1997
- 1997-08-06 JP JP22585497A patent/JPH1154192A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101464425B1 (ko) * | 2013-01-10 | 2014-12-10 | 공간찬넬주식회사 | Dc전원용 찬넬콘센트 및 플러그 |
WO2016051489A1 (ja) * | 2014-09-30 | 2016-04-07 | 日立金属株式会社 | モールドコネクタ、モールドコネクタの製造方法、及びワイヤハーネス |
US9831590B2 (en) | 2014-09-30 | 2017-11-28 | Hitachi Metals, Ltd. | Molded connector, method for manufacturing molded connector, and wire harness |
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