JP3045162U - コネクタと配線構造 - Google Patents
コネクタと配線構造Info
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- JP3045162U JP3045162U JP1997006539U JP653997U JP3045162U JP 3045162 U JP3045162 U JP 3045162U JP 1997006539 U JP1997006539 U JP 1997006539U JP 653997 U JP653997 U JP 653997U JP 3045162 U JP3045162 U JP 3045162U
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- JP
- Japan
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- connector
- wiring
- piercing portion
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- wiring cable
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- Multi-Conductor Connections (AREA)
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】従来のコネクタでは接続できるポイントが当該
配線のターミナルに限定されてしまうので、回路実装プ
ランの自由度が制約され、コネクタの数や結線作業の手
間が多くなる。 【解決手段】軟質絶縁材料から成る帯板状の外皮3とこ
の外皮3に埋込状に通された銅線5とをインサート成形
することで配線ケーブル1を形成し、コネクタ21は、
絶縁性のボディ27に保持された接続端子29の一端部
を突刺部29cとしてボディ27から突出させると共に
この突刺部29cの先端に切欠29dを形成し、コネク
タ21の突刺部29cを配線ケーブル1のボディ27に
厚み方向から突き刺すことで、切欠29dに銅線5が係
合されて接続端子29と銅線5とが電気的に接続される
ようにした。従って、配線ケーブル上の任意の位置に略
一動作でコネクタを接続でき、配線ケーブルとコネクタ
は汎用部品として扱うことができる。
配線のターミナルに限定されてしまうので、回路実装プ
ランの自由度が制約され、コネクタの数や結線作業の手
間が多くなる。 【解決手段】軟質絶縁材料から成る帯板状の外皮3とこ
の外皮3に埋込状に通された銅線5とをインサート成形
することで配線ケーブル1を形成し、コネクタ21は、
絶縁性のボディ27に保持された接続端子29の一端部
を突刺部29cとしてボディ27から突出させると共に
この突刺部29cの先端に切欠29dを形成し、コネク
タ21の突刺部29cを配線ケーブル1のボディ27に
厚み方向から突き刺すことで、切欠29dに銅線5が係
合されて接続端子29と銅線5とが電気的に接続される
ようにした。従って、配線ケーブル上の任意の位置に略
一動作でコネクタを接続でき、配線ケーブルとコネクタ
は汎用部品として扱うことができる。
Description
【0001】
本考案は、コネクタと配線構造に係る。詳しくは、軟質絶縁材料で帯板状に形 成された外皮に導線が埋込状に通されて成る配線ケーブル用のコネクタ、特に、 その導線の任意の位置に接続することを可能にしたコネクタと、これら配線ケー ブルとコネクタを使用した配線構造に関するものである。
【0002】
今日、自動車や電子機器等における一般的な配線ケーブルとしては、銅線等の 導体をビニール製の外皮で覆った被覆電線が多用されているが、この被覆電線で は、成形法上の制約から、外皮の形状を任意にデザインすることが事実上不可能 である。
【0003】 この点に鑑み、本考案者らは、外皮の形状を任意にデザインすることができる 配線ケーブルの製造方法を開発した。 図4は本考案者が開発した方法で製造された配線ケーブルの一例1を示すもの である。この配線ケーブル1は、外皮3と、3本の銅線5とから成る。外皮3は 適度な可撓性を有する軟質の合成樹脂によって略帯板状を為すように形成され、 その厚みは銅線5の直径の略3倍になっている。そして、3本の銅線5は、外皮 3の幅方向へ互いに平行に並んだ状態で、ボディ3の厚み方向における中間部を 長手方向へ貫通することでボディ3に埋込状に保持されている。
【0004】 このようなフラットケーブル1は、例えば図5に示すインサート成形金型7を 使用して製造する。 同図において、9は下側型板を、11は上側型板を、13は外皮3の外形を画 するキャビティをそれぞれ示し、このキャビティ13内を銅線5が挿通される。 15は中子を示し、この中子15は、その銅線挿通孔15aに銅線5が摺動自 在に挿通された状態で、キャビティ13に移動自在に配置される。 型閉じ後、キャビティ13にゲートランナ17の一端から溶融樹脂が射出され ると、その射出圧により中子15が右方へ移動され、それに伴って銅線5が中子 15から相対的に露出し、そのように露出して行く銅線5が樹脂によって固めら れて行く。 このような金型7によれば、キャビティ13を通された銅線5が溶融樹脂の射 出圧によって撓まされることは無い。
【0005】 ところで、電気的回路を実装する場合、一般的には、回路全体を多数の部分的 回路に分けて配線を行い、その各部分的回路の配線を一対のコネクタによって接 続することが行われる。具体的には、接続すべき複数の配線ケーブルの端部を、 雌雄一対のコネクタの接続端子に半田付けやカシメ圧着等によって結線しておい て、その一対のコネクタを互いに結合することで当該複数の配線ケーブルが接続 されるようにしている。
【0006】
ところが、従来のコネクタにより接続できるポイントは、必要的に、当該配線 のターミナルに限定されてしまうので、回路実装プランの自由度を大きく制約し たり、使用するコネクタの数や結線作業の手間が多くなったりするという問題が ある。
【0007】 この点、本考案者が開発した前記配線ケーブル1にあっては、外皮3は金型に よって成形するものであるから、この外皮3に必要なコネクタを一体に形成する ことが可能であり、独立部品としてのコネクタとそれに伴う各種の結線作業を省 くことができる。
【0008】 しかしながら、コネクタを外皮3と一体に成形すると、多くの場合、その配線 ケーブルは特定の回路に専用のものとなってしまい、また、金型も専用のものに なってしまうため、結局、量産コストを下げることが困難になってしまうという 問題が生じる。
【0009】 本考案は上記した問題点に鑑みて為されたものであり、配線ケーブル上の任意 の位置に接続することができ、しかも、その接続を略一動作で完了できると共に 、ある程度広い範囲での汎用部品として扱うことができて量産コストの低減に大 きく寄与するコネクタと、このコネクタを使用した配線構造を提供することを目 的とする。
【0010】
この目的を達成するために、本考案コネクタは、軟質絶縁材料で帯板状に形成 された外皮に導線が埋込状に通されて成る配線ケーブル用のコネクタであって、 絶縁性のボディに保持された接続端子の一端部が突刺部としてボディから突出し 、この突刺部の先端には前記導線が係合される切欠が形成されており、前記突刺 部を配線ケーブルのボディに厚み方向から突き刺すことでその切欠に導線が係合 されるようにしたものである。
【0011】 また、本考案配線構造は、軟質絶縁材料で帯板状に形成された外皮に導線が埋 込状に通されて成る配線ケーブルと、絶縁性のボディに保持された接続端子の一 端部が突刺部としてボディから突出しこの突刺部の先端に切欠が形成されたコネ クタとを備え、前記突刺部を配線ケーブルのボディに厚み方向から突き刺すこと でその切欠に導線が係合されて接続端子と導線とが接続されるようにしたもので ある。
【0012】 従って、本考案に係るコネクタは、当該配線ケーブル上の任意の位置に接続す ることができ、しかも、その接続を行うための作業は、コネクタの突刺部を配線 ケーブルの外皮に突き刺すだけで完了する。そして、配線ケーブルとコネクタは 特定の接続機能を有しないので、いずれもかなり広い範囲での汎用部品として扱 うことができる。
【0013】 請求項2の考案は、上記したコネクタにおいて、接続端子の突刺部を配線ケー ブルの外皮に突き刺した状態で配線ケーブルの外皮の両側部を抱える係合爪をボ ディと一体に形成したものである。このようにすることで、接続端子と導線とが 接触した状態を確実に保持することができる。
【0014】
以下に、本考案の実施の形態に係るコネクタ21と、それを使用した配線構造 体23を図面に従って説明する。 配線構造体23は、前記した配線ケーブル1と、コネクタ21と、配線ケーブ ル1どうしを接続したジョイント25とから構成されている。
【0015】 ジョイント25は略正方形の平板状を為し、互いに対向する一組の端部には、 ある程度の奥行きを有する結合凹部25a(図面では一方のみ示してある)が形 成され、この結合凹部25a以外の中実な部分には細身のパイプ形をした図示し ない端子が3本互いに平行に埋め込まれている。
【0016】 2つの配線ケーブル1は、その外皮3の各一端部がジョイント25の結合凹部 25aに各別に圧入され、且つ、外皮から突出した銅線5の端部がジョイント2 5の図示しない端子に挿入されている。従って、2つの配線ケーブル1は、ジョ イント25を介して互いに一体的に連結されると共にそれぞれの銅線5が電気的 に接続される。 配線ケーブル1の各他端部には図示しないターミナルコネクタが接続される。
【0017】 コネクタ21は、ボディ27と、一部がボディ27に埋込状に保持された3つ の接続端子29とから成る。 ボディ27は、多少軟質の合成樹脂により形成され、一端面が開口した略矩形 の箱形をしている。即ち、ボディ27は、略長方形状をした底壁31と、この底 壁31の外周から立ち上がった周壁33等が一体に形成されており、比較的深い 内部空間35を有する。このボディ27の長手方向における寸法は配線ケーブル 1の外皮3の幅と略同じである。
【0018】 37はボディ27と一体に形成された係合脚を示す。この係合脚37は上半部 が周壁33の長手方向における両端面の下部に各別に連続し、下半部は互いに平 行に向き合っている。係合脚37の下端部には爪37aが形成されており、この 爪37aはボディ27の底壁31に対向している。底壁31と爪37aとの間の 寸法は、配線ケーブル1の外皮3の厚みと略一致している。
【0019】 接続端子29は、ボディ27の底壁31に埋込状に保持された中間部29aと 、この中間部29aから立ち上がってボディ27の内部空間35に位置した棒状 の挿入部29bと、中間部29aから反挿入部29b側へ向けて折れ曲がるよう に延びた突刺部29cとが、導電性の良い金属によって一体に形成されて成る。 突刺部29cの略下半部は底壁31を貫通して外に突出していて、その先端縁 には略U字形をした切欠29dが形成されている。そして、切欠29dの両脇の 部分の先端部は先鋭な形になっている。
【0020】 このようなコネクタ21は、配線ケーブル1の任意の位置に結合される。この 結合は例えば次のように行う。 コネクタ21を、その突刺部29cが配線ケーブル1側を向き且つボディ27 の長手方向が外皮3の幅方向と一致する向きにして、コネクタ21を設けるべき 任意のポイントに位置合わせし、その状態から、コネクタ21を外皮3にある程 度強く押し付ける。すると、突刺部29cのうちボディ27から突出している部 分が外皮3に突き刺さると共に、外皮3の中で銅線5が切欠き29dに係合する 。これにより、接続端子29と銅線5とが電気的に接続される。次いで、コネク タ21の係合脚37の爪37aを外皮3の側部に係合させると、ボディ27が外 皮3に機械的に結合され、それにより、銅線5と接続端子29との接触状態が確 実に保持される。
【0021】 尚、接続端子29の切欠き29dはU字形をしているので、その内側縁はある 程度の長さを有する。従って、何らかの原因により、銅線5と切欠き29dとの 係合が多少浅くなるようなことが生じても、これら銅線5と切欠き29dとの電 気的接触が不良になる惧れは無い。
【0022】 以上、本考案の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこの実施 の形態に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲における設計の 変更などがあっても本考案に含まれる。 例えば、実施の形態においては、コネクタとして雌型のものを示したが、この コネクタは雄型のものであっても良い。
【0023】
以上のように、本考案に係るコネクタと配線構造にあっては、当該配線ケーブ ル上の任意の位置に接続することができ、しかも、その接続を行うための作業は 、コネクタの突刺部を配線ケーブルの外皮に突き刺すだけで完了する。そして、 配線ケーブルとコネクタは特定の接続機能を有しないので、いずれもかなり広い 範囲での汎用部品として扱うことができる。
【0024】 請求項2の考案は、接続端子の突刺部を配線ケーブルの外皮に突き刺した状態 で配線ケーブルの外皮の両側部を抱える係合爪をボディと一体に形成したもので あるから、接続端子と導線とが接触した状態を確実に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施の形態に係る配線構造体の斜視図
である。
である。
【図2】図1に示す配線構造体の一部を拡大した分解斜
視図である。
視図である。
【図3】図2のA−A線に沿って切断した拡大断面図で
ある。
ある。
【図4】図1の配線構造体に使用される配線ケーブルの
一例を示す斜視図である。
一例を示す斜視図である。
【図5】図4に示す配線ケーブルを製造するための金型
の一例を示す断面図である。
の一例を示す断面図である。
1 配線ケーブル 3 外皮 5 導線 21 コネクタ 23 配線構造 27 ボディ 29 接続端子 29c 突刺部 29d 切欠き 37a 係合爪
Claims (3)
- 【請求項1】軟質絶縁材料で帯板状に形成された外皮に
導線が埋込状に通されて成る配線ケーブル用のコネクタ
であって、絶縁性のボディに保持された接続端子の一端
部が突刺部としてボディから突出し、この突刺部の先端
には前記導線が係合される切欠が形成されており、前記
突刺部を配線ケーブルのボディに厚み方向から突き刺す
ことでその切欠に導線が係合されることを特徴とするコ
ネクタ。 - 【請求項2】請求項1に記載したコネクタにおいて、接
続端子の突刺部を配線ケーブルの外皮に突き刺した状態
で配線ケーブルの外皮の両側部を抱える係合爪をボディ
と一体に形成したことを特徴とするコネクタ。 - 【請求項3】軟質絶縁材料で帯板状に形成された外皮に
導線が埋込状に通されて成る配線ケーブルと、絶縁性の
ボディに保持された接続端子の一端部が突刺部としてボ
ディから突出しこの突刺部の先端に切欠が形成されたコ
ネクタとを備え、前記突刺部を配線ケーブルのボディに
厚み方向から突き刺すことでその切欠に導線が係合され
て接続端子と導線とが接続されたことを特徴とする配線
構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997006539U JP3045162U (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | コネクタと配線構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997006539U JP3045162U (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | コネクタと配線構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3045162U true JP3045162U (ja) | 1998-01-23 |
Family
ID=43179559
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997006539U Expired - Lifetime JP3045162U (ja) | 1997-07-09 | 1997-07-09 | コネクタと配線構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3045162U (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5568071A (en) * | 1978-11-17 | 1980-05-22 | Nippon Moretsukusu Kk | Pressure electric connector |
JPH0447684A (ja) * | 1990-06-11 | 1992-02-17 | Fujitsu Ltd | フラットケーブル用コネクタ |
-
1997
- 1997-07-09 JP JP1997006539U patent/JP3045162U/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5568071A (en) * | 1978-11-17 | 1980-05-22 | Nippon Moretsukusu Kk | Pressure electric connector |
JPH0447684A (ja) * | 1990-06-11 | 1992-02-17 | Fujitsu Ltd | フラットケーブル用コネクタ |
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