JP3439354B2 - パイプケーブル - Google Patents
パイプケーブルInfo
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Description
バ等を挿通して布設するために使用されるパイプケーブ
ルに関する。
用するパイプケーブルは、主として屋内に適用する場合
は、難燃性が要求される。従来技術による難燃性のパイ
プケーブルとしては、横断面が図5に示す構造のものが
知られている。図5において、12は、鋼線等からなる
抗張力線10に難燃性ポリエチレンからなる被覆11を
施したテンションメンバ、13はポリエチレン製のパイ
プ、14は難燃性ポリエチレンからなる外部被覆であ
る。
ンメンバ12の周りに6本のパイプ13が撚り合わせら
れている。パイプ1本当たりに複数本の光ファイバ心線
からなる光ファイバユニットを挿通することが可能なの
で、6本のパイプを有する難燃性パイプケーブルの場
合、多数の光ファイバ心線を収容することが出来る。一
方、光配線網の末端近くでの光ファイバ回線の需要は多
くないため、それほど多くの光ファイバ心線を収容出来
ずとも、十分に使用が可能である。そこでパイプ数の少
ないパイプケーブルが求められる。
でも複数本の光ファイバ心線を有する光ファイバユニッ
トを収容することが可能ではある。しかし、一旦パイプ
に空気流等を利用して光ファイバユニットを挿通させる
と、同じパイプに新しい光ファイバユニットを追加して
挿通させることは難しい。従って、需要増加の見込める
場所では、パイプとしての予備が必要である。予備は1
本あれば十分なので、パイプの数を3本以上にする必要
はなく、パイプの数は2本が最も望ましい。
ガスを発生させないため、ポリエチレンを主体としたプ
ラスチックを用いること、また難燃性の程度はIEEE
383規格の燃焼試験で良好であること、が求められて
いる。ケーブルの難燃性を確保するに当たっては、断面
積の割にケーブル表面積が小さいものが有効であって、
被覆断面の外周は円形とすることが好ましい条件とな
る。ところが、2本のパイプを有するパイプケーブルを
構成する場合、外部被覆の断面外周を円形にするには介
在物等を沿わせる必要があり、そのために外径が大きく
なり、ケーブル価格も高くなる。
ブルであって、価格を安くするために介在物は使用しな
い、被覆断面の外周が非円形であってもIEEE規格の
難燃性試験で良好である、外部圧力がパイプに加わり難
い、被覆内部のパイプを取出し易くする、等の要件を満
たす必要がある。本発明は、上記の要件を満たす2本の
パイプを有する難燃性の良好なケーブルであって、価格
も安く、パイプを取出すことが容易なパイプケーブルを
提供するものである。
は、2本のポリエチレン製パイプの外周の一部を互いに
長手方向に接して平行に配列し、それらの外側に断面外
周が略矩形の被覆を施したパイプケーブルであって、前
記被覆断面における矩形長辺表面の両側それぞれの中央
部には長手方向にノッチが設けられており、前記被覆は
その材料のOI及び最小厚さt(mm)が下記の範囲を
満たす難燃性ポリエチレンからなるものである。 45≧OI≧28 2.5≧t≧0.8 t≧−0.3×OI+10.4
を設けたパイプ部品の2本を外周の一部を互いに長手方
向に接して平行に配列し、それらの外側に断面外周が略
矩形の被覆を施したパイプケーブルであって、前記被覆
断面における矩形長辺表面の両側それぞれの中央部には
長手方向にノッチが設けられており、前記被覆はその材
料のOI及び最小厚さt(mm)が下記の範囲を満たす
難燃性ポリエチレンからなるものとすることも出来る。 45≧OI≧28 2.5≧t≧0.8 t≧−0.172×OI+6.8
発明のパイプケーブルの実施形態を示す横断面図であっ
て、1はポリエチレン製のパイプ、2は難燃性ポリエチ
レンからなる被覆、2aはノッチ、2bは突出部、3は
抗張力体、4はテープ層である。
径は6mm程度、内径4.5mm程度の2本のポリエチ
レン製のパイプ1を外周の一部を互いに長手方向に接し
て平行に配置する。2本を互いに接して配置する理由
は、被覆を剥いだ時にパイプを取出し易くするためであ
る。そして、2本のパイプ1の外側に難燃性ポリエチレ
ンからなる断面外周が略矩形の被覆2を押出しによって
設ける。なお、断面外周を略矩形とする理由は、介在物
等を使用せず、ケーブル価格を安くし、かつ外部からの
圧力が出来るだけパイプに加わらないようにするためで
ある。
それぞれ長手方向にノッチを設ける。また、ノッチの先
は2本のパイプの接触線の方を向くようにし、ノッチの
深さは約1mmとする。また、2つの矩形短辺の中央部
被覆内には直径0.4mm程度の鋼線を抗張力体3とし
て埋設する。
長辺側を向いた突出部2bを設けることによって、パイ
プケーブルをコの字型の股釘で壁面等に固定した場合で
も突出部はクッションの役目を果たし、内部のパイプが
つぶれたり、変形したりすることがない。
の最小厚さt(mm)及び被覆材料のOIは、下記の範
囲を満たすような範囲で選択する。 45≧OI≧28 2.5≧t≧0.8 t≧−0.3×OI+10.4 なお、OI(酸素指数)は、JIS K 7201によ
って求めたものである。また、被覆の最小厚さt(m
m)は、パイプと被覆外周との距離が最も近くなる部分
の厚さである。
は、外径は6mm程度、内径4.5mm程度の2本のポ
リエチレン製のパイプ1にそれぞれ0.0125mm程
度の厚さのポリエステルテープ等のテープを巻付けてテ
ープ層4を設けたパイプ部品とし、パイプ部品の外周の
一部を互いに長手方向に接して平行に配置する。そし
て、2本のパイプ1の外側に難燃性ポリエチレンからな
る断面外周が略矩形の被覆2を押出しによって設ける。
なお、この図1(B)に示すパイプケーブルは、耐熱テ
ープからなるテープ層4があるため、パイプ1と被覆2
の密着が発生せず、被覆を剥げば直にパイプを取出すこ
とが出来る。
それぞれ長手方向にノッチを設ける。また、ノッチの先
は2本のパイプの接触線の方を向くようにし、ノッチの
深さは約1mmとする。また、2つの矩形短辺の中央部
被覆内には直径0.4mm程度の鋼線を抗張力体3とし
て埋設する。
1(A)のパイプケーブルと同様に、断面外周略矩形の
被覆の4隅に、長辺側を向いた突出部2bを設けること
が出来る。
は、被覆の最小厚さt(mm)及び被覆材料のOIは、
下記の範囲を満たすような範囲で選択する。 45≧OI≧28 2.5≧t≧0.8 t≧−0.172×OI+6.8 なお、OI及び被覆の最小厚さtの求め方は、図1
(A)の場合と同じである。
を上述した範囲で選択することが好ましい理由を次に説
明する。表1は、被覆材料である難燃性ポリエチレンの
OI、被覆の長径、短径、最小厚さを変えて、種々のパ
イプケーブルの試料を作り、IEEE383規格に基づ
く垂直トレイによる燃焼試験を行なった結果である。な
お、被覆の断面外周矩形の長辺側を火炎側に向けて、長
辺の1/2幅の空間を空けて並列して火炎の暴露を行
い、火炎の停止後に1000mm以上の延焼が生じなか
ったものを燃焼試験良好(表1の良否欄に「良」と記
載)とした。また、試料番号1〜6は図1(A)の形式
のパイプケーブル、試料番号7〜12は図1(B)の形
式のパイプケーブルである。
7〜12に分けて横軸をOI,縦軸を最小厚さtとして
グラフにプロットしたものが、図2及び図3である。図
2の場合、OI≧28、t≧0.8、t≧−0.3×O
I+10.4を満たす範囲、即ちハッチングを施した範
囲では、燃焼試験が良好である。また、図3の場合、O
I≧28、t≧0.8、t≧−0.172+6.8を満
たす範囲、即ちハッチングを施した範囲では、燃焼試験
が良好である。
リエチレンにリン系又はカルシウム系の難燃剤を加える
が、難燃剤を多くすると樹脂がもろくなるので、OIは
45以下とすることが望ましい。また、被覆の最小厚さ
tを大きくしすぎるとパイプケーブルとしての可撓性を
損なうので、最小厚さtは、2.5mm以下が望まし
い。
図1(B)のパイプケーブルに対して先に示した被覆材
料のOIと被覆の最小厚さt(mm)とが満たすべき範
囲が得られる。なお、テープ層を備えた図1(B)の方
が範囲が小さいのは、テープ層のないものの方が燃焼時
に被覆とパイプが密着して空気がその間に入り難いため
であろうと考えられる。
長辺中央部には、ノッチを設け、被覆内部のパイプの取
出し性を容易にしている。図4はノッチの形状を示す横
断面図であって、θはノッチの溝角度である。この溝角
度がどの位のものがパイプの取出し性に優れるか、各種
の溝角度の試料を用意し、次の試験を行なった。なお、
ノッチの深さは全て1mmとした。まず、パイプケーブ
ルの端部において、両側のノッチ底の被覆にニッパで1
〜3cmの長さの初期切り込みを入れ、被覆を手指で両
側に引裂くことによって切り込みがノッチに沿って10
cm以上進行するかを調べた。
によって切り込みがノッチの沿って10cm以上進行す
る場合をパイプ取出し性「良好」、初期切り込みを3c
mにすれば引裂きによって切り込みがノッチに沿って1
0cm以上進行する場合をパイプ取出し性「可」、初期
切り込み3cmでも引裂きによって切り込みがノッチの
沿って進行せず、切り込み方向が横にそれてしまった
り、被覆が切れたりする場合をパイプ取出し性「不可」
とした。各試料毎のパイプの取出し性を試験した結果
は、表2の通りである。
「良好」又は「可」とするためには、ノッチの溝角度は
25〜120度とすれば良いことが分かる。
ブルでは被覆の矩形断面の両側短辺中央部に鋼線を抗張
力体3として埋設しているため、多少の張力で引張って
布設してもパイプケーブルが伸びるということは起こら
ない。従って、長い区間にパイプケーブルを布設する場
合に適している。また、短い区間に使用するパイプケー
ブルの場合は、この抗張力体を省略することも可能であ
る。
プを並列して配置し、その外側に断面外周が略矩形の難
燃性ポリエチレンからなる被覆を設けたものであって、
被覆材料のOIと被覆の最小厚さtを、特定の範囲を満
たすように選択したものであるので、燃焼試験の結果も
良好で難燃性の高いケーブルとして、有用である。
両側の被覆内に埋設したパイプケーブルは、布設時の張
力が大きくても耐えるので、長区間の布設に適してい
る。また、ノッチの溝角度を25〜120度としたパイ
プケーブルは、ノッチに沿って被覆を引裂き易いので、
パイプの取出し性に優れている。
ブルの実施形態を示す横断面図である。
OIと被覆の最小厚さを種々変えて燃焼試験を行なった
結果を試料番号でプロットしたグラフである。
OIと被覆の最小厚さを種々変えて燃焼試験を行なった
結果を試料番号でプロットしたグラフである。
図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 2本のポリエチレン製パイプの外周の一
部を互いに長手方向に接して平行に配列し、それらの外
側に断面外周が略矩形の被覆を施したパイプケーブルで
あって、前記被覆断面における矩形長辺表面の両側それ
ぞれの中央部には長手方向にノッチが設けられており、
前記被覆はその材料の酸素指数(以下「OI」という)
及び最小厚さt(mm)が下記の範囲を満たす難燃性ポ
リエチレンからなることを特徴とするパイプケーブル。 45≧OI≧28 2.5≧t≧0.8 t≧−0.3×OI+10.4 - 【請求項2】 ポリエチレン製パイプ上にテープ層を設
けたパイプ部品の2本を外周の一部を互いに長手方向に
接して平行に配列し、それらの外側に断面外周が略矩形
の被覆を施したパイプケーブルであって、前記被覆断面
における矩形長辺表面の両側それぞれの中央部には長手
方向にノッチが設けられており、前記被覆はその材料の
OI及び最小厚さt(mm)が下記の範囲を満たす難燃
性ポリエチレンからなることを特徴とするパイプケーブ
ル。 45≧OI≧28 2.5≧t≧0.8 t≧−0.172×OI+6.8 - 【請求項3】 前記被覆断面における矩形短辺の両側そ
れぞれの中央部被覆内には抗張力体が埋設されているこ
とを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパイプケ
ーブル。 - 【請求項4】 前記ノッチの断面における溝角度は、2
5〜120度であることを特徴とする請求項1又は請求
項2に記載のパイプケーブル。
Priority Applications (1)
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JP29964098A JP3439354B2 (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | パイプケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29964098A JP3439354B2 (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | パイプケーブル |
Publications (2)
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JP2000121896A JP2000121896A (ja) | 2000-04-28 |
JP3439354B2 true JP3439354B2 (ja) | 2003-08-25 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29964098A Expired - Fee Related JP3439354B2 (ja) | 1998-10-21 | 1998-10-21 | パイプケーブル |
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JP (1) | JP3439354B2 (ja) |
-
1998
- 1998-10-21 JP JP29964098A patent/JP3439354B2/ja not_active Expired - Fee Related
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