JP2023104186A - ケーブルの製造方法 - Google Patents

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盛治 田中
Seiji Tanaka
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Abstract

【課題】製造過程で外被のピンホールを検出できるケーブルの製造方法を提供する。【解決手段】ダミー線と、ダミー線の外表面を被覆するシールド層と、を有する仮線の外周に外被を形成し、外被付き仮線とする外被形成工程と、前記外被の外表面に電極を設置し、前記電極と前記シールド層との間に電圧を印加しながら、前記電極と前記シールド層との間の電流を測定し、前記外被の耐電圧特性を評価する評価工程と、前記仮線を除去する除去工程と、を有するケーブルの製造方法。【選択図】 図1A

Description

本開示は、ケーブルの製造方法に関する。
特許文献1には、同軸ケーブルをシールド層内に複数本配置し、そのシールド層の外周にシースを設けたことを特徴とする多芯ケーブルが開示されている。
特開2009-97033号公報
ケーブルは、内部に配置した被覆電線等を保護するため、通常、外表面に外被を備えている。外被は絶縁体である樹脂成分を含有することからケーブルの耐電圧特性を高める働きも有している。
しかしながら、外被に、外被の内表面と、外表面との間を貫通するピンホール等の孔が含まれていると、ケーブルの耐電圧特性を十分に高められない恐れもある。
そこで、本開示は、製造過程で外被のピンホールを検出できるケーブルの製造方法を提供することを目的とする。
本開示のケーブルの製造方法は、ダミー線と、ダミー線の外表面を被覆するシールド層と、を有する仮線の外周に外被を形成し、外被付き仮線とする外被形成工程と、
前記外被の外表面に電極を設置し、前記電極と前記シールド層との間に電圧を印加しながら、前記電極と前記シールド層との間の電流を測定し、前記外被の耐電圧特性を評価する評価工程と、
前記仮線を除去する除去工程と、を有する。
本開示によれば、製造過程で外被のピンホールを検出できるケーブルの製造方法を提供できる。
図1Aは、本開示の一態様に係るケーブルの製造方法のフロー図である。 図1Bは、本開示の一態様に係るケーブルの製造方法のフロー図である。 図2Aは、仮線の長手方向と垂直な面での断面図である。 図2Bは、編組構造の説明図である。 図2Cは、外被形成工程後に得られる外被付き仮線の長手方向と垂直な面での断面図である。 図2Dは、除去工程後に得られる外被の長手方向と垂直な面での断面図である。 図2Eは、挿入工程後に得られるケーブルの長手方向と垂直な面での断面図である。 図3Aは、評価工程における評価方法の説明図である。 図3Bは、図3AのB-B´線での断面図である。 図4は、本開示の一態様に係るケーブルの製造方法により得られるケーブルの一構成例の説明図である。
実施するための形態について、以下に説明する。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
(1) 本開示の一態様に係るケーブルの製造方法は、ダミー線と、ダミー線の外表面を被覆するシールド層と、を有する仮線の外周に外被を形成し、外被付き仮線とする外被形成工程と、
前記外被の外表面に電極を設置し、前記電極と前記シールド層との間に電圧を印加しながら、前記電極と前記シールド層との間の電流を測定し、前記外被の耐電圧特性を評価する評価工程と、
前記仮線を除去する除去工程と、を有する。
本開示の一態様に係るケーブルの製造方法では、仮線が、シールド層を備えているため、外被の表面に設置した電極により電圧を印加し、電極とシールド層との間の電流値を検出することで、外被が有するピンホールを容易に検出できる。このため、製造過程で外被のピンホールを検出できる。
(2) 前記シールド層が編組構造を有していてもよい。
シールド層が編組構造を有する場合、除去工程において仮線を除去する際にシールド層にしわ等が入りにくいため、仮線の除去に要する力を抑制でき、作業性を高めることができる。また、仮線を除去する際にシールド層にしわ等が入りにくく、シールド層の形状を維持できるため、仮線を繰り返し用いることもでき、ケーブルの製造コストを抑制することができる。
(3) 前記評価工程の間、前記外被の外表面のうち、前記電極が接する位置を、前記外被付き仮線の長手方向に沿って変化させてもよい。
外被の外表面のうち、電極が接する位置を、外被付き仮線の長手方向に沿って変化(変位)させることで、外被の長手方向に沿って全体の耐電圧特性を評価することができる。すなわち、外被全体についてピンホールの有無を評価できる。
(4) 前記除去工程の後、前記仮線を除去することで形成された前記外被内の空間に、内部電線を挿入する挿入工程を有していてもよい。
挿入工程を実施することで、外被内に、信号等を伝送するための内部電線を配置し、耐電圧特性に優れたケーブルとすることができる。
(5) 前記内部電線と、前記外被の内表面との間に隙間を有していてもよい。
内部電線と、外被の内表面との間に隙間を設けることで、挿入工程において、内部電線を外被内の空間内に容易に挿入でき、作業性を高められる。また、内部電線と、外被の内表面との間に隙間を設けることで、ケーブルを屈曲させた際に内部電線が長手方向に沿って移動することができ、ケーブルの柔軟性を高められる。
(6) 前記内部電線は、複数本の被覆電線を有していてもよい。
内部電線が複数本の被覆電線を含有することで、対応する機器の種類を増やすことができる。
(7) 前記被覆電線は、同軸ケーブルを含んでいてもよい。
被覆電線が同軸ケーブルを含むことで、外部への信号漏洩や、外部からの電波侵入を抑制できる。
(8) 前記内部電線は、外表面を被覆する総合シールド層を有していてもよい。
内部電線が総合シールド層を有することで、外部への信号漏洩や、外部からの電波侵入を抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の一実施形態(以下「本実施形態」と記す)に係るケーブルの製造方法の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
(ケーブルの製造方法)
図1Aに、本実施形態のケーブルの製造方法のフロー図10を示す。
図1Aに示すように、本実施形態のケーブルの製造方法は、外被形成工程S1と、評価工程S2と、除去工程S3とを有する。以下、各工程について説明する。
(1)外被形成工程(S1)
外被形成工程では、ダミー線と、ダミー線の外表面を被覆するシールド層と、を有する仮線の外周に外被を形成し、外被付き仮線とすることができる。
図2Aに仮線の長手方向と垂直な面での断面図を示す。図2Bに編組構造の説明図を示す。また、図2Cに外被形成工程後に得られる外被付き仮線の長手方向と垂直な面での断面図を示す。図2A、図2Cや、後述する図2D、図2Eにおいては、紙面と垂直な方向がケーブルや外被、仮線等の長手方向となる。
(1-1)仮線
図2Aに示すように仮線20は、ダミー線21と、ダミー線21の外表面を覆うシールド層22とを有することができる。仮線20は、外被形成工程で形成する外被を支持し、後述する除去工程S3で仮線を除去した後、内部電線等を挿入可能な空間を形成するための部材である。
(ダミー線)
ダミー線21の材質は特に限定されないが樹脂製であることが好ましく、外被を形成する際に変形等しない樹脂であることがより好ましい。ダミー線21の材料としては、ポリプロピレン(PP)や、ポリ塩化ビニル(PVC)等から選択された1種類以上を好適に用いることができる。
ダミー線21は、外被で被覆することになる内部電線に対応した形状を有することができ、例えば図2Aに示すように、長手方向と垂直な面での形状を円形とすることができる。なお、上記円形は、例えば真円や、楕円等の各種円形が含まれる。
(シールド層)
シールド層22は、ダミー線21の外表面、具体的にはダミー線21の長手方向に沿った外表面を被覆するように配置できる。
後述する評価工程を行う際、外被の外表面に設置した電極とシールド層22との間に電圧を印加し、両部材間に流れる電流値を測定することで、外被がピンホールを有しているかを評価できる。
シールド層22の構成は特に限定されず、例えば金属箔や、金属線を有することができる。なお、シールド層22は外表面側、すなわち外被と接する側に金属箔または金属線を有することが好ましい。
シールド層22が金属箔を有する場合、シールド層22は、例えばダミー線21の外表面に、ダミー線21の長手方向に沿って螺旋状に巻き付けた、金属箔を有する金属テープを含む構成とすることができる。上記の場合、シールド層22は、上記金属テープから構成することもできる。
上述のように、シールド層22が金属テープを含有する場合、該金属テープの構成は特に限定されないが、金属テープは、例えば基材の少なくとも一方の面上に、金属箔を有することが好ましい。また、基材の金属箔を形成した面とは反対側の面に粘着剤を配置し、ダミー線21の外表面にシールド層22を固定するように構成してもよい。
シールド層22が有する金属箔の材料は、後述する評価工程で耐電圧特性の評価を行う観点から、導電性材料であればよく、特に限定されないが、例えば金属箔が銅またはアルミニウムであることが好ましい。シールド層22が有する金属箔を銅またはアルミニウムとすることで、均一で十分な導電性を有する金属箔とすることができる。
また、シールド層22は、上述のように金属線を有することもできる。この場合、シールド層22は、例えばダミー線21の外周に金属線を横巻、または編組構造で配置した構造を有することができる。図2Bに編組構造22Aの例を示す。図2Bに示すように、編組構造22Aは金属線221組み合わせて編み込んだ構造を有する。図2Bに示すように、編組構造22Aは、金属線221を相互に交差するように編み、その交点に編み目222を有する構造とすることができる。
シールド層22が有する金属線の材料としては、銅や、アルミニウム、銅合金等を用いることができる。シールド層22の金属線は、表面に銀や錫のめっき処理が施されていてもよい。このため、シールド層22の金属線としては、例えば銀めっき銅合金や、錫めっき銅合金等を用いることもできる。
ここで、シールド層22が上記金属箔を有する場合を第1構成例とする。シールド層22が横巻構造で配置した金属線を有する場合を第2構成例とする。シールド層が編組構造で配置された金属線を有する場合を第3構成例とする。
本発明の発明者の検討によれば、上記第1構成例、第2構成例。第3構成例のいずれの場合でも、後述する評価工程で、外被の耐電圧特性の評価を行える。このため、既述のように、外被の構造は、第1構成例~第3構成例のいずれであってもよい。
後述する除去工程において、仮線20を外被から引き抜くことになる。本発明の発明者の検討によれば、除去工程を実施した際に、上記第3構成例、すなわちシールド層が編組構造の金属線を有する場合以外は、シールド層22が変形し、しわ等が挿入される。このため、除去工程において仮線を除去する際に大きな力を要することになり、作業性が低下し、仮線部分を繰り返し使用することが困難になる恐れがある。
これに対して、上述のようにシールド層22が編組構造を有する場合、後述する除去工程(S3)において仮線20を除去する際にシールド層22にしわ等が入りにくいため、仮線20の除去に要する力を抑制でき、作業性を高めることができる。また、仮線20を除去する際にシールド層22にしわ等が入りにくく、シールド層22の形状を維持できるため、仮線20を繰り返し用いることもでき、ケーブルの製造コストを抑制することができる。従って、シールド層は編組構造を有する、すなわち編組構造の金属線を含むことが好ましい。
(1-2)外被
図2Cに示すように、仮線20の外表面である外周20Aに外被23を形成できる。仮線20の外周に外被23を形成することで、図2Cに示すように、外被付き仮線200が得られる。
外被23の形成方法は特に限定されないが、例えば充実押出成形や、引き落とし押出成形により形成できる。
外被23の材料は製造するケーブルに要求される特性等により選択でき、外被23は、樹脂成分として例えば塩化ビニルや、ポリウレタン等から選択された1種類以上を含有できる。
外被23の樹脂成分は架橋されていても良く、架橋されていなくてもよい。
外被23は、上記樹脂成分以外に難燃剤、難燃助剤、酸化防止剤、滑剤、着色剤、反射付与剤、隠蔽剤、加工安定剤、可塑剤等の添加剤を含有することもできる。
(2)評価工程(S2)
評価工程では、外被の外表面に電極を設置し、電極とシールド層との間に電圧を印加しながら、電極とシールド層との間の電流を測定し、外被の耐電圧特性を評価できる。
図3A、図3Bに評価工程における評価方法の説明図を示す。
図3Aは、外被付き仮線200について、外被23の耐電圧特性を評価している状態を模式的に示した図になる。図3Bは、図3AのB-B´線での断面図を拡大して模式的に示している。
図3Aに示すように、外被付き仮線200の外被23と接触できるように、外被23の外表面に電極31を設置できる。電極31の形態は限定されないが、図3Bに示すように、電極31は、外被付き仮線200の外表面の形状に追従し、該外表面に接触できるように構成されていることが好ましい。このため、電極31は例えば球状の導電体をつなげた数珠状の形態を有することが好ましい。
そして、電極31と、外被付き仮線200のシールド層22との間に、検査装置32により電圧を印加することで、外被付き仮線200が有する外被23の外表面に電圧を印加しながら、外被23と、シールド層22との間の電流を測定し耐電圧特性を評価できる。
例えば図3Bに示すように、外被23がピンホール33を有する場合、電極31と、シールド層22との間で電流が流れ、計測している電流値が上昇することになる。このため、外被23がピンホールを有することを検知できる。また、外被23がピンホール33を有しない場合には、電極31と、シールド層22との間には電流が流れないか、抑制されているため、外被23がピンホールを有しないことを検知できる。
外被23がピンホールを有すると検知された場合には、該外被23を、製造するケーブルの材料に用いないように、製造ラインから除外できる。この際、該外被23のピンホールを含む部分のみを切断し、除外してもよく、外被23全体を除外してもよい。ピンホールを含む外被の除外は評価工程内で実施してもよく、別途、ピンホールを含む外被を製造ラインから除外する除外工程を設けてもよい。
評価工程において電極31と、シールド層22との間に印加する電圧の大きさや、外被23がピンホールを有すると判定する基準は、外被23の材質や、厚さ、検出するピンホールの大きさ等によるため、製造するケーブルに応じて設定できる。
評価工程の間、外被23の外表面のうち、電極31が接する位置を、外被付き仮線200の長手方向に沿って変化させることもできる。具体的には例えば、図3Aに示した様に、耐電圧特性の評価を行う外被23を備えた外被付き仮線200を、その長手方向に沿って矢印Aに沿って搬送できる。
このように、外被23の外表面のうち、電極31が接する位置を、外被付き仮線200の長手方向に沿って変化(変位)させることで、外被23の長手方向に沿って全体の耐電圧特性を評価することができる。すなわち、外被23全体についてピンホールの有無を評価できる。
なお、電極31側を移動させることもできるが、通常、外被付き仮線200は、長尺であることから、外被付き仮線200を搬送することが好ましい。
本実施形態のケーブルの製造方法では、仮線20が、シールド層22を備えているため、外被23の表面に接触させた電極31により電圧を印加し、電極31とシールド層22との間の電流値を検出することで、外被23が有するピンホールを容易に検出できる。このため、本実施形態のケーブルの製造方法によれば、製造過程で外被23のピンホールを検出できる。また、本実施形態のケーブルの製造方法によれば、ピンホールを含む外被23を除去し、耐電圧特性に優れたケーブルを製造することもできる。
(3)除去工程(S3)
除去工程では、外被付き仮線200から、仮線20を除去できる。
図2Dに除去工程後に得られる外被の長手方向と垂直な面での断面図を示す。外被付き仮線200から仮線20を除去することで、図2Dに示すように、外被23のみとすることができる。仮線20を除去することで、外被23は、内部に空間24を有することになる。
例えば外被23を第1把持具で把持しながら、仮線20の端部をペンチ等の第2把持具により把持し、長手方向に沿って牽引することで、外被付き仮線200から、仮線20を引き抜くことができる。引き抜いた仮線20は再度、外被形成工程(S1)に供することもできる。
以上の外被形成工程(S1)、評価工程(S2)、および除去工程(S3)を実施することで、外被についてピンホールの有無を評価できるため、製造過程で外被23のピンホールを検出でき、ピンホールを抑制した外被や、該外被を含むケーブルを製造できる。
(4)挿入工程(S4)
図1Bに示したフロー図11の様に、本実施形態のケーブルの製造方法は、既述の外被形成工程(S1)、評価工程(S2)、除去工程(S3)に加えて、挿入工程(S4)を有することもできる。
挿入工程(S4)では、除去工程(S3)の後、仮線20を除去することで形成された外被23内の空間24に、内部電線25(図2Eを参照)を挿入できる。
挿入工程(S4)を実施することで、外被23内に、信号等を伝送するための内部電線を配置し、耐電圧特性に優れたケーブルとすることができる。
図2Eに挿入工程後に得られるケーブルの長手方向と垂直な面での断面図を示す。図2Eに示すように、挿入工程(S4)では、外被23内の空間に、内部電線25を挿入し、ケーブル210とすることができる。
内部電線25の構成は、製造するケーブルに要求される性能等に応じて選択することができる。
例えば内部電線25は、複数本の被覆電線を有することもできる。内部電線25が複数本の被覆電線を含有することで、対応する機器の種類を増やすことができる。
内部電線25が複数本の被覆電線を有する場合、複数の被覆電線は、撚り合わせておくこともできる。上記形態に限定されず、内部電線25は、被覆電線を1本のみ有することもできる。
内部電線25が有する被覆電線の種類も特に限定されないが、例えば被覆電線は、同軸ケーブルを含むこともできる。被覆電線が同軸ケーブルを含むことで、外部への信号漏洩や、外部からの電波侵入を抑制できる。
また、内部電線25は、被覆電線の外表面を被覆する総合シールド層を有することもできる。内部電線25が総合シールド層を有することで、外部への信号漏洩や、外部からの電波侵入を抑制できる。内部電線25が、複数本の被覆電線を有する場合、総合シールド層は、複数本の被覆電線を一括して覆うように配置できる。総合シールド層は、例えば金属箔や、金属線を有することができる。
総合シールド層が金属箔を有する場合、総合シールド層は、例えば内部電線の外周に、内部電線の長手方向に沿って巻き付けた、金属箔を有する金属テープを含む構成とすることができる。上記の場合、総合シールド層は、上記金属テープから構成することもできる。
上述のように、総合シールド層が金属テープを含有する場合、該金属テープの構成は特に限定されないが、金属テープは、例えば基材の少なくとも一方の面上に、金属箔を有することが好ましい。また、基材の金属箔を形成した面とは反対側の面に粘着剤を配置し、内部電線の外表面に総合シールド層を固定するように構成してもよい。
総合シールド層が有する金属箔の材料は、例えば金属箔が銅またはアルミニウムであることが好ましい。総合シールド層が有する金属箔を銅またはアルミニウムとすることで、均一で十分な導電性を有する金属箔とすることができる。
また、総合シールド層は、上述のように金属線を有することもできる。この場合、総合シールド層は、例えば内部電線の外周に金属線を横巻、または編組構造で配置した構造を有することができる。総合シールド層が有する金属線の材料としては、銅や、アルミニウム、銅合金等を用いることができる。総合シールド層の金属線は、表面に銀や錫のめっき処理が施されていてもよい。このため、総合シールド層の金属線としては、例えば銀めっき銅合金や、錫めっき銅合金等を用いることもできる。
内部電線25と、外被23の内表面23Aとの間には隙間26を有することもできる。すなわち、内部電線25の外径D25を、外被23の内径D23よりも小さくできる。
内部電線25と、外被23の内表面23Aとの間に隙間を設けることで、挿入工程S4において、内部電線25を外被23内の空間24内に容易に挿入でき、作業性を高められる。また、内部電線25と、外被23の内表面23Aとの間に隙間を設けることで、ケーブル210を屈曲させた際に内部電線25が長手方向に沿って移動することができ、ケーブル210の柔軟性を高められる。
(ケーブルの構成例)
図4に、本実施形態のケーブルの製造方法により得られるケーブルの一構成例の説明図を示す。図4においても、紙面と垂直な方向が、ケーブルの長手方向になる。
図4に示すように、ケーブル40は、外被23内の空間に内部電線25が配置された構成を有することができる。この際、既述のように内部電線25と、外被23の内表面23Aとの間には隙間26を有することが好ましい。
(被覆電線)
図4に示したケーブル40では、内部電線25は、被覆電線として、同軸ケーブル41を有する例を示している。
同軸ケーブル41は、長手方向と垂直な断面において、中心部側から順に内部導体411と、絶縁体412と、シールド導体413と、外周被覆414とを有する。
内部導体411の材料としては、例えば銅や、アルミニウム、銅合金等が挙げられる。内部導体は、表面に銀や錫のめっき処理が施されていてもよい。このため、内部導体411として、例えば銀めっき銅合金や、錫めっき銅合金等を用いることもできる。内部導体411は、単線(素線)であってもよく、複数の素線を撚り合わせた撚線であってもよい。
絶縁体412を構成する材料は特に限定されないが、樹脂成分としてポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン-パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PFA)、テトラフルオロエチレン-ヘキサフルオロプロピレン共重合体(FEP)、エチレン-テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)などのフッ素樹脂や、ポリエチレンテレフタレート(PET)などのポリエステル樹脂等の樹脂を用いることができる。
シールド導体413は、絶縁体412の外周に金属線を横巻、または編組構造で配置した構造を有することができる。シールド導体413が有する金属線の材料としては、銅や、アルミニウム、銅合金等を用いることができる。シールド導体の金属線は、表面に銀や錫のめっき処理が施されていてもよい。このため、シールド導体の金属線としては、例えば銀めっき銅合金や、錫めっき銅合金等を用いることもできる。
外周被覆414を構成する材料は特に限定されないが、樹脂成分として、絶縁体412で既述のフッ素樹脂や、ポリエステル樹脂等の樹脂を用いることができる。
絶縁体412や、外周被覆414は、必要に応じて上記樹脂成分以外に難燃剤、難燃助剤、酸化防止剤、滑剤、着色剤、反射付与剤、隠蔽剤、加工安定剤、可塑剤等の添加剤を含有することもできる。
既述のように、本実施形態のケーブルの製造方法により製造するケーブルが有する内部電線の構成は任意に選択できる。このため、本実施形態のケーブルの製造方法により製造するケーブルは、上記同軸ケーブルと共に、もしくは上記同軸ケーブルに替えて、内部導体411と、絶縁体412とを有する絶縁電線や、その他の各種電線を含むことができる。
(テンションメンバ)
図4に示したケーブル40に示すように、内部電線25はテンションメンバ42(抗張力体)を有することもできる。テンションメンバ42はケーブル製造時や、敷設時、敷設後にケーブルに加えられる張力や温度伸縮力を負担し、被覆電線等に歪応力が加わらないように構成できる。
(抑え巻)
図4に示したケーブル40の様に、内部電線25が複数本の被覆電線を有する場合、複数本の被覆電線を覆う抑え巻43を有することもできる。
抑え巻43は、内部電線25が有する複数本の被覆電線の外表面を覆うことができる。抑え巻43を配置することで、内部電線25を構成する被覆電線等の撚り合わされた形状を安定的に維持することができる。
抑え巻43として、例えば、紙テープや不織布、ポリエステルなどの樹脂製のテープを用いることができる。また、抑え巻43は、内部電線の長手方向に沿って、螺旋状に巻き付けてもよいし、縦添え、すなわち抑え紙の長手方向をコアの長手方向に沿って配置する構成であっても良い。また、巻き方向は、Z巻きでもS巻きでも良い。
(総合シールド層)
ケーブル40は、総合シールド層44を有することもできる。総合シールド層44については既に説明したため、ここでは説明を省略する。
(隙間)
ケーブル40は、外被23と、内部電線25との間に隙間26を有することもできる。隙間26についても既に説明したため、ここでは説明を省略する。
以上に説明した本実施形態のケーブルの製造方法によれば、外被形成工程で、シールド層を備えた仮線の外周に外被を形成し、評価工程で外被がピンホールを有するかを評価できる。このため、ピンホールを抑制した外被や、該外被を含むケーブルを製造できる。その結果、耐電圧特性に優れたケーブルを製造できる。
10、11 フロー図
S1 外被形成工程
S2 評価工程
S3 除去工程
S4 挿入工程
20 仮線
20A 仮線の外周
21 ダミー線
22 シールド層
22A 編組構造
221 金属線
222 編み目
200 外被付き仮線
23 外被
23A 外被の内表面
D23 外被の内径
24 空間
210、40 ケーブル
25 内部電線
D25 内部電線の外径
26 隙間
31 電極
32 検査装置
33 ピンホール
A 矢印
41 同軸ケーブル(被覆電線)
411 内部導体
412 絶縁体
413 シールド導体
414 外周被覆
42 テンションメンバ
43 抑え巻
44 総合シールド層

Claims (8)

  1. ダミー線と、ダミー線の外表面を被覆するシールド層と、を有する仮線の外周に外被を形成し、外被付き仮線とする外被形成工程と、
    前記外被の外表面に電極を設置し、前記電極と前記シールド層との間に電圧を印加しながら、前記電極と前記シールド層との間の電流を測定し、前記外被の耐電圧特性を評価する評価工程と、
    前記仮線を除去する除去工程と、を有するケーブルの製造方法。
  2. 前記シールド層が編組構造を有する請求項1に記載のケーブルの製造方法。
  3. 前記評価工程の間、前記外被の外表面のうち、前記電極が接する位置を、前記外被付き仮線の長手方向に沿って変化させる請求項1または請求項2に記載のケーブルの製造方法。
  4. 前記除去工程の後、前記仮線を除去することで形成された前記外被内の空間に、内部電線を挿入する挿入工程を有する請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のケーブルの製造方法。
  5. 前記内部電線と、前記外被の内表面との間に隙間を有する請求項4に記載のケーブルの製造方法。
  6. 前記内部電線は、複数本の被覆電線を有する請求項4または請求項5に記載のケーブルの製造方法。
  7. 前記被覆電線は、同軸ケーブルを含む請求項6に記載のケーブルの製造方法。
  8. 前記内部電線は、外表面を被覆する総合シールド層を有する請求項4から請求項7のいずれか1項に記載のケーブルの製造方法。
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