JP6454255B2 - コルゲートパイプ付きケーブルの製造方法及びコルゲートパイプ付きケーブル - Google Patents
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Description
(1)本発明に係るコルゲートパイプ付きケーブルの製造方法は、
軸線方向のスリットを有する樹脂製のコルゲートパイプにおいて前記スリットのスリット端部を離間させて前記コルゲートパイプの中にケーブルの挿入が可能な空間を形成する第1の工程と、
前記コルゲートパイプに対して前記空間の位置を前記軸線方向に相対的に移動させて前記ケーブルを前記コルゲートパイプの中に挿入していく第2の工程と、
離間した前記スリット端部を閉じる第3の工程と、
前記スリット端部が閉じた後の前記コルゲートパイプの外周に保護層を被覆する第4の工程と、を含み、
前記ケーブルは、導体の外周に絶縁層及びシース層がこの順序で被覆されてなり、
前記ケーブルの外径をD、前記コルゲートパイプの内径をRとして、前記ケーブルの外径と前記コルゲートパイプの内径との比(D/R)が、0.8≦D/R≦0.95の関係式を満たす、ことを特徴とする。
この態様によれば、前記第3の工程の実施で、内部にケーブルが挿入されてスリット端部が閉じている任意の一種類のコルゲートパイプを巻き取り、第4の工程を実施する前に、コルゲートパイプ付きケーブルの半製品とし、次いで、コルゲートパイプを別の種類のコルゲートパイプに変更して、上記巻き取る工程まで実施して別のコルゲートパイプ付きケーブルの半製品とし、その後で、第4の工程を実施することで、材質、径、ピッチ等において種類が異なるコルゲートパイプを用いたコルゲートパイプ付きケーブルを製造でき、コルゲートパイプ付きケーブルの少量多品種の製造に対応し易くすることができる。また、半製品であるコルゲートパイプ付きケーブルにおいて、第4の工程の実施の前に、コルゲートパイプの上に巻回するテープの仕様や、その巻回ピッチ等の条件が異なるものにも対応し易くなる。
(2)本発明に係るコルゲートパイプ付きケーブルは、
導体の外周に、絶縁層、シース層、樹脂製コルゲートパイプ、及び保護層がこの順に形成されているコルゲートパイプ付ケーブルであって、
前記樹脂製コルゲートパイプは軸線方向にスリットを有し、
前記導体と前記絶縁層と前記シース層とでケーブルが形成されており、
前記ケーブルの外径をD、前記樹脂製コルゲートパイプの内径をRとして、前記ケーブルの外径と前記樹脂製コルゲートパイプの内径との比(D/R)が0.8≦D/R≦0.95の関係式を満たすことを特徴とする。
図2は、実施形態の製造方法に用いるコルゲートパイプを示し、(a)はコルゲートパイプの平面図、(b)は(a)のB-B線に沿う断面図である。
上記コルゲートパイプ製作工程で製作したコルゲートパイプ5に対して、図3の(a)、(b)に示すように、適宜の刃物などでスリット(切り込み)6を形成する。図3において、(a)は、スリット6が形成されたコルゲートパイプ5の平面図、(b)は(a)のC-C線に沿う断面図である。
上記スリットの形成工程でスリット6を形成したコルゲートパイプ5の中にケーブル1を挿入するために、図4に示すスリット端部離間用の治具7をスリット6に差し込んで相対するスリット端部を離間させる。図4を参照して、治具7の構造を説明する。治具7の形状は、一例であり、図4の形状に限定されず、平面視直角三角形の形状など、他の形状であってもよい。図4に示す治具7は、平面視形状が二等辺三角形の形状であり、側面視の形状が矩形形状である。前記平面視における前記二等辺三角形の頂点の角度は鋭角であることがスリット端部の離間作業が容易になる点で好ましく、例えば、10度〜80度の範囲が好ましい。
次いで、図6に示すように、前記空間8を介して、ケーブル1の端部をコルゲートパイプ5の中に挿入する。図6において、(a)は前記空間8を介してケーブル1を挿入する状態を示す平面図、(b)は(a)のE-E線に沿う断面図である。ケーブル1の端部が挿入されると、治具7をスリット端部6a,6aに差し込んだ状態を維持し、かつ、その差し込んだ位置に固定した状態で、コルゲートパイプ5を図中の矢印方向に移動させていく。コルゲートパイプ5の前記方向への移動に伴い、スリット端部6a,6aの相対間には、治具7によって、その移動の方向に沿って空間8が順次形成されていくと共に、ケーブル1は、治具7の底辺部分7bにガイドされつつ、コルゲートパイプ5の中に順次挿入されていく。
コルゲートパイプ5の中にケーブル1が挿入されていくに伴い、スリット端部6a,6aはコルゲートパイプ5の持つ弾性によって閉じていく。この場合、スリット端部6a,6aが離間しているとき、スリット端部6a,6aに接着剤(図示略)を塗布する。そうすると、接着剤を塗布した状態で、スリット端部6a,6aを弾性で閉じていくと共に、その後、接着剤が乾燥すると、コルゲートパイプ5に外力が作用しても、スリット端部6a,6aは接着剤の接着力で閉じた状態を維持されるので、コルゲートパイプ5の中にスリット6を介して不要な水分等が浸入しなくなる。
このようにしてコルゲートパイプ5の中にケーブル1を挿入し、その挿入の作業が完了し、スリット端部6a,6aが閉じると、図7に示すように、スリット6を介して水分が浸入することを抑制するため、コルゲートパイプ5の外周に保護層9をコルゲートパイプの軸線方向全体にわたり被覆形成する。図7の(a)はコルゲートパイプ5の外周に保護層9を被覆してなるコルゲートパイプ付きケーブルの平面図、(b)は(a)のF-F線に沿う断面図である。保護層9の材料は、前記水分の浸入を抑制することに好適であるポリ塩化ビニル樹脂組成物またはポリエチレン樹脂組成物、ポリプロピレン樹脂組成物のいずれかであり、これらに環境負荷低減の理由から難燃剤を配合してもよい。難燃剤としては公知のものを適用すればよい。
2 導体
3 絶縁層
4 シース層
5 コルゲートパイプ
6 スリット
6a スリット端部
7 スリット端部離間用の治具
7a 先端部分
7b 底辺部分
8 空間
9 保護層
10 コルゲートパイプ付きケーブル
Claims (9)
- 軸線方向のスリットを有する樹脂製のコルゲートパイプにおいて前記スリットのスリット端部を離間させて前記コルゲートパイプの中にケーブルの挿入が可能な空間を形成する第1の工程と、
前記コルゲートパイプに対して前記空間の位置を前記軸線方向に相対的に移動させて前記ケーブルを前記コルゲートパイプの中に挿入していく第2の工程と、
離間した前記スリット端部を閉じる第3の工程と、
前記スリット端部が閉じた後の前記コルゲートパイプの外周に保護層を被覆する第4の工程と、
を含み、
前記ケーブルは、導体の外周に絶縁層及びシース層がこの順序で被覆されてなり、
前記ケーブルの外径をD、前記コルゲートパイプの内径をRとして、前記ケーブルの外径と前記コルゲートパイプの内径との比D/Rが、
0.8≦D/R≦0.95の関係式を満たす、
ことを特徴とする、
コルゲートパイプ付きケーブルの製造方法。 - 前記第3の工程において、
前記スリットの周方向で相対するスリット端部に接着剤を塗布する工程を含む、
請求項1に記載のコルゲートパイプ付きケーブルの製造方法。 - 前記第3の工程と前記第4の工程との間に、
前記コルゲートパイプの外周にテープを重複させながら巻回する工程を含む、
請求項1または2に記載のコルゲートパイプ付きケーブルの製造方法。 - 前記第3の工程と前記第4の工程との間に、前記コルゲートパイプを巻き取る工程を有する、
請求項1〜3のいずれかに記載のコルゲートパイプ付きケーブルの製造方法。 - 導体の外周に絶縁層、シース層、樹脂製コルゲートパイプ、及び保護層がこの順に形成したコルゲートパイプ付ケーブルであって、
前記樹脂製コルゲートパイプは、軸線方向にスリットを有し、
前記導体と前記絶縁層と前記シース層とでケーブルが形成されており、
前記ケーブルの外径をD、前記樹脂製コルゲートパイプの内径をRとして、前記ケーブルの外径と前記樹脂製コルゲートパイプの内径との比D/Rが0.8≦D/R≦0.95の関係式を満たす、
ことを特徴とするコルゲートパイプ付きケーブル。 - 前記絶縁層は、架橋ポリエチレン樹脂組成物で、
前記シース層は、鉛を含有しないポリ塩化ビニル樹脂組成物である、
請求項5に記載のコルゲートパイプ付きケーブル。 - 前記ケーブルは、導体の外周に架橋ポリエチレン樹脂組成物からなる絶縁層が形成されてなる電線を複数本有すると共に、
テープ巻層及びシース層が、一括に前記複数本の電線の外周に形成されてなる、
請求項5に記載のコルゲートパイプ付きケーブル。 - 前記保護層が、ポリ塩化ビニル樹脂組成物またはポリエチレン樹脂組成物、ポリプロピレン樹脂組成物のいずれか1種類である、
請求項5ないし7のいずれかに記載のコルゲートパイプ付きケーブル。 - 前記保護層は、1.5mm以上、3.5mm以下の厚さを有する、
請求項5ないし8のいずれかに記載のコルゲートパイプ付きケーブル。
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