JP2009080347A - 光ケーブルの布設方法 - Google Patents

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至 坂部
Katsuyuki Aihara
勝行 粟飯原
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寛 宮野
Kazuhiro Hamada
一弘 濱田
Yoshihisa Okabe
圭寿 岡部
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Abstract

【課題】光エレメントの引き抜きが容易で光ファイバ網の円滑な構築が可能な光ケーブルの布設方法を提供する。
【解決手段】光ファイバ心線5の外周に被覆層7が設けられた複数本の光エレメント2が、撚られずに並列されて束ねられている光ケーブル1を幹線布設して、光ケーブル1から任意の光エレメント2を引き抜いて各住居14へ分配布設する。このため、各光エレメント2を光ケーブル1から引き抜く際に、撚りを解かずに済み、光ファイバ網の構築を円滑に行うことができる。
【選択図】図6

Description

本発明は、光ファイバ網を構築する際に好適な光ケーブルの布設方法に関する。
個々のユーザ(戸別住居)まで光ファイバを導く、いわゆるFTTH(Fiber To The Home)と呼ばれる光ファイバ網がある。この光ファイバ網を構築する場合、光ファイバをテンションメンバとともに被覆層で覆って光エレメントを形成した光ケーブルを用いることができる(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−215375号公報
上記のような光ケーブルを用いてマンション等の集合住宅に光ファイバ網を構築する場合は、幹線ケーブルの光ファイバと、各戸側(引き込み側)のインドアケーブルとを、光接続箱等を用いて個々に接続して配線する必要があり、作業が面倒であった。
このため、戸建ての住宅は勿論のこと、既設の集合住宅への光ケーブルの布設が困難であり、光ファイバ網の円滑な構築に支障をきたしていた。
そこで、本発明の目的は、光エレメントの分岐が容易で光ファイバ網の円滑な構築が可能な光ケーブルの布設方法を提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明の光ケーブルの布設方法は、光ファイバ心線の外周に被覆が設けられた複数本の光エレメントが束ねられている光ケーブルを幹線布設して、前記光ケーブルから任意の前記光エレメントを引き抜いて分配布設することを特徴とする。
本発明に係る光ケーブルの布設方法において、前記光ケーブルを折り返し状態で幹線布設して、前記光ケーブルから任意の箇所の前記光エレメントを切断し、切断した前記光エレメントを引き抜いて分配布設することが好ましい。
また、本発明に係る光ケーブルの布設方法において、前記光ケーブルは、複数本の前記光エレメントが撚られずに並列された状態でバインド線により束ねられており、前記光ケーブルを8の字束にして集積させておき、そこから光ケーブルを繰り出して幹線布設することが好ましい。
また、本発明に係る光ケーブルの布設方法において、前記光ケーブルをドラムに巻いて、複数本の前記光エレメントに線長差を設けた状態とし、前記ドラムから光ケーブルを繰り出して幹線布設することが好ましい。
また、本発明に係る光ケーブルの布設方法において、前記光ケーブルを振動させながら任意の前記光エレメントを引き抜くことが好ましい。
また、本発明に係る光ケーブルの布設方法において、複数本の前記光エレメントを、巻き付けの強さまたは巻き付けピッチの異なる複数のバインド線により束ねた状態で、前記光ケーブルを幹線布設して、比較的巻き付けの強いまたは巻き付けピッチの小さいバインド線を切断した後、任意の前記光エレメントを引き抜くことが好ましい。
また、本発明に係る光ケーブルの布設方法において、複数本の前記光エレメントの中央に抗張力線を配置した状態で、前記光ケーブルを幹線布設して、前記抗張力線を引き抜いた後、任意の前記光エレメントを引き抜くことが好ましい。
また、本発明に係る光ケーブルの布設方法において、複数本の前記光エレメントの中央に抗張力線を配置し、前記抗張力線と複数本の前記光エレメントとの間に空気を充填した空気層を設けた状態で、前記光ケーブルを幹線布設して、前記空気層の空気を抜いた後、任意の前記光エレメントを引き抜くことが好ましい。
本発明の光ケーブルの布設方法は、複数本の光エレメントが束ねられた状態の幹線布設された光ケーブルから各光エレメントを引き抜くため、各光エレメントの分岐が容易になり、光ファイバ網の構築を円滑に行うことができる。
以下、本発明の一実施形態について図1〜図8を参照して説明する。
図1は光ケーブルの斜視図、図2は光エレメントの断面図、図3及び図4は光エレメントの別例の断面図、図5はバインド線の巻き付けピッチを説明する斜視図、図6は光ケーブル及び収容箱の斜視図、図7は光ケーブルの布設を説明する正面図、図8は光エレメント引き抜き時の加振方向を説明する斜視図、図9は光エレメントの別例の断面図である。
図1に示すように、光ケーブル1は、FTTH等の用途に用いられるドロップケーブルやインドアケーブル、光コードなどの光エレメントを集合したケーブルである。各ユーザ(戸別住居)まで布設される長尺状の複数本の光エレメント2が、撚られずにストレートの状態で並列され、バインド線3で一束に束ねられて構成されている。
図2に示すように、光エレメント2は、コア及びクラッドからなるガラスファイバに紫外線硬化型樹脂等の被覆が設けられた光ファイバ心線5を間に挟んで一対のテンションメンバ6が並設され、これらの外周に被覆層7が設けられて構成されている。
この被覆層7は、断面が一対のテンションメンバ6の配設方向に長い略長方形状をなしている。また、被覆層7には、四角にR面取り8が形成されており、光ファイバ心線5を間に挟んで断面V字状の一対の凹部9が形成されている。一対の凹部9は光ファイバ心線5を口出しする際に被覆層7の切断容易性を高めるためのものである。なお、図3に示すように、短辺側の両R面取り8を連続する一つの円弧とし、この円弧の端部で凹部9の片側を形成する形状としても良い。また、図4に示すように、被覆層7に凹部を形成しない形状としても良い。
従来のインドアケーブルの被覆層は例えば低密度ポリエチレン(LDPE)あるいは直鎖状低密度ポリエチレン(L−LDPE)から形成されていたが、本発明では、被覆層7が高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリプロピレン(PP)、フッ素系樹脂などの低摩擦樹脂から形成されている。あるいは被覆層7は滑材入りの合成樹脂から形成されている。
バインド線3は、曲げたときの形状を保持しやすい鉄線などの比較的柔らかい金属線を樹脂で被覆してなるもので、複数本の光エレメント2の外側に所定の巻き付けピッチで巻き付けられている。図5に示すように、このバインド線3の巻き付けピッチLは、複数本の光エレメント2を束ねた集合体コア4の直径の10倍以上に設定されている。
そして、上記の光ケーブル1は、図6に示すように、使用前は収容箱11内に収容するとよい。光ケーブル1は、8の字束にして集積されることで、光エレメント2間の線長差がなくなるため、光ケーブル1を収納箱11から繰り出す前後において光エレメント2のばらけが防止できる。
この光ケーブル1を例えばマンション等の既設の集合住宅Sに布設する場合、収容箱11内で8の字束にして集積された状態の光ケーブル1を、引き出し穴12から繰り出して、図7に示すように、光ケーブル1を上下方向に直線状に幹線布設し、この光ケーブル1から任意の光エレメント2を引き抜いて分配布設する。
例えば、各階に2戸の住居14があり、これら住戸14に対して共通のメータボックス15が設けられている場合、光ケーブル1から任意の二本の光エレメント2を引き抜いて同じメータボックス15まで布設し、このメータボックス15から各住戸14に一本ずつ光エレメント2を分配布設する。
なお、このとき、光ケーブル1を図8に示すように、集合体コア4を手動あるいは機械により振動させながら任意の光エレメント2を引き抜くとより引き抜き抵抗を低減することができる。また、このとき、光ケーブル1を最上階の住戸にも分配布設できるように、図7のように余裕をもって幹線布設しておくとよい。
以上に述べた実施形態によれば、複数本の光エレメント2が撚られずに並列されて束ねられた状態の光ケーブル1から各光エレメント2を引き抜くことになり、その際に、まず光ケーブル1を幹線布設し、次に光ケーブル1から任意の光エレメント2を引き抜いて分配布設することになる。このように複数本の光エレメント2が撚られずに束ねられているため、各光エレメント2を引き抜く際に、撚りを解かなくても撚り締まりが生じないため容易に引き抜くことができる。
これにより、戸建ての住宅は勿論のこと、マンション等の既設の集合住宅Sへの光ケーブル1の布設の容易化を図ることができ、光ファイバ網の円滑な構築を実現することができる。
また、バインド線3の巻き付けピッチを十分に長く、例えば複数本の光エレメント2を束ねた集合体コア4の直径よりも一桁(10倍)大きくしておけば拘束力は強くならず、引き抜き力は低く抑えられる。よって、このバインド線3を巻き付けたままでも光エレメント2を容易に引き抜くことができる。
また、被覆層7が、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素系樹脂の何れかからなり、あるいは滑材入りの合成樹脂からなるため、互いの接触抵抗を低減できる。よって、光エレメント2をさらに容易に引き抜くことができる。特に、高密度の合成樹脂を用いれば、外傷に強いため被覆層7の樹脂量を減らして光エレメント2の断面積を小さくすることができ、これにより、光ケーブル1の実装密度を高めることができる。
さらに、光エレメント2の被覆層7にR面取り8が形成されているため、複数束ねられた状態でも光エレメント2同士が面接触せず、接触抵抗を低減できる。よって、光エレメント2をさらに容易に引き抜くことができる。この場合、図9に示すように、被覆層7を断面円形状としても同様の効果が得られる。
また、光ケーブル1を振動させながら任意の光エレメント2を引き抜くと、光エレメント2をさらに容易に引き抜くことができる。
光ケーブル1は、複数本の光エレメント2が撚られずに並設されてバインド線3により束ねられているが、8の字束にして集積させることにより、光エレメント2の位置による長さの差を吸収でき、線長差による光エレメント2のばらけを防止できる。8の字取りをせずに光エレメント2間の摩擦抵抗を減らすため敢えて光エレメント2間の線長差を1%程度つけて、適度に光エレメント2同士がばらけるようにしてもよい。ただし、その場合、光ケーブル1の外径の100倍以上の径で束取る、もしくは、ドラムに巻く必要があるため梱包は大きくなる。それ故、FTTH等のうち特にビルやマンションなど作業スペースの狭いところではケーブル外径の数倍程度で巻き取っても光エレメント2がばらけにくい8の字取り梱包を行う利点は大きい。
なお、上記実施形態では、光ケーブル1を例えばマンション等の既設の集合住宅Sに布設する場合(縦系布設)を例示して説明したが、戸建ての各住宅に布設する場合(横系布設)にも適用可能である。
また、以上に述べた実施形態は、以下のような変更が可能である。
図10は光ケーブルの変形例の斜視図である。図10に示すように、複数本の光エレメント2に、上記したバインド線3とともに、これよりも長い巻き付けピッチでバインド線3aを巻き付ける。つまり、複数本の光エレメント2を、巻き付けピッチの異なる複数のバインド線3,3aによって束ねる。
このように構成すれば、複数のバインド線3,3aによってしっかりと束ねた状態で幹線布設した後、長ピッチのバインド線3aは切断せず、短ピッチのバインド線3のみを切断して束ねる力を弱めた後、任意の光エレメント2を引き抜いて分配布設することができる。よって、巻き付けピッチの大きいバインド線3aで光ケーブル1のばらけを防止することができる。
なお、複数本の光エレメント2を巻き付けピッチの異なる複数のバインド線3,3aにより束ねるのではなく、巻き付けの強さの異なる複数のバインド線により束ねても良い。この場合は、光ケーブル1を幹線布設後、比較的巻き付け強さの弱いバインド線は切断せずに、巻き付け強さの強いバインド線を切断した後、任意の光エレメント2を引き抜いて分配布設するとよい。
図11は光ケーブルの変形例の断面図である。図11に示すように、撚られていない複数本の光エレメント2を、バインド線ではなく、複数本の光エレメント2に対して隙間をもつルースチューブ型の外被17により覆って束ねても良い。この場合、この外被17は、少なくとも内側が、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素系樹脂の何れか、あるいは滑材入りの合成樹脂等からなるのが好ましい。
このように構成すれば、光エレメント2間の線長差は外被17内で適当に揃うことになるため、スナールフリーとするための8の字束にしての集積等が必須ではなくなり、ドラムに巻回することも許容できる。また、外被17があるため、少なくとも外観上は複数の光エレメント2の線長差の影響は出ず、光ケーブル1の耐側圧性を向上させることもできる。この場合、幹線布設された光ケーブル1の外被17を適宜の位置で切断して光エレメント2を引き出して分配布設することになる。
図12は光ケーブルの変形例の斜視図である。図12に示すように、撚られていない複数本の光エレメント2の略中央となる位置に、長尺状の抗張力線であるテンションメンバ19を配設する。つまり、テンションメンバ19が中央に配置され、その周囲に複数本の光エレメント2が束ねられた光ケーブル1とする。
この場合、このように複数本の光エレメント2の中央にテンションメンバ19を配置した光ケーブル1を幹線布設し、その後、光ケーブル1からテンションメンバ19を引き抜いた後、任意の光エレメント2から順番に引き抜いて分配布設することになる。テンションメンバ19を引き抜くと、空隙率が上がり光エレメント2同士の接触抵抗を低減できることになるため、光エレメント2をさらに容易に引き抜くことができる。特に、テンションメンバ19を引き抜いた空間が形成された内側の光エレメント2から引き抜くことが容易である。また、この場合には、複数本の光エレメント2が撚られていても、テンションメンバ19を引き抜いた空間から光エレメント2を容易に引き抜くことができる。
図13は光ケーブルの変形例の断面図である。図13に示すように、撚られていない複数本の光エレメント2の略中央となる位置に、長尺状の抗張力線であるテンションメンバ19を配設するとともに、テンションメンバ19と複数本の光エレメント2との間に、空気を充填した空気層21を形成するチューブ状の空気層形成部材22を設ける。
この空気層形成部材22は、内部に空気が充填されており、工具等を用いて破損可能な薄膜樹脂からなっている。この場合、この光ケーブル1を幹線布設し、その後、空気層形成部材22における光ケーブル1の端部に臨む部分に穴を開けることで、空気層21の空気を抜く。これにより、空隙率が上がり光エレメント2同士の接触抵抗を低減できることになる。そして、任意の光エレメント2を引き抜いて分配布設することになる。よって、光エレメント2をさらに容易に引き抜くことができる。特に、空気層21の位置に形成された空間から内側の光エレメント2を引き抜くことが容易である。
なお、空気層形成部材22の内部空気の放出後に、引き抜きやすくなったテンションメンバ19を引き抜いてから、光エレメント2を引き抜いても良い。
図14は光ケーブルをドラムに巻いた状態の断面図であり、図15は光ケーブルをドラムから解いた状態の正面図である。
図14に示すように、撚られていない複数本の光エレメント2からなる光ケーブル1をドラム24の一対の鍔部25(一方のみ図示)間の胴部26の外周に巻き付けることで、内周側でドラム24に巻き付けられる光エレメント2と外周側でドラム24に巻き付けられる光エレメント2とに意図的に線長差を設けた状態で束ねる。
ドラム24の胴径をケーブル外径の100倍以上にして光ケーブル1をドラム24から繰り出して幹線布設すると、光エレメント2間の線長差は1%以内におさまり、図15に示すように、線長差で光エレメント2間の空隙率が適度に上がることになる。よって、光エレメント2同士の接触抵抗を低減できることになり、光エレメント2をさらに容易に引き抜くことができる。
図16は光ケーブルの変形例の断面図である。図16に示すように、撚られていない複数本の光エレメント2を、その集合体コア4の外径が最小になる最密状態ではなく、相互に適宜の隙間を有する非最密状態でバインド線3により束ねる。このように異形断面の光エレメント2を敢えて整列させずに束ねれば、光エレメント2同士の接触抵抗を低減できることになり、光エレメント2をさらに容易に引き抜くことができる。なお、破線D1は非最密状態の場合の集合体コア4の外径線を、破線D2は最密状態の場合の集合体コア4の外径線をそれぞれ示している。
図17は光ケーブルの変形例の斜視図である。図17に示すように、撚られていない複数本の光エレメント2の間に、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素系樹脂の何れかからなる低摩擦の長尺状の介在物28を複数設ける。このように構成すれば、光エレメント2の接触抵抗を介在物28で低減できることになり、光エレメント2を介在物28に接触するものから引き抜くことで、さらに容易に引き抜くことができる。
図18は光ケーブルの変形例の断面図である。図18に示すように、複数本の光エレメント2の間に、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、フッ素系樹脂の何れかからなる低摩擦の長尺状の介在物30を複数設ける際に、これらの介在物30により、光エレメント2の配置を区分けする。つまり、介在物30が放射状の仕切部31を複数有しており、隣り合う仕切部31同士の間に個々の光エレメント2を配設する。このように構成すれば、区分けされた光エレメント2の接触抵抗を介在物31で低減でき光エレメント同士の絡み合いも低減することになり、光エレメント2をさらに容易に引き抜くことができる。
図19は光ケーブルの変形例の断面図である。図7に示すように、各階に2戸の住居14があり、これら住戸14に対して共通のメータボックス15が設けられている場合、図19に示すように、二本の光エレメント2同士を連結させてなる光エレメント結合型の光エレメント結合体32を複数本撚られずに束ねて光ケーブル1とする。
このように構成すれば、幹線布設されたこの光ケーブル1から一本の光エレメント結合体32を引き抜いて、この一本の光エレメント結合体32を対応するメータボックス15まで分配布設し、この光エレメント結合体32を二本の光エレメント2に分離して、各住戸14にそれぞれ一本ずつ光エレメント2を布設することができる。
よって、引き抜き作業時間を低減できるとともに、分配布設時に複数の光エレメント2同士が絡まることを防止でき、メータボックス15までの分配布設が容易となる。なお、布設状況に応じて、光エレメント2を二本に限らず二本以上の単位で並列結合させることが可能である。
図20は光ケーブルの布設の変形例の正面図である。図20に示すように、まず、集合住宅Sに対して光ケーブル1を折り返し状態で幹線布設し、その後、光ケーブル1から任意の箇所の光エレメント2を切断し、切断した光エレメント2の両方を引き抜いて分配布設する。つまり、切断した光エレメント2の切断した後の上側の切断体2aを光ケーブル1から引き抜いて上位階に分配布設し、切断した光エレメント2の切断した後の下側の切断体2bを光ケーブル1から引き抜いて下位階に分配布設する。
このように布設すれば、光エレメント2を上位階と下位階とでセットで使用することになり、光エレメント2の本数を削減でき、光エレメント2を有効に使用することができる。この場合、光ケーブル1を折り返した状態で、折り返し部分を吊り上げたり、光ケーブル1の端部を滑車で引き上げ、この滑車の位置で折り返して引き下げたりすることで、光ケーブル1を折り返し状態で幹線布設できる。
断面外側寸法が2×3mmの光エレメントに撚りを加えず32本束ねてバインド線で一束化した実施例と、600mmのピッチの撚りを加えたものとについて、光エレメントを15m引き抜くのに必要な引き抜き力を測定した。被覆層は、すべてL−LDPEとした。結果を[表1]に示す。
Figure 2009080347
[表1]からわかるように、光エレメントに600mmのピッチの撚りを加えた場合に、光エレメントの引き抜き力が20kgを超えるのに対して、撚りを加えない例は、引き抜き力が5kgと大幅に低減できた。
また、上記撚りを加えない光エレメントの被覆層をHDPEとした例と、LDPEとした例、L−LDPEとした例について、光エレメントを15m引き抜くのに必要な引き抜き力を測定した。結果を[表2]に示す。
Figure 2009080347
[表2]からわかるように、被覆層をLDPEとした場合に、光エレメントの引き抜き力が20kgを超え、また、被覆層をL−LDPEとした場合に、引き抜き力が5kgであるのに対して、被覆層をHDPEとした例は、引き抜き力が300gと大幅に低減できた。
また、バインド線の巻き付けピッチは細かいほど光エレメントの一束化の効果は高いが、短ピッチで光エレメントの束を締め付けると、光エレメントの引き抜き力が大きくなり、バインド線の巻き付けピッチが長すぎると光エレメントがばらけやすくなる。このため、巻き付けピッチは、50mm〜2000mmの範囲が良く、望ましくは200mm〜600mmの範囲が良い。
なお、個々の光エレメントが10kg程度の張力に耐え、牽引時はそれら光エレメントの線長差があったとしても総許容張力の3割程度は光ケーブルの実効的な許容張力として見込めるため、テンションメンバはなくても良い。また、光ケーブルの耐側圧性を向上させるため外被を施す場合は、複数の光エレメントからなる集合体コアに外被が密着せず、光エレメント2が20kg/15m以下の力で引き抜けるように外被をルース状(管状)に押し出す前述のルースチューブとするのが良い。
本発明に係る光ケーブルの布設方法に用いられる光ケーブルの実施形態の例を示す斜視図である。 光エレメントの断面図である。 光エレメントの別例の断面図である。 光エレメントの別例の断面図である。 バインド線の巻き付けピッチを説明する斜視図である。 光ケーブル及び収容箱の斜視図である。 光ケーブルの布設を示す正面図である。 光エレメント引き抜き時の加振方向を説明する斜視図である。 光エレメントの別例の断面図である。 光ケーブルの変形例の斜視図である。 光ケーブルの変形例の断面図である。 光ケーブルの変形例の斜視図である。 光ケーブルの変形例の断面図である。 光ケーブルをドラムに巻いた状態の断面図である。 図13の光ケーブルをドラムから解いた状態の正面図である。 光ケーブルの変形例の断面図である。 光ケーブルの変形例の斜視図である。 光ケーブルの変形例の断面図である。 光ケーブルの変形例の断面図である。 光ケーブルの布設の変形例の正面図である。
符号の説明
1…光ケーブル
2…光エレメント
3,3a…バインド線
4…集合体コア
5…光ファイバ心線
6…テンションメンバ
7…被覆層
8…R面取り
11…収容箱
14…住居
17…外被
19…テンションメンバ(抗張力線)
21…空気層
24…ドラム
28,30…介在物

Claims (8)

  1. 光ファイバ心線の外周に被覆が設けられた複数本の光エレメントが束ねられている光ケーブルを幹線布設して、
    前記光ケーブルから任意の前記光エレメントを引き抜いて分配布設することを特徴とする光ケーブルの布設方法。
  2. 請求項1に記載の光ケーブルの布設方法であって、
    前記光ケーブルを折り返し状態で幹線布設して、
    前記光ケーブルから任意の箇所の前記光エレメントを切断し、切断した前記光エレメントを引き抜いて分配布設することを特徴とする光ケーブルの布設方法。
  3. 請求項1または2に記載の光ケーブルの布設方法であって、
    前記光ケーブルは、複数本の前記光エレメントが撚られずに並列された状態でバインド線により束ねられており、
    前記光ケーブルを8の字束にして集積させておき、そこから光ケーブルを繰り出して幹線布設することを特徴とする光ケーブルの布設方法。
  4. 請求項1または2に記載の光ケーブルの布設方法であって、
    前記光ケーブルをドラムに巻いて、複数本の前記光エレメントに線長差を設けた状態とし、前記ドラムから光ケーブルを繰り出して幹線布設することを特徴とする光ケーブルの布設方法。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の光ケーブルの布設方法であって、
    前記光ケーブルを振動させながら任意の前記光エレメントを引き抜くことを特徴とする光ケーブルの布設方法。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の光ケーブルの布設方法であって、
    複数本の前記光エレメントを、巻き付けの強さまたは巻き付けピッチの異なる複数のバインド線により束ねた状態で、前記光ケーブルを幹線布設して、
    比較的巻き付けの強いまたは巻き付けピッチの小さいバインド線を切断した後、任意の前記光エレメントを引き抜くことを特徴とする光ケーブルの布設方法。
  7. 請求項1から6の何れか一項に記載の光ケーブルの布設方法であって、
    複数本の前記光エレメントの中央に抗張力線を配置した状態で、前記光ケーブルを幹線布設して、
    前記抗張力線を引き抜いた後、任意の前記光エレメントを引き抜くことを特徴とする光ケーブルの布設方法。
  8. 請求項1から7の何れか一項に記載の光ケーブルの布設方法であって、
    複数本の前記光エレメントの中央に抗張力線を配置し、前記抗張力線と複数本の前記光エレメントとの間に空気を充填した空気層を設けた状態で、前記光ケーブルを幹線布設して、
    前記空気層の空気を抜いた後、任意の前記光エレメントを引き抜くことを特徴とする光ケーブルの布設方法。
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