JP4832575B2 - 細径ケーブル一束化用ガイドチューブおよび細径ケーブル入線方法 - Google Patents

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Description

本発明は、細径ケーブル一束化用ガイドチューブおよび細径ケーブル入線方法に関し、特に、FTTH(Fiber To The Home)用の光ドロップケーブルなどの細径ケーブルを架空多条化するのに好適な細径ケーブル一束化用ガイドチューブおよび細径ケーブル入線方法に関する。
近年、インターネットの普及に伴い、光ケーブル(光ファイバ)を用いて高速かつ大容量の信号を家庭やオフィスなどへ伝送することができるFTTHが注目されている。光ケーブルを家庭やオフィスなどの建物まで敷設する方法としては、従来のメタル電話線と同様に架空線路を利用して多芯光ケーブルを敷設する方法が主流である。架空線路から建物までは、光ケーブル用クロージャを介して1芯または2芯の光ドロップケーブルを接続することによって、多芯光ケーブルを分配している。
従来、光ケーブルを架空多条化する場合には、図8(a)に示すように、2本の電柱1111,1112間にメッセンジャーワイヤ112(支持線または吊線)を架設したのちに、メッセンジャーワイヤ112の両端を2つの自在バンド1131,1132でそれぞれ固定する。続いて、図8(b)に示すように、メッセンジャーワイヤ112にスパイラルハンガー114を取り付けたのち、スパイラルハンガー114の両端を終端クランプでメッセンジャーワイヤ112に固定する。続いて、図8(c)に示すように、スパイラルハンガー114内に光ケーブル115を入線する。
また、2本の電柱1111,1112間から光ドロップケーブル116を家庭に引込む場合には、図9に丸数字で手順を示すように、2本の電柱1111,1112間にメッセンジャーワイヤ112を架設したのちに、メッセンジャーワイヤ112の両端を2つの自在バンド1131,1132でそれぞれ固定する。続いて、メッセンジャーワイヤ112にスパイラルハンガー114を取り付けたのち、一方の電柱1112に取り付けられたドロップ用クロージャ117に一端が接続された光ドロップケーブル116をスパイラルハンガー114に入線する。続いて、光ドロップケーブル116をスパイラルハンガー114の途中から引き出したのち、光ドロップケーブル116を家庭に引込む。
このように、光ケーブル115を架空多条化したり光ドロップケーブル116を家庭に引込んだりするためにスパイラルハンガー114を設置するには、2本の電柱1111,1112間にメッセンジャーワイヤ112を張る工程とスパイラルハンガー114を取り付ける工程とが必要である。
そこで、下記の特許文献1には、スパイラルハンガーを設置する工程を削減してコストの低減を図るために、支持線と概略筒状のケーブル収納用空間を有する筒状ケーブル吊り具とが一体に構成されたケーブル一束化用吊線が開示されている。なお、このケーブル一束化用吊線では、支持線の下部には、このケーブル一束化用吊線が電柱間に架設されている状態で他のケーブルをケーブル収納用空間に引込むことができるように、断面円柱状の通線用先導具ガイドが付設されている。
特開2002−325320号公報
しかしながら、上記の特許文献1に開示されたケーブル一束化用吊線は、ケーブル収納用空間の斜め上部に開口部を形成したものであるため、強風時にケーブル一束化用吊線が捻転した場合には、ケーブル収納用空間に収容されたケーブルが脱落する可能性があるという問題がある。
また、特許文献1に開示されたケーブル一束化用吊線は、風圧荷重の低減、水・雪・ゴミなどの堆積防止のために筒状ケーブル吊り具が方形状空隙を格子状に配置した籠状をなしているため、ケーブル収納用空間に収容されたケーブルに飛来物が接触することを防ぐための保護機能が弱く、ケーブル本体の許容張力が大きい(たとえば、2000N〜4000N)光通信ケーブルを収容する場合には問題ないが、たとえば外径が3mm×6mmでありケーブル本体の許容張力が光通信ケーブルよりも2桁小さい(たとえば、36N)FTTH用の光ドロップケーブルなどの細径ケーブルを収容する場合には、細径ケーブルが飛来物によって傷つけられる可能性があるという問題がある。
細径ケーブルが飛来物によって傷つけられるという点では、スパイラルハンガーについても同様である。
本発明の目的は、細径ケーブルが強風により脱落したり飛来物によって傷つけられたりすることがない細径ケーブル一束化用ガイドチューブおよび細径ケーブル入線方法を提供することにある。
本発明の細径ケーブル一束化用ガイドチューブは、細径ケーブルを多条化するための細径ケーブル一束化用ガイドチューブ(60)であって、1本の細径ケーブルを通線するための通線用チューブ(62)と、該通線用チューブと一体に形成された、かつ、複数本の細径ケーブルを収容するためのガイドチューブ(63)とを具備し、前記ガイドチューブが、該ガイドチューブの前記通線用チューブと反対側の下半分の周面にのみ設けられた、かつ、該ガイドチューブの底部を挟んだ両側に設けられた、かつ、該ガイドチューブに収容された細径ケーブルを取り出すことができる大きさの複数の窓穴(65)を備え、前記通線用チューブ内の空間と前記ガイドチューブ内の空間とが連通部(64)を介して連通されていることを特徴とする。
ここで、前記通線用チューブの内径(a)が、円形状または円柱状のヘッドを有するかつ細径ケーブルを通線するための誘導具の該ヘッドの直径よりも大きく、前記連通部の前記ガイドチューブの長手方向と垂直方向の両端間の長さである幅(b)が、前記誘導具の前記ヘッドの直径よりも小さく、かつ、細径ケーブルの径(c)よりも大きくされていてもよい。
前記窓穴の前記ガイドチューブの周方向に沿った長さである該窓穴の高さが、最大でも該ガイドチューブの内径の1/3であってもよい。
メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有する、かつ、前記ガイドチューブを支持するためのメッセンジャー(61)をさらに具備してもよい。
本発明の細径ケーブル入線方法は、本発明の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ(60)に細径ケーブルを1本ずつ入線する細径ケーブル入線方法であって、誘導具と通線具とを備える通線器具の該通線具の尾端に1本の細径ケーブルの一端を接続する第1のステップと、前記通線器具を該通線器具の前記通線具の尾端に一端が接続された前記1本の細径ケーブルと共に前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブの通線用チューブの一端から該通線用チューブ内の空間に挿入して該通線用チューブの対向端に向けて送り込む第2のステップと、前記通線器具が前記通線用チューブの対向端に到達すると、該通線器具をたぐって該通線用チューブから該通線器具の前記通線具の尾端に一端が接続された前記1本の細径ケーブルの該一端側の部分と共に引き出す第3のステップと、該引き出した通線器具の前記通線具の尾端から前記1本の細径ケーブルを外すことによって、該1本の細径ケーブルの前記通線用チューブ内の部分を前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブの連通部(64)を通して通線用チューブから該細径ケーブル一束化用ガイドチューブのガイドチューブ(63)内の空間に落とす第4のステップとを具備することを特徴とする。
ここで、前記第1乃至第4のステップを繰り返して前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブに複数本の細径ケーブルを1本ずつ入線する第5のステップと前記複数本の細径ケーブルがすべて入線された前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブを、電柱間に設置されたスパイラルハンガーに入線する第6のステップとさらに具備してもよい
本発明の細径ケーブル一束化用ガイドチューブおよび細径ケーブル入線方法は、以下に示す効果を奏する。
(1)窓穴以外には周面に開口部を有しないパイプ状の中空ガイドチューブに細径ケーブルが収容されるため、強風時に細径ケーブル一束化用ガイドチューブが捻転しても、中空ガイドチューブに収容された細径ケーブルが脱落することを防止することができる。
(2)中空ガイドチューブに設けられた窓穴の高さを中空ガイドチューブの内径の1/3以下とすることにより、中空ガイドチューブに収容された細径ケーブルが飛来物によって傷つけられることを防止することができる。
(3)中空ガイドチューブの周面の底部に窓穴を設けることにより、中空ガイドチューブに水が溜まることを防止することができる。
本発明の第1の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブの構成を示す図である。 図1に示した中空ガイドチューブ12を下から見た図である。 図1に示した細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10の製造について説明するための図である。 本発明の第2の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブの構成を説明するための図である。 本発明の第3の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブの構成を説明するための図である。 本発明の第4の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブの構成を説明するための図である。 本発明の第5の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブの構成を示す図である。 従来のスパイラルハンガーを用いた光ケーブルの架空多条化方法を説明するための図である。 従来の2本の電柱間から光ドロップケーブルを家庭に引込む手順を説明するための図である。
細径ケーブルが強風により脱落したり飛来物によって傷つけられたりすることがないようにするという目的を、複数本の細径ケーブルを収容するためのパイプ状の中空ガイドチューブの下半分の周面にのみ複数の窓穴を設けることにより実現した。
以下、本発明の細径ケーブル一束化用ガイドチューブおよび細径ケーブル入線方法の実施例について、図面を参照して説明する。
まず、本発明の第1の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブについて、図1乃至図3を参照して説明する。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10は、自己支持型のものであり、図1に示すように、メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有するメッセンジャー11と、メッセンジャー11によって支持されたかつ複数の細径ケーブルを収容するためのパイプ状の中空ガイドチューブ12とを具備する。
中空ガイドチューブ12の内径は3〜5cmであり、細径ケーブルを複数本(たとえば、16本)収容することができる(細径ケーブル一束化機能)。また、中空ガイドチューブ12の下半分の周面には、横幅が10cmでかつ高さが好ましくは細径ケーブルの径以上で中空ガイドチューブ12の内径の1/3(この例では、1〜1.7cm)以下である複数の窓穴13が、中空ガイドチューブ12の長さ方向に対して所定の間隔(好ましくは、20cm)で設けられている。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10では、中空ガイドチューブ12を下(底部)から見た図2に示すように、複数の窓穴13は、中空ガイドチューブ12の長さ方向に、中空ガイドチューブ12の下半分の周面の左右に中空ガイドチューブ12の周方向に対して互いに対向して1個ずつ設けられ、続いて、中空ガイドチューブ12の底部に1個設けられ、再び中空ガイドチューブ12の下半分の周面の左右に中空ガイドチューブ12の周方向に対して互いに対向して1個ずつ設けられることが繰り返されることにより、中空ガイドチューブ12の下半分の周面にのみ設けられている。
なお、本明細書では、中空ガイドチューブ12の下半分の周面とは、中空ガイドチューブ12が使用されている状態で下側(すなわち、メッセンジャー11と反対側)となる周面をいう。
細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10は、図3に示すような一般に使用されている自己支持型の幹線ケーブル20のメッセンジャーワイヤ21およびケーブル22を被覆するためのシース23に複数の窓穴13を形成することにより製造することができる。
ここで、シース23の材料は、ビニルまたは耐熱ポリエチレンである。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10では、FTTH用の光ドロップケーブルなどの細径ケーブルは、窓穴13以外には周面に開口部を有しないパイプ状の中空ガイドチューブ12に収容されるため、強風時に細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10が捻転しても、中空ガイドチューブ12に収容された細径ケーブルが脱落することはない。
また、中空ガイドチューブ12には複数の窓穴13が設けられているため、風圧荷重の低減や水・雪・ゴミなどの堆積防止ができるとともに、窓穴13の大きさを横幅10cmかつ高さ1〜1.7cmと小さくすることにより、中空ガイドチューブ12に収容された細径ケーブルが飛来物によって傷つけられることを防止することができる(細径ケーブルの保護機能)。
このように細径ケーブルの保護機能の向上を図ることができるため、図9に示したドロップ用クロージャ117の設置間隔(スパイラルハンガーの場合には、たとえば250m間隔)を長くすることができる。
さらに、中空ガイドチューブ12には複数の窓穴13が設けられているため、中空ガイドチューブ12に収容された細径ケーブルを中空ガイドチューブ12の長さ方向の任意の位置から引き出すことができる(細径ケーブルの取出し機能)。したがって、たとえば図9に示したようなFTTH用の光ドロップケーブル116を電柱間から家庭に引込む作業などを容易に行うことができる。
さらにまた、中空ガイドチューブ12の周面の底部にも複数の窓穴13を設けることにより、中空ガイドチューブ12内に水が溜まるのを防止することができる(水抜き機能)。
次に、シャトルランナーのような誘導具と通線具とからなる通線器具を用いて既設の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10に細径ケーブルを入線する作業手順について説明する。
通線具の尾端に細径ケーブルを接続したのち、通線器具を細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10の一端から挿入して細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10の対向端に向けて送り込む。通線器具が細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10の対向端に到達すると、通線器具をたぐって細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10から引き出す。これにより、通線具の尾端に接続された細径ケーブルが細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10から引き出される。
なお、この入線作業の際には、既存の潤滑剤を通線器具や細径ケーブルに塗りながら作業を進めることにより、引張荷重の低減および細径ケーブルの擦過による傷の軽減を図るようにする。
細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10を新規に架設する場合には、細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10を電柱間に添架したのちに上述した作業手順により細径ケーブルを細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10に入線してもよいが、効率的に工事を進めるために、地上で複数本の細径ケーブルが予め入線された細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10を電柱間に添架してもよい。
次に、本発明の第2の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブについて、図4を参照して説明する。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ30は、中空ガイドチューブ32を下(底部)から見た図4に示すように、複数の窓穴33が、中空ガイドチューブ32の長さ方向に、中空ガイドチューブ32の下半分の周面の左に1個、右に1個および底部に1個の順で繰り返すように、中空ガイドチューブ32の下半分の周面にのみ設けられている点で、上述した第1の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10と異なる。
このように複数の窓穴33が設けられた細径ケーブル一束化用ガイドチューブ30を用いることにより、中空ガイドチューブ32の径が小さくて、中空ガイドチューブ32の下半分の周面の左右に中空ガイドチューブ32の周方向に対して互いに対向するように1個ずつ窓穴33を設けることが困難な場合にも、細径ケーブル一束化機能、細径ケーブルの保護機能、細径ケーブルの取出し機能および水抜き機能を有する細径ケーブル一束化用ガイドチューブを構成することができる。
次に、本発明の第3の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブについて、図5を参照して説明する。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ40は、中空ガイドチューブ42を下(底部)から見た図5に示すように、複数の窓穴43が、中空ガイドチューブ42の底部にのみ、中空ガイドチューブ42の長さ方向に一列に設けられている点で、上述した第1および第2の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30と異なる。
このように複数の窓穴43が設けられた細径ケーブル一束化用ガイドチューブ40を用いることにより、中空ガイドチューブ42の径がさらに小さくて、中空ガイドチューブ42の下半分の周面の左右に窓穴43を設けることが困難な場合にも、細径ケーブル一束化機能、細径ケーブルの保護機能、細径ケーブルの取出し機能および水抜き機能を有する細径ケーブル一束化用ガイドチューブを構成することができる。
次に、本発明の第4の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブについて、図6を参照して説明する。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ50は、中空ガイドチューブ52を下(底部)から見た図6に示すように、複数の窓穴53が、中空ガイドチューブ52の下半分の周面の左右にのみ、中空ガイドチューブ52の周方向に対して互いに対向して、中空ガイドチューブ52の長さ方向に一列にそれぞれ設けられている点で、上述した第1乃至第3の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30,40と異なる。
このように複数の窓穴53が設けられた細径ケーブル一束化用ガイドチューブ50を用いることにより、水抜き性能は若干劣るが、細径ケーブル一束化機能、細径ケーブルの保護機能および細径ケーブルの取出し機能を有する細径ケーブル一束化用ガイドチューブを構成することができる。
次に、本発明の第5の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブについて、図7を参照して説明する。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ60は、自己支持型のものであり、図7に示すように、メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有するメッセンジャー61と、メッセンジャー61によって支持されたパイプ状の通線用チューブ62と、通線用チューブ62のメッセンジャー61と反対側に一体に形成されたかつ複数本の細径ケーブルを収容するためのパイプ状の中空ガイドチューブ63とを具備する。なお、通線用チューブ62内の空間と中空ガイドチューブ63内の空間とは連通部64を介して連通されている。
ここで、通線用チューブ62の内径aは、円形状または円柱状のヘッドを有する誘導具のヘッドの直径よりも大きくされている。また、連通部64の幅bは、誘導具のヘッドの直径よりも小さく、かつ、細径ケーブルの径cよりも大きくされている(すなわち、c<b<ヘッドの直径<a)。
これにより、誘導具および通線具を備える通線器具に1本の細径ケーブルを接続して通線用チューブ62内の空間に挿入しても、通線器具が連通部64を通って中空ガイドチューブ63内の空間に落ちることがなく、また、連通部64を通して細径ケーブルを中空ガイドチューブ63内の空間に落とすことができる。
そのため、通線器具を用いて細径ケーブルを通線用チューブ62に通線したのちに細径ケーブルを通線器具から外すことにより、細径ケーブルを中空ガイドチューブ63内の空間に収容することができる。
中空ガイドチューブ63の内径は3〜5cmであり、また、中空ガイドチューブ63の下半分の周面には、横幅が10cmでかつ高さが好ましくは細径ケーブルの径以上で中空ガイドチューブ12の内径の1/3(この例では、1〜1.7cm)以下である複数の窓穴65が、中空ガイドチューブ63の長さ方向に対して所定の間隔(好ましくは、20cm)で設けられている。
複数の窓穴65は、図2に示した第1の実施例よる細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10と同様に、中空ガイドチューブ63の長さ方向に、中空ガイドチューブ63の下半分の周面の左右に中空ガイドチューブ63の周方向に対して互いに対向して1個ずつ設けられ、続いて、中空ガイドチューブ63の底部に1個設けられ、再び中空ガイドチューブ63の下半分の周面の左右に中空ガイドチューブ63の周方向に対して互いに対向して1個ずつ設けられることが繰り返されることにより、中空ガイドチューブ63の下半分の周面にのみ設けられている。
なお、複数の窓穴65は、図4乃至図6に示した第2乃至第4の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ30,40,50と同様に設けてもよい。
本実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ60は、上述した第1乃至第4の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30,40,50と同様に細径ケーブル一束化機能、任意位置からの細径ケーブルの取出し機能、細径ケーブルの保護機能および水抜き機能を有するので、同様の効果を奏する。
また、通線用チューブ62を用いて細径ケーブルを通線するために中空ガイドチューブ63に通線用のスペースを確保する必要はないので、上述した第1乃至第4の実施例による細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30,40,50よりも中空ガイドチューブ63に多くの細径ケーブルを収容することができる。
次に、シャトルランナーのような誘導具と通線具とを備える通線器具を用いて既設の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ60に細径ケーブルを入線する作業手順(本発明の一実施例による細径ケーブル入線方法)について説明する。
通線具の尾端に1本の細径ケーブルを接続したのち、通線器具を通線用チューブ62の一端から通線用チューブ62内の空間に挿入して通線用チューブ62の対向端に向けて送り込む。通線器具が通線用チューブ62の対向端に到達すると、通線器具をたぐって通線用チューブ62から引き出す。これにより、通線具の尾端に接続された細径ケーブルが通線用チューブ62から引き出される。通線器具の通線具の尾端から細径ケーブルを外すことによって、細径ケーブルは連通部64を通って通線用チューブ62から中空ガイドチューブ63内の空間に落ちて収容される。
なお、この入線作業の際には、既存の潤滑剤を通線器具や細径ケーブルに塗りながら作業を進めることにより、引張荷重の低減および細径ケーブルの擦過による傷の軽減を図るようにする。
細径ケーブル一束化用ガイドチューブ60を新規に架設する場合には、細径ケーブル一束化用ガイドチューブ60を電柱間に添架したのちに上述した作業手順により細径ケーブルを中空ガイドチューブ63内の空間に収容してもよいが、効率的に工事を進めるために、地上で複数本の細径ケーブルが中空ガイドチューブ63内の空間に予め収容された細径ケーブル一束化用ガイドチューブ60を電柱間に添架してもよい。
以上の説明では、自己支持型の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30,40,50,60について説明したが、自己支持型にする必要がない場合には、メッセンジャー11,61は不要である。
また、細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30,40,50,60(メッセンジャー11,61はなくてもよい。)に地上で複数本の細径ケーブルを予め入線したものを電柱間に設置されたスパイラルハンガーに入線するようにしてもよい。これにより、複数本の細径ケーブルを既設のスパイラルハンガーに一度に入線することができるため、入線作業の効率化を図ることができる。
さらに、屋内においても細径ケーブル一束化用ガイドチューブ10,30,40,50,60の細径ケーブル一束化機能、任意位置からの細径ケーブルの取出し機能および細径ケーブルの保護機能を生かして、壁面、床下(フリーフロア)、EPSなどでの細径ケーブルの収容に利用できるほか、適切な径を選択することにより種々の場所や装置内での利用も可能である。
以上説明したように、本発明の細径ケーブル一束化用ガイドチューブは、たとえばFTTH用の光ドロップケーブルなどの細径ケーブルを架空多条化するのに利用することができる。
10,30,40,50,60 細径ケーブル一束化用ガイドチューブ
11,61 メッセンジャー
12,32,42,52,63 中空ガイドチューブ
13,33,43,53,65 窓穴
20 幹線ケーブル
21 メッセンジャーワイヤ
22 ケーブル
23 シース
62 通線用チューブ
64 連通部

Claims (6)

  1. 細径ケーブルを多条化するための細径ケーブル一束化用ガイドチューブ(60)であって、
    1本の細径ケーブルを通線するための通線用チューブ(62)と、
    該通線用チューブと一体に形成された、かつ、複数本の細径ケーブルを収容するためのガイドチューブ(63)とを具備し、
    前記ガイドチューブが、該ガイドチューブの前記通線用チューブと反対側の下半分の周面にのみ設けられた、かつ、該ガイドチューブの底部を挟んだ両側に設けられた、かつ、該ガイドチューブに収容された細径ケーブルを取り出すことができる大きさの複数の窓穴(65)を備え、
    前記通線用チューブ内の空間と前記ガイドチューブ内の空間とが連通部(64)を介して連通されている
    ことを特徴とする、細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
  2. 前記通線用チューブの内径(a)が、円形状または円柱状のヘッドを有するかつ細径ケーブルを通線するための誘導具の該ヘッドの直径よりも大きく、
    前記連通部の前記ガイドチューブの長手方向と垂直方向の両端間の長さである幅(b)が、前記誘導具の前記ヘッドの直径よりも小さく、かつ、細径ケーブルの径(c)よりも大きくされている、
    ことを特徴とする、請求項1記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
  3. 前記窓穴の前記ガイドチューブの周方向に沿った長さである該窓穴の高さが、最大でも該ガイドチューブの内径の1/3であることを特徴とする、請求項1または2記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
  4. メッセンジャーワイヤ通線用の孔を有する、かつ、前記ガイドチューブを支持するためのメッセンジャー(61)をさらに具備することを特徴とする、請求項1乃至3いずれかに記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ。
  5. 請求項1乃至4いずれかに記載の細径ケーブル一束化用ガイドチューブ(60)に細径ケーブルを1本ずつ入線する細径ケーブル入線方法であって、
    誘導具と通線具とを備える通線器具の該通線具の尾端に1本の細径ケーブルの一端を接続する第1のステップと、
    前記通線器具を該通線器具の前記通線具の尾端に一端が接続された前記1本の細径ケーブルと共に前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブの通線用チューブの一端から該通線用チューブ内の空間に挿入して該通線用チューブの対向端に向けて送り込む第2のステップと、
    前記通線器具が前記通線用チューブの対向端に到達すると、該通線器具をたぐって該通線用チューブから該通線器具の前記通線具の尾端に一端が接続された前記1本の細径ケーブルの該一端側の部分と共に引き出す第3のステップと、
    該引き出した通線器具の前記通線具の尾端から前記1本の細径ケーブルを外すことによって、該1本の細径ケーブルの前記通線用チューブ内の部分を前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブの連通部(64)を通して通線用チューブから該細径ケーブル一束化用ガイドチューブのガイドチューブ(63)内の空間に落とす第4のステップと、
    を具備することを特徴とする、細径ケーブル入線方法。
  6. 前記第1乃至第4のステップを繰り返して前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブに複数本の細径ケーブルを1本ずつ入線する第5のステップと
    前記複数本の細径ケーブルがすべて入線された前記細径ケーブル一束化用ガイドチューブを、電柱間に設置されたスパイラルハンガーに入線する第6のステップと
    さらに具備することを特徴とする、請求項5記載の細径ケーブル入線方法。
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