JP5480759B2 - 光ファイバーケーブルの光ファイバ再接続方法 - Google Patents

光ファイバーケーブルの光ファイバ再接続方法 Download PDF

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Description

本発明は、クロージャ内の光ファイバケーブルから所定の光ファイバを取り出して光ファイバドロップケーブルと接続後に該光ファイバドロップケーブルとの接続が不要となった場合に、切断した光ファイバを接続し直す光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法に関する。
近年、大容量データの送受信を可能とする光ファイバの家庭への引き込みが一般的になって来た。各家庭へ光ファイバを引き込むには、クロージャ(接続箱)内で光ファイバケーブルのシースを剥ぎ取ってスロットコアから所定の光ファイバを取り出し、その光ファイバを切断して一端に光ファイバドロップケーブルを接続し、該光ファイバドロップケーブルを各家庭に引き込むようにしている。この作業を行うことでFTTH(Fiber To The Home)サービスが提供される。
ところで、光ファイバ加入者が通信業者との契約を解除することにより分岐配線(光ファイバドロップケーブル)が不要になった場合は、光ファイバドロップケーブルを切り離して切断した光ファイバを繋ぎ直す作業(この作業を下部のばし作業という)が必要になる(例えば特許文献1等に記載)。
特許文献1では、クロージャ内で切断されて残された光ファイバ(光ファイバドロップケーブルと接続されないで残った側の光ファイバ)を有効に利用するために、クロージャの長さを80cm以上と長くすることにより、残された光ファイバの再接続作業を行うための作業長さを確保し、且つクロージャを長くすることで除去したシースの保護と内部で光ファイバの余長を収納可能としている。
特開2003−21728号公報
しかし、近年、ネットワークの経済的な構築のため物品の小型化が進み、下部延ばし可能となる光ファイバを予め確保することは困難になって来ている。小さなクロージャの中で中間分岐した光ファイバは、光ファイバドロップケーブルと接続するために一方を長くするため、どうしても他方が短くなってしまう。そのため、長さの短い光ファイバの端部に一方の光ファイバの端部を接続することは出来ず、切断してしまった光ファイバはそのまま放置されるのが現状である。
そこで、本発明は、小型のクロージャを使用した場合でも光ファイバドロップケーブルとの接続が不要となることで切断された光ファイバ同士を接続して有効利用することのできる光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、クロージャ内に設けられた光ファイバケーブルからシースを所定長さ剥ぎ取ってスロットコアのスロット溝内に収納された複数本あるうちの所定の光ファイバを取り出して切断し、その切断した光ファイバの一端を光ファイバドロップケーブルに接続後、該光ファイバドロップケーブルとの接続が不要となった場合に再び該光ファイバの一端を、切断した光ファイバの他端に繋ぐ光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法において、前記クロージャの外側近傍の光ファイバケーブルのシースを一部剥ぎ取って前記切断された他端を有した光ファイバの他端を前記シースの一部を剥ぎ取った部分からクロージャ外へ引き出し、クロージャ外へ引き出した前記光ファイバの他端に、再接続用光ファイバを接続した後、この再接続用光ファイバを再び前記スロットコア又はシースに形成した光ファイバ戻し溝を通して前記クロージャ内へ戻し、クロージャ内で切断された前記光ファイバの一端に前記再接続用光ファイバを接続することを特徴としている。
請求項2に記載の発明は、クロージャ内に設けられた光ファイバケーブルからシースを所定長さ剥ぎ取ってスロットコアのスロット溝内に収納された複数本あるうちの所定の光ファイバを取り出して切断し、その切断した光ファイバの一端を光ファイバドロップケーブルに接続後、該光ファイバドロップケーブルとの接続が不要となった場合に再び該光ファイバの一端を、切断した光ファイバの他端に繋ぐ光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法において、前記クロージャの外側近傍の光ファイバケーブルのシースを一部剥ぎ取って前記切断された他端を有した光ファイバの他端を前記シースの一部を剥ぎ取った部分からクロージャ外へ引き出す一方で、前記クロージャ内で切断した前記光ファイバの一端に再接続用光ファイバを接続し、前記再接続用光ファイバを前記スロットコア又はシースに形成した光ファイバ戻し溝を通してクロージャ外側の前記シースを剥ぎ取った部分へ引き出し、クロージャ外で切断された前記光ファイバの他端に前記再接続用光ファイバを接続することを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法であって、前記再接続用光ファイバを接続した後に、この再接続用光ファイバをクロージャ内に引っ張って該クロージャ外でシースの所定長さを剥ぎ取った部位に弛む前記光ファイバの弛みを無くした後、当該シースを剥ぎ取った部位に補修用外被を被覆することを特徴としている。
本発明の光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法によれば、クロージャの外側近傍の光ファイバケーブルのシースを一部剥ぎ取って切断された他端を有した光ファイバの他端を前記シースの一部を剥ぎ取った部分からクロージャ外へ引き出し、その引き出した光ファイバの他端に、再接続用光ファイバを接続した後、この再接続用光ファイバを再びスロットコア又はシースに形成した光ファイバ戻し溝を通して前記クロージャ内へ戻し、クロージャ内で切断された光ファイバの一端に再接続用光ファイバを接続すれば、小型のクロージャであっても切断された光ファイバを接続して再利用することができる。
また、光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法によれば、クロージャの外側近傍の光ファイバケーブルのシースを一部剥ぎ取って切断された他端を有した光ファイバの他端を前記シースの一部を剥ぎ取った部分からクロージャ外へ引き出す一方で、クロージャ内で切断した光ファイバの一端に再接続用光ファイバを接続し、その再接続用光ファイバをスロットコア又はシースに形成した光ファイバ戻し溝を通してクロージャ外側の前記シースを剥ぎ取った部分へ引き出し、クロージャ外で切断された光ファイバの他端に再接続用光ファイバを接続すれば、小型のクロージャであっても切断された光ファイバを接続して再利用することができる。

図1はクロージャ内に設けられた光ファイバケーブルを中間分岐して取り出した光ファイバに光ファイバドロップケーブルを接続して家庭内へ光ファイバを引き込んだ例を簡単に示す配線図である。 図2は図1の配線図のうちクロージャ内で中間分岐して取り出した光ファイバに光ファイバドロップケーブルを接続した状態を示す図である。 図3はクロージャ内で中間分岐させる光ファイバケーブルの一例を一部判断して示す斜視図である。 図4はクロージャの外側近傍の光ファイバケーブルのシースを一部剥ぎ取る手順を順次示す工程図である。 図5は第1の再接続方法で光ファイバを再接続する手順を順次示す工程図である。 図6は図5で示した(B)工程、(C)工程及び(D)工程の光ファイバケーブルの斜視図である。 図7は第2の再接続方法で光ファイバを再接続する手順を順次示す工程図である。 図8は図7で示した(B)工程及び(C)工程の光ファイバケーブルの斜視図である。 図9は本発明の再接続方法をSZ型の光ファイバケーブルにも適用することができることを説明するのに使用したSZ型の光ファイバケーブルの拡大断面図である。
以下、本発明を適用した具体的な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
[家屋等への光ファイバの引き落とし説明]
図1には、FTTH(Fiber To The Home)の一般的な光ファイバケーブルの配線図を示し、図2には、図1の配線図のうちクロージャ内で中間分岐して取り出した光ファイバに光ファイバドロップケーブルを接続した状態を示す。
通信事業者の局舎1からユーザの家屋2やオフィスビル3まで光ファイバを引き込むには、地中4や電柱5に光ファイバケーブル6を施設し、クロージャ7内で光ファイバケーブル6を中間分岐して取り出した光ファイバ8(図2参照)に光ファイバドロップケーブル9を接続して、この光ファイバドロップケーブル9を家屋2やオフィスビル3へ配索する。
[光ファイバケーブルの構成説明]
光ファイバケーブル6は、図3に示すように、ケーブル部10と、このケーブル部10を支持する支持線部11と、ケーブル部10を支持線部11に適当な間隔で支持させるための首部12とから構成され、共通のポリオレフィン(PO)等の樹脂から形成されるシース13で一体化されている。
支持線部11は、断面円形の支持線(一般には鋼線)14と、この支持線14を被覆するシース13とからなる。首部12は、ケーブル部10と支持線部11を略平行となるように連結させる。かかる首部12は、ケーブル部10と支持線部11との間に適当な間隔で設けられることで、各首部12間に形成された窓部15の作用により風の影響を受け難くする。例えば、光ファイバケーブル6に雪や氷が付着した状態で強風が吹き寄せたときに、ケーブルが上下に激しく自励振動する現象(ギャロッピング現象)を抑制できる。
ケーブル部10は、光ファイバ8及び吸水材16をスロット溝17内に収納して保持するスロットコア18と、該スロット溝17の開口部を覆う押さえテープ19を含めてスロットコア全体を被覆したシース13と、スロットコア18に埋設された抗張力体20とを有している。
光ファイバ8としては、光ファイバ素線、光ファイバ心線、光ファイバテープ心線などがある。光ファイバ素線は、石英ガラスファイバの上に紫外線硬化樹脂を被覆したものである。光ファイバ心線は、石英ガラスファイバの上にプラスチック樹脂を被覆してその直径を光ファイバ素線よりも大としたものである。光ファイバテープ心線は、光ファイバ素線を平行に数個並べて紫外線硬化樹脂で被覆したものである。図3では、光ファイバ心線をスロット溝17内に収納した例としている。
スロットコア18は、光ファイバ8を内部に収納して保持する保持部材であり、ケーブル部10の中心点からずれた位置に中心点を持つ円弧とされたスロット溝17を有している。このスロットコア18は、押出成形にて形成され、その長手方向に垂直な断面をC型断面形状としている。
前記スロットコア18には、光ファイバケーブル6を布設した場所で受ける熱等の影響でシース13が熱収縮して該光ファイバケーブル自体が変形するのを抑制するために、テンションメンバーである抗張力体20が埋め込まれている。抗張力体20は、例えば鋼線やFRP等の線材からなり、前記光ファイバケーブル6のケーブル長手方向にその長手方向を向けて設けられている。
吸水材16は、スロット溝17の入口側に配置されている。かかる吸水材16は、スロット溝17内に存在する水分を吸収する細長い糸等からなる。押さえテープ19は、スロットコア全体をシース13で被覆する際にシースを構成する樹脂がスロット溝17内に入り込むのを防止するために、前記スロット溝17の入口部分全体を覆うようにケーブル長手方向に沿って設けられている。
そして特に、本実施形態の光ファイバケーブル6では、後述する光ファイバ戻し溝21を前記スロットコア18に形成している。光ファイバ戻し溝21は、スロット溝17とは別の部位に形成されており、後述する再接続用光ファイバ24と前記光ファイバ6の接続部分25を収納させる得るに充分大きな溝として形成されている。図3では、スロットコア18のうち抗張力体20の両側位置に、シース13の内面13aに開口が向く断面U字形状の溝として前記光ファイバ戻し溝21を、ケーブル長手方向に沿って連続して形成した。
また、光ファイバ戻し溝21は、前記スロットコア18に形成する他、図示は省略するが前記シース13の内面13aに形成することもできる。また、光ファイバ戻し溝21は、前記スロット溝17の内部空間に余裕があれば、このスロット溝17自体を光ファイバ戻し溝として利用してもよい。
[第1の再接続方法の説明]
次に、以上のように構成された光ファイバケーブル6のシース13を所定長さ剥ぎ取ってスロットコア18のスロット溝17内に収納された複数本あるうちの所定の光ファイバ8を取り出して切断し、その切断した光ファイバ8の一端(局側端)8Aを光ファイバドロップケーブル9に接続後(図2の状態)、加入者が通信業者との契約解除等によって該光ファイバドロップケーブル9との接続が不要になった場合に、再び光ファイバ8の一端8Aを、切断した光ファイバ8の他端(加入者側端)8Bに繋ぐ光ファイバ再接続方法について説明する。図4はクロージャの外側近傍の光ファイバケーブルのシースを一部剥ぎ取る手順を順次示す工程図、図5は第1の再接続方法で光ファイバを接続する手順を順次示す工程図である。
先ず、クロージャ7の外側近傍の光ファイバケーブル6のケーブル部10のシース13を一部剥ぎ取る。この時、クロージャ7から余りにも離れている部位のシース13を剥ぎ取るのではなく、出来るだけクロージャ7近傍のシース13の一部を剥ぎ取るようにする。シース13の一部を剥ぎ取るには、先ず図4(A)に示すように、カッター22の刃先をスロットコア18に達する位置までシース13に切り込んで当該カッター22を矢印Aで示すようにケーブル周方向に回転させて当該シース13を輪切りにする。次に、図4(B)に示すように、カッター22をスロット溝17とは反対側からシース13に切り込んでケーブル長手方向に当該シース13を縦裂きにする。
次に、図4(C)に示すように、切り裂いたシース13の一部を上方へ持ち上げる。そして最後に、図4(D)に示すように、カッター22の刃先をスロットコア18に達する位置までシース13に切り込んで当該カッター22をケーブル周方向に回転させてシース13を輪切りにした後、当該シース13を剥ぎ取る。その結果、図5(A)に示すように、クロージャ7近傍のケーブル部10のシース13の一部が剥ぎ取られ、スロット溝17内の光ファイバ8の取り出しが可能となる。また、シース13が剥ぎ取られたシース剥取り部分23には、前記スロットコア18に形成された光ファイバ戻し溝21が露出することになる。
次に、前記シース剥取り部分23からスロット溝17内に収納された複数本あるうちの光ファイバ8からクロージャ7内で切断されて残った加入者側の光ファイバ8を、図5(B)に示すように、スロット溝17の外へと引き出す。この時、クロージャ7近傍部のシース13の一部を剥ぎ取っているため、光ファイバ8のスロット溝17外への引き出し作業が容易に行える。図6(A)は、光ファイバ8をスロット溝17の外に引き出した時の光ファイバケーブル6の斜視図である。
次に、クロージャ7の外へ引き出した光ファイバ8の他端8Bに、図5(C)に示すように、再接続用光ファイバ24を接続する。再接続用光ファイバ24は、光ファイバドロップケーブル9との接続が不要になった光ファイバ8の一端8Aに、切断されて残った光ファイバ8の他端8Bを繋ぎ合わせるための光ファイバである。このため、再接続用光ファイバ24は、光ファイバ同士を接続することが可能な程度の長さであれば良い。図6(B)は、クロージャ7の外側で光ファイバ8の端部8Bに再接続用光ファイバ24を接続した時の光ファイバケーブル6の斜視図である。
そして、図5(D)に示すように、再接続用光ファイバ24を前記した光ファイバ戻し溝21を通して前記クロージャ7内へ戻す。再接続用光ファイバ24をクロージャ7内へ戻すには、シース13の一部が剥ぎ取られて露出したスロットコア18に形成した光ファイバ戻し溝21に、前記再接続用光ファイバ24を入れてクロージャ7内へと押し込む。光ファイバ戻し溝21は、光ファイバ8と再接続用光ファイバ24の接続部分25を収納させ得る大きさとされているため、最も太くなる前記接続部分25を通過させることができる。また、再接続用光ファイバ24は、何も入っていない光ファイバ戻し溝21に通されるので、途中で引っ掛かることなくスムーズに挿通される。
次に、クロージャ7内で切断された光ファイバ8の一端8Aに、クロージャ7内へ再び引き戻された光ファイバ8の他端8Bを接続する。具体的には、局舎側の光ファイバ8の一端8Aに、加入者側の光ファイバ8の他端8Bに接続された再接続用光ファイバ24をクロージャ7内で接続する。このとき、切断されて長さが短くなった光ファイバ8の他端8Bには再接続用光ファイバ24が接続されているため、この再接続用光ファイバ24によって切断された光ファイバ8同士の再接続作業を容易に行うことが可能となる。図6(C)は、切断された光ファイバ8が再接続用光ファイバ24によって接続された時の光ファイバケーブル6の斜視図である。
次に、再接続用光ファイバ24を接続後、この再接続用光ファイバ24をクロージャ7内に引っ張って該クロージャ7外でシース剥取り部分23に弛む光ファイバ8の弛みを無くす。そして最後に、シース剥取り部分23に補修用外被26を被覆する。補修用外被26には、熱を掛けることにより収縮する熱収縮部材や耐候性に優れた樹脂テープ或いは小型ケース等が使用される。この補修用外被26でシース剥取り部分23を被覆することで、剥ぎ取られた部位の光ファイバ8を保護することができる。
[第2の再接続方法の説明]
光ファイバ8を再接続する方法には、前記した第1の再接続方法以外に第2の再接続方法もある。以下に、第2の再接続方法について説明する。図7は第2の再接続方法で光ファイバを接続する手順を順次示す工程図、図8は図7で示した(B)工程及び(C)工程の光ファイバケーブルの斜視図である。
第2の再接続方法では、先ず、図7(A)に示すように、クロージャ7の外側近傍の光ファイバケーブル6のケーブル部10のシース13を一部剥ぎ取る。この工程は、先に説明した図5(A)工程と同じであるため、詳細な説明は省略する。その結果、図7(A)に示すように、クロージャ7近傍のケーブル部10のシース13の一部が剥ぎ取られ、スロット溝17内の光ファイバ8の取り出しが可能となる。また、シース13が剥ぎ取られたシース剥取り部分23には、前記スロットコア18に形成された光ファイバ戻し溝21が露出することになる。
次に、シース剥取り部分23からスロット溝17内に収納された複数本あるうちの光ファイバ8からクロージャ7内で切断されて残った加入者側の光ファイバ8を、図7(B)に示すように、スロット溝17の外へと引き出す。この時、クロージャ7近傍部のシース13の一部を剥ぎ取っているため、光ファイバ8のスロット溝17外への引き出し作業が容易に行える。
また、前記光ファイバ8のクロージャ7外への引き出し工程前または後に、光ファイバドロップケーブル9との接続が不要となった光ファイバ8の一端8Aに、図7(B)に示すように再接続用光ファイバ24を接続する。ここで使用する再接続用光ファイバ24は、第1の再接続方法で使用したものと同じものを使用する。図8(A)は、光ファイバ8をスロット溝17の外に引き出し且つ再接続用光ファイバ24を接続した時の光ファイバケーブル6の斜視図である。
次に、図7(C)に示すように、再接続用光ファイバ24を前記光ファイバ戻し溝21を通してクロージャ7外側のシース剥取り部分23へ引き出す。再接続用光ファイバ24をクロージャ7外側のシース剥取り部分23へ引き出すには、光ファイバ戻し溝21に再接続用光ファイバ24を入れてクロージャ7外側へと押し出す。この時、再接続用光ファイバ24は、何も入っていない光ファイバ戻し溝21に通されるので、途中で引っ掛かることなくスムーズに挿通される。
そして、シース剥取り部分23に引き出された再接続用光ファイバ24を、加入者側の光ファイバ8の他端8Bに接続する。ここでは、クロージャ7の外側で再接続用光ファイバ24と光ファイバ8の他端8Bを接続するので、邪魔な物が無くその接続作業を容易に行うことができる。その結果、光ファイバ8の一端8Aは、再接続用光ファイバ24を介して該光ファイバ8の他端8Bと接続される。図8(B)は、クロージャ7の外側で光ファイバ8の端部8Bに再接続用光ファイバ24を接続した時の光ファイバケーブル6の斜視図である。
次に、図7(D)に示すように、再接続用光ファイバ24をクロージャ7内に引っ張って該クロージャ7外でシース剥取り部分23に弛む光ファイバ8の弛みを無くす。この時、光ファイバ8の他端8Bと再接続用光ファイバ24の接続部分25は最も太くなるが、光ファイバ戻し溝21はこの接続部分25を収納させ得る大きさとされていることから引っ掛かることなく、前記接続部分25を挿通させることができる。そして最後に、シース剥取り部分23に補修用外被26を被覆する。補修用外被26は、第1の再接続方法で用いたものと同じ物を使用する。この補修用外被26でシース剥取り部分23を被覆することで、剥ぎ取られた部位の光ファイバ8を保護することができる。
[本実施形態の効果]
本実施形態の第1の再接続方法によれば、クロージャ7の外側近傍の光ファイバケーブル6のシース13を一部剥ぎ取って切断された他端8Bを有した光ファイバ8をクロージャ7から外へ引き出し、その引き出した光ファイバ8の他端8Bに、再接続用光ファイバ24を接続した後、この再接続用光ファイバ24を再びスロットコア18又はシース13に形成した光ファイバ戻し溝21を通して前記クロージャ7内へ戻し、クロージャ7内で切断された光ファイバ8の一端8Aに再接続用光ファイバ24を接続すれば、小型のクロージャ7であっても切断された光ファイバ8を接続して再利用することができる。これまでは、光ファイバ加入者が通信業者と契約解除すると、切断された光ファイバ8はクロージャ7内においてその長さが足りないため、そのまま使用されずに放置されていた。しかし、本発明では、契約解除により使用されなくなった光ファイバ8を接続して使用することが可能となった。これにより、光ファイバ8の無駄を無くすことができ、その後に、別の加入者の家屋に光ファイバを引き込むことが可能となる。
また、本実施形態の第2の再接続方法によれば、クロージャ7の外側近傍の光ファイバケーブル6のシース13を一部剥ぎ取って切断された他端8Bを有した光ファイバ8をクロージャ7から外へ引き出す一方で、クロージャ7内で切断した光ファイバ8の一端8Aに再接続用光ファイバ24を接続し、その再接続用光ファイバ24をスロットコア18又はシース13に形成した光ファイバ戻し溝21を通してクロージャ7外側の前記シース13を剥ぎ取った部分へ引き出し、クロージャ7外で切断された光ファイバ8の他端8Bに再接続用光ファイバ24を接続すれば、小型のクロージャ7であっても切断された光ファイバ8を接続して再利用することができる。
また、本実施形態の第1及び第2の再接続方法によれば、何れも再接続用光ファイバ24をクロージャ7内に引っ張って該クロージャ7外でシース13の所定長さを剥ぎ取った部位に弛む光ファイバ8の弛みを無くした後、シース剥取り部分23に補修用外被26を被覆しているので、この補修用外被26でシース剥取り部分23を元通りにすることができる。
また、本実施形態の光ファイバケーブルによれば、スロットコア18又はシース13に光ファイバ戻し溝21を形成しているので、この光ファイバ戻し溝21を通して光ファイバ8の他端8Bに接続した再接続用光ファイバ24又はクロージャ7内で切断した光ファイバ8の一端8Aに接続した再接続用光ファイバ24を通すことができる。これにより、切断された光ファイバ8の一端8Aと他端8Bを再接続用光ファイバ24を介して接続させて、当該光ファイバ8を再利用可能にすることができる。
また、本実施形態の光ファイバケーブルによれば、光ファイバ戻し溝21を、光ファイバ8と再接続用光ファイバ24の接続部分25を収納させ得る大きさとしているので、光ファイバ8よりも太くなった接続部分25も前記光ファイバ戻し溝21に通すことができる。また、この光ファイバケーブルによれば、光ファイバ戻し溝21をスロット溝17とは異なる位置に形成しているので、この光ファイバ戻し溝21には何ら邪魔になる物がないことから再接続用光ファイバ24の通線が容易になる。
また、本実施形態の光ファイバケーブルによれば、スロット溝17を光ファイバ戻し溝21として利用した場合は、スロットコア18又はシース13に溝加工等をしなくてもそのままスロット溝17を、再接続用光ファイバ24を通す光ファイバ戻し溝21として利用することができる。
以上、本発明を適用した具体的な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではない。例えば、前記した実施形態では、支持線部11を有した光ファイバケーブル6を例にとって本発明を説明したが、前記支持線部11の無い構造の光ファイバケーブルに対しても本発明を提供することができる。また、本発明は、C型スロット溝17としたスロットコア18を有した光ファイバケーブル6としたが、これに限定されることはなく、例えばジェリーを充填したルースチューブケーブルに対しても本発明を適用することができる。
この他、図9に示す如きSZ型の光ファイバケーブルにも本発明である第1及び第2の再接続方法を適用することができる。SZ型の光ファイバケーブル30は、断面円柱形状をなすスロットコア31の外周面に等間隔で断面コ字状をなす5つのスロット溝32をケーブル長手方向に沿って形成し、その各スロット溝32内に複数本の光ファイバテープ心線33を積層して配置させた構造とされている。また、スロットコア31の中心には、テンションメンバである抗張力体34がケーブル長手方向に設けられている。また、このSZ型の光ファイバケーブル30では、スロットコア31の外周面を覆うように不織布などの押え巻きテープ35を介在させて、当該スロットコア31全体をシース36で覆った構造となっている。更に、スロットコア31には、各スロット溝32の邪魔にならない位置に光ファイバ戻し溝21が形成されている。
このように構成されたSZ型の光ファイバケーブル30においても、Cスロット型の光ファイバケーブルと同様、前記した図5及び図6の各工程からなる第1の再接続方法と、前記した図7及び図8の各工程からなる第2の再接続方法にて、光ファイバドロップケーブルとの接続が不要となることで切断された光ファイバ同士を再接続することが可能となる。
本発明は、光ファイバドロップケーブルとの接続が不要となることで切断された光ファイバ同士を接続する光ファイバケーブルの光ファイバ再接続法に利用することができる。
1…局舎
2…家屋
6…光ファイバケーブル
7…クロージャ
8…光ファイバ
8A…光ファイバの一端
8B…光ファイバの他端
9…光ファイバドロップケーブル
10…ケーブル部
11…支持線部
13…シース
17…スロット溝
18…スロットコア
21…光ファイバ戻し溝
23…シース剥取り部分
24…再接続用光ファイバ
25…光ファイバと再接続用光ファイバの接続部分
26…補修用外被

Claims (3)

  1. クロージャ内に設けられた光ファイバケーブルからシースを所定長さ剥ぎ取ってスロットコアのスロット溝内に収納された複数本あるうちの所定の光ファイバを取り出して切断し、その切断した光ファイバの一端を光ファイバドロップケーブルに接続後、該光ファイバドロップケーブルとの接続が不要となった場合に再び該光ファイバの一端を、切断した光ファイバの他端に繋ぐ光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法において、
    前記クロージャの外側近傍の光ファイバケーブルのシースを一部剥ぎ取って前記切断された他端を有した光ファイバの他端を前記シースの一部を剥ぎ取った部分からクロージャ外へ引き出し、クロージャ外へ引き出した前記光ファイバの他端に、再接続用光ファイバを接続した後、この再接続用光ファイバを再び前記スロットコア又はシースに形成した光ファイバ戻し溝を通して前記クロージャ内へ戻し、クロージャ内で切断された前記光ファイバの一端に前記再接続用光ファイバを接続する
    ことを特徴とする光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法。
  2. クロージャ内に設けられた光ファイバケーブルからシースを所定長さ剥ぎ取ってスロットコアのスロット溝内に収納された複数本あるうちの所定の光ファイバを取り出して切断し、その切断した光ファイバの一端を光ファイバドロップケーブルに接続後、該光ファイバドロップケーブルとの接続が不要となった場合に再び該光ファイバの一端を、切断した光ファイバの他端に繋ぐ光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法において、
    前記クロージャの外側近傍の光ファイバケーブルのシースを一部剥ぎ取って前記切断された他端を有した光ファイバの他端を前記シースの一部を剥ぎ取った部分からクロージャ外へ引き出す一方で、前記クロージャ内で切断した前記光ファイバの一端に再接続用光ファイバを接続し、前記再接続用光ファイバを前記スロットコア又はシースに形成した光ファイバ戻し溝を通してクロージャ外側の前記シースを剥ぎ取った部分へ引き出し、クロージャ外で切断された前記光ファイバの他端に前記再接続用光ファイバを接続する
    ことを特徴とする光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法であって、
    前記再接続用光ファイバを接続した後に、この再接続用光ファイバをクロージャ内に引っ張って該クロージャ外でシースの所定長さを剥ぎ取った部位に弛む前記光ファイバの弛みを無くした後、当該シースを剥ぎ取った部位に補修用外被を被覆する
    ことを特徴とする光ファイバケーブルの光ファイバ再接続方法。
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