JP3548907B2 - 光ファイバケーブルの中間分岐接続方法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、光線路線網の構成でループ配線型やスター配線型が適用された光ファイバケーブル区間の中間地点で小心のケーブルを分岐するための光ファイバケーブルの中間分岐接続方法に関し、特に分岐地点で被分岐心線のみを引き出すために中間分岐接続部と中間分岐補助接続部とを具現して、被分岐ケーブルの接続余長を別途に確保していない状態で中間分岐接続を行えるようにする光ファイバケーブルの中間分岐接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、光線路網は、サービスの多様化及びサービスの量的変化に対する適応性、設備の信頼性、経済性などを考慮してループ配線型、スター配線型などの形態により構成され、上記ループ配線型は、図1aに示すように、ケーブル新設の時、分岐が予想される溝や電柱1、2、3、4、5、6上に分岐接続のためのケーブル余長を事前に確保し、運用中に心線需要が発生すれば、心線需要が発生された地点からループ配線網の分岐点まで分岐ケーブルを設置し、ループ配線網により構成された被分岐ケーブル内の被分岐光ファイバ心線(以下、”被分岐心線”という)のみを分岐ケーブルの分岐光ファイバ心線(以下、”分岐心線”という)と左、右方向に接続することによってループ形態の光線路網を構築する。
【0003】
そして、スター配線型も、図1bに示すように、光ファイバケーブル新設の時、分岐予想地点を選定した後、分岐接続のための光ケーブルの接続余長を確保して溝や電柱1、2、3、4上に固定し、運用中に心線需要が発生すれば、心線需要が発生された地点からスター配線網の分岐点まで分岐ケーブルを設置し、スター網により構成された被分岐ケーブル内の被分岐心線のみを分岐心線と接続させることによってスター形態の光線路網を構築する。
【0004】
上記のような光線路網の構築において、心線需要が発生された地点への分岐は、各線路網を構成するケーブルの接続地点で分岐して接続する接続点分岐接続、接続地点ではないケーブルの中間地点で分岐して接続する中間分岐接続がある。
【0005】
一方、上記光ファイバ心線間の相互接続の時、光ファイバ接続部に張力が直接加わらなくて、接続の失敗、または故障、または運用上の必要による再接続の要求に応じ、接続部から接続装置までの距離を確保するために最小限の光ファイバ心線の長さを確保すべきであるため、上記中間分岐接続では、分岐接続のための接続余長を確保すべきである。
【0006】
上記のように、接続余長を必要とする従来技術による光ファイバケーブルの中間分岐接続方法では、図2aに示すように、中間分岐接続位置にある溝a内の管路10から被分岐光ファイバケーブル20を引っ張り出してケーブル支持台30に支持させた後、ループ部を作って余長を確保する。この場合、上記溝aには被分岐光ファイバケーブル20の心線と連結される分岐光ファイバケーブル40が位置される。そして、図2bに示すように、接続余長のケーブルをケーブル支持部30aに固定させ、上記ループ部の両側に外皮剥ぎ取り地点を表示した後、光ファイバ心線が引き出されるように上記外皮剥ぎ取り地点内にあるケーブルの外皮を除去することによって中間分岐接続部cを形成する。上記外皮が除去された部分には接続ボックスが装着される。
【0007】
一方、中間分岐接続の需要が発生した溝内でケーブルの余長を確保することができなかったりケーブルの余長が確保されない場合には、図3のように分岐ケーブル40を中間分岐接続溝a附近の接続点分岐溝bまで布設し、接続部50を解体して上記分岐ケーブル40を被分岐ケーブル20と分岐させる接続点分岐接続を遂行する。この場合、接続点分岐のためには最大500m程度までの分岐光ファイバケーブルが追加されなければならない。
【0008】
しかし、 上記のような従来の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法では、光線路網の効率的な構築のための光ケーブル施設の経済性、運用性、作業性などの側面から次のような種々の問題点が発生した。
【0009】
第1に、光ケーブルの新設の時、作業者が分岐予想地点を正確に選定出来なくてケーブルの余長が過多に確保されるか、中間分岐接続のために確保されたケーブルの余長が足りなくなってループまたはスター配線区間のケーブル接続点まで分岐ケーブルを布設すべきであるため、追加されるケーブルによって費用が過多に費やされる。
【0010】
第2に、作業者が分岐予想地点を不正確に選定する場合、光線路区間に確保された余長を解いて中間分岐が発生された地点まで引っ張り出すか、分岐ケーブルを分岐接続余長が確保された所まで布設すべきであるため、布設にともなう費用が追加される。
【0011】
第3に、中間分岐が発生された地点で、確保された接続余長は、未分岐心線が接続ボックス内に収容されることのできる長さに合わせるべきであるため、作業性が低い。
【0012】
第4に、確保された接続余長の長さほど中間分岐接続部で未分岐心線を切断しなくて被分岐心線のみを切断することができるようにケーブルの外皮を横方向、及び縦方向に切断して除去すべきであるため、作業に相当な時間が必要となる。
【0013】
第5に、硬質のPBTP(Polybutadiene Terephthalate:ポリブタジエン テレフタレート)を利用して未分岐心線が収容された光ファイバ心線ユニットを接続ボックス内で許容屈曲半径以上に維持すべきであるため、上記光ファイバ心線ユニットを接続ボックス内で整頓することは困難であって、これによって運用中の光ファイバ心線が収容された未分岐ユニット内の光ファイバ心線に対する信頼度を低下させることになる。
【0014】
第6に、溝内に確保された接続余長により溝内部が相当に複雑になり、電柱上に確保された接続余長は美観を損なうだけでなく、ケーブルの信頼度を低下させる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明は、上記した問題点を解決するため、提案されたものであって、中間分岐接続の時、ループ部を有しない一直線状態のケーブル(ケーブルの余長を持たせていない状態を意味する)においても被分岐心線の接続余裕を提供する光ファイバケーブルの中間分岐接続方法を提供するにその目的がある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明は、余長を持たせていない一直線上の被分岐光ファイバケーブルに分岐ケーブルを接続するための方法において、上記被分岐ケーブルで一定間隔をおいて所定長さの外皮を各々除去して第1外皮維持部両側に第1分岐接続部と第1補助接続部を形成する第1ステップと、上記第1分岐接続部で被分岐心線を切断して第1被分岐心線と第2被分岐心線とを形成する第2ステップと、上記分岐接続部で第1被分岐心線と第1分岐心線とを連結して連結部を形成する第3ステップと、上記連結部を補助接続部側に引出す第4ステップと、上記補助接続部で第1被分岐心線を分岐ケーブルの第1分岐心線と接続させ、上記分岐接続部で第2被分岐心線を分岐ケーブルの第2分岐心線と接続させる第5ステップとを含む光ファイバケーブルの中間分岐接続方法を提供する。
【0017】
また、本発明は、余長を持たせていない一直線上の被分岐光ファイバケーブルに分岐ケーブルを接続するための方法において、上記被分岐ケーブルで一定の間隔をおいて所定の長さの外皮を各々除去して第1外皮維持部両側に第1分岐接続部と第1補助接続部とを形成する第1ステップと、上記第1分岐接続部で被分岐心線を切断して第1被分岐心線と第2被分岐心線とを形成する第2ステップと、上記被分岐ケーブルの第1外皮維持部から上記第1補助接続部側の方向に第1被分岐心線を引き出す第3ステップと、上記補助接続部側に所定の長さの中空体を設置する第4ステップと、上記分岐ケーブルの分岐心線を上記中空体に貫通させて上記補助接続部側に位置させる第5ステップと、上記被分岐ケーブルの第1分岐接続部で第2被分岐心線と記第5ステップで上記中空体に貫通されなかった分岐心線を連結する第6ステップと、上記被分岐ケーブルの第1補助接続部で第1被分岐心線と、上記第5ステップで上記中空体に貫通された分岐光ファイバ心線を連結する第7ステップとを含む光ファイバケーブルの中間分岐接続方法をさらに提供する。
【0018】
また、 本発明は、余長を持たせていない被分岐光ファイバケーブルに分岐ケーブルを接続するための方法において、上記被分岐ケーブルで一定の間隔をおいて所定長さの外皮を各々除去して第1外皮維持部両側に第1分岐接続部と第1補助接続部を形成する第1ステップと、上記第1分岐接続部で被分岐心線を切断して第1被分岐心線と第2被分岐心線とを形成する第2ステップと、上記被分岐ケーブルの第1外皮維持部から上記第1補助接続部側の方向に第1被分岐心線を引き出す第3ステップと、上記分岐ケーブルの先端を上記被分岐ケーブルの第1補助接続部上に位置されるように整列させ、上記第1分岐接続部及び上記第1補助接続部に相応する位置の分岐ケーブル外皮を除去して第2外皮維持部の両側に第2分岐接続部及び第2補助接続部を形成する第4ステップと、上記分岐ケーブルの第2外皮維持部から上記第2分岐接続部側の方向に分岐心線を引き出す第5ステップと、上記被分岐ケーブルの第2被分岐心線と上記第4ステップで引出された分岐心線とを連結する第6ステップと、上記第1被分岐心線と上記分岐ケーブルの第2補助接続部側の分岐光ファイバ心線とを連結する第7ステップとを含む光ファイバケーブルの中間分岐接続方法を提供する。
【0019】
以下、添付された図面を参照し本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法について詳細に説明する。尚、本発明の構成要素の中、従来技術の構成要素と同一の部分に対しては同一の図面番号を付した。
【0020】
まず、本発明では、図4及び図5に示すように、中間分岐接続点溝a内の管路10に引き入れられた被分岐ケーブル20をケーブル支持台30のケーブル支持部30aに固定させた後、一直線上となった被分岐ケーブル20の中間地点で分岐接続する長さほど第1分岐接続部eの外皮を除去し、上記第1分岐接続部eの片側には補助接続のための第1補助接続部fを備え、上記第1補助接続部fでは補助接続ボックスの長さほど外皮を長さほど除去する。このように、第1分岐接続部eと第1補助接続部fとで外皮を除去するステップは、以下で説明する全ての実施例で共通的に含まれるステップとなる。
【0021】
ここで、第1分岐接続部e及び第1補助接続部fの長さは、これらの接続部を収容する分岐接続ボックス及び補助接続ボックスの長さより長くないようにすることは当然であり、また第1分岐接続部e及び第1補助接続部f間の距離は、被分岐ケーブル20が引き入れられている中間分岐接続点溝a内の空間に制約を受けることになる。第1補助接続部fの長さは、約25cm〜約30cm、第1分岐接続部eの長さは、約50cm〜約60cmが好適であり、 また第1分岐接続部e及び第1補助接続部f間の距離は、約25cm〜約30cmが最も好適である。
【0022】
本発明の第1実施例では、分岐ケーブルの分岐心線を第1分岐接続部で第1補助接続部に送る方法を使用してループ配線法の中間分岐接続を可能とするべく、まず、図6aに示すように、第1分岐接続部eと上記第1分岐接続部eの片側区間に形成された第1補助接続部fでそれぞれの接続ボックスに該当する長さほどの外皮を剥ぎ取る。ここで、第1補助接続部fの長さは、約25cm〜約30cm、第1分岐接続部eの長さは、約50cm〜約60cmが好適であり、また第1分岐接続部e及び第1補助接続部f間の距離は、約25cm〜約30cmが最も好適であることは上述したとおりである。そして、第1分岐接続部eの被分岐光ファイバ心線ユニット(以下、”被分岐ユニット”という)20aの心線の中から所定部分を切断する。この場合、上記切断された部分は、被分岐心線60であり、その残りの部分は、未分岐心線70となる。
【0023】
これによって、図6bのように、上記被分岐心線60は、補助接続部側の第1被分岐心線60aと、上記第1補助接続部の反対側に位置された第2被分岐心線60bとに分けられる。ここで、作業者は、第1分岐接続部側に位置されている分岐ケーブル40から第1分岐心線及び第2分岐心線40a、40bによりなる分岐心線を引き出した後、上記第1被分岐心線60aと第1分岐心線40aとを連結して臨時連結部gを形成する。
【0024】
次いで、第1補助接続部側から第1被分岐心線60aを引っ張り出すと、第1被分岐心線60aと第1分岐心線40a及び臨時連結部gは、第1分岐接続部側から補助接続部側に引き出され、第1分岐心線40aが補助接続部側に引き出された状態で上記臨時連結部gは解体される(図6c及び図7a参照)。
【0025】
次いで、作業者は第1分岐接続部及び第1補助接続部で被分岐ユニット20aの未分岐心線70をユニットらせん(スパイラルチューブ)80で被せて保護し(図7b参照)、第1分岐接続部と第1補助接続部に該当光ファイバ心線保護支持板、すなわちトレー11、12を各々取り付けた後、第1分岐接続部のレー11内で第2被分岐心線60b、第2分岐心線40b及び余分の第1分岐心線40aを体積が小さくなるように巻いて整理し、第1補助接続部のトレー12内では第1被分岐心線60a及び第1分岐心線40aを巻いて整理する(図7c参照)。
【0026】
この場合、第1分岐接続部及び第1補助接続部では、図8aに示すように、それぞれの接続ボックス13、14に被分岐ケーブル20及び分岐ケーブル40を結合することによって、接続余長を追加に確保しなくても容易に中間分岐接続を実施することができる。
【0027】
さらに、図8bのように、光ファイバ心線ユニット単位で分岐する場合には、外皮切断地点間の被分岐ユニット20a間に未分岐心線が残っていないため、ユニットらせん80による未分岐心線の保護作業なしに第1分岐接続部で切断された第1被分岐心線60aと第1分岐心線40aを臨時に連結して臨時連結部を形成した後、第1補助接続部側で第1被分岐心線60aを引っ張り出すことによって、第1分岐接続部の第1分岐心線40aは、被分岐ユニット20aを介して第1補助接続部に引き出すことができる。上記のような光ファイバ心線ユニット単位分岐での第1分岐接続部及び第1補助接続部のトレー11、12内には、図8cのように、第1及び第2被分岐心線60a、60bと第1及び第2分岐心線40a、40bが整理される。
【0028】
上記した方法で中間分岐を行った後、中間分岐接続点を溝や電柱中に設けることになるが、これは図9に示すように、第1分岐接続部と第1補助接続部との間に被分岐ケーブル20のユニット20aを活用した分岐心線連結方法による中間分岐接続を遂行した結果として中間分岐接続ボックス13と補助接続ボックス14が被分岐ケーブル20と一直線上にあることになり、分岐ケーブル40は、中間分岐接続ボックス13内に収容される。
【0029】
一方、本発明の第2実施例では、第1分岐接続部で被分岐ユニットを活用して分岐心線を第1補助接続部に送ることが困難である場合、図10a〜図12bに示すように、別途のチューブケーブルを利用して第1分岐接続部と第1補助接続部とを連結することによって、分岐心線を容易に第1補助接続部に設置することができるようにした。
【0030】
本実施例では、まず、図10aに示すように、第1分岐接続部eと第1補助接続部fとでそれぞれの接続ボックスに該当する長さほどの外皮を除去し、第1分岐接続部eの被分岐ユニット20aから所定部分を切断する。ここで、第1補助接続部fの長さは、約25cm〜約30cm、第1分岐接続部eの長さは、約50cm〜約60cmが好適であり、また第1分岐接続部e及び第1補助接続部f間の距離は、約25cm〜約30cmが最も好適であることは上述のとおりである。また、上記切断された部分は、被分岐心線60であり、切断されなくて残っている部分は、未分岐心線70である。そして、上記被分岐心線60は、第1補助接続部f側の第1被分岐心線60aと、第1分岐接続部e側の第2被分岐心線(60b)とに分けられる。
【0031】
次いで、第1分岐接続部eの片側に位置された分岐ケーブル40から第1及び第2分岐心線40a、40bからなる分岐心線を引き出した後、第1分岐接続部eと第1補助接続部fとの間に所定長さのチューブケーブル15を設ける(図10b参照)。
【0032】
次いで、作業者は、図11aに示すように、第1補助接続部f側に第1被分岐心線60aを引っ張り出して上記第1被分岐心線60aが第1補助接続部f側に位置されるようにした後、上記分岐ケーブル40の第1分岐心線40aをユニットらせん80で保護してチューブケーブル15内に引き入れることによってその端部が第1補助接続部側に位置されるようにする。そして、上記被分岐ユニット20a内の未分岐心線は、ユニットらせん80で被せて保護し、上記第2分岐心線40bの所定部位は、保護チューブ10で被せて保護する。
【0033】
次いで、上記第1分岐接続部と第1補助接続部とにトレー11、12を各々取り付け、第1分岐接続部のトレー11内には、第2被分岐心線60b及び第2分岐心線40bを巻いて整理し、第1補助接続部のトレー12内には、第1被分岐心線60a及びチューブケーブル15から引き入れられた第1分岐心線40aを巻いて整理する(図11b参照)。これによって、第1分岐接続部及び第1補助接続部でそれぞれの接続ボックス13、14を利用して被分岐ケーブル20、分岐ケーブル40、チューブケーブル15を結合することによって、被分岐ケーブル20の接続余長を追加に確保しなくても容易に中間分岐接続を可能とする(図11c参照)。
【0034】
さらに、本実施例で光ファイバ心線ユニット単位に分岐する場合には、図12aに示すように、外皮剥ぎ取り地点間の被分岐ユニット20aの間に未分岐心線が残っていないので、ユニットらせんによる未分岐心線の保護作業なしに第1被分岐心線60a全部を引っ張り出して補助接続部側に引き出し、第1分岐接続部側の分岐ケーブル40では、第1分岐心線40a全部をユニットらせん80で被せて保護した状態でチューブケーブル15内に引き入れて補助接続部側に送ることになる。この場合、第1及び第2被分岐心線60a、60b及び分岐心線40a、40bは、図12bのように、光ファイバ心線ユニット単位分岐での第1分岐接続部及び第1補助接続部のトレー11、12内に整理される。
【0035】
上記のように第1分岐接続部と第1補助接続部との間にチューブケーブルを活用した分岐心線連結方法による中間分岐接続を遂行した場合には、図13に示すように、中間分岐接続ボックス13と補助接続ボックス14とが被分岐ケーブル20と一直線上にあることになり、分岐ケーブル40は、中間分岐接続ボックス13内に収容されることになり、中間分岐接続ボックス13と補助接続ボックス14との間には被分岐ケーブル20及びチューブケーブル15により連結される。
【0036】
図14a〜図16bは、本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法の第3実施例を説明するための図面として、図面に示すように、上記第2 実施例のチューブケーブル15を利用する中間分岐接続方法とは異なり、別途のチューブケーブル15を用意しなくて、分岐ケーブル40の片側の外皮を除去して被分岐ケーブル20の第1分岐接続部e及び第1補助接続部fを連結することによって、分岐心線を容易に補助接続部fに設置することができるようにした。
【0037】
以下では、説明の便宜のため、分岐ケーブル40に形成される分岐接続部及び補助接続部を各々第2分岐接続部及び第2補助接続部として定義し、被分岐ケーブル20に形成される分岐接続部及び補助接続部を先に定義したように、各々第1分岐接続部及び第1補助接続部として定義する。
【0038】
本実施例では、まず図14aに示すように、被分岐ケーブル20の第1分岐接続部eと第1補助接続部fでそれぞれの接続ボックスに該当する長さほどの外皮を除去し、第1分岐接続部eの被分岐ユニット20aから所定部分を切断する。ここで、第1補助接続部fの長さは、約25cm〜約30cm、第1分岐接続部eの長さは、約50cm〜約60cmが好適であり、また第1分岐接続部e及び第1補助接続部fとの間の距離は、約25cm〜約30cmが最も好適であることは上記した通りである。また上記切断された部分は、被分岐心線60であり、切断されなくて残っている部分は、未分岐心線70である。そして、上記被分岐心線60は、第1補助接続部f側の第1被分岐心線60aと、第1分岐接続部e側の第2被分岐心線60bとで分かれる。
【0039】
一方、分岐ケーブル40は、その先端を上記被分岐ケーブルの第1補助接続部f上に位置されるように整列させ、上記第1分岐接続部e及び上記第1補助接続部fに相応する位置の分岐ケーブル40外皮を除去して第2分岐接続部e’及び第2補助接続部f’を形成する。したがって、第2補助接続部f’側には分岐ケーブルの第1被分岐心線60aと接続できる分岐心線の先端が位置する。
【0040】
そして、図14bに示すように、分岐ケーブル40の第2分岐接続部f’側に位置した分岐心線の一部を第2分岐接続部e’側に引き出す。ここで、上記引き出された部分は、第2分岐心線40bであり、引き出されなくて残っている部分は、第1分岐心線40aである。したがって、分岐ケーブル40の第1分岐心線40aは、その先端が第2補助接続部f’側に位置するように形成され、分岐ケーブル40の第2分岐心線40bは、その先端が第2分岐接続部e’側に形成される。一方、第1補助接続部f側から第1被分岐心線60aを引っ張り出して、第1分岐接続部eから第1補助接続部f側に引き出す。
【0041】
次いで、図15a及び図15bに示すように、作業者は、上記分岐ケーブル40の第2分岐接続部e’で露出されている第1分岐心線40a及び被分岐ユニット20a内の未分岐心線70をユニットらせん80で被せて保護し、上記第2分岐心線40bの所定部位は、保護チューブ10で被せて保護する。
【0042】
次いで、上記第1分岐接続部eと第1補助接続部fとにトレー11、12を各々取り付けるが、第1分岐接続部eのトレー11内には第2被分岐心線60b及び第2分岐心線40bを巻いて整理し、第1補助接続部fのトレー12内には、第1被分岐心線60a及び端部が第1補助接続部fに位置する第1分岐心線40aを巻いて整理する(図15b参照)。これによって、第1分岐接続部e及び第1補助接続部fでそれぞれの接続ボックス13、14を利用して被分岐ケーブル20、分岐ケーブル40を結合することによって、被分岐ケーブル20の接続余長を追加に確保しなくても容易に中間分岐接続を実施できることになる(図15c参照)。
【0043】
さらに、本実施例で、光ファイバ心線ユニット単位に分岐する場合には、図16aに示すように、外皮剥ぎ取り地点間の被分岐ユニット20a間に未分岐心線が残っていないため、ユニットらせんによる未分岐心線の保護作業なしに第1被分岐心線60a全部を引っ張り出して第1補助接続部f側に引き出す。
【0044】
一方、分岐ケーブル40は、その先端を上記被分岐ケーブルの第1補助接続部f上に位置されるように整列させ、上記第1分岐接続部e及び上記第1補助接続部fに相応する位置の分岐ケーブル40外皮を除去して第2分岐接続部e’及び第2補助接続部f’を形成する。したがって、第2補助接続部f’側には、分岐ケーブルの第1被分岐心線60aと接続できる分岐心線の先端が位置する。
【0045】
そして、分岐ケーブル40の第2分岐接続部f’側に位置する分岐心線の一部を第2分岐接続部e’側に引き出す。ここで、上記引き出された部分は、第2分岐心線40bであり、引き出されなくて残っている部分は、第1分岐心線40aである。したがって、分岐ケーブル40の第1分岐心線40aは、その先端が第2補助接続部f’側に位置するように形成され、分岐ケーブル40の第2分岐心線40bは、その先端が第2分岐接続部e’側に形成される。
【0046】
ここで、第1分岐心線40aは、ユニットらせん80で被せて保護する。この場合、被分岐心線60a、60b及び分岐心線40a、40bは、図16bのように、光ファイバ心線ユニット単位分岐での第1分岐接続部e及び第1補助接続部fのトレー11、12内に整理される。
【0047】
上記のように、分岐ケーブル40の片側の外皮を除去して第1分岐接続部eと第1補助接続部fとを連結することによって、中間分岐接続を遂行する場合には、図17に示すように、中間分岐接続ボックス13と補助接続ボックス14とが被分岐ケーブル20と一直線上にあることになり、分岐ケーブル40は、中間分岐接続ボックス13内に収容され、中間分岐接続ボックス13と補助接続ボックス14との間には被分岐ケーブル20及び分岐ケーブル40で連結される。
【0048】
上記のような本発明の中間分岐接続方法を光線路網のループ配線やスター配線で光ケーブルの分岐接続に使用する場合には、従来の方法のように被分岐ケーブルの接続余長を確保しなくて、分岐ケーブルの光ファイバ心線をループ配線の形態で容易に接続することができ、接続後の溝内で中間分岐接続点と被分岐及び分岐ケーブルの整理状態が簡単になる。また、今後本発明の中間分岐接続点で追加分岐が発生しても第1分岐接続部と第1補助接続部に設置されたそれぞれの接続ボックスカバーを開いて被分岐心線のみを引き出して分岐ケーブルの分岐心線と接続させることによって分岐作業が效率的にできる。
【0049】
以上で説明した本発明は、前述した実施例及び図面により限定されるものではなく、本発明の技術的思想を抜け出さない範囲内で種々の置換、変形及び変更が可能であることは、当業者において明白である。
【0050】
【発明の効果】
上記したように、本発明は、光ケーブル新設や運用に際して、分岐予想地点を考慮しないため、ケーブル配線計画が容易にでき、余長確保にともなうケーブル増設費用を節減でき、許容曲率半径以上に維持しなければならないケーブル整理作業にともなうケーブルの信頼度を高めることのできる効果がある。
【0051】
そして、本発明は、溝でや電柱上に設置された被分岐ケーブルがケーブル進行方向と一直線上で整理されるため、ケーブル管理が易しいだけでなく電柱上で美観を損なわなくてケーブルを設置することができることに他の効果がある。
【0052】
また、本発明は、光線路網の構築において、光ケーブル施設費用を低減し、分岐発生収容を容易に吸収でき、施設管理的な側面からの作業性を高めることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1a及び図1bは、一般的な光線路網の配線法を示す構成図である。
【図2】図2a及び図2bは、従来技術に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法を示す一実施例図である。
【図3】図2aの中間分岐接続溝から接続点分岐のための分岐光ファイバケーブルの布設状態図である。
【図4】本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法で一直線上に位置された中間分岐接続位置を示す構成図である。
【図5】本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法で、被分岐光ファイバ心線の引き出しのための光ファイバケーブル外皮除去位置表示図である。
【図6】図6a〜図6cは、本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法の第 1 実施例図である。
【図7】 図7a〜図7cは、本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法の第 1 実施例図である。
【図8】 図8a〜図8cは、本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法の第 1 実施例図である。
【図9】 本発明の第 1 実施例による中間分岐接続完了後の被分岐及び分岐光ケーブルに対する整理状態図である。
【図10】 図10a〜図10bは、本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法の第 2 実施例図である。
【図11】 図11a〜図11cは、本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法の第 2 実施例図である。
【図12】図12a〜図12bは、本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法の第 2 実施例図である。
【図13】本発明の第 2 実施例による中間分岐接続完了後の被分岐及び分岐光ケーブルに対する整理状態図である。
【図14】図14a〜図14bは、本発明に係る光ファイバケーブルの 中間分岐接続方法の第 3 実施例図である。
【図15】図15a〜図15cは、本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法の第 3 実施例図である。
【図16】図16a〜図16bは、本発明に係る光ファイバケーブルの中間分岐接続方法の第 3 実施例図である。
【図17】本発明の第 3 実施例による中間分岐接続完了後の被分岐及び分岐光ケーブルに対する整理状態図である。
【符号の説明】
10 管路
20 被分岐光ファイバケーブル
30 ケーブル支持台
40 分岐ケーブル
50 接続部
60 被分岐心線
70 未分岐心線
80 ユニットらせん
a 溝
e 第1分岐接続部
f 第1補助接続部
Claims (18)
- 余長を持たせていない一直線上の被分岐光ファイバケーブルに分岐ケーブルを接続するための方法において、上記被分岐光ファイバケーブルで一定間隔をおいて所定長さの外皮を各々除去して第1外皮維持部両側に第1分岐接続部と第1補助接続部とを形成する第1ステップと、上記第1分岐接続部で上記被分岐光ファイバケーブル内の被分岐心線を切断して第1被分岐心線と第2被分岐心線とを形成する第2ステップと、上記第 1分岐接続部で上記第1被分岐心線と上記分岐ケーブル内の第1分岐心線とを連結して連結部を形成する第3ステップと、上記連結部を上記第 1補助接続部側に引き出し、前記連結部を解体する第4ステップと、上記第 1補助接続部で上記第1被分岐心線を上記分岐ケーブルの第1分岐心線と接続させ、上記第 1分岐接続部で上記第2被分岐心線を上記分岐ケーブル内の第2分岐心線と接続させる第5ステップと、を含む光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第2ステップで切断されなかった未分岐心線を上記第 1分岐接続部及び上記第 1補助接続部で各々保護用被覆材で被せる第6ステップをさらに含む請求項1記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第2ステップで上記被分岐心線の切断の際、上記第 1 分岐接続部における上記第1被分岐心線の長さが上記第 1 分岐接続部における上記第2被分岐心線の長さと実質的に同一になるように切断することを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第1外皮維持部と上記第1補助接続部との長さは、各々約25cm〜約30cmであり、上記第1分岐接続部の長さは、約50cm〜約60cmであることを特徴とする請求項1記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第 1分岐接続部及び上記第 1補助接続部に各々トレーを備え、上記各々のトレー内に上記第 1被分岐心線、上記第 2 被分岐心線、上記第 1 分岐心線、及び上記第 2分岐心線を巻いて収納する第7ステップをさらに含む請求項1〜4のいずれかの項に記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 余長を持たせていない一直線上の被分岐光ファイバケーブルに分岐ケーブルを接続するための方法において、上記被分岐光ファイバケーブルで一定の間隔をおいて所定の長さの外皮を各々除去して第1外皮維持部両側に第1分岐接続部と第1補助接続部とを形成する第1ステップと、上記第1分岐接続部で上記被分岐光ファイバケーブル内の被分岐心線を切断して第1被分岐心線と第2被分岐心線とを形成する第2ステップと、上記被分岐ケーブルの上記第1外皮維持部から上記第1補助接続部側の方向に上記第1被分岐心線を引き出す第3ステップと、上記第 1補助接続部側に所定の長さの中空体を設置する第4ステップと、上記分岐ケーブル内の分岐心線を上記中空体に貫通させて上記第 1補助接続部側に位置させる第5ステップと、上記被分岐光ファイバケーブルの上記第1分岐接続部で上記第2被分岐心線と上記第5ステップで上記中空体に貫通されなかった分岐心線とを連結する第6ステップと、上記被分岐ケーブルの上記第1補助接続部で上記第1被分岐心線と、上記第5ステップで上記中空体に貫通された上記分岐心線とを連結する第7ステップとを含む光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第2ステップで切断されなかった未分岐心線の上記第1分岐接続部側及び上記第1補助接続部側と、上記第5ステップで上記中空体に貫通された上記分岐心線の上記第1分岐接続部側とを各々保護用被覆材で被せる第8ステップをさらに含む請求項6記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第5ステップで上記中空体に貫通された分岐心線の上記第1分岐接続部側を保護用被覆材で被せる第8ステップをさらに含む請求項6記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第2ステップにおいて上記被分岐心線切断の際、上記第 1 分岐接続部における上記第1被分岐心線の長さが上記第 1 分岐接続部における上記第2被分岐心線の長さと実質的に同一になるように切断することを特徴とする請求項6記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記中空体がチューブである請求項6〜9 のいずれかの項に記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第1分岐接続部及び上記第1補助接続部に各々トレーを備え、上記各々のトレー内に上記第 1被分岐心線、上記第 2 被分岐心線、上記第 1 分岐心線、及び上記第 2分岐心線を巻いて収納する第9ステップをさらに含む請求項10記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第1外皮維持部と上記第1補助接続部との長さは、各々約25cm〜約30cmであり、上記第1分岐接続部の長さは、約50cm〜約60cmであることを特徴とする請求項11記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 余長を持たせていない被分岐光ファイバケーブルに分岐ケーブルを接続するための方法において、上記被分岐光ファイバケーブルで一定の間隔をおいて所定長さの外皮を各々除去して第1外皮維持部両側に第1分岐接続部と第1補助接続部とを形成する第1ステップと、上記第1分岐接続部で上記被分岐光ファイバケーブル内の被分岐心線を切断して第1被分岐心線と第2被分岐心線とを形成する第2ステップと、上記被分岐光ファイバケーブルの上記第1外皮維持部から上記第1補助接続部側の方向に上記第1被分岐心線を引き出す第3ステップと、上記分岐ケーブルの先端を上記被分岐光ファイバケーブルの上記第1補助接続部上に位置されるように整列させ、上記第1分岐接続部及び上記第1補助接続部に相応する位置の分岐ケーブル外皮を除去して第2外皮維持部の両側に第2分岐接続部及び第2補助接続部を形成する第4ステップと、上記分岐ケーブルの上記第2外皮維持部から上記第2分岐接続部側の方向に上記分岐ケーブル内の分岐心線を引き出す第5ステップと、上記被分岐光ファイバケーブルの上記第2被分岐心線と上記第4ステップで引出された上記分岐心線とを連結する第6ステップと、上記第1被分岐心線と上記分岐ケーブル内の第2補助接続部側の分岐心線とを連結する第7ステップとを含む光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第2ステップで切断されなかった上記第1分岐接続部側の未分岐心線と、上記第5ステップで引出されなかった上記第2分岐接続部側の分岐心線とに各々保護用被覆材を被せる第8ステップをさらに含む請求項13記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第5ステップで引出されなかった上記第2分岐接続部側の上記分岐心線に保護用被覆材を被せる第8ステップをさらに含む請求項13記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第2ステップで被分岐心線切断の際、上記第 1 分岐接続部における上記第1被分岐心線の長さが上記第 1 分岐接続部における上記第2被分岐心線の長さと実質的に同一になるように切断することを特徴とする請求項13記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第1分岐接続部及び上記第1補助接続部に各々トレーを備え、上記各々のトレー内に上記第 1被分岐心線、上記第 2 被分岐心線、上記第 1 分岐心線、及び上記第 2分岐心線を巻いて収納する第9ステップをさらに含む請求項13〜16 のいずれかの項に記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
- 上記第1外皮維持部と上記第1補助接続部との長さは、各々約25cm〜約30cmであり、上記第1分岐接続部の長さは、約50cm〜約60cmであることを特徴とする請求項17記載の光ファイバケーブルの中間分岐接続方法。
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