JP5467961B2 - 多心光ケーブル用分岐部把持部材及びこれを用いた多心光ケーブル用分岐部材 - Google Patents

多心光ケーブル用分岐部把持部材及びこれを用いた多心光ケーブル用分岐部材 Download PDF

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Description

本発明は、多心光ケーブルの中から一本又は複数本の光ファイバ心線を引き出して分岐敷設する際の光ファイバ心線の保護部材及びこれを用いた多心光ケーブルの分岐構造に関する。
近年光通信網が急速に発展し、新設のビルでは建設時から多心光ケーブルが敷設され、各階・各部屋に分岐されあらかじめ光コネクタが敷設されることも珍しくない。例えば、新設の複数階建ビルの場合、建物外部から電源ケーブルや電話線や光ケーブルなどを建物内の各階に引き込むために、各々専用の配線配管と、各階に配線量に見合った主配線盤又は中間配線盤が敷設されているので、敷設業者は比較的簡単に敷設作業を行える。
新設のビルでは、特許文献1のように、予め所定の位置に分岐部が設けられた多心光ケーブルを使用することも可能である。これにより、より短工期で敷設することができうる。
当然ながら、光ケーブルの敷設されていない既設のビルでも光通信の需要は高まっている。この場合、建物各階の利用者の需要に応じて、その度に1本1本光ケーブルを敷設する方法があるが、作業が非常に煩雑になってしまう。
そのため、今後の光通信の需要を見込んで、建物階数分以上の光ファイバ心線を内包した多心光ケーブルを予め最上階まで敷設し、必要に応じて各階に光ファイバ心線を分岐する方法を採用する事が多い。
ところが、既設のビルには、建設時に光ケーブルを敷設するスペースを確保して設計されていることは非常に少ない。
そこで、光ケーブルを引き込むためには、新たに建物内部に配線配管用の貫通穴を作ることも考えられる。しかし、この場合、他の電気ケーブル用配管やガス配管、水道配管を損傷しないように配慮しなければならない。通常、建設時の配管設計図だけでなくX線による位置確認を行うことが多いので時間及びコストがかかってしまう。
また、建物の外壁に配線配管を設けて、各階の壁に貫通穴を設けたり、ダクト等を利用して光ケーブルを敷設する方法もあるが、外観を損なう可能性もある。
一般的には、既設の配線配管内の狭い隙間を利用して光ケーブルを敷設することが多い。通常、配線配管は、建物外部からまず主配線盤に引き込まれ、そこから、上層階へと配管を敷設し、各階には分岐のための中間配線盤が設置されている。
従来、多心光ケーブルを利用して配線配管内の隙間に敷設した場合、各階への光ケーブルの分配は、中間配線盤内で多心光ケーブルの外被を専用工具等を使用して分岐に必要な長さ分除去し、1本又は複数本の光ファイバ心線を引き出し、必要長さを確保したのち光ファイバ心線を切断する。その後、光ファイバ心線の切断端をスプリッタモジュールに接続し、該当階の各部屋に分配する。多心ケーブルの外被を除去する長さは、中間配線盤の大きさや、スプリッタモジュールの設置位置、光ファイバ心線に過度な応力がかからないような曲げ半径を確保すること等によって異なる。
引き出した光ファイバ心線は、それ自体では曲げ応力等に対して非常に弱いため、インドアチューブを被せて保護する。また、光ファイバ心線の引き出し始めの部分には最も応力がかかる可能性があるため、分岐保護部材や専用の接続箱を取り付けることが多い。
そこで、多心光ケーブルの分岐部の接続箱として、特許文献2が開示されている。特許文献2は多心光ケーブルから取り出された光ファイバ心線の分岐部や接続部を収納する収納溝が形成された棒状のフレームと、多心光ケーブルのずれ防止のため外被を把持するストッパを備え、それらを筒状のカバー内に納めた形状となっており、接続部や分岐部を張力から保護する機能を持ち合わせている。
また、多心光ケーブル51には図7(a)〜(c)に示すように断面形状略円形のものや、矩形のものなど様々な種類があり、設置スペースや光ファイバ心線52の数によって使い分けられる。比較的低階層のビルでは、取り扱いやすく断面積がコンパクトな図7(c)に示す矩形の多心ケーブル51が使用されることが多い。光ファイバ心線52の強度は極端な応力集中や引張(光ファイバ心線の許容曲げ半径以下に曲げたりすること)等に弱いため、通常図7各図のようにテンションメンバ53が1本ないし複数本埋設されて光ファイバ心線に直接応力がかからないように、また必要以上に曲がらないように工夫されている。
特開2007−192939号公報 特開2003−66263号公報
しかし、特許文献1のように予め所定の位置に分岐部を設けた多心光ケーブルは、新規建設時に利用するには作業工数が短縮できるが、既設のビルの場合、配管内には既に多量の配線が敷設されていて特許文献1のような分岐部さえ通らない程の隙間しかない場合もあるし、改修等によって、正規の設計図面から大きく変更されいて、分岐部の位置の決定が予めできないことも大いにありうる。
また、特許文献2の接続箱は、多心光ケーブルの外被が除去された部分全てを保護する形状となっているため装置が大型になりやすく、スペースに限りのある中間配線盤では、前記接続箱を設置することができない可能性もある。また、引き出す光ファイバ心線の長さによって接続箱全体のサイズがその度に変わってしまう。
さらに、多心光ケーブルの種類によっては、光ケーブルの外被を除去した部分では全ての光ファイバ心線が露出し、固定されない状況となる場合があり、分岐作業中や、特許文献2のような接続箱に収納する際に咬み込んで光ファイバ心線を傷つけてしまうことがある。
本発明は上記問題点を鑑みてなされたものであって、特に断面形状矩形の多心光ケーブルの外被を除去し光ファイバ心線を分岐する際に、分岐する部分を確実に保護、把持することのできる小型な分岐部把持部材と、前記分岐部把持部材を用いた多心光ケーブルの分岐構造を提供することにある。
本発明に係る請求項1記載の多心光ケーブル用分岐部把持部材は、断面形状矩形の多心光ケーブルの任意の位置で外被の一部を残して除去し内部の光ファイバ心線を引き出し分岐する際に用いられる多心光ケーブル用分岐部把持部材であって、前記多心光ケーブルのうち外被の一部を残して除去された部位を把持する第1の把持部と、前記多心光ケーブルのうち外被が除去されていない部位を把持する第2の把持部と、前記多心光ケーブルから引き出された光ファイバ心線を分岐する分岐部とを具備する把持部ケースと、前記把持部ケースに蓋をするカバーとを有することを特徴としている。
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の多心光ケーブル用分岐部把持部材において、前記第1の把持部は、前記残された外被のうち所定の部分を把持することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1又は2に記載の多心光ケーブル用分岐部把持部材を用いた多心光ケーブル用分岐部材であって、前記多心光ケーブルのうち、外被の一部が除去された部位が前記把持部ケースの前記第1の把持部に把持され、外被が除去されていない部位が前記把持部ケースの前記第2の把持部に把持され、前記多心光ケーブルより引き出された光ファイバ心線が、前記把持部ケースの前記分岐部に挿入され、前記カバーが、前記把持部ケースに装着されていることを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項3記載の多心光ケーブル用分岐部材において、前記多心光ケーブルにスペーサが装着され、前記多心光ケーブルはスペーサが装着されていない部位のうち、任意の位置で外被が除去されていることを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項3又は4に記載の多心光ケーブル用分岐部材において、前記多心光ケーブルの外被が除去された部位を保護する保護チューブが被せられていることを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の多心光ケーブル用分岐部材において、前記保護チューブは、前記把持部ケースに設けられた保護チューブを係止するための係止手段によって係止されていることを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項5又は6に記載の多心光ケーブル用分岐部材において、前記保護チューブは、スパイラルチューブ構造となっていることを特徴としている。
本発明に係る多心光ケーブル用分岐部把持部材の把持部ケースは、多心光ケーブルのうち外被の一部を残して除去された部位であって、この外被のうち所定の部分を把持する第1把持部と、分岐部付近で多心光ケーブルの外被が除去されていない部位を把持する第2把持部とで構成されている。特に第1把持部のように残された外被のうち所定の部分を把持する構造は、むき出しとなった光ファイバ心線の咬み込みを防止し、把持部ケースを取り付けたままでも光ファイバ心線の引き出し、分岐が容易に行える。また、多心光ケーブルの片端のみを把持しているので、多心光ケーブルに過度の応力がかからず、多心光ケーブルを柔軟に曲げることができ、様々な設置形態に対応することができる。
さらに、把持部ケースには光ファイバ心線の分岐部を有しているので、光ファイバ心線に過度の応力がかからず、確実に光ファイバ心線を保護することができる。
また、本発明の多心光ケーブル用分岐部材によると、断面形状矩形の多心光ケーブルの光ファイバ心線分岐作業において、多心光ケーブルの外被を除去する前に、除去する長さのおよそ中間部位にスペーサを装着することによって、除去時にスペーサ装着部分の外被を確実に残すようにする。これによって、多心光ケーブル内部の光ファイバ心線がばらけるのを防止することができる。
さらに、多心光ケーブルの外被を除去した部分を保護チューブで保護するので、光ファイバ心線の保護はもちろんのこと、除去部は柔軟性を有しているので、様々な設置形態に対応することができる。
また、把持部ケースには保護チューブ係止手段が設けられているので、該係止手段に保護チューブを係止すれば、保護チューブのずれ防止になり、設置作業が簡便に行える。
本発明に係る多心光ケーブル用分岐部把持部材の一実施形態のうち、把持部ケースを示す。(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜視図を示す。 本発明に係る多心光ケーブル用分岐部把持部材の一実施形態のうち、カバーを示す。(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は斜視図を示す。 本発明に係る多心光ケーブル用分岐部把持部材の一実施形態のうち、カバーの他の実施例を示す。(a)は開閉部が切り欠き形状のカバー側面図、(b)は開閉部がヒンジ形状のカバー側面図を示す。 本発明に係る多心光ケーブル用分岐部把持部材を用いた多心光ケーブル用分岐部材及び分岐手順を示す。(a)は外被除去前の多心光ケーブルを示す図、(b)はスペーサを装着して外被を除去した図、(c)は把持部ケースを取り付けた図、(d)はA−A線断面拡大図、(e)は分岐作業完了時の全体図を示す。 本発明に係る多心光ケーブル用分岐部把持部材を用いた多心光ケーブル用分岐部材で使用するスペーサの図を示す。(a)は正面図、(b)は底面図、(c)は斜視図を示す。 本発明に係る多心光ケーブル用分岐部把持部材を用いた多心光ケーブル用分岐部材の使用状態を示す図である。 多心光ケーブル断面形状の例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して説明する。本発明の全体構成図及び光ファイバ心線の分岐手順の一例を図4に示す。
また、本実施例で使用する多心光ケーブル51は、図7(c)に示す断面形状矩形の光ケーブルであり、内部の光ファイバ心線は定位置に固定されていないものである。また、テンションメンバ53は2本使用されている。
なお、図4(b)、(c)、(e)の多心光ケーブルは、内部の光ファイバ心線52が露出され、ばらばらになっていることを示すため、テンションメンバ53が大きく広げられたような図となっているが、実際には広がっておらず、図4(d)のようになっている。
図1は、本発明に係る多心光ケーブル用分岐部把持部材の一実施形態のうち、把持部ケース20を示した図である。把持部ケース20は、多心光ケーブル51から光ファイバ心線52を分岐する際に、分岐部の保護及び光ファイバ心線52のスムーズな分岐を行うための部材である。
把持部ケース20には、多心光ケーブル51を把持する第1把持部21、第2把持部22が形成されている。また、光ファイバ心線52を引き出し保護する分岐部23が2箇所形成されている。
光ケーブルの外被54が除去された部位を把持する第1把持部21は、図4(d)の断面図のように、残された外被のうち所定の部分、つまり2本のテンションメンバ53のうち片方のみを把持する形状となっている。第1把持部21にはツメ26が形成されている。第1把持部21はテンションメンバ53の垂直面を鋏んで把持するだけでなく、図4(d)のようにツメ26によってテンションメンバ53の上面をも把持する構造となっている。このため、多方向から応力がかかっても、テンションメンバ53が外れることなく確実に把持することができる。
また、第1把持部21は、片方のテンションメンバ53のみを把持する構造のため、むき出しとなった光ファイバ心線52の咬み込みを防止し、把持部ケース20を取り付けたままでも光ファイバ心線52の引き出し、分岐を容易に行うことができる。
一方、把持部のうち多心光ケーブル51の外被54の除去されていない分岐前部分を把持する第2把持部22の幅は、矩形の多心光ケーブル51の短辺の長さと公差を持たせて形成されており、多心光ケーブル51を確実に把持できる構造となっている。
分岐部23は、引き出された光ファイバ心線52を分岐するためのものであり、引き出す光ファイバ心線52に過度の応力がかからないように、また最小曲げ半径以下に曲がらないように、光ケーブル51の長手方向に対して角度αを有してゆるやかに引き出す構造となっている。本実施例では角度αは30度となっているが、これに限らず光ファイバ心線52に過度の応力がかからない角度となっておればよい。
また、分岐部23は、図4(e)に図示するインドアチューブ61を把持する構造となっている。引き出された光ファイバ心線52は通常外被が非常に薄いので、保護するためにインドアチューブ61を被せる。本実施例では分岐部1箇所につき2本のインドアチューブ61を把持することができるので、計4本の光ファイバ心線52を引き出せる構造となっている。分岐部23はインドアチューブ61を把持することによって、光ファイバ心線引き出し開始部分からインドアチューブ61端面までの、光ファイバ心線52がむき出しになっている部分に外力がかからないようになっている。
本実施例の把持部ケース20には、ネジ止め用の孔24が設けられているが、設置状況等によって孔24が無い構造でも良い。
図2はカバー30を示した図である。カバー30には把持部ケース20に蓋をするための第1係止部31、第2係止部32が形成されている。第1係止部31は把持部ケース20の第1把持部21部分に蓋をし、第2係止部32は把持部ケース20の第2把持部22部分に蓋をし係止する。
図2のように、カバー30が一体であっても良いが、図3のように一部が開閉自在となった構造でも良い。把持部ケース20の第1把持部21及び分岐部23に蓋をする部分と、それ以外の部分に蓋をする部分とで独立して開閉できるように、図3(a)のように切り欠き33を形成して開閉構造としたり、図3(b)のようにヒンジ部34を設けても良い。これは、本発明の分岐部把持部材を設置した後に、新たに多心光ケーブル51より光ファイバ心線52を引き出し分岐しなければならなくなった場合、光ファイバ心線分岐作業に必要な第1把持部及び分岐部を外から目視できるようにカバーの一部を開閉することができるので、より分岐作業の利便性が高まる構造となっている。
図4は、多心光ケーブル51の外被54(図7(c)参照)を除去し、光ファイバ心線52を引き出す手順及び、多心光ケーブル用分岐部材の一例を示した図である。まず第1に図4(a)のように、多心光ケーブル51の外被54を除去する前に、除去する長さのおよそ中間部位に図5に示すスペーサ41を取り付ける。
その後、図4(b)のようにスペーサ41に向かって専用工具等を使用して外被54を除去する。外被54の除去部分の一端は光ファイバ心線の分岐開始部位55となる。除去作業ではスペーサ41の端部で工具が止まるので、スペーサ41を被せた部分は外被54が除去されないことになる。
本実施例で使用されている図7(c)の多心光ケーブル51のように、光ファイバ心線52が多心光ケーブル51の内部で所定位置で固定されていない場合、光ファイバ心線52がばらけてしまって作業がしづらく、場合によっては光ファイバ心線52を傷つけてしまう可能性がある。そこでスペーサ41を用いることにより、中間部位に確実に外被が除去されない部分が形成され、光ファイバ心線52がばらけるのを防止することができる。なお、光ファイバ心線52がばらけることのない構造の光ケーブルの場合は、スペーサ41を使用せずに外被54を全長にわたって除去しても良い。
図4(c)は、多心光ケーブル51の外被54を除去した後、把持部ケース20を装着した図である。把持部ケース20内部の分岐部23に光ファイバ心線52がスムーズに引き出すことができるような位置に、分岐開始部位55が配置されるように把持部ケース20を装着することが必要である。
つまり、光ファイバ心線52の分岐開始部位55(外被54の除去部分の一端)が把持部ケース20内部の第1把持部と第2把持部の間に設置されることになる。よって、第1把持部21は外被54の除去された部位を把持することになり、本実施例では、図4(d)の断面拡大図のように、残された外被のうち所定の部分、つまり残ったテンションメンバ53の片方のみを把持する形状となっている。また、第2把持部22は外被54の除去されていない部位を把持することになる。
第1把持部21は片方のテンションメンバ53のみを把持する構造のため、むき出しとなった光ファイバ心線52の咬み込みを防止し、把持部ケース20を取り付けたままでも光ファイバ心線52の引き出しが容易に行える。また、多心光ケーブル51の片端のみ把持しているので、多心光ケーブル51に過度の応力がかからず、多心光ケーブル51を柔軟に曲げることができ、様々な設置形態に対応することができる。
把持部ケース20を取り付けた後、分岐しようとしている光ファイバ心線52を切断し、把持部ケース20内の光ケーブル外被除去部分から該当光ファイバ心線52を引き出せば、非常に簡単に光ファイバ心線52を分岐することができる。
図4(e)は光ファイバ心線52の分岐作業が完了した際の多心光ケーブル用分岐部材の全体図を示している。図4(c)の状態で光ファイバ心線52を切断し引き出した後、図4(e)のように、引き出した光ファイバ心線52をインドアチューブ61に通し、インドアチューブ61の端部を把持部ケース20の分岐部23に把持させる。インドアチューブ61を把持することによって、その後コネクタ62を取り付けて接続機器63等への接続作業時に光ファイバ心線52に過度な応力がかからないので光ファイバ心線52を確実に保護できる。なお、接続機器63はスプリッタモジュールでもよいし、接続機器63を使用せず直接光ファイバを敷設してもよい。
インドアチューブ61を分岐部23で把持した後、図2に示したカバー30を把持部ケース20に被せ蓋をする。なお、図4(e)では把持部ケース20内での光ファイバ心線52の分岐状態を示すためにカバー30は図示していない。
カバー30で蓋をした後、多心光ケーブル51の外被54除去部位に保護チューブ42を被せる。本実施例では保護チューブ42にスパイラルチューブを使用している。保護チューブ42を被せる際、把持部ケース20に形成されている保護チューブ係止部25に保護チューブ42を係止することができるので、保護チューブ42がずれるのを防止し、その後の設置作業等がしやすくなる。
本実施例の保護チューブ係止部25は、図1及び図4(d)を参照するように棒状突起形状となっていて、スパイラルチューブを棒状突起に巻き付けることによってチューブを係止することができる。保護チューブ係止部25の構造はその他クリップ構造など、保護チューブ42が係止できる構造であればよい。
なお、本実施例では、保護チューブ42にスパイラルチューブを使用しているが、その他屈曲性のあるチューブでもよい。また、保護チューブ42を被せる際、スペーサ41を取り付けたまま保護チューブ42を被せても良いし、外被の除去作業終了後スペーサ41を取り外してから保護チューブ42を被せても良い。
中間配線盤64への設置は、図6のように本発明の特徴の一つである柔軟性を生かして自在に曲げることができるので、中間配線盤内64に従前設置されているメタル配線等を回避して本発明の多心光ケーブル用分岐部材や接続機器63等を設置することができるため、省スペースで設置でき、新たに装置の移動が必要になった場合でも対応することができる。
上述した多心光ケーブル用分岐部把持部材及びこれを用いた多心光ケーブル用分岐部材を採用すれば、多心光ケーブルの光ファイバ心線を分岐する際に、少ない構成部材で確実に分岐部を把持・保護でき、設置スペースの狭い中間配線盤内でも柔軟性に富むので簡単に光ファイバ心線分岐でき接続機器等に接続、設置することができる。
本発明は多心光ケーブルの分岐に使用することはもちろんその他の多心ケーブルの分岐にも使用可能である。
20 把持部ケース
21 第1把持部
22 第2把持部
23 分岐部
24 ネジ止め孔
25 保護チューブ係止部
26 ツメ
30 カバー
31 第1係止部
32 第2係止部
33 切り欠き
34 ヒンジ部
41 スペーサ
42 保護チューブ
51 多心光ケーブル
52 光ファイバ心線
53 テンションメンバ
54 外被
55 分岐開始部位
61 インドアチューブ
62 コネクタ
63 接続機器
64 中間配線盤

Claims (7)

  1. 断面形状矩形の多心光ケーブルの任意の位置で外被の一部を残して除去し内部の光ファイバ心線を引き出し分岐する際に用いられる多心光ケーブル用分岐部把持部材であって、
    前記多心光ケーブルのうち外被の一部を残して除去された部位を把持する第1の把持部と、
    前記多心光ケーブルのうち外被が除去されていない部位を把持する第2の把持部と、
    前記多心光ケーブルから引き出された光ファイバ心線を分岐する分岐部と
    を具備する把持部ケースと、
    前記把持部ケースに蓋をするカバーと
    を有することを特徴とする多心光ケーブル用分岐部把持部材。
  2. 請求項1記載の多心光ケーブル用分岐部把持部材において、
    前記第1の把持部は、
    前記残された外被のうち所定の部分を把持すること
    を特徴とする多心光ケーブル用分岐部把持部材。
  3. 請求項1又は2に記載の多心光ケーブル用分岐部把持部材を用いた多心光ケーブル用分岐部材であって、
    前記多心光ケーブルのうち、外被の一部が除去された部位が前記把持部ケースの前記第1の把持部に把持され、外被が除去されていない部位が前記把持部ケースの前記第2の把持部に把持され、
    前記多心光ケーブルより引き出された光ファイバ心線が、前記把持部ケースの前記分岐部に挿入され、
    前記カバーが、前記把持部ケースに装着されていること
    を特徴とする多心光ケーブル用分岐部材。
  4. 請求項3記載の多心光ケーブル用分岐部材において、
    前記多心光ケーブルにスペーサが装着され、前記多心光ケーブルはスペーサが装着されていない部位のうち、任意の位置で外被が除去されていること
    を特徴とする多心光ケーブル用分岐部材。
  5. 請求項3又は4に記載の多心光ケーブル用分岐部材において、
    前記多心光ケーブルの外被が除去された部位を保護する保護チューブが被せられていること
    を特徴とする多心光ケーブル用分岐部材。
  6. 請求項5に記載の多心光ケーブル用分岐部材において、
    前記保護チューブは、前記把持部ケースに設けられた保護チューブを係止するための係止手段によって係止されていること
    を特徴とする多心光ケーブル用分岐部材。
  7. 請求項5又は6に記載の多心光ケーブル用分岐部材において、
    前記保護チューブは、スパイラルチューブ構造となっていること
    を特徴とする多心光ケーブル用分岐部材。
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