JP2005107014A - 光ファイバケーブル接続用クロージャ - Google Patents

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哲明 青野
Takamichi Yokochi
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Abstract

【課題】 一度敷設された引き落とし用のクロージャにおいて光ファイバケーブルの撤去または再敷設等の作業を行う必要がなく、容易に細径の光ファイバケーブル同士を接続することができ、さらに、光ファイバケーブルの本体部と支持線とを一体的に固定させることのできる光ファイバケーブル接続用クロージャを提供する。
【解決手段】 本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャ10は、支持線7を有する1対の光ファイバケーブル1の被覆部(樹脂)3を固定する2つのケーブル固定部12と、2つのケーブル固定部12の間に、光ファイバ心線9の接続部30を収容する接続部収容部13とメッセンジャワイヤ部8を固定する支持線固定部14とを有し、ケーブル固定部12と接続部収容部13と支持線固定部14とが、一体に形成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光ファイバケーブル同士を接続する際に用いられる光ファイバケーブル接続用クロージャに関する。
光ファイバを収容局から加入者側のビルや住宅等に配線するFTTH(Fiber To The Home)等では、例えば電柱の架空に敷設された多心光ファイバケーブルから、引き落とし用のクロージャを用いて、1心または2心以上の光ドロップケーブルに接続して光ファイバを分配させている。光ファイバ用のクロージャは、既に様々な形式のものが提案されており、多心光ファイバケーブルから、所望の心数の光ファイバを分岐、引き落とし、あるいは通過させるのに使用されている(例えば、特許文献1)。
従来の引き落とし用のクロージャの一例を、図9に示す。この光ケーブルクロージャ100は、多心光ファイバケーブル102の接続部を包囲できる展開自在のスリーブ101と、多心光ファイバケーブル102及びこの多心光ファイバケーブル102が吊されている支持線103が出入する端面スペーサ104,105とを備えている。また、スリーブ101は、端面スペーサ104,105に対してワンタッチで取付けることができる係止用凹凸部106,107と、端面スペーサ104,105への嵌合ストッパ108とを有している。端面スペーサ104は、多心光ファイバケーブル102及び支持線103の挿通孔109,110を有し、端面スペーサ105は、多心光ファイバケーブル102の挿通孔111と、支持線103の挿通孔112と、引き落とし用の複数の光ドロップケーブル113の挿通孔114を有している。
特開平9−274122号公報(図1)
ところで、引き落とし用のクロージャから引き落とされた光ドロップケーブルは、加入者側の建物内に引き込まれるが、種々の状況に応じて敷設し直す必要が生じる。
例えば、加入者の解約時には、その建物際で光ドロップケーブルを切断した後、クロージャからその光ドロップケーブルを撤去する。そして、新規に加入者が発生した場合には、新たにクロージャから光ドロップケーブルを敷設する。
また、クロージャから敷設した光ドロップケーブルが、誤って短いものであった場合には、加入者側まで届かないために、一旦クロージャからその光ドロップケーブルを撤去して、再度新たな光ドロップケーブルを敷設し直す。
さらに、既に加入者側に光ドロップケーブルが敷設されている状態で、電柱の移動等によって引き落とし用のクロージャがその加入者の建物から離れてしまい、光ドロップケーブルの長さが足りなくなった場合にも、新たにクロージャから光ドロップケーブルを敷設する。
さらには、敷設後に生じたドロップケーブルの端末は、短いため廃却する。
このように、一度配線の済んだ引き落とし用のクロージャにおいて、再び光ドロップケーブルの敷設及び撤去が行われることがあり、場合によってはそれが繰り返されてしまうという状況にあった。架空に敷設された引き落とし用のクロージャで光ドロップケーブルの敷設や撤去等の作業を行うことは、その作業が煩雑であるばかりでなく、そのクロージャから配線されている他の回線に障害を与えてしまうことも起こり得るため、好ましくない。また、クロージャから引き落とされた光ドロップケーブルを撤去したり再敷設したりすることは、光ドロップケーブルの無駄を生じさせてしまうことになる。
また、光ドロップケーブルは、光ファイバを内蔵した本体部と、架空で支持するための強度を確保するために設けられた鋼線等の支持線とが一体化されている。仮に、光ドロップケーブルの本体部のみを接続した場合であっても、別途支持線を接続する構成であると、接続した光ドロップケーブルの敷設作業が煩雑となってしまうことが考えられる。例えば、光ドロップケーブルは、スパイラルハンガの内側を通過させて敷設する要求があるが、本体部と支持線とを接続させた光ドロップケーブルの寸法が大きくなってしまうと、その敷設作業を行うことができなくなってしまう。
本発明の目的は、一度敷設された引き落とし用のクロージャにおいて光ファイバケーブルの撤去または再敷設等の作業を行う必要がなく、容易に細径の光ファイバケーブル同士を接続することができ、さらに、光ファイバケーブルの本体部と支持線とを一体的に固定させることのできる光ファイバケーブル接続用クロージャを提供することにある。
上記目的を達成することのできる本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャは、支持線を有する少なくとも1対の光ファイバケーブルの被覆部を固定する2つのケーブル固定部と、2つのケーブル固定部の間に、光ファイバの接続部を収容する接続部収容部と支持線を固定する支持線固定部とを有し、ケーブル固定部と接続部収容部と支持線固定部とが、一体に形成されていることを特徴としている。
このような構成の光ファイバケーブル接続用クロージャは、2つのケーブル固定部に、それぞれ光ファイバケーブルの端部を固定して、さらに接続部収容部に、光ファイバケーブルから導出された光ファイバを相互に接続した接続部を収容することができる。そして、それぞれ端部が固定された光ファイバケーブルの間で、支持線固定部に互いの支持線を一体的に固定することができる。すなわち、光ドロップケーブル等の光ファイバケーブル同士を、その支持線も含めて容易に接続することができる。したがって、例えば引き落とし用のクロージャから引き落とされた光ドロップケーブルを切断した場合や長さが足りない場合に、さらに別の光ドロップケーブルを接続して延長し、再び加入者側に光ドロップケーブルを敷設することができる。
このように、本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャを用いることにより、一度敷設された引き落とし用のクロージャで光ファイバケーブルの撤去または再敷設等の作業を行うことを不要とすることができる。
また、ケーブル固定部と接続部収容部と支持線固定部とが一体的に形成されているため、その全体構造を小さくすることができ、支持線も含めた光ファイバケーブルの接続部をコンパクトにまとめることができる。さらに、支持線をクロージャに一体的に固定することによって、光ファイバケーブルに付加される張力を支持線及びクロージャそのものによって受けて、光ファイバに張力を作用させないように保護することができる。したがって、光ファイバケーブルの接続状態を安定して保つことができる。
なお、光ファイバの接続部とは、例えば融着接続部や、メカニカルスプライスによる接続部等が挙げられる。
また、本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャにおいて、2つのケーブル固定部は、当該クロージャの長手方向の両端部に形成されており、光ファイバケーブルの端部を長手方向の向きに収容する固定溝を有することが好ましい。
このような構成の光ファイバケーブル接続用クロージャは、クロージャの両端部に光ファイバケーブルの端部をそれぞれ嵌め込んで固定することができる。また、光ファイバケーブルを固定する位置を固定溝の長手方向にずらして適宜調節することで、光ファイバケーブルの端部から導出された光ファイバの余長を調節することができる。
また、本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャにおいて、接続部収容部と支持線固定部との間の空間を仕切る仕切り部材が設けられていることが好ましい。
このような構成の光ファイバケーブル接続用クロージャは、光ファイバケーブルから導出された光ファイバと支持線とが接触することを防止し、光ファイバに対して不慮の外力が作用することを防ぐことができる。
また、本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャにおいて、支持線固定部は、折り返した支持線の両外側を挟む内側壁を備えていることが好ましい。
このような構成の光ファイバケーブル接続用クロージャは、折り返された支持線を広がらないように押さえることで、支持線に対してクロージャから抜き出される引っ張り方向への抵抗力を発生させ、支持線を固定することができる。
また、本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャにおいて、支持線固定部は、折り返した支持線の湾曲部内側を係止する係止部を備えていることが好ましい。
このような構成の光ファイバケーブル接続用クロージャは、支持線をその折り曲げ部分で係止して、クロージャからの抜け出しを防止することができる。
また、本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャにおいて、支持線固定部は、折り返した支持線の湾曲部外側に当接する当接部を備えていることが好ましい。
このような構成の光ファイバケーブル接続用クロージャは、支持線の折り曲げ部分がクロージャ内部に押し込まれることを防止することができる。
また、本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャにおいて、支持線固定部は、支持線をその長手方向と直交する方向に締め付ける構成となっていることが好ましい。
このような構成の光ファイバケーブル接続用クロージャは、支持線の引っ張りや押し込みによる長手方向の移動を防止することができる。
本発明の光ファイバケーブル接続用クロージャによれば、一度敷設された引き落とし用のクロージャにおいて光ファイバケーブルの撤去または再敷設等の作業を行う必要がなく、容易に細径の光ファイバケーブル同士を接続することができ、さらに、光ファイバケーブルの本体部と支持線とを一体的に固定させることができる。
以下、本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャの実施の形態の例を図面を参照しつつ説明する。
図1に、本実施形態の光ファイバケーブル接続用クロージャ(以下、クロージャと呼ぶ)10の斜視図を示す。図1に示すように、クロージャ10は、フレーム11とカバー16の二つの長尺状の部材を組み合わせて構成されている。これらフレーム11及びカバー16は、プラスチック、アルミ、亜鉛等の材質で形成されていることが望ましい。但し、プラスチックを用いることでクロージャ10の軽量化を図り、取り扱い性を向上させるとともに、敷設後の光ファイバケーブルへの負担を低減させることができる。
また、フレーム11の長手方向の断面図を図2に示す。カバー16の長手方向の断面図を図3に示す。
フレーム11は、一側面(図1及び図2中の上面)が開口した中空形状となっており、長手方向の両端に設けられたケーブル固定部12の間に、接続部収容部13が形成され、さらに、ケーブル固定部12と接続部収容部13の間には、光ファイバケーブルの支持線を固定する支持線固定部14が形成されている。また、フレーム11は、長手方向と直交する断面の外形が、円形の一部が欠けたほぼ半円の形状をなしている。
フレーム11の開口側は、カバー16と接合することで閉じられる。カバー16には、その長手方向の2箇所に、ねじ17を挿入させてねじ17の頭部分を係止させるねじ係止穴18(図3参照)が形成されている。また、フレーム11の、カバー16のねじ係止穴18と対応する箇所には、ねじ17を挿入してねじ止めするためのねじ穴15が形成されている。すなわち、フレーム11とカバー16とは、互いに接合した状態で、ねじ17によって相互に固定することができる。
なお、フレーム11とカバー16とを接合したクロージャ10は、その断面の外形形状がほぼ円形である。また、フレーム11及びカバー16を接合させた断面の直径は、例えば15mm程度と小さくすることができる。また、長さは、例えば150mm程度とすることができる。
また、カバー16の接合面(図1及び図3中の下面)には、フレーム11の接続部収容部13と対応する箇所に、直方体形状の接続部固定部材21が設けられている。この接続部固定部材21は、フレーム11の接続部収容部13の上側部分に入り込んで、接続部収容部13に収容された光ファイバの接続部を押さえて、その移動を防止するものである。また、接続部固定部材21は、押さえた接続部に対して過度の外力が作用することを防ぐために、発泡ゴム等の弾性体で形成されていると良い。
ケーブル固定部12には、光ファイバケーブルの被覆部を固定する固定溝19が設けられている。この固定溝19は、断面がコ字状であってフレーム11の長手方向に沿って形成されており、この長手方向の向きで光ファイバケーブルを固定することができるように構成されている。また、固定溝19の内側には、固定溝19内に収容した光ファイバケーブルの被覆部を係止して抜け止めするための係止突起20が複数配設されている。
接続部収容部13は、光ファイバの接続部を収容しつつ、その移動を規制する大きさの収容空間23が形成された部分である。この収容空間23は、ケーブル固定部12の固定溝19と同じ長手方向に沿って形成されており、接続部と光ファイバケーブルとをその軸線方向にほぼ一直線上に並ぶように配置することができる。接続部収容部13は、クロージャ10の中央部分であってなおかつ2つのケーブル固定部12の間に設けられているため、光ファイバ同士を接続した接続部を、その光ファイバの余長を処理しつつ、コンパクトに収容することができる。
また、本実施形態の接続部収容部13では、光ファイバの接続部を2つ収容できるように、収容空間23が2つ並列して形成されている。
支持線固定部14は、フレーム11の内部であって、ケーブル固定部12と接続部収容部13の間の位置に立設されている。支持線固定部14が立設された周囲には、ケーブル固定部12に固定された光ファイバケーブルから導出された光ファイバの余長を収容して処理できる余長処理空間24が形成されている。
支持線固定部14は、フレーム11の上面より低い位置に形成された凹部26と、凹部26の底部に形成されたねじ穴25と、凹部26におけるフレーム11の中央側に位置する端面である、当接部27とを備えている。
凹部26は、フレーム11の上面側に開口しているとともに、フレーム11の長手方向と直交する横方向に開口しており、この内側には、折り返した支持線を、フレーム11の上面と平行なU字状に通すことができる。ねじ穴25には、上方向から飛び出し防止用ねじ28(図7及び図8参照)を挿入してねじ止めすることができる。この飛び出し防止用ねじ28により、折り返した支持線を係止することができる。当接部27は、凹部26内にU字状に通された支持線の湾曲した部分の外側に当接することで、支持線がクロージャ10の中央に向かって移動することを規制できる。このように、支持線固定部14は、光ファイバケーブルの支持線を折り曲げて、その折り曲げた部分を固定することに適している。
以上に述べた構成のフレーム11によれば、光ファイバケーブルから導出された光ファイバ及び接続部は、フレーム11の内部の下方に位置する余長処理空間24と接続部収容部13に収容しつつ、支持線は、フレーム11の内部の上方に位置する支持線固定部14に確実に固定することができる。
次に、本実施形態のクロージャ10を用いて接続される光ファイバケーブルの例を図4に示す。
図4に示す光ファイバケーブル1は、光ドロップケーブルであり、エレメント部5とメッセンジャワイヤ部8とが首部6により接続された構成である。
エレメント部5は、並列して配置された2本の光ファイバ心線9と、2本の抗張力体2とが、樹脂3により被覆されている。
光ファイバ心線9は、特に種類や形状が限定されるものではないが、好適に用いられる例として、コアとクラッドを有するガラス体の光ファイバの外周に紫外線硬化樹脂が被覆されてなるものが挙げられる。
なお、光ファイバケーブル1は、この光ファイバ心線9が2本設けられているが、これが1本のみであっても良く、または2本以上の光ファイバがテープ状に一体化された光ファイバ心線となっていても良い。
抗張力体2は、2本の光ファイバ心線9と並列するように配置されており、鋼やガラス繊維強化プラスチック(G−FRP)等を用いることができる。光ファイバ心線9と抗張力体2が一括に被覆されていることにより、光ファイバケーブル1に付加される張力等の外力を抗張力体2が受けて、光ファイバ心線9を外力から保護している。
また、エレメント部5の外周には、光ファイバ心線9に向かって形成されたノッチ4が2つ設けられている。このノッチ4は、光ファイバ心線9の取り出しを容易にするものであり、取り出しの際には、2つのノッチ4の間の樹脂3に切り込みを入れるようにして引き裂けば良い。
メッセンジャワイヤ部8は、光ファイバケーブル9を架空で支持するための強度を有するように構成されており、支持線7が樹脂3により被覆されている。支持線7は、鋼線やFRP線等を用いることができ、好適には、亜鉛鍍鋼線が用いられる。
また、首部6は、エレメント部5及びメッセンジャワイヤ部8の樹脂3と同じ樹脂により、エレメント部5及びメッセンジャワイヤ部8と一体的に形成されている。この首部6は、エレメント部5とメッセンジャワイヤ部8とを分割する際には、手指等で簡単に引き裂くことができる。なお、樹脂3の材質は、難燃ポリエチレン(FRPE)が好適に用いられる。
次に、1対の光ファイバケーブル1を、上述したクロージャ10を用いて接続する工程について説明する。なお、図6は、フレームに光ファイバの接続部を収容した状態を示す上面図であり、図7は、フレームに支持線を固定した状態を示す上面図であり、図8は、接続が完了した状態を示すクロージャの部分側面図及び部分断面図である。
接続の際には、まず、双方の光ファイバケーブル1の端部から首部6を引き裂いてエレメント部5及びメッセンジャワイヤ部8を任意の長さだけ分離させる。そして、エレメント部5の樹脂3をノッチ4から引き裂いて、光ファイバ心線9を任意の長さだけ露出させる。さらに、各光ファイバ心線9の先端部分の被覆を除去し、ガラス体の光ファイバとした後、接続する光ファイバ同士を接続し、接続部を形成する。ここで、光ファイバの接続部とは、例えば融着接続部や、メカニカルスプライスによる接続部等が挙げられる。融着した場合の接続部は、例えば光ファイバを熱収縮スリーブで覆った部分であり、メカニカルスプライスの場合の接続部は、メカニカルスプライス素子である。
光ファイバを接続した後は、図5に示すように、メッセンジャワイヤ部8を除去したエレメント部5のみの光ファイバケーブル1aを、ケーブル固定部12の固定溝19に嵌め込んで固定する。固定溝19内に光ファイバケーブル1aを嵌め込むと、係止突起20によって光ファイバケーブル1aの被覆部(樹脂3)が係止され、光ファイバケーブル1aが固定溝19内に固定される。このとき、図6に示すように、接続された光ファイバ心線9を僅かに弛むように光ファイバケーブル1aの位置を長手方向に調節して、接続部30を接続部収容部13の収容空間23内に収める。また、その際、光ファイバ心線9を余長処理空間24内に収める。
なお、図6は、光ファイバケーブル1のメッセンジャワイヤ部8の図示を省略している。また、この実施形態では接続部30が1つのみの場合を示しているが、接続部30を2つ形成した場合には、2つの収容空間にそれぞれ収容することもできる。
また、光ファイバケーブル1aをケーブル固定部12に固定し、接続部30を接続部収容部13内に収容した後、図7に示すように、支持線7を含むメッセンジャワイヤ部8を支持線固定部14に固定する。なお、この図7では、光ファイバ心線9及び接続部30の図示を省略している。メッセンジャワイヤ部8を固定する方法としては、まず、メッセンジャワイヤ部8を折り返して、その湾曲した部分を凹部26に収める。その際、図7に示すように、フレーム11の内側壁31に向かって、折り返したメッセンジャワイヤ部8が当接する。すなわち、フレーム11は、折り返されたメッセンジャワイヤ部8の両外側を、内側壁31で挟む構成となっている。折り返されたメッセンジャワイヤ部8は、外側へ広がろうとする力を持つが、それに対して内側壁31が抵抗して、内側壁31とメッセンジャワイヤ部8との間に摩擦力が発生する。この摩擦力は、メッセンジャワイヤ部8の、フレーム11に対する長手方向への移動に対する抵抗力となり、メッセンジャワイヤ部8が抜き出されることを防ぐことができる。
また、この状態で、メッセンジャワイヤ部8の湾曲した部分の外側は、支持線固定部14の当接部27に当接する。これにより、メッセンジャワイヤ部8をフレーム11に向けて押し込んでも、メッセンジャワイヤ部8がフレーム11の中央方向に向かって移動することが防がれる。
メッセンジャワイヤ部8を折り返して凹部26内に収めた後には、支持線固定部14のねじ穴25に飛び出し防止用ねじ28をねじ込んで固定し、湾曲したメッセンジャワイヤ部8の内側を係止する。これにより、メッセンジャワイヤ部8がフレーム11から抜き出されることを防止できる。また、飛び出し防止用ねじ28の頭部が、フレーム11における上面方向への、メッセンジャワイヤ部8の飛び出しを防止できる。したがって、フレーム11とカバー16とを接合する際にメッセンジャワイヤ部8が干渉することがない。
また、飛び出し防止用ねじ28のねじ込みの程度を調節して、メッセンジャワイヤ部8を、その長手方向と直交する方向(図8の上下方向)に締め付けることができる。これにより、メッセンジャワイヤ部8が、押し込みや抜き出し等の長手方向に移動することを防ぐことができる。また、メッセンジャワイヤ部8をフレーム11に対してさらに強固に固定することができる。
また、図8に示すように、支持線固定部14にメッセンジャワイヤ部8を固定する前に、接続部収容部13と支持線固定部14との間の空間を仕切る仕切り部材29を設けておくと良い。すなわち、仕切り部材29は、光ファイバケーブルから導出された光ファイバ心線9や接続部30に対して、メッセンジャワイヤ部8が接触することを防ぐものである。なお、仕切り部材29としては、硬質プラスチックのシートを用いると良い。仕切り部材29を用いることで、光ファイバ心線9や接続部30に対して不慮の外力が作用することを防ぐことができる。
以上の工程の後、図8に示すように、フレーム11とカバー16とを接合させて、ねじ17により相互に固定する。その際、接続部固定部材21が接続部収容部13に収容された光ファイバの接続部を押さえて、その移動が防止される。
これにより、クロージャ10による光ファイバケーブル1の接続作業が終了する。
このように、本実施形態のクロージャ10を用いて光ファイバケーブル1を接続することで、固定した1対の光ファイバケーブル1の間で、光ファイバ心線9の接続部30を内部に収容しつつ、支持線7を一体的に固定することができる。
また、本実施形態のクロージャは、全体構造が小さく、支持線も含めた光ファイバケーブルの接続部をコンパクトにまとめることができる。そのため、スパイラルハンガにも容易に通すことができ、光ファイバケーブルの敷設作業性を向上させることができる。
本発明に係る光ファイバケーブル接続用クロージャの一実施形態を示す斜視図である。 図1に示したフレームの長手方向の断面図である。 図1に示したカバーの長手方向の断面図である。 図1に示したクロージャに固定される光ファイバケーブルを示す断面図である。 図1に示したクロージャに光ファイバケーブルを固定する際の断面図である。 図1に示したフレームに光ファイバの接続部を収容した状態を示す上面図である。 図1に示したフレームに支持線を固定した状態を示す上面図である。 光ファイケーブルの接続が完了した状態を示すクロージャの部分側面図及び部分断面図である。 従来の引き落とし用のクロージャの一例を示す斜視図である。
符号の説明
1 光ファイバケーブル(光ドロップケーブル)
5 エレメント部
6 首部
7 支持線
8 メッセンジャワイヤ部
9 光ファイバ心線
10 光ファイバケーブル接続用クロージャ
11 フレーム
12 ケーブル固定部
13 接続部収容部
14 支持線固定部
16 カバー
19 固定溝
23 収容空間
24 余長処理空間
26 凹部
30 接続部

Claims (7)

  1. 支持線を有する少なくとも1対の光ファイバケーブルの被覆部を固定する2つのケーブル固定部と、前記2つのケーブル固定部の間に、光ファイバの接続部を収容する接続部収容部と前記支持線を固定する支持線固定部とを有し、
    前記ケーブル固定部と前記接続部収容部と前記支持線固定部とが、一体に形成されていることを特徴とする光ファイバケーブル接続用クロージャ。
  2. 請求項1に記載の光ファイバケーブル接続用クロージャであって、
    前記2つのケーブル固定部は、当該クロージャの長手方向の両端部に形成されており、前記光ファイバケーブルの端部を前記長手方向の向きに収容する固定溝を有することを特徴とする光ファイバケーブル接続用クロージャ。
  3. 請求項1または2に記載の光ファイバケーブル接続用クロージャであって、
    前記接続部収容部と前記支持線固定部との間の空間を仕切る仕切り部材が設けられていることを特徴とする光ファイバケーブル用クロージャ。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の光ファイバケーブル接続用クロージャであって、
    前記支持線固定部は、折り返した前記支持線の両外側を挟む内側壁を備えていることを特徴とする光ファイバケーブル接続用クロージャ。
  5. 請求項1〜4の何れか1項に記載の光ファイバケーブル接続用クロージャであって、
    前記支持線固定部は、折り返した前記支持線の湾曲部内側を係止する係止部を備えていることを特徴とする光ファイバケーブル接続用クロージャ。
  6. 請求項1〜5の何れか1項に記載の光ファイバケーブル接続用クロージャであって、
    前記支持線固定部は、折り返した前記支持線の湾曲部外側に当接する当接部を備えていることを特徴とする光ファイバケーブル接続用クロージャ。
  7. 請求項1〜6の何れか1項に記載の光ファイバケーブル接続用クロージャであって、
    前記支持線固定部は、前記支持線をその長手方向と直交する方向に締め付ける構成となっていることを特徴とする光ファイバケーブル接続用クロージャ。
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