JP2011002646A - 光ファイバ接続器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 メカニカルスプライス3とこのメカニカルスプライス3に接続した各光ケーブル43,45とを固定支持する光ファイバ接続器41を、メカニカルスプライス3を固定するスプライス固定部62と光ケーブル43,45に装着された外被保持部材47を固定するケーブル固定部63とが装備された下部ケース51と、下部ケース51との間にメカニカルスプライス3及び外被保持部材47を収容する収容空間を画成する上部ケース53と、下部ケース51と上部ケース53との突き合わせ部を封止して収容空間を防水空間とするパッキン55とを備えた構成にする。
【選択図】図2
Description
この光ファイバ接続器1は、下記特許文献1に開示されたもので、略角筒構造とされ、メカニカルスプライス3を保持するスプライス固定部5の両端部がケーブル固定部6になっている。
メカニカルスプライス3で接続される各光ケーブル7,8は、予め、先端部の外被7a,8aを剥いで、接続する光ファイバ7b,8b同士を露出した状態にする。
また、ベース板21と押え板23の合わせ面の一側には、楔挿入凹部26が設けられている。
メカニカルスプライス3の一側には楔部材27が装備され、楔部材27と対向する側には楔挿入解除部材31が装着される。
楔挿入解除部材31は、開口5aを塞ぐ基板部32の両側縁に、スプライス固定部5内の楔部材27に当接する押圧部33が突設されている。
通常は軒下などに設置するが、やむを得ず屋外に設置する場合には、光ファイバ接続器1を防水機能を有した別体の収容箱に収容する必要があり、別体の収容箱の製作や設置のためのコスト増加を招く外に、光ファイバ接続器1の設置箇所に、別体の収容箱を取り付けるための設置スペースが必要になるという問題を生じた。
本発明の目的は上記課題を解消することに係り、光ファイバ相互の接続処理を簡便にできるだけでなく、防水性を有するとともに、屋外設置を省スペースかつ安価に実現できる光ファイバ接続器を提供することにある。
前記メカニカルスプライスと該メカニカルスプライスに接続した光ケーブルとを固定支持する光ファイバ接続器であって、
前記メカニカルスプライスおよび前記外被保持部を固定する下部ケースと、
前記下部ケースに嵌合装着され、前記下部ケースに固定された前記メカニカルスプライス及び前記外被保持部材を収容する収容空間を画成する上部ケースと、
前記下部ケースと上部ケースとの突き合わせ部を封止して、前記収容空間を防水空間とするパッキンと、
を備えたことを特徴とする。
即ち、上記構成の光ファイバ接続器では、防水性を具備した別体の収容箱が不要で、そのまま屋外に設置することができ、光ファイバ相互の接続部の屋外設置を、省スペースかつ安価に実現することができる。
図1乃至図7は、本発明に係る光ファイバ接続器の一実施の形態を示したものである。
この一実施の形態の光ファイバ接続器41は、例えば、架空に敷設されたドロップケーブルである第1の光ケーブル43と屋内から引き出されたインドアケーブルである第2の光ケーブル45の各光ファイバ(図示せず)を相互に接続するもので、図2に示すように、後述するメカニカルスプライス3と、下部ケース51と、この下部ケース51の上に嵌合装着される上部ケース53と、シリコンゴム等で形成されたパッキン55とを備えている。
更に、底壁61の外周部には、上記パッキン55が装着されるパッキン装着溝67が設けられている。パッキン装着溝67の外側の最外周部には、下部ケース51の上に被せられた上部ケース53を係止する弾性係止片68が複数箇所に装備されている。
スプライス固定部62には、図5に示す楔部材69を装着することができる。
楔部材69は、図5に示すように、一対の対向壁62b,62bの外側に嵌合する一対の対向壁69a,69aと、これらの対向壁69a,69a間を連結する連結壁69bとを有しており、連結壁69bには、スプライス固定部62に装着されているメカニカルスプライス3の楔挿入凹部26に嵌入して、メカニカルスプライス3のベース板21と押え板23(図10参照)とを開く楔部69cが突設されている。
楔部材69を、図7の矢印X方向に押し下げた状態では、楔部69cが、スプライス固定部62に保持されたメカニカルスプライス3の楔挿入凹部26に嵌入した状態になり、メカニカルスプライス3のベース板21と押え板23とが開いた状態になって、メカニカルスプライス3のV溝21aへの光ファイバ43a,45aの挿入が可能になる。
つまり、外被保持部材47は、光ケーブル43,45の先端側の外被43b,45bを把持固定して、図6に示した矢印Y1,Y2方向への嵌合操作によってケーブル固定部63に嵌合装着されると、ケーブル固定部63に固定された状態になる。
内部側壁53aと外部側壁53bとの間の隙間sは、下部ケース51の両側に突設されている弾性係止片68が嵌入する隙間となっている。
上部ケース53には、下部ケース51に形成した弾性係止片68に対応する部位に、弾性係止片68の係止突起68aが係合する係合凹部53cが設けられている。
下部ケース51に固定された上部ケース53は、下部ケース51との間に、下部ケース51に固定されたメカニカルスプライス3及び外被保持部材47を収容する収容空間を画成する。
パッキン55は、上部ケース53と下部ケース51との間に挟持されて、下部ケース51と上部ケース53との突き合わせ部を封止し、前記収容空間を防水空間とすることができる。
また、本実施形態の場合、図1及び図4に示すように、下部ケース51及び上部ケース53の外面の角部及び稜線部には、R状の面取り81,82が施されている。
さらに、下部ケース51と上部ケース53とで画成される前記防水空間には、メカニカルスプライス3から取り外した楔部材69(図5参照)を収容しておく余空間が残るように、下部ケース51と上部ケース53とが寸法設定されている。
各光ケーブル43,45の先端相互をメカニカルスプライス3に挿入して突き合された状態で、メカニカルスプライス3から楔部材69を取り外すと、先端に露出させた光ファイバがメカニカルスプライス3により相互接続されるため、光ファイバ接続器41は、図2に示すように光ケーブル43,45を固定することができる。
従って、組立が完了した光ファイバ接続器41は、防水性を有した別体の収容箱に収容させずとも、浸水による不都合が生じる虞がない。
そのため、光ケーブル43,45は、パッキン55の切り込み55aに割り込ませるという簡単な操作で、光ケーブル43,45の周囲をパッキン55で覆った防水構造とすることができ、手間のかかる作業を強いずに、光ケーブル43,45の挿通部に良好な防水性を確保することが可能になる。
更に、下部ケース51と上部ケース53との間に画成される防水空間には、メカニカルスプライス3から取り外した楔部材69を収容しておく余空間が残るように、下部ケース51と上部ケース53とが寸法設定されているため、例えば、架空等における接続作業で、各光ファイバを挿入した後、メカニカルスプライス3から取り外された楔部材69を内部の余空間に保存しておけば、廃棄作業を不要にし、しかも再利用を可能にして、保守作業時等に楔部材69を携帯する必要もない。
26 楔挿入凹部
41 光ファイバ接続器
43,45 光ケーブル
43a,45a 光ファイバ
43b,45b 外被
47 外被保持部材
51 下部ケース
53 上部ケース
55 パッキン
55a 切り込み
62 スプライス固定部
63 ケーブル固定部(ホルダー固定部)
67 パッキン装着溝
69 楔部材
69c 楔部
81,82 面取り
Claims (4)
- 光ファイバ相互を接続状態にするメカニカルスプライスおよび前記メカニカルスプライスに挿入する光ファイバを把持する外被保持部材を収容し、前記メカニカルスプライスと該メカニカルスプライスに接続した光ケーブルとを固定支持する光ファイバ接続器であって、
前記メカニカルスプライスおよび前記外被保持部を固定する下部ケースと、
前記下部ケースに嵌合装着され、前記下部ケースに固定された前記メカニカルスプライス及び前記外被保持部材を収容する収容空間を画成する上部ケースと、
前記下部ケースと上部ケースとの突き合わせ部を封止して、前記収容空間を防水空間とするパッキンと、
を備えたことを特徴とする光ファイバ接続器。 - 前記パッキンの前記光ケーブルが挿通する部位の壁部には、前記光ケーブルを割り込ませる切り込みが形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続器。
- 前記下部ケース及び上部ケースの外面の角部及び稜線部には、面取りが施されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファイバ接続器。
- 前記防水空間には、前記メカニカルスプライスから取り外した楔部材を収容しておく余空間が残るように、前記下部ケースと前記上部ケースとが寸法設定されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の光ファイバ接続器。
Priority Applications (1)
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