JP2003220888A - 車両用トノカバー装置 - Google Patents

車両用トノカバー装置

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JP2003220888A
JP2003220888A JP2002023424A JP2002023424A JP2003220888A JP 2003220888 A JP2003220888 A JP 2003220888A JP 2002023424 A JP2002023424 A JP 2002023424A JP 2002023424 A JP2002023424 A JP 2002023424A JP 2003220888 A JP2003220888 A JP 2003220888A
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裕之 江口
Hisasuke Ito
央輔 伊東
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 見映えを向上させた車両用トノカバー装置を
提供する。 【解決手段】 フック22をボード部22の下面に取付
けているため、フック22をケース6の引出開口13に
係合させてボード部22を水平保持している場合も、ト
ノカバー11を引き出した場合も、フック22がトノカ
バー11及びボード部22により隠されて見えず、見映
えが良い。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、車両用トノカバ
ー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ハッチバック型の自動車等において、リ
ヤシートの後方に形成されている荷室は、該荷室の前側
に設置されたケースから後側へ向けて引き出し自在なト
ノカバーが設けられている例がある。この場合、ケース
の内部には、巻取方向に回転付勢された巻取軸があり、
その巻取軸に巻取収納したトノカバーをケースの後面に
形成された引出開口から後方へ引き出せるようになって
いる。引き出されたトノカバーには、ラゲッジルームを
覆い隠す機能や、上部に小物を載せたりする機能がある
(類似技術として、特開2000−289529号公報
参照)。
【0003】このトノカバーにて覆われる荷室は四角形
状であるとは限らず、荷室の後壁を構成するバックドア
が後側へ湾曲しているような場合には、荷室の後部も後
側に湾曲した形状になる。すなわち、荷室には、トノカ
バーで覆える四角形なメイン室の後方に、トノカバーで
覆えない円弧状のサブ室が形成されることになる。その
ため、そのサブ室を覆うため、トノカバーの後端にサブ
室に応じた形状のボード部が結合される。
【0004】このボード部は、トノカバーの引出時に
は、両端部に形成された張出部を荷室側壁の凹部に係合
させて水平に保持される。また、トノカバーの巻取時
も、ケースから垂れ下がった状態だと、走行時に振動し
て異音を発するため、トノカバーの後端を、肉厚の係止
具を介してボード部の前端部に結合し、この係止具を引
出開口内に押し込んで係合させることにより、ボード部
を水平保持している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ボード部の前端部にケース
の引出開口内に押し込んで係合させる肉厚の係止具を形
成する必要があり、この係止具が、ケースの引出開口内
へ係合させた場合も、ケースから引き出した場合も、露
出状態にあって目立つため、見映えの点で不利であっ
た。
【0006】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、見映えを向上させた車両用ト
ノカバー装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、前後方向で略同一の幅を有するメイン室と、メイン
室の後端から幅を減少させつつ後方へ突出したサブ室と
から形成される荷室に用いられ、荷室の前方に巻取方向
へ回転付勢された巻取軸が内蔵されたケースを車幅方向
に沿って配し、ケース内の巻取軸にメイン室を覆うトノ
カバーを巻取収納可能で且つケースに形成された引出開
口からトノカバーを後方へ引出可能で、該トノカバーの
後端にサブ室を覆うボード部が結合されている車両用ト
ノカバー装置であって、前記ボード部の下面に引出開口
内に挿入可能な差込部を有するフックが取付けられ、該
差込部の下面に引出開口の下縁と係合する溝部を形成す
ると共に、該フックに下向きにストッパを形成し、該ス
トッパをケースの後面に当接させてボード部を水平に保
持する。
【0008】請求項1に記載の発明によれば、フックの
溝部の引出開口の下縁に対する係合と、ストッパのケー
スの後面に対する当接の2点支持より、フックに取付け
られたボード部を水平に保持することができる。そし
て、このフックは、ボード部の下面に取付けられている
ため、フックをケースの引出開口に係合させてボード部
を水平保持している場合も、トノカバーを引き出した場
合も、フックがトノカバー及びボード部により隠されて
見えず、見映えが良い。
【0009】請求項2に記載の発明は、トノカバーより
も車幅方向両側に張り出したケースの両端部から後方へ
突出した受部を形成すると共に、フックの両端部をボー
ド部から車幅方向両側へ突出させ、差込部を引出開口内
に挿入させてボード部を水平保持した際に、フックの両
端部が受部上に載った状態で支持される。
【0010】請求項2に記載の発明によれば、ケースの
両端部から後方へ突出した受部上に、ボード部から車幅
方向両側に突出させたフックの両端部を載せて支持して
いるため、ボード部の自重が受部にも分散され、引出開
口の下縁に集中することを防止できる。
【0011】請求項3に記載の発明は、受部の後端に上
向きの突起を形成した。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、受部の後
端に突起部を形成したため、受部上にフックを載せたり
外したりする動作を行う際に、無意識にフックの後端を
持ち上げて斜めにする動作を行うようになり、溝部と引
出開口の下縁との係脱を確実に行うことができる。すな
わち、フックの両端部を受部上に載せる際に、後側を上
げた斜め状態で載せることで、フックの下面の溝部を引
出開口の下縁に係合させ易くなり、また、受部からフッ
クの両端部を外す場合も、後側を上げた斜め状態にして
から外すことで、溝部と引出開口の下縁との係合が外れ
易くなる。
【0013】請求項4に記載の発明は、ボード部が、フ
ックを取付ける前側ボードと、該前側ボードに対してヒ
ンジを介して上側へ折り畳み自在に連結された後側ボー
ドとから構成され、折り畳んだ後側ボードの後端がケー
スの上面に位置する。
【0014】請求項4に記載の発明によれば、折り畳ん
だボード部を持ち上げて、フックをケースから外す場合
に、折り畳まれたボード部全体が、上側に折り畳まれて
ケースの上面に位置する後側ボードの後端を支点にした
円弧軌跡で持ち上がるため、フックの上昇軌跡が常に一
定になり、溝部と引出開口の下縁との係合が外れ易くな
る。
【0015】請求項5に記載の発明は、ボード部の前側
ボードと後側ボードの間に、上側に折り畳んだ後側ボー
ドを前側ボードに係止する係止手段を設けた。
【0016】請求項5に記載の発明によれば、上側に折
り畳まれた後側ボードを、係止手段により前側ボードに
係止することができるため、後側ボードのバタつきが防
止されると共に、折り畳まれたボード部が一体となっ
て、後側ボードの後端を支点にしたボード部の上昇軌跡
が一定になり、誰が行っても溝部と下縁との係合解除を
確実に行える。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施例を
図1〜図11に基づいて説明する。
【0018】自動車の後方の荷室Rは、前壁がリヤシー
ト1の背面により形成され、側壁がサイドトリム2によ
り形成され、後壁がバックドア3により形成されてい
る。荷室Rは、前方のメイン室Aと、後方のサブ室Bと
から形成されている。メイン室Aは前後方向で略同一幅
の四角形をしており、サブ室Bはバックドア3の湾曲形
状に応じて円弧縁を有する部分円形状をしている。尚、
図1上では明らかでないが、湾曲したバックドア3の側
方の下側にも、サイドトリム2が延びている。
【0019】荷室Rの側壁を形成するサイドトリム2に
おける前端位置と、サブ室Bの前端に相当する位置とに
は、それぞれ棚状の凹部4、5が形成されている。そし
て、前側の凹部4には、車幅方向に長いケース6の両端
に被せるように挿入されて該ケース6の「両端部」を構
成するエンドキャップ7が載せられている。
【0020】ケース6の内部には、前後に2つの巻取軸
8、9がそれぞれ設けられている。これらの巻取軸8、
9は、図示せぬスプリングによりそれぞれ巻取方向に回
転付勢され、前方及び後方へ引き出すトノカバー10、
11が巻取収納されている。各トノカバー10、11
は、巻取可能なように可撓性の布或いはフィルムで形成
されている。前側のトノカバー10は、前倒ししたリヤ
シート1の背面に係止されてリヤシート1を隠したり、
或いは天井に係止されて荷室Rと車室内を仕切るために
使用される。後側のトノカバー11は、後方へ引き出さ
れて、荷室Rのメイン室Aを覆い隠す。
【0021】ケース6の前後面には、それぞれトノカバ
ー10、11を引き出すための引出開口12、13が形
成されている。前側の引出開口12は、トノカバー10
の引き出し方向が上下で変化するため、上下寸法が大き
い。後側の引出開口13は、トノカバー11の引出方向
が水平に限定されるため、上下寸法が小さい。そして、
ケース6に被せられるエンドキャップ7にも、それぞれ
対応する上下寸法の切欠14、15が形成されている
(図5、図10参照)。
【0022】各エンドキャップ7からは、後方へ向けて
突出した状態の受部16がそれぞれ一体的に形成されて
いる。この受部16は、上面が若干後側に向けて下がっ
た傾斜状態になっており、その後端には、上向きの突起
16aが形成されている。
【0023】後側に引き出されるトノカバー11の後端
には、サブ室Bを覆い隠すボード部17が結合されてい
る。このボード部17は、サブ室Bに相応した部分円形
状で、樹脂製の前側ボード17aと後側ボード17bと
に分かれており、その間がトノカバー11と同じ材質の
ヒンジ18により結合されている。従って、このボード
部17は、ヒンジ18を中心に後側ボード17bを上側
に折り畳んで前側ボード17aの上に重ねることができ
る。
【0024】前側ボード17aと後側ボード17bとの
上面において、折り畳んだ状態で互いに向かい合う部分
には、「係止手段」としての面ファスナー19、20が
それぞれ設けられている。また、後側ボード17bを前
側ボード17aの上に折り畳んだ状態で、後側ボード1
7bの後端21は、ケース6の上面に位置する(図9参
照)。
【0025】ボード部17における前側ボード17aの
前端下面には、車幅方向に長いフック22が複数の図示
せぬネジにより取付けられている。このフック22の両
端部22aは、ボード部17よりも車幅方向外側へ突出
しており、トノカバー11の後方への引き出し時には、
サブ室Bの前端の凹部4に載せて、トノカバー11の引
き出し状態を保持し、ケース6内への巻取収納時にはエ
ンドキャップ7に形成された受部16上に載せることが
できる。
【0026】フック22の中央側の前側ボード17aに
て隠された部分には、前側ボード17aよりも前方へ突
出する差込部24が形成されている。この差込部24
は、引出開口13よりも厚さが小さく、引出開口13内
に容易に挿入することができる。この差込部24の下面
には、前端が引出開口13の下縁13aに係合する溝部
25が形成されている。
【0027】また、この溝部25の直後のフック22か
らは、下向きに突出するストッパ26が形成されてい
る。ストッパ26の前面には、滑り止め用の弾性部材2
7が貼着されている。このストッパ26は、差込部24
の溝部25を下縁13aに係合させた状態で、ボード部
17の自重によるモーメントでケース6の後面に当接
し、フック22及び前側ボード17aを水平に保持す
る。
【0028】そして、ボード部17における前側ボード
17aの後端下面中央には、前側ボード17aよりも後
方へ突出するプルハンドル28が取付けられている。こ
のプルハンドル28は、剛性のある樹脂製中空構造で、
全体が角形リング状をしており、前端がネジ29により
前側ボード17aの下面に取付けられ、後端のグリップ
部28aが前側ボード17aより後方へ突出している。
このプルハンドル28は、前側ボード17aの下面に取
付けられているため、ネジ29により取付けられるプル
ハンドル28の前側が、前側ボード17aにより隠され
て見えなくなり、見映えが良い。
【0029】また、このプルハンドル28の後端のグリ
ップ部28aは、荷室Rの後方から手を伸ばしてつかみ
易くするため、所定角度θ(図9参照)だけ下側に傾斜
している。すなわち、荷室Rの後方から手を伸ばす作業
者にとって、プルハンドル28を取付ける前側ボード1
7aの位置は比較的高いため、グリップ部28aの位置
を下げることにより、グリップ部28aをつかんで、ボ
ード部17及びトノカバー11の引き出し操作を容易に
している。
【0030】このプルハンドル28は、ボード部17及
びトノカバー11の引き出し操作のためだけでなく、後
側ボード17bの垂れ下がりを防止して、後側ボード1
7bによりサブ室Bの後方を覆った状態を維持する働き
もする。すなわち、ボード部17の後側ボード17bを
折り畳み状態から展開状態に戻した際に、このプルハン
ドル28の上に載せ、後側ボード17bによりサブ室B
の後側を覆った状態を維持する。
【0031】しかも、後側ボード17bのグリップ部2
8aに対応する位置には、グリップ部28aの前後を挟
むように係合するコ字形のホルダ30がネジ31により
取付けられている。従って、後側ボード17bを展開さ
せた際に、このホルダ30をグリップ部28aに係合さ
せることにより、後側ボード17bの上方へのバタつき
を防止することができる。
【0032】更に、ホルダ30の一方には、内向きの爪
32(図8参照)が形成され、この爪32がグリップ部
28aの対応部に形成された段部33に係合することに
より、両者の係合状態を確実にしている。このホルダ3
0は、後側ボード17bが上側に折り畳まれた状態で
は、後側ボード17bの上面で露出した状態になるた
め、見映えを考慮して、ホルダ30の底面に薄肉部34
(図11参照)を中心に開閉自在なカバー35を設け、
このカバー35で隠れる部位にネジ31を取付けてい
る。従って、ネジ31を取付けた後はカバー35がホル
ダ30の底面と同一面となるように嵌め込まれ、ネジ3
1が外部から見えないようにされている。
【0033】次に、この実施形態の作用を説明する。ト
ノカバー11をケース6内に巻き取り収納した状態で
は、フック22に形成された差込部24が、ケース6の
引出開口13内に挿入されて、その下面に形成された溝
部25を引出開口13の下縁13aに係合させると共
に、ストッパ26をケース6の後面に当接させているた
め、この溝部25とストッパ26との2点支持により、
ボード部17の前側ボード17aが水平に保持される。
【0034】また、ボード部17の後側ボード17bは
上側に折り畳まれているため、二つ折りした状態のボー
ド部17が、ケース6の後方で水平に保持されている。
このように、ボード部17をケース6から垂れ下げた状
態にするのではなく、ケース6の後方にしっかりと係合
させた状態で水平に保持するため、車両走行中であって
も、ボード部17が動いて異音を発生させるようなこと
はない。
【0035】また、上側に折り畳まれた後側ボード17
bと、前側ボード17aとは、それぞれに設けられた一
対の面ファスナー19、20同士を結合させることによ
り、互いに係止された状態になっているため、後側ボー
ド17bが前側ボード17aの上でバタついたりするこ
とはない。
【0036】更に、トノカバー11を巻取収納した状態
では、ボード部17から車幅方向両側に突出したフック
22の両端部22aが、ケース6のエンドキャップ7に
形成された受部16上に載っているため、ボード部17
の自重が受部16にも分散され、溝部25と係合した引
出開口13の下縁13aだけに集中することがなく、経
年変化による引出開口13の変形を防止することができ
る。
【0037】このようにトノカバー11を収納した状態
で、差込部24及びストッパ26を含むフック22は、
受部16に載せた両端部22aを除き、ボード部17の
下に隠れて見えず、見映えが良い。
【0038】そして、ボード部17及びトノカバー11
を引き出して荷室Rを覆う場合には、操作者は荷室Rの
後方から手を伸ばして、二つ折りされたボード部17か
ら後方へ突出しているプルハンドル28のグリップ部2
8aをつかむことになる。この際、グリップ部28aが
下側へ傾斜しているため、つかみ易い。
【0039】次に、フック22の両端部22aを受部1
6から外す操作になるが、受部16の後端には突起16
aが形成されているため、そのまま後方へ引くことはで
きず、一旦フック22の両端部22aの後端を持ち上げ
て斜め方向に引くことになる。
【0040】フック22の両端部22aの後端を持ち上
げて斜め状態にするため、差込部24の溝部25と引出
開口13の下縁13aとの係合が外れ易くなる。すなわ
ち、図7に示すように、前側ボード17aを斜めに引き
上げる力F1と、溝部25と下縁13aとの係合点Pに
働く反力F2から、係合を外す力F3が発生する。この
力F3により、係合点Pは上方へ移動し、やがて係合が
解除される。
【0041】しかも、この実施形態では、二つ折りした
ボード部17を一対の面ファスナー19、20で一体化
し、その後側ボード17bの後端21をケース6の上面
に位置させているため、プルハンドル28を手で持って
ボード部17を斜めにする際に、ボード部17及びフッ
ク22の両端部22aは、後側ボード17bの後端21
を支点にした一定の上昇軌跡を描くことになり、前述の
係合解除機能が確実に得られるようになる。
【0042】ケース6との係合が解除されたボード部1
7は、そのままプルハンドル28を持って後方へ引き出
され、ボード部17から車幅方向両側へ突出しているフ
ック22の両端部22aを、サイドトリム2の後方に形
成された凹部5内に入れて保持する。これにより、トノ
カバー11は巻取方向への付勢力により所定のテンショ
ンが付与された状態で、荷室Rのメイン室Aを覆うこと
ができる。また、ボード部17の前側ボード17aは、
バックドア3の下方のサイドトリム2に形成された凸部
36(図1参照)の上に載った状態で水平状態が維持さ
れる。尚、この凸部36は荷室Rの最後部でないため、
荷物の出し入れの邪魔にならない。
【0043】トノカバー11を張設した後に、一対の面
ファスナー19、20同士の結合力より強い力で、後側
ボード17bを引き起こしてサブ室B全体を覆う展開状
態にする。後側へ引き起こされた後側ボード17bは、
プルハンドル28のグリップ部28aの上に載った状態
で、グリップ部28aと同様の角度で支持されると共
に、後側ボード17bの上面に取付けられたホルダ30
がグリップ部28aに係合するため、車両走行時の振動
が加わっても、後側ボード17bがバタついたりするこ
とはない。更に、後方が若干下がった状態で保持された
後側ボード17bは、水平に保持される場合もよりも、
後方のバックドア3の窓から車内を見た場合において、
荷室Rを隠す機能が高い。
【0044】このようにして、荷室Rの全体がトノカバ
ー11とボード部17とにより覆い隠される。この状態
においても、両端部22a以外のフック22は、トノカ
バー11やボード部17に覆い隠されて見えず、見映え
が良い。また、プルハンドル28も前側ボード17a及
び後側ボード17bに隠されて見えず、見映えが良い。
【0045】そして、トノカバー11を再度ケース6内
に巻取収納する場合は、先とは逆の手順で行うが、最後
に、フック22の両端部22aを受部16上に載せる場
合も、受部16の後端の突起16aとの干渉を回避する
ために、フック22の両端部22aは後ろを持ち上げた
斜め状態にされるため、引出開口13内に挿入される差
込部24の溝部25と下縁13aとの係合が行い易い。
すなわち、差込部24を引出開口13内へ水平状態のま
ま挿入するよりも、後側を持ち上げた斜め状態にして挿
入し、その後に水平に戻した方が、溝部25が下縁13
aに対して係合し易い。
【0046】尚、以上の説明において、差込部24の下
面に形成される溝部25は、結果として溝部形状になれ
ば良く、差込部24の前端に下向きの突起や爪を形成す
ることにより、その後方に結果的に形成される「溝部」
であって良い。また、溝部25の幅も、下縁13aを受
け入れて、下縁13aの前面と係合できれば良く、下縁
13aよりも大きな幅で形成されていても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るトノカバー及びボ
ード部で覆われた荷室を示す平面図。
【図2】トノカバーの引き出し状態を示す斜視図。
【図3】トノカバーの巻取状態を示す斜視図。
【図4】図3中矢示SA−SA線に沿う断面図。
【図5】図3中矢示SB−SB線に沿う断面図。
【図6】引出開口と差込部を示す拡大断面図。
【図7】差込部と引出開口との係合が外れる際の力の作
用を示す断面図。
【図8】図2中矢示SC−SC線に沿う断面図。
【図9】図3中矢示SD−SD線に沿う断面図。
【図10】ケースの端部を示す拡大斜視図。
【図11】ホルダを示す斜視図。
【符号の説明】
6 ケース 7 エンドキャップ(両端部) 8、9 巻取軸 10、11 トノカバー 12、13 引出開口 13a 下縁 16 受部 16a 突起 17 ボード部 17a 前側ボード 17b 後側ボード 18 ヒンジ 19、20 面ファスナー(係止手段) 21 後側ボードの後端 22 フック 22a 両端部 24 差込部 25 溝部 26 ストッパ 28 プルハンドル 28a グリップ部 30 ホルダ R 荷室 A メイン室 B サブ室
フロントページの続き (72)発明者 江口 裕之 愛知県名古屋市中区上前津1丁目4番5号 林テレンプ株式会社内 (72)発明者 伊東 央輔 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 Fターム(参考) 3D022 BA03 BB03 BB04 BC06 BC15

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後方向で略同一の幅を有するメイン室
    と、該メイン室の後端から幅を減少させつつ後方へ突出
    したサブ室とから形成される荷室に用いられ、 該荷室の前方に巻取方向へ回転付勢された巻取軸が内蔵
    されたケースを車幅方向に沿って配し、ケース内の巻取
    軸にメイン室を覆うトノカバーを巻取収納可能で且つケ
    ースに形成された引出開口からトノカバーを後方へ引出
    可能で、該トノカバーの後端にサブ室を覆うボード部が
    結合されている車両用トノカバー装置であって、 前記ボード部の下面に、引出開口内に挿入可能な差込部
    を有するフックが取付けられ、該差込部の下面に引出開
    口の下縁と係合する溝部を形成すると共に、該フックに
    下向きにストッパを形成し、該ストッパをケースの後面
    に当接させてボード部を水平に保持することを特徴とす
    る車両用トノカバー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両用トノカバー装置
    であって、 前記トノカバーよりも車幅方向両側に張り出したケース
    の両端部から後方へ突出した受部を形成すると共に、フ
    ックの両端部をボード部から車幅方向両側へ突出させ、
    差込部を引出開口内に挿入させてボード部を水平保持し
    た際に、フックの両端部が受部上に載った状態で支持さ
    れることを特徴とする車両用トノカバー装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の車両用トノカバー装置
    であって、 前記受部の後端に、上向きの突起を形成したことを特徴
    とする車両用トノカバー装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車
    両用トノカバー装置であって、 前記ボード部が、フックを取付ける前側ボードと、該前
    側ボードに対してヒンジを介して上側へ折り畳み自在に
    連結された後側ボードとから構成され、折り畳んだ後側
    ボードの後端がケースの上面に位置することを特徴とす
    る車両用トノカバー装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の車両用トノカバー装置
    であって、 前記ボード部の前側ボードと後側ボードの間に、上側に
    折り畳んだ後側ボードを前側ボードに係止する係止手段
    を設けたことを特徴とする車両用トノカバー装置。
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