JP2003235654A - 取付具 - Google Patents

取付具

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JP2003235654A
JP2003235654A JP2002039611A JP2002039611A JP2003235654A JP 2003235654 A JP2003235654 A JP 2003235654A JP 2002039611 A JP2002039611 A JP 2002039611A JP 2002039611 A JP2002039611 A JP 2002039611A JP 2003235654 A JP2003235654 A JP 2003235654A
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Yoichi Yoshida
陽一 善田
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武男 佐川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】取付面側には何ら新たな加工を施さずともよ
く、簡単な構成で、確実に取付面からの抜けを防止でき
る取付具を提供する。 【解決手段】パネルPの前面P1に形成されたフック孔
FHに引っ掛け得る爪部Fを有し、キャビネット1を爪
部Fを設けた側と反対側に形成したキャビネネット側取
付部81に固定し得るブラケット本体8と、フック孔F
Hに爪部Fを引っ掛けて係合させた状態でこの爪部Fが
フック孔FHとの係合を解除する係合解除方向に移動す
るのを禁止する別体のロック部材9とを備えてなり、こ
のロック部材9を、ブラケット本体8をロックするロッ
ク位置(l)に配置した状態で、キャビネット取付部8
1に取り付けられたキャビネット1によってロック位置
(l)側に押さえられるように構成したブラケット7。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フック孔が形成さ
れた取付面に対して被取付物を取り付けるための取付具
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば家具類などの被取付物をフ
ック孔を形成した取付面に対して取り付ける場合に、例
えば前記フック孔に引っ掛け得る爪部と、この爪部を設
けた側と反対側に形成され被取付部に取り付け得る取付
部とを備えたブラケットを利用して取り付けるようにす
ることがある。このようなブラケットは、不測の外力が
作用にした場合に、爪部のフック孔に対する引っ掛かり
が外れてしまい、取付面から外れてしまう場合があるの
で、取付面に対してネジ止めするなどして、抜け防止を
図ったものなどが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ものであると、取付面側にねじ孔を設けるなどの加工を
別途施さねばならず、製作への負担が大きくなってしま
うとともに、取付作業においても工具などを必要として
煩雑なものとなってしまうという不具合を生じることと
なった。
【0004】そこで、これらの課題を解決すべく、取付
面側には何ら新たな加工を施さずともよく、簡単な構成
で確実に取付面からの抜けを防止できる取付具を提供す
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、フ
ック孔が設けられた所定の取付面に、引っ掛けることが
できる爪部と、この爪部が設けられた側と反対側に形成
され被取付物を取り付け得る取付部とを具備した取付部
本体と、爪部をフック孔に引っ掛けた状態で爪部がフッ
ク孔との係り合わせを外す方向に移動するのを禁止する
ロック要素とを備えてなり、このロック要素を前記取付
具本体をロックするロック位置に配置した状態で、前記
取付部に取り付けられ取付状態にある被取付物によって
移動しないようにロック位置側に付勢されるように構成
した取付具である。
【0006】ここで、ロック要素は、取付具本体と一体
に設けられたものでも別体に設けられたものでもよい。
【0007】また、被取付物によって押さえられるよう
にするとは、例えば、被取付物に設けた押付機構のよう
なものや被取付物に形成された面など、被取付物を構成
する部材等によって押さえられるように構成することで
ある。
【0008】このようなものであれば、ロック要素をロ
ック位置に配置することで、爪部が、フック孔から抜け
て外れてしまうことを防止することができるようになる
ので、取付面側には何ら加工を施すことなく、簡素な構
成によって抜け防止を可能とした取付具を提供できるよ
うになる。さらに、このロック要素をロック位置に配置
させた状態を被取付物によって移動しないようにするこ
とができるようになるため、確実な抜け防止が可能とな
る。
【0009】そして、このようなロック要素として簡素
で好適な具体的態様としては、ロック要素が、フック孔
に差し込み可能な差込部と、この差込部をフック孔に差
し込んだ状態で被取付物の背面に当接する当接面とを設
けて、差込部をフック孔に差し込んだ状態をロック位置
とし、この状態のロック要素を取付位置に配置した被取
付物の背面で当接面を押すことでロック位置側に押さえ
られるようにしたものが挙げられる。このようなもので
あれば、抜け防止のために、被取付物に対しても何ら加
工することなく利用することができるようになる。
【0010】そして、このようなロック要素を取り扱い
易くするためには、差込部をフック孔へ差し込んだ状態
へ移動させるための操作部を設けることが望ましい。
【0011】また、より簡素な構成とするためには、こ
の操作部に当接面を備えておき機能を兼用させるように
することが望ましい。
【0012】また一方、ロック要素の具体的な態様とし
て、取付具本体とは別体に設けられたものが挙げられ、
例えば、取付具本体に形成した切欠部内でロック位置と
この取付具本体のロック状態が解除される退避位置との
間で移動可能に保持されるように構成するようすれば、
簡素な構成となり好適である。
【0013】さらに、このような切欠部内に保持される
ロック要素を目立たせず、ブラケットの外観を良好なも
のとするためには、ロック要素を、ロック位置において
切欠部の少なくとも一部に嵌まり、取付部本体と外観上
一体化する形状をなすように構成すると好適である。
【0014】また、より厳重な取付具の抜け防止を図る
ためには、爪部を、フック孔に対応して上下方向に並ぶ
複数の下向爪と、これら複数の下向爪の上方に設けた上
向爪とするとから構成することが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。
【0016】本実施形態に係る被取付物たるキャビネッ
ト1は、図1、2に示すように、前面に開口する収納空
間を有した箱体状の収納部2と、この開口を閉止する閉
止位置(m)と前記開口を開成位置(n)との間を移動
する扉3と、この扉3を開閉可能に支持する支持機構4
とを備えてなるものである。なお、図2は、後述する外
側板242を取り外して側板24内部の内部の様子を視
認可能に示したものである。
【0017】この収納部2は、板金素材からなる平面視
矩形状の天板21と、この天板21と平面視同形状をな
す図示しない底板と、これら天板21と底板との間に位
置する正面視縦長の矩形状の背板23と、この背板23
の端部から扉3の形状に合わせて前方に膨出する側面視
部分円弧状をなす左右一対の側板24とを具備してな
る。この側板24は、内側板241と外側板242とか
らなり、これら外側板242と内側板241との間に空
間を有する二重構造をなしている。そして、この空間内
には、内側板241を補強するための仕切り板5を配し
ている。
【0018】この仕切り板5の前側の空間SP1に、前
記支持機構4が配設するとともに、この前側の空間SP
1を前方に開口させた図示しない前スリットを形成し
て、この支持機構4を構成する支持アーム41をこの前
スリットから前方に向けて延ばし設けて扉3を開閉可能
に支持するようにしている。そして、この支持アーム4
1は、空間内に設けられた軸42によって回動可能に支
持されており、この前スリットの上下方向に沿って回動
することによって、扉3を閉止位置から開成位置まで移
動させることになる。
【0019】一方、後側の空間SP2を背面側に開口さ
せた後スリットSLを形成して、後述するキャビネット
側取付部81を挿入できるようにしている。具体的に
は、この後スリットSLは、図8、10に示すように、
外側板242の後端を内側に折り曲げた後屈曲部242
1と、背板23の側端とが当接する部分に設けられたも
ので、これら後屈曲部2421と背板23の側端とを跨
るように略細長矩形状に切り欠いて設けたものである。
そして、内側板241に取り付けた上下の補強部材6
1、62の外側板242側への突出幅を、後述するブラ
ケット本体8のキャビネット側取付部81がこの後スリ
ットSLの内部に挿入した状態で当接する寸法に設定す
るとともに、この後スリットSLの内部の幅寸法を、キ
ャビネット側取付部81がこの後スリットSL内部に挿
入した状態で大きくぐらつかない程度に設定している。
さらに、キャビネット側取付部81の後スリットSLへ
の挿入動作がスムーズに行われるように、上下の補強部
材61、62の後スリットSLの開口縁部側に位置する
上下2つのコーナ部分を切り欠いて、この後スリットS
Lの開口縁部から内部へ狭まっていくテーパ面Tを形成
している。
【0020】しかして、本実施形態においては、このキ
ャビネット1を取付面たるパネルPの前面P1に、取付
具たるブラケット7を利用して取り付けるようにしてい
る。
【0021】ブラケット7は、図示したようにブラケッ
ト本体8と、ロック要素たるロック部材9とを備えてな
り、このロック部材9をブラケット本体8をロック位置
(l)に配置した状態で、当該ブラケット本体8に取り
付けたキャビネット1によってロック位置(l)側に押
さえられるように構成して、ブラケット本体8がパネル
Pの前面P1から抜けないように図ったものである。
【0022】ブラケット本体8は、フック孔FHが形成
されたパネルPの前面P1に引っ掛け得る爪部Fと、こ
の爪部Fを設けた側と反対側に形成されキャビネット1
を取り付け得る取付部たるキャビネット側取付部81と
を具備したものである。詳述すれば、前記キャビネット
1よりも板厚寸法が大きな板状の板金素材を折り曲げ加
工を施して成形することによって、前記キャビネット側
取付部81と、このキャビネット側取付部81の後端か
らキャビネット1の幅方向に沿って当該キャビネット1
の側端に向かって伸びた折曲部82と、この折曲部82
の側端から後方へ向かって設けられ前記爪部Fを備えた
パネル側取付部83と、このパネル側取付部83及び前
記折曲部82の下端から一体的に延長させてなる操作部
84とを設けて構成したものである。また、このブラケ
ット7は、前記キャビネット側取付部81、折曲部82
及びパネル側取付部83に跨るように水平方向に沿って
矩形状に切り欠いた切欠部85を設けている。なお、こ
のブラケット7の素材としては、例えばスチールなど剛
性を有するものを使用するのが好ましい。また、本実施
形態においては、図1に示すように、キャビネット1の
背面側の左右両側端近傍に配されるものである。
【0023】キャビネット側取付部81は、図4に示す
ように側面視縦長の略矩形をなすものであり、キャビネ
ット1を固定するねじVをねじ込み可能なねじ孔e1、
e2と、当該キャビネット側取付部81を後スリットS
Lに挿入して係り合わせる際にガイド部として機能する
傾斜部81aを備えたものである。ねじ孔e1、e2
は、このキャビネット側取付部81の上下2箇所に設け
たものである。そして、上方側のねじ孔e1は、内側板
241及び前記補強部材61に連通するように設けられ
たねじ挿通孔f1に対応した位置に設けられている。ま
た、下方側のねじ孔e2は、内側板241及び補強部材
62に連通するように設けられたねじ挿通孔f2に対応
する位置に設けられている。なお、これらねじ挿通孔f
1、f2は、本実施の形態においては、例えば金属を素
材とした筒状のものを内側板241と、補強部材61、
62とに貫通するように取り付けることで構成してい
る。傾斜部81aは、キャビネット側取付部81の上端
後側のコーナ部分を略三角形状に切り欠いた形状に成形
することで形成されるもので、前方に向かって上昇する
方向に沿った傾斜を有するものである。また、このキャ
ビネット側取付部81の上端81bは、後スリットSL
の内部に設けられた下向き面たる天板21の下向き面2
1a(図9参照)に当接するような高さ寸法に設定され
ており、この上端81bを下向き面21aに当接するこ
とでキャビネット1とブラケット7とをネジVによって
固定する際に、上下方向の位置決めができるようにして
いる。
【0024】折曲部82は、このキャビネット側取付部
81を後スリットSLに挿入した状態で、その前向き面
82aを背板23の背面に当接させて当該ブラケット7
によるキャビネット1の支持を安定化させるものであ
る。
【0025】パネル側取付部83は、この折曲部82の
後端から、フック孔FHに対して直交する向きに延ばし
設けられたものである。なお、このパネル側取付部83
の外側端面83aを、前記キャビネット側取付部81を
後スリットSLに挿入した状態において、前記外側板2
42の外側端面242aと面一になるように設定して、
前方から見た場合にブラケット7を隠蔽させキャビネッ
ト1の外観を良好なものとしている。
【0026】そして、このパネル側取付部83に設けら
れた爪部Fは、フック孔FHに対応して上下方向に並ぶ
複数の下向爪F1と、これら複数の下向爪F1の上方に
設けた上向爪F2とからなるものである。下向爪F1
は、後方に突出した支持部F11と、この支持部の後端
から下向きに突出させた爪本体F12とを一体に設けた
ものである。そして、この爪本体F12の上下寸法及び
厚み幅寸法が、フック孔FHの上下幅寸法及び左右幅寸
法より若干小さくなるように設定されたものである。ま
た、上向爪F2は、後方に突出した支持部F21と、こ
の支持部F21の後端から上向きに突出させた爪本体F
22とを一体に設けたものである。支持部F21は、下
向爪F1の支持部F11とその上下寸法を略同一にした
ものである。また、爪本体F22は、その上下寸法を、
フック孔FHの上下寸法より大きくなるように設定して
あり、下向爪F1がフック孔FHから水平方向に移動し
て抜けることができる高さ位置まで上動したとしても、
支持部F21の上方に突出する前向き面F22aがパネ
ルPの内面に当接することによってブラケット本体8の
抜け防止ができるようにしている。なお、この爪本体F
22aの前向き面F22aは、爪本体F12の前向き面
F12aと、面一になるようにしている。しかして、こ
のように爪部Fを、上向爪F2をその最上部に設けて構
成しているため、この爪部Fとフック孔FHとの係合を
解除する場合は、一端ブラケット本体8を上向きに持ち
上げてから、ブラケット本体8を斜めにして下方を前に
向けて引くように、下向爪F1を外していき、最後に上
向爪F2を外していくこととなる。
【0027】操作部84は、このパネル側取付部83と
前記折曲部82とを、その下端部分を下方に延長するよ
うに一体的に設けて、パネル側取付部83の下方に位置
するものである。また、この下端84aを、キャビネッ
ト1の下端位置と略一致させるかあるいは若干上方に位
置するように設定して、前方から見た場合にブラケット
7を隠蔽してキャビネット1の外観を良好なものとして
いる。そして、図9に示したように、前記パネル側取付
部83をパネルPに取り付けておいて、キャビネット1
を持ち上げて後スリットSLと前記キャビネット側取付
部81とを近づけ、これら後スリットSLとキャビネッ
ト側取付部81とを係り合わせを開始しようとする位
置、すなわち、後スリットSL内へのキャビネット側取
付部81の挿入動作を行う寸前の係り合い準備状態
(J)において、下方から手で把持してこのキャビネッ
ト側取付部81の位置調整を行うことができるものであ
る。
【0028】一方、ロック部材9は、フック孔FHに爪
部Fを引っ掛けて係合させた状態で、爪部Fがフック孔
FHとの係合を解除する係合解除方向に移動するのを禁
止するもので、板金素材を折り曲げ加工することによっ
て、差込部91と、キャビネットに当接する当接面を備
えた操作部92とを形成し、平面視略L字型をなすよう
に設けたものである。また、ブラケット本体8とは別体
に設けられ前記切欠部85内で移動可能に保持されてい
るものである。具体的には、切欠部85をこのロック部
材の上下寸法と略一致させるように設定して、このロッ
ク部材9のその上端と下端とをこの切欠部85にほぼ密
着させた状態且つ移動可能な状態で保持されている。さ
らに、ブラケット本体8と略同一厚み幅を有する同素材
のものによって成形したものである。
【0029】差込部91は、側面視矩形状をなし前記フ
ック孔FHに差し込み可能なものである。具体的には、
その上下寸法を、フック孔FHの上下寸法と略一致させ
るとともに、その内部に当該ロック部材9を保持させる
前記切欠部85を形成する位置を調整して、爪部Fをフ
ック孔FHに引っ掛けた状態で所定ピッチで設けられて
いるフック孔FHのうち所定のフック孔FHに差し込め
るように構成したものである。しかして、前記差込部9
1が、フック孔FHに差し込まれると、この差込部91
を切欠部85内においてその上端及び下端をほぼ密着さ
せた状態で保持しているブラケット本体8は上動ができ
なくなり、すなわち、ブラケット本体8の爪部Fがフッ
ク孔FHとの係合を解除する係合解除方向への移動を禁
止されることとなる。
【0030】操作部92は、この差込部91から連続し
て直交する向きに折り曲げて正面視略矩形状に成形した
ものである。すなわち、この操作部92と前記差込部9
1と平面視L字形状を成す。この幅方向の寸法(左右幅
寸法)は、折曲部82の幅方向の寸法(左右幅寸法)よ
り若干大きく設定されている。また、その前向き面92
aは、ロック位置(l)において折曲部82の前向き面
82aと面一になり、キャビネット1の背面を構成する
背板23の背面23a及び外側板242の後屈曲部24
21の背面2421aに当接する当接面として機能す
る。さらに、図7に示すように、折曲部82の前方にで
きる空間部分においてこの前向き面92aを指で押すこ
とで、ブラケット7をパネルPの前面P1に取り付けた
状態で、当該ロック部材9を退避位置(t)からロック
位置(l)へ移動させることができるようにしている。
【0031】次に、このように構成したブラケット7を
用いて、キャビネット1を、パネルPの前面P1に取り
付ける場合に付いて述べる。
【0032】まず、ブラケット本体8を、パネル側取付
部側83からパネルPに近づけていき、このブラケット
本体8の上方側を後方に傾けて爪部Fの最上部に位置す
る上向爪F2をフック孔FHに挿入していく。そして、
このブラケット本体8の下方側を回動させつつ上方に持
ち上げてから、下向爪F1を対応するフック孔FHに水
平に挿入した後、落とし込んで引っ掛ける。次に、ロッ
ク部材を、図7に示すように、切欠部85内において退
避位置(t)に配置させ、前向き面92aを、後方へ指
で押すようにしてロック位置(l)へ移動させて、ブラ
ケット本体8を抜脱不能にロックする。なお、このロッ
ク位置(l)において、この操作部92の前端は折曲部
82の前端と略面一となり、すなわち、ロック部材9
は、切欠部85に嵌り込んで外観上折曲部82及びパネ
ル側取付部83とほぼ一体化したように見えることにな
る。
【0033】次に、図8に示すように、キャビネット1
をブラケット本体8よりも上方になるように持ち上げて
後方へ傾けるようにして、このようにロックされたブラ
ケット本体8のキャビネット側取付部81に対して、背
面から後スリットSLを近づけていく。そして、係り合
い準備状態(J)のキャビネット1の後スリットSL
に、キャビネット側取付部81が適正に挿入できるよう
に、操作部84を手で把持して操作し、キャビネット側
取付部81を適正な位置になるように調整して、傾斜部
81aを後スリットSLの開口縁部上端に当てて挿入方
向に誘導されながらキャビネット1の下端部側を後方へ
回動させるようにして後スリットSL内へ挿入する。ま
た、このキャビネット側取付部81を挿入する際に、幅
方向に多少ずれた場合には、後スリットSLの開口縁部
近傍のテーパ面Tに沿わせるように挿入していくように
する。そして、この状態からキャビネット1を下ろし、
キャビネット側取付部81の上端81bが、後スリット
SLの内部において天板21の下向き面21aに当接し
て上下方向の位置決めをして、図9に示すように、内側
板241の内側からネジVをねじ孔e1、e2に止める
ようにする。さらに、その前後方向の位置決めを、前記
仕切り板5にキャビネット側取付部81の前端を当接す
ることで行うようにしてもよい。しかして、キャビネッ
ト1は、キャビネット側取付部81に固定され、ブラケ
ット本体8を介してパネルPの前面P1に取り付けられ
た取付状態(T)となる。この際、図10に示すよう
に、この取付状態(T)としたキャビネット1の背面を
構成する背板23の背面23a及び外側板242の後屈
部2421の背面2421aが、ロック部材9の前向き
面92aに当接して後方へ付勢するように押し付けるた
めに、爪部Fがフック孔FHから外れる方向へ動くこと
は禁止され、このブラケット本体8は、パネルPの前面
P1に極めて強固に取り付けられることとなる。
【0034】以上詳述したように、本実施の形態におけ
るブラケット7は、ロック部材9によって、パネルPの
前面P1に設けたフック孔FHから爪部Fが外れてしま
うのを防止することができ、パネルP側に対して何らあ
たらな加工を施すことなく、また、簡単な構成でブラケ
ット本体8のパネルPからの抜け防止を図ることができ
る。さらに、このロック部材9をロック位置(l)に配
置させた状態をキャビネット1の背面で押さえるように
して維持させることができるため、抜け防止を極めて確
実に行うことができる。このため、キャビネット1を、
パネルPの前面P1に対して安定して取り付けられるこ
とにもなる。
【0035】また、ロック部材9を、フック孔FHに差
し込まれる差込部91と、キャビネット1の背面に当接
する前向き面92aとを備えて構成したので、被取付物
であるキャビネット1側にも加工を施すことなく、その
まま取付状態としたキャビネット1を利用してこのロッ
ク部材9の抜け防止を実現することができる。
【0036】また、ロック部材9に、指で押すようにし
て操作することができる操作部91を設けたので、退避
位置(t)からロック位置(l)への移動を簡単に行う
ことができる。すなわち、ロックのための作業を、工具
などを用いることなく簡単なものとすることができる。
【0037】さらに、この操作部92の前向き面92a
を、キャビネット1の背面に当接する当接面としての機
能を兼用させるようにしたので、ロック部材9の構成を
極めて簡素なものとすることができる。
【0038】一方、ロック部材9を、ブラケット本体8
とは別体で設けたので、例えば、初めにブラケット本体
8をパネルPの前面P1に取り付ける際など、必要ない
場合は外すことができ、ブラケット7の使い勝手を良好
なものとしている。
【0039】また、切欠部85内で別部材を介すること
なく、保持させるようにしたので、ブラケット本体8に
は、この切欠部85を設けるのみで良く、製作に負担を
かけない。
【0040】また、ロック部材9を、切欠部85の折曲
部82及びパネル側取付部83に設けられた範囲に嵌ま
り込んで外観上一体化する形状をなすように成形したの
で、このロック部材9でブラケット本体8を抜脱不能に
ロックさせた後、このロック部材9をブラケット本体8
から目立たせ無いようにできる上、本実施の形態では、
このブラケット本体8を、その外側端に当たるパネル側
取付部83の外側端面83とキャビネット1の外側端面
241aとを一致させてキャビネット1から目立たない
ように構成しているので、キャビネット1全体の外観を
良好にすることにもつながる。
【0041】また、爪部Fを、フック孔FHに対応して
上下方向に並ぶ複数の下向爪F1とこれら下向爪F1の
上方に設けた上向爪F2とから構成したので、この上向
爪F2によってもブラケット本体8が水平方向に抜けて
しまうことを防ぐことができ、抜け防止効果を一層厳重
なものとすることができる。
【0042】さらに、本実施形態特有の効果として、ロ
ック部材9の形状を、左右両側において使用されるのブ
ラケット本体8どちらに対しても使用可能なものとした
ので、製作の利便性を図ることもできる。
【0043】また、ロック部材9の操作部92を、ブラ
ケット本体8のキャビネット1を当接して支持させるよ
うにキャビネット取付部81とパネル側取付部83との
間にこれらと直交するように設けた折曲部82の前方に
できる空間部分において操作可能なものとしているた
め、本実施形態におけるブラケット本体8の形状を有効
に活かすとともに、取付面であるパネルPの前面P1の
正面からロック部材9を操作することができる使用勝手
のよいブラケット7を提供することができる。
【0044】また、爪部Fをフック孔FHに引っ掛ける
ことでパネルPの前面P1にブラケット本体8を取り付
けた後で、別体に設けたロック部材9を退避位置(t)
からロック位置(l)に移動させるようにしているの
で、引っ掛ける動作とロックの動作とを別個に行なうこ
とができ、ロックのための作業が簡単になる。
【0045】なお、本発明は、本実施形態に限られな
い。
【0046】特に、取付具及びロック要素の形状は、本
実施の形態のブラケット本体8及びロック部材9のよう
なものに限らず、適宜のものであってよい。
【0047】さらに、ロック要素は、取付具本体と一体
に設けられたものであってもよい。
【0048】また、本実施の形態のように被取付物たる
キャビネット1の背面によって、ロック部材9をロック
位置へ押すように構成したもののみならず、被取付部材
にロック要素をロック位置側へ押圧するような別部材を
設けたものであってもよい。
【0049】その他、各部の具体的構成についても上記
実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱
しない範囲で種々変形が可能である。
【0050】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0051】すなわち、本発明によれば、ロック要素を
ロック位置に配することで、爪部とフック孔との係合が
外れるのを防止できるので、取付面側に何ら加工を施す
ことなく、簡単な構成で取付具の抜け防止を実現でき
る。さらに、取付具に固定した被取付物によって、この
ロック要素のロック位置を維持させることができるの
で、確実な抜け防止をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す全体図。
【図2】同実施形態におけるキャビネットの外側板を取
り外した様子を示す斜視図。
【図3】同実施形態を示す全体斜視図。
【図4】同実施形態を示す側面図。
【図5】同実施形態を示す平面図。
【図6】同実施形態を示す背面図。
【図7】同実施形態におけるロック部材の移動の様子を
示す斜視図。
【図8】同実施形態におけるキャビネットの取付の様子
を示す説明図。
【図9】同実施形態におけるキャビネットのブラケット
への固定の様子を示す斜視図。
【図10】図1におけるX−X端面図。
【符号の説明】
1・・・被取付物(キャビネット) P1・・・(取付面)パネルの前面 23a、2421a・・・被取付物の背面(背面) 7・・・取付具(ブラケット) 8・・・取付具本体(ブラケット本体) 81・・・取付部(キャビネット側取付部) 85・・・切欠部 9・・・ロック要素(ロック部材) 91・・・差込部 92・・・操作部 92a・・・当接面(前向き面) F・・・爪部 F1・・・下向爪 F2・・・上向爪 FH・・・フック孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 善田 陽一 大阪市東成区大今里南6丁目1番1号 コ クヨ株式会社内 (72)発明者 佐川 武男 東京都大田区大森北1丁目18番2号 共栄 工業株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の取付面に形成されたフック孔に引っ
    掛け得る爪部を有し、被取付物を前記爪部を設けた側と
    反対側に形成した取付部に取り付け得る取付具本体と、
    前記フック孔に爪部を引っ掛けて係合させた状態で、こ
    の爪部がフック孔との係合を解除する係合解除方向に移
    動するのを禁止するロック要素とを備えてなり、 このロック要素を、前記取付具本体をロックするロック
    位置に配置した状態で、前記取付部に取り付けられた被
    取付物によってロック位置側に押さえられるようにした
    取付具。
  2. 【請求項2】ロック要素が、フック孔に差し込み可能な
    差込部と、前記差込部をフック孔に差し込んだ状態で被
    取付物の背面に当接し得る当接面とを備えたものである
    請求項1記載の取付具。
  3. 【請求項3】さらに、差込部をフック孔へ差し込むため
    の操作部を備えている請求項2記載の取付具。
  4. 【請求項4】当接面が、操作部に備えられたものである
    請求項3記載の取付具。
  5. 【請求項5】ロック要素が、取付具本体とは別体に設け
    られこの取付具本体に形成した切欠部内で、ロック位置
    と取付具本体のロック状態が解除される退避位置との間
    で移動可能に保持されるものものである請求項1乃至4
    記載の取付具。
  6. 【請求項6】ロック要素が、ロック位置に配置された状
    態で切欠部の少なくとも一部に嵌まって取付部本体と外
    観上一体化する形状をなすものである請求項5記載の取
    付具。
  7. 【請求項7】爪部を、フック孔に対応して上下方向に並
    ぶ複数の下向爪と、これら複数の下向爪の上方に配した
    上向爪とから構成した請求項1乃至6記載の取付具。
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KR100669041B1 (ko) 2006-09-22 2007-01-16 이철호 이탈방지용 조립식 철재서가
CN106473469A (zh) * 2015-09-02 2017-03-08 森特士兴集团股份有限公司 一种储物柜用悬挂式多层隔板
EP3260015A1 (en) * 2016-06-21 2017-12-27 Industrias Auxiliares, S.A. Furniture hanger with anti-tipping protection

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