JP3170751B2 - カップホルダー - Google Patents

カップホルダー

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JP3170751B2
JP3170751B2 JP12782897A JP12782897A JP3170751B2 JP 3170751 B2 JP3170751 B2 JP 3170751B2 JP 12782897 A JP12782897 A JP 12782897A JP 12782897 A JP12782897 A JP 12782897A JP 3170751 B2 JP3170751 B2 JP 3170751B2
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智幸 細谷
光雄 鎌田
徹 近藤
正美 米倉
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の室内に設
置されるカップホルダーの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種カップホルダーとして、例
えば、実開平2−48444号公報や特開平2−744
30号公報・特開平2−102841号公報に示すもの
が存する。これら従来のカップホルダーは、具体的には
図示しないが、いずれも、自動車室内の空所に固定され
るハウジングと、カップの保持孔を有してカップの側部
を支持する側部支持部材と、該側部支持部材に回動可能
に枢着されて上記カップの底部を支持する底部支持部材
とを備える構成となっている。
【0003】そして、実際の使用に際しては、ハウジン
グ内に移動可能に支承されている側部支持部材をハウジ
ング内から引き出せば、底部支持部材が自重により回動
して、上記側部支持部材の保持孔の下方に待機するの
で、後は、当該保持孔内にカップを差し入れて、その底
部を底部支持部材の載置面上に支持すれば、カップは側
部支持部材と底部支持部材とで確実に保持されることと
なる。逆に、側部支持部材をハウジング内に押し込む
と、底部支持部材がハウジングの口元部下縁で押圧され
て、側部支持部材の下面側に折り畳まれるので、これに
より、側部支持部材は底部支持部材と一緒にハウジング
内に没して、その不使用状態が得られることとなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、従来のカップ
ホルダーにあっては、側部支持部材をハウジング内から
引き出すだけで、カップを容易に保持できる利点を有す
ることとなるが、反面、底部支持部材自体は、カップの
支持位置から先には回動できない構造となっているの
で、カップホルダーとしての使用中に、保持されている
カップに上方から大きな下方向荷重が加わり、カップが
下方に押し下げられると、これに起因して、カップの底
部を支持する底部支持部材が破損する恐れを十分に有し
ていた。この為、従来のカップホルダーの下では、一
旦、底部支持部材が破損すると、再使用が不可能とな
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、斯る従来のカ
ップホルダーが抱える課題を有効に解決するために開発
されたもので、請求項1記載の発明は、カップの側部を
支持する側部支持部材と、カップの底部を支持する底部
支持部材とを備えるカップホルダーにおいて、底部支持
部材を上記側部支持部材に回動可能に枢着して、保持さ
れたカップに設定値以上の下方向荷重が加わった時に
は、底部支持部材が下方に移動し、その下方移動位置か
ら上方に押し上げれば、底部支持部材が正規の状態に復
帰できるように、底部支持部材を側部支持部材に係脱可
能に係合させる構成を採用した。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1を前提と
して、底部支持部材のカップ載置面は、正規の使用位置
では水平に伸び、下方移動位置では斜め下向きとなる構
成を採用した。
【0007】請求項3記載の発明は、請求項1を前提と
して、側部支持部材を内部に支承するハウジングを備
え、該ハウジングの下側口元部に底部支持部材を側部支
持部材に枢着する一対のアームを受け入れる2個の凹部
を形成すると共に、該各凹部間に突出壁を設ける構成を
採用した。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項1を前提と
して、側部支持部材又は底部支持部材のいずれか一方に
弾性係合爪を設け、他方に該弾性係合爪の段部面に係合
する係合面と弾性係合爪を係合解除方向へ押圧する押圧
面を有する係合肩を設けて、底部支持部材の正規の使用
位置では、係合肩の係合面が上記弾性係合爪の段部面に
係合し、底部支持部材の下方移動位置では、係合肩の係
合面が弾性係合爪の段部面から外れて、上記係合肩の押
圧面が弾性係合爪の段部を押圧する構成を採用した。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項1を前提と
して、保持されたカップに設定値以上の下方向荷重が加
わった時には、当該カップの上面が側部支持部材と面一
となるまで、底部支持部材が側部支持部材から降下する
構成を採用した。
【0010】請求項6記載の発明は、請求項1を前提と
して、保持されたカップに設定値以上の下方向荷重が加
わった時には、底部支持部材がカップを支持したまま降
下する構成を採用した。
【0011】請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求
項6を前提として、カップの保持状態では、側部支持部
材と底部支持部材とが、自動車の座席シート側から突出
して、自動車の昇降ステップの上方に位置する構成を採
用した。
【0012】依って、請求項1記載の発明によれば、保
持されたカップに設定値以上の下方向荷重が加わった時
には、側部支持部材との係合を解いて、底部支持部材が
下方に移動して、上記荷重を吸収することが可能となる
ので、底部支持部材の破損が効果的に防止でき、且つ、
下方移動位置から上方に押し上げれば、底部支持部材を
正規の状態に即座に復帰できる。請求項2記載の発明に
よれば、保持されたカップが底部支持部材の載置面から
離れて、下方へ容易に脱落し易いので、底部支持部材の
破損をより効果的に防止できる。請求項3記載の発明に
よれば、凹部の存在によって、底部支持部材を下方へ大
きく移動させることが可能となると共に、突出壁の存在
によって、ハウジングから側部支持部材が誤って引き出
されることを防止できる。
【0013】請求項4記載の発明によれば、弾性係合爪
の段部と係合肩の係合面との係合が外れて、底部支持部
材が下方に移動しても、係合肩の押圧面が弾性係合爪の
段部を押圧しているので、下方に移動した底部支持部材
がガタつく心配がなくなると共に、底部支持部材を正規
の状態に復帰させる場合でも、底部支持部材をそのまま
小さな力で押し上げるだけで済む。請求項5記載の発明
によれば、保持されたカップに加わった下方向荷重を側
部支持部材で受け止めることが可能となるので、当該荷
重の底部支持部材に対する衝撃を一層低減できる。請求
項6記載の発明によれば、底部支持部材がカップを支持
したまま降下するので、カップ内の液体が零れにくい。
【0014】請求項7記載の発明によれば、例え、カッ
プ内の液体が零れても、当該液体は清掃の容易な自動車
の昇降ステップ上に零れるだけであるから、自動車室内
のフロアカーペット等を汚損する心配が全くない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示する各好適な
実施の形態に基づいて説明する。まず、第一実施の形態
に係るカップホルダーCは、図1に示す如く、RV車の
如きワンボックスカー等において、特に、そのスライド
ドア1で開閉される昇降ステップ2と隣接する座席シー
ト3側に設置されるカップホルダーとして開発されたも
ので、図2にも示す如く、当該座席シート3を回転盤4
を介して回転可能に取り付けるシート基台5にブラケッ
ト6を設けて、当該ブラケット6にカップホルダーCを
固定して、その外周に対のトリム部材7を装着すること
により、使用時は、当該トリム部材7から上記昇降ステ
ップ2側の上方に突出させて、カップを保持できるよう
に構成したものである。尚、上記シート基台5は、車体
パネル側に設けられたスライドレール8を介して車体の
前後方向にのみ移動するものとする。
【0016】これを具体的に説明すると、第一実施例に
係るカップホルダーCは、図3に示す如く、上記ブラケ
ット6に固定される箱形のハウジング11と、カップの
側部を支持する保持孔12aを有する側部支持部材12
と、カップの底部を支持する載置面13aを有する底部
支持部材13とを備えるものである。
【0017】そして、ハウジング11と側部支持部材1
2の関係は、ハウジング11内の奥側に、押出ばね部材
14と一定方向に回動付勢されたカム溝を有するロック
部材15を設け、側部支持部材12の後端部側に、上記
ロック部材15のカム溝内を移動するピン部材16を設
けて、押出ばね部材14のばね圧に抗して、側部支持部
材12をハウジング11内に押し込むと、側部支持部材
12のピン部材16がロック部材15のカム溝に係止し
て、側部支持部材12がハウジング11の内部にロック
され、逆に、このロック状態において、側部支持部材1
2を若干内部に押し込むと、ピン部材16のロック部材
15のカム溝に対する係止が解かれるので、今度は、側
部支持部材12が上記押出ばね部材14のばね圧でハウ
ジング11から自動的に引き出される構成となってい
る。
【0018】又、側部支持部材12と底部支持部材13
との関係は、側部支持部材12の後部両側に一対の軸受
部17を設け、底部支持部材13の載置面13aから立
ち上がる一対のアーム13bの外面に軸部18を突設し
て、当該各軸部18を上記対応する軸受部17内に嵌入
することにより、底部支持部材13を側部支持部材12
に回動可能に枢着して、ハウジング11内から側部支持
部材12が引き出されると、底部支持部材13が自重に
より回動して、その載置面13aが上記側部支持部材1
2の保持孔12aの下方に待機し、逆に、側部支持部材
12をハウジング11内に押し込むと、底部支持部材1
3がハウジング11の口元部下縁で押圧されて、側部支
持部材12の下面側に折り畳まれる構成となっている。
【0019】そして、第一実施の形態に係るカップホル
ダーCにあっては、斯る構成を前提として、側部支持部
材12の後部側に、一対のJ字状を呈する弾性係合爪1
9を外向きに垂設する一方、底部支持部材13の載置面
13aと対向する上部側に、当該各弾性係合爪19を挿
通する一対の挿通窓20を開設して、該各挿通窓20の
外側縁に上記弾性係合爪19の段部19a面に係合する
係合面21aと、該弾性係合爪19を係合解除方向(内
側)へ押圧する押圧面21bを直交する状態に有する係
合肩21を設けると共に、ハウジング11の下側口元部
に上記底部支持部材13の各アーム13bを受け入れる
一対の凹部22を形成して、該各凹部22間に突出壁2
3を連設する構成を採用している。尚、弾性係合爪19
と弾性肩21とは、上記した逆の関係をもって、各支持
部材12・13に設けることも可能であるが、少なくと
も、弾性係合爪19の段部19a面は、上記係合肩21
の係合面21aとの係合を容易に解除できるように、傾
斜させておくものとする。
【0020】従って、側部支持部材12がハウジング1
1内から引き出された状態では、図4に示す如く、上記
底部支持部材13の各係合肩21の係合面21aが、側
部支持部材12の対応する弾性係合爪19の段部19a
面に係合するので、これにより、図5に示す如く、底部
支持部材13の載置面13aが側部支持部材12の保持
孔12aの真下に位置決めされて水平方向に延びて、カ
ップ40を載置支持することが可能となり、逆に、側部
支持部材12をハウジング11内に押し込むと、図6に
示す如く、底部支持部材13が側部支持部材12の下面
側に折り畳まれるので、これにより、その不使用状態が
得られることとなる。
【0021】依って、第一実施の形態に係るカップホル
ダーCにあっては、図7に示す如く、その不使用時は、
座席シート3の下部側から昇降ステップ2方向へ突出す
ることがないので、昇降ステップ2を利用したスムーズ
な昇降が保障でき、使用時は、図8に示す如く、押出ば
ね部材14のばね圧で、側部支持部材12が底部支持部
材13と一緒に昇降ステップ2の上方まで引き出される
ので、後は、この側部支持部材12の保持孔12a内に
カップ40を差し入れれば、当該カップ40は、側部支
持部材12と底部支持部材13とで確実に保持されるこ
ととなる。
【0022】そして、斯る使用状態の下で、乗客の昇降
に際して、乗客の足や手等がカップ40に当たった場合
において、カップ40に加わる下方向荷重が小さい時
は、正規の使用状態が保障できるが、底部支持部材13
が破損する程度の大きな下方向荷重が加わった時には、
図9に示す如く、側部支持部材11の各弾性係合爪19
が、底部支持部材13の係合肩21の係合面21aによ
る押圧で内側に撓んで、当該係合肩21の係合面21a
との係合を解くので、これにより、図10に示す如く、
底部支持部材13は、上記荷重を効率良く吸収しながら
破損することなく下方に回動して、自身の載置面13a
を斜め下向きとなす。
【0023】従って、この底部支持部材13の下方への
回動で、カップ40が昇降ステップ2上に脱落すること
となるが、カップ40が昇降ステップ2側に脱落するこ
とは、カップ40内の液体が清掃が容易な昇降ステップ
2上に零れるだけで、室内のフロアカーペット等を汚損
することがないので、フロアカーペット等の清掃が全く
不要となる。
【0024】又、底部支持部材13がカップ40に対す
る大きな下方向荷重で下方に回動する時は、その各アー
ム13bがハウジング11側の対応する凹部22内に受
け入れられて、下方への大きな回動が保障できるので、
カップ40をスムーズに昇降ステップ2上に脱落させる
ことが可能となるが、同時に、凹部22で底部支持部材
13の回動位置が規制されることとなるので、当該規制
作用で、図11に示す如く、各弾性係合爪19の段部1
9a面と係合肩21の係合面21aとの係合が解除され
たとしても、今度は、当該係合肩21の押圧面21b
が、依然として、弾性係合爪19の段部19a端縁を押
圧して、弾性係合爪19を内側に撓ませているので、下
方に回動した底部支持部材13がガタつく心配がなくな
る。
【0025】その上、斯る押圧状態を利用して、下方に
回動した底部支持部材13をそのまま小さな力で押し上
げれば、底部支持部材13を図4に示す正規の状態に直
ちに復帰させることが可能となるので、底部支持部材1
3の破損防止と相俟って、再使用が保障できる訳であ
る。
【0026】尚、第一実施の形態にあっては、側部支持
部材12側の弾性係合爪19と底部支持部材13側の係
合肩21を利用して、カップ40に加わる荷重から底部
支持部材13を保護したものであるが、例えば、図12
に示す如く、側部支持部材12の軸受部17側に、底部
支持部材13の正規の回動を案内するガイド溝24を形
成すると共に、該ガイド溝24の終端側に弾性ストッパ
ー片25を設け、底部支持部材13の軸部18側に突起
26を設けて、底部支持部材13の回動と連動して、同
図Aに示す如く、突起26が上記弾性ストッパー片25
の先端に当接すると、底部支持部材13の載置面13a
を側部支持部材12の保持孔12aの下方に位置させ
て、カップ40を側部支持部材12と共働して保持し、
斯るカップ40の保持状態において、カップ40に大き
な下方向荷重が加わった場合には、同図Bに示す如く、
突起26が弾性ストッパー片25を撓ませながら更に回
転して、底部支持部材13の下方への回動を許容するよ
うに構成しても、同様な作用効果が期待できる。
【0027】次に、第二実施の形態に係るカップホルダ
ーCを説明すると、基本的には、上記第一実施の形態を
踏襲するものであるが、異なるところは、図13に示す
如く、ガイド長孔27a及び弾性係合爪27bを有する
一対の係合板27と、該各係合板27と側部支持部材1
2を軸支する一対のシャフト28と、基端部29aが側
部支持部材12の側面に回動可能に枢着され自由端部2
9bが上記係合板27のガイド長孔27aにスライド可
能に係入する一対のスプリング部材29を備える一方、
底部支持部材13をU字形状に成形して、その各アーム
13bの上端部に上記シャフト28に係脱可能に係合す
るC字状を呈する弾性係合部30を設けると共に、各ア
ーム13bの外面に係合板27のガイド長孔27a内を
スライド可能に係入するピン31を突設する構成となし
たものである。
【0028】従って、各係合板27のガイド長孔27a
内に対するピン31の係入状態を得て、底部支持部材1
3の弾性係合部30を側部支持部材12と係合板27を
軸支するシャフト28に係合すれば、係合板27の弾性
係合爪27bが底部支持部材13の載置面13aに下方
から係合するので、これにより、底部支持部材13は係
合板27と一緒に側部支持部材12側に回動可能に枢着
されることとなる。
【0029】依って、第二実施の形態に係るカップホル
ダーCの下でも、側部支持部材12をハウジング11内
に押し込むと、スプリング部材29の案内を得て、底部
支持部材13が係合板27と一緒に側部支持部材12の
下面側に折り畳まれ、逆に、ハウジング11内から側部
支持部材12を引き出すと、図14・図15に示す如
く、同じく、スプリング部材29の案内を得て、底部支
持部材13が係合板27を伴って自重により回動して、
その載置面13aを側部支持部材12の保持孔12aの
下方に待機させるので、後は、同様に、保持孔12a内
にカップ40を差し入れれば、カップ40は側部支持部
材12と底部支持部材13とで確実に保持されることと
なる。
【0030】そして、斯るカップ40の保持状態におい
て、乗客の昇降に際して、乗客の足や手等がカップ40
に当たった場合において、カップ40に加わる下方向荷
重が小さい時は、正規の使用状態が保障できるが、底部
支持部材13が破損する程度の大きな下方向荷重が加わ
った時には、図16・図17に示す如く、係合板27の
弾性係合爪27bを外方に押しやりながら、シャフト2
8に対する弾性係合部30の係合を解いて、ピン31の
係合板27のガイド長孔27aに対するスライドによ
り、底部支持部材13がカップ40を支持したまま降下
するので、これにより、カップ40に加わった荷重を効
果的に吸収して、底部支持部材13が破損することを防
止できる。
【0031】又、第二実施の形態にあっては、例え、そ
の使用状態では、昇降ステップ2の上方に位置している
と雖も、第一実施の形態と異なり、底部支持部材13が
カップ40を支持したまま直線的に降下するので、カッ
プ40内の液体が昇降ステップ2上に零れる心配が少な
いばかりか、図示する如く、カップ40の上面が側部支
持部材12と面一となるまで、底部支持部材13を降下
させれば、荷重を側部支持部材12で受け止められるの
で、底部支持部材13に加わる衝撃を一層低減できるこ
ととなる。尚、降下した底部支持部材13を正規の状態
に復帰させる場合には、底部支持部材13を押し上げ
て、当該底部支持部材13の弾性係合部30をシャフト
28に係合すれば良い。
【0032】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、上記構成の採用
により、請求項1の下では、保持されたカップに設定値
以上の下方向荷重が加わった時には、側部支持部材との
係合を解いて、底部支持部材が下方に移動して、上記荷
重を吸収することが可能となるので、底部支持部材の破
損が効果的に防止でき、且つ、下方移動位置から上方に
押し上げれば、底部支持部材を正規の状態に即座に復帰
できる。請求項2の下では、保持されたカップが底部支
持部材の載置面から離れて、下方へ容易に脱落し易いの
で、底部支持部材の破損をより効果的に防止できる。請
求項3の下では、凹部の存在によって、底部支持部材を
下方へ大きく移動させることが可能となると共に、突出
壁の存在によって、ハウジングから側部支持部材が誤っ
て引き出されることを防止できる。
【0033】請求項4の下では、弾性係合爪の段部と係
合肩の係合面との係合が外れて、底部支持部材が下方に
移動しても、係合肩の押圧面が弾性係合爪の段部を押圧
しているので、下方に移動した底部支持部材がガタつく
心配がなくなると共に、底部支持部材を正規の状態に復
帰させる場合でも、底部支持部材をそのまま小さな力で
押し上げるだけで済む。請求項5の下では、保持された
カップに加わった下方向荷重を側部支持部材で受け止め
ることが可能となるので、当該荷重の底部支持部材に対
する衝撃を一層低減できる。請求項6の下では、底部支
持部材がカップを支持したまま降下するので、カップ内
の液体が零れにくい。
【0034】請求項7の下では、例え、カップ内の液体
が零れても、当該液体は清掃の容易な自動車の昇降ステ
ップ上に零れるだけであるから、自動車室内のフロアカ
ーペット等を汚損する心配が全くない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施の形態に係るカップホルダー
が設置される個所を説明する説明図である。
【図2】図1の詳細を説明する要部分解斜視図である。
【図3】第一実施の形態に係るカップホルダーを一部切
欠して示す分解斜視図である。
【図4】弾性係合爪の段部に弾性肩の係合面が係合した
状態を示す断面図である。
【図5】カップを保持した状態を示す断面図である。
【図6】ハウジング内に側部支持部材と底部支持部材が
収納された不使用状態を示す断面図である。
【図7】座席シート側に設置されたカップホルダーの不
使用状態を示す断面図である。
【図8】座席シート側に設置されたカップホルダーの使
用状態を示す断面図である。
【図9】カップに対する荷重で、係合肩の係合面が弾性
係合爪の段部面から外れた状態を示す断面図である。
【図10】カップに対する荷重で、底部支持部材が下方に
回動した状態を示す断面図である。
【図11】係合肩の押圧面が弾性係合爪を押圧している状
態を示す断面図である。
【図12】(A)(B)は第一実施の形態における改変例を
示す要部説明図である
【図13】第二実施の形態に係るカップホルダーの特徴的
部分を示す要部分解斜視図である。
【図14】カップを保持した状態を示す断面図である。
【図15】図14の状態を別方向から示す断面図である。
【図16】カップに対する荷重で、底部支持部材が降下し
た状態を示す断面図である。
【図17】図16の状態を別方向から示す断面図である。
【符号の説明】
C カップホルダー 2 昇降ステップ 3 座席シート 5 シート基台 6 ブラケット 11 ハウジング 12 側部支持部材 12a 側部支持部材の保持孔 13 底部支持部材 13a 底部支持部材の載置面 13b 底部支持部材のアーム 17 軸受部 18 軸部 19 弾性係合爪 19a 弾性係合爪の段部 20 挿通窓 21 係合肩 21a 係合肩の係合面 21b 係合肩の押圧面 22 凹部 23 突出壁 24 ガイド溝 25 弾性ストッパー片 26 突起 27 係合板 27a 係合板のガイド長孔 27b 係合板の弾性係合爪 28 シャフト 30 底部支持部材の弾性係合部 31 底部支持部材のピン 40 カップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鎌田 光雄 神奈川県平塚市天沼10番1号 日産車体 株式会社内 (72)発明者 近藤 徹 神奈川県綾瀬市小園771番地 池田物産 株式会社内 (72)発明者 米倉 正美 神奈川県綾瀬市小園771番地 池田物産 株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−67288(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60N 3/10 B60R 7/04

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カップの側部を支持する側部支持部材
    と、カップの底部を支持する底部支持部材とを備えるカ
    ップホルダーにおいて、底部支持部材を上記側部支持部
    材に回動可能に枢着して、保持されたカップに設定値以
    上の下方向荷重が加わった時には、底部支持部材が下方
    に移動し、その下方移動位置から上方に押し上げれば、
    底部支持部材が正規の状態に復帰できるように、底部支
    持部材を側部支持部材に係脱可能に係合させたことを特
    徴とするカップホルダー。
  2. 【請求項2】 底部支持部材のカップ載置面は、正規の
    使用位置では水平に伸び、下方移動位置では斜め下向き
    となることを特徴とする請求項1記載のカップホルダ
    ー。
  3. 【請求項3】 側部支持部材を内部に支承するハウジン
    グを備え、該ハウジングの下側口元部に底部支持部材を
    側部支持部材に枢着する一対のアームを受け入れる2個
    の凹部を形成すると共に、該各凹部間に突出壁を設けた
    ことを特徴とする請求項1記載のカップホルダー。
  4. 【請求項4】 側部支持部材又は底部支持部材のいずれ
    か一方に弾性係合爪を設け、他方に該弾性係合爪の段部
    面に係合する係合面と弾性係合爪を係合解除方向へ押圧
    する押圧面を有する係合肩を設けて、底部支持部材の正
    規の使用位置では、係合肩の係合面が上記弾性係合爪の
    段部面に係合し、底部支持部材の下方移動位置では、係
    合肩の係合面が弾性係合爪の段部面から外れて、上記係
    合肩の押圧面が弾性係合爪の段部を押圧することを特徴
    とする請求項1記載のカップホルダー。
  5. 【請求項5】 保持されたカップに設定値以上の下方向
    荷重が加わった時には、当該カップの上面が側部支持部
    材と面一となるまで、底部支持部材が側部支持部材から
    降下することを特徴とする請求項1記載のカップホルダ
    ー。
  6. 【請求項6】 保持されたカップに設定値以上の下方向
    荷重が加わった時には、底部支持部材がカップを支持し
    たまま降下することを特徴とする請求項1記載のカップ
    ホルダー。
  7. 【請求項7】 カップの保持状態では、側部支持部材と
    底部支持部材とが、自動車の座席シート側から突出し
    て、自動車の昇降ステップの上方に位置することを特徴
    とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のカップ
    ホルダー。
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