JP2003219588A - 車両用回転電機の固定子及びその製造方法 - Google Patents

車両用回転電機の固定子及びその製造方法

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JP2003219588A JP2002009861A JP2002009861A JP2003219588A JP 2003219588 A JP2003219588 A JP 2003219588A JP 2002009861 A JP2002009861 A JP 2002009861A JP 2002009861 A JP2002009861 A JP 2002009861A JP 2003219588 A JP2003219588 A JP 2003219588A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルエンド部分での電気導体間の絶縁性を
確保することを目的とする。 【解決手段】 コイルエンド31bにおける一の電気導
体331a、331bは、径方向に隣接する他の電気導
体332a、332bと1箇所以上で交差するように配
置され、そのいずれかの交差部における他の電気導体3
32a、332bに対向する側面に、一の電気導体33
1a、331bの端部に向かって深さが増大する径方向
の凹部331g、331h、332g、332hを形成
した。よって、溶接時の熱により絶縁被膜が損傷しやす
い端部近傍の交差部において他の電気導体との隙間をよ
り十分に確保することができ、電気絶縁性を確保すると
ともに、コイルエンド部分での冷却性を向上することが
できるという効果を奏する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乗用車、トラック
等に搭載される車両用回転電機に関し、例えば、交流発
電機に関する。
【0002】
【従来の技術】車両走行抵抗の低減のためのスラントノ
ーズ化や、車室内居住空間の確保のニーズからエンジン
ルームが近年ますます狭小化する中で、車両用交流発電
機の搭載スペースに余裕がなくなってきている。 一
方、燃費向上のためエンジン回転は下げられ車両用交流
発電機の回転も下がっている。しかしその一方で、安全
制御機器等の電気負荷の増加が求められ、ますます発電
能力の向上が求められている。即ち小型で高出力の車両
用交流発電機を安価に提供することが求められている。
【0003】また車外騒音低減の社会的要請や、車室内
静粛性向上による商品性向上の狙いから近年ますますエ
ンジン騒音が低下してきており、比較的高速で回転する
補機、とりわけ車両用交流発電機のファン騒音や、磁気
的騒音が耳につきやすい状況となってきた。従来、車両
用交流発電機に一般的に用いられている固定子巻線は、
連続線を固定子鉄心に装着する構成が採用されており、
かかる固定子巻線の構成の下で、上記のような小型、高
出力、低騒音といった要求に応えるべく種々の改良が提
案されている。
【0004】例えば、特開昭54−66406号公報に
開示されるように、固定子のスロット外において固定子
巻線のコイルエンドが交差して長くなってしまうことを
防止するために、集中巻線を外層から順に挿入していく
技術がある。
【0005】しかし、コイルエンドは外層から内層へと
順にスロットへ挿入されることで交差がなくなるもの
の、スロット内に於いても外層は外側に、内層は内側に
それぞれ配置されるため、スロット内にデッドスペース
が生じてしまうという問題があった。逆に、デッドスペ
ースが生じないだけのコイルを巻き込もうとすると、結
局、スロット内からコイルエンドの間で、各層が交差し
てしまうという問題があった。
【0006】このようなコイルエンド及びスロット内に
おいて巻線相互間の交差を回避するという課題に対して
は、例えば、特許第2927288号公報に開示される
ように、固定子巻線のスロット内における占積率を向上
させ、その一方でスロット外においては、回転子との協
働により高い冷却性を確保するために複数の導体セグメ
ントにより構成された固定子巻線を採用した技術があ
る。この構成のものでは、固定子の巻線は複数の導体セ
グメントの端部どうしが溶接により接合されているので
あるが、溶接の際に接合部が高温となり、熱伝導により
接合部近傍も高温となる。この時、接合部近傍の絶縁被
膜は、熱ストレスにより劣化し、導体への被膜の固着力
が低下して、剥離、亀裂が生じやすくなる。そして、被
膜に剥離・亀裂が生じた場合、その部分で隣接する導体
セグメントどうしが交差して短絡する危険がある。ま
た、車両振動時等にコイルエンドの接合部近傍において
導体セグメントどうしが接触すると、摩擦や接触時の衝
撃等により絶縁被膜が損傷しやすくなり、短絡が生じる
可能性もある。
【0007】このような問題点に鑑みて、本願出願人
は、特開2000−166148号公報に開示されるよ
うに、コイルエンドにおける導体セグメントが径方向に
隣接する他の導体セグメントと交差する部分において、
径方向に凹部を形成することにより導体セグメント間の
隙間を確保する旨の技術が提案されている。そして、導
体セグメントの断面形状における四角の円弧が凹部のプ
レス加工に伴い移動する材料を吸収しうる半径を有して
いるため、導体セグメントの断面積は凹部においても減
少することなく一定となることを特徴としている。つま
り、凹部整形により確保される隙間は、導体セグメント
の断面における四角の円弧の半径および導体セグメント
の幅によって決定される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開2
000−166148号公報に開示される前記従来のも
のでは、凹部整形の前後で導体セグメントの断面積が一
定であるとの条件下において、導体セグメントの断面に
おける四角の円弧の半径が小さいほど、あるいは導体セ
グメントの幅が大きいほど凹部整形量(凹部の深さ)が
小さくなるという問題がある。そして、導体コンダクタ
の交差部における隙間を十分に確保できない場合には、
摩擦や接触時の衝撃等により絶縁被膜が損傷しやすくな
り、短絡が生じる可能性があるという問題があった。
【0009】本発明は、上述した従来技術の問題点に鑑
み、コイルエンドにおける電気導体の交差部の隙間を確
保し、電気絶縁性を確保するとともに、コイルエンド部
分での冷却性を向上可能な車両用回転電機の固定子及び
その製造方法を提供することを解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載の車両用回転電機の固定子は、複数
のスロットを持つ固定子鉄心と、前記スロット内におい
て互いに電気的に絶縁されて径方向に配列収納され且つ
前記スロット外へ延び出す端部が互いに接合されてコイ
ルエンドを形成する複数の電気導体を接続してなる多相
の固定子巻線とを有する車両用回転電機の固定子におい
て、前記コイルエンドにおける一の電気導体は、径方向
に隣接する他の電気導体と1箇所以上で交差するように
配置され、そのいずれかの交差部における前記他の電気
導体に対向する側面に、前記一の電気導体の端部に向か
って深さが増大する径方向の凹部を形成したことを特徴
とする。
【0011】よって、他の電気導体との接合部である一
の電気導体の端部近傍は溶接時の熱により絶縁被膜が損
傷して剥離、亀裂が生じやすいのであるが、交差部にお
ける一の電気導体の他の電気導体に対向する側面に形成
された凹部は端部に向かって深さが増大するので、端部
近傍の交差部において他の電気導体との隙間をより十分
に確保することができ、電気絶縁性を確保するととも
に、コイルエンド部分での冷却性を向上することができ
る。
【0012】また、請求項2に記載の車両用回転電機の
固定子は、複数のスロットを持つ固定子鉄心と、前記ス
ロット内において互いに電気的に絶縁されて径方向に配
列収納され且つ前記スロット外へ延び出す端部が互いに
接合されてコイルエンドを形成する複数の電気導体を接
続してなる多相の固定子巻線とを有する車両用回転電機
の固定子において、前記コイルエンドにおける一の電気
導体は、捻れが生じた状態で前記固定子鉄心に取り付け
られ且つその捻れ部において径方向に隣接する他の電気
導体と1箇所以上で交差するように配置されるととも
に、そのいずれかの交差部における前記他の電気導体に
対向する側面に、径方向の凹部を形成したことを特徴と
する。
【0013】よって、コイルエンドにおける一の電気導
体は、捻れが生じた状態で前記固定子鉄心に取り付けら
れ且つその捻れ部において径方向に隣接する他の電気導
体と1箇所以上で交差するように配置され、その交差部
における前記他の電気導体に対向する側面に径方向の凹
部を形成したので、一の電気導体が捻れを含んでいる場
合でも、径方向の厚みを小さくすることができる。これ
により、他の電気導体との隙間をより十分に確保するこ
とができ、電気絶縁性を確保するとともに、コイルエン
ド部分での冷却性を向上することができる。
【0014】また、請求項3に記載の車両用回転電機の
固定子は、前記交差部では、前記一の電気導体の側面と
前記他の電気導体の側面とが傾斜状態で対向しており、
その傾斜状態で対向する側面に径方向の凹部を形成した
ことを特徴とする。
【0015】よって、前記一の電気導体の側面と前記他
の電気導体の側面とが傾斜状態で対向することを予め考
慮して、その傾斜状態で対向する側面に径方向の凹部を
形成したので、一の電気導体が捻れを含んでいる場合で
も、径方向の厚みを小さくすることができる。これによ
り、他の電気導体との隙間をより十分に確保することが
でき、電気絶縁性を確保するとともに、コイルエンド部
分での冷却性を向上することができる。
【0016】また、請求項4に記載の車両用回転電機の
固定子は、前記交差部において、前記捻れ部は、前記一
の電気導体の側面が前記他の電気導体の側面と略平行に
対向するように前記捻れ部とは逆方向に捻られ、前記略
平行に対向する側面に径方向の凹部を形成したことを特
徴とする。
【0017】よって、前記一の電気導体の側面が前記他
の電気導体の側面と略平行に対向するように前記捻れ部
とは逆方向に捻られ、前記略平行に対向する側面に径方
向の凹部を形成したので、一の電気導体が捻れを含んで
いる場合でも、径方向の厚みを小さくすることができ
る。これにより、他の電気導体との隙間をより十分に確
保することができ、電気絶縁性を確保するとともに、コ
イルエンド部分での冷却性を向上することができる。
【0018】また、請求項5に記載の車両用回転電機の
固定子は、複数のスロットを持つ固定子鉄心と、前記ス
ロット内において互いに電気的に絶縁されて配列収納さ
れ且つ前記スロット外へ延び出す端部が互いに接合され
てコイルエンドを形成する複数の電気導体を接続してな
る多相の固定子巻線とを有する車両用回転電機の固定子
において、前記コイルエンドにおける一の電気導体は、
径方向に隣接する他の電気導体との接合面を有する端部
に、前記他の電気導体の接合面側へ突出する凸部が形成
されていることを特徴とする。
【0019】よって、前記コイルエンドにおける一の電
気導体は、径方向に隣接する他の電気導体との接合面を
有する端部に、前記他の電気導体の接合面側へ突出する
凸部が形成されているので、他の電気導体と接合される
端部以外では他の電気導体から離隔させて隙間を十分に
確保することができ、電気絶縁性を確保するとともに、
コイルエンド部分での冷却性を向上することができる。
【0020】また、請求項6に記載の車両用回転電機の
固定子は、前記凸部が、前記端部を前記他の電気導体の
接合面側へオフセットしたものであることを特徴とする
ことを特徴とする。
【0021】よって、一の電気導体の端部をプレス加工
等により他の電気導体の接合面側へオフセットさせて凸
部を形成したので、端部を他の電気導体の接合面に近接
させることができるとともに、端部以外では他の電気導
体から離隔させることができる。
【0022】また、請求項7に記載の車両用回転電機の
固定子は、前記凸部が、前記端部を前記他の電気導体の
接合面側へ曲げたものであることを特徴とすることを特
徴とする。
【0023】よって、一の電気導体の端部を他の電気導
体の接合面側へ曲げることにより凸部を形成したので、
端部を他の電気導体の接合面に近接させることができる
とともに、端部以外では他の電気導体から離隔させるこ
とができる。
【0024】また、請求項8に記載の車両用回転電機の
固定子は、複数のスロットを持つ固定子鉄心と、前記ス
ロット内において互いに電気的に絶縁されて径方向に配
列収納され且つ前記スロット外へ延び出す端部が互いに
接合されてコイルエンドを形成する複数の電気導体を接
続してなる多相の固定子巻線とを有する車両用回転電機
の固定子において、前記スロット内の少なくとも一つの
層に配置された一の電気導体は、前記コイルエンドにお
いて径方向に隣接する他の電気導体との接合面を有する
端部に凸部が形成され、前記スロット内の他の少なくと
も一つの層に配置された一の電気導体は、前記コイルエ
ンドにおいて径方向に隣接する他の電気導体と1箇所以
上で交差するとともに、そのいずれかの交差部における
前記他の電気導体に対向する側面に径方向の凹部を形成
したことを特徴とする。
【0025】よって、前記スロット内の少なくとも一つ
の層に配置された一の電気導体は、前記コイルエンドに
おいて径方向に隣接する他の電気導体との接合面を有す
る端部に他の電気導体の接合面側へ突出する凸部が形成
されているので、他の電気導体と接合される端部以外で
は他の電気導体から離隔させて隙間を十分に確保するこ
とができ、電気絶縁性を確保するとともに、コイルエン
ド部分での冷却性を向上することができる。一方、前記
スロット内の他の少なくとも一つの層に配置された一の
電気導体は、前記コイルエンドにおいて径方向に隣接す
る他の電気導体と交差するとともに、そのいずれかの交
差部における前記他の電気導体に対向する側面に径方向
の凹部を形成したので、他の電気導体との交差部におい
て隙間を十分に確保することができる。これにより、電
気絶縁性を確保するとともに、コイルエンド部分での冷
却性を向上することができる。
【0026】また、請求項9に記載の車両用回転電機の
固定子は、前記少なくとも一つの層は、前記スロット内
の最外周側若しくは最内周側の層であることを特徴とす
る。
【0027】よって、スロット内の最外周側若しくは最
内周側の層における一の電気導体は、端部に他の電気導
体側に突出する凸部のみが形成され、凹部整形等により
電気導体の角が尖ることがないので、スロットへの挿入
時に絶縁部材を引っかけて座屈することがなく、電気導
体をスロットへ円滑に挿入することができる。
【0028】また、請求項10に記載の車両用回転電機
の固定子の製造方法は、複数のスロットを持つ固定子鉄
心と、前記スロット内において互いに電気的に絶縁され
て配列収納され且つ前記スロット外へ延び出す端部が互
いに接合されてコイルエンドを形成する複数の電気導体
を接続してなる多相の固定子巻線とを有する車両用回転
電機の固定子の製造方法であって、前記各電気導体の側
面に、径方向の凹部をプレス加工により形成する凹部形
成工程と、前記スロット内に前記複数の電気導体を径方
向に隣接するように挿入する挿入工程と、前記各電気導
体と径方向に隣接する他の電気導体とを互いに異なる周
方向へ所定の磁極ピッチ分それぞれ傾斜させるととも
に、前記各電気導体及び前記他の電気導体のそれぞれの
側面に形成された凹部を互いに対向させつつ交差させる
傾斜工程と、前記各電気導体の端部を径方向に隣接する
他の電気導体の端部にそれぞれ接合する接合工程と、を
備えたことを特徴とする。
【0029】従って、凹部形成工程においては、前記各
電気導体の側面に、径方向の凹部をプレス加工により形
成し、挿入工程においては、前記スロット内に前記複数
の電気導体を径方向に隣接するように挿入し、傾斜工程
においては、前記各電気導体と径方向に隣接する他の電
気導体とを互いに異なる周方向へ所定の磁極ピッチ分そ
れぞれ傾斜させるとともに、前記各電気導体及び前記他
の電気導体のそれぞれの側面に形成された凹部を互いに
対向させつつ交差させ、接合工程においては、前記各電
気導体の端部を径方向に隣接する他の電気導体の端部に
それぞれ接合する、よって、各電気導体及び径方向に隣
接する他の電気導体の側面に凹部を形成し、これらの凹
部を対向させつつ交差させるようにしたので、電気導体
の交差部において径方向の厚みが小さくなり、電気導体
間の隙間を簡単且つ確実に確保することができる。
【0030】また、請求項11に記載の車両用回転電機
の固定子の製造方法は、前記凹部形成工程は、前記各電
気導体の端部に向かって深さが増大するようにプレス加
工を施すことを特徴とする。
【0031】よって、コイルエンドにおける一の電気導
体において、他の電気導体との接合部である端部近傍は
溶接時の熱により絶縁被膜が損傷しやすいのであるが、
一の電気導体に形成された凹部は端部に向かって深さが
増大するので、端部近傍の交差部において他の電気導体
との隙間をより十分に確保することができ、電気絶縁性
を確保するとともに、コイルエンド部分での冷却性を向
上することができる。また、電気導体の断面における四
角の円弧の半径が小さい場合や、導体セグメントの幅が
大きい場合など、凹部の深さの確保が困難な場合におい
ても、端部近傍では凹部の深さをより確実に確保するこ
とができる。
【0032】また、請求項12に記載の車両用回転電機
の固定子の製造方法は、前記傾斜工程は、前記各電気導
体の端部をクランプして捻れを生じさせながら傾斜さ
せ、前記各電気導体と径方向に隣接する他の電気導体と
の交差部において前記捻れとは逆方向に捻れを加えるこ
とにより前記凹部を前記他の電気導体の凹部と略平行に
対向させる工程を更に含むことを特徴とする。
【0033】よって、前記各電気導体が捻れを含んでい
る場合でも、交差部において逆方向に捻れを加えて凹部
が略平行に対向するようにしたので、径方向の厚みを小
さくし、交差部における電気導体間の隙間を十分に確保
することができる。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の車両用回転電機の
固定子及びその製造方法を車両用交流発電機に適用した
各実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0035】(第一実施形態)図1から図7は本発明の
第一実施形態を示したもので、図1は車両用交流発電機
の主要部断面図、図2から図7は本実施形態の固定子の
説明図である。
【0036】車両用交流発電機1は、電機子として働く
固定子2と、界磁として働く回転子3と、回転子3を支
持するとともに固定子2を挟持して締結ボルト4cによ
って固定しているフロントハウジング4a及びリアハウ
ジング4bと、交流電力を直流電力に変換する整流器5
を備えて構成されている。回転子3は、シャフト6と一
体になって回転するもので、ランデル型ポールコア7、
界磁コイル8、スリップリング9、10、送風装置とし
ての斜流ファン11および遠心ファン12を備えてい
る。シャフト6は、プーリ20に連結され、自動車に搭
載された走行用のエンジン(図示せず)により回転駆動
される。
【0037】ランデル型ポールコア7は一組のポールコ
アを組合わせて構成されている。ランデル型ポールコア
7は、シャフト6に組付られたボス部71およびボス部
71の両端より径方向に延びるディスク部72、及び1
2個の爪状磁極部73により構成されている。プーリ側
の斜流ファン11は、ポールコア7端面に溶接などによ
って固着されたベース板111に対して鋭角の傾斜を持
つブレードと、直角なブレードとを持ち、回転子3と一
体となって回転する。反プーリ側の遠心ファン12は、
ポールコア7の端面に溶接などによって固着されたベー
ス板121に対して直角なブレードのみを持つ。
【0038】ハウジング4の軸方向端面には吸入孔41
が設けられている。 そして、ハウジング4の外周両肩
部には、固定子2の第1コイルエンド群31aと第2コ
イルエンド群31bとの径方向外側に対応して冷却風の
排出孔42が設けられている。整流器5は、車両用交流
発電機1の反プーリ側の端部に設けられている。従って
第1コイルエンド群31aは、この整流器5と対応づけ
て配置される。
【0039】固定子2は、固定子鉄心32と、固定子鉄
心32に形成されたスロット35内に配置された複数の
銅等の電気導体により構成される固定子巻線と、固定子
鉄心32と電気導体との間を電気絶縁するインシュレー
タ34とにより構成される。また、固定子鉄心32は一
対のフロントハウジング4aとリアハウジング4bとの
間に挟持固定されている。
【0040】図2は固定子2の部分的な断面図、図3は
固定子鉄心32に装着されるセグメント33の模式的形
状を示す斜視図である。図2に示すように、固定子鉄心
32には、多相の固定子巻線を収容できるように、複数
のスロット35が形成されている。本実施形態では、回
転子3の磁極数に対応して、3相の固定子巻線を収容す
るように、72本のスロット35が、等間隔に配置され
ている。
【0041】固定子鉄心32のスロット35に装備され
た固定子巻線は、1本1本の電気導体として把握するこ
とができ、複数のスロット35のそれぞれの中には、偶
数本(本実施形態では4本)の電気導体が収容されてい
る。また、一のスロット35内の4本の電気導体は、固
定子鉄心32の径方向に関して内側から内端層、内中
層、外中層、外端層の順で一列に配列されている。これ
らの電気導体には、絶縁被膜37として、ポリアミドイ
ミド等の被膜材が塗布されている。
【0042】これら電気導体が所定のパターンで接続さ
れることにより、固定子巻線が形成される。なお、本実
施形態では、スロット35内に互いに電気的に絶縁され
て径方向に配列収納された電気導体の端部がスロット3
5外へ延び出しており、第1コイルエンド群31a側に
おいては、一端を連続線を配置することにより、また、
第2コイルエンド群31b側においては、他端を接合す
ることにより接続される。各スロット35内の1本の電
気導体は、所定の磁極ピッチ離れた他のスロット35内
の1本の他の電気導体と対をなしている。
【0043】特に、コイルエンド部における複数の電気
導体間の隙間を確保し、整列して配置するために、一の
スロット35内の所定の層の電気導体は、所定の磁極ピ
ッチ離れた他のスロット35内の他の層の電気導体と対
をなしている。例えば、一のスロット内の内端層の電気
導体331aは、固定子鉄心32の時計回り方向に向け
て1磁極ピッチ離れた他のスロット内の外端層の電気導
体331bと対をなしている。同様に、一のスロット内
の内中層の電気導体332aは固定子鉄心32の時計回
り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット内の外
中層の電気導体332bと対をなしている。
【0044】そして、これらの対をなす電気導体は、固
定子鉄心32の軸方向の一方の端部において連続線を用
いることにより、ターン部331c、332cを経由す
ることで接続される。従って固定子鉄心32の一方の端
部においては、外中層の電気導体と内中層の電気導体と
を接続する連続線を、外端層の電気導体と内端層の電気
導体とを接続する連続線が囲むこととなる。このよう
に、固定子鉄心32の一方の端部においては、対をなす
電気導体の接続部が、同じスロット内に収容された他の
対をなす電気導体の接続部により囲まれる。外中層の電
気導体と内中層の電気導体との接続により中層コイルエ
ンドが形成され、外端層の電気導体と内端層の電気導体
との接続により端層コイルエンドが形成される。
【0045】一方、一のスロット内の内中層の電気導体
332aは、固定子鉄心32の時計回り方向に向けて1
磁極ピッチ離れた、他のスロット内の内端層の電気導体
331a' とも対をなしている。同様に、一のスロット
内の外端層の電気導体331b' は、固定子鉄心32の
時計回り方向に向けて1磁極ピッチ離れた他のスロット
内の外中層の電気導体332bと対をなしている。そし
て、これらの電気導体は固定子鉄心32の軸方向の他方
の端部において接合により接続される。
【0046】従って、固定子鉄心32の他方の端部にお
いては、外端層の電気導体と外中層の電気導体とを接続
する接合部と、内端層の電気導体と内中層の電気導体と
を接続する接合部とが、径方向に並んでいる。外端層の
電気導体と外中層の電気導体との接続、および内端層の
電気導体と内中層の電気導体との接続により隣接層コイ
ルエンドが形成される。
【0047】このように固定子鉄心32の他方の端部に
おいては、対をなす電気導体の接続部が、重複すること
なく並べて配置される。さらに、複数の電気導体は、平
角断面をもった一定の太さの電気導体を所定形状に成形
したセグメントにより提供される。図3に図示されるよ
うに、内端層の電気導体と外端層の電気導体とが、一連
の電気導体をほぼU字状に成形してなる大セグメント3
31により提供される。そして、内中層の電気導体と外
中層の電気導体とが一連の電気導体をほぼU字状に成形
してなる小セグメント332により提供される。
【0048】大セグメント331と小セグメント332
とは基本セグメント33を形成する(以下の説明におい
て、基本セグメント33を導体セグメントあるいは単に
セグメントとも称する)。そして、基本セグメント33
を規則的にスロット35に配置して、固定子鉄心32の
周りを2周するコイルが形成される。しかし、固定子巻
線の引出線を構成するセグメントおよび1周めと2周め
とを接続するターン部は基本セグメント33とは形状の
異なる異形セグメントで構成される。そして、本実施形
態の場合、異形セグメントの本数は3本となる。1周め
と2周めとの接続は端層と中層の接続となるが、この接
続により異形コイルエンドが形成される。
【0049】以下、固定子巻線の製造工程について説明
する。
【0050】固定子2の製造工程は、前記各導体セグメ
ント331,332の側面に、径方向の凹部をプレス加
工により形成する凹部形成工程と、スロット35内に各
導体セグメント331、332を径方向に隣接するよう
に挿入する挿入工程と、各導体セグメントと径方向に隣
接する他の導体セグメント(例えば、331aと332
a、332b’と331b’)とを互いに異なる周方向
へ所定の磁極ピッチ分それぞれ傾斜させるとともに、前
記導体セグメント及び隣接する導体セグメント(例え
ば、331aと332a、332b’と331b’)の
それぞれの側面に形成された凹部を互いに対向させつつ
交差させる傾斜工程と、前記導体セグメントの端部を径
方向に隣接する他の導体セグメントの端部(例えば、3
31d’と332d、332eと331e’)にそれぞ
れ接合する接合工程とを含んでいる。
【0051】凹部形成工程では、図7(a)に示すよう
に、導体セグメントの直線部331bの一側(直線部3
32bの反対側)にダイを設置し、直線部331bの端
部に向かって矢印にて示すプレス方向への突出量が徐々
に増大するテーパ状のパンチを直線部331bの他側
(直線部332bと対向する側)からプレスすることに
より、端部に向かって深さが増すテーパ形状の凹部33
1hを形成する。
【0052】挿入工程では、基本セグメント33は、U
字状の小セグメント332のターン部332cをU字状
の大セグメント331のターン部331cが囲むように
揃えられ、固定子鉄心32の軸方向側面の一方側から挿
入される。その際、大セグメント331の一方の電気導
体331aは固定子鉄心32の一のスロットの内端層
に、小セグメント332の一方の電気導体332aは前
記一のスロットの内中層に、そして、大セグメント33
1の他方の電気導体331bは固定子鉄心32の前記一
のスロットから時計方向に1磁極ピッチ離れた他のスロ
ットの外端層に、小セグメント332の他方の電気導体
も前記他のスロットの外中層に挿入される。
【0053】その結果、図2に示すように一のスロット
には内端層側から、上述の電気導体として直線部331
a、332a、332b' 、331b' が一列に配置さ
れる。ここで、332b' 、331b' は1磁極ピッチ
ずれた他のスロット内の電気導体と対をなしている大小
のセグメントの直線部である。なお、電気導体33はU
字状のセグメントを用いているため、電気導体にはター
ン部331c、332cが広がる向きに、スプリングバ
ックによる力が作用する。そのため、小セグメント33
2の直線部332aと直線部332bとの間には、幾ら
かの隙間が形成されている。
【0054】傾斜工程では、大セグメント331および
小セグメント332の挿入後、端層に位置している直線
部331a、331bは、大セグメント331が開く方
向に接合部331d、331eが半磁極ピッチ分(本実
施形態では1.5スロット分)傾けられる。そして、中
層に位置している直線部332a、332bは、小セグ
メント332が閉じる方向に接合部332d、332e
が半磁極ピッチ分傾けられる。その結果、第2コイルエ
ンド群31bにおいては、径方向に隣接する電気導体は
周方向の逆向きに傾斜し、1以上の箇所で径方向に交差
するように配置されている。
【0055】以上の構成を、全てのスロット35のセグ
メント33について繰り返す。
【0056】そして、接合工程では、第2コイルエンド
群31bにおいて、外端層の接合部331e' と外中層
の接合部332e、並びに内中層の接合部332dと内
端層の接合部331d' とが、溶接、超音波溶着、アー
ク溶接、ろう付け等の手段によって電気的導通を得るよ
うに接合され、図4の斜視図に示されるような固定子が
得られる。
【0057】図5は、第2コイルエンド群31bの固定
子鉄心32内周側からの側面図、図6は、大小のセグメ
ントを示す図、図7は図6の凹部の拡大図、図8は従来
技術における大小のセグメントを示す図、図9は図8の
凹部331hの拡大図である。図6、図8ともに、大小
のセグメント331、332の直線部331a、331
b、332a、332bには、ターン部331c、33
2cを多重に揃えた際に対向する面に、凹部331g、
331h、332g、332hがそれぞれ形成されてい
る。この凹部331g、331h、332g、332h
は、セグメント33のスロット35内挿入後に周方向に
捻られた際、径方向に隣接する電気導体の交差部33c
を包含する範囲Pに設けられている。
【0058】これらの凹部331g、331h、332
g、332hは、図5、図6に範囲Pとして示される範
囲において、それぞれ径方向に隣接する導体セグメント
に対向する側面に形成されている。つまり、これらの凹
部331g、331h、332g、332hにおける導
体セグメントの厚さは、セグメント331、332の端
部の径方向厚さよりも小さい厚さとされている。これに
より、領域Pにおける各導体セグメントの間の隙間が十
分に確保される。この結果、コイルエンドにおいて導体
セグメントが交差する領域Pにおいて、導体セグメント
間の絶縁が強化され、そこに通風される場合には、冷却
性が高められる。
【0059】尚、図8に示す従来技術における導体セグ
メントでは、大小のセグメント331、332の凹部3
31g、331h、332g、332hは直線部331
a、331b、332a、332bの長さ方向に対して
平行となっており、凹部331g、331h、332
g、332hにおける導体セグメントの厚さは一定に形
成されている。これに対し、本実施形態では、図6に示
すように凹部331g、331h、332g、332h
は、セグメント331、332のコイルエンド先端(互
いに接合されたセグメントの端部)に近いほどセグメン
トの厚さが小さく形成されている。
【0060】例えば、本実施形態の図7に示されるよう
に、セグメント直線部331bに形成された凹部331
hにおいて、コイルエンド先端部、すなわち導体セグメ
ントの端部に近い側の深さをh1、遠い側の深さをh2
としたとき、h1>h2の関係となっている。つまり、
凹部331g、331h、332g、332hは隣接す
る導体セグメントと互いに接合された端部に向かって深
さが増す(セグメントの厚さが小さくなる)テーパ形状
となっている。
【0061】次に、凹部をテーパ形状として形成するこ
との効用について説明する。
【0062】図10は、図9のX11a−X11a断面
とX11b−X11b断面とを重ねて表示したものであ
る。X11a−X11a断面は、導体セグメントの直線
部の断面形状であり、X11b−X11b断面は凹部3
31hにおける導体セグメントの断面形状である(33
1g、332g、332hにおいても同様)。凹部33
1hを加工する前の導体セグメントは、図10に示され
るような四角が円弧状に丸みを有する長方形、あるいは
長円形と呼びうる断面を有している。これら四角の円弧
は、凹部331hのプレス加工に伴い移動する材料を吸
収しうる程度の半径を有している。この結果、導体セグ
メントの幅は、凹部331g、331h、332g、3
32hにおいても図10に示される幅と同一の幅に維持
される。つまり、図10の斜線で示される断面積s1か
らs24について、 s1=s21+s22+s23+s24 ………式(1) の関係が成立している。
【0063】図11は、凹部整形前後の導体セグメント
の断面を表したものであり、(a)が凹部整形前の断面
(図9のX11a−X11a断面)を、(b)が凹部整
形後の断面(図9のX11b−X11b断面)をそれぞ
れ表している。ここで、導体セグメントの幅をW1、凹
部331hを整形する前の導体セグメント断面における
四角の円弧の半径をR11、凹部331h整形後の導体
セグメント断面における四角の円弧の半径をR2とす
る。図11より明らかなように、導体セグメントの幅W
1は凹部整形前後で変化していない。プレス加工により
深さhの凹部が形成されることにより移動する材料が、
導体セグメント断面における四角の円弧の半径がR11
からR2へ縮小することにより、すなわち角の丸みが減
少して尖った形状となることにより吸収されている。
【0064】これに対し、図12は、図11(a)の導
体セグメントよりも断面における四角の円弧の半径が小
さい半径R12(<R11)の導体セグメントを凹部整
形した場合における断面形状の変化を表した図である。
式(1)の関係が成立するように整形した場合、凹部深
さh’は、h’<hの関係となる。よって、この場合に
は導体セグメントの交差部で十分な隙間を確保すること
ができず、短絡する可能性がある。一方、h’=hとな
るように無理に整形すれば、導体セグメントの絶縁被膜
に亀裂が生じ、この場合にも短絡が生じる可能性が高く
なる。
【0065】次に、図13は、図11(a)の導体セグ
メントよりも大きい幅W2(<W1)を有する導体セグ
メントを凹部整形した場合における断面形状の変化を表
した図である。式(1)の関係が成立するように整形し
た場合、凹部深さh”は、h”<h’となる。よって、
この場合には導体セグメントの交差部で十分な隙間を確
保することができず、短絡する可能性がある。一方、
h’=hとなるように無理に整形すれば、導体セグメン
トの絶縁被膜に亀裂が生じ、この場合にも短絡が生じる
可能性が高くなる。
【0066】上述したように、導体セグメントの断面に
おける四角の円弧の半径が小さいものほど、あるいは導
体セグメントの幅が大きいものほど、凹部整形による凹
部深さが十分に取ることができず、導体セグメントの交
差部における隙間を十分に確保することができない。
【0067】一方、図5で示される交差部33cにおい
て、特にコイルエンド先端の接合部近傍は、溶接時の熱
で絶縁被膜が損傷して剥離、亀裂が生じやすくなってい
る。従って、接合部近傍において導体セグメントの隙間
を十分に確保することが重要となる。
【0068】本実施形態によれば、大小のセグメント3
31、332のターン部331c、332cの反対側の
接合部であるセグメント端部近傍に、そのセグメント端
部に向かって深さが増大するテーパ形状の凹部331
g、331h、332g、332hを形成したので、接
合部近傍において導体セグメントの隙間を十分に確保す
ることができる。さらに、導体セグメントの断面におけ
る四角の円弧の半径が小さい場合、あるいは導体セグメ
ントの幅が大きい場合など、十分な深さの凹部を整形す
ることが困難な場合であっても、短絡が起こりやすいコ
イルエンド先端の接合部近傍の交差部における隙間をよ
り大きく確保することができる。
【0069】この結果、車両の振動時等に、第2コイル
エンド群31bにおいて径方向に隣接する電気導体どう
しが接触することが低減されるとともに、接触によって
生じる絶縁被膜37の破損も低減することが可能とな
る。そして、絶縁被膜37の破損箇所どうしの接触によ
る短絡を防止できる。
【0070】また、隣接する導体セグメント間の交差部
33cに径方向の隙間が設けられている。そのため、内
扇ファンによる周方向成分を持った遠心風が、第2コイ
ルエンド群31bのメッシュ状の通風路36だけでな
く、導体セグメント間の交差部33cの径方向の隙間を
周方向に通過することが可能となるので、コイルエンド
の冷却性が向上する。
【0071】尚、上述した実施形態では、凹部331
g、331h、332g、332hは、径方向に隣接す
る導体セグメントの交差部33cをすべて包含する範囲
Pに設けられているが、交差部すべてを包含していなく
ても、例えば、図14に示すように、短絡が起こりやす
い接合部近傍の交差部Qのみに凹部331g、331
h、332g、332hを設ける構成としてもよい。
【0072】また、図5および図14においては、全体
の交差部が2箇所である例を示したが、交差部が3箇所
以上の場合、3箇所以上の交差部において凹部を設ける
構成としてもよい。
【0073】また、凹部331g、331h、332
g、332hの形状は、平面状のものに限られず、曲面
状であっても構わない。
【0074】(第二実施形態)本発明の第二実施形態
は、コイルエンドにおいて隣接する導体セグメントどう
しが捻れた状態で交差する場合において、径方向に凹部
を形成することにより交差部における隙間を確保するよ
うにしたものである。
【0075】第二実施形態における固定子2の製造工程
は、前記各導体セグメント331,332の側面に、捻
れ状態で径方向となるように傾斜した凹部をプレス加工
により形成する凹部形成工程と、スロット35内に各導
体セグメント331、332を径方向に隣接するように
挿入する挿入工程と、各導体セグメントと径方向に隣接
する他の導体セグメント(例えば、331aと332
a、332b’と331b’)とを捻れを生じさせなが
ら互いに異なる周方向へ所定の磁極ピッチ分それぞれ傾
斜させるとともに、前記導体セグメント及び隣接する導
体セグメント(例えば、331aと332a、332
b’と331b’)のそれぞれの側面に形成された凹部
を互いに対向させつつ交差させる傾斜工程と、前記導体
セグメントの端部を径方向に隣接する他の導体セグメン
トの端部(例えば、331d’と332d、332eと
331e’)にそれぞれ接合する接合工程とを含んでい
る。
【0076】傾斜工程では、図3に示すように、固定子
鉄心32に挿入された大小のセグメント331、332
において、端層に位置している直線部331a、331
bが、大セグメントが開く方向に接合部331d、33
1eが半磁極ピッチ分(本実施形態では1.5スロット
ピッチ分)傾けられる。そして、中層に位置している直
線部332a、332bは、小セグメント332が閉じ
る方向に接合部332d、332eが半磁極ピッチ分傾
けられる。その結果、第2コイルエンド群31bにおい
ては、径方向に隣接する電気導体は周方向の逆向きに傾
斜している。このように大小のセグメント331、33
2を傾斜させる際に、両セグメント331、332に捻
れが生ずる場合がある。以下、従来技術における大小の
セグメント331、332に捻れが生じる様子を図15
および図16を参照しつつ説明する。
【0077】図15は、図3の大小のセグメント33
1、332を固定子鉄心に挿入した際の様子を示すもの
である。上述したとおり、固定子鉄心に挿入された大小
セグメント331、332は、図16に示すように周方
向に傾けられる。この時、大小セグメント331、33
2は、それぞれ逆向きの周方向に傾けられる。ここで、
接合部331d’、332d、332e、331e’に
着目し、大小セグメント331、332が捻れる様子を
図15、および図16におけるR線矢視である図17を
参照しつつ説明する。
【0078】大小セグメント331、332のコイルエ
ンド先端331d’、332d、332e、331e’
を捻り治具36によりクランプして、円弧状の軌跡を辿
りつつ周方向に半磁極ピッチ分傾けられる。この時、セ
グメントの先端は捻られることなく、固定子中心方向に
対して平行に配置される。一方、セグメントの傾斜時に
捻り治具36によりクランプされない先端以外の部分
は、傾斜時に拘束されないことから、半磁極ピッチ分傾
けられる際に捻れが生じ、固定子中心方向に対して傾斜
した状態で配置される。この様子を、図16のS視方向
であって、図5における導体セグメントの交差部Pにお
けるX18−X18断面を図18に示す。
【0079】図18に示されるように、内端層と外中
層、内中層と外端層とがそれぞれ逆方向に捻れた結果、
導体セグメント断面の四角の円弧の一つが、互いに対向
するセグメント側へ食い込むような状態となっている。
従来技術であるセグメントの交差部に接合面331i、
332i、331j、332jと同一面内に凹部331
g、331h、332g、332hを設けた様子を、捻
れが生じないと場合と捻れが生じた場合における図18
に相当する断面図を、それぞれ図19、図20に示す。
捻れが生じない場合の交差部におけるセグメントの隙間
をC1、捻れが生じた場合の隙間をC2とすると、C1
>C2となっている。すなわち、捻れが生じた場合には
接合面と同一面状に凹部を形成しても、セグメントの交
差部において十分な隙間を確保することはできず、絶縁
被膜が損傷しやすく、短絡が生ずる可能性が高いのであ
る。
【0080】そこで、第二実施形態では、図21に示す
ように、導体セグメントの交差部における捻れをあらか
じめ考慮して、径方向に隣接する導体セグメントに対向
する側における接合面に対して傾斜した側面上に凹部3
31g、331h、332g、332hを設けた。すな
わち、凹部331g、331h、332g、332h
は、導体セグメントが捻れた状態における径方向の凹部
であり、331gと332g、331hと332hとは
それぞれ略平行に対向する凹部となっている。その結
果、交差部33cにおける隙間C3は、図20に示す隙
間C2より大きく取ることが可能となる。尚、図中の破
線は、プレス加工により凹部を設ける前のセグメントの
断面を示している。
【0081】図22乃至図24は、第二実施形態におけ
る大小セグメント331、332をを捻る前の状態を示
す図であり、図22は全体図、図23は図22における
X23−X23断面を、図24は図22におけるX24
−X24断面を示す図である。尚、図24における破線
は、プレス加工により凹部を設ける前の導体セグメント
の断面を示している。
【0082】これらの凹部331g、331h、332
g、332hは、セグメント33のスロット35内へ挿
入後、周方向に捻られた際、径方向に隣接する導体セグ
メントの交差部33cを包含する範囲Pに設けられてい
る(図5、図22参照)。この結果、第一実施形態と同
様に、コイルエンドにおける導体セグメントの交差部に
おいて十分な隙間が確保され、絶縁被膜の損傷および短
絡の発生を防止することができる。
【0083】尚、上述した第二実施形態では、導体セグ
メントの捻れをあらかじめ考慮して傾斜した凹部を形成
することにより、スロット35内への挿入後の捻れが生
じた状態では凹部が径方向となるようにしたが、第一実
施形態と同様に凹部形成工程において接合面と平行な面
に凹部を形成しておき、傾斜工程において捻れが生じた
後、別工程にて更に逆方向の捻れを加えることにより、
331gと332g、331hと332hとをそれぞれ
略平行に対向させるようにしてもよい。図25は、第二
実施形態の変形例における凹部331g、331h、3
32g、332hの断面を示す断面図であり、第二実施
形態の図24に相当する。図25において、破線部分
は、別工程で逆方向の捻れを加える前の状態である。第
二実施形態の変形例においても、交差部における隙間C
4を図20における隙間C2よりも大きくとることが可
能となり、第二実施形態と同様の効果を得ることができ
る。
【0084】また、第一実施形態と同様に、交差部すべ
てを包含していなくても、短絡が起こりやすい他の導体
セグメントとの接合部である端部近傍の交差部のみに凹
部331g、331h、332g、332hを設ける構
成としてもよい。
【0085】また、交差部が3箇所以上の場合、3箇所
以上の交差部において凹部を設ける構成としてもよい。
【0086】さらに、凹部331g、331h、332
g、332hの形状は、平面状のものに限られず、曲面
状であっても構わない。 (第三実施形態)第三の実施形態では、コイルエンドに
おける導体セグメントの接合面を含む端部において、接
合される他の導体セグメント側にオフセットされた凸部
が形成されていることを特徴とするものである。
【0087】図26は、第三の実施形態における大小セ
グメント331、332を示す図である。大小のセグメ
ント331、332の直線部331a、331b、33
2a、332bには、ターン部331c、332cを多
重に揃えた際に対向する面に、凸部331k、331
l、332k、332lがそれぞれ形成されている。図
27は、凸部331lが形成された大セグメント331
の端部付近の拡大図である。大セグメント331の端部
は、接合面331jを含む導体セグメントの端部を接合
される他の導体セグメントの接合面側に、プレス加工等
によりオフセットした凸状となっている。この時、凸部
331lにおけるオフセット量は、接合面側をh1、接
合面と反対側をh2とすると、h1=h2となっている
(他の凸部331k、332k、332lも同様)。
【0088】図28は、図26におけるX28−X28
断面を、図29は図26におけるX29−X29断面を
示す図である。凸部331k、331l、332k、3
32lをそれぞれ形成した後、接合面331iと331
j、332jと331jをそれぞれ接合することによ
り、図28に示すように、大小のセグメント331と3
32との間に隙間C4があらかじめ確保される。その結
果、上述した第一と第二の実施形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0089】また、各導体セグメント端部の溶接時に
は、導体セグメント端部の接合面を向き合うように密着
させて加工を行うが、第三の実施形態では、導体セグメ
ントの端部が、接合される他の導体セグメント側に予め
オフセットされているため、接合面の溶接性が向上する
という効果をも奏する。
【0090】尚、上述した実施形態では、凸部331
k、331l、332k、332lのオフセット量は、
接合面側とその反対側とで等しいとしたが、両者が等し
くない場合でも同様の効果を奏する。
【0091】また、上述した実施形態では、導体セグメ
ントの端部を、接合される他の導体セグメントの接合面
側にオフセットさせることにより、他の導体セグメント
との交差部における隙間を確保したが、図30に示す第
三の実施形態の変形例に示すように、ダイに固定された
セグメント直線部331bの端部をパンチにより斜め方
向からプレスすることにより(図30(a))、セグメ
ント直線部331bの端部を接合面331j側に曲げ
て、接合される他のセグメントの接合面側に突出する凸
部331lを形成する構成としてもよい(図30
(b))。 (他の実施形態)第一実施形態あるいは第二実施形態に
おける導体セグメントの直線部の凹部に、第三の実施形
態における導体セグメント先端部の凸部を組み合わせた
構成としてもよい。
【0092】例えば、図31に示す他の実施形態では、
内端層331a及び外端層331b’は先端部に第三の
実施形態の凸部を形成した導体セグメントを用い、内中
層332aおよび外中層332b’は直線部に第二実施
形態の凹部を形成した構成となっている。
【0093】ここで、内端層331a及び外端層331
b’に第二実施形態の凹部を採用しなかったのは、次の
ような理由による。すなわち、第一および第二の実施形
態における凹部整形は、前述したように、整形後に導体
セグメントの断面における四角の円弧の半径が小さくな
る。このため、内端層331a及び外端層331b’に
第二実施形態の凹部整形を施した場合、導体セグメント
をスロット35内に挿入する際、図32の拡大図に示す
ように小径化した導体セグメント331b’の角によ
り、インシュレータ34を引っかけてしまい、導体セグ
メントが座屈するおそれがある。
【0094】図31に示す他の実施形態によれば、内端
層331aおよび外端層331b’は凹部整形による導
体セグメントの断面における四角の円弧の小径化を回避
するために先端部の接合方向への凸部形成のみを施した
導体セグメントとし、内中層332aおよび外中層33
2b’は直線部に凹部を形成した導体セグメントを採用
したので、インシュレータ34に引っかけることなくス
ロット35へ挿入することが可能となるとともに、導体
セグメントの交差部における短絡防止に必要な隙間を確
保することができる。
【0095】尚、本発明は上述した各実施形態に限定さ
れるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種
々の変更を施すことが可能であることは言うまでもな
い。
【0096】
【発明の効果】以上述べたように本発明の請求項1に記
載の車両用回転電機の固定子によれば、交差部における
一の電気導体の他の電気導体に対向する側面に形成され
た凹部は端部に向かって深さが増大するので、溶接時の
熱によって絶縁被膜が損傷しやすい端部近傍の交差部に
おいて他の電気導体との隙間をより十分に確保すること
ができ、電気絶縁性を確保するとともに、コイルエンド
部分での冷却性を向上することができるという効果を奏
する。
【0097】また、請求項2に記載の車両用回転電機の
固定子によれば、コイルエンドにおける一の電気導体が
捻れを含んでいる場合でも、径方向の厚みを小さくする
ことができる。これにより、他の電気導体との隙間をよ
り十分に確保することができ、電気絶縁性を確保すると
ともに、コイルエンド部分での冷却性を向上することが
できるという効果を奏する。
【0098】また、請求項3に記載の車両用回転電機の
固定子によれば、傾斜状態で対向する側面に径方向の凹
部を形成したので、一の電気導体が捻れを含んでいる場
合でも、径方向の厚みを小さくすることができる。これ
により、他の電気導体との隙間をより十分に確保するこ
とができ、電気絶縁性を確保するとともに、コイルエン
ド部分での冷却性を向上することができるという効果を
奏する。
【0099】また、請求項4に記載の車両用回転電機の
固定子によれば、逆方向に捻られることにより略平行に
対向する側面に径方向の凹部を形成したので、一の電気
導体が捻れを含んでいる場合でも、径方向の厚みを小さ
くすることができる。これにより、他の電気導体との隙
間をより十分に確保することができ、電気絶縁性を確保
するとともに、コイルエンド部分での冷却性を向上する
ことができるという効果を奏する。
【0100】また、請求項5に記載の車両用回転電機の
固定子によれば、コイルエンドにおける一の電気導体の
端部に他の電気導体の接合面側へ突出する凸部が形成さ
れているので、他の電気導体と接合される端部以外では
他の電気導体から離隔させて隙間を十分に確保すること
ができ、電気絶縁性を確保するとともに、コイルエンド
部分での冷却性を向上することができるという効果を奏
する。
【0101】また、請求項6に記載の車両用回転電機の
固定子によれば、一の電気導体の端部をプレス加工等に
より他の電気導体の接合面側へオフセットさせて凸部を
形成したので、端部を他の電気導体の接合面に近接させ
ることができるとともに、端部以外では他の電気導体か
ら離隔させることができるという効果を奏する。
【0102】また、請求項7に記載の車両用回転電機の
固定子によれば、一の電気導体の端部を他の電気導体の
接合面側へ曲げることにより凸部を形成したので、端部
を他の電気導体の接合面に近接させることができるとと
もに、端部以外では他の電気導体から離隔させることが
できるという効果を奏する。
【0103】また、請求項8に記載の車両用回転電機の
固定子によれば、スロット内の少なくとも一つの層に配
置された一の電気導体は、前記コイルエンドにおいて径
方向に隣接する他の電気導体との接合面を有する端部に
他の電気導体の接合面側へ突出する凸部が形成されてい
るので、他の電気導体と接合される端部以外では他の電
気導体から離隔させて隙間を十分に確保することがで
き、電気絶縁性を確保するとともに、コイルエンド部分
での冷却性を向上することができるという効果を奏す
る。一方、前記スロット内の他の少なくとも一つの層に
配置された一の電気導体は、前記コイルエンドにおいて
径方向に隣接する他の電気導体と交差するとともに、そ
のいずれかの交差部における前記他の電気導体に対向す
る側面に径方向の凹部を形成したので、他の電気導体と
の交差部において隙間を十分に確保することができる。
これにより、電気絶縁性を確保するとともに、コイルエ
ンド部分での冷却性を向上することができるという効果
を奏する。
【0104】また、請求項9に記載の車両用回転電機の
固定子によれば、スロット内の最外周側若しくは最内周
側の層における一の電気導体は、端部に他の電気導体側
に突出する凸部のみが形成され、凹部整形等により電気
導体の角が尖ることがないので、スロットへの挿入時に
絶縁部材を引っかけて座屈することがなく、電気導体を
スロットへ円滑に挿入することができるという効果を奏
する。
【0105】また、請求項10に記載の車両用回転電機
の固定子の製造方法によれば、各電気導体及び径方向に
隣接する他の電気導体の側面に凹部を形成し、これらの
凹部を対向させつつ交差させるようにしたので、電気導
体の交差部において径方向の厚みが小さくなり、電気導
体間の隙間を簡単且つ確実に確保することができるとい
う効果を奏する。
【0106】また、請求項11に記載の車両用回転電機
の固定子の製造方法によれば、一の電気導体に形成され
た凹部は端部に向かって深さが増大するので、端部近傍
の交差部において他の電気導体との隙間をより十分に確
保することができ、電気絶縁性を確保するとともに、コ
イルエンド部分での冷却性を向上することができるとい
う効果を奏する。また、電気導体の断面における四角の
円弧の半径が小さい場合や、導体セグメントの幅が大き
い場合など、凹部の深さの確保が困難な場合において
も、端部近傍では凹部の深さをより確実に確保すること
ができるという効果を奏する。
【0107】また、請求項12に記載の車両用回転電機
の固定子の製造方法によれば、前記各電気導体が捻れを
含んでいる場合でも、交差部において逆方向に捻れを加
えて凹部が略平行に対向するようにしたので、径方向の
厚みを小さくし、交差部における電気導体間の隙間を十
分に確保することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一実施形態の車両用交流発電機の
断面図である。
【図2】 第一実施形態の固定子の部分的な断面図であ
る。
【図3】 第一実施形態のセグメントの模式的斜視図で
ある。
【図4】 第一実施形態の第2コイルエンド群側を示す
斜視図である。
【図5】 第一実施形態の第2コイルエンド群の固定子
の内側からの側面図である。
【図6】 第一実施形態で用いるセグメントの平面図で
ある。
【図7】 (a)はプレス加工による凹部の形成を示す
説明図であり、(b)は図6におけるセグメントの端部
付近の拡大図である。
【図8】 従来技術におけるセグメントの平面図であ
る。
【図9】 図8におけるセグメントの端部付近の拡大図
である。
【図10】 図9のX10−X10断面とX11−X1
1断面とを重ねて表示した図である。
【図11】 (a)は凹部整形前のセグメントの断面図
であり、(b)は凹部整形後のセグメントの断面図であ
る。
【図12】 図11のセグメントよりも相対的に四角の
円弧の半径が小さいセグメントを用いた場合において、
(a)は凹部整形前のセグメントの断面図であり、
(b)は凹部整形後のセグメントの断面図である。
【図13】 図12のセグメントよりも相対的に幅が大
きいセグメントを用いた場合において、(a)は凹部整
形前のセグメントの断面図であり、(b)は凹部整形後
のセグメントの断面図である。
【図14】 第一実施形態の第2コイルエンド群の固定
子の内側からの側面図である。
【図15】 大小のセグメントを固定子のスロットに挿
入した状態を示す模式的斜視図である。
【図16】 固定子のスロットに挿入された大小のセグ
メントの各々を周方向に傾斜させた状態を示す模式的斜
視図である。
【図17】 各セグメントの傾斜方向を示す模式的上視
図である。
【図18】 従来技術における凹部が形成されていない
場合において、捻れを含むセグメント交差部の断面図で
ある。
【図19】 従来技術における凹部が形成されている場
合において、捻れを含まないセグメント交差部の断面図
である。
【図20】 従来技術における凹部が形成されている場
合において、捻れを含むセグメント交差部の断面図であ
る。
【図21】 第二実施形態における凹部が形成されてい
る場合において、捻れを含むセグメント交差部の断面図
である。
【図22】 第二実施形態で用いるセグメントの平面図
である。
【図23】 図22におけるセグメントのX23−X2
3断面図である。
【図24】 図22におけるセグメントのX24−X2
4断面図である。
【図25】 第二実施形態の変形例における図24に相
当する断面図である。
【図26】 第三実施形態で用いるセグメントの平面図
である。
【図27】 図26におけるセグメントの端部付近を示
す拡大図である。
【図28】 図26におけるセグメントのX28−X2
8断面図である。
【図29】 図26におけるセグメントのX29−X2
9断面図である。
【図30】 第三実施形態の変形例を示す図であり、
(a)はプレス加工による凸部の形成を示す説明図であ
り、(b)はセグメントの端部付近を示す図である。
【図31】 他の実施形態における固定子の部分的な断
面図である。
【図32】 図31におけるT部の拡大図である。
【符号の説明】
2…固定子、 31b…第2コイルエンド群(コイルエ
ンド)、 32…固定子鉄心、 33…基本セグメント
(電気導体)、 331…大セグメント(電気導体)、
332…小セグメント(電気導体)、 331g、3
31h、332g、332h…凹部、 331k、33
1l、332k、332l…凸部、 35…スロット。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02K 15/085 H02K 15/085 (72)発明者 福田 和彦 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 村橋 元博 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 加藤 充 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5H603 AA04 AA11 BB02 BB05 BB12 CA01 CA05 CB03 CC05 CC17 CD02 CD22 CE02 EE01 5H604 AA03 BB03 BB10 BB14 CC01 CC15 PB02 5H615 AA01 BB02 BB07 BB14 PP01 PP12 QQ02 QQ12 SS03 SS04 SS09 SS16

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のスロットを持つ固定子鉄心と、前
    記スロット内において互いに電気的に絶縁されて径方向
    に配列収納され且つ前記スロット外へ延び出す端部が互
    いに接合されてコイルエンドを形成する複数の電気導体
    を接続してなる多相の固定子巻線とを有する車両用回転
    電機の固定子において、 前記コイルエンドにおける一の電気導体は、径方向に隣
    接する他の電気導体と1箇所以上で交差するように配置
    され、そのいずれかの交差部における前記他の電気導体
    に対向する側面に、前記一の電気導体の端部に向かって
    深さが増大する径方向の凹部を形成したことを特徴とす
    る車両用回転電機の固定子。
  2. 【請求項2】 複数のスロットを持つ固定子鉄心と、前
    記スロット内において互いに電気的に絶縁されて径方向
    に配列収納され且つ前記スロット外へ延び出す端部が互
    いに接合されてコイルエンドを形成する複数の電気導体
    を接続してなる多相の固定子巻線とを有する車両用回転
    電機の固定子において、 前記コイルエンドにおける一の電気導体は、捻れが生じ
    た状態で前記固定子鉄心に取り付けられ且つその捻れ部
    において径方向に隣接する他の電気導体と1箇所以上で
    交差するように配置されるとともに、そのいずれかの交
    差部における前記他の電気導体に対向する側面に、径方
    向の凹部を形成したことを特徴とする車両用回転電機の
    固定子。
  3. 【請求項3】 前記交差部では、前記一の電気導体の側
    面と前記他の電気導体の側面とが傾斜状態で対向してお
    り、その傾斜状態で対向する側面に径方向の凹部を形成
    したことを特徴とする請求項2に記載の車両用回転電機
    の固定子。
  4. 【請求項4】 前記交差部において、前記捻れ部は、前
    記一の電気導体の側面が前記他の電気導体の側面と略平
    行に対向するように前記捻れ部とは逆方向に捻られ、前
    記略平行に対向する側面に径方向の凹部を形成したこと
    を特徴とする請求項2に記載の車両用回転電機の固定
    子。
  5. 【請求項5】 複数のスロットを持つ固定子鉄心と、前
    記スロット内において互いに電気的に絶縁されて配列収
    納され且つ前記スロット外へ延び出す端部が互いに接合
    されてコイルエンドを形成する複数の電気導体を接続し
    てなる多相の固定子巻線とを有する車両用回転電機の固
    定子において、 前記コイルエンドにおける一の電気導体は、径方向に隣
    接する他の電気導体との接合面を有する端部に、前記他
    の電気導体の接合面側へ突出する凸部が形成されている
    ことを特徴とする車両用回転電機の固定子。
  6. 【請求項6】 前記凸部は、前記端部を前記他の電気導
    体の接合面側へオフセットしたものであることを特徴と
    することを特徴とする請求項5に記載の車両用回転電機
    の固定子。
  7. 【請求項7】 前記凸部は、前記端部を前記他の電気導
    体の接合面側へ曲げたものであることを特徴とすること
    を特徴とする請求項5に記載の車両用回転電機の固定
    子。
  8. 【請求項8】 複数のスロットを持つ固定子鉄心と、前
    記スロット内において互いに電気的に絶縁されて径方向
    に配列収納され且つ前記スロット外へ延び出す端部が互
    いに接合されてコイルエンドを形成する複数の電気導体
    を接続してなる多相の固定子巻線とを有する車両用回転
    電機の固定子において、 前記スロット内の少なくとも一つの層に配置された一の
    電気導体は、前記コイルエンドにおいて径方向に隣接す
    る他の電気導体との接合面を有する端部に凸部が形成さ
    れ、 前記スロット内の他の少なくとも一つの層に配置された
    一の電気導体は、前記コイルエンドにおいて径方向に隣
    接する他の電気導体と1箇所以上で交差するとともに、
    そのいずれかの交差部における前記他の電気導体に対向
    する側面に径方向の凹部を形成したことを特徴とする車
    両用回転電機の固定子。
  9. 【請求項9】 前記少なくとも一つの層は、前記スロッ
    ト内の最外周側若しくは最内周側の層であり、前記他の
    少なくとも一つの層は、前記スロット内の最外周側及び
    最内周側以外の層であることを特徴とする請求項8に記
    載の車両用回転電機の固定子。
  10. 【請求項10】 複数のスロットを持つ固定子鉄心と、
    前記スロット内において互いに電気的に絶縁されて配列
    収納され且つ前記スロット外へ延び出す端部が互いに接
    合されてコイルエンドを形成する複数の電気導体を接続
    してなる多相の固定子巻線とを有する車両用回転電機の
    固定子の製造方法であって、 前記各電気導体の側面に、径方向の凹部をプレス加工に
    より形成する凹部形成工程と、 前記スロット内に前記複数の電気導体を径方向に隣接す
    るように挿入する挿入工程と、 前記各電気導体と径方向に隣接する他の電気導体とを互
    いに異なる周方向へ所定の磁極ピッチ分それぞれ傾斜さ
    せるとともに、前記各電気導体及び前記他の電気導体の
    それぞれの側面に形成された凹部を互いに対向させつつ
    交差させる傾斜工程と、 前記各電気導体の端部を径方向に隣接する他の電気導体
    の端部にそれぞれ接合する接合工程と、 を備えたことを特徴とする車両用回転電機の固定子の製
    造方法。
  11. 【請求項11】 前記凹部形成工程は、前記各電気導体
    の端部に向かって深さが増大するようにプレス加工を施
    すことを特徴とする請求項10に記載の車両用回転電機
    の固定子の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記傾斜工程は、前記各電気導体の端
    部をクランプして捻れを生じさせながら傾斜させ、前記
    各電気導体と径方向に隣接する他の電気導体との交差部
    において前記捻れとは逆方向に捻れを加えることにより
    前記凹部を前記他の電気導体の凹部と略平行に対向させ
    る工程を更に含むことを特徴とする請求項10又は11
    に記載の車両用回転電機の固定子の製造方法。
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