JP4187914B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、回転電機の固定子に関し、特に内燃機関により駆動される交流発電機の固定子構造、例えば乗用車やトラックなどに搭載可能な車両用交流発電機の固定子構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図15は例えば特開平11−164506号公報に記載された従来の車両用交流発電機の固定子における固定子巻線を構成する導体セグメントを示す模式的斜視図、図16は図15に示される従来の車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図、図17は図15に示される従来の車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群の接合部の配置の状態を説明する簡略図である。
【0003】
図15において、第1導体セグメント331は、絶縁被膜が被覆された断面矩形の銅材を折り曲げ加工して成形したもので、一対の直線部331a、331bをターン部331cにより連結した略U字状に成形されている。第2導体セグメント332は、絶縁被膜が被覆された断面矩形の銅材を折り曲げ加工して成形したもので、一対の直線部332a、332bをターン部332cにより連結した略U字状に成形されている。
【0004】
そして、従来の固定子100では、このように構成された第1および第2導体セグメント331、332の対が、固定子鉄心101の1磁極ピッチ離れた各スロット対に固定子鉄心の一端側から挿入されている。各スロットには、4つの直線部331a、332a、332b、331bが径方向(スロット深さ方向)に1列に並んで収納されている。ここで、説明の便宜上、スロット内の直線部の位置を内周側から1番地、2番地、3番地および4番地と呼ぶ。そして、図15に示されるように、1つのスロットの1番地から固定子鉄心101の他端側に延出する第1導体セグメント331の端部331dが例えば時計回り方向に1磁極ピッチ離れたスロットの2番地から固定子鉄心101の他端側に延出する第2導体セグメント332の端部332dに溶接により接合され、1つのスロットの3番地から固定子鉄心101の他端側に延出する第2導体セグメント332の端部332eが例えば時計回り方向に1磁極ピッチ離れたスロットの4番地から固定子鉄心101の他端側に延出する第1導体セグメント331の端部331eに溶接により接合されて、各相4ターンの重ね巻き巻線が形成されている。そして、3相分の重ね巻き巻線を交流結線して固定子巻線102が構成されている。
【0005】
このように構成された固定子100においては、図16および図17に示されるように、固定子鉄心101の一端側の固定子巻線102のコイルエンド群102aは、第1導体セグメント331のターン部331cが軸方向に関して第2導体セグメント332のターン部332cを取り囲むように2層となって、周方向に配列されて構成されている。また、固定子鉄心の他端側の固定子巻線102のコイルエンド群102bは、端部331d、332dの接合部334aと、端部331e、332eの接合部334bとが軸方向高さを同じくして、径方向に1列に隣接して2層に並び、周方向に2列となって配列されて構成されている。
【0006】
しかしながら、この従来の固定子100の固定子巻線102のコイルエンド群102bにおいては、接合部334a、334bが軸方向高さを同じくして、径方向に1列に隣接して2層に並び、2列となって周方向に配列されているので、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部334a、334b間の径方向距離が短く、短絡事故を発生しやすいという不具合があった。また、接合部334a、334bが軸方向高さを同じくして、径方向に隣接しているので、溶接しにくく、溶接作業性が低下してしまうという不具合もあった。
そこで、これらの不具合を解消するために、接合部334a、334bを周方向にシフトして配列する改善案が、例えば特開2000−166150号公報に提案されている。
【0007】
図18は例えば特開2000−166150号公報に記載された改善策としての従来の車両用交流発電機の固定子における固定子巻線を構成する導体セグメントを示す模式的斜視図、図19は図18に示される従来の車両用交流発電機の固定子を展開して内径側からみた部分的な側面図、図20は図18に示される従来の車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群の接合部の配置の状態を説明する簡略図である。
この改善策としての固定子100Aでは、図18および図19に示されるように、端部331d、332d、331e、332eの溶接時に、固定子鉄心101の他端側に延出する第1および第2導体セグメント331、332の端部側の傾斜角度を変えて、接合部334a、334bが周方向にwだけシフトするようにしている。
これにより、固定子鉄心101の他端側の固定子巻線102のコイルエンド群102bは、図20に示されるように、接合部334a、334bが軸方向高さを同じくして、周方向にwだけシフトして、2列となって周方向に配列されて構成されている。
なお、固定子100Aは、接合部334a、334bが周方向にwだけシフトしている点を除いて、固定子100と同様に構成されている。
【0008】
また、例えば特開2000−166150号公報に第1、第2および第3導体セグメント331、332、333を用いて構成された従来の固定子構造が記載されている。この固定子100Bでは、図21および図22に示されるように、固定子巻線102のコイルエンド群102aは、ターン部331c、332c、333cが軸方向に3層となって周方向に配列されて構成され、コイルエンド群101bは接合部334a、334b、334cが軸方向高さを同じくして、周方向にwだけシフトされて3列となって周方向に配列されて構成されている。
【0009】
このように構成された固定子100A、100Bでは、接合部が周方向にシフトされて接合部間の距離が長くなり、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部間の短絡事故を抑制できるとともに、溶接作業性を向上できるとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
従来の車両用交流発電機の固定子100は、固定子巻線102のコイルエンド群102bにおいては、接合部334a、334bが軸方向高さを同じくして、径方向に1列に隣接して2層に並び、2列となって周方向に配列されているので、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部334a、334b間の径方向距離が短く、短絡事故を発生しやすいという不具合があった。また、接合部334a、334bが軸方向高さを同じくして、径方向に隣接しているので、溶接しにくく、溶接作業性が低下してしまうという不具合もあった。
また、従来の車両用交流発電機の固定子100A、100Bは、接合部333a、333b(333c)が軸方向高さを同じくして、周方向にwだけシフトして、2列(3列)となって周方向に配列されて構成されているので、接合部間の距離が長くなり、接合部間の短絡事故を抑制し、溶接作業性を向上できる。
しかしながら、従来の車両用交流発電機の固定子100、100A、100Bにおいては、コイルエンド群102bは接合部が軸方向高さを同じくして2列もしくは3列となって周方向に配列されて構成されているので、振動に伴って接合部同士が短絡する危険性があり、絶縁性が悪化してしまうという課題があった。また、各接合部の軸方向高さが同じく構成されているので、周方向の列数が多くなるほど接合部間が短絡しやすくなるとともに、溶接性が悪化し、多列化の構造には不適な構造となる。
【0011】
この発明は、上記のような課題を解決するために、素線の接合部を径方向に関してターン部に隣接して配置し、接合部に起因する短絡事故をなくし、絶縁性を向上できる回転電機の固定子を得ることを目的とする。
また、素線の接合部を径方向に関してターン部もしくは他の接合部に隣接して配置し、かつ、接合部と該接合部に径方向に隣接するターン部もしくは他の接合部との軸方向高さを異ならして、接合部に起因する短絡事故をなくし、絶縁性を向上できるとともに、溶接作業性を向上できる回転電機の固定子を得ることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る回転電機の固定子は、スロットが周方向に複数設けられた固定子鉄心と、所定スロット数毎の上記スロットに装着された複数の素線を上記固定子鉄心の端面上で接合して構成された固定子巻線とを有する回転電機の固定子において、上記素線は、略U字状に成形された導体セグメントであり、上記固定子巻線のコイルエンド群が、上記固定子鉄心の端面上で上記導体セグメントを相互に接続する周方向に配列された接合部からなるコイルエンドと、上記固定子鉄心の端面上で所定スロット離れた一方のスロットから延出して他方のスロットに入る上記導体セグメントの周方向に配列されたターン部からなるコイルエンドとから構成され、上記接合部からなるコイルエンドは径方向に関して上記ターン部からなるコイルエンドに隣接して配置されているものである。
【0013】
また、スロットが周方向に複数設けられた固定子鉄心と、所定スロット数毎の上記スロットに装着された複数の素線を上記固定子鉄心の端面上で接合して構成された固定子巻線とを有する回転電機の固定子において、上記素線は、略U字状に成形された導体セグメントであり、上記固定子巻線のコイルエンド群が、上記固定子鉄心の端面上で上記導体セグメントを相互に接続する周方向に配列された接合部からなるコイルエンドと、上記固定子鉄心の端面上で所定スロット離れた一方のスロットから延出して他方のスロットに入る上記導体セグメントの周方向に配列されたターン部からなるコイルエンドとから構成され、上記接合部からなるコイルエンドは径方向に関して上記ターン部からなるコイルエンドもしくは他の上記接合部からなるコイルエンドに隣接して配置され、かつ、上記接合部からなるコイルエンドと上記接合部からなるコイルエンドに径方向に隣接する上記ターン部からなるコイルエンドもしくは他の上記接合部からなるコイルエンドとの軸方向高さが異なるものである。
【0014】
また、上記固定子巻線のコイルエンド群の少なくとも一方において、上記接合部からなるコイルエンドと上記ターン部からなるコイルエンドとが、径方向に1列に3層以上配列されているものである。
【0015】
また、上記固定子巻線のコイルエンド群の少なくとも一方において、上記ターン部からなるコイルエンドが上記接合部からなるコイルエンドに隣接して径方向の内径側と外径側とに位置して径方向に1列に3層に配列され、上記接合部からなるコイルエンドの軸方向高さが上記ターン部からなるコイルエンドの軸方向高さより高く形成されているものである。
【0016】
また、絶縁性樹脂が上記接合部からなるコイルエンドを覆うように配設されているものである。
【0017】
また、上記絶縁性樹脂が径方向に隣接する上記接合部からなるコイルエンド間および上記接合部からなるコイルエンドと上記ターン部からなるコイルエンドとの間に渡って配設されているものである。
【0018】
また、ワニスが上記コイルエンド群に塗布されているものである。
【0019】
また、上記コイルエンド群の少なくとも一方において、径方向に関して最外径位置には上記ターン部からなるコイルエンドが位置しているものである。
【0020】
また、径方向に関して最外径位置に位置する上記接合部からなるコイルエンドは、径方向に隣接する上記接合部からなるコイルエンドもしくは上記ターン部からなるコイルエンドに対して軸方向高さが低く構成されているものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図について説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す縦断面図、図2はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される固定子における1相分の固定子巻線の結線状態を説明するリヤ側端面図、図3はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の固定子における固定子巻線を構成する導体セグメントを示す模式的斜視図、図4はこの発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。なお、図2中、実線はリヤ側のコイルエンドを示し、点線はフロント側のコイルエンドを示している。
【0022】
図1において、車両用交流発電機は、アルミニウム製のフロントブラケット1およびリヤブラケット2から構成されたケース3と、このケース3内に設けられ、一端部にプーリ4が固定されたシャフト6と、このシャフト6に固定されたランドル型の回転子7と、この回転子7の軸方向両端部に固定されたファン5と、回転子7を包囲するようにケース3に固定された固定子8と、シャフト6の他端部に固定されて回転子7に電流を供給するスリップリング9と、スリップリング9の表面に摺動する一対のブラシ10と、このブラシ10を収納するブラシホルダ11と、固定子8に電気的に接続され、固定子8で生じた交流を直流に整流する整流器12と、ブラシホルダ11に嵌着されて、固定子8で生じた交流電圧の大きさを調整するレギュレータ18とを備えている。
【0023】
回転子7は、電流を流して磁束を発生する界磁コイル13と、この界磁コイル13を覆うように設けられ、その磁束によって磁極が形成される第1および第2ポールコア体21、22とを備えている。そして、第1および第2のポールコア体21、22は、鉄製で、それぞれ最外径面形状を略台形形状とする爪状磁極23、24が外周縁部に周方向に等角ピッチで突設されてなり、これらの爪状磁極23、24を噛み合わせるように対向させてシャフト6に固着されている。
固定子8は、磁性鋼板を積層してなる円筒状の固定子鉄心15と、固定子鉄心15に巻装された固定子巻線16とから構成されている。そして、この固定子8は、固定子巻線16のフロント側およびリヤ側のコイルエンド群16f、16rが第1および第2のポールコア体21、22の肩部の径方向外方に位置するように配設されている。
【0024】
そして、フロントブラケット1およびリヤブラケット2には、吸気孔1a、2aが軸方向端面に穿設され、排気孔1b、2bが径方向側面にコイルエンド群16f、16rに相対するように穿設されている。これにより、回転子7の回転に伴ってファン5が回転駆動され、外気が吸気孔1a、2aからケース3内に吸気されて軸方向に回転子7側に流れ、ついでファン5により遠心方向に曲げられ、その後コイルエンド群16f、16rを冷却して排気孔1b、2bから外部に排気される冷却風流路が形成される。
【0025】
ここで、固定子巻線16を構成する1相分の固定子巻線群について図2を参照しつつ説明する。ここで、回転子7の磁極数を12とし、固定子鉄心15には、36個のスロット15aが内周側に開口するように、周方向に並んで設けられている。即ち、毎極毎相当たりのスロット数を1としている。
1相分の固定子巻線群161は、第1乃至第4巻線31〜34から構成されている。そして、第1巻線31は、素線30を、スロット番号1番から34番まで3スロット(1磁極ピッチ)おきに、スロット15a内の1番地と2番地とを交互に採るように波巻きされて構成されている。また、第2巻線32は、素線30を、スロット番号1番から34番まで3スロットおきに、スロット15a内の2番地と1番地とを交互に採るように波巻きされて構成されている。また、第3巻線33は、素線30を、スロット番号1番から34番まで3スロットおきに、スロット15a内の3番地と4番地とを交互に採るように波巻きされて構成されている。さらに、第4巻線34は、素線30を、スロット番号1番から34番まで3スロットおきに、スロット15a内の4番地と3番地とを交互に採るように波巻きされて構成されている。そして、各スロット15a内には、4本の素線30が径方向に1列に並んで配列されている。
【0026】
そして、固定子鉄心15のフロント側において、スロット番号1番から延出する第1巻線31の端部31aと、スロット番号34番から延出する第3巻線33の端部33bとが接合され、スロット番号1番から延出する第3巻線33の端部33aと、スロット番号34番から延出する第1巻線31の端部31bとが接合されて、2ターンの波巻き巻線が形成されている。
一方、固定子鉄心15のリヤ側において、スロット番号1番から延出する第2巻線32の端部32aと、スロット番号34番から延出する第4巻線34の端部34bとが接合され、スロット番号1番から延出する第4巻線34の端部34aと、スロット番号34番から延出する第2巻線32の端部32bとが接合されて、2ターンの波巻き巻線が形成されている。
【0027】
さらに、スロット番号22番からリヤ側に延出する第4巻線34の端部34dと、スロット番号25番からリヤ側に延出する第3巻線33の端部33dとが接合されて、第1乃至第4巻線31〜34を直列に接続してなる4ターンの1相分の固定子巻線群161が形成されている。
また、スロット番号25番からリヤ側に延出する第4巻線の端部34cおよびスロット番号28番からリヤ側に延出する第3巻線の端部33cが、それぞれ固定子巻線群161の口出し線(O)および中性点(N)となる。
同様にして、素線30が巻装されるスロット15aを1つづつずらして3相分の固定子巻線群161が形成されている。
このように構成された3相分の固定子巻線群161は、図示していないが、交流結線、例えば星型結線されて、1つの3相交流巻線からなる固定子巻線16を構成している。
【0028】
この固定子巻線16は、具体的には、図3に示されるように、素線30として絶縁被膜が被覆された断面矩形状の銅材を略U字状の成形された短尺の第1および第2の導体セグメント40A、40Bを用いて構成される。つまり、第1および第2の導体セグメント40A、40Bが、3スロット毎のスロット15aの対に、フロント側およびリヤ側から1本づつ挿入される。この時、第1の導体セグメント40Aは、第1のスロット15a内の1番地と、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15a内の2番地とに挿入され、第2の導体セグメント40Bは、第1のスロット15a内の3番地と、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15a内の4番地とに挿入される。そして、各スロット15a内には、第1および第2の導体セグメント40A、40Bが矩形断面の長手方向を径方向に揃えて径方向に1列に4層に並んで配列されている。
そして、第1のスロット15aからリヤ側に延出する第1の導体セグメント40Aの端部40aと、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15aからリヤ側に延出する隣接する第1の導体セグメント40Aの端部40aとが接合されて、図2における第1および第2巻線31、32に相当するそれぞれ1ターンの波巻き巻線を構成している。
また、第1のスロット15aからフロント側に延出する第2の導体セグメント40Bの端部40aと、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15aからフロント側に延出する隣接する第2の導体セグメント40Bの端部40aとが接合されて、図2における第3および第4巻線33、34に相当するそれぞれ1ターンの波巻き巻線を構成している。
さらに、図2に示される結線方法により、第1および第2の導体セグメント40A、40Bが接合されて、それぞれ1ターンの4つの波巻き巻線を直列に接続してなる1相分の固定子巻線161が構成される。
【0029】
このように構成された固定子巻線16では、第1の導体セグメント40Aのターン部40bと、第2の導体セグメント40Bの端部40a同士の接合部41とが径方向に1列に2層に並んで、2列となって周方向に整然と配列されて、フロント側のコイルエンド群16fを構成している。また、第2の導体セグメント40Bのターン部40bと、第1の導体セグメント40Aの端部40a同士の接合部41とが径方向に1列に2層に並んで、2列となって周方向に整然と配列されて、リヤ側のコイルエンド群16rを構成している。そして、フロント側およびリヤ側のコイルエンド群16f、16rにおいては、図4に示されるように、ターン部40bと接合部41とが径方向に隣接して配置され、両者の軸方向高さが略一致している。
【0030】
この実施の形態1によれば、固定子巻線16のコイルエンド群16f、16rは、ターン部40bと接合部41とが径方向に隣接して1列に2層に並んで、2列となって周方向に整然と配列されて構成されている。そこで、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部41は絶縁被膜を有するターン部40bに径方向に隣接して配置されており、即ち絶縁被膜が消失されている接合部41同士が径方向に隣接して配置されておらず、接合部41に起因するコイルエンド群16f、16rにおける短絡事故が阻止され、優れた絶縁性を有する固定子8が得られる。
そこで、この固定子8を搭載した車両用交流発電機においては、振動に起因するコイルエンド群16f、16rにおける短絡事故の発生が抑えられ、信頼性を向上させることができる。
【0031】
実施の形態2.
上記実施の形態1では、固定子巻線16のコイルエンド群16f、16rが、ターン部40bと接合部41とを径方向に1列に2層に並べて、2列となって周方向に整然と配列し、かつ、ターン部40bと接合部41との軸方向高さを略同じくして構成されているものとしているが、この実施の形態2では、図5に示されるように、固定子巻線16Aのコイルエンド群16f、16rが、ターン部40bと接合部41とを径方向に1列に2層に並べて、2列となって周方向に整然と配列し、かつ、接合部41の軸方向高さをターン部40bの軸方向高さより高くして構成されているものとしている。
【0032】
従って、この実施の形態2によれば、固定子8Aの固定子巻線16Aのコイルエンド群16f、16rにおいて、接合部41の軸方向高さがターン部40bの軸方向高さより高く構成されているので、溶接作業性が向上されるとともに、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部41がターン部40bから離反しており、接合部41に起因する短絡事故が阻止され、優れた絶縁性が得られる。
また、この固定子8Aを車両用交流発電機に搭載した場合、振動に伴って接合部41同士が短絡する危険性も低減され、信頼性を向上させることができる。また、コイルエンド群16rにおいては、最外径位置に位置するターン部40bの軸方向高さが低く形成されているので、コイルエンド群16rとブラケット2との隙間が確保され、両者の短絡が阻止される。
【0033】
実施の形態3.
図6はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の固定子における固定子巻線を構成する導体セグメントを示す模式的斜視図、図7はこの発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【0034】
この実施の形態3では、図6に示されるように、素線として絶縁被膜が被覆された断面矩形状の銅材を略U字状の成形された短尺の第1、第2および第3の導体セグメント40A、40B、40Cを用いて構成される。つまり、第1、第2および第3の導体セグメント40A、40B、40Cが、3スロット毎のスロット15aの対に、1本づつフロント側およびリヤ側から交互に挿入される。この時、第1の導体セグメント40Aは、第1のスロット15a内の1番地と、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15a内の2番地とに挿入され、第2の導体セグメント40Bは、第1のスロット15a内の3番地と、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15a内の4番地とに挿入され、第3の導体セグメント40Cは、第1のスロット15a内の5番地と、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15a内の6番地とに挿入される。そして、各スロット15a内には、第1、第2および第3の導体セグメント40A、40B、40Cが矩形断面の長手方向を径方向に揃えて径方向に1列に6層に並んで配列されている。
【0035】
そして、第1のスロット15aからリヤ側に延出する第1の導体セグメント40Aの端部40aと、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15aからリヤ側に延出する隣接する第1の導体セグメント40Aの端部40aとが接合されて、図2における第1および第2巻線31、32に相当するそれぞれ1ターンの波巻き巻線を構成している。
また、第1のスロット15aからフロント側に延出する第2の導体セグメント40Bの端部40aと、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15aからフロント側に延出する隣接する第2の導体セグメント40Bの端部40aとが接合されて、図2における第3および第4巻線33、34に相当するそれぞれ1ターンの波巻き巻線を構成している。
さらに、第1のスロット15aからリヤ側に延出する第3の導体セグメント40Cの端部40aと、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15aからリヤ側に延出する隣接する第3の導体セグメント40Cの端部40aとが接合されて、それぞれ1ターンの波巻き巻線を構成している。
さらにまた、第1、第2および第3の導体セグメント40A、40B、40Cが接合されて、それぞれ1ターンの6つの波巻き巻線を直列に接続してなる6ターンの1相分の固定子巻線群が構成される。
同様にして、第1、第2および第3の導体セグメント40A、40B、40Cの挿入されるスロット15aを1つづつすらして、3相分の固定子巻線群が形成される。
そして、3相分の固定子巻線群が例えば星型結線されて、1つの3相交流巻線からなる固定子巻線16Bが得られる。
【0036】
このように構成された固定子8Bの固定子巻線16Bにおいては、第1の導体セグメント40Aのターン部40bと、第2の導体セグメント40Bの端部40a同士の接合部41と、第3の導体セグメント40Cのターン部40bとが径方向に1列に3層に並んで、3列となって周方向に整然と配列されて、フロント側のコイルエンド群16fを構成している。また、第1の導体セグメント40Aの端部40a同士の接合部41と、第2の導体セグメント40Bのターン部40bと、第3の導体セグメント40Cの端部40a同士の接合部41とが径方向に1列に3層に並んで、3列となって周方向に整然と配列されて、リヤ側のコイルエンド群16rを構成している。
そして、フロント側のコイルエンド群16fにおいては、図7に示されるように、ターン部40bと接合部41とターン部40bとが径方向に隣接して3層に配置され、接合部41の軸方向高さがターン部40bの軸方向高さより高くなっている。一方、リヤ側のコイルエンド群16rにおいては、図7に示されるように、接合部41とターン部40bと接合部41とが径方向に隣接して3層に配置され、接合部41の軸方向高さがターン部40bの軸方向高さより高くなっている。
【0037】
従って、この実施の形態3によれば、上記実施の形態2と同様に、接合部41の軸方向高さが径方向に隣接するターン部40bの軸方向高さより高く構成されているので、溶接作業性が向上されるとともに、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部41がターン部40bから離反しており、接合部41に起因する短絡事故が阻止され、優れた絶縁性が得られる。
また、接合部41の軸方向高さが径方向に隣接するターン部40bの軸方向高さより高くすることにより、接合部41およびターン部40bが径方向に多層に並んでいても、溶接作業性および絶縁性の悪化がなく、コイルエンドの多層化に適した構造となる。
また、コイルエンド群16fにおいては、最外径位置に位置するターン部40bの軸方向高さが低く形成されているので、コイルエンド群16fとブラケット2との隙間が確保され、両者の短絡が阻止される。
【0038】
実施の形態4.
この実施の形態4では、図8に示されるように、例えばエポキシ樹脂等の絶縁性樹脂42が接合部41を覆うように、かつ、接合部41と該接合部41に径方向に隣接するターン部40bとに跨るように配設されている。なお、他の構成は上記実施の形態3と同様に構成されている。
【0039】
この実施の形態4の固定子8Cの固定子巻線16Cでは、接合部41が絶縁性樹脂42に覆われているので、絶縁被膜が溶接により消失している接合部41の露出がなく、絶縁性がさらに向上される。また、接合部41が絶縁性樹脂42により補強されることになり、振動に起因する溶接外れの発生が抑えられる。そこで、この固定子8Cを車両用交流発電機に搭載した場合、耐振性がさらに向上され、優れた信頼性が得られる。
また、接合部41とターン部40bとが絶縁性樹脂42により熱的に連結されているので、固定子巻線16Cを構成する各巻線で発生した熱がアンバランスであった場合、高温側の巻線の熱が例えば接合部41から絶縁性樹脂42を介してターン部40bに伝達され、コイルエンド群16f、16rの温度分布が均一化される。これにより、車両用交流発電機の高出力化が図られる。
【0040】
なお、絶縁性樹脂41はコイルエンド群16f、16rの全体を覆うように設けられていないので、固定子8Cを車両用交流発電機に搭載した際に、冷却ファン5によるコイルエンド群16f、16rの冷却性を阻害することもない。
また、コイルエンド群16rの最外径位置に位置している接合部41が絶縁性樹脂42により覆われているので、固定子8Cを車両用交流発電機に搭載した際に、アースであるブラケット1、2とコイルエンド群16f、16rとが接触しても、リーク電流に起因する接合部41の腐蝕の発生が阻止される。
さらに、コイルエンド群16fにおいては、最外径位置に位置するターン部40bの軸方向高さが低く形成されているので、コイルエンド群16rとブラケット2との隙間が確保され、両者の短絡が阻止される。
【0041】
実施の形態5.
上記実施の形態4では、エポキシ樹脂等の絶縁性樹脂42が接合部41を覆うように設けられているものとしているが、この実施の形態5では、ワニスがコイルエンド群16f、16r全体に塗布されているものとしている。
この実施の形態5によれば、溶接により絶縁被膜が消失している接合部41がワニスに覆われているので、絶縁性が向上される。
また、ワニスが径方向に隣接する第1の導体セグメント40Aのターン部40b、第2の導体セグメント40Bの端部40a同士の接合部41および第3の導体セグメント40Cのターン部40b間に充填されるので、高温側の巻線の熱がワニスを介して低温側の巻線に伝達され、コイルエンド群16f、16rの温度分布が均一化される。
なお、第1の導体セグメント40Aのターン部40b、第2の導体セグメント40Bの端部40a同士の接合部41および第3の導体セグメント40Cのターン部40bの周方向隙間は確保されているので、固定子を車両用交流発電機に搭載した際に、冷却ファン5によるコイルエンド群16f、16rの冷却性を阻害することもない。
【0042】
実施の形態6.
この実施の形態6では、図9に示されるように、固定子8Dの固定子巻線16Dにおいては、第1の導体セグメント40Aのターン部40bと、第2の導体セグメント40Bの端部40a同士の接合部41と、第3の導体セグメント40Cのターン部40bとが径方向に1列に3層に並んで、3列となって周方向に整然と配列されて、フロント側のコイルエンド群16fを構成している。また、第1の導体セグメント40Aの端部40a同士の接合部41と、第2の導体セグメント40Bのターン部40bと、第3の導体セグメント40Cの端部40a同士の接合部41とが径方向に1列に3層に並んで、3列となって周方向に整然と配列されて、リヤ側のコイルエンド群16rを構成している。
そして、フロント側のコイルエンド群16fにおいては、図9に示されるように、ターン部40bと接合部41とターン部40bとが径方向に隣接して3層に配置され、接合部41の軸方向高さがターン部40bの軸方向高さより高くなっている。一方、リヤ側のコイルエンド群16rにおいては、図9に示されるように、接合部41とターン部40bと接合部41とが径方向に隣接して3層に配置され、ターン部40bの軸方向高さが接合部41の軸方向高さより高くなっている。
【0043】
従って、この実施の形態6によれば、上記実施の形態3と同様に、コイルエンド群16fでは、接合部41の軸方向高さが径方向に隣接するターン部40bの軸方向高さより高く構成されているので、溶接作業性が向上されるとともに、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部41がターン部40bから離反しており、接合部41に起因する短絡事故が阻止され、優れた絶縁性が得られる。また、コイルエンド群16rでは、ターン部40bの軸方向高さが径方向に隣接する接合部41の軸方向高さより高く構成されているので、溶接作業性が向上されるとともに、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部41がターン部40bから離反しており、接合部41に起因する短絡事故が阻止され、優れた絶縁性が得られる。
【0044】
また、この固定子8Dは、径方向最外側に位置するターン部40bおよび接合部41の軸方向高さが径方向に隣接する接合部41およびターン部40bの軸方向高さより低く形成されている。そこで、この固定子8Dを車両用交流発電機に搭載した場合、ブラケット1、2と径方向最外側に位置するターン部40bおよび接合部41との干渉が抑えられる。即ち、ブラケット1、2は型成形されることから、抜き勾配が必要となり、ブラケット1、2の開口側の内径は深さ方向に漸次縮小するように形成されている。そこで、コイルエンド群16f、16rの径方向最外側の軸方向高さが高い場合、ブラケット1、2の内壁面とコイルエンド群16f、16rとの干渉が発生してしまうが、コイルエンド群16f、16rの径方向最外側の軸方向高さを低くすることで、ブラケット1、2との干渉を抑えることができるようになる。これにより、ブラケット1、2とコイルエンド群16f、16rとの隙間が確保されるので、リーク電流に起因する接合部41の腐蝕の発生が阻止されるとともに、振動に起因するブラケット1、2の内壁面とコイルエンド群16f、16rとの短絡も抑えられる。
【0045】
実施の形態7.
上記実施の形態1〜6では、固定子巻線が波巻き巻線により構成されているものとしているが、この実施の形態7では、固定子巻線が重ね巻き巻線と波巻き巻線とにより構成されているものとしている。
図10はこの発明の実施の形態7に係る車両用交流発電機の固定子における固定子巻線を構成する導体セグメントを示す模式的斜視図、図11はこの発明の実施の形態7に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【0046】
この実施の形態7では、図10に示されるように、素線として絶縁被膜が被覆された断面矩形状の銅材を略U字状の成形された短尺の第1、第2および第3の導体セグメント45A、45B、45Cを用いて構成される。つまり、第1および第2の導体セグメント45A、45Bが、3スロット毎のスロット15aの対に、フロント側から挿入され、第3の導体セグメント45Cが、3スロット毎のスロット15aの対に、リヤ側から挿入される。この時、第1の導体セグメント45Aは、第1のスロット15a内の1番地と、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15a内の4番地とに挿入され、第2の導体セグメント45Bは、第1のスロット15a内の2番地と、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15a内の3番地とに挿入され、第3の導体セグメント45Cは、第1のスロット15a内の5番地と、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15a内の6番地とに挿入される。そして、各スロット15a内には、第1、第2および第3の導体セグメント45A、45B、45Cが矩形断面の長手方向を径方向に揃えて径方向に1列に6層に並んで配列されている。
【0047】
そして、第1のスロット15aの2番地からリヤ側に延出する第2の導体セグメント45Bの端部45aと、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15aの1番地からリヤ側に延出する第1の導体セグメント45Aの端部40aとが接合され、さらに第1のスロット15aの4番地からリヤ側に延出する第1の導体セグメント45Aの端部45aと、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15aの3番地からリヤ側に延出する第2の導体セグメント45Bの端部40aとが接合されて、4ターンの重ね巻き巻線が形成される。
また、第1のスロット15aの5番地からフロント側に延出する第3の導体セグメント40Cの端部45aと、第1のスロット15aから3スロット離れた第2のスロット15aの6番地からフロント側に延出する隣接する第3の導体セグメント45Cの端部45aとが接合されて、それぞれ1ターンの波巻き巻線が2つ形成される。
さらに、第1、第2および第3の導体セグメント45A、45B、45Cが接合されて、1つの4ターンの重ね巻き巻線と2つの1ターンの波巻き巻線を直列に接続してなる6ターンの1相分の固定子巻線群が形成される。
同様に、第1、第2および第3の導体セグメント45A、45B、45Cの挿入されるスロット15aを1つづつすらして、3相分の固定子巻線群が形成される。
そして、3相分の固定子巻線群が例えば星型結線されて、1つの3相交流巻線からなる固定子巻線16Eが得られる。
【0048】
このように構成された固定子8Eの固定子巻線16Eにおいては、軸方向に2層となった第1の導体セグメント45Aのターン部45bおよび第2の導体セグメント45Bのターン部45bと、第3の導体セグメント45Cの端部45a同士の接合部41とが径方向に1列に並んで、周方向に整然と配列されて、フロント側のコイルエンド群16fを構成している。また、第1の導体セグメント45Aの端部45aと第2の導体セグメント45Bの端部45aとの接合部41と、第3の導体セグメント45Cのターン部45bとが径方向に1列に3層に並んで、3列となって周方向に整然と配列されて、リヤ側のコイルエンド群16rを構成している。
そして、フロント側のコイルエンド群16fにおいては、図11に示されるように、軸方向に2層となったターン部45bと接合部41とが径方向に隣接して配置され、接合部41と外層側のターン部45bとの軸方向高さが略一致している。一方、リヤ側のコイルエンド群16rにおいては、図11に示されるように、2つの接合部41とターン部45bとが径方向に隣接して3層に配置され、ターン部45bおよび接合部41の軸方向高さが略一致している。
【0049】
従って、この実施の形態7によれば、フロント側のコイルエンド群16fにおいては、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部41がターン部45bと径方向に隣接しているので、接合部41に起因する短絡事故が阻止される。
【0050】
実施の形態8.
この実施の形態8では、図12に示されるように、フロント側のコイルエンド群16fにおいては、接合部41が外層側のターン部45bの軸方向高さより高く形成され、リヤ側のコイルエンド群16rにおいては、径方向外側の接合部41の軸方向高さがターン部45bおよび径方向内側の接合部41の軸方向高さより高く形成されている。なお、他の構成は上記実施の形態7と同様に構成されている。
【0051】
従って、このように構成された固定子8Fの固定子巻線16Fのフロント側のコイルエンド群16fにおいては、接合部41の軸方向高さが径方向に隣接するターン部45bの軸方向高さより高く構成されているので、溶接作業性が向上されるとともに、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部41がターン部45bから離反しており、接合部41に起因する短絡事故が阻止され、優れた絶縁性が得られる。
また、リヤ側のコイルエンド群16rにおいては、接合部41の軸方向高さが径方向に隣接するターン部45bおよび接合部41の軸方向高さより高く構成されているので、溶接作業性が向上されるとともに、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部41がターン部45bおよび接合部41から離反しており、接合部41に起因する短絡事故が阻止され、優れた絶縁性が得られる。
さらに、コイルエンド群16rにおいては、最外径位置に位置するターン部45bの軸方向高さが低く形成されているので、コイルエンド群16rとブラケット2との隙間が確保され、両者の短絡が阻止される。
【0052】
実施の形態9.
上記各実施の形態では、素線として略U字状に成形された導体セグメントを用いるものとしているが、この実施の形態9では、素線として連続線を用いるものとしている。なお、この実施の形態9では、回転子7の磁極数を16とし、固定子鉄心15のスロット数を96としている。即ち、毎極毎相当たりのスロット数を2としている。
【0053】
図13はこの発明の実施の形態9に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図である。
図13において、固定子8Gでは、絶縁被膜が被覆された矩形断面を有する銅連続線からなる素線46が6スロット(1磁極ピッチ)離れた各スロット15aの対に、1番地と2番地とを交互に採るように波状に巻装され、端部同士を溶接により接合されて1ターンの第1波巻き巻線を構成している。また、素線46が6スロット離れた各スロット15aの対に、2番地と1番地とを交互に採るように波状に巻装され、端部同士を溶接により接合されて1ターンの第2波巻き巻線を構成している。また、素線46が6スロット離れた各スロット15aの対に、3番地と4番地とを交互に採るように波状に巻装され、端部同士を溶接により接合されて1ターンの第3波巻き巻線を構成している。さらに、素線46が6スロット離れた各スロット15aの対に、4番地と3番地とを交互に採るように波状に巻装され、端部同士を溶接により接合されて1ターンの第4波巻き巻線を構成している。
このように巻装された第1乃至第4波巻き巻線を直列に接合して、1相分の4ターンの固定子巻線群を構成している。
同様に、素線46が挿入されるスロット15aを1つづつずらして6相分の固定子巻線群が構成されている。
そして、3相分の固定子巻線群を例えば星型結線されて、2つの3相交流巻線からなる固定子巻線16Gが構成されている。なお、2つの3相交流巻線はそれぞれ整流器12に接続され、各整流器12の直流出力が並列に接続されて合成されるように構成されている。
【0054】
ここで、第2波巻き巻線は第1波巻き巻線に対して180度反転して巻装され、第4波巻き巻線は第3波巻き巻線に対して180度反転して巻装されている。そして、固定子鉄心15の端面側において、第1のスロット15aの1番地から延出し、スロット外で折り返されて6スロット離れた第2のスロット15aの2番地に入る素線46のターン部46aが周方向に1列に配列されて内周側のコイルエンド群を構成している。また、固定子鉄心15の端面側において、第1のスロット15aの3番地から延出し、スロット外で折り返されて6スロット離れた第2のスロット15aの4番地に入る素線46のターン部46aが周方向に1列に配列されて外周側のコイルエンド群を構成している。
そこで、この固定子8Gでは、ターン部46aが径方向に隣接して1列に2層に並び、2列となって周方向に配列されて、コイルエンド群16f、16rを構成している。また、第1乃至第4波巻き巻線を構成する素線46の端部同士の接合部41においては、図13および図14に示されるように、接合部41とターン部46aとが径方向に隣接して1列に2層に並んで、2列となって周方向に配列されている。そして、接合部41の軸方向高さがターン部46aの軸方向高さより高くなっている。
【0055】
従って、この実施の形態9においても、溶接により絶縁被膜が消失されている接合部41が径方向に関して絶縁被膜を有するターン部46aに隣接しているので、接合部41に起因する短絡事故が阻止され、優れた絶縁性が得られる。
また、接合部41の軸方向高さが径方向に関して隣接するターン部46aの軸方向高さより高く形成されているので、溶接作業性が向上されるとともに、接合部41がターン部45bから離反し、接合部41に起因する短絡事故が阻止され、優れた絶縁性が得られる。
さらに、固定子巻線16Gの各相の固定子巻線群が1本の素線46で構成されているので、素線としてU字状の導体セグメントを用いた場合に比べて接合箇所が大幅に削減され、溶接作業性が著しく向上されるとともに、接合部に起因する短絡事故や溶接部の溶接外れ等の不具合が低減される。
【0056】
なお、上記各実施の形態では、素線に矩形断面を有する銅材を用いるものとしているが、素線は矩形断面を有する銅材に限定されるものではなく、例えば、円形断面を有する銅材を用いても良い。この場合、素線の成形性が向上し、素線の配置や接続が容易となり、作業性が向上される。素線に銅材を用いるものとしているが、素線は銅材に限定されるものではなく、例えばアルミ材でもよい。
また、上記各実施の形態では、車両用交流発電機の固定子に適用するものとして説明しているが、本発明は他の交流発電機や電動機に適用しても、同様の効果が得られる。
【0057】
【発明の効果】
この発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0058】
この発明によれば、スロットが周方向に複数設けられた固定子鉄心と、所定スロット数毎の上記スロットに装着された複数の素線を上記固定子鉄心の端面上で接合して構成された固定子巻線とを有する回転電機の固定子において、上記素線は、略U字状に成形された導体セグメントであり、上記固定子巻線のコイルエンド群が、上記固定子鉄心の端面上で上記導体セグメントを相互に接続する周方向に配列された接合部からなるコイルエンドと、上記固定子鉄心の端面上で所定スロット離れた一方のスロットから延出して他方のスロットに入る上記導体セグメントの周方向に配列されたターン部からなるコイルエンドとから構成され、上記接合部からなるコイルエンドは径方向に関して上記ターン部からなるコイルエンドに隣接して配置されているので、接合部からなるコイルエンドに起因する絶縁性の悪化が抑えられ、優れた絶縁性を有する回転電機の固定子が得られる。
【0059】
また、スロットが周方向に複数設けられた固定子鉄心と、所定スロット数毎の上記スロットに装着された複数の素線を上記固定子鉄心の端面上で接合して構成された固定子巻線とを有する回転電機の固定子において、上記素線は、略U字状に成形された導体セグメントであり、上記固定子巻線のコイルエンド群が、上記固定子鉄心の端面上で上記導体セグメントを相互に接続する周方向に配列された接合部からなるコイルエンドと、上記固定子鉄心の端面上で所定スロット離れた一方のスロットから延出して他方のスロットに入る上記導体セグメントの周方向に配列されたターン部からなるコイルエンドとから構成され、上記接合部からなるコイルエンドは径方向に関して上記ターン部からなるコイルエンドもしくは他の上記接合部からなるコイルエンドに隣接して配置され、かつ、上記接合部からなるコイルエンドと上記接合部からなるコイルエンドに径方向に隣接する上記ターン部からなるコイルエンドもしくは他の上記接合部からなるコイルエンドとの軸方向高さが異なるので、接合部からなるコイルエンドに起因する絶縁性の悪化が抑えられ、優れた絶縁性を有するとともに、溶接作業性が向上される回転電機の固定子が得られる。
【0060】
また、上記固定子巻線のコイルエンド群の少なくとも一方において、上記接合部からなるコイルエンドと上記ターン部からなるコイルエンドとが、径方向に1列に3層以上配列されているので、多層コイルエンド構造の固定子が得られる。
【0061】
また、上記固定子巻線のコイルエンド群の少なくとも一方において、上記ターン部からなるコイルエンドが上記接合部からなるコイルエンドに隣接して径方向の内径側と外径側とに位置して径方向に1列に3層に配列され、上記接合部からなるコイルエンドの軸方向高さが上記ターン部からなるコイルエンドの軸方向高さより高く形成されているので、溶接作業性が向上されるとともに、接合部からなるコイルエンドに起因する絶縁性の悪化が抑えられる。
【0062】
また、絶縁性樹脂が上記接合部からなるコイルエンドを覆うように配設されているので、接合部からなるコイルエンドに起因する絶縁性の悪化が抑えられるとともに、接合部からなるコイルエンドの溶接外れの発生が抑えられる。
【0063】
また、上記絶縁性樹脂が径方向に隣接する上記接合部からなるコイルエンド間および上記接合部からなるコイルエンドと上記ターン部からなるコイルエンドとの間に渡って配設されているので、コイルエンド群の温度分布が均一化される。
【0064】
また、ワニスが上記コイルエンド群に塗布されているので、接合部からなるコイルエンドがワニスに覆われ、接合部からなるコイルエンドに起因する絶縁性の悪化が抑えられる。
【0065】
また、上記コイルエンド群の少なくとも一方において、径方向に関して最外径位置には上記ターン部からなるコイルエンドが位置しているので、回転電機に搭載した際に、接合部からなるコイルエンドとブラケットとの短絡によるリーク電流に起因する接合部からなるコイルエンドの腐蝕が抑えられる。
【0066】
また、径方向に関して最外径位置に位置する上記接合部からなるコイルエンドは、径方向に隣接する上記接合部からなるコイルエンドもしくは上記ターン部からなるコイルエンドに対して軸方向高さが低く構成されているので、回転電機に搭載した際に、最外径位置の接合部からなるコイルエンドとブラケットとの短絡が抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機を示す縦断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機に適用される固定子における1相分の固定子巻線の結線状態を説明するリヤ側端面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の固定子における固定子巻線を構成する導体セグメントを示す模式的斜視図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【図6】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の固定子における固定子巻線を構成する導体セグメントを示す模式的斜視図である。
【図7】 この発明の実施の形態3に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【図8】 この発明の実施の形態4に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【図9】 この発明の実施の形態6に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【図10】 この発明の実施の形態7に係る車両用交流発電機の固定子における固定子巻線を構成する導体セグメントを示す模式的斜視図である。
【図11】 この発明の実施の形態7に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【図12】 この発明の実施の形態8に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【図13】 この発明の実施の形態9に係る車両用交流発電機の固定子を示す斜視図である。
【図14】 この発明の実施の形態9に係る車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【図15】 従来の車両用交流発電機の固定子における固定子巻線を構成する導体セグメントを示す模式的斜視図である。
【図16】 従来の車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【図17】 従来の車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群の接合部の配置の状態を説明する簡略図である。
【図18】 従来の他の車両用交流発電機の固定子における固定子巻線を構成する導体セグメントを示す模式的斜視図である。
【図19】 従来の他の車両用交流発電機の固定子を展開して内径側から見た部分的な側面図である。
【図20】 従来の他の車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群の接合部の配置の状態を説明する簡略図である。
【図21】 従来のさらに他の車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群の接合部の配置の状態を説明する簡略図である。
【図22】 従来のさらに他の車両用交流発電機の固定子におけるコイルエンド群を示す簡略図である。
【符号の説明】
8、8A、8B、8C、8D、8E、8F、8G 固定子、15 固定子鉄心、15a スロット、16、16A、16B、16C、16D、16E、16F、16G 固定子巻線、16f、16r コイルエンド群、40A 第1の導体セグメント(素線)、40B 第2の導体セグメント(素線)、40C 第3の導体セグメント(素線)、40b ターン部、41 接合部、42 絶縁性樹脂、45A 第1の導体セグメント(素線)、45B 第2の導体セグメント(素線)、45C 第3の導体セグメント(素線)、45b ターン部、46 素線、46a ターン部。

Claims (9)

  1. スロットが周方向に複数設けられた固定子鉄心と、所定スロット数毎の上記スロットに装着された複数の素線を上記固定子鉄心の端面上で接合して構成された固定子巻線とを有する回転電機の固定子において、
    上記素線は、略U字状に成形された導体セグメントであり、
    上記固定子巻線のコイルエンド群が、上記固定子鉄心の端面上で上記導体セグメントを相互に接続する周方向に配列された接合部からなるコイルエンドと、上記固定子鉄心の端面上で所定スロット離れた一方のスロットから延出して他方のスロットに入る上記導体セグメントの周方向に配列されたターン部からなるコイルエンドとから構成され、
    上記接合部からなるコイルエンドは径方向に関して上記ターン部からなるコイルエンドに隣接して配置されていることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. スロットが周方向に複数設けられた固定子鉄心と、所定スロット数毎の上記スロットに装着された複数の素線を上記固定子鉄心の端面上で接合して構成された固定子巻線とを有する回転電機の固定子において、
    上記素線は、略U字状に成形された導体セグメントであり、
    上記固定子巻線のコイルエンド群が、上記固定子鉄心の端面上で上記導体セグメントを相互に接続する周方向に配列された接合部からなるコイルエンドと、上記固定子鉄心の端面上で所定スロット離れた一方のスロットから延出して他方のスロットに入る上記導体セグメントの周方向に配列されたターン部からなるコイルエンドとから構成され、
    上記接合部からなるコイルエンドは径方向に関して上記ターン部からなるコイルエンドもしくは他の上記接合部からなるコイルエンドに隣接して配置され、かつ、上記接合部からなるコイルエンドと上記接合部からなるコイルエンドに径方向に隣接する上記ターン部からなるコイルエンドもしくは他の上記接合部からなるコイルエンドとの軸方向高さが異なることを特徴とする回転電機の固定子。
  3. 上記固定子巻線のコイルエンド群の少なくとも一方において、上記接合部からなるコイルエンドと上記ターン部からなるコイルエンドとが、径方向に1列に3層以上配列されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の回転電機の固定子。
  4. 上記固定子巻線のコイルエンド群の少なくとも一方において、上記ターン部からなるコイルエンドが上記接合部からなるコイルエンドに隣接して径方向の内径側と外径側とに位置して径方向に1列に3層に配列され、上記接合部からなるコイルエンドの軸方向高さが上記ターン部からなるコイルエンドの軸方向高さより高く形成されていることを特徴とする請求項3記載の回転電機の固定子。
  5. 絶縁性樹脂が上記接合部からなるコイルエンドを覆うように配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の回転電機の固定子。
  6. 上記絶縁性樹脂が径方向に隣接する上記接合部からなるコイルエンド間および上記接合部からなるコイルエンドと上記ターン部からなるコイルエンドとの間に渡って配設されていることを特徴とする請求項5記載の回転電機の固定子。
  7. ワニスが上記コイルエンド群に塗布されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れかに記載の回転電機の固定子。
  8. 上記コイルエンド群の少なくとも一方において、径方向に関して最外径位置には上記ターン部からなるコイルエンドが位置していることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の回転電機の固定子。
  9. 径方向に関して最外径位置に位置する上記接合部からなるコイルエンドは、径方向に隣接する上記接合部からなるコイルエンドもしくは上記ターン部からなるコイルエンドに対して軸方向高さが低く構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7の何れかに記載の回転電機の固定子。
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