JP3988303B2 - ステータ製造方法およびその製造装置 - Google Patents
ステータ製造方法およびその製造装置Info
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機、発電機等のステータを製造する工程において、コイルの捻りおよびステータコアへの全コイルの組付を全スロット同時に行うための方法およびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、発電機では、更なる高出力化が求められている。そのため、ステータコイルにおいては、スロット内での占積率を高くすることが要求される。従来、発電機の高出力化の要請に応えるため、ステータコアに設けられた複数のスロットに複数のU字状コイルを同一方向から差し込み、それらを接合することによりステータコイルを形成するものが国際公開第92/06527号パンフレット(1992)で提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
スロット内におけるコイル間の隙間を低減し、コイルの占積率を向上させるためには、丸線断面ではなくスロット形状に対応した矩形状断面のコイルを用いることが望ましい。
ところで、上記従来技術等で用いられているU字状コイル300は、図15に示すような形状をしている。ここで、U字状コイルの曲げ部300aは、U字状コイル300に施されている絶縁被膜の損傷を防止するために、所定量以上の曲げRを確保する必要がある。その結果、U字状コイル300の直線部300bと300cとの間には、隙間d3 が生じている。
【0004】
上記従来技術においては、ステータコアのスロット内へ挿入される前に、U字状コイル300の曲げ部300a側を捻っている。図16は、曲げ部300a側の捻り工程を示す図である。捻り工程では、U字状コイル300の直線部300bと300cとをそれぞれ逆向きにT/2(Tは磁極角度ピッチを意味する。)だけ捻っている。このようにして捻られた後、U字状コイル300はステータコイルのスロット内に挿入される。
【0005】
スロットに挿入されたU字状コイル300の直線部300b、300cの端部側は、さらにそれぞれ逆向きにT/2だけ捻られ、径方向に隣接している直線部の端部300b、300cどうしが接合される。即ち、ステータコアのU字状コイル300の接合部側においては、捻られる前には、相互に2磁極ピッチ離れたU字状コイル300の直線部300bと300cとが接合される。
【0006】
ところが、U字状コイル300の直線部300bと300cとの間には、隙間d3 が生じているため、直線部300bと300cとを接合するためには、その部どうしを近接させるための更なる加工を必要とする。
また、直線部300bおよび300cの端部の更なる加工をなくすために、直線部300b、300cが捻られたU字状コイル300を図17に示すように傾斜させてスロット16a内に挿入することも考えられる。しかしながら、このようにコイルを配置すると、直線部300bおよび300cの端部どうしの接合は容易になるが、スロット内におけるコイルの占積率を大きくすることができなくなる。
【0007】
図18に示されるように、予めU字状コイル300の直線部300bと300cとの隙間をなくすような加工を施してからU字状コイル300の捻りを行えば、上述のような問題は生じない。しかし、スロットに挿入されるU字状コイル300の全てに対して、直線部300bと300cとの隙間をなくすような加工を行うのは、工数が増大するため望ましくない。
【0008】
本発明は上記問題に鑑みなされたものであり、U字状コイルを用いたステータにおいて、スロット内のコイル占積率を向上することが可能なステータ製造方法およびその装置を提供すること目的とする。
また、本発明は、スロット内のコイル占積率の高いステータを容易に製造することが可能なステータ製造方法およびその装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、断面非円形の一方の直線部(2b、3b)と他方の直線部(2c、3c)との間に、所定の隙間(d3 )を有しているU字状コイル(1、2、3)を接続してステータを製造するステータ製造方法において、一方の直線部(2b、3b)と他方の直線部(2c、3c)とを、回転中心(K)の放射方向に対して、所定角度(θ)の傾斜を維持した状態で、それぞれ周方向に離れるように捻る捻り工程と、捻り工程の後に、U字状コイルを所定角度(θ)の傾斜をなくす方向に回転させる復元工程とを有することを特徴としている。
【0010】
なお、復元工程には、後述する実施形態における縮径工程と拡径工程の双方を包含するものである。
これによると、U字状コイルの双方の直線部(2b、2c、3b、3c)が、ステータコア(16)の径方向に揃えられるとともに、双方の直線部(2b、2c、3b、3c)の隙間(d3 )も低減されるので、スロット(16a)に挿入したときのスロット(16a)内の隙間を低減することが可能となり、コイルの占積率を容易に向上することが可能となる。
【0011】
なお、捻り工程においてU字状コイル(1、2、3)に与えられる所定角度(θ)の傾斜は、U字状コイルの内径側直線部(2b、3b)に対する外径側直線部(2c、3c)の捻り方向に対して、反対方向とされる。このような傾斜が与えられることで、捻り工程の後にU字状コイル(1、2、3)を回転させて、U字状コイル(1、2、3)の両直線部(2b、2c、3b、3c)を接近させることができる。この場合、U字状コイル(1、2、3)の復元工程における回転方向は、捻り工程における捻り方向と同方向とされる。例えば、U字状コイル(1、2、3)の捻り方向を時計回り方向とする場合、捻り工程においてはU字状コイル(1、2、3)は反時計回り方向に自転するように傾斜されており、復元工程においてはU字状コイル(1、2、3)は時計回り方向に自転させるようにして回転される。
【0012】
また、捻り工程の前には、U字状コイル(1、2、3)を成形する成形工程が置かれるが、この工程においては、断面非円形の両直線部(2b、2c、3b、3c)が整列するように加工がなされる。例えば、長方形断面を有する2つの直線部(2b、2c、3b、3c)を有する場合、それらの2本の直線(2b、2c、3b、3c)部の長方形断面の長手方向が整列するように加工される。このようなU字状コイル(1、2、3)は、1本の導線を曲げ加工することによって成形することができる。
【0013】
請求項2に記載の発明では、復元工程においては、前記U字状コイルの内径側の直線部と外径側の直線部とが共通の円の内外に隣接するように前記U字状コイルが回転させられることを特徴としている。
U字状コイルの2本の直線部が、ステータのスロット内への装着状態において隣接する層に位置される場合には、2本の直線部が共通の円の内外に隣接するようにU字状コイルを回転させることで、ステータのスロット内に収容される一のU字状コイルの外径側直線部と、他のU字状コイルの内径側直線部との間の隙間を減らすことができる。これにより、スロット内におけるU字状コイル即ち導体の占める率(占積率)を高めることができる。しかも、捻り工程において、U字状コイルを予め復元工程における回転量に対応した所定角度(θ)だけ傾斜させているから、ステータコアに放射状に形成されたスロット内において断面非円形のU字状コイルの直線部がそのスロットの長手方向に整列する。例えば、放射方向に長手方向をもった長方形あるいは長円形の断面をもつ直線部を備える場合には、スロットの深さ方向と直線部の長さ方向とが一致することになる。
【0014】
請求項5に記載の発明では、一方の直線部(2b、3b)と他方の直線部(2c、3c)との間に、所定の隙間(d3 )を有している断面非円形のU字状コイル(1、2、3)を接続してステータを製造するステータ製造装置において、回転中心(K)の放射方向に対して所定角度(θ)傾斜した内径側の溝(122a)が外径側に形成され、一方の直線部(2b、3b)を収容可能とした内径側回転部(12)と、内径側の溝(122a)と同じ所定角度(θ)傾斜した外径側の溝(132a)が内径側に形成され、他方の直線部(2c、3c)を収容可能とし、内径側回転部(12)に対して相対回転可能な外径側回転部(13)と、内径側および外径側の溝(122a、132a)に収容されたU字状コイルの直線部(2b、2c、3b、3c)を軸方向に移動可能な軸方向コイル移動手段(124、125、134、145、15)と、内径側および外径側の溝(122a、132a)の傾斜角度(θ)方向に移動可能であり、回転中心(K)方向に傾斜した傾斜部(152a)および傾斜部(152a)の外径方向に段差部(152b)を有する押圧手段(152)とを備えることを特徴としている。
【0015】
請求項6に記載の発明では、内径側および外径側の溝(122a、132a)は、内径側回転部(12)および外径側回転部(13)のそれぞれに、等間隔に複数個設けられ、押圧手段(152)は、複数個設けられた各溝(122a、132a)に対応させて設けられていることを特徴としている。請求項1から請求項4に記載の発明は、請求項5から請求項6に記載の装置を用いて行うことが可能である。
【0016】
なお、上記傾斜角度(θ)は、請求項4または請求項7に記載のように、内径側回転部(12)の半径をr、製造されるステータ(17)のスロット数をn、該ステータ(17)の1磁極ピッチをTスロットとしたとき、
【0017】
【数3】
として定めることができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図に基づいて説明する。
本発明の実施形態に係るステータの製造像方法および製造装置を図1から図14に基づいて説明する。図1は本実施形態で用いられるU字型コイルの斜視図である。また、図2から図4はU字型コイルの成形方法を示す図である。
【0019】
U字状のコイル1は内コイル2と外コイル3とが対をなして構成されている。内コイル2と外コイル3とは、d1 ×d2 (本実施形態では、1.5mm×2.3mm)の断面矩形状で絶縁被膜が施された銅線(以下、「被覆銅線」という。)を2本揃え、内コイル2を外コイル3が囲むようにU字状に曲げて形成される。この際、外コイル3は内コイル2の外側に相互に隙間無く重なっている。また、内コイル2の曲げ部2aの内側部分の被覆が損傷を防止するために、内コイル2の直線部2bと2cとの内側にはd3 (本実施形態では2.0mm)の隙間が設けられている。
【0020】
この一対のU字状コイル1の成形方法を図2を用いて説明する。U字状コイル1は、被覆銅線を芯金4に対してローラー5、6で押しつけることにより形成される。芯金4の一方の端部4aは、直径d3 の半円状に形成されており、また、芯金4の幅もd3 に設定されている。
U字状コイル1を形成する際には、まず、内コイル2および外コイル3を構成する2本の被覆銅線を揃える。そして、内コイル2を構成する被覆銅線の中央部で曲げ部2aとなる箇所を芯金4の端部4aに当接させる。その後、ローラー5、6を外コイル3を構成する被覆銅線に接触させながら、芯金4に沿って回転移動させる。これにより、2本の被覆銅線は、曲げ部2aを中心にU字状に形成される。
【0021】
このように形成されたU字状コイル1は、内コイル2の外側を外コイル3が囲み、コイル間は相互に密着している。また、内コイル2の直線部2bと2cとの間には、d3 の隙間が設けられている。
なお、U字状コイルの成形方法は、図3および図4に示す方法によって形成しても良い。図3(a)は他の芯金の例を示しており、図3(b)は、図3(a)におけるA−A断面図である。芯金4’には、コイル押さえ部4’bが設けられている。このコイル押さえ部4’bには、コイルが挿入される孔4’cが穿設されている。この孔4’cは、図3(b)に示すように、揃えられた2本の被覆銅線の大きさに対応して設けられている。2本揃えられて孔4’cに挿入された被覆銅線は、まず、ローラー5によって下方に折り曲げられる。その後、別のローラー6によってU字状に曲げられる。
【0022】
図4に示した例で用いる芯金4’は、図3に示したものと同一である。図4の例では、一つのローラー5により、被覆銅線を芯金4’に巻き付けるようにして形成される。
図5から図12は本発明のステータ製造装置を示しており、図5はステータ製造装置の捻り工程における縦断面図、図6は図5におけるB−B断面図、そして、図7は図6のC付近の拡大図、図8は図5のD−D断面図、図9は図8のE付近の拡大図そして図10はステータ製造装置の縮径工程における縦断面図を示している。なお、本実施形態で製造されるステータは、96スロットのものである。
【0023】
ステータ製造装置10は、ベース部11、内径側回転部12、外径側回転部13、コイル押さえ部14、コイル径縮小部15等から構成される。
ベース部11は、ベースプレート111、ベースプレート111に対して垂直に固定される円筒状の内径側軸受112、および外径側軸受112と同心でその外側に固定される円筒状の外径側軸受113等から構成される。内径側軸受112と外径側軸受113との間には、内径側回転部12と外径側回転部13とが回転可能に収容されている。内径側軸受112の外側下方および外径側軸受113の内側下方には、内径側回転部12と外径側回転部13とを軸方向に支持するための段差部112aと113aとが設けられている。また、内径側軸受112および外径側軸受113の上端には、内径側回転部12および外径側回転部13の軸方向上方への動きを防止するための円環状の内径側および外径側のスラストリング114、115が固定されている。
【0024】
内径側回転部12は、円筒状の内径側ドラム121、内径側ドラム121の上端に固定されている内側捻りリング122、内径側捻りリング122に揺動トルクを伝達するためのレバー123、U字状コイル1の下端を位置決めするための第1および第2コイル下端位置決めリング124、125、および内径側ドラム121の揺動回転力を第1および第2コイル下端位置決めリング124、125に伝達するためのピン126とから構成されている。
【0025】
内径側ドラム121の内径は、内径側軸受112の外径に対応させて設定されており、軸がぶれることなく、内径側軸受112の外径側で回転可能となっている。内側捻りリング122は、内径側ドラム121の上端に固定されており、内径側ドラム121と一体となって揺動回転する。内側捻りリング122の外径側には、内コイル2および外コイル3の内径側の直線部2b、3bが収容される96本の溝122aが軸方向に形成されている。この溝122aについての詳細は後述する。
【0026】
レバー123は、内径側ドラム121の外径側に接続されており、図示せぬ駆動モータにより周方向に移動可能となっている。そして、レバー123に加えられた回転力を内径側ドラム121に伝達する。第1および第2コイル下端位置決めリング124、125は、内径側ドラム121と同心の円筒状をしており、内側捻りリング122に挿入された内コイル2の内径側の直線部2aおよび外コイル3の内径側の直線部3aの下端をそれぞれ支持している。この第1および第2コイル下端位置決めリング124、125には、図示せぬ駆動モータが接続されており、軸方向への移動が可能となっている。
【0027】
なお、この第1および第2コイル下端位置決めリング124、125には、軸方向に切り欠き124a、125aが設けられている。この切り欠き124a、125の円周方向の幅は、内径側ドラム121の軸方向中程に外径側に向けて設けられているピン126の円周方向の幅と同一である。そして、ピン126がこの切り欠き124a、125aに係合されて、内径側ドラム121に伝達された周方向回転力を第1および第2コイル下端位置決めリング124、125に伝達する。また、切り欠き124a、125aは、捻り後にU字状コイル1を上昇させるときにピン126が妨げとならないように、軸方向に所定長さ設けられている。
【0028】
その結果、内径側ドラム121、内側捻りリング122、レバー123、第1および第2コイル下端位置決めリング124、125、およびピン126が一体となって回転することとなる。
外径回転部13は、内径回転部12と類似の構成をなしている。即ち、外径回転部13は、円筒状の外径側ドラム131、外径側ドラム131の上端に固定されている外側捻りリング132、外径側捻りリング132に揺動トルクを伝達するためのレバー133、U字状コイル1の下端を位置決めするための第3および第4コイル下端位置決めリング134、135、および外径側ドラム131の揺動回転力を第3および第4コイル下端位置決めリング134、135に伝達するためのピン136とから構成されている。
【0029】
外径側ドラム131は外径側軸受113の内側で回転可能に設置されている。外側捻りリング132は、外径側ドラム131の上端に固定されており、外径側ドラム131と一体となって揺動回転する。外側捻りリング132の内径側には、内側捻りリング122と同様な溝132aが形成されているが、この溝132aについての詳細も後述する。
【0030】
レバー133は、外径側ドラム131の外径側に接続されており、図示せぬ駆動モータからの回転力を外径側ドラム131に伝達する。第3および第4コイル下端位置決めリング134、135は、外側捻りリング132に挿入された内コイル2の外径側の直線部2bおよび外コイル3の外径側の直線部3bの下端をそれぞれ支持している。
【0031】
なお、第3および第4コイル下端位置決めリング134、135も図示せぬ駆動モータによって軸方向に移動可能に構成されており、そのために、切り欠き134a、135aの円周方向および軸方向の幅は、切り欠き124a、125aと同様にして設定される。
ここで、上述した内径側捻りリング122の溝122aおよび外径側捻りリング132の溝132aについて説明する。図6は図5におけるB−B断面図を示しており、図7は図6におけるC付近の拡大図を示している。図7に示すように、溝122a、132aは、内径側捻りリング122の外径側および外径側捻りリング132の内径側に等間隔に96本設けられている。溝122a、132aの深さ方向は、内径側および外径側捻りリング122、132の径方向とは完全には一致しておらず、所定角(θ°)傾けられている。この角度θは、ステータコアの径、スロット数等によって特定される角度である。
【0032】
角度θの特定方法を、後述する縮径工程におけるU字状コイルの要部断面図を示す図12 を用いて説明する。溝122aの一の開口部をM、溝122aの一の開口部Mと1磁極ピッチ離れた他の開口部をN、他の開口部Nと対向する溝132aの開口部をPとしたときに形成される三角形MNPは、多スロットのときには、近似的に直角三角形と見ることができ、角PMN=θとなる。即ち、内径側捻りリング122の半径をr、スロット数をn、1磁極ピッチをTスロットとすると、
【0033】
【数4】
として特定することができる。
本実施形態では、直径100mmの内径側捻りリング122が用いられている。また、本実施形態では、d3 =2mm、T=6、n=96である。従って、本実施形態では、溝122a、132aの双方の開口部が対向するG点に対して矢印Hの方向に5.8°傾斜させて設けられている。
【0034】
そして、U字状コイル1は、図1に示すような内コイル2と外コイル3とを重ねた状態で、溝122a、132aに挿入される。その結果、外コイル3の内径側の直線部3bが溝122aの内径側に、内コイル2の内径側の直線部2bが溝122aの外径側に配置される。また、外コイル3の外径側の直線部3cが溝132aの外径側に、内コイル2の外径側の直線部2cが溝132aの内径側に配置される。
【0035】
上端コイル押さえ部14は、コイル内径ガイド141、コイル押さえ142およびバネ143により構成されている。コイル内径ガイド141は、溝122a、132aに挿入されている内外のコイル2、3の直線部2b、2c、3b、3cが捻られた後に上方に押し上げられる際に、外コイル3の内径側をガイドするためのものである。コイル内径ガイド141は、溝122a、132aに円状に並べられて挿入されているU字状コイル1径に対応した径を有する円盤部141aおよび円盤部141aの中心から鉛直上に伸びる軸141bとからなる。
【0036】
コイル押さえ142は、図示せぬ駆動モータによって、軸141bに沿って移動可能に構成されている。また、コイル内径ガイド141とコイル押さえ142との間には、バネ143が設けられており、このバネ143によって、コイル内径ガイド141は下方に押し下げられている。
コイル径縮小部15は、ホルダーリング151および96本の矢から構成されている。ホルダーリング151は、内側捻りリング122および外側捻りリング132と同心を有する円筒状であり、図示せぬ駆動モータにより軸方向に移動可能となっている。ホルダーリング151の下部には、径方向に96本の孔151aが設けられている。
【0037】
図8は、図5におけるD−D断面であり、孔151aと矢152の形状を示したものである。また、図9は、図8におけるE付近の拡大図である。孔151aは、溝122a、132aと等しい量だけ傾斜されて設けられている。
矢152は孔151a内で、溝122a、132aの傾斜方向に移動可能に収容されている。矢152の内径側は、傾斜部152aと傾斜部152aの外径側に設けられた段差部152bとで切り欠きが形成されている。傾斜部152aの傾斜方向は、ホルダーリング151の軸心に向くように形成されている。また、矢152の内径側の先端から段差部152bまでの長さは、コイルの重ねられている方向の4本分の合計長さ(d2 ×4)即ち、本実施形態では、9.2mmに設定されている。
【0038】
次に、以上のように構成されるステータ製造装置におけるU字状コイル1の捻り工程および縮径工程の作動について説明する。まず、図1のように内コイル2と外コイル3とを重ねた状態で96組のU字状コイル1が、上方より溝122a、132aに挿入される。
その後、コイル押さえ部14およびコイル径縮小部15が、図示せぬ駆動モータにより下降される。そして、コイル内径ガイド141の円盤部141aが、環状に並べられたU字状コイル1の内径側に挿入される。この際、コイル押さえ142をコイル内径ガイド141およびコイル径縮小部15に対してさらに下降させ、外コイル3の上端に当接させている。また、U字状コイル1の下方からは、第1から第4コイル下端位置決めリング124、125、134、135が図示せぬ駆動モータにより上昇され、U字状コイル1の下端を支持している。これにより、U字状コイル1は、コイル押さえ142と第1から第4コイル下端位置決めリング124、125、134、135によって軸方向の動きが規制される。
【0039】
次に、レバー123、133をそれぞれ反対方向に3スロット分回転させて、U字状コイル1を周方向に捻る。図11は捻り工程におけるU字状コイル1の要部断面を示す図である。図11に示すよう軸心中心点Kと溝122a、132aの開口部が対向する点Gとを結ぶ直線に対して、反時計周り方向にθ°傾斜した状態で溝122a、132に挿入されている。そして、内径側捻りリング122を反時計回り方向(矢印Jの方向)に、外径側捻りリング132を時計回り方向(矢印Iの方向)に、θ°の傾斜を維持したままで、3スロット分の角度である11.25°(=360×3/96)回転させる。その結果、内コイル2および外コイル3の直線部2b、2c、3b、3cは、G点を中心に相対的に6スロット分回転することになり、内コイル2および外コイル3の直線部2b、2c、3b、3cの位置に移動する。このようにして、2本の直線部が周方向に離される。
【0040】
このとき、96組のU字状コイル1の内径側および外径側の直線部2b、2c、3b、3cが同時に周方向に捻られる。また、U字状コイル1が周方向に捻られる際には、溝122a、132aから上方に出ている曲げ部2a、3aの高さが低くなる。そのため、曲げ部2a、3aとコイル押さえ142との間に隙間が生じないように、U字状コイル1の捻りに追従させてコイル押さえ142を下降させている。
【0041】
内外のコイルの内径側直線部2b、3bは内側捻りリング122とともに回転している。また、内径側回転部12は一体となって回転している。そのため、内外のコイルの内径側直線部2b、3bと内径側回転部12との間には滑りは発生せず、コイルの変形が防止される。外径側回転部13と内外のコイルの外径側直線部2c、3cとの間についても同様である。
【0042】
次に、周方向に捻られた96組のU字状コイル1をコイル押さえ142と第1から第4のコイル下端位置決めリング124、125、134、135とで挟んだまま、各々を図示しない駆動モータで同期させながらU字状コイルの下端部のみが溝122a、132a内に残る高さまで上方に移動させる(図10)。
U字状コイル1を上方に移動させた後の、コイルの縮径工程を図9および図12を用いて説明する。図12は、縮径工程におけるU字状コイル1の要部断面を示す図である。図10に示す位置までU字状コイル1が上昇した後、96本の矢152を同時に内径方向にスライドさせる。矢152の内径側の先端部は、テーパ状に形成されており、矢152の先端が隣接する内外のコイルの直線部2b、2c、3b、3cの間に滑らかにスライドすることが可能である。
【0043】
矢152は内径側にスライドする際にU字状コイル1の傾斜の方向を修正している。即ち、矢152の傾斜部152aは、軸心に向いているため、直線部2b、2c、3b、3cがL点を中心にθ°時計方向に回転することになる。また、矢152が内径方向に移動していくと外コイル3の外径側直線部3cの外径側に段差部152bが当接する。当接後も引き続き矢152のスライドを続けることにより、内外コイル2、3の外径側直線部2c、3cが内径側に押され、内コイルの直線部2bと3bとが密着する。
【0044】
即ち、内コイル2の2本の直線部2b、2cが、ステータのスロット内への装着状態において隣接する層に位置される場合には、2本の直線部2b、2cが共通の円の内外に隣接するようにU字状コイル1を回転させることで、ステータのスロット内に収容される内コイル2の外径側直線部2bと内径側直線部2cとの間の隙間d3 をなくすことができる。
【0045】
なお、矢152のスライド開始時には、U字状コイル1の下端部は、溝122a、132a内に入っているが、矢152のスライドとともにU字状コイル1をさらに上方に押し上げるので、U字状コイル1の下端まで均一に傾斜の修正と縮径が行われる。
この結果、内外コイル2、3の直線部2b、2c、3b、3cは軸心に対して傾斜することなく放射状に配列されることとなり、また、内コイル2の内側の隙間も低減される。
【0046】
このようにして捻り工程および縮径工程を経て形成された96組のU字状コイル1は、96組全体が同時にステータ製造装置10から引き抜かれる。そして、図13に示すように、96組のU字状コイル1がステータコア16のスロット16aにそれぞれ同時挿入され、図14に示されるようなステータ17が得られる。
【0047】
本実施形態では、U字状コイル1の捻り工程において、U字状コイル1は所定角度θ°傾斜させた状態を維持させながら捻られる。そして、その後の縮径工程において、その傾斜θ°を矢152の傾斜部152aによって修正するとともに、内コイル2の内側の隙間を段差部152b押圧によって無くしている。そのため、ステータコア16のスロット16aに矩形断面のコイルを並べて挿入した時の、スロット内における隙間を低減することが可能となる。しかも、捻り工程において、U字状コイルを予め縮径工程における回転量に対応した所定角度(θ)だけ傾斜させているから、ステータコア16に放射状に形成されたスロット16a内において断面矩形状のU字状コイル1の直線部2b、2c、3b、3cがそのスロット16aの長手方向に整列する。そのため、、ステータコア16内の隙間を低減することにより、ステータの小型化が可能となる。
【0048】
また、本実施形態では、96組のU字状コイル1に対して、同時に捻り工程を行うことができ、また、縮径工程も96組のU字状コイル1に対して同時に行うことができる。そのため、ステータの製造工数を低減することが可能となる。
なお、本実施形態においては、内外のコイル2、3の所定角度θ°の傾斜をなくすために、そして、内コイル2の直線部2bと2cとの間の隙間d3 を低減するために、U字状コイル1の最内径部Lを中心として時計回りにθ°回転させるとともにU字状コイル1を矢152を外径側から内径側に移動させて縮径させた。しかし、U字状コイル1の最外径部を中心として時計回りにθ°回転させるとともにU字状コイル1を矢152を内径側から外径側に移動させて拡径させる構成としてもい。この構成でも、内コイル2の内側の隙間d3 を低減することが可能となり、U字状コイル1をスロット16aに挿入したときのスロット16a内におけるコイル占積率を向上させることが可能となる。
【0049】
なお、本実施形態では、96スロットのステータについて説明したが、スロット数が96以外のステータの製造についても本発明を適用できることはもちろんである。
また、本実施形態では、U字状のコイル1は、内コイル2と外コイル3とを重ね合わせたものを用いた。しかし、本発明は、従来の技術で説明したような1重のU字状コイル300、または3重以上の多重のU字状コイルに対しても適用可能である。
【0050】
また、本実施形態では、U字状コイル1は矩形断面の被膜銅線を用いたが、偏平断面、多角形断面の被膜銅線に対しても同様に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の本実施形態で用いられるU字状コイルを示す斜視図である。
【図2】本実施形態で用いられるU字状コイル成形方法を示す図である。
【図3】(a)、(b)は本実施形態で用いられるU字状コイル成形方法を示す図である。
【図4】本実施形態で用いられるU字状コイル成形方法を示す図である。
【図5】本発明のステータ製造装置を示す断面図である。
【図6】図5におけるB−B断面図である。
【図7】図6におけるC付近拡大図である。
【図8】図5におけるD−D断面図である。
【図9】図8におけるE付近拡大図である。
【図10】本発明のステータ製造装置を示す断面図である。
【図11】本実施形態の捻り工程におけるU字状コイルの要部断面図である。
【図12】本実施形態の縮径工程におけるU字状コイルの要部断面図である。
【図13】本実施形態のU字状コイルのステータコアへの挿入工程を示す斜視図である。
【図14】本実施形態で製造されるステータの斜視図である。
【図15】従来技術で用いられているU字状コイルを示す斜視図である。
【図16】従来技術の捻り工程におけるU字状コイルの要部断面図である。
【図17】従来技術のステータ要部断面図である。
【図18】従来技術で用いられているU字状コイルを示す斜視図である。
【符号の説明】
10…ステータ製造装置、11…ベース部、12…内径側回転部、
13…外径側回転部、14…コイル押さえ部…、15…コイル径縮小部。
Claims (7)
- 断面非円形の一方の直線部(2b、3b)と他方の直線部(2c、3c)との間に、所定の隙間(d3 )を有しているU字状コイル(1、2、3)を接続してステータを製造するステータ製造方法において、
前記一方の直線部(2b、3b)と前記他方の直線部(2c、3c)とを、回転中心(K)の放射方向に対して、所定角度(θ)の傾斜を維持した状態で、それぞれ周方向に離れるように捻る捻り工程と、
前記捻り工程の後に、前記U字状コイルを前記所定角度(θ)の傾斜をなくす方向に回転させる復元工程とを有することを特徴とするステータ製造方法。 - 前記復元工程においては、前記U字状コイルの内径側の直線部と外径側の直線部とが共通の円の内外に隣接するように前記U字状コイルが回転させられることを特徴とする請求項1に記載のステータ製造方法。
- 前記復元工程においては、前記U字状コイルの直線部の最内径部(L)を中心として前記所定角度(θ)の傾斜をなくす方向に回転するとともに、前記U字状コイルの外径側の直線部を内径側に移動して復元させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のステータ製造方法
- 一方の直線部(2b、3b)と他方の直線部(2c、3c)との間に、所定の隙間(d3 )を有している断面非円形のU字状コイル(1、2、3)を接続してステータを製造するステータ製造装置において、
回転中心(K)の放射方向に対して所定角度(θ)傾斜した内径側の溝(122a)が外径側に形成され、前記一方の直線部(2b、3b)を収容可能とした内径側回転部(12)と、
前記内径側の溝(122a)と同じ所定角度(θ)傾斜した外径側の溝(132a)が内径側に形成され、前記他方の直線部(2c、3c)を収容可能とし、前記内径側回転部(12)に対して相対回転可能な外径側回転部(13)と、 前記内径側および外径側の溝(122a、132a)に収容された前記U字状コイルの直線部(2b、2c、3b、3c)を軸方向に移動可能な軸方向コイル移動手段(124、125、134、145、15)と、
前記内径側および外径側の溝(122a、132a)の傾斜角度(θ)方向に移動可能であり、前記回転中心(K)方向に傾斜した傾斜部(152a)および前記傾斜部(152a)の外径方向に段差部(152b)を有する押圧手段(152)とを備えることを特徴とするステータ製造装置。 - 前記内径側および外径側の溝(122a、132a)は、前記内径側回転部(12)および前記外径側回転部(13)のそれぞれに、等間隔に複数個設けられ、
前記押圧手段(152)は、前記複数個設けられた前記各溝(122a、132a)に対応させて設けられていることを特徴とする請求項5に記載のステータ製造装置。
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