JP2003212438A - 糸を空圧式に結合する装置 - Google Patents
糸を空圧式に結合する装置Info
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Abstract
スタン糸のスプライシングも可能にし、かつ保持兼解繊
小管を、変換する糸パラメータに簡単に適合できるよう
にする。 【解決手段】 保持兼解繊小管33,34がスプライシ
ング角柱体25の受容孔46,47内に交換可能に固定
されており、前記保持兼解繊小管33,34の各入口ポ
ート48,49が、スプライシング通路26の両出口5
0,51の1つの直ぐ近くに位置決めされており、か
つ、前記保持兼解繊小管33,34の入口ポート48,
49が、前記保持兼解繊小管33,34内への上糸31
及び下糸32の定寸切断された糸端部の確実な旋回流入
を保証する漏斗状輪郭52を有している。
Description
能なスプライシング通路を有するスプライシング角柱体
並びにスプライシングすべき両糸端部を空圧式に準備す
るための保持兼解繊小管を備え、該保持兼解繊小管の中
心軸線が前記スプライシング通路の縦方向中心平面に交
差している形式の、糸、特にエラスタン糸(Elastangar
nen)の空圧式結合装置に関する。
合するための糸スプライシング装置は、巻返し機との関
連において多年来公知になっており、かつ多数の特許文
献において詳説されている(例えば、特許文献1及び特
許文献2参照)。
断後に生じた2つの糸端部は、前記公知の糸スプライサ
を用いて、ほぼ糸番手に等しい結合部位を生ぜしめるよ
うに結合される。すなわち当該綾巻パッケージの表面に
巻上げられていた所謂「上糸」は、サクションノズルに
よって受取られ、かつ糸スプライサのスプライシング角
柱体のスプライシング通路へ挿入される。更にこの操作
とほぼ同時にグリッパ管によって、所謂「下糸」も、例
えば繰出し部位に位置づけられた繰出しボビンから取出
されて同じくスプライシング通路へ挿入され、次いで前
記の上糸と下糸は空圧式に結合される。
に等しい継手を形成しかつほぼ糸強度を有するようにす
るためには、両糸端部は予め正確な長さに断たれて、ス
プライシング操作のために準備されねばならない。
それ相応の糸クランプ装置、糸切断装置並びにいわゆる
保持兼解繊小管を有している。
トによってスプライシング通路内へ通される一方、その
都度糸クランプ装置の保持顎と糸切断装置の刃物工具と
の間に位置決めされ、しかもその場合、一方の糸端部に
所属する糸処理装置が、その都度スプライシング通路の
対向側に配置されている。
内に確実に位置固定された場合に、糸長は適当な糸切断
装置によって切断される。
れ隣接した保持兼解繊小管内へ吸込まれ、其処で空圧処
理のために準備される。
かれ、かつ短繊維が除去される。準備された両糸端部は
次いで、いわゆるループ引張り器によってスプライシン
グ角柱体のスプライシング通路内へ引込まれて、両糸端
部がほぼ等しい高さレベルで互いに平行にスプライシン
グ通路内に位置するようにされるが、その場合両糸端部
は逆向きの方位を有している。
孔を介して導入された圧縮空気衝撃波によって、差し当
たってはほぼ平行に位置している両糸端部の繊維に渦動
処理が施され、その結果、加撚糸の糸番手にほぼ等しい
スプライシング結合部が生じる。
いて例えば純木綿糸をスプライシングする場合、或いは
木綿繊維と合成繊維とから成る混紡糸をスプライシング
する場合には確実に実績を挙げている。
は、例えば木綿繊維によって包囲された基本的に高弾性
質の芯糸を有する、所謂「エラスタン糸」をスプライシ
ングしようとする場合である。
質であることに基づいて、糸切断後に著しく収縮する傾
向、つまり強度に捲縮する傾向を有している。
ライサで結合しようとする場合に頻繁に発生する問題
は、その強い捲縮傾向に基づいて糸端部が保持兼解繊小
管内へ吸込まれず、スプライシングのための適当な準備
ができないこと、或いは糸スプライサのスプライシング
角柱体のスプライシング通路内部における両糸端部のオ
ーバーラップが不充分であることである。
を形成することはできず、或いはスプライシングは、設
定された品質要件を満たすことができない。
るようにするために、スプライシング通路もしくは保持
兼解繊小管の領域に、糸切断装置による長さ切断後に両
糸端部を位置固定する付加的な係止エレメントを配置す
ること、すなわち長さ切断された両糸端部が過度に捲縮
するのを防止することが既に提案されている。
レベルに夫々、鋸歯状のプレートの形の付加的な糸係止
エレメントを有する糸スプライサも公知になっている
(例えば特許文献3参照。)。
レートはその場合、本来の糸クランプ装置と所属の保持
兼解繊小管との間のほぼ半分の距離に配置されている。
定寸切断した後に生じる、捲縮傾向のある自由糸長を、
公知の係止エレメントによってほぼ2等分することを意
味している。
ては、エラスタン糸の場合、効果的なスプライシング結
合部の数が幾分高められはしても、基本的な問題を除く
ことはできない。
開された糸スプライサに関しても少なくとも部分的に該
当している(例えば特許文献4参照。)。
持兼解繊小管の高さレベルに、糸端部用の係止エレメン
トが配置されており、該係止エレメントによって、定寸
切断された捲縮傾向のある糸端部の長さはほぼ2等分さ
れる。
メントはその場合、圧迫負荷可能なスクリーンとして構
成されており、該スクリーンは、定寸切断された糸端部
を、その表面に空圧によって位置決めする。
トを所属の保持兼解繊小管の直ぐ近くに位置決めした実
施形態も開示されている。このような実施形態によって
エラスタン糸の場合、効果的なスプライシング結合部の
数を、著しく高めることが可能になる。
イサが、比較的複雑な構成でコスト高になるという欠点
を有しているのは勿論のことである。
されたスプライシング通路が、従来慣用の圧縮空気吹込
みオリフィス以外に、いわゆる流動通路を有している形
式の、糸スプライサも公知になっている(例えば特許文
献5参照。)。前記複数の流動通路はその場合、圧縮空
気吹込みオリフィスとスプライシング通路出口との間で
スプライシング通路から側方に分岐し、かつ夫々1つの
インジェクタ装置に接続されている。
通路内では、スプライシング通路から離反した方向の空
気流が発生され、該空気流は、必要に応じて定寸切断さ
れた糸端部を流動通路内へ吸込むため、かつ両糸端部を
空圧式に準備するために役立てられる。
接分岐するので、該流動通路の直径が著しく制約されて
いるのは勿論のことである。
が、糸スプライサの秩序正しい機能を保証するために
は、例えば相応のスプライシング通路の幅より著しく小
さく無ければならないことを意味している。
ことに基づいて、前掲特許文献5に開示された糸スプラ
イサは実地において、取扱いにくい糸、例えば曲げ剛さ
の比較的強い糸を加工しようとする場合には特に、殆ど
使用できないことが判った。それというのは流動通路の
僅かな直径が、流動通路への通常の糸ループの吸込みを
阻止するからである。
欠点は、流動通路がスプライシング角柱体内に直接穿設
されているので、変化する糸パラメータに各流動通路を
個別に適合させることが極めて難しく、かつ原則として
スプライシング角柱体全体の交換を余儀なくすることで
ある。
換わる場合、或いは加工すべき糸の糸撚り方向が変化す
る場合、つまりZ撚りの加撚糸からS撚りの加撚糸へ変
換する場合には常時、スプライシング角柱体全体の交換
が必要になる。
は保持兼解繊装置を個別に適合させようとすれば、大量
のストックが必要になる。
05 752号明細書
20 979号明細書
明細書
24 832号明細書
05 304号明細書
出発点とする本発明の課題は、必要に応じて、問題を孕
んだ糸、例えばエラスタン糸のスプライシングも可能に
し、かつ保持兼解繊小管を、変換する糸パラメータに簡
単に適合することのできる、糸の空圧式結合装置を提供
することである。
明の構成手段は、請求項1の特徴部に記載したように、
圧縮空気で負荷可能なスプライシング通路を有するスプ
ライシング角柱体並びにスプライシングすべき両糸端部
を空圧式に準備処理するための保持兼解繊小管を備え、
該保持兼解繊小管の中心軸線が前記スプライシング通路
の縦方向中心平面に交差している形式の、糸、特にエラ
スタン糸を空圧式に結合する装置において、保持兼解繊
小管がスプライシング角柱体の受容孔内に交換可能に固
定されており、前記保持兼解繊小管の各入口ポートが、
スプライシング通路の両出口の1つの直ぐ近くに位置決
めされており、かつ、前記保持兼解繊小管の入口ポート
が、前記保持兼解繊小管内への上糸及び下糸の定寸切断
された糸端部の確実な旋回流入を保証する漏斗状輪郭を
有している点にある。
求項に記載した通りである。
ライシング角柱体に対して隔てて糸スプライサの上位及
び下位に配置された糸クランプ装置に固定されている上
糸及び下糸の両糸端部が、相応の糸切断装置によって定
寸切断した直後に、スプライシング通路の出口の直ぐ近
くに配置された保持兼解繊小管内へ吸込まれて其処で付
加的に空圧式に固定されるという利点を有している。両
糸端部を付加的に空圧で固定することによって、例えば
エラスタン糸の場合でも糸端部の典型的な捲縮が申し分
無く回避され、これによって簡単かつ確実に、秩序正し
いスプライシング継手の形成が保証される。
状輪郭に形成したことによって、その場合このような厄
介な糸も確実に吸込むことが保証される。また保持兼解
繊小管はスプライシング角柱体の受容孔内に交換可能に
固定されているので、いかなる時にもその都度当面の糸
パラメータに保持兼解繊小管を適合させることが可能に
なり、従って面倒な手間をかけること無しに、吸込まれ
た糸端部を後続のスプライシング行程に対して最適に準
備することが達成される。本発明において必要とされる
部品ストックは保持兼解繊小管だけに限られる。
では、漏斗状輪郭は、係止エレメントの構成部分であ
り、該係止エレメントは例えば接近し易いねじボルトに
よって確保され、所属の保持兼解繊小管を容易に交換可
能にスプライシング角柱体の孔に固定している。このよ
うな係止エレメントは、例えば深絞り加工の施された板
金部品として、比較的簡便かつ低廉に製作可能である。
では、保持兼解繊小管は、該保持兼解繊小管の各中心軸
線が、スプライシング通路基底の高さレベルに延びるよ
うに組込まれている。このようにすれば、糸クランプ装
置内に固定された糸端部を中央で保持兼解繊小管を介し
て緊張させ、従って両糸端部を即座に保持兼解繊小管の
全吸引流でもって負荷することが保証されおり、ひいて
は保持兼解繊小管の機能確実性に対して著しくポジティ
ブに作用することになる。
利な実施形態では、スプライシング通路内に配置された
圧縮空気吹込みオリフィスも保持兼解繊小管も共に、作
動制御可能な弁を内蔵した空圧導管を介して、圧縮空気
源に接続されている。前記弁、例えば2ポート2位置方
向切換え弁はこの場合、適当な制御線路を介して、当該
巻返しユニットの巻返しユニット内蔵コンピュータに接
続されており、このようにして、付加的な多額の制御費
を要すること無しに、規定通りに作動制御することが可
能である。すなわち必要に応じて保持兼解繊小管のため
の開弁時間及び、スプライシング通路内に配置された圧
縮空気吹込みオリフィスのための開弁時間が正確に調整
され、かつ前記開弁時間を、必要に応じて最適に適合さ
せることが可能である。
態ではその場合、両糸端部を固定するための保持兼解繊
小管内への圧縮空気の導入と、両糸端部をスプライシン
グ結合するためのスプライシング通路内への圧縮空気の
導入は時間的にオーバーラップしている。このような時
間的なオーバーラップによって、スプライシング通路内
に配置された上糸と下糸との両糸端部が、スプライシン
グ圧縮空気の吹込み前に捲縮したり、この捲縮に伴って
スプライシング通路から少なくとも部分的に離脱したり
する不都合な事態は防止される。すなわち保持兼解繊小
管への圧縮空気の給圧、これに伴う両糸端部の付加的な
空圧式固定作用は、両糸端部相互が充分確実に結合され
終わるまでの間少なくとも維持される。
例を詳説する。
施例として、綾巻パッケージを巻成する繊維機械の1作
業ユニットが概略的な側面図で図示されている。このよ
うな繊維機械は通常、巻返しユニットとして列状に並列
配置された多数の作業ユニット1を有している。該作業
ユニット1では、例えばリング精紡機(図示せず)で巻
成された紡績コップ2が、大容積の綾巻パッケージ13
に巻返される。作業ユニット1はこの巻返しのために、
略示した種々の糸操作装置、糸検査装置並びに独自の制
御装置、いわゆる巻返しユニットコンピュータを装備し
ている。
引出された糸3は、パッケージ枠14内に回転可能に軸
支された、巻返し操業中いわゆる溝ドラム12を介して
摩擦駆動される綾巻パッケージ13への経路途上におい
て、殊に引出し加速器4、糸緊張器6、糸切断装置9を
所属した糸クリーナー8並びに任意に設けられたパラフ
ィン処理装置10を通走する。
の外部に糸スプライサ7が配置されている。
定切断の場合に糸端部を操作するために更にまた、サク
ションノズル15並びにグリッパ管19が設けられてい
る。上糸31を操作するサクションノズル15はこの場
合、負圧を給圧されるノズル開口16を有し、かつ旋回
軸線17を中心として制限範囲内を回動可能に支承され
ている。旋回軸線21を中心として制限範囲内を回動可
能に支承されたグリッパ管19は、負圧を給圧される吸
着口20を有し、しかも下糸32を糸スプライサ7へも
たらす。
発明の糸スプライサ7は実質的に、巻返しユニットケー
シングに配置された空気分配ブロック24から成り、該
空気分配ブロックには複数本のねじボルト23を介し
て、いわゆるスプライシング角柱体25が固定されてい
る。該スプライシング角柱体25は、慣用のように、ス
プライシング通路26を有しており、該スプライシング
通路には、複数の圧縮空気吹込みオリフィス29が開口
している。該圧縮空気吹込みオリフィス29はこの場
合、空気分配ブロック24に接続された空圧導管18を
介して圧縮空気源11に接続されている。なお前記空圧
導管18内には1つの弁、例えば2ポート2位置方向切
換え弁22が内蔵されている。また該方向切換え弁22
自体は制御信号線路27を介して、当該作業ユニット1
の巻返しユニット内蔵コンピュータ5に接続されてい
る。
51の直ぐ近くで適当な受容孔46,47内には、夫々
1つの保持兼解繊小管33,34が配置されている。各
保持兼解繊小管33,34はその場合、漏斗状輪郭52
を有する係止エレメント53によって交換可能に固定さ
れ、しかも保持兼解繊小管33,34の各中心軸線3
7,38を、スプライシング通路26の基底5の高さレ
ベルに配置しかつスプライシング通路26の中心平面4
5に直交させるように、位置決めされている。係止エレ
メント53は例えば複数本のねじボルト54を介してス
プライシング角柱体25に位置固定可能である。
56,57を有する保持兼解繊小管33,34は、2ポ
ート2位置方向切換え弁36を内蔵した空圧導管35を
介して、圧縮空気源11に接続されており、この場合2
ポート2位置方向切換え弁36は、制御信号線路28を
介して巻返しユニット内蔵コンピュータ5から作動制御
される。
体25の両側には、更にまた糸ガイド装置39,40、
糸クランプ装置43,44並びに糸切断装置41,42
も配置されている。
ある。すなわち:巻返し操業中、走行中の糸3は、図1
に略示した糸クリーナー8によって監視され、該糸クリ
ーナーは、糸のあらゆる不規則性を検出して巻返しユニ
ット内蔵コンピュータ5に通報する。該巻返しユニット
内蔵コンピュータ5は、これを受信すると即座に、糸の
特定切断を作動制御する。すなわち糸切断装置9によっ
て、走行中の糸3は上糸31と下糸32とに分断され
る。前記上糸31が、制動モーメントで負荷された綾巻
パッケージ13の表面へ走行して巻付くあいだ、下糸3
2は概ね糸緊張器6内に保持されている。
成するために、綾巻パッケージ13に巻付いた上糸31
は次いで再びピックアップされる。すなわちサクション
ノズル15が、図1に一点鎖線で示唆したように上向旋
回され、かつ負圧を給圧可能なノズル開口16が、綾巻
パッケージ13の表面域に位置決めされる。この位置決
めと同時に綾巻パッケージ13は巻戻し方向に緩速回転
する。サクションノズル15が上糸31をピックアップ
したら即座に、サクションノズル15の領域に配置され
た糸切断装置(図示せず)によって、欠陥糸区分が離断
されて除去される。次いで、今は欠陥の無くなった上糸
31が、サクションノズル15によって、図2に示した
ように糸スプライサ7のスプライシング角柱体25のス
プライシング通路26内へ通される。サクションノズル
15はその場合また上糸31を上位の糸クランプ装置4
4内、並びに下位の糸切断装置41の工具間に位置決め
する。
れに対して幾分時間をずらして下糸32のピックアップ
も行われる。すなわちグリッパ管19が、糸の監視切断
後に基本的に糸緊張器6内に固定されている下糸32を
該糸緊張器6から受取って、同じく糸スプライサ7のス
プライシング角柱体25のスプライシング通路26内へ
挿入する。その場合、上糸31と同様に下糸32も、所
属の下位の糸クランプ装置43内並びに上位の糸切断装
置42内へ通される。上糸31及び下糸32が共にスプ
ライシング通路26内へ挿入され、かつ糸クランプ装置
43,44内に機械的に固定されると即座に、2ポート
2位置方向切換え弁22の適当な作動制御によって、保
持兼解繊小管33,34に圧縮空気が給圧される。次い
で上糸31及び下糸32が糸切断装置41,42によっ
て分断される。
5は制御信号線路28を介して先ず2ポート2位置方向
切換え弁36を「開弁」方向に作動制御し、従って保持
兼解繊小管33,34の入口ポート48,49の領域に
は、比較的強い吸込み流が生じる。糸切断装置41,4
2によって上糸31及び下糸32を分断した後に、サク
ションノズル15もしくはグリッパ管19を介して先ず
定寸切断された糸端部が排除され、それと同時に上糸3
1及び下糸32の自由糸端部が、係止エレメント53の
漏斗状輪郭52を介して保持兼解繊小管33,34内へ
吸入される。上糸31及び下糸32の糸端部はこれによ
って空圧式に固定され、ひいては過度に捲縮するのを阻
止される。更に保持兼解繊小管33,34の接線方向孔
56,57を介して流入する圧縮空気によって、上糸及
び下糸の糸端部には、規定通りに空圧式の準備処理が施
される。すなわち、保持兼解繊小管33,34内へ吸込
まれた上糸及び下糸の糸端部から糸撚りが充分に解繊さ
れると共に短繊維が除去される。
のように(従って図示も詳細な説明もここでは省くが)
所謂ループ引張り器によって糸スプライサ7のスプライ
シング通路26内へ引込まれ、其処で空圧によって結合
される。すなわち巻返しユニット内蔵コンピュータ5は
制御信号線路27を介して2ポート2位置方向切換え弁
22を作動制御し、こうして空圧導管18並びに圧縮空
気吹込みオリフィス29を介してスプライシング空気が
スプライシング通路26内に吹込まれ、該スプライシン
グ空気は、先ず両糸端部の、ほぼ平行に配向された繊維
を互いに渦巻き状に旋動させ、これによって糸結合部を
製作する。
ライシング通路26内へ引戻される間、保持兼解繊小管
33,34は圧縮空気を給圧されているので、上糸及び
下糸の両糸端部は、保持兼解繊小管33,34内に生じ
るインジェクタ流に基づいて保持兼解繊小管33,34
の方向に空圧保持力によって負荷される。
タ流はその場合、少なくともスプライシング通路26内
へスプライシング空気の最初の衝撃波を導入するまで維
持されている。
3,34内に両糸端部を位置固定するための圧縮空気衝
撃波59は、図4に略示したように時点t1 に接続さ
れ、後の時点t3 まで存続する。これに対して両糸端
部をほぼ加撚糸に等しくスプライシングするためのスプ
ライシング空気衝撃波58は時点t2 と時点t4 の間
に供給される。
るためのスプライシング空気衝撃波58と、保持兼解繊
小管33,34内に両糸端部を固定するための圧縮空気
衝撃波58が時間的にオーバーラップすることを意味し
ている。
ジ巻成用繊維機械の1作業ユニットの概略側面図であ
る。
面図である。
糸スプライサの断面図である。
で作用する圧力パルスの時間的プロセスを示す線図であ
る。
紡績コップ、 3糸、 4 引出し加速器、 5
巻返しユニット内蔵コンピュータ、 6糸緊張器、 7
糸スプライサ、 8 糸クリーナー、 9 糸
切断装置、 10 パラフィン処理装置、 11
圧縮空気源、 12 溝ドラム、 13 綾巻パッ
ケージ、 14 パッケージ枠、 15 サクショ
ンノズル、 16 ノズル開口、 17 旋回軸
線、 18 空圧導管、19 グリッパ管、 20
吸着口、 21 旋回軸線、 22 2ポート
2位置方向切換え弁、 23 ねじボルト、 24
空気分配ブロック、 25 スプライシング角柱
体、 26 スプライシング通路、 27,28
制御信号線路、 29 圧縮空気吹込みオリフィス、
30 レギュラー糸走行経路、 31 上糸、
32 下糸、 33、34 保持兼解繊小管、 3
5 空圧導管、 36 2ポート2位置方向切換え
弁、37,38 保持兼解繊小管の中心軸線、 3
9,40 糸ガイド装置、41,42 糸切断装
置、 43,44 糸クランプ装置、 45 スプ
ライシング通路の中心平面、 46,47 受容孔、
48,49 入口ポート、 50,51 出口、
52 漏斗状輪郭、 53 係止エレメント、
54 ねじボルト、 55 スプライシング通路の
基底、 56,57 接線方向孔、 58 スプラ
イシング空気衝撃波、 59 圧縮空気衝撃波
Claims (6)
- 【請求項1】 圧縮空気で負荷可能なスプライシング通
路を有するスプライシング角柱体並びにスプライシング
すべき両糸端部を空圧式に準備するための保持兼解繊小
管を備え、該保持兼解繊小管の中心軸線が前記スプライ
シング通路の縦方向中心平面に交差している形式の、
糸、特にエラスタン糸を空圧式に結合する装置におい
て、保持兼解繊小管(33,34)がスプライシング角
柱体(25)の受容孔(46,47)内に交換可能に固
定されており、前記保持兼解繊小管(33,34)の各
入口ポート(48,49)が、スプライシング通路(2
6)の両出口(50,51)の1つの直ぐ近くに位置決
めされており、かつ、前記保持兼解繊小管(33,3
4)の入口ポート(48,49)が、前記保持兼解繊小
管(33,34)内への上糸(31)及び下糸(32)
の定寸切断された糸端部の確実な旋回流入を保証する漏
斗状輪郭(52)を有していることを特徴とする、糸を
空圧式に結合する装置。 - 【請求項2】 漏斗状輪郭(52)が、少なくとも1つ
のねじボルト(54)によってスプライシング角柱体
(25)に固定可能な係止エレメント(53)の構成部
分である、請求項1記載の装置。 - 【請求項3】 保持兼解繊小管(33,34)の各中心
軸線(37,38)が、スプライシング通路(26)の
基底(55)の高さレベルに延びている、請求項1記載
の装置。 - 【請求項4】 スプライシング角柱体(25)のスプラ
イシング通路(26)内に配置された圧縮空気吹込みオ
リフィス(29)及び保持兼解繊小管(33,34)内
の接線方向孔(56,57)が、空圧導管(18,3
5)並びに作動制御可能な弁(22,36)を介して圧
縮空気源(11)に接続されている、請求項1記載の装
置。 - 【請求項5】 弁(22,36)が制御線路(27,2
8)を介して巻返しユニット内蔵コンピュータ(5)に
接続されており、かつ、スプライシング角柱体(25)
のスプライシング通路(26)内へ少なくとも最初のス
プライシング空気衝撃波を導入するまで両糸端部(3
1,32)を保持兼解繊小管(33,34)内に空圧式
に固定するように作動制御可能である、請求項4記載の
装置。 - 【請求項6】 保持兼解繊小管(33,34)内へ導入
される圧縮空気衝撃波(59)と、スプライシング角柱
体(25)のスプライシング通路(26)内へ導入され
るスプライシング空気衝撃波(58)とを時間的にオー
バーラップさせるように、弁(22,36)が作動制御
可能である、請求項5記載の装置。
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