JP3575367B2 - 糸継ぎ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、2本の糸端に圧縮空気を作用させて糸継ぎする糸継ぎ装置に関し、特に弾性糸、例えばポリウレタン糸の様に伸縮性のある糸を含む紡績糸に対する糸継ぎが確実にできる糸継ぎ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の糸継ぎ装置は、糸継ぎノズルの上下に、一対の解撚ノズルと、一対のカッターと、一対の糸寄せレバーなどを配置して構成される。
【0003】
この糸継ぎ装置は次のように作動する。第1に、一対の糸寄せレバーで上糸及び下糸を糸継ぎノズルに押し込みクランプしたのち、一対のカッターで上糸及び下糸の端を切断する。第2に、切断された糸端のそれぞれは一対の解撚ノズルに吸い込まれ撚り戻しされる。このとき、一対の糸寄せレバーは少し戻って解撚ノズルに吸い込まれる糸端を十分な長さにしている。第3に、糸寄せレバーが再び押し込まれ解撚ノズルに入っていた糸端が適当な長さに引き出されたのち、糸継ぎノズルの圧縮空気が噴射し糸端は互いに絡み糸継ぎが完了する。
【0004】
上述した糸継ぎ装置によって、一般の紡績糸の糸継ぎが確実に行われる様になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、弾性糸の周囲にファイバーを巻き付けた紡績糸を前記糸継ぎ装置で糸継ぎしようとすると、糸継ぎの失敗が多発することが判った。その原因を追求したところ、前記第1工程において、糸寄せレバーで寄せられた糸端が弾性的に伸びるため、カッターで切断した瞬間に縮んでしまい、解撚ノズルに糸端が吸い込まれなくなるため、糸継ぎに失敗することが判った。また、解撚ノズルに糸端が吸い込まれたとしても、弾性糸の周囲のファイバーが撚り戻しされ吹き飛ばされると、伸長状態でファイバーに囲まれた芯糸の弾性糸が縮んでしまい、糸継ぎノズル内に糸端が導入されなくなり、糸継ぎミスに至ることも判った。
【0006】
本発明の目的は、伸縮性のある紡績糸の糸継ぎが確実にできる糸継ぎ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する請求項1記載の発明は、2本の糸端が導入され、圧縮空気を作用させる糸継ぎノズルと、この糸継ぎノズルを挟んで配置され、前記糸継ぎノズルに導入される前記2本の糸端に対する2個の解撚ノズルとを備えた糸継ぎ装置において、前記糸端を構成するファイバーが引っ掛かるものであって、前記解撚ノズルに至る前記糸端に糸端の縮みに対する抵抗を付与する抵抗部材を設けたことを特徴とする糸継ぎ装置である。
これによると、前記抵抗部材が解撚ノズルに至る糸端に抵抗を付与するため、解撚ノズルに吸い込まれる糸端が自らの弾性力などで縮むことが阻止され、所定の糸継ぎ動作が確実に行われるようになる。
【0008】
請求項1において、前記抵抗部材は、前記糸端を構成するファイバーが引っ掛かるものである。
これによると、糸端を構成するファイバーが引っ掛けられた状態になって、弾性的に縮むことが阻止される。また、単に引っかけられているだけであるため、糸継ぎ完了後の抵抗部材からの離脱も簡単にできる。ファイバーが引っ掛かるように構成された抵抗部材としては、櫛状のもの、ブラシの様に植毛されたもの、又は、弱い力でクランプするもの等がある。
【0009】
請求項2記載の発明は、2本の糸端が導入され、圧縮空気を作用させる糸継ぎノズルと、この糸継ぎノズルを挟んで配置され、前記糸継ぎノズルに導入される前記2本の糸端に対する2個の解撚ノズルとを備えた糸継ぎ装置において、前記解撚ノズルに至る前記糸端に糸端の縮みに対する抵抗を付与する抵抗部材を設け、一本の糸端に対応する前記抵抗部材及び前記解撚ノズルは、前記糸継ぎノズルに対し糸端の根元側及び先端側に配置されていることを特徴とする糸継装置である。
これによると、糸継ぎノズルを挟んで解撚ノズルの反対側で糸端の縮みに対する抵抗が付与される。そのため、解撚ノズルと糸継ぎノズルとの間をコンパクトに形成することができる。
【0010】
請求項3記載の発明は、請求項1又は2において、前記抵抗部材は、前記解撚ノズルから離れる方向の抵抗力が前記解撚ノズルに至る方向の抵抗力より大きくなる様に形成されているものである。
これによると、解撚ノズルに向けて糸端を引き寄せ易いものの、解撚ノズルから離れる方向では抵抗が大きくなる。そのため、糸端を解撚ノズルに導入することが容易にできる。
【0011】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3のいずれかにおいて、前記糸端を構成する糸は、伸縮性を有する糸を含む紡績糸である。
これによると、弾性糸を含む紡績糸は特に伸縮性があって糸継ぎが難しいため、糸継ぎノズルを挟む両側での糸端の収縮を抵抗部材で阻止して糸継ぎを成功させる。
請求項5の発明は、2本の糸端が導入され、圧縮空気を作用させる糸継ぎノズルと、この糸継ぎノズルを挟んで配置され、前記糸継ぎノズルに導入される前記2本の糸端に対する2個の解撚ノズルと、前記解撚ノズルを挟んで配置される、前記糸端形成用の2個のカッターとを備えた糸継ぎ装置において、前記カッターで切断された前記糸端であって解撚ノズルに至る前記糸端に糸端の縮みに対する抵抗を付与する抵抗部材を、前記カッターとは別に設けたことを特徴とする糸継ぎ装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の一実施形態の糸継ぎ装置の斜視図である。図2は、本発明の一実施形態の糸継ぎ装置の要部の正面図である。
【0013】
図1に示す糸継ぎ装置1は、ボビンBの糸(紡績糸)をパッケージPに巻返す自動ワインダ等に設置されるもので、糸切れ後又は糸欠陥除去後の2本の上糸(パッケージP側の糸)YPと下糸(ボビンB側の糸)YBの糸端を糸継ぎするように構成されている。
【0014】
図1の斜視図及び図2の正面図に示すように、この糸継ぎ装置1は、中心に位置する糸継ぎノズル4と、この糸継ぎノズル4を挟んでその上下にそれぞれ配設された、一対の解撚ノズル5,6、一対の抵抗部材2,3、一対の糸押えレバー7,8、一対の糸寄せレバー9,10、一対の糸端カッター11,12および一対の糸クランプ板13,14とを備えてなる。
【0015】
図1において、上糸YPに対して上から、糸クランプ板13、抵抗部材2、糸継ぎノズル4、解撚ノズル6、糸端カッター12の順に配設されている。下糸YBに対して下から、糸クランプ板14、抵抗部材3、糸継ぎノズル4、解撚ノズル5、糸端カッター11の順に配設されている。なお、一対の糸押さえレバー7,8は、糸継ぎノズル4と解撚ノズル5,6の間に位置し、上糸YPと下糸YBに対して同時に作用するように配設されている。
【0016】
糸継ぎノズル4は、本体ブラケット15に複数のボルトによって螺着され、円形状の糸継ぎ穴16と、該糸継ぎ穴16内に各糸YB,YPを挿入するスリット17とを備えてなる。糸継ぎ穴16内には、圧縮空気源(図示省略)に接続される噴出孔18が形成され、該噴出孔18を糸継ぎ穴16の接線方向に開口している。この構成の糸継ぎノズル4は、噴出孔18から糸継ぎ穴16内に噴出される圧縮空気によって2本の糸YB,YPの糸端のファイバーを絡ませ、加撚して糸継ぎする。
【0017】
又糸継ぎノズル4には、糸継ぎ穴16の各開口側に位置する規制板19,20が設けられている。これら各規制板19,20は、糸継ぎ穴16の開口一部を横切っており、糸継ぎ穴16内に挿入される2本の糸YB,YPを位置決めし、糸継ぎ穴16内から汲出する圧縮空気の流れを規制することで、各糸端のファイバーの絡み付きを良好にし、糸の継ぎ目の外観、強度を良好にするものである。
【0018】
一対の解撚ノズル5,6は、糸継ぎノズル4の上下であって、糸継ぎ孔16の左右に偏心して位置する様に、本体ブラケット15に装着されている。これら各解撚ノズル5,6は、エア通路21(図5参照)から噴射されるエア流れによって、各糸YB,YPの糸端を吸引すると共に、糸端のファイバーの撚りを解いて解撚するものである。
【0019】
一対の抵抗部材2,3は、糸継ぎノズル4の上下であって、糸継ぎ孔16の左右であって前記解撚ノズル5,6と反対側に偏心して配置される。糸継ぎノズル4の上下で糸継ぎ孔16の中心線に沿って上糸YPと下糸YBを分離するセパレータ22,23が本体ブラケット15に取り付けられている。このセパレータ22,23の左右方向のフロントプレート221,231の上に抵抗部材2,3が取り付けられている。これにより、上糸YPに対して、上から順に、つまり、上糸YPの根元側から順に、抵抗部材2、糸継ぎノズル4、解撚ノズル6が位置しており、下糸YBに対して、下から順に、つまり、下糸YBの根元側から順に抵抗部材3、糸継ぎノズル4、解撚ノズル5が位置している。
【0020】
一対の糸押えレバー7,8は、糸継ぎノズル4と各解撚ノズル5,6間に配置されている。これら各糸押えレバー7,8は糸継ぎノズル4に導入された糸YB,YPの糸端を押さえるものである。
【0021】
一対の糸寄せレバー9,10は、本体ブラケット15の上下両端側に配置され、各糸YP,YBを糸継ぎノズル4、糸端形成用の糸端カッター11,12に挿入したり、解撚ノズル5,6に吸い込まれる糸端の長さを調整したり、糸継ぎノズル4に導入される糸端の長さを調整したりするものである。一対の糸端カッター11,12は各解撚ノズル5,6の両側に配置され、糸YB,YPの糸端の先端側を切断する。一対の糸クランプ板13,14は、本体ブラケット15の上下両端側に配置され、糸YP,YBをクランプするものである。
【0022】
抵抗部材2の詳細構造が図3に示される。図3(a)は、図2のA方向から見た図であり、図3(b)は、櫛刃の断面を示す図である。抵抗部材2は、基板201の側面に多数の櫛刃202を列設したものである。櫛刃202は、角度α1の傾斜面203に角度α1より大きな角度α2の切り込み204を入れて、ジグザグ状にしたものである。櫛刃202のピッチは、櫛刃202の間に糸端が入り込まないように、糸端の径よりも十分に小さくしてある。この櫛刃202は、フロントプレート221の前方に突出するようにフロントプレート221に図示されないボルト等により取り付けられている。弾性糸の周囲にファイバーが巻き付いた紡績糸Yが櫛刃202に押し当てられると、紡績糸Yのファイバーが櫛刃202に引っ掛かって弾性糸の伸縮に伴う縮みに対する抵抗が付与される。この櫛刃202が斜めに形成されているため、同図(b)のa1方向(解撚ノズル6及び糸継ぎノズル4から離れる方向)の抵抗力が、同図(b)のa2方向(解撚ノズル6及び糸継ぎノズル4に向かう方向)の抵抗力より大きくなっている。つまり、解撚ノズル6及び糸継ぎノズル4に向かって、ボビンBの糸YBの糸端を移動するときには、櫛刃202から抵抗力を殆ど受けず、逆に解撚ノズル6及び糸継ぎノズル4から糸端を離す方向に移動するときには、櫛刃202から抵抗力を大きく受けるようになっている。なお、抵抗部材3の構造は、櫛刃202の向きが上下逆になっているだけで、他は同様である。
【0023】
次に、糸継ぎ動作について、図4〜図6に基づいて説明する。
【0024】
第1工程:糸切れ後、先ず、一対の吸引部材SP,SBにより、パッケージP側の糸YPとボビンB側の糸YBとを図2に示すように糸継ぎ装置1に導く。次に、図4に示すように、ボビンB側の下糸YBを糸クランプ板14によってクランプし、パッケージP側の上糸YPを糸クランプ板13によってクランプする。続いて、糸寄せレバー9,10が糸継ぎノズル4側に移動して、ストッパ49に当接させることで、各糸YB,YPを糸継ぎ穴16内に挿入するとともに、各糸端カッター11,12に導入する。そして、各糸端カッター11,12を作動することで、各糸YB,YPを各糸クランプ板14,13でクンプした点から一定長さに切断して糸端を形成する。
【0025】
このとき、糸クランプ板14,13と吸引部材SB,SPとの間の各糸YB,YPは、芯糸の弾性糸が伸びた緊張状態になっているため、糸端カッター11,12が作動すると、各糸YB,YPは縮もうとする。上糸YPは糸クランプ板13に向かって縮もうとする。しかし、上糸YPに対して抵抗部材2の櫛刃202が作用し、上糸YPの短縮は抵抗部材2より下側に限定される。同様に、下糸YBは糸クランプ板14に向かって縮もうとするが、下糸YBに対して抵抗部材3の櫛刃202が作用し、下糸YBの短縮は抵抗部材3より上側に限定される。これにより、次の第2工程での糸端の解撚ノズル5,6への吸い込み長さが確保され、解撚ノズル5,6への糸端の吸い込みが確実になされる。
【0026】
第2工程:図5において、この切断作動と同時又は前後して、各解撚ノズル5,6を作動することで、糸YB,YPの糸端側を各解撚ノズル5,6内に吸引し、弾性糸を被覆するファイバーを解撚する。同時に、各糸寄せレバー10,9は、糸YB,YPから離反する方向に復帰されるので、各糸YB,YPの糸端側が十分な長さだけ各解撚ノズル5,6内に吸引される。抵抗部材2,3による抵抗力は、各解撚ノズル5,6に向かっては小さく抑えられているため、糸端の各解撚ノズル5,6への吸引の際の抵抗とはならない。この様に、各解撚ノズル5,6にて解撚された糸YB,YPは、各糸端のファイバーが略平行な状態となる。このとき、伸長状態でファイバーに被覆された弾性糸は、周囲のファイバーが解撚されることにより、縮もうとするが、抵抗部材2,3が作用しているため、各糸端の縮みが抑えられ、各糸端が解撚ノズル5,6から飛び出し、糸継ぎノズル4からも外れるということが防止される。
【0027】
第3工程:図6において、各糸YB,YPの糸端を解撚した後に、各解撚ノズル5,6の作動を停止し、再度糸寄せレバー9,10を作動することで、各糸YB,YPの糸端をガイドしながら各解撚ノズル5,6から引き出す。このとき、糸押えレバー7,8を作動することで、各糸YB,YPの糸端を各規制板19,20との協同によって糸継ぎ穴16内に位置決めする。これで、各糸YB,YPの糸端(解撚した糸端)は、糸継ぎノズル4の糸継ぎ穴16内において互いに重ね合わされた状態でセットされる。各糸YB,YPの糸端を糸継ぎノズル4にセットすると、噴出孔18から圧縮空気を糸継ぎ穴16内に噴出させることで、圧縮空気の旋回流れによって糸YB,YPの糸端のファイバーを絡ませ、芯となる弾性糸が重なった状態にして周囲のファイバーを加撚して糸継ぎする。そして、糸継ぎノズル4に対する圧縮空気の噴出を停止し、糸押さえレバー7,8を開放し、各糸クランプ板13、14でのクランプを開放することで、糸継ぎ動作を終了させる。
【0028】
糸継ぎされた糸は糸継ぎノズル4から前方の通常の糸巻き取り中の糸道に復帰するが、前記抵抗部材2,3は単にファイバーを引っかけているだけのため、前記糸継ぎノズル4での圧縮空気の旋回流れの振動などにより引っ掛かりが弱くなっており、糸押さえレバー7,8を開放するだけで簡単に外れる。そのため、糸継ぎ後の、糸の走行に抵抗部材2,3が邪魔になることがない。
【0029】
また、上糸YPに対する抵抗部材2と解撚ノズル6とが糸継ぎノズル4を挟んで上糸YPの根元側と先端側とに配置され、下糸YBに対する抵抗部材3と解撚ノズル5が糸継ぎノズル4を挟んで下糸YBの根元側と先端側に配置されているため、図2に示されるように、セパレータ22の左右に解撚ノズル5と抵抗部材2を配置することができ、セパレータ23の左右に抵抗部材3と解撚ノズル6を配置することができる。これにより、抵抗部材2,3を追加しても、糸継ぎ装置1を大きくしなくてもよい。
【0030】
また、抵抗部材2,3にて付与する抵抗について、糸継ぎノズル4から離れる方向の抵抗力が糸継ぎノズル4に向かう方向の抵抗力より大きいため、解撚ノズル5,6の作動時に必要な糸端を糸継ぎノズル4を経て解撚ノズル5,6の側に引き込み、糸端長さを所定長さに調整できる。
【0031】
つぎに、本発明の他の実施形態を以下に説明する。
(1)櫛刃202を有する抵抗部材2,3に代わり、ブラシの様な植毛を有する抵抗部材を採用することができる。植毛の方向を糸と交差させることにより、抵抗力を付与する向きも自在に変えられる。また、糸に弱いクランプ力を作用させるクランパーも抵抗部材2,3に使用できる。このクランパーを糸に斜めに作用させると、付与される抵抗力に方向性を持たせ、方向によって抵抗力を大小に変化させることができる。
(2)また、抵抗部材2,3の抵抗力に方向性を持たせることなく、付与される抵抗力が解撚ノズル4に向かう側及び離れる側で同様に作用するものとすることもできる。
(3)また、図2において、抵抗部材2,3を、解撚ノズル6,7と糸継ぎノズル4との間に設けることもできる。この場合、解撚ノズル5,6の直前で弾性力による糸の縮みが阻止されるため、糸端の縮みに起因する種々の不都合がより改善される。
(4)また、弾性糸の周囲にファイバーが巻き付いた紡績糸に限らず、伸縮性が大きな紡績糸であれば、本発明が有効に作用する。
(5)さらに、糸継ぎ装置1を、給糸ボビンの糸を解舒してパッケージに巻き返す自動ワインダに適用した一例について説明したが、革新紡績機の糸継ぎ装置や他の用途の糸継ぎ装置などに適用しても良い。
【0032】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、解撚ノズルに至る糸端に抵抗を付与する抵抗部材を設け、解撚ノズルに吸い込まれる糸端が自らの弾性力などで縮むことを阻止するため、弾性力のある糸の糸継ぎが確実に行われるという効果を奏する。
【0033】
また、請求項1記載の発明によると、抵抗部材は糸端を構成するファイバーが引っ掛かる様に構成され、糸端が引っかけられた状態になって、弾性的に戻ることが阻止されるため、糸端の弾性力による縮みを阻止しつつ、抵抗部材からの離脱も容易にできるという効果を奏する。
【0034】
請求項2記載の発明によると、糸継ぎノズルに対し糸端の根元側と先端側とに抵抗部材と解撚ノズルが配置されているため、糸継ぎ装置をコンパクトに形成できるという効果を奏する。
【0035】
請求項3記載の発明によると、解撚ノズルから離れる方向の抵抗力が解撚ノズルに至る方向の抵抗力より大きくなる様に形成された抵抗部材により、解撚ノズルに向けて糸端を引き寄せ易いものの、解撚ノズルから離れる方向では抵抗が大きくなり、解撚ノズルへ導入される糸端の長さ調整が容易にでき、糸継ぎの形状が良くなるという効果を奏する。
【0036】
請求項4記載の発明は、前記糸端を構成する糸は、伸縮性を有する糸を含む紡績糸であって伸縮性があるため、糸継ぎノズルを挟む両側での糸端の短縮が抵抗部材により阻止され、糸継ぎの成功率が高まるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の糸継ぎ装置の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態の糸継ぎ装置の要部の正面図である。
【図3】抵抗部材の一例を示す図であり、(a)は図2のA矢視図、(b)は櫛刃部分の断面図である。
【図4】本発明の一実施形態の糸継ぎ装置の作動の第1工程を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施形態の糸継ぎ装置の作動の第2工程を示す断面図である。
【図6】本発明の一実施形態の糸継ぎ装置の作動の第3工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 糸継ぎ装置
2 抵抗部材
3 抵抗部材
4 糸継ぎノズル
5 解撚ノズル
6 解撚ノズル
202 櫛刃
YP 上糸
YB 下糸
Claims (5)
- 2本の糸端が導入され、圧縮空気を作用させる糸継ぎノズルと、この糸継ぎノズルを挟んで配置され、前記糸継ぎノズルに導入される前記2本の糸端に対する2個の解撚ノズルとを備えた糸継ぎ装置において、前記糸端を構成するファイバーが引っ掛かるものであって、前記解撚ノズルに至る前記糸端に糸端の縮みに対する抵抗を付与する抵抗部材を設けたことを特徴とする糸継ぎ装置。
- 2本の糸端が導入され、圧縮空気を作用させる糸継ぎノズルと、この糸継ぎノズルを挟んで配置され、前記糸継ぎノズルに導入される前記2本の糸端に対する2個の解撚ノズルとを備えた糸継ぎ装置において、前記解撚ノズルに至る前記糸端に糸端の縮みに対する抵抗を付与する抵抗部材を設け、一本の糸端に対応する前記抵抗部材及び前記解撚ノズルは、前記糸継ぎノズルに対し糸端の根元側及び先端側に配置されていることを特徴とする糸継ぎ装置。
- 前記抵抗部材は、前記解撚ノズルから離れる方向の抵抗力が前記解撚ノズルに至る方向の抵抗力より大きくなる様に形成されている請求項1又は2記載の糸継ぎ装置。
- 前記糸端を構成する糸は、伸縮性を有する糸を含む紡績糸である請求項1〜3のいずれかに記載の糸継ぎ装置。
- 2本の糸端が導入され、圧縮空気を作用させる糸継ぎノズルと、この糸継ぎノズルを挟んで配置され、前記糸継ぎノズルに導入される前記2本の糸端に対する2個の解撚ノズルと、前記解撚ノズルを挟んで配置される、前記糸端形成用の2個のカッターとを備えた糸継ぎ装置において、前記カッターで切断された前記糸端であって解撚ノズルに至る前記糸端に糸端の縮みに対する抵抗を付与する抵抗部材を、前記カッターとは別に設けたことを特徴とする糸継ぎ装置。
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