JP2003210507A - 使い捨ておむつ - Google Patents

使い捨ておむつ

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JP2003210507A
JP2003210507A JP2002012227A JP2002012227A JP2003210507A JP 2003210507 A JP2003210507 A JP 2003210507A JP 2002012227 A JP2002012227 A JP 2002012227A JP 2002012227 A JP2002012227 A JP 2002012227A JP 2003210507 A JP2003210507 A JP 2003210507A
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disposable
absorbent
layer liquid
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 「拘縮」のある高齢者に対して、容易に、そ
して、適切に、装着させることができるようにした使い
捨ておむつを提供する。 【解決手段】 使い捨て吸液パッド10は、身体側に面
する透水性のトップシート31と、衣服側に面する不透
水性のバックシート41と、それらトップシート31と
バックシート41との間に介在し、体液を吸収する吸液
性コア51と、を含み、身体側に向けて頂点となるよう
に幅方向に折り曲げて股間に係着させて用いる。吸液性
コア51は、上層吸液体101と、下層吸液体131
と、を含み、その下層吸液体131のバックシート41
側には、長手方向に沿って、スリット136、137が
形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、使い捨ておむつに
関するものであり、特に、高齢者が装着するための夜間
用使い捨ておむつに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、使い捨ておむつは、主として、赤
ちゃん、高齢者等を対象とした排出物を吸液する商品で
あり、介護者及び被介護者等、「生活者がさまざまな負
担から解放されるよう、人々の心と体をやさしくサポー
トする商品を提供し、一人ひとりの夢をかなえるために
力を尽くし続け」る、即ち、「やさしさをつくる」、そ
して、「やさしさでささえる」ことを究極目標とし、各
種の商品が開発されている。
【0003】これに関して、身体を動かすことも不自由
な高齢者、即ち、「寝たきり老人」に対して用いること
ができる使い捨ておむつが提案されている。このような
使い捨ておむつは、活動的とはいえない「寝たきり老
人」に対して用いる場合には、両足を通して装着するパ
ンツタイプの使い捨ておむつよりも、高齢者の身体をあ
まり動かさずに装着させることができるパッドタイプの
使い捨ておむつの方が好まれている。
【0004】また、このような使い捨ておむつは、女性
の手により装着させるケースも考慮する必要がある。赤
ちゃんのような体重の軽い者に対して用いる場合には、
女性でも赤ちゃんの身体を自由に動かし装着させること
もできるが、成人並に体重のある高齢者に対して装着さ
せる場合には、女性の手では容易に身体を動かすことが
できず、「寝たきり老人」に対しては身体を横向きに回
転させることが精一杯である。このため、女性の手によ
り使い捨ておむつを装着させるためには、高齢者を横向
きに寝かせ、上述した使い捨ておむつを敷き、高齢者の
臀部等を使い捨ておむつにのせるように高齢者を仰向け
にさせて、両腿間から使い捨ておむつを折り曲げなが
ら、その使い捨ておむつの一端を身体の前面に引き出
し、装着させる、という方法が一般的に採られている。
【0005】一方、夜間に用いる厚手の使い捨ておむつ
が提案されている。この厚手の使い捨ておむつは、夜間
用いるために、400g以上の保水量が必要であり、こ
の条件を満たすためには、最新の技術を用いても5mm
程度の厚さが必要となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな使い捨ておむつは、健常者や、身体を動かすことが
できる高齢者に対して用いる場合であれば両腿を開か
せ、使い捨ておむつを身体に密着させるように装着させ
ることもできるが、「寝たきり老人」に対しては、関節
硬化(いわゆる「拘縮」)により両腿間の開放角度が極
めて小さい者が大半であるため、厚手の使い捨ておむつ
よりも薄手の使い捨ておむつを装着させることでさえ容
易な作業ではない。これに関して、更に言えば、折り曲
げにくい厚手の使い捨ておむつを装着させる場合には、
高齢者の臀部等の背後に敷かれた使い捨ておむつについ
て、これを折り曲げるとともに、高齢者の前面に引き上
げ、身体に密着するように装着させることは、毎日装着
作業を行っている熟練の介護者であっても困難な作業で
ある。そして、使い捨ておむつが適切に装着されない場
合には、高齢者の身体に排出物が付くことになってしま
い、最終的に介護者の手を煩わせるというだけではな
く、高齢者の自尊心を傷つける結果にもなる。
【0007】一方、実開平6−21622号公報では、
使い捨ておむつの身体側に条溝を形成し、衣服側が頂点
となるよう折り曲げやすく、股下に皺がよらないように
した使い捨ておむつが提案されており、排出物を吸液し
損ねることなく、違和感のない装着感が得られる。
【0008】しかし、このような使い捨ておむつは、健
常者や、身体が自由に動く高齢者に対して用いることに
より、効果が得られるものであり、「拘縮」のあるよう
な高齢者に対して用いるとなると、使い捨ておむつを身
体側に密着させるように装着させる可能性が低く、排出
機能が低下した高齢者における勢いのない排出物を吸液
し損ねるおそれがあり、その排出物が両腿の付け根のと
ころにかかってしまうことも稀ではない。また、使い捨
ておむつが身体に密着するように装着させるためには、
手間が掛かり、上述した問題を解決することには至らな
い。
【0009】本発明は、上述したような課題に鑑みてな
されたものであり、「拘縮」のある高齢者に対して、容
易に、そして、適切に、装着させることができるように
した使い捨ておむつを提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するために、本発明に係る使い捨ておむつは、身体側に
面する透水性の表面側シートと衣服側に面する透水性又
は不透水性の裏面側シートとが体液を吸収する吸収体を
内包させた形態で接合されて成るものであり、着用の際
には、着用者の身体側に向けて凸となるような折り曲げ
が行われて用いられる使い捨ておむつであって、前記折
り曲げが行われる折り曲げ部は、その剛軟度がその周囲
よりも小さく設定されていることを特徴とする。
【0011】より具体的には、本発明は、以下のような
ものを提供する。
【0012】(1) 身体側に面する透水性の表面側シ
ートと衣服側に面する透水性又は不透水性の裏面側シー
トとが体液を吸収する吸収体を内包させた形態で接合さ
れて成るものであり、着用の際には、着用者の身体側に
向けて凸となるような折り曲げが行われて用いられる使
い捨ておむつであって、前記折り曲げが行われる折り曲
げ部は、その剛軟度がその周囲よりも小さく設定されて
いることを特徴とする使い捨ておむつ。
【0013】上述した(1)の発明によれば、「前記折
り曲げが行われる折り曲げ部は、その剛軟度がその周囲
よりも小さく設定されている」ので、女性の手であって
も、指で使い捨ておむつの先端を掴み、身体の前面方向
に持ち上げることにより、身体側を頂点として、幅方向
に、容易に折り曲げるができ、「拘縮」のある高齢者に
対して容易、かつ、適切に装着させることができ、介護
者を煩雑な作業から解放することができ得、被介護者の
自尊心を傷つけることを防止する。
【0014】特に、「夜用」といわれる厚手の使い捨て
おむつは、容易に折り曲げることができなかったが、本
発明によれば、容易に折り曲げることができ、「拘縮」
のある高齢者に対して容易、かつ、適切に装着させるこ
とができ、介護者を煩雑な作業から解放することができ
得、被介護者の自尊心を傷つけることを防止する。
【0015】(2) 前記凹状領域上の短手方向に対す
る剛性が0.10N・cmから0.40N・cmである
ことを特徴とする(1)記載の使い捨ておむつ。
【0016】上述した(2)の発明によれば、「前記凹
状領域上の短手方向に対する剛性が0.10N・cmか
ら0.40N・cmである」ので、女性の手であって
も、指で使い捨ておむつの先端を掴み、身体の前面方向
に持ち上げることにより、身体側を頂点として、幅方向
に、容易に折り曲げるができ、「拘縮」のある高齢者に
対して容易、かつ、適切に装着させることができ、介護
者を煩雑な作業から解放することができ得、被介護者の
自尊心を傷つけることを防止する。
【0017】特に、「夜用」といわれる厚手の使い捨て
おむつは、容易に折り曲げることができなかったが、本
発明によれば、容易に折り曲げることができ、「拘縮」
のある高齢者に対して容易、かつ、適切に装着させるこ
とができ、介護者を煩雑な作業から解放することができ
得、被介護者の自尊心を傷つけることを防止する。
【0018】(3) 前記折り曲げ部には、長手方向に
沿って、前記吸収体の衣服側の面に凹状領域を備えたこ
とを特徴とする(1)又は(2)記載の使い捨ておむ
つ。
【0019】上述した(3)の発明によれば、「前記折
り曲げ部には、長手方向に沿って、前記吸収体の衣服側
の面に凹状領域を備えた」ので、女性の手であっても、
指で使い捨ておむつの先端を掴み、身体の前面方向に持
ち上げることにより、身体側を頂点として、幅方向に、
容易に折り曲げるができ、「拘縮」のある高齢者に対し
て容易、かつ、適切に装着させることができ、介護者を
煩雑な作業から解放することができ得、被介護者の自尊
心を傷つけることを防止する。
【0020】特に、「夜用」といわれる厚手の使い捨て
おむつは、容易に折り曲げることができなかったが、本
発明によれば、容易に折り曲げることができ、「拘縮」
のある高齢者に対して容易、かつ、適切に装着させるこ
とができ、介護者を煩雑な作業から解放することができ
得、被介護者の自尊心を傷つけることを防止する。ま
た、吸収体の衣服側に凹状領域を設けたため、着用者の
身体側に凸となるような折り曲げが行われる場合におい
ては、特に剛性を小さくすることができ、有益である。
【0021】(4) 前記凹状領域の短手方向に対する
幅は、前記凹状領域の深さの2倍以上の長さであること
を特徴とする(1)から(3)記載の使い捨ておむつ。
【0022】上述した(4)の発明によれば、「前記凹
状領域の短手方向に対する幅は、前記凹状領域の深さの
2倍よりも長い」ので、身体側を頂点として幅方向に折
り曲げる際に、両端の角度を0度近くまで折り曲げるこ
とができ、「拘縮」のある高齢者に対しても容易に装着
させることができる。
【0023】(5) 前記凹状領域の短手方向に対する
幅は、5mmから25mmであることを特徴とする
(4)記載の使い捨ておむつ。
【0024】上述した(5)の発明によれば、「前記凹
状領域の短手方向に対する幅は、5mmから25mmで
ある」ので、身体側を頂点として幅方向に折り曲げる際
に、両端の角度が0度近くまで折り曲げることができ、
「拘縮」のある高齢者に対しても容易に装着させること
ができる。尚、「夜用」の使い捨ておむつは、少なくと
も400gの排出物を吸収可能とするため、使い捨てお
むつの厚みは5mm以上となり、凹状領域の深さが使い
捨ておむつの厚みの半分である2.5mmとすると、凹
状領域の幅は、最低2.5mmの2倍である5.0mm
となる。更に、「夜用」の使い捨ておむつは、25.0
mmの厚さがあれば排出物を充分吸収でき、凹状領域の
深さが使い捨ておむつの厚みの半分である12.5mm
とすると、凹状領域の幅は、その2倍である25.0m
mあればよい。
【0025】(6) 前記凹状領域は、複数の凹状部か
らなり、それらの凹状部の間隔は、50mmから400
mmであることを特徴とする(1)から(5)いずれか
記載の使い捨ておむつ。
【0026】上述した(6)の発明によれば、「前記凹
状領域は、複数の凹状部からなり、それらの凹状部の間
隔は、50mmから400mmである」ので、股下と当
接する股下域に凹状領域を設けなくてもよく、排出物を
最も吸収する股下域の保水量を減少させることなく、排
出物の漏れ、逆戻りを防止する。
【0027】(7) 前記吸収体は、身体側に面する上
層吸収体と、衣服側に面する下層吸収体と、当該下層吸
収体を被覆する包装体と、を含みむものであり、前記下
層吸収体は、スリットが設けられており、前記包装体
は、前記下層吸収体の外面に接着されるとともに、前記
スリットを貫通させて接着されることを特徴とする
(1)から(6)いずれか記載の使い捨ておむつ。
【0028】上述した(7)の発明によれば、「前記吸
収体は、身体側に面する上層吸収体と、衣服側に面する
下層吸収体と、当該下層吸収体を被覆する包装体と、を
含みむものであり、前記下層吸収体は、スリットが設け
られており、前記包装体は、前記下層吸収体の外面に接
着されるとともに、前記スリットを貫通させて接着され
る」、ので、下層吸収体を強固に包装することができ、
スリットのずれを防止することができる。尚、この接着
方法は、上述した如く、ホットメルト接着剤等の接着剤
や粘着剤の他に、各部材に対する熱溶着の技術を利用す
ることが主流となっているが、そのホットメルト接着剤
の塗工方法としては、スパイラル状、Ω字状、面状等を
併せて用いることもあり、その目付けは2g/mから
10g/mであることが好ましい。
【0029】(8) 前記下層吸液体は、前記上層吸液
体よりも保水性が高いことを特徴とする(7)記載の使
い捨ておむつ。
【0030】上述した(8)の発明によれば、「前記下
層吸液体は、前記上層吸液体よりも保水性が高い」の
で、吸収した排泄物は、身体側から近い上層吸液体より
も身体側から遠い下層吸液体に蓄積され易く、所定の圧
力を掛けても排出物が身体側に逆戻りすることを防止す
る。
【0031】(9) 長手方向の剛性より短手方向の剛
性が強い折り目部を設けたことを特徴とする請求項
(1)から(8)いずれか記載の使い捨ておむつ。
【0032】上述した(9)の発明によれば、「長手方
向の剛性より短手方向の剛性が強い折り目部を設けた」
ので、前面として用いる一端を、身体側が頂点となるよ
うに折り曲げても他端側は折り曲がることなく、皺もよ
ることがないため、適切に装着することができる。
【0033】(10) 弾性を有し、着用者の身体に当
接する防漏帯と、固形の排出物を蓄積するポケット部
と、を備えたことを特徴とする請求項(1)から(9)
いずれか記載の使い捨ておむつ。
【0034】上述した(10)の発明によれば、「弾性
を有し、着用者の身体に当接する防漏帯と、固形の排出
物を蓄積するポケット部と、を備えた」ので、液体の排
出物だけでなく、固形の排出物を蓄積することができ、
更に、両腿間からの排出物が漏れることを防止すること
ができる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て図面に基づいて説明する。尚、本実施形態において、
「幅」というときは使い捨ておむつ等の「短手方向」を
意味し、「長さ」というときは使い捨ておむつ等の「長
手方向」を意味し、更に、「厚さ」というときは使い捨
ておむつ等の「高さ方向」を意味する。
【0036】図1は、本実施形態の使い捨て吸液パッド
を示す概略斜視図である。
【0037】使い捨て吸液パッド10は、パッドタイプ
の使い捨ておむつであり、400g以上の保水量を有す
る、所謂、「夜用」といわれるものである。この使い捨
て吸液パッド10は、主として身体の不自由な高齢者を
対象としたものであり、両腿に挟み込むように装着され
た後に、その外面を覆うように紙製若しくは布製のおむ
つ、パンツ等を装着することにより固定されるものであ
る。尚、本実施形態における使い捨ておむつは、パッド
タイプで、「夜用」の使い捨て吸液パッド10について
説明するが、折り曲げながら装着するものであればよ
く、更には、「夜用」でなくともよく、折り曲げ方向の
剛性が強いものに対して本発明を採用することにより、
より一層の効果が得られる。更にまた、パッドタイプに
は、パッドの端部を接合できるものや、パッドの端部を
接合しないでもよいものがあるが、本発明は両者ともに
用いることができる。
【0038】この使い捨て吸液パッド10は、幅方向と
交差する長手方向に胴回り域20、21と、これらの胴
回り域20、21の間に位置する股下域22と、を有
し、互いに対向して長手方向へ延び、股下域22におい
て使い捨て吸液パッド10の内方へ湾曲する両側縁2
3、24と、両側縁23、24と交差して互いに対向し
て幅方向へ延びる両端縁25、26と、を有する前後対
象、左右対称タイプのものである。
【0039】この胴回り域20、21及び股下域22に
かけて、幅方向中央部には、透液性のトップシート31
が面しており、後述する不透液性のバックシート41
(図2参照)とともに、後述する吸液性コア51(図2
参照)を内包する。
【0040】また、使い捨て吸液パッド10は、その両
側縁23、24に、上述したトップシート31、バック
シート41、吸液性コア51を接合する接合布61、7
1(図2参照)を有し、後述する如く、接合布61、7
1に内在する複数の弾性部材62、63、64、72、
73、74(図2参照)により、使い捨て吸液パッド1
0を内方へ湾曲させる。また、この接合布61、71に
は、防漏カフ65、75が形成されており、上述した弾
性部材62、63により、両腿の付根を両腿方向に締め
付け、排出物を漏らすことを防止するのである。
【0041】更にまた、使い捨て吸液パッド10は、股
下域22の中央部22a近傍から胴回り域20、21の
端縁25、26近傍に、使い捨ておむつ10の非肌当接
面の方向へ凹むポケット27、28を備えており、この
ポケット27、28は、固形の排出物を蓄積する機能を
有する。尚、本実施形態の使い捨て吸液パッド10は、
前後対象タイプであり、胴周り域20を前面として使用
する場合には、ポケット28が固形の排出物を蓄積する
機能を有し、胴回り域21を前面として使用する場合に
は、ポケット27が固形の排出物を蓄積する機能を有す
るものである。
【0042】また、股下域22の中央部22aには、幅
方向に延びる折り目29が形成されており、後述する如
く、胴回り域20を前面とし、その胴回り域20を身体
側が頂点となるように折り曲げた場合であっても、胴回
り域21及び股下域22に皺を生じさせない。
【0043】図2は、本実施形態の使い捨て吸液パッド
10を示す分解斜視図であり、図3は、本実施形態の使
い捨て吸液パッド10を示す断面図である。尚、図2
は、複数の弾性部材62、63、64、72、73、7
4により防漏カフ61、71が縮まないことを想定して
描かれており、図3は、本実施形態における使い捨て吸
液パッド10が左右対称であるため、片側のみを描いた
ものである。
【0044】使い捨て吸液パッド10は、図2に示す如
く、透液性のトップシート31と、不透液性のバックシ
ート41と、トップシート31及びバックシート41の
間に介在する吸液性コア51と、これらのトップシート
31、バックシート41、及び、吸液性コア51を接合
し、長手方向に延びる一対の接合布61、71と、で構
成されている。
【0045】上述したトップシート31は、装着時に身
体側に当接するものであり、透液性の不織布や開孔プラ
スチックフイルム等の透液性のシート、好ましくは透液
性であって疎水性のシートが使用される。
【0046】上述したバックシート41は、装着時に衣
服側に当接するものであり、不透液性のプラスチックフ
イルムまたはプラスチックフイルムと疎水性不織布との
ラミネートシート、好ましくは通気不透液性のシートが
使用される。
【0047】上述した吸液性コア51は、二層タイプの
吸液性コアであり、上層吸液体101と、下層吸液体1
31と、それらの上層吸液体101及び下層吸液体13
1の各々の外周を被覆する透液性の包装シート121、
151と、で構成されている。尚、本実施形態における
吸液性コア51においては、上述した構成としたが、本
発明はこの構成に限らず、例えば、高吸収シート等を挟
み込んだものであってもよく、更には、後述する如く、
一層タイプの吸液性コア201で(図17参照)であっ
てもよい。
【0048】図4は、本実施形態の上層吸液体101を
示す平面図及び断面図であり、図5は、本実施形態の下
層吸液体131を示す平面図及び断面図である。また、
図6は、本実施形態の上層吸液体101及び下層吸液体
131を示す断面図である。
【0049】上層吸液体101は、図4に示す如く、矩
形状の吸液体に、長手方向に対する中央側縁部に半楕円
形状の切り欠きを形成したものである。また、この上層
吸液体101は、フラッフパルプと高吸収性ポリマー粒
子との混合物であり、所要の厚みに圧縮され、全体がテ
ィシュペーパ等の透水性を有する包装シート121によ
って被覆されている。尚、上層吸液体101は、排出物
を吸収しやすくすべく、その中央部を、その両端縁より
も厚目に形成されている。
【0050】下層吸液体131は、図5に示す如く、上
層吸液体101と同じように、矩形状の吸液体に、長手
方向に対する中央側縁部に半楕円形状の切り欠きを形成
したものである。また、この上層吸液体101は、フラ
ッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物であり、
所要の厚みに圧縮され、全体がティシュペーパ等の透水
性を有する包装シート151によって被覆されている。
尚、下層吸液体131は、排出物を吸収しやすくすべ
く、その中央部を、その両端縁よりも厚目に形成されて
いる。
【0051】更にまた、下層吸液体131は、その胴回
り域20、21の各々の幅方向中央に、長手方向に延び
る2つのスリット136、137を備えている。このス
リット136、137は、後述する如く、矩形状のスリ
ットであり、スリット136の側面は下層吸液体131
に対して垂直に形成されている。
【0052】また、上層吸液体101、下層吸液体13
1、包装シート121、151の固着には、ホットメル
ト接着剤等の接着剤や粘着剤により、図3に示す如く、
接着され、接着剤や粘着剤の他に、各部材に対する熱溶
着の技術を利用することができる。ホットメルト接着剤
の塗工方法としては、スパイラル状、Ω字状、面状等を
用いることができる。更に、包装シート121に被覆さ
れた上層吸液体101と、包装シート151に被覆され
た下層吸液体131と、は、上述した接着方法と同じよ
うに、ホットメルト接着剤等の接着剤や粘着剤等が用い
られ、その他にも、スパイラル状、Ω字状、面状等を用
いることができる。
【0053】接合布61、71は、図2及び図3に示す
如く、その幅方向中央で折り曲げられ、上述したトップ
シート31、バックシート41、及び、吸液性コア51
を挟み込むように接合する。また、この接合布61、7
1は、不織布や、プラスチックシートを合成したもので
あり、糸ゴム等の弾性部材62、63、64、72、7
3、74が内在しており、防漏カフ65、75を形成す
るとともに、使い捨て吸液パッド10を内方へ湾曲させ
る。
【0054】また、これらのトップシート31、バック
シート41、吸液性コア51、接合布61、71は、ホ
ットメルト接着剤等の接着剤や粘着剤で接着されてお
り、使い捨て吸液パッド10は、形成されるのである。
また、接着手段としては、上述の接着剤や粘着剤の他に
も、各部材に対する熱溶着の技術を利用することができ
る。
【0055】以下、上層吸液体101及び下層吸液体1
31を詳細に説明する。
【0056】下層吸液体131は、上述した如く、長手
方向に延びる2つのスリット136、137を備えてい
る。この2つのスリット136、137は、図5に示す
如く、同形状に形成されており、上下対照、左右対照に
形成された使い捨て吸液パッド10の中心に対象に形成
されている。
【0057】本実施形態におけるスリット136、13
7においては、その幅を「A」、長さを「B」、スリッ
ト136とスリット137との間隔を「C」、とし、更
に、その深さを「D」とした。尚、上述した上層吸液体
101は、図4に示す如く、その厚さをEとした。
【0058】以下、図4及び図5、そして、符号A、
B、C、D、Eを用いて、上層吸液体101及び下層吸
液体131の寸法について説明する。
【0059】本実施形態において、下層吸液体131の
スリット136、137の深さDは、下層吸液体131
の厚みと同じ寸法であり、約3.5mmである。また、
上層吸液体101の厚みEも、上述した下層吸液体13
1と同じように、約3.5mmである。
【0060】更にまた、本実施形態において、スリット
136の幅Aは、約10.0mmである。尚、スリット
136の深さDよりも2倍以上、即ち、厚みDmmの下
層吸液体に対してスリットを形成する場合には、そのス
リットの幅Aは、2D以上となることが好ましい。例え
ば、厚み5.0mmの下層吸液体に対してスリットを形
成する場合には、そのスリットの幅Aは、10.0mm
以上となることが好ましい。
【0061】このため、スリット136は、図6(A)
に示す如く、折り曲げられる前では、衣服側に形成され
ているが、図6(B)に示す如く、身体側が頂点となる
ように折り曲げられた場合には、そのスリット136を
形成したため、折り曲げられる位置132において、下
層吸液体131の衣服側の面が互いに押圧されることは
なく、剛性を弱めることができる。
【0062】尚、図7(A)に示す従来の下層吸液体8
1においては、図7(B)に示す如く、身体側が頂点と
なるように折り曲げられた場合には、折り曲げられる位
置82で、下層吸液体81の衣服側の面が互いに押圧す
ることにより、剛性を強めることとなるのである。
【0063】これにより、「前記吸収体は、長手方向に
沿って、前記裏面側シートと対面する面に凹状領域を設
けた」ので、女性の手であっても、指で使い捨ておむつ
の先端を掴み、身体の前面方向に持ち上げることによ
り、身体側を頂点として、幅方向に、容易に折り曲げる
ができ、「拘縮」のある高齢者に対して容易、かつ、適
切に装着させることができ、介護者を煩雑な作業から解
放することができ得、被介護者の自尊心を傷つけること
を防止することができるのである。
【0064】更に、本実施形態では、折り曲げられる位
置132において、上層吸液体101のみで形成されて
いるため、剛性が上層吸液体だけの場合となる。これに
よって、「前記凹状領域の短手方向に対する幅は、前記
凹状領域の深さの2倍よりも長い」ので、身体側を頂点
として幅方向に折り曲げる際に、両端の角度を0度近く
まで折り曲げることができ、「拘縮」のある高齢者に対
しても容易に装着させることができるのである。
【0065】更にまた、本実施形態において、スリット
136の長さBは、約150mmとである。このスリッ
ト136の長さBは、身体の前後方向の厚みが最低50
mmであるため、50≦B≦(下層吸液体の長手方向全
長)とすることが好ましい。更にまた、本実施形態にお
いて、スリット136と、スリット137と、の間隔C
は、約100.0mmである。これら両スリット13
6、137の間隔Cは、身体の前後方向の厚みが最低5
0mmであるため、50≦B≦(下層吸液体の長手方向
全長)とすることが好ましい。
【0066】更にまた、上述した上層吸液体101及び
下層吸液体131は、その厚さがともに約3.5mmで
あり、長さがともに約525mmである。更にまた、上
層吸液体101の幅は、約190mmであり、下層吸液
体131の幅は、約220mmである。このため、身体
側から遠い下層吸液体131は、身体側から近い上層吸
液体101よりも体積が大きくなるため、上層吸液体1
01よりも保水性が高くなり、吸収した排出物を身体側
からより遠くに蓄積させ、圧力により身体側に逆戻りす
ることを防止するのである。
【0067】更に、高吸収性ポリマー粒子の分量が上層
吸液体101及び下層吸液体131で異なり、下層吸液
体131の分量は、上層吸液体101よりも多くの分量
を含む。これにより、上層吸液体101よりも保水性が
高くなり、吸収した排出物を身体側からより遠くに蓄積
させ、圧力により身体側に逆戻りすることをより一層防
止するのである。
【0068】これを踏まえて、剛性に関する実施例を提
示する。尚、本実施例は、JIS・P8125に基づい
て行われたものであり、図8に示す如く、使い捨て吸液
パッド10のスリット136を横断するように試験片1
38として切り取り、その試験片を使い捨て吸液パッド
10が折り曲げられる幅方向に対する剛性を測定したも
のである。また、図9は、本実施例の測定数値を示すも
のであり、図10は、それをグラフ化したものである。
尚、本実施例は、一般的な「男女兼用パッド」、「スリ
ットなし夜用パッド」、「スリットあり夜用パッド」の
3種類の試験片に対して実験した。また、この実施例に
おける「製品厚み」とは、使い捨て吸液パッド10にお
ける試験片の中央部、即ち、「スリットあり夜用パッ
ド」のスリット136上の「製品厚み」となっており、
更には、この実施例における「パルプ目付け」とは、使
い捨て吸液パッド10における試験片の中央部、即ち、
「スリットあり夜用パッド」のスリット136上の「パ
ルプ目付け」となっている。
【0069】図9に示す如く、「スリットあり夜用パッ
ド」は、「製品厚み」が3.9mmとなっており、一般
的な「男女兼用パッド」よりも薄くなっており、「スリ
ットなし夜用パッド」よりもはるかに薄くなっている。
尚、「スリットあり夜用パッド」は、スリット136上
の「製品厚み」となっており、上層吸液体101及び下
層吸液体131をはじめとする吸液性コア51全体によ
って、400g以上の保水量を維持している。
【0070】また、図9及び図10に示す如く、剛性の
平均値は、一般的な「男女兼用パッド」が0.21N・
cm、「スリットなし夜用パッド」が0.51N・c
m、そして、本実施形態である使い捨て吸液パッド10
が含まれる「スリットあり夜用パッド」が0.34N・
cm、という結果となった。
【0071】このような測定結果に基づいて、本実施形
態の使い捨て吸液パッド10は、一般的な「男女兼用パ
ッド」には及ばないが、「夜用パッド」としては幅方向
の剛性が弱く、「拘縮」のある高齢者に対しても、容易
に、かつ、適切に装着することができるのである。これ
によって、女性の手であっても、指で使い捨ておむつの
先端を掴み、身体の前面方向に持ち上げることにより、
身体側を頂点として、幅方向に、容易に折り曲げるがで
き、「拘縮」のある高齢者に対して容易、かつ、適切に
装着させることができ、介護者を煩雑な作業から解放す
ることができ得、被介護者の自尊心を傷つけることを防
止するのである。また、一般的な「男女兼用パッド」に
凹状領域を設けてもよく、更に折り曲げやすくなる。
【0072】更に、上述した上層吸液体101及び下層
吸液体131は、上述した如く、その長手方向中央部
に、幅方向に延びる折り目部29が形成されている。こ
の折り目部29は、長手方向に対する剛性よりも幅方向
に対する剛性のほうがはるかに強く、長手方向に対して
折り曲がりやすく、幅方向に対して折り曲がりにくく形
成されている。
【0073】このため、使い捨て吸液パッド10は、図
11に示す如く、その端縁25を持ち、胴回り域20を
胴回り域21方向に折り曲げ、更に、胴回り域20を幅
方向に折り曲げた場合であっても、折り目部29で長手
方向に折り曲がるが、折り目部29で幅方向に折り曲が
ることがなく、胴回り域20側の股下域22が折り曲が
ることとなるので、胴回り域21及びその胴回り域21
側の股下域22は、折り曲がることを防止するだけでな
く、新たな皺がよることすらない。更には、ポケット2
8が形成されやすく、固形の排出物を漏れなく蓄積する
ことができるのである。
【0074】図12から図16を用いて、「拘縮」のあ
る高齢者に使い捨て吸液パッドの装着方法を説明する。
【0075】まず最初に、図12に示す如く、上述した
高齢者90を横向きに寝かせ、仰向けに寝かした際に、
高齢者90の臀部91が股下域22に当接するように、
上述した使い捨て吸液パッド10及びテープ止めタイプ
の布製若しくは紙製のおむつ96を敷く。尚、仰向けに
寝かせた高齢者の両腿間92から使い捨て吸液パッド1
0を引き出せるように、使い捨て吸液パッド10の長手
方向を身体の中心と同じ向きにする。この作業が終了し
た場合には、作業を次の行程に移す。
【0076】次いで、図13に示す如く、高齢者90の
臀部91が股下域22に当接するように高齢者を仰向け
に寝かせる。この作業が終了した場合には、作業を次の
行程に移す。
【0077】次いで、図14に示す如く、高齢者90の
両腿間92から身体の背面側に位置する使い捨て吸液パ
ッド20の一端縁25を指で掴む。この作業が終了した
場合には、作業を次の行程に移す。
【0078】次いで、図15に示す如く、掴んだ一端縁
25を持ち上げるようにして、使い捨て吸液パッド10
を高齢者に装着させる。また、この際には、高齢者の両
腿の背面93と使い捨て吸液パッド10の胴回り域20
とが当接し、スリット136が設けられた胴回り域20
の幅方向中央部で自動的に折り曲がる。また、折り目部
29を設けたため、胴回り域20とは逆側の胴回り域2
1、及び、その胴回り域21側の股下域22は、形状を
維持し、その領域21、22に皺が寄ることすらない。
この作業が終了した場合には、作業を次の行程に移す。
【0079】次いで、図16に示す如く、装着した使い
捨て吸液パッド10を覆うように、布製若しくは紙製の
おむつ96を装着させる。この作業が終了した場合に
は、本作業が終了する。
【0080】これによって、「前記吸収体は、長手方向
に沿って、前記裏面側シートと対面する面に凹状領域を
設けた」ので、女性の手であっても、指で使い捨ておむ
つの先端を掴み、身体の前面方向に持ち上げることによ
り、身体側を頂点として、幅方向に、容易に折り曲げる
ができ、「拘縮」のある高齢者に対して容易、かつ、適
切に装着させることができ、介護者を煩雑な作業から解
放することができ得、被介護者の自尊心を傷つけること
を防止することができるのである。
【0081】また、「前記凹状領域の短手方向に対する
幅は、前記凹状領域の深さの2倍よりも長い」ので、身
体側を頂点として幅方向に折り曲げる際に、両端の角度
を0度近くまで折り曲げることができ、「拘縮」のある
高齢者に対しても容易に装着させることができるのであ
る。
【0082】上述した実施形態では、包装シート151
を下層吸液体131の外周を被覆するように接着させた
が、本発明はこれに限らず、図17に示す如く、下層吸
液体131の外周を被覆するとともに、そのスリット1
36を貫通させるように上下の包装シート151を接着
してもよく、これにより、上述した実施形態よりも強固
に下層吸液体131を包装することができ、スリット1
36、137のずれを防止することができるのである。
尚、この接着方法は、上述した如く、ホットメルト接着
剤等の接着剤や粘着剤の他に、各部材に対する熱溶着の
技術を利用することが主流となっている。ホットメルト
接着剤の塗工方法としては、スパイラル状、Ω字状、面
状等を併せて用いることができ、その目付けは2g/m
から10g/mが好ましい。
【0083】また、上述した実施形態では、上層吸液体
101を包装シート121で、下層吸液体131を包装
シート151で、別々に被覆したが、本発明はこれに限
らず、図18に示す如く、上層吸液体101及び下層吸
液体131を包装シート161、162により、ともに
被覆してもよい。
【0084】更にまた、上述した実施形態においては、
下層吸液体131に矩形状のスリット136、137を
形成したが、本発明はこれに限らず、液漏れを起こすこ
となく、幅方向の剛性が0.10N・cmから0.40
N・cmであればよく、具体的には、図19(A)に示
す如く、下層吸液体171に楔形状の溝部172を形成
してもよく、また、図19(B)に示す如く、下層吸液
体173に半円形状の溝部174を形成してもよい。
【0085】更にまた、上述した実施形態においては、
下層吸液体131、171、173のみにスリット13
6、137、溝部172、174を形成したが、本発明
はこれに限らず、下層吸液体だけでなく上層吸液体にも
溝部を形成してもよい。
【0086】具体的には、図20(A)に示す如く、下
層吸液体191に矩形状のスリット192を設け、更
に、上層吸液体193に矩形状の溝部194を設けても
よい。また、図20(B)に示す如く、スリット195
と溝部196とを併せて、楔形状としてもよく、更に
は、図20(C)に示す如く、スリット197と溝部1
98とを併せて、半円形状としてもよい。
【0087】更にまた、上述した実施形態では、上層吸
液体101及び下層吸液体131を備えた二層タイプの
使い捨て吸液パッド10であるが、本発明はこれに限ら
ず、図21(A)に示す如く、1つの吸液性コア201
を備えた一層タイプの使い捨て吸液パッドであってもよ
い。この場合、上述した二層タイプの使い捨て吸液パッ
ド10と同じように、その衣服側に矩形状の溝部202
を形成することにより、同じような効果が得られるので
ある。尚、図21(B)に示す如く、溝部203を楔形
にしてもよく、更には、図21(C)に示す如く、溝部
204を半円形状としてもよい。
【0088】更にまた、上述した実施形態においては、
前後対象な形状である使い捨て吸液パッド10であった
が、本発明はこれに限らず、図22に示す如く、前後対
象ではない使い捨て吸液パッド211でもよく、その場
合には、身体の前面と当接する端縁212側、かつ、衣
服側に、溝部213を設けることにより、上述した使い
捨て吸液パッド10を同じような効果が得られるのであ
る。
【0089】尚、上述した実施形態においては、凹状領
域を備えるものであったが、本発明はこれに限らず、
「折り曲げが行われる折り曲げ部は、その剛軟度がその
周囲よりも小さく設定されている」ものであればよく、
例えば、上述した折り曲げ部に剛性の弱い材質としても
よい。
【0090】
【発明の効果】本発明によれば、「前記折り曲げが行わ
れる折り曲げ部は、その剛軟度がその周囲よりも小さく
設定されている」ので、女性の手であっても、指で使い
捨ておむつの先端を掴み、身体の前面方向に持ち上げる
ことにより、身体側を頂点として、幅方向に、容易に折
り曲げるができ、「拘縮」のある高齢者に対して容易、
かつ、適切に装着させることができ、介護者を煩雑な作
業から解放することができ得、被介護者の自尊心を傷つ
けることを防止する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態における使い捨て吸液パッドを示
す概略斜視図である。
【図2】 本実施形態における使い捨て吸液パッドを示
す分解斜視図である。
【図3】 本実施形態における使い捨て吸液パッドの概
略を示す断面図である。
【図4】 本実施形態における上層吸液体の概略を示す
平面図である。
【図5】 本実施形態における下層吸液体の概略を示す
平面図である。
【図6】 本実施形態における上層吸液体及び下層吸液
体の概略を示す断面図である。
【図7】 従来の実施形態における上層吸液体及び下層
吸液体の概略を示す断面図である。
【図8】 本実施形態における使い捨て吸液パッドを示
す平面図である。
【図9】 本実施形態における実験データを示す説明図
である。
【図10】 本実施形態における実験データを示す説明
図である。
【図11】 本実施形態における使い捨て吸液パッドを
示す概略斜視図である。
【図12】 本実施形態における使い捨て吸液パッドの
装着方法を示す説明図である。
【図13】 本実施形態における使い捨て吸液パッドの
装着方法を示す説明図である。
【図14】 本実施形態における使い捨て吸液パッドの
装着方法を示す説明図である。
【図15】 本実施形態における使い捨て吸液パッドの
装着方法を示す説明図である。
【図16】 本実施形態における使い捨て吸液パッドの
装着方法を示す説明図である。
【図17】 本実施形態における吸液コアの概略を示す
断面図である。
【図18】 本実施形態における吸液コアの概略を示す
断面図である。
【図19】 本実施形態における上層吸液体及び下層吸
液体の概略を示す断面図である。
【図20】 本実施形態における上層吸液体及び下層吸
液体の概略を示す断面図である。
【図21】 本実施形態における上層吸液体及び下層吸
液体の概略を示す断面図である。
【図22】 本実施形態における使い捨て吸液パッドの
概略を示す平面図である。
【符号の説明】
10、211 使い捨て吸液パッド 20、21 胴回り域 22 股下域 23、24 側縁 25、26 端縁 27、28 ポケット 29 折り目部 31 トップシート 41 バックシート 51 吸液性コア 61、71 防漏カフ 62、63、64、72、73、74 弾性部材 101、193 上層吸液体 121、151、161 包装シート 131、171、173、191 下層吸液体 136、137、192、195、197 スリット 172、174、194、196、198、202、2
03、204、212、213 溝部 201 吸液性コア

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体側に面する透水性の表面側シートと
    衣服側に面する透水性又は不透水性の裏面側シートとが
    体液を吸収する吸収体を内包させた形態で接合されて成
    るものであり、着用の際には、着用者の身体側に向けて
    凸となるような折り曲げが行われて用いられる使い捨て
    おむつであって、 前記折り曲げが行われる折り曲げ部は、その剛軟度がそ
    の周囲よりも小さく設定されていることを特徴とする使
    い捨ておむつ。
  2. 【請求項2】 前記折り曲げ部の折り曲げ方向に対する
    剛性が0.10N・cmから0.40N・cmであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の使い捨ておむつ。
  3. 【請求項3】 前記吸収体における折り曲げ部には、長
    手方向に沿って、前記吸収体の衣服側の面に凹状領域を
    備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の使い捨て
    おむつ。
  4. 【請求項4】 前記凹状領域の短手方向に対する幅は、
    前記凹状領域の深さの2倍よりも長いことを特徴とする
    請求項1から3いずれか記載の使い捨ておむつ。
  5. 【請求項5】 前記凹状領域の短手方向に対する幅は、
    5mmから25mmであることを特徴とする請求項4記
    載の使い捨ておむつ。
  6. 【請求項6】 前記凹状領域は、複数の凹状部からな
    り、それらの凹状部の間隔は、50mmから400mm
    であることを特徴とする請求項1から5いずれか記載の
    使い捨ておむつ。
  7. 【請求項7】 前記吸収体は、身体側に面する上層吸収
    体と、衣服側に面する下層吸収体と、当該下層吸収体を
    被覆する包装体と、を含みこむものであり、 前記下層吸収体は、スリットが設けられており、前記包
    装体は、前記下層吸収体の外面に接着されるとともに、
    前記スリットを貫通させて接着されることを特徴とする
    請求項1から6いずれか記載の使い捨ておむつ。
  8. 【請求項8】 前記下層吸液体は、前記上層吸液体より
    も保水性が高いものであることを特徴とする請求項7記
    載の使い捨ておむつ。
  9. 【請求項9】 長手方向の剛性より短手方向の剛性が強
    い折り目部を備えたことを特徴とする請求項1から8い
    ずれか記載の使い捨ておむつ。
  10. 【請求項10】 弾性を有し、着用者の身体に当接する
    防漏帯と、 固形の排出物を蓄積するポケット部と、を備えたことを
    特徴とする請求項1から9いずれか記載の使い捨ておむ
    つ。
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