JP2012090818A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】着用した際に、股下部分における弛み等の過剰な膨らみや皺の発生を抑制して、良好な着用感を得ることができる吸収性物品を提供する。
【解決手段】その長手方向に、前端部42、中央部44、及び後端部46の各部から形成された吸収体22を備え、中央部44から前端部42側に向けて、吸収体22の表面側から裏面側に貫通するスリット48が形成されており、このスリット48は、中央部44の少なくとも一部において、吸収体22の長手方向に延びる第一の領域48aと、前端部42側に向けて、スリット48を形成する両壁面が吸収体22の側縁に向けて広がるように構成された第二の領域48bとを有し、着用時において、スリット48の隙間の少なくとも一部が閉塞して、吸収体22の少なくとも中央部44における幅が縮小するように構成された吸収性物品1A。
【選択図】図1B

Description

本発明は、吸収体、液透過性材料からなるトップシート及び液不透過性材料からなるバックシート等を備えた、使い捨ておむつ、尿パッド等の吸収性物品に関する。更に詳しくは、吸収性物品を着用した際に、股下部分における弛み等の過剰な膨らみや皺の発生を抑制しつつ、前半身側や後半身側が着用者の体にフィットし、良好な着用感を得ることができる吸収性物品に関する。
従来、吸収性物品は、尿などの排泄液を吸収する使い捨ておむつ(尿パッドも含む)や、経血を吸収する生理用ナプキン、おりものを吸収するおりものシートなどで利用されている。
これらの中で、使い捨ておむつとしては、テープ型使い捨ておむつやパンツ型使い捨ておむつ等が知られている。例えば、パンツ型使い捨ておむつは、図8A及び図8Bに示すパンツ型使い捨ておむつ100のように、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の表面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の裏面を被覆するように配置されたバックシート20とを有する吸収性本体、及び外装体16を備え、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、前身頃2と後身頃6の対応する側縁2a,6a(2b,6b)同士が接合されて、一つのウエスト開口部10と一対のレッグ開口部12(12a,12b)が形成された使い捨ておむつである。ここで、図8Aは、従来のパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図であり、図8Bは、図8Aのパンツ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す概略平面図である。
このような使い捨ておむつによれば、着用者の排泄物は、トップシートの液透過性の部分を透過して吸収体に吸収されるとともに、液不透過性の材料で構成されるバックシートによって外部への漏洩が防止されるため、排泄物をおむつ内部に保持することができる。
このような吸収体は、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す)、親水性シート等の吸収性材料を単層又は複層のマット状(例えば、矩形形状)に成形したものが用いられている。また、この吸収体としては、着用者の体型や姿勢の変化に対応して曲がり易く、フィット性を向上させるために、その長手方向に沿って溝部を形成したもの、貫通孔を形成したものなども知られている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特許第3616077号公報 特許第3746706号公報 実開平2−84623号公報
しかしながら、例えば、上記した矩形形状の吸収体を使用した吸収性物品、例えば、使い捨ておむつや尿パッドを着用した場合、股下部分に位置する吸収体に弛みや皺ができてしまい、良好な着用感を得ることができなかったり、着用時の見栄えが悪いという問題があった。特に、乳幼児などが使用する使い捨ておむつ等の吸収性物品は、おむつの外側表面に、キャラクターデザイン等の意匠性に優れた図案が付与されており、このような図案が吸収体の弛みによって歪んでしまい、意匠性を損ねてしまうという問題があった。
また、成人用の使い捨ておむつであっても、股下部分の弛みによって、その弛み周辺が外側に向かって膨らんでしまうため、おむつが衣服内部にうまく納まらないことや、衣服内部に納まった場合でも、おむつによって着衣の腰周りが膨らむため、着衣の外観を損ねるといった問題があった。特に、着衣の腰周りが膨らんでしまうと、おむつを着用していることが容易に他人に認知されてしまうため、おむつへの抵抗感が増大してしまう。
また、砂時計型の吸収体を使用した吸収性物品は、股下部分に位置する吸収体の幅が予め狭くなっているため、上述した矩形形状の吸収体に比較して、股下部分の弛みは抑制されることとなるが、逆に前半身側や後半身側に膨らみが形成され難くなるため、股下部分から前半身或いは後半身に至るまでのラインに、引き攣り感(突っ張り感)を与えたり、吸収性物品が着用者に密着し過ぎて、逆に着用時の見栄えが悪くなってしまうという問題があった。また、吸収性物品が使い捨ておむつの場合、このように股下部分が密着してしまうと、便を排泄した際に保持する空間が確保できず、漏れの原因になるという問題もあった。
このように、従来の吸収性物品は、股下部分に配置される吸収体によって、股下部分に弛みができたり、逆に引き攣り感を与えてしまったりするため、着用時における股下部分の弛み(だぶ付き)を抑制しつつ、前半身側や後半身側が着用者の体にフィットし、良好な着用感を得ることができる吸収性物品の開発が要望されている。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、吸収性物品を着用した際に、股下部分に配置される吸収体の幅が縮小し、股下部分における弛み等の過剰な膨らみや皺を抑制しつつ、前半身側や後半身側が着用者の体にフィットし、良好な着用感を得ることができる吸収性物品を提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、吸収性物品を構成する吸収体の中央部の少なくとも一部から前端部の一部に亘って、吸収体の表面側から裏面側に貫通するスリットを形成し、このスリットを、前端部において、スリットを形成する両壁が吸収体の側縁に向けて広がるように構成することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下の吸収性物品が提供される。
[1] 吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備えた吸収性物品であって、前記吸収体は、その長手方向に、前端部、中央部、及び後端部の各部から形成され、前記吸収体には、前記中央部の少なくとも一部から前記前端部側に向けて、前記吸収体の表面側から裏面側に貫通するスリットが形成されており、前記スリットは、前記中央部の少なくとも一部において、前記吸収体の前記長手方向に延びる第一の領域と、前記前端部側に向けて、前記スリットを形成する両壁面が前記吸収体の側縁に向けて広がるように構成された第二の領域とを有し、着用時において、前記スリットによって前記吸収体が折れ曲がり、且つ前記吸収体が幅方向に圧縮されることにより、前記スリットの隙間の少なくとも一部が閉塞して、前記吸収体の少なくとも前記中央部における幅が縮小するように構成されている吸収性物品。
[2] 前記スリットの前記第二の領域は、着用者の鼠蹊部ラインに沿って、前記両壁面が前記吸収体の側縁に向けて広がるように構成されている前記[1]に記載の吸収性物品。
[3] 前記スリットは、前記第二の領域において、前記スリットの端部が二股に枝分かれしたものである前記[1]又は[2]に記載の吸収性物品。
[4] 前記スリットは、前記第二の領域において、前記スリットの幅が、前記スリットを形成する前記両壁面に従って広がるような形状に構成されたものである前記[1]又は[2]に記載の吸収性物品。
[5] 前記スリットは、前記中央部の少なくとも一部において、前記吸収体の前記長手方向の中心軸に沿って形成されている前記[1]〜[4]のいずれかに記載の吸収性物品。
[6] 前記スリットは、前記スリットの前記後端部側の端部が、前記後端部の一部まで延びて形成された第三の領域を更に有するものである前記[1]〜[5]のいずれかに記載の吸収性物品。
[7] 前記スリットの前記第三の領域の端部が、前記スリットを形成する両壁面が前記吸収体の側縁に向けて広がるように構成されている前記[6]に記載の吸収性物品。
[8] 前記吸収体の側縁部分に、前記吸収体の長手方向に沿って伸張状態で配置された少なくとも一対の伸縮材を更に備えている前記[1]〜[7]のいずれかに記載の吸収性物品。
[9] 前記吸収体の両側に少なくとも一対の立体ギャザーを更に備えている前記[1]〜[8]のいずれかに記載の吸収性物品。
本発明の吸収性物品は、上記したように、吸収体の中央部の少なくとも一部から前端部側に向けて(例えば、吸収体の中央部の一部から前端部に亘って)、吸収体の表面側から裏面側に貫通するスリットが形成されており、このスリットは、中央部の少なくとも一部において、吸収体の長手方向に延び、且つ、前端部側に向けて、スリットを形成する両壁面が吸収体の側縁に向けて広がるように構成されているため、吸収性物品を着用した際に、股下部分に配置される吸収体の幅が縮小し、股下部分における弛み等の過剰な膨らみや皺を抑制しつつ、前半身側や後半身側が着用者の体に適切にフィットして、良好な着用感を得ることができる。また、おむつを着用した際の見栄えも良好である。
このため、例えば、本発明の吸収性物品が、その外側表面に、キャラクターデザイン等の図案が付与されている乳幼児などが使用する使い捨ておむつである場合、その図案が弛みや皺によって歪んでしまうことを有効に防止することができ、上記図案等の意匠性を損ねることがない。
また、本発明の吸収性物品は、股下部分の弛みが抑制されるため、股下部分に過剰な膨らみができ難く、吸収性物品が衣服内部に納まり易くなり、着衣の外観が良好となる。このため、おむつを着用していることが容易に他人に認知され難くなり、吸収性物品を着用する際の抵抗感を少なくすることができる。また、吸収体がスリットに沿って折れ曲がり、股下部にポケット状の空間が形成されるため、排泄された尿が吸収体に吸収されるまでの間、上記空間に尿が保持され、外部への漏れを防ぐことができる。更に、吸収体に吸収され難い便もポケット状の空間に収まるため、衣類等を汚し難い。
更に、砂時計型の吸収体を使用した従来の吸収性物品と比較して、股下部分が密着し過ぎることがなく、便を排泄した際に保持する空間を良好に確保することができ、便の漏れを有効に防止することができる。
なお、着用時に閉塞するスリットは、着用状態(即ち、吸収性物品の締め付け具合)に応じて、その閉塞の程度を自在に変化させることができ、例えば、着用者の姿勢等により、股下部分が密着し過ぎる場合には、完全にスリットが閉塞せず(即ち、多少の隙間を残してスリットが維持され)、良好な着用感を得ることができる。また、上記したように、便が排泄された場合においても、便を確保する空間が十分得られない場合には、排泄された便の圧力によって閉塞したスリットの一部が開放され、便の漏れを有効に防止することができる。
本発明の吸収性物品の一の実施形態としてのパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。 図1Aのパンツ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す概略平面図である。 図1Bのパンツ型使い捨ておむつのA−A’断面を示す概略断面図である。 本発明の吸収性物品の一の実施形態を装着した場合における、吸収体がスリットに沿って折れ曲がった状態を示す模式図である。 本発明の吸収性物品の他の実施形態としてのテープ型使い捨ておむつを示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。 本発明の吸収性物品の更に他の実施形態としての尿パッドを示す平面図である。 本発明の吸収性物品の更に他の実施形態に用いられる吸収体の平面図である。 本発明の吸収性物品の更に他の実施形態に用いられる吸収体の平面図である。 本発明の吸収性物品の更に他の実施形態において、トップシートを吸収性物品から剥がした状態を示す平面図である。 本発明の吸収性物品の更に他の実施形態としてのパンツ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す概略平面図である。 図7Aのパンツ型使い捨ておむつのB−B’断面を示す概略断面図である。 従来のパンツ型使い捨ておむつを示す斜視図である。 図8Aのパンツ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す概略平面図である。
以下、本発明の吸収性物品を実施するための形態について、具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える吸収性物品を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]吸収性物品:
本発明の吸収性物品の一実施形態は、図1A〜図1Cに示す吸収性物品1Aのように、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の表面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の裏面を被覆するように配置されたバックシート20と、を備えた吸収性物品1Aである。このような吸収性物品は、尿などの排泄液を吸収する使い捨ておむつ(尿パッドも含む)や、経血を吸収する生理用ナプキン、おりものを吸収するおりものシート等として用いることができる。
なお、図1A〜図1Cにおいては、吸収性物品1Aがパンツ型使い捨ておむつの場合の例を示している。このようなパンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品1A)は、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、前身頃2と後身頃6の対応する側縁2a,6a(2b,6b)同士が接合されて、一つのウエスト開口部10と一対のレッグ開口部12(12a,12b)が形成されている。図1A〜図1Cに示すパンツ型の使い捨ておむつ1Aは、前身頃2、股下部4及び後身頃6を構成する外装体16に、吸収体22、トップシート18及びバックシート20を構成要素とする吸収性本体14が配置された吸収性物品であり、外装体16を2枚の不織布シート(インナーシート、アウターシート)から構成し、その2枚の不織布の間に脚周り伸縮材50、ウエスト周り伸縮材52及び腹周り伸縮材54を挟み込み固定した例を示している。
本発明の吸収性物品においては、図1A〜図1Cに示すように、吸収体22が、その長手方向に、前端部42、中央部44、及び後端部46の各部から形成され、吸収体22には、中央部44の少なくとも一部から前端部42側に向けて、吸収体22の表面側から裏面側に貫通するスリット48が形成されている。このスリット48は、中央部44の少なくとも一部において、吸収体22の長手方向に延びる第一の領域48aと、前端部42側に向けて、スリット48を形成する両壁面(即ち、スリット48を形成する壁面)が、吸収体22の側縁に向けて広がるように構成されてなる第二の領域48bとを、少なくとも有している。
即ち、本発明の吸収性物品においては、吸収体に形成されたスリットが、上記第一の領域において、所定の幅で吸収体の長手方向に延びており、スリットの前端部側の上記第二の領域において、スリットを形成する両壁面が吸収体の側縁に向けて広がるように構成されている。例えば、図1A〜図1Cに示す吸収性物品1Aにおいては、吸収体22の前端部42において、スリット48の前端部(即ち、第二の領域48b)側の端部が二股に枝分かれした場合の例を示している。なお、上記第一の領域のスリットは、同一の幅で、長手方向に延びて形成されたものであることが好ましい。また、第一の領域のスリットは、その領域内において、長手方向に真っ直ぐに延びて形成されたものであることが好ましい。
そして、本発明の吸収性物品は、着用時において、上述した構成のスリット48によって、吸収体22が折れ曲がり、且つ吸収体22が幅方向に圧縮されることにより、スリット48の隙間の少なくとも一部が閉塞して、吸収体22の少なくとも中央部44における幅が縮小するように構成されている。
このように、本発明の吸収性物品は、吸収性物品を着用した際に、股下部分に配置される吸収体が、スリットによって折れ曲がり且つ着用者の股下の幅に合わせて圧縮されることを利用し、スリットの隙間の少なくとも一部を閉塞させることによって、吸収体の幅を縮小させて、股下部分における弛みや皺の形成を抑制しつつ、前半身側や後半身側が着用者の体に適切にフィットして、良好な着用感を得ることが可能となる。
このため、例えば、本発明の吸収性物品が、その外側表面に、キャラクターデザイン等の図案が付与されている乳幼児などが使用する使い捨ておむつである場合、その図案が弛みや皺によって歪んでしまうことを有効に防止することができ、図案等の意匠性を損ねることがない。
また、股下部分の弛みが抑制されるため、股下部分に過剰な膨らみができ難く、吸収性物品が衣服内部に納まりやすくなり、着衣の外観が良好となる。このため、おむつを着用していることが容易に他人に認知され難くなり、吸収性物品を着用する際の抵抗感を少なくすることができる。特に、吸収性物品の着用が他人に認知され難くなることにより、成人の吸収性物品の使用に対する抵抗感を大幅に軽減することができる。
更に、本発明の吸収性物品は、砂時計型の吸収体(より具体的には、所定形状のスリットの形成されていない砂時計型の吸収体)を使用した従来の吸収性物品と比較して、股下部分が密着し過ぎることがなく、スリットに沿って折れ曲がることで便を排泄した際に保持する空間を良好に確保することができ、便の漏れを有効に防止することができる。
特に、本発明の吸収性物品は、スリットの前端部側(即ち、スリットの第二の領域)が、着用者の鼠蹊部ラインに沿って、上記両壁面が吸収体の側縁に向けて広がるように構成されていることが好ましい。例えば、図1A〜図1Cに示す吸収性物品1Aにおいては、スリット48の二股に枝分かれした部分が、着用者の鼠蹊部ラインに沿って形成された場合の例を示している。このように構成することによって、図1Dに示すように、着用者71の鼠蹊部ラインに沿って吸収体22が適切に折れ曲がり、極めて良好な着用感を得ることができる。ここで、図1Dは、本発明の吸収性物品の一の実施形態を装着した場合における、吸収体がスリットに沿って折れ曲がった状態を示す模式図である。
また、図1Dに示すように、吸収体22がスリット48に沿って折れ曲がり、股下部にポケット状の空間が形成されるため、排泄された尿が吸収体22に吸収されるまでの間、上記空間に尿が保持され、外部への漏れを防ぐことができる。更に、吸収体22に吸収され難い便もポケット状の空間に収まるため、便がおむつの外に漏れて衣類等を汚し難い。図1A〜図1Cに示す吸収性物品1Aにおいては、スリット48の二股に枝分かれした部分が、着用者の鼠蹊部ラインに沿って形成された場合の例を示している。なお、符号71は、着用者を示す。
なお、着用時に閉塞するスリットは、着用状態(即ち、吸収性物品の締め付け具合)に応じて、その閉塞の程度を自在に変化させることができ、例えば、着用者の姿勢等により、股下部分が密着し過ぎる場合には、完全にスリットが閉塞せず(即ち、多少の隙間を残してスリットが維持され)、良好な着用感を得ることができる。また、上記したように、便が排泄された場合においても、便を確保する空間が十分得られない場合には、排泄された便の圧力によって閉塞したスリットの一部が開放され、便の漏れを有効に防止することができる。
本明細書において、「前身頃」、「股下部」及び「後身頃」を以下のように定義する。例えば、図1B又は図1Cに示すように、パンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品1A)の接合部8(図1A参照)を剥離し展開した際に、外装体16の左右一対のレッグ開口部12a,12b(図1A参照)の開口周縁E1,E2に挟まれた部分を「股下部(図中符号4)」、股下部4の前端(図中、第1境界線L1)から外装体16の前端(ウエスト端縁2c)に至るまでの部分を「前身頃(図中符号2)」、股下部4の後端(図中、第2境界線L3)から外装体16の後端(ウエスト端縁6c)に至るまでの部分を「後身頃(図中符号6)」と称することにする。換言すれば、図1Aに示すように、パンツ型使い捨ておむつ1Aが組み立てられた状態においては、左右の接合部8,8に挟まれた部分が前身頃2及び後身頃6となる。
また、「吸収体の前端部」とは、着用者に吸収性物品(図1Bにおいてはパンツ型使い捨ておむつ)を装着した際に、着用者の腹側(身体前方)に位置する端部から、吸収体の長手方向の長さの40%までの範囲(好ましくは30%までの範囲)のことをいい、「吸収体の後端部」とは、着用者に吸収性物品を装着した際に、着用者の背側(身体後方)に位置する端部から、吸収体の長手方向の長さの40%までの範囲(好ましくは30%までの範囲)のことをいい、「吸収体の中央部」とは、上述した吸収体の前端部と後端部との間の範囲のことをいう。
なお、吸収体に形成されるスリットは、その第一の領域の少なくとも一部が、上記吸収体の中央部に形成されていれば、スリットを形成する両壁面が側縁に向けて広がる第二の領域が、上記中央部に形成されていてもよいし、上記前端部に形成されていてもよい。また、第二の領域が、中央部から前端部に亘って連続して形成されていてもよい。
また、本明細書において、「吸収体の長手方向」という場合は、着用者に吸収性物品を装着した際に、腹側から背側に向かう方向のことをいう。また、「吸収体の幅方向」という場合は、上述した吸収体の長手方向に直交する方向(即ち、吸収体の一方の側縁から他方の側縁に向かう方向)のことをいう。
また、「パンツ型使い捨ておむつ」とは、前身頃と後身頃の対応する側縁同士を接合することによって、一つのウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成され、予めパンツ型に構成された使い捨ておむつを意味するものとする。
中でも、図1A〜図1Cに示すような、トップシート18とバックシート20との層間に吸収体22が内包され、パッド状に形成された吸収性本体14と、一つのウエスト開口部及び一対のレッグ開口部が形成されたパンツ型を呈する外装シート16とを備え、外装シート16の内側に吸収性本体14が配置・固定された形態を「2ピースタイプ」と称することがある。それに対し、トップシート、バックシート、吸収体を備えているが、吸収・保持機能を担う吸収体がトップシートとバックシートの間に介装(内蔵)され、装着機能を担うトップシート及びバックシートの少なくとも一方と一体的に構成された形態を「1ピースタイプ」と称することがある。なお、本発明の吸収性物品は、1ピースタイプ、及び2ピースタイプのいずれのタイプにも適用することができる。
また、「テープ型使い捨ておむつ」とは、図2に示す吸収性物品1Bのように、吸収体22と、トップシート18と、バックシート20とを備え、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置された、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ11を更に備えた使い捨ておむつを意味するものとする。ここで、図2は、本発明の吸収性物品の他の実施形態としてのテープ型使い捨ておむつを示す平面図であり、テープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。
また、「尿パッド」とは、インナーパッド、補助パッドとも称され、主として尿吸収を目的とする吸収パッドを意味するものとし、使い捨ておむつのトップシートの表面に載置して使い捨ておむつと併用するか、或いは下着の内面に載置して尿パッド単独で用いる。即ち、吸収性物品としての尿パッドは、例えば、図3に示す吸収性物品1Cのように、吸収体22と、吸収体22の表面を被覆するように配置されたトップシート18と、吸収体22の裏面を被覆するように配置されたバックシート20とを備えるが、着用者の腰周りの側方が拘束されない小型のパッド状に構成されることが一般的である。ここで、図3は、本発明の吸収性物品の更に他の実施形態としての尿パッドを示す平面図である。
本発明の吸収性物品は、吸収体と、この吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備えたものであれば、図1A〜図1Cに示すようなパンツ型使い捨ておむつ(吸収性物品1A)、図2に示すようなテープ型使い捨ておむつ(吸収性物品1B)、更に、図3に示すような尿パッド(吸収性物品1C)等に適用することができる。また、図示は省略するが、経血を吸収する生理用ナプキン、おりものを吸収するおりものシート等にも適用することができる。
以下、本発明の吸収性物品として、図1A〜図1Cに示すパンツ型使い捨ておむつを例に、各構成要素について更に詳細に説明する。
[1−1]吸収体:
「吸収体」は、着用者の尿等を吸収し、保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。通常、吸収体はトップシートとバックシートの間に挟み込まれ、両シートと一体化された状態で用いられる。
本発明の吸収性物品に用いられる吸収体は、その長手方向に、前端部、中央部、及び後端部の各部から形成され、この吸収体には、中央部の少なくとも一部から前端部の一部に亘って、吸収体の表面側から裏面側に貫通するスリットが形成されており、このスリットは、上記吸収体の中央部の少なくとも一部において、吸収体の長手方向に延び、且つ、前端部において、スリットを形成する両壁面が前記吸収体の側縁に向けて広がるように構成されている。これにより、スリットの隙間の少なくとも一部が閉塞した場合に、脚周りの形状に沿って吸収体の幅が適切に縮小し、良好な着用感を実現することができる。更に、着用者の股部から腹にかけての形状の変化に対して、自然にフィットするため、着用者に違和感を与えることがなく、外観が良好となる。
なお、「スリットを形成する両壁面が吸収体の側縁に向けて広がる」とは、吸収体の表面側から裏面側に貫通するスリットを形成する一対の壁面が、それぞれ吸収体の側縁の方向に向けて、その方向を転じるように形成されていることを意味する。例えば、図1Aにおいては、前端部42において、スリット48の前端部側の端部が二股に枝分かれするように、両壁面が吸収体22の側縁に向けて広がる場合の例を示している。また、スリットを形成する両壁面が吸収体の側縁に向けて広がる場合の他の例として、例えば、図4に示すように、前端部42において、スリット48の幅が、スリット48を形成する両壁面に従って広がるような形状に構成されたものであってもよい。即ち、図4の場合には、スリットが二股に枝分かれせず、一本のスリット48の幅が、前端部42に向けて広がるように構成されている。このように、スリットの広がる部分が、例えば、扇型や三角形等の形状となっていてもよい。ここで、図4は、本発明の吸収性物品の更に他の実施形態に用いられる吸収体の平面図である。
このスリットは、吸収性物品を着用した際に、股下部分(より具体的には、股下部分から前半身側にかけて)に配置される吸収体の幅を縮小させるためのものであり、吸収性物品を着用した際に、スリットの少なくとも一部が閉塞するように構成されている。
例えば、従来の吸収性物品に使用されている砂時計型の吸収体は、予め中央部分における幅が小さくなっているが、このような砂時計型の吸収体は、股下部分から前半身或いは後半身に至るまでのラインに、引き攣り感(突っ張り感)を与えたり、吸収性物品が着用者に密着し過ぎて、逆に着用時の見栄えが悪くなってしまう。また、吸収性物品が着用者に密着し過ぎてしまうため、便を排泄した際に保持する空間が確保できず、漏れを生じ易い。
本発明の吸収性物品を構成する吸収体に形成されたスリットは、吸収体の前端部側の端縁から後端部側の端縁に向かう中心軸(即ち、吸収体の幅方向の中心を通過する中心軸)を境に、左右対称に形成されたものであることが好ましい。このように構成することによって、着用者の身体の中心線(例えば、臍を通過して身体を左右に分ける中心線)に対して、吸収性物品の股下部分の左右の弛みが抑制されるため、良好な着用感を得ることができ、また、着用した際の見栄えも良好である。更に、吸収性物品の外側にキャラクターデザイン等の意匠性に優れた図案が付与された場合であっても、前記図案の歪みを有効に防止することができる。
なお、例えば、着用者の状態に応じて、吸収体の中心軸を境に、上記スリットが左右非対称に形成されたものであってもよい。例えば、中央部におけるスリットが、中心軸からずれた位置に形成されたものであってもよいし、また、両壁面が広がる際に、左右非対象に広がるように構成されたものであってもよい。このように構成することによって、側臥位で使用するなどの吸収性物品の使用時の姿勢が偏る場合においても、適度なフィット感を与え、また、一方向のみからの排泄物の漏れを防止することができる。
また、図1Bに示す吸収体22のスリット48は、中央部44から前端部42の一部にかけて形成された場合の例を示しているが、例えば、図5に示すように、吸収体22に形成されるスリット48は、スリット48の後端部46側の端部が、後端部46の一部まで延びて形成されたものであってもよい。即ち、吸収体にスリットを形成する場合には、中央部44から後端部46に向けて延びる第三の領域48cを更に有していてもよい。このように構成することによって、股下部分から前半身側にかけての弛みを防止するだけでなく、股下部分から後半身側にかけての弛みも有効に防止することができる。なお、図1Bに示すように、吸収体22の中央部44から前端部42の一部にかけてスリット48が形成されていれば、股下部分周辺(即ち、前半身側から後半身側にかけて)の弛みを防止することができるが、図5に示すように、吸収体22の後端部46の一部から、中央部44を経由して前端部42の一部にかけてもスリット48が形成される場合には、後半身側の弛みも積極的に防止することができる。ここで、図5は、本発明の吸収性物品の更に他の実施形態に用いられる吸収体の平面図である。
吸収体に形成されるスリットの長さについては特に制限はないが、吸収体の長手方向における中央部全域と、吸収体の長手方向における前端部の10〜70%の範囲に亘って形成されていることが好ましい。吸収体の長手方向における前端部の10%未満であると、スリットの閉塞によって、股下部分から前半身側にかけての弛みを十分に抑制することができないことがあり、一方、吸収体の長手方向における前端部の70%超であると、スリットを通って流れてきた排泄物が勢い余って端部に流れてしまうことがある。
スリットの幅は、股下部分に形成される弛みや皺を、スリットの少なくとも一部を閉塞させることによって緩和可能な大きさであれば特に制限はなく、吸収性物品の適用対象(例えば、使い捨ておむつや尿パッド)や、吸収性物品の大きさ(例えば、乳幼児用や成人用)等に応じて適宜設定することができる。例えば、両壁面が広がっていない第一の領域のスリットの幅は、吸収体の幅方向の長さに対して、0.1〜0.6倍に相当する幅であることが好ましい。このように構成することによって、吸収体の吸収性を良好に維持した状態で、股下部分に形成される弛みや皺を有効に抑制することができる。なお、吸収体の幅方向の長さに対して0.1倍未満であると、スリットが狭すぎて弛みや皺を十分に抑制することができないことがあり、一方、吸収体の幅方向の長さに対して0.6倍超であると、スリットの幅が広すぎて、適切な着用状態(即ち、弛みや皺がない状態)において、股下部分にスリットの隙間が大きく残ってしまうことがある。
また、スリットの長手方向の全長に対する第二の領域の長さの比率や、第二の領域における両壁面が広がる程度等についても、吸収性物品の適用対象や、吸収性物品の大きさ等に応じて適宜設定することができる。例えば、図1Bに示す使い捨ておむつの場合には、吸収体の長手方向の長さを390mmとした場合に、スリットの長手方向の全長が100〜180mm程度であることが好ましい。また、本発明の吸収性物品は、第一の領域におけるスリットの壁面と、第二の領域においてに広がるスリットの壁面とのなす角の角度が、120〜170°であることが好ましい。換言すれば、第二の領域においてスリットの広がる角度(即ち、第二の領域におけるスリットの各側縁側の壁面によってなす角の角度)が、20〜120°であることが好ましい。このように構成することによって、より良好な着用感を得ることができる。なお、第二の領域におけるスリットが円弧等を描くように側縁に向けて広がる場合には、例えば、第二領域の前端部側のスリットの各端部と、第一の領域と第二の領域の境界点とを直線で結んだ際に形成される角度を、上記第二の領域においてスリットの広がる角度として求めることができる。
また、これまで、吸収体に形成されたスリットにおいて、第一の領域と第二の領域とについて説明を行ってきたが、例えば、吸収体に形成されたスリットが、吸収体の後端部側に延びて形成される場合(第三の領域を更に有する場合)には、この第三の領域の端部が、スリットを形成する両壁面が吸収体の側縁に向けて広がるように構成されていてもよい。なお、第三の領域がこのように構成されている場合には、スリットの端部が二股に枝分かれしたものであることが更に好ましく、大腿部と臀部の境目に沿って形成されることが特に好ましい。勿論、第三の領域において、第一の領域から連続するように、真っ直ぐに中央部から後端部側に延びるものであってもよい。
また、本発明の吸収性物品において、吸収体に形成されるスリットは、吸収体表面に平行な断面における末端部分の形状が、曲線状に形成されたものであることが好ましい。例えば、図1Bに示すように、スリット48の各末端部分の形状は、曲線状に形成された丸みを帯びたR形状であることが好ましい。例えば、スリットの末端部分の形状が角張っていると、着用の際に、スリットの末端部分が着用者に接触した場合に違和感を生じることがあるが、スリットの末端部分に丸みを持たせることによって、良好な着用感を得ることができる。また、吸収性物品の見た目が柔らかなものとなり、着用者や介護者が吸収性物品を使用する際に、安心して使用することができる。特に、育児を行う保護者に対して心理的安心感を与えることができる。
また、本発明の吸収性物品は、例えば、吸収体の側縁部分に、吸収体の長手方向に沿って伸張状態で配置された少なくとも一対の伸縮材を更に備えたものであってもよい。即ち、本発明の吸収性物品は、着用時において、着用者の股下の幅に合わせて圧縮されることを利用して、吸収体の少なくとも中央部における幅が縮小するように構成されたものであるが、上記した伸縮材を更に備えたものとすることによって、この伸縮材によって、吸収体を幅方向に圧縮させる際の補助を行い、より簡便に吸収性物品を適切な形状に変形させることが可能となる。例えば、図6においては、吸収体22の前端部42から後端部にかけての両側縁部分(具体的は、吸収体の側縁外側)に、吸収体22の長手方向に沿って、伸縮材40が伸張状態で配置された場合の例を示している。ここで、図6は、本発明の吸収性物品の更に他の実施形態において、トップシートを吸収性物品から剥がした状態を示す平面図である。
このような伸縮材は、吸収体の側縁外側において、バックシートとトップシートとに挟持された状態で配置されていることが好ましい。このように構成することによって、吸収性物品を着用した際に、伸縮材によって吸収体が着用者の体型に合わせて折れ曲がり、良好な着用感を得ることができる。
この伸縮材は、例えば、従来公知の使い捨ておむつの脚周りやウエスト周りに配置される伸縮材と同様に構成された伸縮材を用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴム、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。なお、このスリットの圧縮を補助する伸縮材は、スリットの形状や適正な着用状態等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸張率、固定時の伸張状態等を決定することができる。
吸収体を構成する材料としては、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(SAP)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては、木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを用いることが好ましく、SAPとしては、ポリアクリル酸ナトリウムを用いることが好ましい。そして、親水性シートとしては、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。
吸収体は、1種又は2種以上の吸収性材料を単層又は複層のマット状に成形したものを用いることが好ましい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプのマット中に混在させるか、フラッフパルプのマットの層間に層状に配置して用いればよい。図1Bに示す吸収性物品1Aは、親水性シートとしてティシュを用い、吸収体22がトップシート18とバックシート20によって被包されている例である。
吸収体は、これまでに説明した、特定形状のスリットが形成されているものであれば、その全体形状については特に制限はないが、例えば、矩形状、砂時計型等の形状であることが好ましい。
[1−2]トップシート:
トップシートは、吸収体の表面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるものであり、吸収性物品の着用時において着用者の肌側に位置するシートである。
トップシートは、その裏面側に配置された吸収体に、着用者の尿などの排泄物(以下、単に「尿」と記す場合がある)を吸収させるために、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。通常、少なくとも吸収体の表面近傍には、着用者の尿や体液などの排泄物を透過させることができる液透過性の材料によって構成される。なお、少なくとも一部が液透過性材料により構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性材料で構成されている必要はない。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。これらの中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン(登録商標)等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。不織布の種類についても特に制限はなく、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
トップシートは単一のシート材によって構成されていてもよいが、複数のシート材によって構成されていてもよい。例えば、吸収体を覆う部分と、上記以外の部分(例えば、吸収性物品が使い捨ておむつの場合においては、おむつのサイドフラップを構成する部分)と、に配置されるシートを異ならせた構成を有するトップシートも多く利用される。
なお、このトップシートは、吸収体の表面を被覆するように配置されたものであるが、吸収体のスリットが形成された部分においては、スリットの内側面を被覆するように配置され、吸収体の裏面側にて、吸収体の裏面側を被覆するように配置されたバックシートと接合されていることが好ましい。このように構成することによって、吸収体のスリットの形状を良好に維持することができ、吸収体の型崩れを有効に防止することができる。
[1−3]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるものであり、吸収性物品の着用時において着用者の着衣側に位置するシートである。
このように、バックシートは、着用者の排泄物が吸収性物品の外部に漏洩してしまうことを防止するため、上述したように液不透過性材料によって構成されている。
バックシートの配置位置については特に制限はない。吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分にバックシートが配置されていることが好ましい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、バックシートの外表面側にカバーシートを貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[1−4]立体ギャザー:
本発明の吸収性物品は、撥水性シートからなり、吸収体の両側に配置された少なくとも一対の立体ギャザーを更に備えていてもよい。
立体ギャザーは、着用者の排泄した尿等の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、吸収性物品の脚周り(例えば、レッグ開口部)や、側縁部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、図7A及び図7Bに示す吸収性物品1Dの立体ギャザー26(26a,26b)のように、撥水性シート32(32a,32b)の層間に伸縮材(立体ギャザー伸縮材36)を挟み込んで固定し、その立体ギャザー伸縮材36の収縮力によってギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。この例では、撥水性シートの折り返し部分に立体ギャザー伸縮材36を挟み込んで固定した例である。ここで、図7Aは、本発明の吸収性物品の更に他の実施形態としてのパンツ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す概略平面図であり、図7Bは、図7Aのパンツ型使い捨ておむつのB−B’断面を示す概略断面図である。なお、このような立体ギャザーを配置することによって、吸収体がスリットに沿って折れ曲がり易くなる。また、図7A及び図7Bにおいて、図1A〜図1Cに吸収性物品1Aと同様の構成要素については、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、立体ギャザーは、前記のように立体ギャザー用の撥水性シートを別途付設してもよいし、吸収性物品を構成するシート材の一部によって形成してもよい。撥水性シートは、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
[1−5]止着テープ:
本発明の吸収性物品は、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された、前身頃と後身頃とを固定するための止着テープを備えていてもよい。即ち、本発明の吸収性物品には、いわゆるテープ型使い捨ておむつも含まれる。
止着テープのファスニング部材としては、粘着剤により固定を行う粘着ファスナーであってもよいが、機械的な結合により固定を行うメカニカルファスナー(面状ファスナー)
を用いることが好ましい。メカニカルファスナーは、止着力が高いことに加え、複数回の脱着を行っても止着力が低下することがないという利点がある。
例えば、図2に示す吸収性物品1Bは、ファスニング部材として、メカニカルファスナー64を用いた例である。止着テープ11の先端近傍には、フック材64aが付設される一方、前身頃2には、ループ材64bからなるフロントパッチ13が付設されており、フロントパッチ13に対して、止着テープ11を止め付けることが可能なように構成されている。
[1−6]各種伸縮材:
本発明の吸収性物品が使い捨ておむつである場合は、ウエスト周り伸縮材を配置することが好ましい。また、脚周り伸縮材を更に配置してもよい。
脚周り伸縮材は、レッグ開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、レッグ開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、レッグ開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。また、このような脚周り伸縮材を配置することによって、吸収体のスリットを挟んだ両側部位が立ち上がり易くなる。更に、この脚周り伸縮材を配置すると、おむつを交換する際にも吸収体の両側で脚周り伸縮材が収縮するため、股下部近傍が椀状に変形し、凹部が形成される。このため、尿や体液がその凹部に溜まり、尿や体液をこぼすことなく、容易におむつの交換を行うことができる。
例えば、図1A〜図1Cに示す吸収性物品1Aは、パンツ型使い捨ておむつであり、おむつのレッグ開口部のカーブに沿って曲線的に脚周り伸縮材50を配置してレグギャザーを形成した例である。一方、図2に示す吸収性物品1Bは、テープ型使い捨ておむつであり、おむつの長手方向に沿って、直線的に二本の脚周り伸縮材50を配置してレグギャザーを形成した例である。この脚周り伸縮材50は、糸ゴムや平ゴムによって構成される。
なお、脚周り伸縮材は、例えば、図2に示す吸収性物品1Bのように、立体ギャザー26の起立線より外側の部分に形成されていることが好ましい。このような構成とすると、立体ギャザーの十分な防漏効果を確保しつつ、股下部の装用感・装着感を向上させることができる。
ウエスト周り伸縮材は、ウエスト開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる他、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりが防止される。
例えば、図1A〜図1Cに示す吸収性物品1Aは、おむつのウエスト開口部の開口端に沿って複数本のウエスト周り伸縮材52を配置した例である。
一方、図2に示す吸収性物品1Bは、おむつの後身頃6の端縁に沿って帯状のウエスト周り伸縮材52を配置した例である。この帯状のウエスト周り伸縮材52は、ウレタンフォーム等の伸縮性フォームによって構成されている。図示の例では、後身頃(背側)のみにウエスト周り伸縮材52を配置しているが、前身頃(腹側)にウエスト周り伸縮材を配置してもよい。
腹周り伸縮材は、ウエスト開口部とレッグ開口部との間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)に配置される伸縮材である。腹周り伸縮材を配置することによって、着用者の腹周りに伸縮性に富むタミーギャザーを形成することができる。このタミーギャザーは、ウエストギャザーと相俟って、おむつのフィット性やずり下がり防止効果を一層優れたものとすることができる。
図1A〜図1Cに示す吸収性物品1Aは、ウエスト開口部とレッグ開口部との間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)に、着用者の腹周りを取り囲むように複数本の腹周り伸縮材54を配置した例である。
これらの伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。
伸縮材としては、従来の使い捨ておむつで使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸長状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムや合成ゴムである場合には、120〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸長状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、着用者に対して過度の締め付け力を作用させることなく、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
前記のような伸縮材は、おむつの他の構成部材に対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着であってもよい。
[2]吸収性物品の製造方法:
次に、本発明の吸収性物品の製造方法について、図1A〜図1Cに示すパンツ型使い捨ておむつに用いられる吸収性本体を製造する方法を例として具体的に説明する。
本発明の吸収性物品に用いられる吸収体は、これまでに説明したように、吸収体の表面側から裏面側に貫通する所定形状のスリットが形成されており、このような吸収体は、例えば、上記スリットの形状に対応した突起を有するフォーミングドラムを用いて形成することができる。即ち、このようなフォーミングドラムは、吸収体の反転形状に対応した窪みが形成されたものであり、吸収体を構成するための材料(例えば、フラッフパルプ)を、上述したフォーミングドラムの窪み内に供給し、吸収体の反転形状に対応した窪みに上記材料を堆積させる。このようにして、所定形状のスリットが断続的に形成された、吸収体の連続体を形成し、長尺状の吸収体を、所定の間隔で、即ち、吸収体の中央部から前端部の一部にかけて、吸収体の表面側から裏面側に貫通する、所定形状のスリットが形成されるように、切断することによって、本発明の吸収性物品に使用される吸収体を作製することができる。
また、吸収体は、例えば、シート状の吸収体を作製した後に、スリットの形状に対応する部分を打ち抜きにより刳り貫くことによって形成することもできる。
次に、バックシートの材料となる長尺のシート材(バックシート材)を用意し、その表面に、上記したスリットが形成された吸収体を配置し、更に、その上にトップシートの材料となる長尺のシート材(トップシート材)を配置し、対向するシート材の一方又は両方の面に塗布されたホットメルト接着剤により、各構成要素を接合させる。このようにして、吸収性物品を構成する吸収性本体の中間体となる吸収性本体連続体を得ることができる。なお、例えば、トップシート材は、センターシートに相当するトップシート材の他に、立体ギャザーを形成するためのシート材を別途使用し、このシート材には折り返し部分を設けることにより、吸収性本体連続体に立体ギャザーを形成してもよい。
このようにして得られた吸収性本体連続体を、所定の間隔で切断することによって、本発明の吸収性物品に用いられる吸収性本体を作製することができる。
なお、上記した製造方法においては、吸収性本体を製造する方法を例として説明したが、従来公知の吸収性物品の製造方法において、上述した、その表面側から裏面側に貫通する、所定形状のスリットが形成され吸収性本体を作製する方法を適用することによって、例えば、1ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつやテープ型使い捨ておむつを製造することもできるし、また、尿パッド等の吸収性物品も製造することが可能である。
本発明の吸収性物品は、乳幼児用、又は介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつや、経血を吸収する生理用ナプキン、おりものを吸収するおりものシートなどとして好適に使用することができる。
1A,1B,1C,1D:吸収性物品、2:前身頃、2a,2b:側縁、2c,6c:ウエスト端縁、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁、8:接合部、10:ウエスト開口部、11:止着テープ、12,12a,12b:レッグ開口部、13:フロントパッチ、14:吸収性本体、16:外装体、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、26,26a,26b:立体ギャザー、32,32a,32b:撥水性シート、36:立体ギャザー伸縮材、40:伸縮材、42:前端部、44:中央部、46:後端部、48:スリット、48a:第一の領域、48b:第二の領域、48c:第三の領域、50:脚周り伸縮材、52:ウエスト周り伸縮材、54:腹周り伸縮材、64:メカニカルファスナー、64a:フック材、64b:ループ材、71:着用者、100:パンツ型使い捨ておむつ、E1,E2:開口周縁、L1:第1境界線、L3:第2境界線。

Claims (9)

  1. 吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備えた吸収性物品であって、
    前記吸収体は、その長手方向に、前端部、中央部、及び後端部の各部から形成され、
    前記吸収体には、前記中央部の少なくとも一部から前記前端部側に向けて、前記吸収体の表面側から裏面側に貫通するスリットが形成されており、
    前記スリットは、前記中央部の少なくとも一部において、前記吸収体の前記長手方向に延びる第一の領域と、前記前端部側に向けて、前記スリットを形成する両壁面が前記吸収体の側縁に向けて広がるように構成された第二の領域とを有し、
    着用時において、前記スリットによって前記吸収体が折れ曲がり、且つ前記吸収体が幅方向に圧縮されることにより、前記スリットの隙間の少なくとも一部が閉塞して、前記吸収体の少なくとも前記中央部における幅が縮小するように構成されている吸収性物品。
  2. 前記スリットの前記第二の領域は、着用者の鼠蹊部ラインに沿って、前記両壁面が前記吸収体の側縁に向けて広がるように構成されている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記スリットは、前記第二の領域において、前記スリットの前記前端部側の端部が二股に枝分かれしたものである請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記スリットは、前記第二の領域において、前記スリットの幅が、前記スリットを形成する前記両壁面に従って広がるような形状に構成されたものである請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  5. 前記スリットは、前記中央部の少なくとも一部において、前記吸収体の前記長手方向の中心軸に沿って形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  6. 前記スリットは、前記スリットの前記後端部側の端部が、前記後端部の一部まで延びて形成された第三の領域を更に有するものである請求項1〜5のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  7. 前記スリットの前記第三の領域の端部が、前記スリットを形成する両壁面が前記吸収体の側縁に向けて広がるように構成されている請求項6に記載の吸収性物品。
  8. 前記吸収体の側縁部分に、前記吸収体の長手方向に沿って伸張状態で配置された少なくとも一対の伸縮材を更に備えている請求項1〜7のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  9. 前記吸収体の両側に少なくとも一対の立体ギャザーを更に備えている請求項1〜8のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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