JP2010187919A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】装着が容易で、大量の排泄物にも対処できる吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、前記吸収体の長手方向両側に沿って少なくとも一対の立体ギャザーとが配置された吸収性物品であって、前記立体ギャザーは、複数回折り畳まれており、前記立体ギャザーを展開したときの幅は、前記立体ギャザーの起立線幅よりも広く、前記立体ギャザーの折り畳みは、前記吸収体の長手方向一方の端部において、少なくとも1箇所は固定されておらず、前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅する手段を備えた吸収性物品。
【選択図】図2

Description

本発明は、吸収性物品に関するものであり、さらに詳しくは、尿パッドおよび使い捨ておむつ等に関するものである。
従来、吸収性物品(尿パッド、使い捨ておむつ等)の横漏れを防止する手段として立体的にギャザーを配置する方法と、特許文献1および2等の記載のように吸収体を折り返して防漏壁を形成する方法が知られている。
特許文献1および2に記載の技術では吸収体本体を折り返して防漏壁を作るために高い吸収面積が確保できる。
特許第3015070号公報 登録実用新案第3055545号公報
横漏れを防止する手段が無い場合および立体ギャザーを配置する方法の場合、吸収体が着用者に密着しているため、大量の排尿があったときには、排尿速度が吸収体の吸収速度を一時的に上回り、オーバーフローした尿が漏れてしまうという問題がある。
これに対して、特許文献1および2に記載の技術では、吸収体本体を折り返して防漏壁を作るために吸収面積が確保できるため、尿漏れには有効である。しかしながら、便のように吸収体に対して浸透性の低いものには効果が低いという問題があった。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、便のように吸収体に対して浸透性の低いものに対しても、十分に横漏れを防止できる吸収性物品を提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、以下に示す吸収性物品により上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成させた。本発明によれば、以下の吸収性物品が提供される。
[1] 吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、前記吸収体の長手方向両側に沿って少なくとも一対の立体ギャザーとが配置された吸収性物品であって、前記立体ギャザーは、複数回折り畳まれており、前記立体ギャザーを展開したときの幅は、前記立体ギャザーの起立線幅よりも広く、前記立体ギャザーの折り畳みは、前記吸収体の長手方向一方の端部において、少なくとも1箇所は固定されておらず、前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅する手段を備えた吸収性物品。
[2] 前記立体ギャザーを拡幅する手段が、前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅して固定する固定手段である上記[1]に記載の吸収性物品。
[3] 前記立体ギャザーを拡幅する手段が、前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅状態に維持する拡幅材である上記[1]に記載の吸収性物品。
[4] 前記吸収体の両側部が折り返されて、前記立体ギャザーの一部を形成している上記[1]〜[3]のいずれかに記載の吸収性物品。
[5] 前記吸収体の長手方向少なくとも一方の端部付近では、前記立体ギャザーの折り返しの2段目以上まで吸収体が存在する上記[4]に記載の吸収性物品。
[6] 前記吸収体には、前記吸収体の長手方向に沿って、山折り状又は谷折り状に折り曲げることを容易にするための脆弱部が形成されている上記[4]または[5]に記載の吸収性物品。
本発明の吸収性物品は、立体ギャザーを略扇型にすることで股下のポケット構造から臀部を包み込むように装着することができる。この際、本発明の吸収性物品は、略扇型の横幅が起立線幅よりも広いので効果的に横漏れを防止することができる。また、前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅する手段を備えているので、略扇型に拡げた立体ギャザーがずれることが防止される。
本発明の吸収性物品の一実施形態である尿パッドを示す概略平面図である。 図1に示す尿パッドの使用時を示す概略平面図であり、立体ギャザーを略扇型に拡げた様子を示す図である。 図1に示す尿パッドのA−A’断面を模式的に示す概略断面図である。 本発明の吸収性物品の他の実施形態である尿パッドの使用時を示す概略平面図であり、立体ギャザーを拡げた様子を示す図である。 図4に示す尿パッドのB−B’断面を模式的に示す概略断面図である。 本発明の吸収性物品の他の実施形態である尿パッドの使用時を示す概略平面図であり、立体ギャザーを拡げた様子を示す図である。 本発明の吸収性物品の他の実施形態である尿パッドを示す概略断面図である。 本発明の吸収性物品の他の実施形態であるテープ型使い捨ておむつを示す概略平面図である。
以下、本発明の吸収性物品を実施するための形態について具体的に説明する。本実施形態においては、吸収性物品としての尿パッドを例にとり説明するが、本発明はその発明特定事項を備える吸収性物品を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]定義等:
本明細書においては、図1で例示するように、吸収性物品1Aの前後方向の最も長い部分を基準(全長)として、尿パッド1Aの前端E1から20%長さまでの部分を「前端部(図中、符号2)」、尿パッド1Aの後端E2から20%長さまでの部分を「後端部(図中、符号6)」、前端部2と後端部6を除いた吸収性物品1Aの中央側60%長さの部分を「中央部(図中、符号4)」とする。通常、前端部2が着用者の腹側に、中央部4が着用者の股下に、後端部6が着用者の背側(尻側)に宛がわれる。
[2]本発明の第一の吸収性物品の構成:
本発明の吸収性物品は、吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、前記吸収体の長手方向両側に沿って少なくとも一対の立体ギャザーとが配置されており、前記立体ギャザーは、複数回折り畳まれており、前記立体ギャザーを展開したときの幅は、前記立体ギャザーの起立線幅よりも広く、前記立体ギャザーの折り畳みは、前記吸収体の長手方向一方の端部において、少なくとも1箇所は固定されておらず、前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅する手段を備えている。
以下、図1〜図3を参照しつつ、本発明の第一の吸収性物品としての尿パッドについて説明する。図1は、本発明の吸収性物品の一実施形態である尿パッドを示す概略平面図である。図2は、図1に示す尿パッドの使用時を示す概略平面図であり、立体ギャザーを略扇型に拡げた様子を示す図である。図3は、図1に示す尿パッドのA−A’断面を模式的に示す概略断面図である。
[2−1]立体ギャザー:
本発明の一実施形態に係る尿パッドは、図1〜図3に示す尿パッド1Aのように少なくとも一対の立体ギャザー26を備えている。立体ギャザーは、撥水性シートからなり、吸収体22の両側に配置されている。
前記立体ギャザーは、複数回折り畳まれており、前記立体ギャザーを展開したときの幅は、前記立体ギャザーの起立線幅よりも広く、前記立体ギャザーの折り畳みは、前記吸収体の長手方向一方の端部において、少なくとも1箇所は固定されておらず、前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅する手段を備えている。
前記立体ギャザーの折り畳みは、前記吸収体の長手方向一方の端部において、少なくとも1箇所は固定されていない。このため、吸収体の、当該固定されていない長手方向一方の端部では、立体ギャザーを拡げて略扇型状とすることができる。
図1〜図3に示す本発明の一実施形態に係る尿パッド1Aにおいては、各立体ギャザー26が前端E1側の固定部62により固定されている。一方、後端E2側においては、仮止め手段54、56により、尿パッド1Aの前端と後端とが同じ幅になるように仮止めされている。これらの仮止め手段は、尿パッド1Aの使用時には簡単に外すことができるように形成されている。したがって、尿パッド使用時には、尿パッド1Aは、仮止め手段54、56を外して、各立体ギャザー26を固定部62を中心として展開することにより略扇型状とすることができる。
固定部62の固定は、簡単に外れない固定方法であれば、どのような方法を用いても良い。製造の容易さ、コスト等から、ヒートシール、接着等の方法を採用することができる。
一方、仮止め手段54および56の固定は、使用時に容易に外すことが可能である固定方法であれば、どのような方法を用いても良い。固着面積を限定したヒートシール等の方法を採用することができる。
なお、本実施形態においては、仮止め手段54は、メカニカルファスナーのフック材を採用している。このため、尿パッド1Aの使用時に仮止めを外した後には、後述の立体ギャザーを拡幅する手段としても作用する。
立体ギャザーの折り畳みは、吸収体の長手方向一方の端部において、全てが固定されていない限り、固定された箇所があっても構わない。図4および図5に示す尿パッド1Bは、後端E2付近の両側付近において、各一箇所のみ固定部62により固定した例である。このように構成すると、後端E2を略扇状に展開した際に、固定部62が存在する部分は拡がらず、堰部64が形成される。堰部64は、尿等の液体が尿パッド1Bの両側方面に拡散するのを防止する。
ここで、立体ギャザーの起立線とは、立体ギャザーを吸収体平面から垂直に伸ばした際に立体ギャザー平面と吸収体平面とが交差して形成される線を指す。立体ギャザーの起立線幅とは、2つの立体ギャザーの起立線間の距離をいう。
また、本発明の吸収性物品には、吸収体の長手方向一方の端部において、立体ギャザーを拡幅する手段が備えられている。
[2−1−1]立体ギャザーを拡幅する手段(1)固定手段:
立体ギャザーを拡幅する手段は、吸収体の長手方向一方の端部において、立体ギャザーを拡幅して固定する固定手段とすることができる。この固定手段は、立体ギャザーの一方の端部(後端部6)を下着、おむつカバー、吸収体着用体などに固定する手段とすることができる。
「固定手段」の固定形式としては、粘着剤の粘着力を利用した固定(粘着ファスナー);凸部材と凹部材(フック材とループ材)の機械的な結合を利用した固定(メカニカルファスナー);紐の締結を利用した固定等を挙げることができる。中でも、容易に固定することができることに加え、固定力が高く、複数回の脱着を行っても固定力が低下しないメカニカルファスナーを用いることが好ましい。図1〜図3に示す尿パッド1Aは、固定手段としてメカニカルファスナーのフック材54を付設した場合の例である。
「固定手段」に相当する具体的な部材としては、粘着部、フック材、紐等を挙げることができる。これらの部材を吸収性物品の所定部位に付設すればよい。粘着部は粘着剤の塗工によって、フック材はホットメルト接着剤等の接着剤による接合等によって付設することができる。
なお、「幅方向」とは、尿パッドの前後方向と直交する方向、即ち左右方向を意味する。尿パッドは、略矩形状等、前後方向が長く、左右方向が短い形状に構成されることが多い。従って、通常は、短手方向が「幅方向」となる。「幅方向中心線」とは、図1及び図2に示すように、尿パッド1Aの前後方向に向かって、尿パッド1Aの幅方向中央を通過する直線である。また、尿パッド1Aの前端E1の中点と後端E2の中点とを結ぶ直線と言い換えることもできる。
本発明の尿パッドの一の形態として、図1〜図3に示す尿パッド1Aのように、固定手段が、フック材または粘着部の固定手段54および56であり、固定手段54および56が、尿パッド1Aの後端部の両側部付近に配置されているものが好ましい。
前記の固定手段は平面的に構成することができ、着用者に異物感を与え難いことに加え、ホットメルト接着剤等を用いて尿パッドに簡単に付設することができ、紐やボタンと比較して固定操作が容易である点において好ましい。
本発明の尿パッドを使用するに当たり、下着、おむつカバー、吸収体着用体などには、固定手段を止め付けることが可能な被固定手段を配置することが好ましい。「被固定手段」としては、固定手段が粘着部である場合は表面が平滑なプラスチックフィルム、フック材である場合はループ材、紐の場合は紐等を用いることができる。固定手段がフック材である場合であって、下着、おむつカバー、吸収体着用体等が繊維製である場合には、繊維製の基材そのものが被固定手段として作用するので、特別な被固定手段を設ける必要は無い。
[2−1−2]立体ギャザーを拡幅する手段(2)拡幅材:
前記立体ギャザーを拡幅する手段はまた、前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅状態に維持する拡幅材とすることもできる。図6は、本発明の吸収性物品の他の実施形態である尿パッド1Cの使用時を示す概略平面図であり、立体ギャザーを拡げた様子を示す図である。
図6に示す尿パッド1Cには、後端部に拡幅材58が配置されている。尿パッド1Cは、この拡幅材58により、立体ギャザー26を展開した略扇型状が維持される。
拡幅材を構成する材料は、おむつの着用時に潰れ難く、適度な強度及び弾力性(コシ)を有する材料であることが好ましい。更に、着用者の肌に接触することを考慮すると、拡幅材を構成する材料は、前述の強度及び弾力性(コシ)とともに適度な柔軟性をも兼ね備えた材料であることが好ましい。拡幅材を構成する材料の具体例としては、嵩高不織布、ウレタンフォーム、スチレンフォーム等の圧縮可能な材料を挙げることができる。
図6に示す拡幅材58は、例えば、嵩高不織布やウレタンフォーム等からなる帯状シートを吸収性物品に固着することにより作製することができる。
[2−1−3]その他:
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、撥水性シートの層間に伸縮材(立体ギャザー伸縮材)を挟み込んで固定し、その立体ギャザー伸縮材の収縮力によってギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。撥水性シートは、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
なお、立体ギャザーは、立体ギャザー用の撥水性シートを別途付設してもよいし、吸収性物品を構成するシート材(例えば、バックシート)の一部によって形成してもよい。
立体ギャザーは内倒し、外倒し、外内倒し等ギャザー先端部が体に追随するようにしっかり立つ仕様であれば良い。
[2−2]吸収体:
以下、吸収体の構成のうち、本発明の吸収性物品に固有の構成について説明する。吸収体の一般的な構成については別項で述べる。
本発明の吸収性物品は、吸収体の形状について特に制限はない。矩形状、砂時計型、T字型、ひょうたん型等を例示することができる。それぞれの形状において、吸収体の腹側端部幅を背側端部幅の2/3〜1/4とすることもできる。
本発明の吸収性物品の吸収体はまた、矩形の角部がRカットされて曲線状に構成されていてもよい。
本発明の吸収性物品は、吸収体の両側部が折り返されて、前記立体ギャザーの一部を形成させることができる。図3に示すとおり、本実施形態の尿パッド1Aにおいては、吸収体22の幅方向両側部が折り返されており、立体ギャザー26の折り返し一段目の芯材とされている。これにより、より深いポケット構造を形成することができ、横漏れ防止に有効である。
本発明の吸収性物品はまた、吸収体の長手方向少なくとも一方の端部付近では、前記立体ギャザーの折り返しの2段目以上まで吸収体を存在させても良い。図7は、本発明の他の実施形態に係る尿パッド1Dの模式的断面図である。図7に示すとおり、吸収体22の幅方向両端部を2度折り返して、立体ギャザー26の折り返しの2段目までの芯材としても良い。また、2段目までに限らず、立体ギャザーの3段目以上まで吸収体を存在させても良い。折り返し回数を増やし、股下を深くすることで排便時の漏れに有効となる。
本発明の尿パッドは、尿パッドの幅方向中心線に沿って、山折り状又は谷折り状に折り曲げることを容易にするための脆弱部が形成されていることが好ましい。
「脆弱部」とは、隣接部に比して相対的に強度が低い部分を意味し、尿パッドの構成部材中、最も剛性が高い吸収体に形成されていることが好ましい。例えば、吸収体が折り畳まれた際に折り目となる位置に、脆弱部として、薄肉部又は打ち抜き部(貫通部)が形成された構造が好ましい。
また、「脆弱部」は、隣接部に比して相対的に強度が低ければよいので、脆弱部としたい部分の隣接部を硬化させる等の方法で強度を相対的に高くすることによって、脆弱部を形成してもよい。例えば、吸収体の幅方向中心線の両側の部分を押圧加工によって硬化させ、吸収体の幅方向中心線に沿う部分の強度を相対的に低くしたようなものであってもよい。
本発明の吸収性物品は、図1〜図3に示す吸収性物品1Aのように、吸収体の中央部に肉薄部60を配置しても良い。このように構成することによって、ポケットを形成し、尿をすばやく吸収体の後端側に移動させることができ、吸収体22の長手方向を広く使って、尿を吸収させることができる。肉薄部60は吸収体22の厚さを調整することにより形成する。
肉薄部60は連続でもよいが、吸収体22の長手方向の長さ1/4〜3/4の位置に設けるのが好ましい。肉薄部60の厚さは、吸収体の厚さを0〜近傍の1/2程度の厚さとするのが好ましい。
[3]吸収性物品の他の構成部材:
本発明の吸収性物品は、図1〜図3に示す吸収性物品1Aのように、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の表面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の裏面を被覆するように配置されたバックシート20と、を備えるものである。
[3−1]吸収体:
「吸収体」は、着用者の尿等を吸収し、保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。通常、吸収体はトップシートとバックシートの間に挟みこまれ、両シートと一体化された状態で用いられる。
「吸収性材料」としては、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super
Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す。)、親水性シート等を挙げることができる。「フラッフパルプ」としては、木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、「SAP」としては、ポリアクリル酸ナトリウムを、「親水性シート」としては、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を用いることが好ましい。
吸収体は、1種又は2種以上の吸収性材料を単層又は複層のマット状に成形したものを用いることが好ましい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプのマット中に混在させるか、フラッフパルプのマットの層間に層状に配置して用いればよい。
[3−2]トップシート:
トップシートは、着用者の尿等を透過させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。
「液透過性材料」としては、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、脂肪族ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
「不織布」としては、エアスルー(カード熱風)、カードエンボス等の製法によって製造された不織布を好適に用いることができる。「親水化処理」は、界面活性剤を塗布、スプレー、含浸等させることにより行うことができる。
トップシートは、「少なくとも一部」、具体的には、トップシートを平面的に見た場合に、少なくとも吸収体の表面近傍は液透過性材料により構成されていることが好ましい。
[3−3]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面(吸収性物品の装着時において着用者の肌から遠い側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿が吸収性物品外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートの配置位置については特に制限はない。吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分にバックシートが配置されていることが好ましい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、バックシートの外表面側にカバーシートを貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[3−4]伸縮材:
本発明の吸収性物品には、図1〜図3に示す吸収性物品1Aのように、複数回折り畳まれた立体ギャザー26の最上層に、立体ギャザー伸縮材36が配置されていることが好ましい。このような構成とすると、立体ギャザー26の十分な防漏効果を確保しつつ、股下部の装用感・装着感を向上させることができる。
伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。
また、吸収性物品の両側縁部等に伸縮材を配置してもよい。この伸縮材を配置することによって、吸収性物品の両側縁部に伸縮性に富むギャザーを形成することができる。従って、吸収性物品の両側縁部に隙間が形成され難くなり、いわゆる横漏れを効果的に防止することができる。
伸縮材としては、従来の使い捨ておむつや吸収性物品で使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸長状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴムの弾性糸からなる糸ゴムである場合には、120〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸長状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、着用者に対して過度の締め付け力を作用させることなく、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
前記のような伸縮材は、吸収性物品の他の構成部材に対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着であってもよい。
[4]本発明の第二の吸収性物品の構成
次に、本発明の第二の吸収性物品について説明する。本発明の吸収性物品は、上記で説明した尿パッド以外のものとすることもできる。以下に本発明の第二の吸収性物品としてのテープ型使い捨ておむつについて説明する。
「テープ型使い捨ておむつ」とは、図8に示すテープ型使い捨ておむつ10のように、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、液不透過性材料からなるバックシート20とを備えるとともに、前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成されており、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置され、後身頃を前身頃に対して固定するための止着テープ48を更に備えた使い捨ておむつを意味するものとする。
図8は、本発明の第二の吸収性物品としてのテープ型使い捨ておむつ10の模式的平面図であり、テープ型使い捨ておむつを内側(吸収体側)から見た状態を示す図である。
図8に示すとおり、本実施形態に係るテープ型使い捨ておむつ10は、吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシート20と、吸収体の長手方向両側に沿って少なくとも一対の立体ギャザー26が配置されており、立体ギャザー26は、複数回折り畳まれており、立体ギャザー26を展開したときの幅は、前記立体ギャザーの起立線幅よりも広く、立体ギャザー26の折り畳みは、吸収体の長手方向一方の端部において、少なくとも1箇所は固定されておらず、吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅する手段を備えて構成されている。これらの構成については、上述の第一の吸収性物品1Aと共通するので説明を省略する。
本発明の第二の吸収性物品としてのパンツ型使い捨ておむつにおいては、脚周り伸縮材40を配置し、ウエスト周り伸縮材42を配置することが好ましい。
ウエスト周り伸縮材42は、ウエスト周り開口部近傍に配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる他、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりが防止される。
脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。
例えば、図8に示す吸収性物品としてのパンツ型使い捨ておむつ10は、おむつの脚周り開口部に脚周り伸縮材40を配置してレグギャザーを形成した例である。この脚周り伸縮材40は、糸ゴムや平ゴムによって構成される。
これらの伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸張率、固定時の伸張状態等を決定すればよい。
その他の構成および効果については、上述の本発明の第一の吸収性物品1Aとしての尿パッドと共通するので説明は省略する。
本発明の尿パッドは、乳幼児用又は介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用の尿パッドとして利用することができる。中でも、麻痺や関節拘縮等を抱える人用の尿パッドとして特に好適に用いることができる。
1A,1B,1C,1D:尿パッド(吸収性物品)、2:前端部、4:中央部、6:後端部、10:使い捨ておむつ(吸収性物品)18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、26:立体ギャザー、36:立体ギャザー伸縮材、40:脚周り伸縮材、42:胴周り伸縮材、48:止着テープ、54:フック材(仮止め手段)、56:仮止め手段,58:拡幅材、60:肉薄部、62:固定部、64:堰部、E1:前端、E2:後端。

Claims (6)

  1. 吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、前記吸収体の長手方向両側に沿って少なくとも一対の立体ギャザーとが配置された吸収性物品であって、
    前記立体ギャザーは、複数回折り畳まれており、前記立体ギャザーを展開したときの幅は、前記立体ギャザーの起立線幅よりも広く、
    前記立体ギャザーの折り畳みは、前記吸収体の長手方向一方の端部において、少なくとも1箇所は固定されておらず、
    前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅する手段を備えた吸収性物品。
  2. 前記立体ギャザーを拡幅する手段が、前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅して固定する固定手段である請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記立体ギャザーを拡幅する手段が、前記吸収体の長手方向一方の端部において、前記立体ギャザーを拡幅状態に維持する拡幅材である請求項1に記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体の両側部が折り返されて、前記立体ギャザーの一部を形成している請求項1〜3のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記吸収体の長手方向少なくとも一方の端部付近では、前記立体ギャザーの折り返しの2段目以上まで吸収体が存在する請求項4に記載の吸収性物品。
  6. 前記吸収体には、前記吸収体の長手方向に沿って、山折り状又は谷折り状に折り曲げることを容易にするための脆弱部が形成されている請求項4または5に記載の吸収性物品。
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