JP5142330B2 - ウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法 - Google Patents

ウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法 Download PDF

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本発明は、ウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法に関し、更に詳しくは、製造工程における廃棄物が生じ難く、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難いことに加えて、股に食い込み難いウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法に関する。
従来、使い捨ておむつとしては、テープ型おむつ、パンツ型おむつなどが知られている。テープ型おむつは、着用者が寝た姿勢のときに容易に交換することができるという利点がある。具体的には、前身頃でテープの留め外しが可能であるため、体の下におむつを展開した後、着用者の体型にあわせて体に宛がい、テープを前身頃に留めることによって着用することができる。このようなテープ型のおむつは、排便があったときの交換も容易である。即ち、交換に際しておむつを広く展開することが可能であるため、臀部の清掃が容易であり、おむつ交換に伴って臀部が汚れ難いという利点がある。
パンツ型おむつは、着用者が立った姿勢で容易に交換することができるという利点がある。そして、一般的なパンツ型おむつは、腹周りに伸縮性を有しており、腹周りを広げた状態で着用するものである。このように腹周りを広げた状態で着用すれば良いので、パンツ型おむつは、テープ型おむつのように着用者の体型にあわせてテープを調整する手間が不要である。そのため、パンツ型おむつは、テープ型おむつに比べて交換が簡便であるため好まれている。
しかし、テープ型おむつ及びパンツ型おむつは、例えば、汚れていない外装部分なども含めて交換するため、廃棄される量が多く、コストもかかっていた。そこで、テープ型おむつ及びパンツ型おむつ以外の使い捨ておむつとして、吸収性本体のみを交換するタイプの使い捨ておむつが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−51273号公報
特許文献1に記載された使い捨ておむつは、尿や便が排泄された後、吸収性本体のみを交換すれば良いので、テープ型おむつやパンツ型おむつに比べて、廃棄物の量を減らすことができるとともに経済的に安価であるという利点がある。そして、特許文献1に記載された使い捨ておむつの交換作業は、臀部や股下を清掃することを考慮すると、着用者が寝た姿勢で行うことが効率的であり、寝た姿勢で交換することが広く行われている。
しかし、着用者が寝た姿勢でおむつを交換する場合、特許文献1に記載された使い捨ておむつは、その股下部の幅が狭く、後身頃の面積が小さいため、おむつと体に挟まれた便が、立体ギャザーを越えて漏れるとともに広がってしまうことがあった。また、特許文献1に記載された使い捨ておむつは、吸収性本体が横方向にズレ易かったり、股に食い込み易いという問題があり、尿や便などの漏れの原因になる場合があった。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、製造工程における廃棄物が生じ難く、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難いことに加えて、股に食い込み難いウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法を提供するものである。
本発明によれば、以下に示すウエストベルトの製造方法及び使い捨ておむつの製造方法が提供される。
[1]着用者の体に吸収性本体を固定するためのウエストベルトの製造方法であって、帯状の長尺シートに、その長手方向に沿って伸張状態のウエスト周り伸縮材を付設して伸縮シートを得る(A)工程と、前記伸縮シートの短手方向の中央領域を、前記伸縮シートの長手方向に沿って、複数の山部と、隣合う山部を繋ぐ複数の谷部とからなる、全体として連続した軌跡で連続的に切断して、凹部及び凸部が交互に形成された前側シートと、前記前側シートの前記凹部及び前記凸部と相補的な凹部及び凸部が形成された後側シートとを得る(B)工程と、得られた前記前側シートと前記後側シートを、前記波状の軌跡で切断することによって形成された波状の端縁が同じ側に位置するように積層させるとともに、前記前側シートの隣合う前記凸部の間に、前記後側シートの前記凸部が位置するように配置して、一方の端縁が波状の積層体を得る(C)工程と、前記積層体の前記波状の端縁の谷部から前記積層体の他方の端縁までの部分を接合して接合体を得る(D)工程と、得られた前記接合体を、接合された部分で切断して、腹側部分及び背側部分を有するウエストベルトを得る(E)工程と、を備えるウエストベルトの製造方法。
[2]前記(A)工程は、帯状の前記長尺シートに、一定周期の波状の軌跡で伸張状態の脚周り伸縮材を少なくとも1本更に付設して前記伸縮シートを得る工程であり、前記(B)工程における前記波状の軌跡は、前記脚周り伸縮材の付設形状に沿うとともに、少なくとも前記背側部分に、1本以上の前記脚周り伸縮材が配置されるように前記伸縮シートを切断する軌跡である前記[1]に記載のウエストベルトの製造方法。
[3]前記ウエストベルトは、前記ウエスト周り伸縮材及び前記脚周り伸縮材によって収縮された収縮領域と、前記収縮領域以外の非収縮領域とが形成されている前記[2]に記載のウエストベルトの製造方法。
[4]前記ウエストベルトの前記腹側部分には、前記腹側部分を破断可能な破断部が形成されている前記[1]〜[3]のいずれかに記載のウエストベルトの製造方法。
[5]前記ウエストベルトの内面には、前記ウエストベルトの厚さ方向に窪む凹部、及び、前記ウエストベルトの厚さ方向に突出する凸部の少なくともいずれかが形成されている前記[1]〜[4]のいずれかに記載のウエストベルトの製造方法。
[6]前記ウエストベルトには、貫通孔が形成されている前記[1]〜[5]のいずれかに記載のウエストベルトの製造方法。
[7]帯状の長尺シートに、前記長尺シートの長手方向に沿って伸張状態のウエスト周り伸縮材を付設して伸縮シートを得る(A)工程と、前記伸縮シートの短手方向の中央領域を、前記伸縮シートの長手方向に沿って、複数の山部と、隣合う山部を繋ぐ複数の谷部とからなる、全体として連続した軌跡で連続的に切断して、凹部及び凸部が交互に形成された前側シートと、前記前側シートの前記凹部及び前記凸部と相補的な凹部及び凸部が形成された後側シートとを得る(B)工程と、吸収体と、前記吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを有する吸収性本体の長手方向の一方の端部を、前記前側シートの前記凹部に固定し、他方の端部を前記後側シートの前記凸部に固定して吸収性本体固定体を得る(F)工程と、得られた前記吸収性本体固定体の前記前側シートと前記後側シートを、前記波状の軌跡で切断することによって形成された波状の端縁が同じ側に位置するように積層させるとともに、前記前側シートの隣合う前記凸部の間に、前記後側シートの前記凸部が位置するように配置して、一方の端縁が波状の積層体を得る(C)工程と、前記積層体の前記波状の端縁の谷部から前記積層体の他方の端縁までの部分を接合して接合体を得る(D)工程と、得られた前記接合体を、接合された部分で切断して、腹側部分及び背側部分を有するウエストベルトと、長手方向の一方の端部が前記ウエストベルトの前記腹側部分に固定され、他方の端部が前記ウエストベルトの前記背側部分に固定された前記吸収性本体とを有する使い捨ておむつを得る(E)工程と、を備える使い捨ておむつの製造方法。
本発明のウエストベルトの製造方法は、製造工程における廃棄物が生じ難く、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難いことに加えて、股に食い込み難いウエストベルトを製造することができるという効果を奏するものである。
本発明の使い捨ておむつの製造方法は、製造工程における廃棄物が生じ難く、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難いことに加えて、股に食い込み難い使い捨ておむつを製造することができるという効果を奏するものである。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。即ち、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、当業者の通常の知識に基づいて、以下の実施の形態に対し適宜変更、改良等が加えられたものも本発明の範囲に属することが理解されるべきである。
[1]ウエストベルトの製造方法:
本発明のウエストベルトの製造方法は、着用者の体に吸収性本体を固定するためのウエストベルトを製造する方法であり、以下の(A)工程〜(E)工程を備えている。
即ち、帯状の長尺シートに、その長手方向に沿って伸張状態のウエスト周り伸縮材を付設して伸縮シートを得る(A)工程と、伸縮シートの短手方向(幅方向)の中央領域を、伸縮シートの長手方向に沿って一定周期の波状の軌跡(複数の山部と、隣合う山部を繋ぐ複数の谷部とからなる、全体として連続した軌跡)で連続的に切断して、凹部及び凸部が交互に形成された前側シートと、前側シートの凹部及び凸部と相補的な凹部及び凸部が形成された後側シートとを得る(B)工程と、得られた前側シートと後側シートを、波状の軌跡で切断することによって形成された波状の端縁が同じ側に位置するように積層させるとともに、前側シートの隣合う凸部の間に、後側シートの凸部が位置するように配置して、一方の端縁が波状の積層体を得る(C)工程と、積層体の波状の端縁の谷部から積層体の他方の端縁までの部分を接合して接合体を得る(D)工程と、得られた接合体を、接合された部分で切断して、腹側部分及び背側部分を有するウエストベルトを得る(E)工程と、を備える方法である。
このような工程によって、製造工程における廃棄物が生じ難く、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難いことに加えて、股に食い込み難いウエストベルトを製造することができる。
本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトは、上述したように、着用者の体に吸収性本体を固定するためのものである。上記ウエストベルトに吸収性本体を固定することによって、乳幼児用、または介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつとして用いることができる。なお、本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトは、吸収性本体を着用者に固定した後、そのまま用いることもできるし、吸収性本体を固定した後、更に上からパンツ型おむつやテープ型おむつを着用して用いることもできる。
[1−1](A)工程:
(A)工程は、帯状の長尺シートに、この長尺シートの長手方向に沿って伸張状態のウエスト周り伸縮材を付設して伸縮シートを得る工程である。このような工程によって、ウエスト周り伸縮材を、長尺シートの流れ方向(長手方向)に伸張させながら付設すればよいので、ウエスト周り伸縮材の伸張率を自由に設定して付設することが可能であるという利点がある。
更に、(A)工程は、帯状の長尺シートに、一定周期の波状の軌跡で伸張状態の脚周り伸縮材を少なくとも1本更に付設して伸縮シートを得る工程であることが好ましい。このような工程であると、脚周り伸縮材を容易に付設することができるため、ウエストベルトの製造が容易になるという利点がある。また、脚周り伸縮材を、長尺シートの流れ方向(長手方向)に一定周期の波状の軌跡で伸張させながら付設すればよいので、脚周り伸縮材の伸張率を自由に設定して付設することが可能であるという利点がある。なお、一定周期の波状の軌跡とは、後述するように、複数の山部と、隣合う山部を繋ぐ複数の谷部とからなる、全体として連続した軌跡である。
図1は、帯状の長尺シート11に、この長尺シート11の長手方向に沿って伸張状態のウエスト周り伸縮材12を付設することに加えて、上記長尺シート11に、一定周期の波状の軌跡で伸張状態の脚周り伸縮材13を2本更に付設して得られた伸縮シート15を示している例である。
[1−1−1]長尺シート:
長尺シートは、不織布からなるものであることが好ましく、不織布としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布などを用いることができる。具体的には、スパンボンド、SMS、エアースルー不織布等を挙げることができる。これらの中でも、スパンボンドは強度が高いため好適に用いることができる。また、エアースルー不織布は手触り感に優れていることから、帯状体の表面(外側)の素材として用いることが好ましい。
長尺シートの短手方向の長さ(長尺シートの幅)は、着用者が、大人であるか、子供であるか、いわゆる中人と呼ばれる中間的な大きさであるかによって、適宜設定することが可能である。例えば、大人用のウエストベルトの場合、幅300〜700mmであることが好ましく、350〜500mmであることが更に好ましい。
[1−1−2]ウエスト周り伸縮材:
ウエスト周り伸縮材は、長尺シートの長手方向に沿って伸張状態で付設されるものであり、このウエスト周り伸縮材を付設することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。そして、ウエストギャザーにより、おむつ着用時においてウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる。また、おむつのフィット性が良好となり、おむつのずり落ちが防止される。
ウエスト周り伸縮材は、従来の使い捨ておむつで使用されてきた伸縮材と同様のものを好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴム、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
ウエスト周り伸縮材の伸張状態としては、例えば、この伸縮材が天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴムの弾性糸からなる糸ゴムである場合、120〜400%の伸張率であることが好ましく、200〜300%の伸張率であることが更に好ましい。このような範囲の伸張率であると、着用者に対して過度の締め付け力を作用させることなく、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
ウエスト周り伸縮材の付設方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤、ヒートシールなどの熱や超音波等による溶着による方法を挙げることができる。
[1−1−3]脚周り伸縮材:
脚周り伸縮材は、着用者の脚周りに相当する部位に配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、おむつの脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。また、脚周り伸縮材を配置すると、おむつを交換する際に吸収性本体の両側で脚周り伸縮材が収縮するため、股下部近傍が椀状に変形し、凹部が形成される。このため、尿や体液がその凹部に溜まり、尿や体液をこぼすことなく、容易におむつの交換を行うことができる。脚周り伸縮材は、ウエスト周り伸縮材と同様の伸縮材を使用することができる。また、脚周り伸縮材は、ウエスト周り伸縮材と同様の伸張状態で付設することができ、その付設方法もウエスト周り伸縮材と同様の方法を挙げることができる。
[1−2](B)工程:
(B)工程は、伸縮シートの幅方向の中央領域を、伸縮シートの長手方向に沿って一定周期の波状の軌跡で連続的に切断して、凹部及び凸部が交互に形成された前側シートと、この前側シートの凹部及び凸部と相補的な凹部及び凸部が形成された後側シートとを得る工程である。このように、伸縮シートを一定周期の波状の軌跡で切断すると、製造工程中で、パンツ型おむつの製造工程で生じるようなトリム(即ち、廃棄される部分)が生じ難いため、材料(伸縮シート)を無駄にすることなく、ウエストベルトを製造することができるという利点がある。また、切断線が1本なので、伸縮シートを破断する切断刃に圧力を掛けやすく、切断不良が発生し難いという利点がある。
更に、(B)工程における波状の軌跡は、脚周り伸縮材の付設形状に沿うとともに、少なくとも背側部分に、1本以上の脚周り伸縮材が配置されるように伸縮シートを切断する軌跡であることが好ましい。このような軌跡であると、レグギャザーを効率的に形成することができるという利点がある。また、レグギャザーを形成すると、脚周りに伸縮性が付与されるため、おむつのフィット性が向上するという利点がある。
なお、波状の軌跡は、少なくとも背側部分に、1本以上の脚周り伸縮材が配置されるように伸縮シートを切断する軌跡であれば良く、例えば、背側部分にのみ複数本の脚周り伸縮材が配置されるような軌跡や、腹側部分及び背側部分にそれぞれ1本ずつ脚周り伸縮材が配置されるような軌跡などを例示することができる。
[1−2−1]波状の軌跡:
一定周期の波状の軌跡とは、複数の山部と、隣合う山部を繋ぐ複数の谷部とからなる、全体として連続した軌跡である。山部としては、例えば、円弧状、コの字状、V字状、台形、おわん状などを挙げることができる。また、上記形状の軌跡をベースにして、小さな周期の波状の軌跡で切断して、切断線をフリル状にしてもよい。また、谷部としては、直線状、曲線状などを挙げることができる。なお、谷部は直線状であることが好ましく、直線状の谷部であると、谷部に対応する部分を、前側シートと後側シートを接合する際の接合代として好適に使用することができる。
図2は、長尺シート11に、円弧状の山部17と、隣合う山部17を繋ぐ直線状の谷部18とからなる波状の軌跡で伸張状態の脚周り伸縮材13を付設しており、この脚周り伸縮材13の付設形状に沿うとともに、製造されるウエストベルトの背側部分に、2本の脚周り伸縮材13が配置されるように波状の軌跡(山部17と谷部18からなる軌跡)Wで、伸縮シート15の幅方向の中央領域を、伸縮シート15の長手方向に沿って連続的に切断して、凹部及び凸部が交互に形成された前側シート25と、この前側シート25の凹部及び凸部と相補的な凹部及び凸部が形成された後側シート26とを得た状態を示している。
[1−3](C)工程:
(C)工程は、得られた前側シートと後側シートを、波状の軌跡で切断することによって形成された波状の端縁が同じ側に位置するように積層させるとともに、前側シートの隣合う凸部の間に、後側シートの凸部が位置するように配置して、一方の端縁が波状の積層体を得る工程である。従来の技術(製造方法)では、波状の軌跡で切断することは行わず、例えば、帯状の長尺シートの幅方向の中央部分を、直線状の軌跡で二つに切断して、一のシートと他のシートを得ていた。そして、得られた両シートの両端部を揃えて重ねる製造方法が知られているが、この従来の製造方法では、まっすぐな腹帯状のバンド(ウエストベルト)しか形成することができない。
一方、上記(C)工程によると、前側シートと後側シートには異なる形状の切断端縁が形成されるため、前側シートと後側シートの両端部を揃えて重ね合わせると、脚周りに沿った形状を有するウエストベルトを容易に形成することが可能である。
前側シートと後側シートを、上記のように配置する方法としては、例えば、伸縮シートを切断して前側シート及び後側シートを得た後、前側シート及び後側シートのいずれか一方を折り返して他方に重ねてもよいし、前側シート及び後側シートのいずれか一方を、その平面上で180°回転させた後、他方に重ねてもよい。
ここで、「前側シートの隣合う凸部の間に、後側シートの凸部が位置する」とは、前側シートの隣合う凸部のそれぞれの先端部の中間付近に、後側シートの各凸部の先端部が位置することを意味する。
例えば、図3は、波状の端縁21,22が同じ側に位置するように前側シート25を折り返して後側シート26に積層させ、前側シート25の隣合う凸部28の間に、後側シート26の凸部29が位置するように配置して積層体41を得た状態を示している。
後側シートの凸部の底部分と頂上部分の間の距離は、着用者が、大人であるか、子供であるか、いわゆる中人と呼ばれる中間的な大きさであるかによって、適宜設定することが可能である。例えば、大人用のウエストベルトの場合、20〜320mmであることが好ましく、100〜200mmであることが更に好ましい。また、後側シートの凹部は、凹部の頂上部分と底部分の長さ(凹部の深さ)は、20〜320mmが好ましく、100〜200mmであることが更に好ましい。
なお、長尺シートの短手方向の長さ(幅)、後側シートの凸部の高さ、及び、前側シートの凹部の深さの関係は適宜設定することができる。また、必要であれば、前側シートと後側シートにおける接合部の長さ(即ち、前側シートの凸部の、前側シートの短手方向の長さと、後側シートの凹部の、後側シートの短手方向の長さ)に差があってもよく、別言すれば、後述する接合部分は、前側シートと後側シートの直線状の端縁同士を揃えた場合、波状の端縁部分は揃っていなくてもよい。このように、後述する接合部分は、前側シートに比べて、後側シートの方が長くてもよいし、短くてもよい。
[1−4](D)工程:
(D)工程は、積層体の波状の端縁の谷部から積層体の他方の端縁までの部分を接合して接合体を得る工程である。このような工程によって、前側シートと後側シートの接合部分を見分け易くなるため、両シートの流れ方向(長手方向)のズレを管理し易いという利点がある。
前側シートと後側シートを接合する方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤、ヒートシールなどの熱や超音波等による溶着による方法を挙げることができる。
例えば、図4は、直線状の谷部18を長手方向の一の端縁とする帯状の領域(接合部分)31で、前側シート25と後側シート26を接合して接合体33を得た状態を示している。
[1−5](E)工程:
(E)工程は、得られた接合体を、接合された部分で切断して、腹側部分及び背側部分を有するウエストベルトを得る工程である。
図5は、接合体33を、接合された部分(接合部分31)で切断して得られた、腹側部分35及び背側部分36を有するウエストベルト10を示している。
[1−6]収縮領域と非収縮領域:
本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトは、ウエスト周り伸縮材及び脚周り伸縮材によって収縮された収縮領域と、収縮領域以外の非収縮領域とが形成されていることが好ましい。このように非収縮領域を有すると、この非収縮領域に吸収性本体を固定することが可能となる。そして、非収縮領域に吸収性本体を固定することによって、吸収性本体がウエストベルトに安定的に固定される。更に、吸収性本体とウエストベルトの間に隙間が生じ難いため、排泄物の漏れを防止することができるという利点がある。また、吸収性本体に形成されるしわの程度を軽減することができるので、快適に着用することができることに加えて、外観上も好ましい。
従って、非収縮領域は、吸収性本体が固定され得る部分に形成されていることが好ましく、非収縮領域を形成する方法は、伸張状態で付設されたウエスト周り伸縮材及び脚周り伸縮材の一部を、例えば、切断ロールなどによって切断する方法を挙げることができる。
図2は、ウエスト周り伸縮材12及び脚周り伸縮材13の一部を切断することによって、吸収性本体が固定され得る部分に非収縮領域(図2中、「X」で示す部分)を形成した例を示している。
上記非収縮領域の形成は、(A)〜(E)工程のいずれの工程の後に行ってもよい。
[1−7]破断部:
本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトは、その腹側部分に、この腹側部分を破断可能な破断部が形成されていることが好ましい。このように破断部を形成すると、この破断部を破断することによって使い捨ておむつを容易に脱がすことが可能であるため、使い捨ておむつの交換に手間がかからないという利点がある。
破断部としては、例えば、ミシン目、接合部分などを挙げることができる。ここで、接合部分とは、腹側部分を2つ以上の帯状片によって形成する場合に、この帯状片の一部をそれぞれ重ね、この重なった部分を、ヒートシールや超音波シールなどの方法で溶融させて結合させたときの接合部分をいう。
例えば、図3は、前側シート25の、ウエストベルト10の腹側部分35に相当する部分にミシン目(破断部)37が形成されている積層体41を示している。
なお、(D)工程において、前側シートと後側シートを、引き剥がすことが可能な程度の接合力で接合すると、この接合部分を破断部として用いることもできる。
上記破断部の形成は、(B)〜(E)工程のいずれの工程の後に行ってもよい。
[1−8]凹部、凸部:
本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトは、その内面に、ウエストベルトの厚さ方向に窪む凹部、及び、ウエストベルトの厚さ方向に突出する凸部の少なくともいずれかが形成されていることが好ましい。
このような凹部と凸部の少なくともいずれかが形成されていると、着用者の肌とウエストベルトの接触面積が少なくなるため、長時間着用した場合であっても、あせもなどのスキントラブルを防止することができるという利点がある。
凹部の、ウエストベルトの厚さ方向に直交する断面形状は、例えば、円形、楕円形、三角形、四角形、多角形などであってもよい。また、凹部は、溝であってもよい。凹部は、ウエストベルトにエンボス加工を行うことによって形成することができる。そして、凹部が形成されたウエストベルトの製造方法としては、例えば、貫通孔を有していないシート状の一の不織布に、貫通孔を有しているシート状の他の不織布を重ねる方法などを挙げることができる。
凸部の形状は、例えば、半球状、円柱状、立方体状、多角柱状などを挙げることができる。また、例えば、四角柱などの柱状体によって凸部を形状する場合、柱状体は、その長手方向の中心軸がウエストベルトの内面に平行になるように配置されていてもよいし、垂直になるように配置されていてもよい。
凹部及び凸部は、背側部分に形成することが好ましい。ウエストベルトは、腹側部分に比べて、背側部分の方が面積が大きく、スキントラブルの発生を効果的に防止することができるためである。
上記凹部、凸部の形成は、(A)工程の前、または、(A)〜(E)工程のいずれかの工程の後に行ってもよい。
[1−9]貫通孔:
本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されるウエストベルトには、貫通孔が形成されていることが好ましい。貫通孔を形成することによって、ウエストベルトの通気性を向上させることができるという利点がある。即ち、長時間着用した場合であっても、ムレ難く、あせもなどのスキントラブルを防止することができる。
貫通孔の、ウエストベルトの厚さ方向に直交する断面形状は、例えば、円形、楕円形、三角形、四角形、多角形などを挙げることができる。
図6は、製造されるウエストベルトの背側部分に複数の貫通孔が位置するように、長尺シート11に複数の貫通孔39が形成されている状態を示している。また、図7は、背側部分36に複数の貫通孔39が形成されたウエストベルト10を示している。
上記貫通孔の形成は、(A)工程の前、または、(A)〜(E)工程のいずれかの工程の後に行ってもよい。
なお、本発明のウエストベルトの製造方法は、(A)〜(E)工程の各工程を備えていれば、各工程を行う順番に特に制限はない。即ち、上述した順番で各工程を行わなくてもよい。一例を挙げれば、(C)工程において、積層体を得た後、接合体を形成せずに、接合されるべき部分で切断し、その後、腹側部分及び背側部分を接合することによってウエストベルトを製造してもよい。
[2]使い捨ておむつの製造方法:
本発明の使い捨ておむつの製造方法は、以下の(A)工程〜(F)工程の各工程を備えている。
即ち、帯状の長尺シートに、この長尺シートの長手方向に沿って伸張状態のウエスト周り伸縮材を付設して伸縮シートを得る(A)工程と、伸縮シートの短手方向の中央領域を、この伸縮シートの長手方向に沿って一定周期の波状の軌跡(複数の山部と、隣合う山部を繋ぐ複数の谷部とからなる、全体として連続した軌跡)で連続的に切断して、凹部及び凸部が交互に形成された前側シートと、この前側シートの凹部及び凸部と相補的な凹部及び凸部が形成された後側シートとを得る(B)工程と、吸収体と、この吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを有する吸収性本体の長手方向の一方の端部を、前側シートの凹部に固定し、他方の端部を後側シートの凸部に固定して吸収性本体固定体を得る(F)工程と、を備えている。
更に、得られた吸収性本体固定体の前側シートと後側シートを、波状の軌跡で切断することによって形成された波状の端縁が同じ側に位置するように積層させるとともに、前側シートの隣合う凸部の間に、後側シートの凸部が位置するように配置して、一方の端縁が波状の積層体を得る(C)工程と、積層体の波状の端縁の谷部から積層体の他方の端縁までの部分を接合して接合体を得る(D)工程と、得られた接合体を、接合された部分で切断して、腹側部分及び背側部分を有するウエストベルトと、長手方向の一方の端部がウエストベルトの腹側部分に固定され、他方の端部がウエストベルトの背側部分に固定された吸収性本体とを有する使い捨ておむつを得る(E)工程と、を備えている。
このような工程によって、製造工程における廃棄物が生じ難く、交換が容易であり、排泄物の漏れが生じ難く、吸収性本体が、横方向にズレ難いことに加えて、股に食い込み難い使い捨ておむつを製造することができる。
図8は、本発明の使い捨ておむつの製造方法の一の実施形態によって製造された使い捨ておむつ100を示す正面図である。図8に示す使い捨ておむつ100は、腹側部分35及び背側部分36を有するウエストベルト10と、このウエストベルト10に、長手方向の両端部が固定された吸収性本体42と、を備えている。ウエストベルト10は、腹側部分35及び背側部分36が接合部分31によって接合されている。ウエストベルト10のウエスト周り開口部44付近には、ウエスト周り伸縮材12が付設され、脚周り開口部45のうち背側部分36には、脚周り伸縮材13が付設されている。そして、腹側部分35には、ウエスト周り開口部44から脚周り開口部45に亘って、腹側部分35を破断可能なミシン目(破断部)37が形成されている。
[2−1](A)工程〜(E)工程:
本発明の使い捨ておむつの製造方法の(A)工程、(B)工程、(C)工程、(D)工程、及び(E)工程は、それぞれ、本発明のウエストベルトの製造方法の(A)工程、(B)工程、(C)工程、(D)工程、及び(E)工程と同様の工程を採用することができる。
[2−2](F)工程:
(F)工程は、吸収体と、この吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを有する吸収性本体の長手方向の一方の端部を、前側シートの凹部に固定し、他方の端部を後側シートの凸部に固定して吸収性本体固定体を得る工程である。
(F)工程において、吸収性本体は、前側シートの凹部及び後側シートの凸部の少なくともいずれか一方に完全に固定、即ち、着脱不能に固定してもよいし、両方に完全に固定してもよい。また、着脱可能に固定してもよい。なお、凹部及び凸部のいずれか一方を完全に固定する場合には、他方は着脱可能に固定する。また、前側シートの凹部及び後側シートの凸部の少なくともいずれか一方を完全に固定する場合、吸収性本体は、後側シートの凸部に完全に固定されていることが好ましい。後側シートの凸部に完全に固定した場合には、吸収性本体の固定効果が高いという利点がある。
吸収性本体を、凹部及び凸部の両方に着脱可能に固定した場合、吸収性本体のみを交換することができる。そのため、おむつの交換に際して廃棄量が少なく、着用者は、吸収性本体を購入すれば良いため、おむつにかける費用を少なくすることができるという利点がある。
なお、吸収性本体を背側部分に固定する際には、吸収性本体がウエストベルトの内側に位置するように固定する必要があるが、腹側部分に固定する際には、吸収性本体は、ウエストベルトの内側に位置するように固定してもよいし、外側に位置するように固定してもよい。吸収性本体を、腹側部分の内側に位置するように固定すると、吸収性本体が何かに引っかかった際に容易に外れてしまうことを防止することができる。一方、腹側部分の外側に位置するように固定すると、吸収性本体の交換が容易になるという利点がある。
図9は、吸収性本体42の長手方向の一方の端部42aを、前側シート25の凹部47に着脱可能に固定し、他方の端部42bを後側シート26の凸部29に着脱可能に固定して吸収性本体固定体50を得た状態を示す例であり、一方の端部42aは、前側シート25の外面に固定し、他方の端部42bは、後側シート26の内面に固定している。
なお、吸収性本体は、凹部及び凸部に固定される際に、これらの非収縮領域に固定されることが好ましい。吸収性本体を非収縮領域に固定すると、ウエストベルトに安定的に固定されるという利点がある。また、吸収性本体とウエストベルトの間に隙間が生じ難いため、上記隙間から排泄物が漏れることを防止することができるという利点がある。
[2−2−1]吸収体:
吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。
吸収体を構成する吸収性材料としては、従来の使い捨ておむつに通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。
これらの吸収性材料は、通常、単層ないしは複層のマット状として用いられる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合されていてもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置されていてもよい。
吸収体は、トップシートとバックシートの間の少なくとも一部に介装されることが好ましい。通常、吸収体は、トップシートとバックシートの間に挟み込まれ、その周縁部が封着されることによって、トップシートとバックシートとの間に介装される。従って、吸収体の周縁部にはトップシートとバックシートの間に吸収体が介装されていないフラップ部が形成されることになる。吸収体は、トップシートとバックシートの間の少なくとも一部に介装される。より具体的には、吸収体は、少なくとも吸収性本体の長手方向の中央部分(股下部分)に介装されるものである。なお、吸収体は、吸収性本体の長手方向の両端部に亘って配置されていてもよい。
吸収体は、その全体が親水性シートによって包み込まれていることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつにおいて使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。
なお、吸収体には、その表面側に(例えば、吸収体とトップシートとの間に)、尿や体液等の液体を拡散させるためのシート(セカンドシート)を付帯的に配置してもよい。このセカンドシートを付設すると、着用者の姿勢等に起因して、トップシート裏面側の空間が十分に形成されないような場合でも、尿や体液等の吸収速度が低下し難く、吸収速度の低下による尿や体液等の漏れを防止することが可能となる。
セカンドシートを構成する材料としては、親水性で液透過性の材料、例えば、織布、不織布、多孔性プラスチック、フラッフパルプ等を挙げることができる。これらの構成素材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、パルプ、或いはこれらの複合繊維等を挙げることができる。パルプとしては、カーリーセルロースファイバー等のけん縮繊維を好適に用いることができる。
[2−2−2]トップシート:
トップシートは、吸収体の表面(着用時における着用者側の面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、吸収体に着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。通常、少なくとも吸収体の表面近傍については、着用者の尿や体液を透過させ得る液透過性の材料によって構成される。少なくとも一部が液透過性材料により構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性材料で構成されている必要はない。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。これらの中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。不織布の種類についても特に制限はなく、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
[2−2−3]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面(着用時における着用者の着衣側の面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止するため、液不透過性材料によって構成される。
その配置方法については特に制限はなく、トップシートと一致するように、バックシートを配置する構成を採用することができる。但し、必ずしもこのような構成を採用する必要はなく、吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分に液不透過性材料からなるバックシートを配置してもよい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができる。これらの中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、使い捨ておむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
[2−2−4]立体ギャザー:
吸収性本体には、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するため、立体ギャザーを備えることもできる。立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、使い捨ておむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつに使用される構成を採用することができる。例えば、撥水性のシート材の一部に立体ギャザー用の伸縮材を配置し、その立体ギャザー伸縮材によってシート材にギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。
なお、立体ギャザーは、トップシートやバックシートとは全く別個のシート材により形成してもよいが、トップシート等を折り返すことにより形成してもよい。
この立体ギャザーは、股下部からの漏れを防止するため、少なくとも吸収性本体の長手方向の中央部分(股下部分)に形成されていればよいが、吸収性本体の長手方向の両端部に亘って形成されていてもよい。なお、立体ギャザーは、少なくとも一対形成する必要があるが、二対以上形成してもよい。
立体ギャザーは、使い捨ておむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザーであってもよいし、使い捨ておむつの外側に向かって傾倒する外倒しギャザーであってもよい。また、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(いわゆる、C折りギャザーやZ折りギャザー等)とすることもできる。
[2−2−5]レグギャザー:
吸収性本体は、その立体ギャザーの両側縁に、レグギャザーを備えることもできる。レグギャザーは、立体ギャザーと同様に排泄物の漏れを防止するためのものである。レグギャザーは、着用者の脚周りに、吸収性本体に沿って固定されることで、吸収性本体の横ズレを防止して、排泄物の漏れを有効に防止することができる。レグギャザーは、立体ギャザーの両側縁で、吸収体の外側に配置されることが好ましい。
レグギャザーは、サイドシートとバックシートの間に伸縮弾性材(レグギャザー用伸縮材)を伸張状態で配置し、上記伸縮弾性材が縮む力を利用して、シート材(吸収性本体)に形成されるギャザーである。このギャザーは、着用時には、最も縮んだ状態に比べて、伸びた状態にある。そのため、伸縮弾性材の縮む力が着用者の脚周りにかかり、着用者の脚周りを締め、吸収性本体を固定することができる。更に、レグギャザーが部分的に伸縮することによって、脚の運動(動き)に伴って発生する、吸収性本体の脚周りの寸法変化を吸収するため、レグギャザーは、吸収性本体を安定して固定するように有効に作用する。
図10は、立体ギャザー52の両側縁であって、吸収体54の外側にレグギャザー用伸縮材55を伸張状態で配置している例であり、図11は、レグギャザー用伸縮材55によってレグギャザー56が形成される例である。なお、図11は、図10のA−A’断面を示している。
吸収性本体は、以下のように製造することができる。まず、バックシートの材料となる長尺のシート材(バックシート材)の表面側の幅方向中央部に、親水性シートに包まれた吸収体を配置する。次に、吸収体の上に、この吸収体より広幅であって、バックシート材より狭幅である、トップシートの材料となる長尺のシート材(トップシート材)を積層して、長尺積層体を得る。
次に、立体ギャザーを製造する。まず、立体ギャザー用のシート材の一方の端部より内側に立体ギャザー用伸縮材を配置する。次に、この立体ギャザー用伸縮材を挟み込む形で上記シート材の端部を折り返して貼り合わせる。次に、上記シート材の他方の端部側を、上記長尺積層体の両端部に貼り合わせて立体ギャザーを得る。なお、貼り合わせる際には、レグギャザー用伸縮材を伸張状態で、トップシート材の両側縁であり、バックシート材上に配置した後、バックシート材と立体ギャザーの固定端側のシート間に挟んで固定する。立体ギャザー用伸縮材、レグギャザー用伸縮材の固定や、立体ギャザーと長尺積層体との貼り合せには、ホットメルト接着剤を好適に用いることができる。
次に、長尺積層体のうち、吸収性本体の長手方向の両端部に相当する部位であって、バックシート側の面に、ウエストバンドに吸収性本体を固定するためのフック材を付設する。次に、フック材を付設した長尺積層体を、所定の位置で、その長さ方向に垂直に切断して吸収性本体を得る。なお、吸収性本体については上記製造方法以外の方法で得られたものであってもよい。
図11は、バックシート61上に吸収体54を配置した後、吸収体54の上に、この吸収体54より広幅であって、バックシート61より狭幅であるトップシート62が積層されており、その両端部に、立体ギャザー用伸縮材63が配置された立体ギャザー52を備えている吸収性本体42を示している。
なお、本発明の使い捨ておむつの製造方法は、(A)〜(F)工程の各工程を備えていれば、各工程を行う順番に特に制限はない。即ち、上述した順番で各工程を行わなくてもよい。一例を挙げれば、(A)工程から(E)工程までを順番に行ってウエストベルトを製造した後に、このウエストベルトに吸収性本体を固定することによって使い捨ておむつを製造してもよい。
本発明のウエストベルトの製造方法は、乳幼児用、または介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつのウエストベルトを製造する方法として好適である。また、本発明の使い捨ておむつの製造方法は、乳幼児用、または介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつの製造方法として好適である。
本発明のウエストベルトの製造方法の一実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法の一実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法の一実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法の一実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されたウエストベルトの一実施形態を示す正面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法の別の実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明のウエストベルトの製造方法によって製造されたウエストベルトの別の実施形態を示す正面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法によって製造された使い捨ておむつの一実施形態を示す正面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法の一実施形態の一工程を示す平面図である。 本発明の使い捨ておむつの製造方法に用いられる吸収性本体の一実施形態を示す平面図である。 図10のA−A’断面を示す断面図である。
符号の説明
11:長尺シート、12:ウエスト周り伸縮材、13:脚周り伸縮材、15:伸縮シート、17:山部、18:谷部、21,22:波状の端縁、25:前側シート、26:後側シート、28,29:凸部、31:長方形状の領域(接合部分)、33:接合体、35:腹側部分、36:背側部分、37:ミシン目、39:貫通孔、41:積層体、42:吸収性本体、42a:一方の端部、42b:他方の端部、44:ウエスト周り開口部、45:脚周り開口部、47:凹部、50:吸収性本体固定体、52:立体ギャザー、54:吸収体、55:レグギャザー用伸縮材、56:レグギャザー、61:バックシート、62:トップシート、63:立体ギャザー用伸縮材、100:使い捨ておむつ、W:波状の軌跡、X:非収縮領域。

Claims (7)

  1. 着用者の体に吸収性本体を固定するためのウエストベルトの製造方法であって、
    帯状の長尺シートに、その長手方向に沿って伸張状態のウエスト周り伸縮材を付設して伸縮シートを得る(A)工程と、
    前記伸縮シートの短手方向の中央領域を、前記伸縮シートの長手方向に沿って、複数の山部と、隣合う山部を繋ぐ複数の谷部とからなる、全体として連続した軌跡で連続的に切断して、凹部及び凸部が交互に形成された前側シートと、前記前側シートの前記凹部及び前記凸部と相補的な凹部及び凸部が形成された後側シートとを得る(B)工程と、
    得られた前記前側シートと前記後側シートを、前記波状の軌跡で切断することによって形成された波状の端縁が同じ側に位置するように積層させるとともに、前記前側シートの隣合う前記凸部の間に、前記後側シートの前記凸部が位置するように配置して、一方の端縁が波状の積層体を得る(C)工程と、
    前記積層体の前記波状の端縁の谷部から前記積層体の他方の端縁までの部分を接合して接合体を得る(D)工程と、
    得られた前記接合体を、接合された部分で切断して、腹側部分及び背側部分を有するウエストベルトを得る(E)工程と、を備えるウエストベルトの製造方法。
  2. 前記(A)工程は、帯状の前記長尺シートに、一定周期の波状の軌跡で伸張状態の脚周り伸縮材を少なくとも1本更に付設して前記伸縮シートを得る工程であり、
    前記(B)工程における前記波状の軌跡は、前記脚周り伸縮材の付設形状に沿うとともに、少なくとも前記背側部分に、1本以上の前記脚周り伸縮材が配置されるように前記伸縮シートを切断する軌跡である請求項1に記載のウエストベルトの製造方法。
  3. 前記ウエストベルトは、前記ウエスト周り伸縮材及び前記脚周り伸縮材によって収縮された収縮領域と、前記収縮領域以外の非収縮領域とが形成されている請求項2に記載のウエストベルトの製造方法。
  4. 前記ウエストベルトの前記腹側部分には、前記腹側部分を破断可能な破断部が形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のウエストベルトの製造方法。
  5. 前記ウエストベルトの内面には、前記ウエストベルトの厚さ方向に窪む凹部、及び、前記ウエストベルトの厚さ方向に突出する凸部の少なくともいずれかが形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載のウエストベルトの製造方法。
  6. 前記ウエストベルトには、貫通孔が形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のウエストベルトの製造方法。
  7. 帯状の長尺シートに、前記長尺シートの長手方向に沿って伸張状態のウエスト周り伸縮材を付設して伸縮シートを得る(A)工程と、
    前記伸縮シートの短手方向の中央領域を、前記伸縮シートの長手方向に沿って、複数の山部と、隣合う山部を繋ぐ複数の谷部とからなる、全体として連続した軌跡で連続的に切断して、凹部及び凸部が交互に形成された前側シートと、前記前側シートの前記凹部及び前記凸部と相補的な凹部及び凸部が形成された後側シートとを得る(B)工程と、
    吸収体と、前記吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを有する吸収性本体の長手方向の一方の端部を、前記前側シートの前記凹部に固定し、他方の端部を前記後側シートの前記凸部に固定して吸収性本体固定体を得る(F)工程と、
    得られた前記吸収性本体固定体の前記前側シートと前記後側シートを、前記波状の軌跡で切断することによって形成された波状の端縁が同じ側に位置するように積層させるとともに、前記前側シートの隣合う前記凸部の間に、前記後側シートの前記凸部が位置するように配置して、一方の端縁が波状の積層体を得る(C)工程と、
    前記積層体の前記波状の端縁の谷部から前記積層体の他方の端縁までの部分を接合して接合体を得る(D)工程と、
    得られた前記接合体を、接合された部分で切断して、腹側部分及び背側部分を有するウエストベルトと、長手方向の一方の端部が前記ウエストベルトの前記腹側部分に固定され、他方の端部が前記ウエストベルトの前記背側部分に固定された前記吸収性本体とを有する使い捨ておむつを得る(E)工程と、を備える使い捨ておむつの製造方法。
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