JP5097570B2 - 使い捨ておむつの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、複数のシートの積層部分を有し、左右一対の脚周り開口部が形成されるとともに、前記脚周り開口部に沿って、前記複数のシートの層間に脚周り伸縮材が固定された使い捨ておむつの製造方法に関するものである。
近年、乳幼児用、或いは高齢者・障害者用のおむつとして、液透過性シート、液不透過性シート又は撥水性シート等の複数のシートを構成材料とし、左右一対の脚周り開口部が形成された使い捨ておむつが汎用されている。
前記のような使い捨ておむつにおいては、着用者の脚周りに対するフィット性を向上させ、横漏れを防止することを目的として、左右の脚周り開口部に沿って、脚周り伸縮材が付設されている。そして、この脚周り伸縮材は、おむつを構成する複数のシートの層間に挟み込まれ、接着剤によって伸張状態で固定されることが一般的である。
しかしながら、おむつを構成するシートに接着剤を塗布すると、塗布部分が硬化し、柔軟性を失う場合がある。このような状態では、却って脚周りのフィット性を失い、横漏れを誘発することにもなりかねない。そこで、脚周り伸縮材を接着する際の接着剤の塗布方法や塗布パターンを工夫した使い捨て吸収性物品が提案されている。
例えば、積層された2枚のシート間にレッグ用弾性部材が配置され、左右のレッグ用開口部周縁領域で挟まれた左右方向全域に、前記レッグ用弾性部材を接着するための接着剤塗布領域が形成され、前記接着剤塗布領域は複数のスパイラル状塗布部からなる使い捨て吸収性物品が提案されている(特許文献1参照)。
また、脚周り弾性部材を多数の螺旋状又はジグザグ状粘着剤群により、複数のシートの間に接合した使い捨て着用物品が提案されている(特許文献2参照)。
更に、脚周り弾性部材の周方向全体に接着剤を塗布することにより、前記脚周り弾性部材を固定する複数のシートには接着剤を塗布しない吸収性物品が提案されている(特許文献3参照)。
特開2006−130042号公報 特開平3−195558号公報 特開2007−151597号公報
しかしながら、特許文献1に記載の使い捨て吸収性物品は、左右の脚周り開口部で挟まれた左右方向全域に接着剤を塗布するため、おむつの柔軟性の面で未だ不十分なものであった。
また、特許文献2に記載の使い捨て着用物品及び特許文献3に記載の吸収性物品は、おむつの柔軟性はある程度確保できるものの、弾性材の固定力が不十分なために、実際に着用すると弾性材がはずれて収縮力が作用しない状態(「ゴム抜け」と称されることがある。)となる場合があった。このような場合、着用者の脚周りに対するフィット性が低下し易く、着用者の動作に伴うおむつの変形や位置ずれにも追従し難い。従って、排泄物の横漏れを有効に防止するという観点からは十分に満足できるものではなく、未だ解決すべき課題を残すものであった。
本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、柔軟性に富み、ゴム抜けが発生し難く、脚周りのフィット性にも優れる使い捨ておむつを製造し得る使い捨ておむつの製造方法を提供するものである。
本発明者らは、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、おむつの構成材料であるシートに、脚周り伸縮材を固定する接着剤を塗布する塗布領域を形成するに際し、シートの左脚周り開口部形成部及び右脚周り開口部形成部の各々について、塗布領域を少なくとも3つの領域に区分し、かつ、それらの領域を所定の面積の範囲内とすることによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させるに至った。具体的には、本発明により、以下の使い捨ておむつが提供される。
[1] 複数のシートの積層部分を有し、左右一対の脚周り開口部が形成されるとともに、前記脚周り開口部に沿って、前記複数のシートの層間に脚周り伸縮材が固定された使い捨ておむつの製造方法であって、一のシートの左脚周り開口部形成部及び右脚周り開口部形成部の各々の外周に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記接着剤が塗布された塗布領域に、前記左脚周り開口部形成部及び前記右脚周り開口部形成部の各々に沿うように、2系統の脚周り伸縮材を伸張状態で配置する伸縮材配置工程と、前記一のシートの前記脚周り伸縮材が配置された表面に対し、他のシートを貼り合わせてシート積層体とする貼り合わせ工程と、を備え、前記接着剤塗布工程は、前記一のシートの前記左脚周り開口部形成部及び前記右脚周り開口部形成部の各々に対応して、その幅方向に連続的に隣接するように配置された少なくとも3つの帯状のブロック状領域に区分し前記塗布領域を形成するとともに、前記ブロック状領域の各々が5〜150cmの面積を有するように前記接着剤を塗布するものである使い捨ておむつの製造方法。
[2] 複数のシートの積層部分を有し、左右一対の脚周り開口部が形成されるとともに、前記脚周り開口部に沿って、前記複数のシートの層間に脚周り伸縮材が固定された使い捨ておむつの製造方法であって、一のシートの左脚周り開口部形成部及び右脚周り開口部形成部の各々の外周に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記接着剤が塗布された塗布領域に、前記左脚周り開口部形成部及び前記右脚周り開口部形成部の各々に沿うように、2系統の脚周り伸縮材を伸張状態で配置する伸縮材配置工程と、前記一のシートの前記脚周り伸縮材が配置された表面に対し、他のシートを貼り合わせてシート積層体とする貼り合わせ工程と、を備え、前記接着剤塗布工程は、前記一のシートの前記左脚周り開口部形成部及び前記右脚周り開口部形成部の各々に対応して、その幅方向に連続的に隣接するように配置された少なくとも3つの帯状のブロック状領域に区分し前記塗布領域を形成するとともに、前記ブロック状領域の各々が前記脚周り伸縮材との当接面積に対して5〜40倍の面積を有するように前記接着剤を塗布するものである使い捨ておむつの製造方法。
[3] 前記伸縮材配置工程が、一方の脚周り開口部形成部の外周、おむつ股下中央部となる部分、他方の脚周り開口部形成部の外周を順次通過するように、前記2系統の脚周り伸縮材を連続的に配置するものであり、前記貼り合わせ工程の後に、前記シート積層体のおむつ股下中央部となる部分で、前記2系統の脚周り伸縮材を切断する伸縮材切断工程を更に備え、前記接着剤塗布工程は、前記ブロック状領域のうち、前記脚周り伸縮材の切断部に最も近い位置に形成される中央ブロック状領域の単位面積当たりの塗布量が、全てのブロック状領域の中で最大となるように前記接着剤を塗布するものである前記[1]又は[2]に記載の使い捨ておむつの製造方法。
本発明の使い捨ておむつの製造方法は、柔軟性に富み、ゴム抜けが発生し難く、脚周りのフィット性にも優れた使い捨ておむつを製造することができる。従って、本発明の製造方法によれば、着用者の動作に伴うおむつの変形や位置ずれにも良好に追従し、排泄物の横漏れを有効に防止し得る使い捨ておむつを提供することができる。
以下、本発明の製造方法を実施するための最良の形態について、2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつを製造する場合の例で具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える製造方法を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
なお、作図の都合上、図1C〜図1Eにおいては、一のシートに貼り合わせた他のシートを捨象した形で作図を行った。また、図5については、ウエスト周り伸縮材及び腹周り伸縮材を、図6については脚周り伸縮材、ウエスト周り伸縮材及び腹周り伸縮材を捨象した形で作図を行った。
[1]本発明の製造方法の特徴的構成:
本発明の製造方法は、複数のシートの積層部分を有し、左右一対の脚周り開口部が形成されるとともに、前記脚周り開口部に沿って、前記複数のシートの層間に脚周り伸縮材が固定された使い捨ておむつの製造方法である。
より具体的には、一のシートの左脚周り開口部形成部及び右脚周り開口部形成部の各々の外周に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、前記接着剤が塗布された塗布領域に、前記左脚周り開口部形成部及び前記右脚周り開口部形成部の各々に沿うように、2系統の脚周り伸縮材を伸張状態で配置する伸縮材配置工程と、前記一のシートの前記脚周り伸縮材が配置された表面に対し、他のシートを貼り合わせてシート積層体とする貼り合わせ工程と、を備えるものである。
そして、前記接着剤塗布工程は、前記一のシートの前記左脚周り開口部形成部及び前記右脚周り開口部形成部の各々に対応して、その幅方向に連続的に隣接するように配置された少なくとも3つのブロック状領域に区分し前記塗布領域を形成するとともに、前記ブロック状領域の各々が5〜150cmの面積を有するように前記接着剤を塗布する点に特徴がある(この方法を「第1の方法」と記す場合がある。)。
[1−1]接着剤塗布工程:
接着剤塗布工程は、複数のシートのうちの一のシートに接着剤を塗布する工程である。具体的には、図1Aに示すように、一のシートS1の左脚周り開口部形成部P1及び右脚周り開口部形成部P2の各々の外周に接着剤を塗布する。これにより、一のシートに接着剤が塗布された塗布領域54が形成される。
脚周り伸縮材を挟み込み固定する複数のシートとしては、2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつの場合であれば、外装部材を構成するインナーシートとアウターシートの組み合わせを挙げることができる。また、テープ型使い捨ておむつの場合であれば、トップシート(サイドシート)とバックシートとの組み合わせを挙げることができる。
これらのシートは連続製造に対応させるため、長尺のシート材を用いてもよい。図1Aに示す例では、一のシートS1として、後に外装部材のアウターシートとなる長尺アウターシート60bを用いている。
接着剤は、一のシートの左脚周り開口部形成部及び右脚周り開口部形成部の各々の外周に塗布する。接着剤としては、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いることが好ましい。
「脚周り開口部形成部」とは、当該シートにおいて、後の工程で切除され、脚周り開口部となる部分を意味する。図1Aに示す例の場合、一のシートS1の二点鎖線で区画された略楕円形状の部分が該当する(脚周り開口部形成部P1,P2)。
「外周に塗布する」とは、脚周り開口部形成部の外側を概ね包囲するように接着剤が塗布されていれば足りる趣旨である。従って、脚周り開口部形成部の外縁に接するように接着剤が塗布されていることまでは要しない。また、図1Aに示すように、脚周り開口部形成部の外周に接着剤が塗布されている限り、脚周り開口部形成部P1,P2の一部に接着剤を塗布していても本発明の範囲に含まれる。
また、接着剤塗布工程においては、図1Aに示すように、一のシートS1の左脚周り開口部形成部P1及び右脚周り開口部形成部P2の各々に対応して、少なくとも3つのブロック状領域50に区分し、かつ、ブロック状領域50が連続的に配置されるように塗布領域54を形成する。
こうすることにより、脚周り伸縮材との当接面積に応じた適切な塗布量で接着剤を塗布することが可能となり、接着剤の塗布によるおむつの硬化を抑制することができる。従って、柔軟性に富み、脚周りのフィット性に優れた使い捨ておむつを製造することが可能となる。また、塗布の部位によって、塗布量を調整できるので、ゴム抜けが発生し易い部分に対応するブロック状領域の塗布量を増やせば、ゴム抜けが発生し難い使い捨ておむつを製造することができる。
図1Aは、左脚周り開口部形成部P1に対応して10個のブロック状領域50を、右脚周り開口部形成部P2に対応して10個のブロック状領域50を形成し、これらのブロック状領域50を連続的に配置することによって塗布領域54を形成した例を示す図面である。
なお、「ブロック状領域」とは、一定の面積を有する面状領域を意味する。この「面状領域」には、シム塗工等によって形成される面状領域の他、ファイバー塗工(カーテン塗工)等により形成される網目状領域も含むものとする。但し、ビード塗工により接着剤を線状に塗布した場合に形成される線状領域は含まない。接着領域を複数のブロック状領域とすることで、接着剤を螺旋状やジグザグ状等の線状に塗布した場合、或いは、伸縮材の周方向全体に塗布した場合と比較して、脚周り伸縮材を確実に固定することができる。これにより、脚周り伸縮材のゴム抜けが発生し難くなり、脚周りのフィット性も良好な使い捨ておむつを製造することが可能となる。ブロック状領域の形状は特に限定されないが、塗布の容易さから、矩形状(帯状)、正方形状等の形状が好ましい。
本発明においては、各脚周り開口部に対応して「少なくとも3つ」のブロック状領域を形成する。即ち、各脚周り開口部に対応して最低限3つのブロック状領域を形成すればよく、4又はそれ以上のブロック状領域を形成してもよい。塗布領域を少数のブロック状領域に区分して形成すると、接着剤の塗布パターンが簡素となるため、作業性が向上し、工程時間も短縮することができる。一方、塗布領域を多数のブロック状領域に区分して形成すると、脚周り伸縮材と当接する部分の近傍のみに接着剤を塗布することが可能となり、接着剤を塗布する領域の面積を減少させることができる。従って、より柔軟性に富み、脚周りのフィット性に更に優れた使い捨ておむつを製造することが可能となる。
図2は、左脚周り開口部形成部P1に対応して3個、右脚周り開口部形成部P2に対応して3個のブロック状領域50に区分し、かつ、ブロック状領域50が連続的に配置されるように塗布領域54を形成した例、図3は、左脚周り開口部形成部P1に対応して17個、右脚周り開口部形成部P2に対応して17個のブロック状領域50に区分し、かつ、ブロック状領域50が連続的に配置されるように塗布領域54を形成した例を示す図面である。
更に、接着剤塗布工程においては、図1Aに示すように、ブロック状領域50の各々が5〜150cmの面積を有するように接着剤を塗布する。
ブロック状領域の面積を5cm以上とすることにより、脚周り伸縮材を確実に固定することができる。一方、面積を150cm以下とすることにより、おむつに占める接着剤塗布領域の面積を小さくすることができる。従って、シート本来の柔軟性(風合い)をより広い範囲で維持することができ、柔軟性に富む使い捨ておむつを構成することが可能となる。これらの効果をより確実に得るためには、ブロック状領域の面積を5〜100cmの範囲とすることが好ましく、5〜50cmの範囲とすることが更に好ましい。
本発明の製造方法においては、ブロック状領域の各々が5〜150cmの面積を有するように接着剤を塗布することに代えて、ブロック状領域の各々が脚周り伸縮材との当接面積に対して5〜40倍の面積を有するように接着剤を塗布する方法を採ってもよい(この方法を「第2の方法」と記す場合がある。)。
ブロック状領域の面積を脚周り伸縮材との当接面積に対し、5倍以上とすることにより、脚周り伸縮材を確実に固定することができる。一方、面積を40倍以下とすることにより、おむつに占める接着剤塗布領域の面積を小さくすることができる。従って、シート本来の柔軟性(風合い)をより広い範囲で維持することができ、柔軟性に富む使い捨ておむつを構成することが可能となる。これらの効果をより確実に得るためには、塗布領域の面積を脚周り伸縮材との当接面積に対し、5〜30倍の範囲とすることが好ましく、5〜20倍の範囲とすることが更に好ましい。
ところで、使い捨ておむつを連続的に製造する場合、図1Bに示すように、一のシートS1における脚周り開口部形成部P1,P2に沿って接着剤を塗布した後(この際、おむつの股下中央部56には接着剤は全く塗布されていないか、又はブロック状領域に比べて少量の接着剤が塗布されている。)、一方の脚周り開口部形成部P2の外周、股下中央部56、他方の脚周り開口部形成部P1の外周を順次通過するように、脚周り伸縮材として長尺伸縮材Er1,Er2を連続的に配置し、他のシートを貼り合わせた後に、図1Cに示すように、股下中央部56で、長尺伸縮材Er1,Er2を切断する方法を採る場合がある。
連続製造のためには、長尺の脚周り伸縮材を連続的に配置することが有効であるものの、後に吸収体が配置されるおむつ股下部に脚周り伸縮材を配置しても、脚周りのフィット性に寄与せず、却って吸収体に攣れが発生する場合がある。従って、一旦配置した脚周り伸縮材を事後的に切断する。こうすることにより、伸張状態で配置された脚周り伸縮材のうちシートに対して非接着の部分が収縮して非伸張状態に戻る(「スナップバック」と称される。)。従って、おむつの股下部においては、脚周り伸縮材の収縮力を作用させないようにすることができる。
前記のようなスナップバックを行う場合、接着剤塗布工程は、図1B及び図1Cに示すように、ブロック状領域50のうち、長尺伸縮材Er1,Er2の切断部に最も近い位置に形成される中央ブロック状領域50aの単位面積当たりの塗布量が、全てのブロック状領域50の中で最大となるように接着剤を塗布することが好ましい。
前記の方法によれば、伸張状態で配置された脚周り伸縮材を切断しても、切断により形成される脚周り伸縮材の端部側を確実に固定することができ、ゴム抜けを有効に防止することができる。前記の方法は、第1の方法、第2の方法のいずれの方法にも有効である。
この際、中央ブロック状領域における接着剤塗布量を5〜25g/m、他のブロック状領域における接着剤塗布量を3〜20g/mとすることが好ましく、中央ブロック状領域における接着剤塗布量を5〜20g/m、他のブロック状領域における接着剤塗布量を3〜15g/mとすることが更に好ましい。
中央ブロック状領域における接着剤塗布量を5g/m以上とすることにより、脚周り伸縮材を切断端部側において確実に固定し、ゴム抜けを防止することができる。一方、中央ブロック状領域における接着剤塗布量を25g/m以下とすることにより、接着剤塗布によるシートの硬化を抑制し、シートの柔軟性(風合い)を損ねないという効果を得ることができる。
また、他のブロック状領域における接着剤塗布量を3g/m以上とすることにより、脚周り伸縮材を確実に固定し、脚周り伸縮材を確実に固定し、ゴム抜けを防止することができる。一方、他のブロック状領域における接着剤塗布量を20g/m以下とすることにより、シートの柔軟性(風合い)を損ねないという効果を得ることができる。
なお、前記の説明においては、一のシートに着目して説明してきたが、一のシートと貼り合わせる他のシートについても前記構成を適用することが好ましい。即ち、一のシートと貼り合わせる他のシートについて一のシートと同様の塗布パターンで接着剤を塗布することも本発明の範囲内に含まれる。但し、この場合の「単位面積当たりの接着剤塗布量」は、一のシートの特定部分における単位面積当たりの塗布量と、これに貼り合わせる他のシートの対応部分における単位面積当たりの塗布量との合計量を意味するものとする。この塗布量が前記範囲内となるように塗布することが好ましい。
なお、本発明において、脚周り伸縮材として糸ゴムを使用する場合のブロック状領域との「当接面積」は、塗布領域に配置される糸ゴムの表面積の1/2が塗布領域と当接するものとして算出する。この場合の「表面積」は、糸ゴムの外径D、円周率π及び当該ブロック状領域に配置される糸ゴムの長さL1の積として算出する。また、脚周り伸縮材として平ゴムを使用する場合のブロック状領域との「当接面積」は、平ゴムの幅Wと当該ブロック状領域に配置される平ゴムの長さL2との積を「当接面積」として算出する。
[1−2]伸縮材配置工程:
本発明の製造方法は、例えば図1Bに示すような、接着剤が塗布された塗布領域54に、左脚周り開口部形成部P1及び右脚周り開口部形成部P2の各々に沿うように、2系統の脚周り伸縮材(図1Bの例では、長尺伸縮材Er1、Er2)を伸張状態で配置する伸縮材配置工程を備える。
脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。
使い捨ておむつは生産効率の観点から連続的に製造されることが多い。この場合、図1Bに示すように、脚周り伸縮材として長尺伸縮材Er1、Er2を用い、一のシートS1における一方の脚周り開口部形成部P2の外周、股下中央部56、他方の脚周り開口部形成部P1の外周を順次通過するように、長尺伸縮材Er1、Er2を連続的に配置する方法が採用されることがある。
図1Bは、左脚周り開口部形成部P2の外周、股下中央部56、右脚周り開口部形成部P1の外周を順次通過するように、長尺伸縮材Er1、Er2を連続的に配置した例である。但し、本発明においては、これとは逆に、右脚周り開口部形成部P1の外周、股下中央部56、左脚周り開口部形成部P2の外周を順次通過するように、長尺伸縮材Er1、Er2を連続的に配置してもよい。
図1Bは、長尺伸縮材Er1、Er2を交差させることなく、連続的に配置した例である。但し、本発明においては、股下中央部56において、長尺伸縮材Er1、Er2を交差させながら、長尺伸縮材Er1、Er2を連続的に配置してもよい。
「2系統」とは、2本に限らず、複数本の脚周り伸縮材を1組(1系統)として、これを2組(2系統)配置してもよいことを意味する。例えば、図1Bでは、長尺伸縮材Er1、Er2の2系統の脚周り伸縮材を配置しており、各々が2本の脚周り伸縮材を1組として、これらが略並行するように配置されている例である。
本発明の製造方法においては、脚周り伸縮材として、従来の使い捨ておむつで使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
糸ゴムの繊度の値は特に限定されないが、400〜1500dtexの範囲とすることが好ましい。繊度を400dtex以上とすることにより、伸長時に十分な締め付け力を発揮させることができる。一方、繊度を1500dtex以下とすることにより、伸長時に締め付けすぎないという効果を得ることができる。これらの効果をより確実に得るためには、糸ゴムの繊度を500〜1300dtexの範囲とすることが好ましく、600〜1000dtexの範囲とすることが更に好ましい。
平ゴムの形状は特に限定されないが、幅0.3〜3mm、厚さ0.1〜1mmの範囲とすることが好ましい。幅を0.3mm以上とすることにより、伸長時に十分な締め付け力を発揮させることができる。一方、幅を3mm以下とすることにより、伸長時に締め付けすぎないという効果を得ることができる。また、厚さを0.1mm以上とすることにより、加工時によれ難いという効果を得ることができる。一方、厚さを1mm以下とすることにより、断面形状が平板状となり、着用者の肌に対して面で当たるため、肌当たりがよいという効果を得ることができる。これらの効果をより確実に得るためには、平ゴムの幅を0.5〜2mm、厚さを0.1〜0.8mmの範囲とすることが好ましい。
脚周り伸縮材が天然ゴムや合成ゴムから構成される場合には、120〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸長状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
[1−3]貼り合わせ工程:
本発明の製造方法は、一のシートの脚周り伸縮材が配置された表面に対し、他のシートを貼り合わせてシート積層体とする貼り合わせ工程を備える。この工程により、複数のシートの積層部分を有し、脚周り開口部形成部に沿って、複数のシートの層間に脚周り伸縮材が固定されたシート積層体が得られる。
[2]本発明の製造方法の全体的構成:
既に述べた本発明の製造方法の特徴的な構成を踏まえて、使い捨ておむつの製造方法の全体的な構成について説明する。
以下、本発明の使い捨ておむつを製造する方法の一例を、図4〜図6に示すパンツ型使い捨ておむつ1(2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつ)を製造する場合の例により説明する。図8は、図4〜図6に示すパンツ型使い捨ておむつ1の製造方法の一の実施形態を示す工程図である。
「パンツ型使い捨ておむつ」とは、図4及び図5に示すパンツ型使い捨ておむつ1のように、前身頃2と後身頃6の対応する側縁部同士(側縁部2a,6aと側縁部2b,6b)が接合されて、接合部8、一つのウエスト周り開口部10及び一対の脚周り開口部12a,12bが形成され、予めパンツ型に構成された使い捨ておむつを意味する。
「2ピースタイプ」とは、図5及び図6に示すパンツ型使い捨ておむつ1のように、吸収体22、トップシート18及びバックシート20を構成要素として備え、着用者の排泄物を吸収・保持する機能(吸収・保持機能)を担う吸収性本体14と、着用者の身体を被包する機能(装着機能)を担う外装部材16とから構成され、外装部材16の内側に吸収性本体14が配置されたタイプのおむつを意味する。
「前身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「股下部」とは、着用者の股下を覆う部分、「後身頃」とは、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味する。
[2−1]吸収性本体の製造:
まず、図5及び図6に示すような、吸収体22がトップシート18とバックシート20との間に介装された、パッド状の吸収性本体14を製造する。例えば、バックシートの上面に、ティシュ(親水性シート)に包まれた吸収体を配置し、更にその上面にトップシートを配置する。次いで、吸収体の周縁部をトップシートとバックシートとで挟み込むように封着することによって吸収性本体を得る。
この際、吸収性本体は、少なくともおむつの股下部をカバーするサイズに構成することが好ましい。但し、漏れ防止の効果を確実なものとするため、股下部のみならず前身頃や後身頃の一部をもカバーする大きさに構成することが好ましい。吸収性本体は、例えばホットメルト接着剤等を用いて、外装部材に対して固定することができる。
[2−1A]吸収体:
吸収体を構成する吸収性材料としては、使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す。)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。
これらの吸収性材料は、通常、単層又は複層のマット状として用いる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合してもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置してもよい。
吸収体は、その全体が、ティシュ等の親水性シートによって包み込まれていることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。図6は、吸収体22を上ティシュ52aと下ティシュ52bに包み込んだ例を示す図である。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。
[2−1B]トップシート:
トップシートは、吸収体の上面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その下面側に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)を液透過性材料により構成することが好ましい。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、脂肪族ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
トップシートは単一のシート材によって構成されていてもよいが、複数のシート材によって構成してもよい。例えば、テープ型使い捨ておむつにおいては、おむつの中央部には液透過性材料からなるトップシート(センターシート)を配置し、おむつのサイドフラップ部分には撥水性材料からなるトップシート(サイドシート)を配置する形態がよく利用される。
前記撥水性材料としては、スパンボンドやカードエンボス等の不織布を用いることができる。中でも、SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)、SMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)等の不織布は耐水圧が高く、防漏性にも優れるという利点があり、好適に用いることができる。
[2−1C]バックシート:
バックシートは、吸収体の下面(おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成することが好ましい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、バックシートには、その外表面側にシート材(カバーシート)を貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[2−2]立体ギャザーの製造及び吸収性本体への付設:
次いで、図5及び図6に示すような、立体的に起立可能な防漏壁である立体ギャザー26a,26bを製造し、これを吸収性本体14に付設する。
立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、複数の撥水性シートの層間に、伸縮材(立体ギャザー伸縮材)が挟み込まれて固定された構造のものであることが好ましい。
具体的には、立体ギャザー形成シート32a(32b)の一方の端部を折り返し、その折り返し部分に、3本の立体ギャザー伸縮材36を挟み込んだ状態で貼り合わせることによって、立体ギャザー26a(26b)を得る。この立体ギャザーは、先に製造した吸収性本体14の側縁を挟み込むようにして、吸収性本体14に貼り付け、吸収性本体14に付設する。
なお、図5及び図6に示す例では、一対の立体ギャザー26a,26bが形成されているが、二対以上形成してもよい。
立体ギャザー伸縮材は、一つの立体ギャザーにつき、単数配置してもよいし複数配置してもよい。そして、立体ギャザーを確実に起立させるために、立体ギャザー伸縮材は立体ギャザーの自由端(壁の上端)近傍に配置することが好ましい。
立体ギャザーの種類としては、(1)おむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザー、(2)おむつの外側に向かって傾倒する外倒しギャザー、(3)高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(C折りギャザーやZ折りギャザー等)等を挙げることができる。これらの中では、防漏性が高い点において、図5及び図6に示すような内倒しギャザーが好ましい。
なお、立体ギャザーは、吸収体の両側縁全域に渡って形成することが好ましいが、尿の横漏れを防止するという目的から、少なくともおむつの股下部に相当する部分に配置されていればよい。
以上説明した[2−1]吸収性本体の製造、[2−2]立体ギャザーの製造及び吸収性本体への付設は、各々の部材の構成材料として長尺のシート材を用いることにより、連続的な製造工程により製造することができる。
[2−3]外装部材連続体の形成:
更に、長尺シート材からなり、その長手方向に向かって、脚周り開口部形成部位と吸収性本体配置部位とが交互に位置する、外装部材連続体を形成する。図8に示す例では、外装部材連続体58は2枚の長尺シート材60を貼り合わせて構成されており、上層側の長尺シート材が後にインナーシートとなる長尺インナーシート60aであり、下層側の長尺シート材が後にアウターシートとなる長尺アウターシート60bである。
この工程においては、長尺インナーシート60aと、長尺アウターシート60bの表面のいずれか一方又は双方に、長尺伸縮材を固定するための接着剤を塗布する(接着剤塗布工程)。この際、図1Aに示すように、接着剤の塗布領域54は、少なくとも3つのブロック状領域50に区分して形成する。そして、各々のブロック状領域50は所定の面積の範囲内で形成する。
接着剤の塗布方法は特に限定されず、シム塗布等の接触塗布、カーテン塗布等の非接触塗布のいずれの方式でもよい。また、接着剤の単位面積当たりの塗布量は、長尺インナーシート60aと、長尺アウターシート60bの表面の双方に塗布する場合は、その合計量が所定の範囲内となるように塗布する。塗布量の合計が所定の範囲内である場合、一方のシートへの塗布量と他方のシートへの塗布量が異なっていてもよい。
次いで、前記長尺伸縮材を、長尺インナーシート60aと、長尺アウターシート60bとの層間に挟みこんで貼り合わせ、接着剤によって伸張状態で固定する(伸縮材配置工程、貼り合わせ工程)。
この積層シートを形成する際に、長尺インナーシート60aと長尺アウターシート60bの層間には、後に形成される脚周り開口部12の外周のうち長尺シート材60の一方の側縁側の外周に沿うように、一の長尺伸縮材Er1を連続的に配置するとともに、後に形成される脚周り開口部12の外周のうち長尺シート材60の他方の側縁側の外周に沿うように、他の長尺伸縮材Er2を連続的に配置する。長尺伸縮材Er1,Er2は、後に脚周り伸縮材となる伸縮材である。
なお、股下中央部には接着剤を全く塗布しないか、又はブロック状領域に比べて少量の接着剤を塗布し、非接着部分又は弱接着部分としておく。そして、貼り合わせ工程の後に、図1Cに示すように、長尺伸縮材Er1、Er2を切断する。これにより、長尺伸縮材Er1,Er2をスナップバックさせる。
外装部材を構成するシートの材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂からなる合成繊維によって構成された不織布等を挙げることができる。
この例では、前記層間に、後に形成される前身頃部分と後身頃部分に、後にウエスト周り伸縮材となる長尺伸縮材Er3,Er4と、後に腹周り伸縮材となる長尺伸縮材Er5,Er6も併せて配置している。
ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。
腹周り伸縮材は、ウエスト周り開口部と脚周り開口部との間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)に配置される伸縮材である。腹周り伸縮材を配置することによって、着用者の腹周りに伸縮性に富むタミーギャザーを形成することができる。
これらの伸縮材については、既に述べた立体ギャザー伸縮材、脚周り伸縮材と同様の構成を採用することができる。そして、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。
[2−4]おむつ連続体の形成:
次いで、図8に示すように、外装部材連続体58の長手方向に向かって、外装部材連続体58の吸収性本体配置部位に、吸収性本体14を断続的に配置・固定した後、脚周り開口部形成部を切除して、脚周り開口部12を形成する。この際の、長尺アウターシート60bは図1Dに示すような状態となっている。
更に、外装部材連続体の側縁同士が互いに重なるように折り畳んだ後、断続的に配置・固定された吸収性本体の間隙部を接合することにより、おむつ側縁の接合部を形成しておむつ連続体を形成する。
図8に示す例では、外装部材・吸収性本体積層体62の側縁同士が互いに重なるように(図面上側の縁部と図面下側の縁部が重なるように)折り畳んだ後、吸収性本体14の間隙部をヒートシールで二本のライン状に接合し、おむつ側縁の接合部8を形成することによっておむつ連続体64を形成している。
[2−5]パンツ型使い捨ておむつの製造:
おむつ連続体を接合部の部分で切り離すことにより、複数のパンツ型使い捨ておむつを得ることができる。
図8に示す例では、おむつ連続体64の二本のライン状の接合部8の間隙部を切断することによって、図4〜図6に示すパンツ型使い捨ておむつ1を連続的に複数製造することができる。このおむつを展開した際のアウターシート16bは図1Eに示すような状態となっている。
[3]本発明の適用対象:
本発明の製造方法の適用対象は、前記2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつに限られるものではなく、例えば、1ピースタイプのパンツ型おむつやテープ型おむつにも適用することができる。即ち、これらの使い捨ておむつも、本発明の特定事項を備える限り、本発明の効果を享受することができる。
なお、「1ピースタイプ」とは、2ピースタイプと同様に、トップシート、バックシート、吸収体を備えているが、吸収・保持機能を担う吸収体がトップシートとバックシートの間に介装(内蔵)され、装着機能を担うトップシート及び/又はバックシートと一体的に構成されたタイプのおむつを意味するものとする。
また、「テープ型使い捨ておむつ」とは、トップシートと、バックシートと、両シートの間の少なくとも一部に介装された吸収体と、装着用のテープファスナーとを備え、テープファスナーによっておむつの前身頃と後身頃とを相互に固定し得る使い捨ておむつを意味するものとする。
本発明の製造方法について、図4〜図6に示すパンツ型使い捨ておむつ1を製造する場合を例として更に具体的に説明する。但し、本発明の製造方法は、その発明特定事項を備えた製造方法を全て包含するものであり、以下の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
図示のパンツ型使い捨ておむつ1は、複数のシート材を構成材料として構成されており、外装部材16を構成する2枚のシート材(インナーシート16aとアウターシート16b)が積層された積層部分を有している。そして、脚周り伸縮材40は、インナーシート16aとアウターシート16bとの層間に挟み込まれ、接着剤によって伸張状態で固定されている。
実施例1では、図1Aに示すように、接着剤は、アウターシート(長尺アウターシート60b)の表面では、左右各10箇所のブロック状領域50に区分し、かつ、ブロック状領域50が連続的に配置されるように塗布領域54を形成した。また、図示されないインナーシート(長尺インナーシート)の表面も、アウターシートと同様なパターンで、左右各10箇所のブロック状領域に区分して塗布領域を形成した。
これらの塗布領域54には、長尺伸縮材Er1、Er2の切断部に最も近い位置に形成される中央ブロック状領域50aが含まれる。この際、中央ブロック状領域50aにおける接着剤塗布量は15g/m、他のブロック状領域における接着剤塗布量は12g/mとした。
また、図1Aの例では、塗布領域54の最大面積が30cm、最小面積が11cmに形成されている。塗布領域54は幅36mm×長さ30〜85mmの矩形状に形成されており、塗布領域54は長尺伸縮材Er1、Er2との当接面積に対し、6〜30倍の面積に形成されている。
脚周り伸縮材は、天然ゴムを主成分とする、幅1.5mm、厚さ0.3mmの平ゴムを用いた。固定時の伸張率は、280%とした。また、脚周り伸縮材を固定する接着剤としては、ホットメルト接着剤を用いた。
図4〜図6に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつであり、トップシート18とバックシート20の間に吸収体22を挟みこみ、吸収体22の周縁部を封着することによって、トップシート18とバックシート20との間に吸収体22が介装された構造の吸収性本体14を備える。吸収性本体14は、ホットメルト接着剤等を用いて、外装部材16に対して固定されている。
吸収体22は、フラッフパルプ100質量部に対して、100質量部のSAPを含む吸収体であり、その全体が上ティシュ52a、下ティシュ52bによって包み込まれている。吸収体22は砂時計型であり、トップシート18とバックシート20の間に挟み込まれ、その周縁部が封着されることによって、トップシート18とバックシート20との間に介装されている。
トップシート18は、親水化処理を施したポリプロピレン繊維を原綿として製造された、液透過性のエアスルー不織布により形成されている。バックシート20は、水蒸気は通過するが、水は通過しない大きさの微細な孔(孔径0.1〜数μm程度)が多数形成された微多孔性ポリエチレンフィルムによって構成されている。
パンツ型使い捨ておむつ1においては、吸収性本体14の前後方向に向かって直線的に、一対の立体ギャザー26が付設されている。この立体ギャザー26は撥水性シートからなり、吸収性本体14と一体的に構成された内倒し式の立体ギャザーである。そして、立体ギャザー26の高さ(下端縁38から上端縁34までの長さ)は、35mmである。
立体ギャザー26の上端縁34近傍には立体ギャザー伸縮材36が配置されている。この立体ギャザー26は、立体ギャザー形成シート32の自由端側(トップシート18に固定されていない側の端部)を折り返し、その折り返し部分に3本の立体ギャザー伸縮材36を挟み込むように配置したものである。この立体ギャザー伸縮材36は、220%の伸張率で立体ギャザー形成シート32に固定されている。
外装部材16は、撥水性材料からなる2枚の不織布(インナーシート16a、アウターシート16b)から構成されており、図7に示すように、インナーシート16a、アウターシート16bその2枚の不織布の間に脚周り伸縮材40、ウエスト周り伸縮材42及び腹周り伸縮材44が挟み込まれ固定されている。
(実施例2)
実施例1に準じ、接着剤の塗布パターンのみを変更した。図2に示すように、接着剤は、アウターシート(長尺アウターシート60b)の表面では、左右各3箇所のブロック状領域50に区分し、かつ、ブロック状領域50が連続的に配置されるように塗布領域54を形成した。また、図示されないインナーシート(長尺インナーシート)の表面も、アウターシートと同様なパターンで、左右各3箇所のブロック状領域に区分して塗布領域を形成した。
これらの塗布領域54には、長尺伸縮材Er1、Er2の切断部に最も近い位置に形成される中央ブロック状領域50aが含まれる。この際、中央ブロック状領域50aにおける接着剤塗布量は12g/m、他のブロック状領域における接着剤塗布量は8g/mとした。
また、図2の例では、塗布領域54の最大面積を145cm、最小面積を110cmに形成した。塗布領域54は幅76〜99mm×長さ108〜148mmの矩形状に形成されており、塗布領域54は長尺伸縮材Er1、Er2との当接面積に対し、14〜25倍の面積に形成されている。
(実施例3)
実施例1に準じ、接着剤の塗布パターンのみを変更した。図3に示すように、接着剤は、アウターシート(長尺アウターシート60b)の表面では、左右各17箇所のブロック状領域50に区分し、かつ、ブロック状領域50が連続的に配置されるように塗布領域54を形成した。また、図示されないインナーシート(長尺インナーシート)の表面も、アウターシートと同様なパターンで、左右各17箇所のブロック状領域に区分して塗布領域を形成した。
これらの塗布領域54には、長尺伸縮材Er1、Er2の切断部に最も近い位置に形成される中央ブロック状領域50aが含まれる。この際、中央ブロック状領域50aにおける接着剤塗布量は18g/m、他のブロック状領域における接着剤塗布量は10g/mとした。
また、図3の例では、塗布領域54の最大面積を9cm、最小面積を6cmに形成した。塗布領域54は幅30〜45mm×長さ20mmの矩形状に形成されており、塗布領域54は長尺伸縮材Er1、Er2との当接面積に対し、3〜5倍の面積に形成されている。
本発明の使い捨ておむつの製造方法は、乳幼児用、或いは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつを得るための方法として好適に利用することができる。
本発明の製造方法の一の実施形態を示す概略平面図であり、一のシートに接着剤を塗布した状態を示す図である。 本発明の製造方法の一の実施形態を示す概略平面図であり、接着剤が塗布されたシートに脚周り伸縮材を配置した状態を示す図である。 本発明の製造方法の一の実施形態を示す概略平面図であり、配置した脚周り伸縮材を切断した状態を示す図である。 本発明の製造方法の一の実施形態を示す概略平面図であり、脚周り開口部形成部を切除し、脚周り開口部を形成した状態を示す図である。 本発明の製造方法の一の実施形態を示す概略平面図であり、シートを切断し、個別の使い捨ておむつを得た状態を示す図である。 本発明の製造方法の別の実施形態を示す概略平面図であり、一のシートに接着剤を塗布した状態を示す図である。 本発明の製造方法の更に別の実施形態を示す概略平面図であり、一のシートに接着剤を塗布した状態を示す図である。 使い捨ておむつの一の実施形態を示す概略斜視図であり、おむつの前方から見た状態を示す概略斜視図である。 使い捨ておむつの一の実施形態を示す平面図であり、図4に示す使い捨ておむつを展開し、おむつの吸収性本体側から見た状態を示す平面図である。 使い捨ておむつの一の実施形態を示す概略断面図であり、図5に示す使い捨ておむつをX−X’線に沿って切断した断面を示す概略断面図である。 使い捨ておむつに用いられる外装部材を示す平面図であり、使い捨ておむつを展開し、おむつの吸収性本体を外した状態を示す平面図である。 使い捨ておむつの製造方法の一の実施形態を示す工程図である。
符号の説明
1:パンツ型使い捨ておむつ、2:前身頃、2a,2b:側縁部、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁部、8:接合部、10:ウエスト周り開口部、12,12a,12b:脚周り開口部、14:吸収性本体、16:外装部材、16a:インナーシート、16b:アウターシート、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、26,26a,26b:立体ギャザー、32,32a,32b:立体ギャザー形成シート、34:上端縁、36,36a,36b:立体ギャザー伸縮材、40:脚周り伸縮材、42:ウエスト周り伸縮材、44:腹周り伸縮材、50:ブロック状領域、50a:中央ブロック状領域、52a:上ティシュ、52b:下ティシュ、54:塗布領域、56:股下中央部、58:外装部材連続体、60:長尺シート材、60a:長尺インナーシート、60b:長尺アウターシート、62:外装部材・吸収性本体積層体、64:おむつ連続体、S1:一のシート、P1,P2:脚周り開口部形成部、Er1,Er2,Er3,Er4,Er5,Er6:長尺伸縮材。

Claims (3)

  1. 複数のシートの積層部分を有し、左右一対の脚周り開口部が形成されるとともに、前記脚周り開口部に沿って、前記複数のシートの層間に脚周り伸縮材が固定された使い捨ておむつの製造方法であって、
    一のシートの左脚周り開口部形成部及び右脚周り開口部形成部の各々の外周に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    前記接着剤が塗布された塗布領域に、前記左脚周り開口部形成部及び前記右脚周り開口部形成部の各々に沿うように、2系統の脚周り伸縮材を伸張状態で配置する伸縮材配置工程と、
    前記一のシートの前記脚周り伸縮材が配置された表面に対し、他のシートを貼り合わせてシート積層体とする貼り合わせ工程と、を備え、
    前記接着剤塗布工程は、前記一のシートの前記左脚周り開口部形成部及び前記右脚周り開口部形成部の各々に対応して、その幅方向に連続的に隣接するように配置された少なくとも3つの帯状のブロック状領域に区分し前記塗布領域を形成するとともに、前記ブロック状領域の各々が5〜150cmの面積を有するように前記接着剤を塗布するものである使い捨ておむつの製造方法。
  2. 複数のシートの積層部分を有し、左右一対の脚周り開口部が形成されるとともに、前記脚周り開口部に沿って、前記複数のシートの層間に脚周り伸縮材が固定された使い捨ておむつの製造方法であって、
    一のシートの左脚周り開口部形成部及び右脚周り開口部形成部の各々の外周に接着剤を塗布する接着剤塗布工程と、
    前記接着剤が塗布された塗布領域に、前記左脚周り開口部形成部及び前記右脚周り開口部形成部の各々に沿うように、2系統の脚周り伸縮材を伸張状態で配置する伸縮材配置工程と、
    前記一のシートの前記脚周り伸縮材が配置された表面に対し、他のシートを貼り合わせてシート積層体とする貼り合わせ工程と、を備え、
    前記接着剤塗布工程は、前記一のシートの前記左脚周り開口部形成部及び前記右脚周り開口部形成部の各々に対応して、その幅方向に連続的に隣接するように配置された少なくとも3つの帯状のブロック状領域に区分し前記塗布領域を形成するとともに、前記ブロック状領域の各々が前記脚周り伸縮材との当接面積に対して5〜40倍の面積を有するように前記接着剤を塗布するものである使い捨ておむつの製造方法。
  3. 前記伸縮材配置工程が、一方の脚周り開口部形成部の外周、おむつ股下中央部、他方の脚周り開口部形成部の外周を順次通過するように、前記2系統の脚周り伸縮材を連続的に配置するものであり、
    前記貼り合わせ工程の後に、前記シート積層体のおむつ股下中央部で、前記2系統の脚周り伸縮材を切断する伸縮材切断工程を更に備え、
    前記接着剤塗布工程は、前記ブロック状領域のうち、前記脚周り伸縮材の切断部に最も近い位置に形成される中央ブロック状領域の単位面積当たりの塗布量が、全てのブロック状領域の中で最大となるように前記接着剤を塗布するものである請求項1又は2に記載の使い捨ておむつの製造方法。
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