JP4346633B2 - パンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法 - Google Patents

パンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法 Download PDF

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本発明は、吸収体、トップシート及びバックシートを備え、トップシートよりも上部に配置され、便を通過させ得る開口部が形成されたスキンコンタクトシートを更に備えた使い捨ておむつに関するものである。
近年、乳幼児用、或いは高齢者・障害者用のおむつとして、吸収体と、吸収体の上面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、吸収体の下面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートとを備えた使い捨ておむつが汎用されている。この使い捨ておむつは、トップシートの表面を着用者の肌に接するように宛がって使用することにより、着用者の排泄した尿はトップシートを透過して、吸収体によって吸収・保持されるとともに、防漏性に優れたバックシートによって、排泄物のおむつ外部への漏洩が防止されるというものである。
しかしながら、前記のような構成の使い捨ておむつでは、尿についてはトップシートを透過するものの、便についてはその殆どがトップシートを透過せず、トップシート上に残存することになる。トップシート上に残存した便は、着用者の股下部や臀部に付着するため、煩瑣な払拭作業が必要となり、育児負担や介護負担を増大させる原因となる他、着用者のスキントラブルの原因ともなっていた。このような問題は、着用者の排泄した便が軟便であった場合等には、一層顕在化することになる。
そこで、トップシートの上部に更にもう1枚のシート体(本明細書では、「スキンコンタクトシート」と称することにする)が配置された使い捨ておむつが提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。これらの使い捨ておむつでは、スキンコンタクトシートに排泄物を通過させ得る開口部(排泄物通過用開口部)が形成されており、その排泄物通過用開口部を通過して着用者の排泄した便がトップシート上に落下するように構成されている。
特許第2572744号公報(第1図) 実用新案登録第2559050号公報(段落0010、図2) 特許第3811001号公報(段落0033、図5)
特許文献1〜3に記載されるような使い捨ておむつでは、着用者の肌には、まずスキンコンタクトシートが接触するため、スキンコンタクトシートの下部に配置されるトップシートは着用者の肌と直接接触し難くなる。即ち、着用者の肌とトップシートとが離隔されることになる。また、トップシートと着用者の肌との間にスキンコンタクトシートという遮蔽層が介在していることにもなる。従って、たとえトップシート上に便が残存していたとしても、その便と着用者の肌とが直接接触する機会を大幅に減少させることができ、おむつかぶれ等のスキントラブルを抑制する効果を期待することができる。
しかしながら、前記のようなスキンコンタクトシートを備えた使い捨ておむつであっても、着用者の動作によって、スキンコンタクトシートの肌へのフィット性が低下したり、或いは、排泄物通過用開口部の変形や位置ずれが生じたりする場合があった。このような場合、排泄物が排泄物通過用開口部を通過せずに、スキンコンタクトシートの表面に載ってしまうおそれがあり、横漏れの原因となるという問題があった。即ち、着用者の動作によるスキンコンタクトシートの肌へのフィット性の低下、或いは、排泄物通過用開口部の変形や位置ずれ、更には、これらに伴う排泄物の横漏れを防止するという点においては十分に満足できるものではなく、未だ解決すべき課題を残すものであった。
このように、現在のところ、排泄された便が着用者の肌と直接接触し難いことに加えて、着用者の動作によるスキンコンタクトシートの肌へのフィット性の低下、或いは、排泄物通過用開口部の変形や位置ずれ、更には、これらに伴う横漏れを有効に防止し得る使い捨ておむつは開示されておらず、そのような使い捨ておむつが切望されている。本発明は、このような従来技術の課題を解決するためになされたものであって、排泄された便が着用者の肌と直接接触し難いことに加えて、着用者の動作によるスキンコンタクトシートの肌へのフィット性の低下、或いは、排泄物通過用開口部の変形や位置ずれ、更には、これらに伴う横漏れを有効に防止し得るパンツ型使い捨ておむつを提供するものである。
本発明者らは、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、スキンコンタクトシートを備えた使い捨ておむつにおいては、スキンコンタクトシート自体を構成し、或いは、スキンコンタクトシートに付設される伸縮材が、スキンコンタクトシートの肌へのフィット性、或いは、排泄物通過用開口部の変形や位置ずれに多大な影響を及ぼしているという知見を得た。そして、スキンコンタクトシートの排泄物通過用開口部の外縁の前身頃側と後身頃側とに一対の開口部伸縮材を配置し、その配置パターンに工夫を施すこと、より具体的には、これらの伸縮材を、相互に交差させない状態で、その軌跡の延長線が前記脚周り開口部の外縁を横切るようにスキンコンタクトシートに付設することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させるに至った。具体的には、本発明により、以下のパンツ型使い捨ておむつ及びその製造方法が提供される。
[1] 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、前記前身頃と前記後身頃の対応する側縁部同士が接合されて、一つのウエスト周り開口部及び一対の脚周り開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつであって、吸収体と、前記吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートと、前記トップシートの表面側に配置され、排泄物通過用開口部が形成されたスキンコンタクトシートとを備え、前記スキンコンタクトシートには、前記排泄物通過用開口部の外縁に沿って配置された、少なくとも一対の開口部伸縮材が付設され、前記少なくとも一対の開口部伸縮材のうち、一方の開口部伸縮材(前方伸縮材)が前記排泄物通過用開口部の前記前身頃側の外縁に沿って配置され、他方の開口部伸縮材(後方伸縮材)が前記排泄物通過用開口部の前記後身頃側の外縁に沿って配置されるとともに、前記前方伸縮材及び前記後方伸縮材は、相互に交差しない状態で、その軌跡の延長線が前記脚周り開口部の外縁を横切るように前記スキンコンタクトシートに付設されているパンツ型使い捨ておむつ。
[2] 前記前身頃、前記股下部及び前記後身頃の各部を形成する、シート状の外装部材と、前記外装部材の内側に固定され、前記吸収体が前記トップシートと前記バックシートとの間に介装された、パッド状の吸収性本体とを備えた前記[1]に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
[3] 前記吸収性本体には、その側縁に沿って、立体的に起立可能な防漏壁である立体ギャザーが少なくとも一対付設され、前記スキンコンタクトシートは、前記吸収性本体及び前記立体ギャザーより上部に配置され、前記立体ギャザーには、その上端縁側に伸縮材(立体ギャザー伸縮材)が配置されており、前記立体ギャザーは、その上端縁の少なくとも一部が、前記スキンコンタクトシートの前記排泄物通過用開口部から露出するように配置されている前記[2]に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
] 前記スキンコンタクトシートには、前記排泄物通過用開口部として、おむつの後身頃側に便通過用開口部が、おむつの前身頃側には尿通過用開口部が形成され、前記前方伸縮材が前記尿通過用開口部の前記前身頃側の外縁に沿って配置され、前記後方伸縮材が前記前方伸縮材と交差することなく、前記便通過用開口部の前記後身頃側の外縁に沿って配置されるとともに、前記便通過用開口部と前記尿通過用開口部との間隙部に、シートの幅方向に向かって第3の開口部伸縮材(中央伸縮材)が付設されている前記[1]〜[]のいずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
] 前記中央伸縮材が、おむつの幅方向中央部で分断された状態で、前記スキンコンタクトシートに付設されている前記[]に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
] 前記スキンコンタクトシートには、前記排泄物通過用開口部に加えて、前記前方伸縮材よりも前記前身頃側の領域及び/又は前記後方伸縮材よりも前記後身頃側の領域に、尿捕捉用開口部が更に形成されている前記[1]〜[]のいずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
] 前記スキンコンタクトシートには、前記排泄物通過用開口部の両側に、立体的に起立可能な防漏壁である立体ギャザーが少なくとも一対付設されている前記[1]〜[]のいずれかに記載のパンツ型使い捨ておむつ。
] 前記[]に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、長尺シート材に断続的に位置する排泄物通過用開口部形成部位の外縁のうち前記長尺シート材の一方の側縁側の外縁に沿うように、一の長尺伸縮材Erを連続的に配置するとともに、前記排泄物通過用開口部形成部位の外縁のうち前記長尺シート材の他方の側縁側の外縁に沿うように、かつ、一の長尺伸縮材Erと交差させることなく、他の長尺伸縮材Erを連続的に配置した後、前記長尺シート材の前記排泄物通過用開口部形成部位を、前記長尺シート材を貫通するように切除して、スキンコンタクトシート連続体を形成し、長尺シート材からなり、その長手方向に向かって、脚周り開口部形成部位と吸収性本体配置部位とが交互に位置する、外装部材連続体を形成し、前記外装部材連続体の長手方向に向かって、前記外装部材連続体の前記吸収性本体配置部位に、前記吸収性本体を断続的に配置・固定した後、前記外装部材連続体の上面に、前記排泄物通過用開口部が前記吸収性本体の上部に位置するように、前記スキンコンタクトシート連続体を載置・固定して、外装部材・スキンコンタクトシート積層体を形成し、前記外装部材・スキンコンタクトシート積層体における前記脚周り開口部形成部位に相当する部分を切除して、前記脚周り開口部を形成するとともに、前記スキンコンタクトシート連続体に配置された前記長尺伸縮材Er,Erを前記脚周り開口部の外縁に相当する部分で切断し、更に、前記外装部材・スキンコンタクトシート積層体の側縁同士が互いに重なるように折り畳んだ後、断続的に配置・固定された前記吸収性本体の間隙部を接合することにより、おむつ側縁の接合部を形成しておむつ連続体を形成し、前記おむつ連続体を前記接合部の部分で切り離すことにより、複数のパンツ型使い捨ておむつを得るパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、排泄された便が着用者の肌と直接接触し難いため、おむつかぶれ等のスキントラブルを効果的に抑制する効果を期待することができる。また、着用者の動作によるスキンコンタクトシートの肌へのフィット性の低下、或いは、排泄物通過用開口部の変形や位置ずれ、更には、これらに伴う横漏れを有効に防止し得るものである。
以下、本発明のパンツ型使い捨ておむつを実施するための最良の形態について、2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつを例として具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるパンツ型使い捨ておむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
なお、本明細書において「パンツ型使い捨ておむつ」というときは、図1及び図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1のように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、前身頃2と後身頃6の対応する側縁部同士(側縁部2a,6a、側縁部2b,6b)が接合されて、一つのウエスト周り開口部10及び一対の脚周り開口部12a,12bが形成され、予めパンツ型に構成されたおむつを意味するものとする。
そして、「2ピースタイプ」とは、着用者の排泄物を吸収し、保持する機能(吸収・保持機能)を担う吸収性本体14と、着用者の身体を被包する機能(装着機能)を担う外装部材16とから構成され、外装部材16の内側に吸収性本体14が固定されたタイプのおむつを意味するものとする。図3に示すように、吸収性本体14は、吸収体22がトップシート18とバックシート20との間に介装された、パッド状の部材であり、外装部材16は、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部を形成する、シート状の部材である。
また、本明細書において、「前身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「股下部」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の股下を覆う部分、「後身頃」とは、着用者におむつを装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする。
[1]本発明のパンツ型使い捨ておむつの構成:
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、図1〜図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1のように、吸収体22と、吸収体22の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と、吸収体22の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシート20と、トップシート18の表面側に配置され、排泄物通過用開口部28が形成されたスキンコンタクトシート24とを備え、スキンコンタクトシート24には、排泄物通過用開口部28の外縁に沿って配置された、少なくとも一対の開口部伸縮材30a,30bが付設され、少なくとも一対の開口部伸縮材30a,30bのうち、一方の開口部伸縮材(前方伸縮材30a)が排泄物通過用開口部28の前身頃2側の外縁に沿って配置され、他方の開口部伸縮材(後方伸縮材30b)が排泄物通過用開口部28の後身頃6側の外縁に沿って配置されるとともに、前方伸縮材30a及び後方伸縮材30bは、相互に交差しない状態で、その軌跡の延長線が脚周り開口部12a,12bの外縁を横切るようにスキンコンタクトシート24に付設されているものである。
[1−1]スキンコンタクトシート:
スキンコンタクトシートは、着用者の肌とトップシートとを離隔するための部材であり、トップシートの表面側に配置され、排泄物を通過させ得る開口部(排泄物通過用開口部)が形成されたシート状部材である。このスキンコンタクトシートを備えることによって、着用者の肌には、まずスキンコンタクトシートが接触するため、スキンコンタクトシートの下部に配置されるトップシートは着用者の肌と直接接触し難くなる。即ち、着用者の肌とトップシートとが離隔されることになる。また、トップシートと着用者の肌との間にスキンコンタクトシートという遮蔽層が介在していることにもなる。従って、たとえトップシート上に便が残存していたとしても、その便と着用者の肌とが直接接触する機会を大幅に減少させる効果を奏する。
スキンコンタクトシートを構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の樹脂からなる不織布、メッシュシート、フィルム等を用いることができる。中でも、肌触りが良好である点において、不織布を用いることが好ましい。これらの材料は、液透過性であっても、液不透過性であっても、撥水性であってもよい。
但し、本発明のパンツ型使い捨ておむつにおいては、スキンコンタクトシートの少なくとも一部が通気撥水性シートによって構成されていることが好ましい。通気撥水性シートで構成された部分については、長時間着用した際にもさらっとした触感(ドライ性)を維持することができるのは勿論のこと、液体の透過性を低下させることができる。従って、一旦、スキンコンタクトシートを通過してトップシート上に導かれた尿や軟便がスキンコンタクトシートから染み出して着用者の肌に付着する事態(いわゆる「尿戻り、便戻り」)を有効に防止することが可能となる。例えば、図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、スキンコンタクトシート24の一部であるアッパーシート24aを通気撥水性シートで構成した例である。なお、「少なくとも一部」であるから、スキンコンタクトシートの全部が通気撥水性シートによって構成されていてもよい。
通気撥水性シートの構成材料としては、スパンボンドやカードエンボス等の不織布を用いてもよいが、耐水圧が高いという理由から、SMS(スパンボンド/メルトブロー/スパンボンド)、SMMS(スパンボンド/メルトブロー/メルトブロー/スパンボンド)等の不織布を用いることが好ましい。
スキンコンタクトシートは、複数のシート材から構成されていることが好ましい。このような構成とすることにより、複数のシート材(積層シート)の層間に、後述する開口部伸縮材を配置することが可能となり、必要最小限の伸縮材によりスキンコンタクトシートに伸縮力を付与することができるという効果を奏するため好ましい。例えば、図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、スキンコンタクトシート24が、アッパーシート24aとライナーシート24bの2枚のシート材から構成されており、その層間に開口部伸縮材30が挟みこまれるように配置された例である。なお、図示の例では、アッパーシート24aとライナーシート24bが同一形状に形成され、一方のシート材が他方のシート材と完全に重複する形で積層シートが構成されているが、少なくとも、開口部伸縮材が配置される部分が積層シートとなっていれば、その層間に開口部伸縮材を配置することは可能である。
スキンコンタクトシートには、着用者の便や尿等の排泄物を通過させ得る開口部(排泄物通過用開口部)が形成されている必要がある。このような構造とすることによって、着用者の排泄物がスキンコンタクトシートを通過してトップシート上に落下することになり、便と着用者の肌とが直接接触する機会を大幅に減少させることが可能となる。
排泄物通過用開口部は排泄物(特に便)を通過させ得る形状である限り、その形状について特に制限はない。即ち、排泄物通過用開口部の形状としては、例えば、円形開口部、楕円形開口部、長円形開口部、菱形開口部等の孔を挙げることができる。中でも、おむつの前後方向(長手方向)を長軸方向とする楕円形開口部、長円形開口部が好ましい。楕円形開口部、長円形開口部には、便がスキンコンタクトシートの開口部を通過し易いという利点がある。なお、孔のサイズについては、「便を通過させる」という機能を考慮した上で適宜決定すればよい。例えば、図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、スキンコンタクトシート24に、長円形状の排泄物通過用開口部28を形成した例である。
なお、スキンコンタクトシートには、排泄物通過用開口部として、おむつの後身頃側に便通過用開口部が、おむつの前身頃側には尿通過用開口部が形成されていることが好ましい。即ち、本発明のパンツ型使い捨ておむつは、スキンコンタクトシートに排泄物通過用開口部が1つだけ形成されていてもよいし、2つ以上形成されていてもよい。前記のようにおむつの前身頃側に尿通過用開口部を形成することによって、着用者の排泄した尿をその開口部を通過させてスキンコンタクトシートの内部に確実に流入させることが可能となり、スキンコンタクトシートの表面を伝って尿が拡散し、おむつの脚周り開口部等から横漏れしてしまう事態を有効に防止することができる。
例えば、図4に示すパンツ型使い捨ておむつ100は、スキンコンタクトシート24に排泄物通過用開口部28として、おむつの前身頃2側に、略円形状の便通過用開口部28aを形成するとともに、おむつの後身頃6側に、略円形状の尿通過用開口部28bを更に形成した例である。この例では、便通過用開口部28aはおむつの股下部4に相当する部分に形成され、尿通過用開口部28bは便通過用開口部28aよりも前身頃2寄りの部分に形成されている。
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、スキンコンタクトシートに、排泄物通過用開口部の外縁に沿って配置された、少なくとも一対の開口部伸縮材が付設されている。スキンコンタクトシートに開口部伸縮材を付設すると、スキンコンタクトシートに張力がかかるので、スキンコンタクトシートにコシを持たせることができる。従って、スキンコンタクトシートがへたってトップシート側に落ち込む事態を防止することができ、スキンコンタクトシートを着用者の肌に接触し易くさせるという利点がある。また、開口部伸縮材を配置すると、スキンコンタクトシートを収縮させ、トップシート、吸収体、バックシートは下側(外装部材側)に向かって撓ませる力を作用させることができる。従って、スキンコンタクトシートをトップシートから浮かせた状態を維持することができ、スキンコンタクトシートとトップシートとを確実に離隔させることが可能となる。
また、本発明のパンツ型使い捨ておむつは、少なくとも一対の開口部伸縮材のうち、一方の開口部伸縮材(前方伸縮材)は排泄物通過用開口部の前身頃側の外縁に沿って配置され、他方の開口部伸縮材(後方伸縮材)が排泄物通過用開口部の後身頃側の外縁に沿って配置されている。
このような配置パターンとすると、排泄物通過用開口部の前後に開口部伸縮材が配置されることになり、着用者の肌と離間し易い排泄物通過用開口部の前後を、確実に着用者の肌にフィットさせることができることに加え、スキンコンタクトシートの排泄物通過用開口部の前後の領域のよれを抑制することができる。また、伸縮材が前身頃側ないし後身頃側の外縁に沿って配置されているために、排泄物通過用開口部が左右方向に過剰に広がることが防止され、排泄物通過用開口部の左右についても確実に着用者の肌にフィットさせることができる。更には、排泄物通過用開口部の外縁に沿って(排泄物通過用開口部を縁取るように)剛性を付与することができるため、排泄物通過用開口部の形状を保持する効果を得ることができ、排泄物通過用開口部の変形を防止することが可能となる。即ち、排泄物を確実にスキンコンタクトシート内部に導くことができ、脚周り開口部等からの横漏れを防止することに資する。
例えば、図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、スキンコンタクトシート24に一対の開口部伸縮材30が付設されており、その開口部伸縮材のうちの一方(前方伸縮材30a)は排泄物通過用開口部28の前身頃2側の外縁に沿って配置され、他方(後方伸縮材30b)は排泄物通過用開口部28の後身頃6側の外縁に沿って配置された例である。そして、図示の例では、前方伸縮材30aが、排泄物通過用開口部28の外縁のうち、排泄物通過用開口部の前端の外縁を含む部分を包囲し、後方伸縮材30bが、排泄物通過用開口部28の外縁のうち、排泄物通過用開口部の後端の外縁を含む部分を包囲して、着用者の肌と離間し易い排泄物通過用開口部の前後を、より確実に着用者の肌にフィットさせることを可能としている。
一方、特許文献1や特許文献3に記載の使い捨ておむつは、スキンコンタクトシートの両側縁に沿って、或いはスキンコンタクトシートの両側縁と平行に伸縮材が配置されており、排泄物通過用開口部の前身頃側の外縁及び後身頃側の外縁には伸縮材が配置されていない。これらの使い捨ておむつでは、スキンコンタクトシートは、両側縁に沿って、或いは両側縁に平行に配置された伸縮材の部分において着用者の肌にフィットするため、着用者が両脚を左右に広げたり縮めたりする動作を行うと、この動作に伴って、スキンコンタクトシートの股下領域も左右に伸長・収縮することになる。従って、スキンコンタクトシートの肌へのフィット性が低下したり、或いは、排泄物通過用開口部の変形や位置ずれが生じたりするおそれがある。
また、特許文献2に記載の使い捨ておむつは、スキンコンタクトシート全体が伸縮性のシートによって構成されており、排泄物通過用開口部の前身頃側の外縁や後身頃側の外縁に沿って伸縮材が配置されているわけではない。このような使い捨ておむつでは、伸縮力はシート全体に均一に作用するために、排泄物通過用開口部の外縁に沿って(排泄物通過用開口部を縁取るように)剛性を付与することができない。従って、排泄物通過用開口部の形状を保持する効果を得ることができず、排泄物通過用開口部の変形を防止することが困難である。
本明細書において「外縁に沿って」というときは、排泄物通過用開口部の外縁の一部を取り囲むように、開口部伸縮材が配置されている状態を意味する。また、「前身頃側の外縁」とは、排泄物通過用開口部の外縁のうち、排泄物通過用開口部をその中心線によって前後方向に二分割した場合における前側の領域に位置する部分を意味し、「後身頃側の外縁」とは、排泄物通過用開口部の外縁のうち、排泄物通過用開口部をその中心線によって前後方向に二分割した場合における後側の領域に位置する部分を意味する。なお、「中心線」とは、排泄物通過用開口部の前端と後端を結ぶ直線の中点から、おむつの左右方向に延びる直線を意味するものとする。
本発明のパンツ型使い捨ておむつにおいては、前方伸縮材及び後方伸縮材は、その軌跡の延長線が脚周り開口部の外縁を横切るように配置されている。例えば、図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1においては、前方伸縮材30a、後方伸縮材30bはスキンコンタクトシート24の吸収性本体14の側縁近傍に相当する部分までしか付設されていないが、これらの伸縮材の軌跡を延長した延長線は、脚周り開口部12a,12bの外縁に沿って進行するのではなく、これを横切るように進行している。
このような構成は、前方伸縮材や後方伸縮材の挙動が脚周り伸縮材の挙動の影響を受け難い。従って、着用者の脚の動作によって、スキンコンタクトシートのフィット性が損なわれたり、排泄物通過用開口部の変形や位置ずれを生じたりすることが少ない点において好ましい。
一方、特許第2757931号公報の図2には、2本の伸縮材が排泄物通過用開口部の外縁に沿って配置されるとともに、それらの伸縮材を排泄物通過用開口部の両側縁側で交差させ、更に、それらの伸縮材が脚周り開口部の外縁に沿って配置された使い捨ておむつが開示されている。このように、開口部伸縮材(ないしはその軌跡の延長線)が脚周り開口部の外縁に沿って配置されていると、着用者の脚の動作に伴う脚周り開口部の挙動によって、開口部伸縮材が引っ張られ、スキンコンタクトシートのフィット性が損なわれたり、排泄物通過用開口部の変形や位置ずれを生じたりするおそれがある。
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、前方伸縮材及び前記後方伸縮材が、相互に交差しない状態で、スキンコンタクトシートに付設されているものである。このような構成では、排泄物通過用開口部のスキンコンタクトシート側縁側が、開口部伸縮材によって包囲されておらず、開放されていることになる。このような構成は、排泄物通過用開口部の左右の側縁側において、スキンコンタクトシートが着用者の肌に対して過度に密着しないため、通気性を確保することができる。従って、スキンコンタクトシートの当接による発汗が抑制され、汗に起因するムレやスキントラブルを効果的に防止することができる。
例えば、図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、前方伸縮材30a、後方伸縮材30bは、ともにU字状の軌跡となるように配置されており、これらの伸縮材は交差することなく、伸縮材の端部と端部の間(おむつの側縁側)が離間された状態に配置されている。
また、排泄物通過用開口部として、おむつの後身頃側に便通過用開口部が、おむつの前身頃側に尿通過用開口部が形成されている場合において、「前方伸縮材が排泄物通過用開口部の前身頃側の外縁に沿って配置され、後方伸縮材が排泄物通過用開口部の後身頃側の外縁に沿って配置される」というときは、前方伸縮材が尿通過用開口部の前身頃側の外縁に沿って配置され、後方伸縮材が前方伸縮材と交差することなく、便便通過用開口部の後身頃側の外縁に沿って配置されていることを意味するものとする。おむつの後身頃側に便通過用開口部が、おむつの前身頃側に尿通過用開口部が形成されている場合においては、尿通過用開口部と便通過用開口部とが一体となって排泄物通過用開口部を構成していると考えられるからである。
例えば、図4に示すパンツ型使い捨ておむつ100は、前方伸縮材30aが尿通過用開口部28bの前身頃2側の外縁に沿って配置され、後方伸縮材30bが前方伸縮材30aと交差することなく、便通過用開口部28aの後身頃6側の外縁に沿って配置されている。このような構成では、尿通過用開口部と便通過用開口部とがその前後方向から一体的に開口部伸縮材によって包囲される。
更に、スキンコンタクトシートに、排泄物通過用開口部として、おむつの後身頃側に便通過用開口部が、おむつの前身頃側には尿通過用開口部が形成されている場合には、前方伸縮材が尿通過用開口部の前身頃側の外縁に沿って配置され、後方伸縮材が前方伸縮材と交差することなく、便通過用開口部の後身頃側の外縁に沿って配置されるとともに、便通過用開口部と尿通過用開口部との間隙部に、シートの幅方向に向かって第3の開口部伸縮材(中央伸縮材)が付設されていることが好ましい。中央伸縮材を配置すると、スキンコンタクトシートの幅方向に向かって伸縮力を作用させることができ、排泄物通過用開口部の形状保持効果が得られる。
例えば、図4に示すパンツ型使い捨ておむつ100においては、便通過用開口部28aと尿通過用開口部28bとの間隙部に、スキンコンタクトシート24の幅方向に向かって第3の開口部伸縮材(中央伸縮材48)が付設されている。この例では、便通過用開口部28aと尿通過用開口部28bとの間隙部に、一本の中央伸縮材が直線状に配置されている。そして、この中央伸縮材48は吸収性本体14の一の側縁に相当する部分から他の側縁に相当する部分に至るまで配置されている。
この中央伸縮材は、おむつの幅方向中央部で分断された状態で、スキンコンタクトシートに付設されていることがより好ましい。このような構成とすると、スキンコンタクトシートのおむつ股下部に配置された部分においては、スキンコンタクトシートの幅方向中央部には中央伸縮材によって作用する伸縮力が小さく、その部分にギャザーが形成され難くなる。従って、スキンコンタクトシートが着用者の股下(特に会陰部)に接触し、擦れたりすることによって、痛みを感じたり、スキントラブルを発生する事態を有効に防止することができる。
例えば、図5に示すパンツ型使い捨ておむつ110においては、便通過用開口部28aと尿通過用開口部28bとの間隙部に、スキンコンタクトシート24の幅方向に向かって第3の開口部伸縮材(中央伸縮材48)が付設されているが、その中央で分断されている。即ち、この例では、中央伸縮材48は、おむつの幅方向中央部で分断された、二本の中央伸縮材48a,48bによって構成されている。そして、尿通過用開口部28bの後端と便通過用開口部28aの前端との間に、作用する伸縮力が小さい、低伸縮性の領域が形成されている。
また、スキンコンタクトシートには、排泄物通過用開口部に加えて、前方伸縮材よりも前身頃側の領域及び/又は後方伸縮材よりも後身頃側の領域に、尿捕捉用開口部が更に形成されていることが好ましい。尿捕捉用開口部は、尿通過用開口部や便通過用開口部のバイパス的に機能し、スキンコンタクトシートの表面に載ってしまった尿や軟便を確実にスキンコンタクトシートとトップシートとの間の空間に導くことができる。具体的には、スキンコンタクトシートの表面に尿や流動性の高い軟便が排泄されてしまった場合でも、その尿や軟便は、便通過用開口部や尿通過用開口部に加えて尿捕捉用開口部を通過してスキンコンタクトシートとトップシートとの間の空間に流入するので、より確実に尿や軟便を回収することが可能となる。従って、スキンコンタクトシートの表面を伝って尿や軟便が拡散し、おむつの脚周り開口部等から横漏れしてしまう事態をより確実に防止することが可能となる。
例えば、図6に示すパンツ型使い捨ておむつ120は、二つの尿捕捉用開口部50を形成した例であり、前方伸縮材30aよりも前身頃2側の領域に、幅広な略楕円形状の尿捕捉用開口部50aが、後方伸縮材30bよりも後身頃6側の領域にも、同じく幅広な略楕円形状の尿捕捉用開口部50bが形成されている。
開口部伸縮材としては、従来の使い捨ておむつで使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性材からなる糸ゴム、平ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
前記のような開口部伸縮材は、スキンコンタクトシートに対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着であってもよい。
開口部伸縮材は、開口部に十分な伸縮力を作用させるため、伸長状態で固定することが好ましい。例えば、開口部伸縮材が天然ゴムや合成ゴムである場合には、150〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸長状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、開口部に十分な伸縮力を作用させ、かつ、開口部が必要以上に縮小されるのを防止することができる。
スキンコンタクトシートは、1ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつの場合には、トップシートの表面等に、2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつの場合には、外装部材の裏面(着用者の肌側の面)等に固定される。固定の方法について特に制限はないが、例えば、ホットメルト接着剤を用いた接着等によって固定すればよい。
なお、前記のように、排泄物通過用開口部として、便通過用開口部と尿通過用開口部とが形成されている場合には、スキンコンタクトシートとトップシートとの間の空間を、便通過用開口部に連通する空間と尿通過用開口部に連通する空間とに区画する分離壁を設けることが好ましい。
尿と便とが混ざるとアンモニアが発生し、このアンモニアが環境をアルカリ性にし、便中の酵素がアルカリ性雰囲気で強く活性化され、この酵素及びアンモニアによって皮膚の弱った部分が炎症を起こし、おむつかぶれが発生することが報告されている(山本一哉、皮膚臨床30、949〜956頁(1998年))。前記のような分離壁を設けることによって、着用者の排泄した尿を便と分離した状態で吸収・保持させることが可能となるため、尿と便が混ざり難くなり、おむつかぶれを効果的に防止することができる。分離壁は、スキンコンタクトシートと同様の通気撥水性シート等により構成することができる。
[1−2]立体ギャザー:
立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。本発明のパンツ型使い捨ておむつは、少なくとも一対の立体ギャザーが形成されていることが好ましい。この立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
立体ギャザーには立体ギャザー伸縮材が付設されていることが好ましい。立体ギャザー伸縮材としては、既に述べた開口部伸縮材と同様の伸縮材を用いることができる。立体ギャザー伸縮材は、一つの立体ギャザーにつき、単数配置しても複数配置してもよい。また、配置位置についても特に制限はない。例えば、立体ギャザーの下端縁(起立線)近傍、或いは立体ギャザーの上端縁と下端縁(起立線)との間等に配置してもよいが、立体ギャザーの起立性を向上させるためには、立体ギャザーの上端縁近傍に1本ないし複数本の開口部伸縮材を配置することが好ましい。
例えば、図2及び図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、立体ギャザー26a,26bの上端縁34近傍に立体ギャザー伸縮材36を配置した例であり、立体ギャザー形成シート32a,32bの端部(立体ギャザー26a,26bの上端縁34に相当する側の端部)を折り返し、その折り返し部分に3本の立体ギャザー伸縮材36を挟み込むように配置したものである。
立体ギャザーの形成位置は、横漏れを防止するという効果を発揮させることができる限り、特に制限はない。例えば、2ピースタイプのパンツ型おむつの場合であれば、吸収性本体の両側縁部に沿って形成することにより、尿を確実にトップシート(ひいては吸収体)に導くことができ、横漏れを有効に防止することができる。
中でも、吸収性本体の側縁に沿って、立体ギャザーが少なくとも一対付設され、スキンコンタクトシートが吸収性本体及び立体ギャザーの上部に配置され、立体ギャザーは、その上端縁側に伸縮材(立体ギャザー伸縮材)が配置されるとともに、その上端縁の少なくとも一部が、スキンコンタクトシートの排泄物通過用開口部から露出するように配置されたものが好ましい。このような構成とすると、立体ギャザー伸縮材の張力によって、スキンコンタクトシートの排泄物通過用開口部をおむつの幅方向に向かって確実に開口させることができる。換言すれば、開口部伸縮材のおむつ幅方向内側への収縮によって排泄物通過用開口部の開口面積が減少し、排泄物の通過を阻害する事態を有効に防止することができる。
上記のように吸収性本体の両側縁部に立体ギャザーを形成した上で、或いは、吸収性本体の両側縁部に立体ギャザーを形成することなく、スキンコンタクトシートの表面(着用者の肌側の面)に立体ギャザーを付設することも好ましい。そして、この場合には、立体ギャザーは、排泄物通過用開口部の両側に少なくとも一対付設されていることが好ましい。このような構成とすると、スキンコンタクトシートの上に尿が排泄され、スキンコンタクトシートを伝って尿が拡散してしまった場合でも、立体ギャザーが確実に防波堤としての機能を果たし、脚周り開口部からの横漏れを有効に防止することができる。
例えば、図8に示すパンツ型使い捨ておむつ130は、スキンコンタクトシート24の表面のうち、排泄物通過用開口部28の両側端と脚周り開口部を形成するRカット部分との間に一対の立体ギャザー26c,26dを付設した例である。この例では、スキンコンタクトシート24の前端に相当する部分から後端に相当する部分に渡って、立体ギャザー26c,26dが付設されている。但し、尿の横漏れを防止するという目的から、少なくともおむつの股下部に相当する部分に配置されていればよい。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、シート材の一部に伸縮材(立体ギャザー伸縮材)を配置し、その立体ギャザー伸縮材によってシート材にギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。
立体ギャザーを構成するシート材としては、立体ギャザーの防漏性を向上させるという観点から、撥水性材料を用いることが好ましい。撥水性材料としては、スキンコンタクトシートの項で既に述べた通気撥水性シートと同様の材料を用いることができる。
立体ギャザーは、吸収性本体のトップシートやバックシートを折り返すことにより形成してもよいが、これらとは全く別個のシート材を貼り合わせて形成することが好ましい。例えば、図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、トップシート18やバックシート20とは全く別個のシート材(立体ギャザー形成シート32a,32b)を、吸収性本体14の両側縁部に貼り合わせることにより、1対の立体ギャザー26a,26bを形成した例である。
立体ギャザーの高さ(下端縁から上端縁までの長さ)は、5〜80mmとすることが好ましく、10〜40mmとすることが更に好ましい。5mm以上とすることにより、十分な防漏効果を確保することができることに加え、80mm以下とすることによって、立体ギャザーがスキンコンタクトシートやトップシートの表面を覆ってしまい、吸収効果を阻害する不具合を防止することができる。
立体ギャザーの種類としては、(1)おむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザー、(2)おむつの外側に向かって傾倒する外倒しギャザー、(3)高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(C折りギャザーやZ折りギャザー等)等を挙げることができる。これらの中では、防漏性が高い点において内倒しギャザーが好ましい。例えば、図2及び図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、立体ギャザー26a,26bを内倒しギャザーとした例である。
なお、本発明のパンツ型使い捨ておむつにおいては、少なくとも一対の立体ギャザーが形成されていることが好ましいが、二対以上形成されていてもよい。
[1−3]吸収体:
吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。
吸収体を構成する吸収性材料としては、使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、親水性シートとしてはティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。
これらの吸収性材料は、通常、単層ないしは複層のマット状として用いられる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合されていてもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置されていてもよい。
吸収体は、トップシートとバックシートの間の少なくとも一部に介装されることが好ましい。通常、吸収体は、トップシートとバックシートの間に挟み込まれ、その周縁部が封着されることによって、トップシートとバックシートとの間に介装される。従って、吸収体の周縁部にはトップシートとバックシートの間に吸収体が介装されていないフラップ部が形成されることになる。
吸収体は、その全体が親水性シートによって包み込まれていることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。例えば、図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、吸収体22を親水性シート52a,52bによって包み込む構成とした例である。この例では、親水性シートとしてティシュを用いている。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。
[1−4]トップシート:
トップシートは、吸収体の上面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その下面側に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
トップシートは単一のシート材によって構成されていてもよいが、複数のシート材によって構成されていてもよい。例えば、後述するテープ型おむつにおいては、おむつの中央部には液透過性材料からなるトップシート(センターシート)を配置し、おむつのサイドフラップ部分には液の透過に対して抵抗性を示す通気撥水性材料からなるトップシート(サイドシート)を配置する形態がよく利用される。
[1−5]バックシート:
バックシートは、吸収体の下面(おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、バックシートには、その外表面側にシート材(カバーシート)を貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[1−6]吸収性本体:
2ピースタイプのパンツ型おむつにおいては、トップシート、バックシート及び吸収体を、吸収・保持機能を担う「吸収性本体」という一つのパッド状の部材として構成し、これとは別個に製造された、前身頃、股下部及び後身頃の各部を形成する外装部材の内側(着用者の肌側)に固定することにより使い捨ておむつを構成する。この吸収性本体は、吸収体の上面側にトップシート、下面側にバックシートが配置されたものであり、トップシートとバックシートとの間に吸収体が介装された構造となっている。例えば、図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、トップシート18とバックシート20の間に吸収体22を挟みこみ、吸収体22の周縁部を封着することによって、トップシート18とバックシート20との間に吸収体22が介装された構造の吸収性本体14を構成した例である。
吸収性本体は、少なくともおむつの股下部をカバーするサイズに構成される。但し、漏れ防止の効果を確実なものとするため、股下部のみならず前身頃や後身頃の一部をもカバーする大きさに構成することが好ましい。吸収性本体は、例えばホットメルト接着剤等を用いて、外装部材に対して固定することができる。
[1−7]外装部材:
外装部材は、着用者の身体を被包するための装着機能を担う部材であり、具体的には、前身頃、股下部及び後身頃の各部を形成するシート状の部材である。
2ピースタイプのパンツ型おむつでは、着用者の排泄物を吸収し、保持する吸収・保持機能については、専ら吸収性本体が果たすことになるので、外装部材を構成する材料として液不透過性材料を用いる必要はない。外装部材を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂からなる合成繊維によって構成された不織布等を挙げることができる。
そして、外装部材は、脚周り伸縮材等を挟み込んだ状態で固定するために、2枚以上の不織布を貼り合わせて構成されることが多い。例えば、図1〜図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、外装部材16を2枚の不織布から構成し、その2枚の不織布の間に脚周り伸縮材40、ウエスト周り伸縮材42及び腹周り伸縮材44を挟み込み固定した例である。
[1−8]各種伸縮材:
パンツ型の使い捨ておむつにおいては、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが一般的であり、更に腹周り伸縮材を配置することが好ましい。
脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。
ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる他、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりが防止される。
腹周り伸縮材は、ウエスト周り開口部と脚周り開口部との間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)に配置される伸縮材である。腹周り伸縮材を配置することによって、着用者の腹周りに伸縮性に富むタミーギャザーを形成することができる。このタミーギャザーは、ウエストギャザーと相俟って、おむつのフィット性やずり下がり防止効果を一層優れたものとすることができる。
なお、図1及び図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1は、脚周り開口部12a,12bの周縁には複数本の脚周り伸縮材40を配置し、ウエスト周り開口部10の周縁にはウエスト周り開口部10を取り囲むように複数本のウエスト周り伸縮材42を配置し、更に、ウエスト周り開口部10と脚周り開口部12a,12bとの間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)には、着用者の腹周りを取り囲むように複数本の腹周り伸縮材44を配置した例である。
これらの伸縮材については、既に述べた開口部伸縮材と同様の構成を採用することができる。そして、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。
[2]本発明の適用対象:
本発明のパンツ型使い捨ておむつの適用対象は、前記2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつに限られるものではなく、例えば、1ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつにも適用することができる。即ち、1ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつにおいても、スキンコンタクトシートの排泄物通過用開口部の外縁の前身頃側と後身頃側とに一対の開口部伸縮材を配置し、これらの伸縮材を脚周り開口部の外縁を横切るように配置することによって、本発明のパンツ型使い捨ておむつの効果を享受することができる。
なお、「1ピースタイプ」とは、2ピースタイプと同様に、トップシート、バックシート、吸収体を備えているが、吸収・保持機能を担う吸収体がトップシートとバックシートの間に介装(内蔵)され、装着機能を担うトップシート及び/又はバックシートと一体的に構成されたタイプのおむつを意味するものとする。
[3]製造方法:
以下、本発明のパンツ型使い捨ておむつを製造する方法の一例を、図1〜図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1及び図4に示すパンツ型使い捨ておむつ100(2ピースタイプのパンツ型使い捨ておむつ)を製造する場合の例により説明する。図7は、図1〜図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1の製造方法の一の実施形態を示す工程図であり、図8は、図4に示すパンツ型使い捨ておむつ100の製造方法の一の実施形態を示す工程図である。
[3−1]吸収性本体の製造:
まず、図3に示すような、吸収体22がトップシート18とバックシート20との間に介装された、パッド状の吸収性本体14を製造する。例えば、バックシートの上面に、親水性シートに包まれた吸収体を配置し、更にその上面にトップシートを配置する。次いで、吸収体の周縁部をトップシートとバックシートとで挟み込むように封着することによって吸収性本体を得る。
[3−2]立体ギャザーの製造及び吸収性本体への付設:
次いで、図2及び図3に示すような、立体的に起立可能な防漏壁である立体ギャザー26a,26bを製造し、これを吸収性本体14に付設する。具体的には、立体ギャザー形成シート32a(32b)の一方の端部を折り返し、その折り返し部分に、3本の立体ギャザー伸縮材36を挟み込んだ状態で貼り合わせることによって、立体ギャザー26a(26b)を得る。この立体ギャザーは、先に製造した吸収性本体14の側縁を挟み込むようにして、吸収性本体14に貼り付け、吸収性本体14に付設する。
以上説明した[3−1]吸収性本体の製造、[3−2]立体ギャザーの製造及び吸収性本体への付設は、各々の部材の構成材料として長尺のシート材を用いることにより、連続的な製造工程により製造することができる。
[3−3]スキンコンタクトシート連続体の形成:
更に、長尺シート材に断続的に位置する排泄物通過用開口部形成部位の外縁のうち長尺シート材の一方の側縁側の外縁に沿うように、一の長尺伸縮材Erを連続的に配置するとともに、排泄物通過用開口部形成部位の外縁のうち長尺シート材の他方の側縁側の外縁に沿うように、かつ、長尺伸縮材Er と交差させることなく、他の長尺伸縮材Erを連続的に配置した後、長尺シート材の排泄物通過用開口部形成部位を、長尺シート材を貫通するように切除して、スキンコンタクトシート連続体を形成する。
図7に示す例では、長尺シート材54として、2枚の長尺シート材が積層された積層シートを用いている。この例では、上層側の長尺シート材が後にアッパーシートとなる長尺アッパーシート54aであり、下層側の長尺シート材が後にライナーシートとなる長尺ライナーシート54bである。この積層シートを形成する際に、その層間には、排泄物通過用開口部形成部位(後に形成される排泄物通過用開口部28)の外縁のうち長尺シート材54の一方の側縁側の外縁に沿うように、一の長尺伸縮材Erを連続的に配置するとともに、排泄物通過用開口部形成部位(後に形成される排泄物通過用開口部28)の外縁のうち長尺シート材54の他方の側縁側の外縁に沿うように、かつ、長尺伸縮材Er と交差させることなく、他の長尺伸縮材Erを連続的に配置する。長尺伸縮材Erは、後に後方伸縮材となる伸縮材であり、長尺伸縮材Erは、後に前方伸縮材となる伸縮材である。その後、排泄物通過用開口部形成部位を、この積層シートを貫通するように切除して、排泄物通過用開口部28を断続的に形成することにより、スキンコンタクトシート連続体56を形成する。
なお、図4に示すパンツ型使い捨ておむつ100のように、排泄物通過用開口部28として、便通過用開口部28aと尿通過用開口部28bとを形成する場合には、図8に示すように、後に形成される便通過用開口部28aの外縁のうち長尺シート材54の一方の側縁側の外縁に沿うように、一の長尺伸縮材Erを連続的に配置するとともに、後に形成される尿通過用開口部28bの外縁のうち長尺シート材54の他方の側縁側の外縁に沿うように、かつ、長尺伸縮材Er と交差させることなく、他の長尺伸縮材Erを連続的に配置する。なお、図8に示す例では、後に前方伸縮材となる長尺伸縮材Er、後に後方伸縮材となる長尺伸縮材Erの他、後に中央伸縮材となる長尺伸縮材Erが配置されている。
これらの伸縮材は、ホットメルト接着剤等、従来公知の接合法により長尺シート材に接合・固定される。この際、伸縮材の全ての部分を接合する必要はなく、非接合の部分が存在していてもよい。特に、脚周り開口部の形成と同時に切断される部分の近傍に非接合の部分を形成しておくと、伸縮材の切断時に非接合の部分がスナップバックし、その部分には伸縮力を作用させないようにすることができるため好ましい。これにより、スキンコンタクトシートの収縮を必要としていない部分までが収縮してしまって、スキンコンタクトシートの股下領域が狭くなったり、排泄物通過用開口部が不必要な変形をしたり、脚周りに不必要なギャザーが形成されたりする事態を効果的に防止することができる。
[3−4]外装部材連続体の形成:
更にまた、長尺シート材からなり、その長手方向に向かって、脚周り開口部形成部位と吸収性本体配置部位とが交互に位置する、外装部材連続体を形成する。図7に示す例では、外装部材連続体58が2枚の長尺シート材60を貼り合わせて構成されており、上層側の長尺シート材が後にインナーシートとなる長尺インナーシート60aであり、下層側の長尺シート材が後にアウターシートとなる長尺アウターシート60bである。
この積層シートを形成する際に、その層間には、後に形成される脚周り開口部の外縁のうち長尺シート材60の一方の側縁側の外縁に沿うように、一の長尺伸縮材Erを連続的に配置するとともに、後に形成される脚周り開口部の外縁のうち長尺シート材60の他方の側縁側の外縁に沿うように、他の長尺伸縮材Erを連続的に配置する。長尺伸縮材Er,Erは後に脚周り伸縮材となる伸縮材である。更に、その層間には、後に形成される前身頃部分と後身頃部分に、後にウエスト周り伸縮材となる長尺伸縮材Er,Erと、後に腹周り伸縮材となる長尺伸縮材Er,Erも併せて配置される。
[3−5]外装部材・スキンコンタクトシート積層体の形成:
次いで、外装部材連続体の長手方向に向かって、外装部材連続体の吸収性本体配置部位に、吸収性本体を断続的に配置・固定した後、外装部材連続体の上面に、排泄物通過用開口部が吸収性本体の上部に位置するように、スキンコンタクトシート連続体を載置・固定して、外装部材・スキンコンタクトシート積層体を形成する。
図7に示す例では、外装部材連続体58の長手方向に向かって、吸収性本体14を断続的に配置・固定し、吸収性本体14が配置・固定された外装部材連続体58の上面に、スキンコンタクトシート連続体56を載置・固定することによって、外装部材・スキンコンタクトシート積層体62を形成している。そして、この例では、スキンコンタクトシート連続体56の排泄物通過用開口部28から吸収性本体14に付設された立体ギャザー26a,26bの上端縁34の一部が露出されるように、外装部材・スキンコンタクトシート積層体62が構成されている。また、この例では、外装部材連続体58の両側縁を中央側に向かって折り返して固定することにより、後に、図2に示すパンツ型使い捨ておむつ1の折り返し部38(38a,38b)となる部分を形成している。
[3−6]おむつ連続体の形成:
更に、外装部材・スキンコンタクトシート積層体における脚周り開口部形成部位に相当する部分を切除して、脚周り開口部を形成するとともに、スキンコンタクトシート連続体に配置された長尺伸縮材Er,Erを脚周り開口部の外縁に相当する部分で切断する。
図7に示す例では、スキンコンタクトシート連続体56に配置された長尺伸縮材Er,Erが、図8に示す例では、スキンコンタクトシート連続体56に配置された長尺伸縮材Er,Er,Erが、形成される脚周り開口部の外縁を横切るように配置されており、長尺伸縮材Er,Er,Erは脚周り開口部12の形成とともに切断される。また、長尺伸縮材Er,Er,Erは全ての部分で長尺アッパーシート54aと長尺ライナーシート54bに接合・固定されておらず、その切断時に吸収性本体14の両側縁近傍までスナップバックしている。
更にまた、外装部材・スキンコンタクトシート積層体の側縁同士が互いに重なるように折り畳んだ後、断続的に配置・固定された吸収性本体の間隙部を接合することにより、おむつ側縁の接合部を形成しておむつ連続体を形成する。
図7に示す例では、外装部材・スキンコンタクトシート積層体62の側縁同士が互いに重なるように(図面上側の縁部と図面下側の縁部が重なるように)折り畳んだ後、吸収性本体14の間隙部をヒートシールで二本のライン状に接合することにより、おむつ側縁の接合部8を形成することによっておむつ連続体64を形成している。
[3−7]パンツ型使い捨ておむつの製造:
おむつ連続体を接合部の部分で切り離すことにより、複数のパンツ型使い捨ておむつを得ることができる。
図7に示す例では、おむつ連続体64の二本のライン状の接合部8の間隙部を切断することによって、図1〜図3に示すパンツ型使い捨ておむつ1を連続的に複数製造することができる。また、図8に示す例では、同じくおむつ連続体64の二本のライン状の接合部8の間隙部を切断することによって、図4に示すパンツ型使い捨ておむつ100を連続的に複数製造することができる。
本発明のパンツ型使い捨ておむつは、乳幼児用、或いは介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用のおむつとして好適に利用することができる。
本発明のパンツ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す概略斜視図であり、おむつの前方から見た状態を示す概略斜視図である。 本発明のパンツ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す平面図であり、図1に示すパンツ型使い捨ておむつを展開し、おむつの吸収性本体側から見た状態を示す平面図である。 本発明のパンツ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す概略断面図であり、図2に示すパンツ型使い捨ておむつをX−X’線に沿って切断した断面を示す概略断面図である。 本発明のパンツ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す平面図であり、図1に示すパンツ型使い捨ておむつの外装部材の部分を展開し、インナーシート側から見た状態を示す平面図である。 本発明のパンツ型使い捨ておむつの別の実施形態を示す平面図であり、パンツ型使い捨ておむつを展開し、おむつの吸収性本体側から見た状態を示す平面図である。 本発明のパンツ型使い捨ておむつの更に別の実施形態を示す平面図であり、パンツ型使い捨ておむつを展開し、おむつの吸収性本体側から見た状態を示す平面図である。 本発明のパンツ型使い捨ておむつの更にまた別の実施形態を示す平面図であり、パンツ型使い捨ておむつを展開し、おむつの吸収性本体側から見た状態を示す平面図である。 本発明のパンツ型使い捨ておむつの別の実施形態を示す平面図であり、パンツ型使い捨ておむつを展開し、おむつの吸収性本体側から見た状態を示す平面図である。 図2に示すパンツ型使い捨ておむつの製造方法の一の実施形態を示す工程図である。 図5に示すパンツ型使い捨ておむつの製造方法の一の実施形態を示す工程図である。
符号の説明
1,100,110,120,130:パンツ型使い捨ておむつ、2:前身頃、2a,2b:側縁部、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁部、8:接合部、10:ウエスト周り開口部、12,12a,12b:脚周り開口部、14:吸収性本体、16:外装部材、16a:インナーシート、16b:アウターシート、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、24:スキンコンタクトシート、24a:アッパーシート、24b:ライナーシート、26,26a,26b,26c,26d:立体ギャザー、28:排泄物通過用開口部、28a:便通過用開口部、28b:尿通過用開口部、30:開口部伸縮材、30a:前方伸縮材、30b:後方伸縮材、32,32a,32b:立体ギャザー形成シート、34:上端縁、36,36a,36b,36c,36d:立体ギャザー伸縮材、38,38a,38b:折り返し部、40:脚周り伸縮材、42:ウエスト周り伸縮材、44:腹周り伸縮材、48,48a,48b:中央伸縮材、50,50a,50b:尿捕捉用開口部、52a,52b:親水性シート、54,:長尺シート材、54a:長尺アッパーシート、54b:長尺ライナーシート、56:スキンコンタクトシート連続体、58:外装部材連続体、60:長尺シート材、60a:長尺インナーシート、60b:長尺アウターシート、62:外装部材・スキンコンタクトシート積層体、64:おむつ連続体。

Claims (8)

  1. 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、前記前身頃と前記後身頃の対応する側縁部同士が接合されて、一つのウエスト周り開口部及び一対の脚周り開口部が形成されたパンツ型使い捨ておむつであって、
    吸収体と、前記吸収体の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシートと、前記トップシートの表面側に配置され、排泄物通過用開口部が形成されたスキンコンタクトシートとを備え、
    前記スキンコンタクトシートには、前記排泄物通過用開口部の外縁に沿って配置された、少なくとも一対の開口部伸縮材が付設され、
    前記少なくとも一対の開口部伸縮材のうち、一方の開口部伸縮材(前方伸縮材)が前記排泄物通過用開口部の前記前身頃側の外縁に沿って配置され、他方の開口部伸縮材(後方伸縮材)が前記排泄物通過用開口部の前記後身頃側の外縁に沿って配置されるとともに、
    前記前方伸縮材及び前記後方伸縮材は、相互に交差しない状態で、その軌跡の延長線が前記脚周り開口部の外縁を横切るように前記スキンコンタクトシートに付設されているパンツ型使い捨ておむつ。
  2. 前記前身頃、前記股下部及び前記後身頃の各部を形成する、シート状の外装部材と、前記外装部材の内側に固定され、前記吸収体が前記トップシートと前記バックシートとの間に介装された、パッド状の吸収性本体とを備えた請求項1に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  3. 前記吸収性本体には、その側縁に沿って、立体的に起立可能な防漏壁である立体ギャザーが少なくとも一対付設され、
    前記スキンコンタクトシートは、前記吸収性本体及び前記立体ギャザーより上部に配置され、
    前記立体ギャザーには、その上端縁側に伸縮材(立体ギャザー伸縮材)が配置されており、
    前記立体ギャザーは、その上端縁の少なくとも一部が、前記スキンコンタクトシートの前記排泄物通過用開口部から露出するように配置されている請求項2に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  4. 前記スキンコンタクトシートには、前記排泄物通過用開口部として、おむつの後身頃側に便通過用開口部が、おむつの前身頃側には尿通過用開口部が形成され、
    前記前方伸縮材が前記尿通過用開口部の前記前身頃側の外縁に沿って配置され、前記後方伸縮材が前記前方伸縮材と交差することなく、前記便通過用開口部の前記後身頃側の外縁に沿って配置されるとともに、
    前記便通過用開口部と前記尿通過用開口部との間隙部に、シートの幅方向に向かって第3の開口部伸縮材(中央伸縮材)が付設されている請求項1〜3のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  5. 前記中央伸縮材が、おむつの幅方向中央部で分断された状態で、前記スキンコンタクトシートに付設されている請求項4に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  6. 前記スキンコンタクトシートには、前記排泄物通過用開口部に加えて、前記前方伸縮材よりも前記前身頃側の領域及び/又は前記後方伸縮材よりも前記後身頃側の領域に、尿捕捉用開口部が更に形成されている請求項1〜5のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  7. 前記スキンコンタクトシートには、前記排泄物通過用開口部の両側に、立体的に起立可能な防漏壁である立体ギャザーが少なくとも一対付設されている請求項1〜6のいずれか一項に記載のパンツ型使い捨ておむつ。
  8. 請求項に記載のパンツ型使い捨ておむつの製造方法であって、
    長尺シート材に断続的に位置する排泄物通過用開口部形成部位の外縁のうち前記長尺シート材の一方の側縁側の外縁に沿うように、一の長尺伸縮材Erを連続的に配置するとともに、前記排泄物通過用開口部形成部位の外縁のうち前記長尺シート材の他方の側縁側の外縁に沿うように、かつ、前記長尺伸縮材Erと交差させることなく、他の長尺伸縮材Erを連続的に配置した後、前記長尺シート材の前記排泄物通過用開口部形成部位を、前記長尺シート材を貫通するように切除して、スキンコンタクトシート連続体を形成し、
    長尺シート材からなり、その長手方向に向かって、脚周り開口部形成部位と吸収性本体配置部位とが交互に位置する、外装部材連続体を形成し、
    前記外装部材連続体の長手方向に向かって、前記外装部材連続体の前記吸収性本体配置部位に、前記吸収性本体を断続的に配置・固定した後、前記外装部材連続体の上面に、前記排泄物通過用開口部が前記吸収性本体の上部に位置するように、前記スキンコンタクトシート連続体を載置・固定して、外装部材・スキンコンタクトシート積層体を形成し、
    前記外装部材・スキンコンタクトシート積層体における前記脚周り開口部形成部位に相当する部分を切除して、前記脚周り開口部を形成するとともに、前記スキンコンタクトシート連続体に配置された前記長尺伸縮材Er,Erを前記脚周り開口部の外縁に相当する部分で切断し、更に、前記外装部材・スキンコンタクトシート積層体の側縁同士が互いに重なるように折り畳んだ後、断続的に配置・固定された前記吸収性本体の間隙部を接合することにより、おむつ側縁の接合部を形成しておむつ連続体を形成し、
    前記おむつ連続体を前記接合部の部分で切り離すことにより、複数のパンツ型使い捨ておむつを得るパンツ型使い捨ておむつの製造方法。
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