JP5281882B2 - テープ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、テープ型使い捨ておむつに関する。更に詳しくは、おむつを着用者に宛がった状態で、立体ギャザーが有効に機能するように立体ギャザーの位置を調整することができ、おむつからの尿漏れを有効に防止することが可能なテープ型使い捨ておむつに関する。
近年、乳幼児用、又は高齢者・障害者用のおむつとして、例えば、図9に示すテープ型使い捨ておむつ100のような、前身頃2、股下部4、後身頃6の各部から構成され、吸収体22と、この吸収体22の表面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と、吸収体22の裏面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシート20と、後身頃6側に配置された、前身頃2と後身頃6とを固定するために止着テープ11と、備えた使い捨ておむつが汎用されている。このようなテープ型使い捨ておむつ100は、それぞれの止着テープ11を、着用者の脇を経由して、おむつの前身頃2に配設された止着領域13に止め付けることによって着用することができる。
このテープ型使い捨ておむつ100によれば、着用者の排泄物はトップシート18の液透過性の部分を透過して吸収体22に吸収されるとともに、通常、液不透過性の材料で構成されるバックシート20によって外部への漏洩が防止され、排泄物をおむつ内部に保持することができる。また、止着テープ11によっておむつの前身頃2と後身頃6とを相互に固定することで、着用者に容易に装着させることができるという利点をも有するものである。このような使い捨ておむつにおいては、例えば、おむつの内側面を構成するサイドシート19を折り返すことによって、立体ギャザー26(26a,26b)が形成されている(例えば、特許文献1参照)。
上述した立体ギャザー26は、着用者の排泄した尿の漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。図9においては、おむつのサイドフラップの表面に配置されたサイドシート19を折り返すことにより形成されている。このような立体ギャザー26を配置することにより、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)防止することができるとされている。
特開昭63−182401号公報
しかしながら、このようなテープ型使い捨ておむつにおいては、おむつの内側面を着用者に宛がって着用する際に、吸収体の両側に配置された立体ギャザーが、吸収体の左右に広がらない状態で、臀部にて押し潰されてしまうことがあり、立体ギャザーが正常に機能しないことがあるという問題があった。
更に、上記したように吸収体の表面の一部を覆うように立体ギャザーが押し潰されてしまうと、吸収体の尿を吸収する間口、即ち、尿等の排泄物を受け止めるための吸収体の実質的な表面積が減少してしまい、着用者の排泄した尿を良好に吸収することができないという問題があった。特に、着用時に身体の下側で立体ギャザーが潰れてしまうことが多く、また、尿が回り込むため吸収能力が必要である後身頃においては、立体ギャザーが吸収体上に倒れないようにする必要があるが、例えば、寝たきりの着用者に対しては、着用時に立体ギャザーが身体の下側になり潰れてしまい易く、また、介護者にとっても立体ギャザーの位置が特定し難いため、上記問題が一層顕在化することになる。
更に、この立体ギャザーは撥水性の材料から構成されているため、吸収体の表面を覆うように押し潰された立体ギャザー上に尿が排泄された場合には、この立体ギャザーの表面を伝っておむつの脚周り開口部から簡単に漏れ出してしまうという問題もあった。
本発明は、おむつを着用者に宛がった状態で、吸収体の周囲に配置された立体ギャザーが有効に機能するように、即ち、立体ギャザーの適正な配置位置となるように、立体ギャザーの位置を調整することができ、おむつからの尿漏れを有効に防止することが可能なテープ型使い捨ておむつを提供するものである。
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討した結果、従来のテープ型使い捨ておむつにおいて、おむつの後身頃の左右の側縁に配置されていた止着テープの固定端を、吸収体の両側に配置された立体ギャザーに固定し、おむつを着用する際に、止着テープを引張ってフロントパッチ等の止着領域に止め付ける動作を行うことにより、止着テープの固定端が接続された立体ギャザーが連動して吸収体の左右に広がるように構成することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下のテープ型使い捨ておむつが提供される。
[1] 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、吸収体と、前記吸収体の上面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の下面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシートと、撥水性シートからなり、前記吸収体の両側に配置された、少なくとも左右一対の立体ギャザーと、前記後身頃の左右の側縁から外側に向けて延出された、前記後身頃と前記前身頃とを固定する少なくとも一対の止着テープと、前記前身頃に形成された、前記止着テープを止め付ける止着領域と、を備えたテープ型使い捨ておむつであって、少なくとも前記一対の止着テープのそれぞれの固定端が、前記吸収体の両側に立体的に起立可能な状態で配置された前記一対の立体ギャザーのうちの同一側縁側に配置された立体ギャザーに固定されており、おむつ着用時において、前記止着テープをおむつの幅方向外側に向けて引張った状態で前記止着領域に止着させることにより、前記止着テープに連結された前記立体ギャザーが連動しておむつの幅方向外側に向けて引張られて、前記止着テープの前記固定端が固定された前記立体ギャザーを、おむつの幅方向の外側に向けて広げることが可能に構成され、且つ、前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、前記吸収体の側縁外方のおむつの内側面上に配置された、輪状の被挿通部材を挿通して、おむつの幅方向の外側に延出されているテープ型使い捨ておむつ。
] 前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、前記固定端とは反対側の他方の端部側に、前記被挿通部材の孔よりも幅広に構成された、引き込まれ防止部を有する前記[]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
] 前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、その一部が、前記立体ギャザーの配設位置よりも側縁外方にて、その一方の端部がサイドフラップに接続され、且つ、その他方の端部が当該止着テープの一部と接続された止着テープ接続部材に接合されたものであり、前記止着テープ接続部材の前記他方の端部が支点となり、前記立体ギャザーを前記吸収体の外側に向けて広げることが可能な前記[1]又は[2]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
] 前記止着テープ接続部材が、伸縮性を有する材料からなるものである前記[]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、吸収体と、前記吸収体の上面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の下面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシートと、撥水性シートからなり、前記吸収体の両側に配置された、少なくとも左右一対の立体ギャザーと、前記後身頃の左右の側縁から外側に向けて延出された、前記後身頃と前記前身頃とを固定する少なくとも一対の止着テープと、前記前身頃に形成された、前記止着テープを止め付ける止着領域と、を備えたテープ型使い捨ておむつであって、少なくとも前記一対の止着テープのそれぞれの固定端が、前記吸収体の両側に立体的に起立可能な状態で配置された前記一対の立体ギャザーのうちの同一側縁側に配置された立体ギャザーに固定されており、おむつ着用時において、前記止着テープをおむつの幅方向外側に向けて引張った状態で前記止着領域に止着させることにより、前記止着テープに連結された前記立体ギャザーが連動しておむつの幅方向外側に向けて引張られて、前記止着テープの前記固定端が固定された前記立体ギャザーを、おむつの幅方向の外側に向けて広げることが可能に構成され、且つ、前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、おむつの前記吸収体の側縁外方に形成された貫通孔を貫通して、おむつの外側面にまで延出されているテープ型使い捨ておむつ。
] 前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、前記固定端とは反対側の他方の端部に、前記貫通孔の開口部よりも幅広に構成された、引き込まれ防止部を有する前記[]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
] 前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、前記固定端が、前記立体ギャザーの下端部から上端部まで中央部よりも前記上端部側に固定されている前記[1]〜[]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
] 前記一対の止着テープは、固定端を2つ有し、一方の固定端が、前記立体ギャザーに固定され、且つ、他方の固定端が、おむつの前記後身頃のそれぞれの側縁に固定されているとともに、前記後身頃のそれぞれの側縁に固定された止着テープの基材部分が伸縮性を有する材料からなるものである前記[1]〜[]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
] 前記立体ギャザーは、おむつの内側に向かって傾倒する箇所を有する前記[1]〜[]のいずれかに記載のテープ型使い捨ておむつ。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、おむつを着用者に宛がった状態で、立体ギャザーが有効に機能するように立体ギャザーの位置を調整することができ、おむつからの尿漏れを有効に防止することができる。具体的には、止着テープの固定端が、吸収体の両側に配置された立体ギャザーに固定されているため、おむつを着用する際に、止着テープを引張って止着領域に止め付ける動作を行うことにより、止着テープの固定端が接続された立体ギャザーが連動し、吸収体の左右に広げることができる。これにより、吸収体の表面の一部を覆うように立体ギャザーが押し潰されてしまったとしても、おむつを着用者に宛がった後に、立体ギャザーの位置を簡単に調節することができ、立体ギャザーの潰れによる尿漏れを有効に防止することができる。
また、従来のテープ型使い捨ておむつにおいては、止着テープの腹周り方向に関する自由度が少ないため(即ち、着用者の体型や体位に合わせた適正な止着位置に対する調整代が少ないため)、十分なフィット性を得ることができないことがあったが、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、止着テープの固定端が立体ギャザーに固定されているため、適正な止着位置に対する調整代を多くとることができ、おむつのフィット性を向上させることもできる。
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつを実施するための最良の形態について具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるテープ型使い捨ておむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]定義等:
「テープ型使い捨ておむつ」とは、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、吸収体22と、トップシート18と、バックシート20と、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから外側に向けて延出された、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ11と、前身頃2に形成された、止着テープ11を止め付ける止着領域13(図1Aにおいては、フロントパッチ13a)と、を備えた使い捨ておむつを意味するものとする。なお、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aは、前身頃2及び後身頃6に、股下部4よりおむつの幅方向外側に延出されたサイドフラップ8が形成されている。
ここで、図1Aは、本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。また、図1Bは、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつのA−A’断面を示す概略断面図である。
「前身頃」とは、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aのように、着用者に使い捨ておむつを装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分(図中、符号2)、「股下部」とは、着用者に使い捨ておむつを装着した際に、着用者の股下を覆う部分(図中、符号4)、「後身頃」とは、着用者に使い捨ておむつを装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味するものとする(図中、符号6)。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいて、「おむつの内側面」とは、おむつの装着時において着用者の肌と接する側の面のことをいい、また、「おむつの外側面」とは、おむつの内側面とは反対側の、おむつの装着時において着用者の着衣側に位置する面のことをいう。
そして、「1ピースタイプ」とは、トップシート、バックシート、吸収体を備えているが、吸収・保持機能を担う吸収体がトップシートとバックシートの間に介装(内蔵)され、装着機能を担うトップシート及び/又はバックシートと一体的に構成されたタイプのおむつを意味するものとする。
[2]本発明のテープ型使い捨ておむつの構成:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A及び図1Bに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の上面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の下面を被覆するように配置されたバックシート20と、撥水性シートからなり、吸収体22の両側に配置された、少なくとも左右一対の立体ギャザー26(26a,26b)と、後身頃6の左右の側縁6a,6bから外側に向けて延出された、後身頃6と前身頃2とを固定する少なくとも一対の止着テープ11と、前身頃2に形成された、止着テープ11を止め付ける止着領域13と、を備えたものである。
そして、少なくとも上述した一対の止着テープ11(11a,11b)のそれぞれの固定端11x,11yが、吸収体22の両側に配置された一対の立体ギャザー26のうちの同一側縁側に配置された立体ギャザー26a,26bに固定されており、おむつ着用時において、図1Cに示すように、止着テープ11a,11bをおむつの幅方向外側に向けて引張った状態で止着領域13に止着させることにより、止着テープ11a,11bの固定端11x,11yが固定された立体ギャザー26a,26bを、おむつの幅方向の外側に向けて広げることが可能に構成されている。なお、図1Cは、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつの止着テープをおむつの幅方向外側に向けて引張った状態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。
このため、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Aは、おむつを着用者に宛がった状態で、立体ギャザー26が有効に機能するように立体ギャザー26の位置を調整することができ、おむつからの尿漏れを有効に防止することができる。具体的には、止着テープ26の固定端11x,11yが、吸収体22の両側に配置された立体ギャザー26a,26bに固定されているため、おむつを着用する際に、止着テープ11a,11bを引張って止着領域13(例えば、フロントパッチ13a)に止め付ける動作を行うことにより、立体ギャザー26a,26bが連動し、吸収体22の左右に広げることができる。これにより、吸収体22の表面の一部を覆うように立体ギャザー26a,26bが押し潰されてしまったとしても、おむつを着用者に宛がった後に、立体ギャザーの位置を簡単に調節することができ、立体ギャザーの潰れによる尿漏れを有効に防止することができる。
また、従来のテープ型使い捨ておむつにおいては、止着テープの腹周り方向に関する自由度が少ないため(即ち、着用者の体型や体位に合わせた適正な止着位置に対する調整代が少ないため)、十分なフィット性を得ることができないことがあったが、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Aにおいては、止着テープ11a,11bの固定端11x,11yが立体ギャザー26a,26bに固定されているため、適正な止着位置に対する調整代を多くとることができ、おむつのフィット性を向上させることもできる。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Aにおいては、図1Aにおける紙面の左側に配置された止着テープ11aの固定端11xが、吸収体22の側縁左側に配置された立体ギャザー26aに固定され、また、図1Aにおける紙面の右側に配置された止着テープ11bの固定端11yが、吸収体22の側縁右側に配置された立体ギャザー26bに固定されており、それぞれの止着テープ11a,11bを止着領域13に止め付けることによって、それぞれの立体ギャザー26a,26bをおむつの幅方向の外側に向けて広げることができるように構成されている。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいて、上述した固定端が立体ギャザーに固定された一対の止着テープは、その固定端が、立体ギャザーの下端部から上端部まで中央部よりも上端部側に固定されていることが好ましい。このように構成することによって、止着テープと連動して立体ギャザーを動かす際に、立体ギャザーの先端側を良好に左右に広げることができ、立体ギャザーの適正な配置位置となるように立体ギャザーの位置を調整することができる。
[2−1]止着テープ:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1Aに示すように、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置された、前身頃2と後身頃6とを固定するための少なくとも一対の止着テープ11を備えている。図1Aにおいては、後身頃6の左右の各側縁6a,6bにそれぞれ、2つずつ止着テープ11が配置されており、そのうちの一対の止着テープ11a,11bの固定端11x,11yが、立体ギャザー26a,26bと固定されている。なお、上記した止着テープの固定端は、立体ギャザーが起立した状態において、おむつの外側を向く側壁部分に固定される。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、後身頃の左右側縁に一対の止着テープが配置され、それぞれの止着テープの固定端が立体ギャザーと固定されていてもよいし、また、後身頃の左右側縁に二対以上の止着テープが配置され、全ての止着テープの固定端が立体ギャザーと固定されていてもよい。即ち、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、立体ギャザーが吸収体の表面を覆うように押し潰されてしまった場合に、止着テープを引き出しておむつを着用する動作を行うことによって、立体ギャザーを吸収体の左右に広げることができるのであれば、一対以上の止着テープの固定端が立体ギャザーに固定されていればよい。
なお、成人用のテープ型使い捨ておむつにおいては、止着テープが左右の側縁に、それぞれ2つずつ延出されたものが一般的であるが、このような止着テープが左右の側縁から2つずつ延出されたテープ型使い捨ておむつにおいては、少なくとも、下側(即ち、股下側)に配置された一対の止着テープが、少なくとも立体ギャザーと接続されていることが好ましい。
なお、止着テープのファスニング部材としては、粘着剤により固定を行う粘着ファスナーであってもよいが、機械的な結合により固定を行うメカニカルファスナー(面状ファスナー)を用いることが好ましい。メカニカルファスナーは、止着力が高いことに加え、複数回の脱着を行っても止着力が低下することがないという利点がある。
例えば、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aは、ファスニング部材として、メカニカルファスナー46を用いた例である。止着テープ11の先端近傍には、フック材46aが付設される一方、前身頃2には、ループ材46bからなるフロントパッチ13aが付設されており、フロントパッチ13aに対して、止着テープ11を止め付けることが可能なように構成されている。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、図1A及び図1Bに示すように、吸収体22の側縁外方のおむつの内側面上に配置された、輪状(ループ状)の被挿通部材72を更に備えたものであってもよい。このような被挿通部材72を配置することにより、固定端11x,11yが立体ギャザー26a,26bに固定された一対の止着テープ11a,11bを、対応する側縁側の被挿通部材72に挿通させて、おむつの幅方向の外側に延出させることができる。
これにより、一対の止着テープ11a,11bの遊動や着用者に引っ掛かることを有効に防止することができ、立体ギャザー26a,26bに接続された止着テープ11a,11bが邪魔にならず、従来の使い捨ておむつと同様に簡便におむつを着用することができる。また、一対の止着テープ11a,11bを輪状の被挿通部材72に挿通させることによって、止着テープ11a,11bを引張ったとしても、止着テープ11a,11bと着用者の肌との間に被挿通部材72が配置されているため、着用者の肌(皮膚)がこすれたり、傷つけられる等のスキントラブルの発生を抑制することができる。
上記した輪状(ループ状)の被挿通部材は、例えば、織布、不織布、ウレタン、フィルム等を挙げることができる。中でも、PP、PE、PET等の熱可塑性樹脂からなる不織布を好適例として挙げることができる。不織布の種類に関しても特に制限はなく、エアスルー、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
また、被挿通部材の大きさについては、止着テープの挿通部の幅よりも幅広で、止着テープの挿通部を挿通させることが可能なものであればよい。例えば、止着テープの挿通部の幅よりも、被挿通部材による空間の大きさ(幅)が、+5〜+30mm程度太いことが好ましい。また、被挿通部材の長さ、及び配置位置は、サイドフラップ上に止着テープが存在する部分に配置されていればよいが、止着テープの出口がサイドフラップの中央より外側にあることが好ましい。
また、図2に示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Bが被挿通部材72を更に備えたものの場合には、固定端11x,11yが立体ギャザー26a,26bに固定された一対の止着テープ11a,11bは、その他方の端部側(即ち、被挿通部材の位置よりもおむつの幅方向の外側)に、被挿通部材72の孔(即ち、挿通部分)よりも幅広に構成された、引き込まれ防止部74を有することが好ましい。図2においては、一対の止着テープ11a,11bの他方の端部側が、被挿通部材72の孔よりも幅広に構成され、上記引き込まれ防止部74を形成した例を示している。
このように構成することによって、止着テープ11a,11bがおむつの内側に引き込まれてしまうことを有効に防止することができる。なお、引き込まれ防止部の形状については特に制限はなく、例えば、図2に示すように、止着テープ11a,11bの他方の端部側全体を幅広に構成してもよいし、図示は省略するが、例えば、止着テープの他方の端部側の一部が幅広に構成してもよい。
ここで、図2は、本発明のテープ型使い捨ておむつの他の実施形態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。なお、図2において、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aの各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
また、図8A及び図8Bに示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Hにおいては、おむつのサイドフラップ8を構成する部位に、それぞれ2つずつ切れ目(スリット)が形成され、この2つの切れ目の間のサイドフラップ8によって、被挿通部材72が構成されていてもよい。このようなテープ型使い捨ておむつ1Hにおいては、立体ギャザー26a,26bに固定された一対の止着テープ11a,11bのそれぞれは、おむつの幅方向の内側に形成された切れ目を通過して、一旦おむつの外側面に延出され、更に、おむつの幅方向の外側に隣接して形成された切れ目を通過して、再度おむつの内側面に引き戻されている。このように構成されたテープ型使い捨ておむつ1Hは、サイドフラップ8の一部を被挿通部材72とすることが可能であり、図2に示すような別体の被挿通部材72を配置する必要がなく、簡素な構成とすることで、製造工程を簡略化することができる。
ここで、図8Aは、本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。また、図8Bは、図8Aに示すテープ型使い捨ておむつのC−C’断面を示す概略断面図である。なお、図8A及び図8Bにおいて、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aの各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
また、図3A及び図3Bに示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Cにおいては、例えば、固定端11x,11yが立体ギャザー26a,26bに固定された一対の止着テープ11a,11bの一部が、立体ギャザー26a,26bの配設位置よりも側縁外方(具体的には、おむつのサイドフラップ8)にて、おむつの内側面に一方の端部76aが接続された止着テープ接続部材76と接合されたものであってもよい。このように、止着テープ接続部材76は、一方の端部76a(即ち、止着テープ接続部材76の基端部)がサイドフラップ8に接続され、且つ、他方の端部76bが止着テープ11a,11bの一部と接続されているため、図3Cに示すように、止着テープ11a,11bを引張ることによって、止着テープ接続部材76の他方の端部76bが支点となり、立体ギャザー26a,26bを吸収体22の外側に良好に広げることができ、更に、左右に広げられた立体ギャザー26a,26bを良好に起立させることができる。
なお、上記止着テープ接続部材76は、図3Bに示すように、おむつを着用する前の状態において、止着テープ接続部材76の一方の端部76a(止着テープ接続部材76の基端部)が、止着テープ接続部材76の他方の端部76b(止着テープ11との接続部)よりも、おむつの幅方向の外側に位置するように構成されていることが好ましい。このように構成することによって、止着テープ11を左右に引張ることによって、接続された立体ギャザー26を良好に起立させることができる。
ここで、図3Aは、本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図であり、図3Bは、図3Aに示すテープ型使い捨ておむつのB−B’断面を示す概略断面図である。図3Cは、図3Bに示すテープ型使い捨ておむつの止着テープをおむつの幅方向外側に向けて引張った状態を示す概略断面図である。なお、図3A〜図3Cにおいて、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aの各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
上記した止着テープ接続部材の材質については特に制限はないが、例えば、伸縮性を有する材料、例えば、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等や、これらを不織布と組み合わせたものからなるものであることが好ましい。このように構成することによって、止着テープ11を腹側の止着領域13に止める際に、着用者の体型や体位、こう縮・麻痺等の身体的特徴に応じて適正な位置に止着することができることとなることから、十分なフィット性が得られることとなり、おむつ隙間からのモレを軽減させることができるようになる。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、例えば、図4に示すように、固定端11x,11yが立体ギャザー26a,26bに固定された一対の止着テープ11a,11bが、おむつの吸収体22の側縁外方に形成された貫通孔78(即ち、おむつのサイドフラップ8に形成された貫通孔78)を貫通して、おむつの外側面にまで延出されていてもよい。
このように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Dにおいては、おむつの内側面に沿って一対の止着テープ11a,11bが常に配置されている必要はなく、上記したように、サイドフラップ8に形成された貫通孔78を貫通して、おむつの外側面にまで延出されていてもよい。このように構成することによって、立体ギャザー26a,26bに接続された止着テープ11a,11bの遊動を有効に防止することができ、更に、立体ギャザー26a,26bを左右に広げ、且つ良好に起立させることが可能となる。
ここで、図4は、本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す断面図である。なお、図4に示す断面は、図1Bに示す断面と同じ位置における断面を示すものである。また、図4において、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aの各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、このように、おむつのサイドフラップ8に形成された貫通孔78を貫通して、一対の止着テープ11a,11bをおむつの外側面にまで延出させる場合には、おむつの使用前において、外側面に延出した止着テープ11a,11bの一部を、おむつの外側面に仮止めしておくことが好ましい。なお、止着テープ11a,11bの仮止めは、例えば、ホットメルト接着剤による仮接着等によって行うことができる。
また、一対の止着テープ11a,11bをおむつの外側面にまで延出させる場合には、固定端11x,11yが立体ギャザー26a,26bに固定された一対の止着テープ11a,11bは、その他方の端部側(即ち、おむつの外側面に延出された側)に、貫通孔78の孔よりも幅広に構成された、引き込まれ防止部74を有することが好ましい。このように構成することによって、止着テープ11a,11bがおむつの内側に引き込まれてしまうことを有効に防止することができる。
また、図5に示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Eにおいては、一対の止着テープ11a,11bは、それぞれ固定端を2つ有し、一方の固定端(図5における固定端11x,11y)が、立体ギャザー26a,26bに固定され、且つ、他方の固定端(図5における固定端11p,11q)が、おむつの後身頃6のそれぞれの側縁6a,6bに固定されているものであってもよい。なお、このような止着テープ11a,11bは、後身頃6のそれぞれの側縁6a,6bに固定された止着テープの基材部分が、伸縮性を有する材料から構成されている。
即ち、立体ギャザー26a,26bと接続される一対の止着テープ11a,11bは、一方の固定端11x,11yが立体ギャザー26a,26bと実際に接続されるとともに、他方の固定端11p,11qが、従来公知のテープ型使い捨ておむつと同様に、おむつの後身頃6のそれぞれの側縁6a,6bに固定されていてもよい。
このように構成することによって、図1Aに示す本発明のテープ型使い捨ておむつ1Aと同様の作用効果を得ることができる。
なお、図5に示すテープ型使い捨ておむつ1Eにおいては、一対の止着テープ11a,11bの、後身頃6の側縁6a,6bから延出された基材部分が、伸縮性を有する材料から構成されているため、立体ギャザー26a,26bの配置位置の調整をより良好に行うことが可能となる。即ち、後身頃6の側縁6a,6bから延出された基材部分の伸縮する長さに相当する分だけ、立体ギャザー26a,26bをおむつの幅方向の外側に向けて広げることが可能となる。
ここで、図5は、本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す断面図である。なお、図5に示す断面は、図1Bに示す断面と同じ位置における断面を示すものである。また、図5において、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aの各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
また、図6に示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Fにおいては、止着テープ11a,11bの固定端11x,11yにおいて、その幅が広くなるように構成されていてもよい。このように構成することによって、止着テープ11a,11bの固定端11x,11yを、立体ギャザー26a,26bの広い範囲に接続することができ、止着テープ11a,11bをフロントパッチ13aに止め付けることによって、吸収体22上に押し潰されてしまった立体ギャザー26a,26bを、良好に左右に広げることができる。
このように、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、止着テープの固定端の接続部分を広くしたり、また、止着テープの固定端を枝分させて、立体ギャザーの広い範囲又は複数の範囲と接続(固定)させることによって、立体ギャザーをより広い範囲にて左右に広げることが可能となる。
ここで、図6は、本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。なお、図6において、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aの各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
[2−2]立体ギャザー:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するため、吸収体の両側に配置された、少なくとも左右一対の立体ギャザーを備えている。立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
そして、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、これまでに説明したように、この少なくとも一対の立体ギャザーに、少なくとも一対の止着テープの固定端がそれぞれ固定されており、止着テープを止着領域に止め付ける動作を行うことによって、おむつを着用者に宛がった状態で、立体ギャザーが有効に機能するように立体ギャザーの位置を調整することができ、おむつからの尿漏れを有効に防止することができる。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、図1A及び図1Bに示す使い捨ておむつ1Aのように、撥水性シート32(32a,32b)の層間に伸縮材(立体ギャザー伸縮材36(36a,36b)を挟み込んで固定し、その立体ギャザー伸縮材36の収縮力によってギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。立体ギャザー伸縮材36は、例えば、撥水性シート32の折り返し部分に挟み込んで固定することができる。
なお、立体ギャザーは、立体ギャザー用の撥水性シートを別途付設してもよいし、おむつを構成するシート材の一部によって形成してもよい。例えば、図1A及び図1Bに示す使い捨ておむつ1Aは、サイドシート19を構成する撥水性シート32の一部によって立体ギャザー26a,26bを形成した例である。このような撥水性シートは、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
立体ギャザーはおむつの内側に向かって傾倒する内倒しギャザーであってもよいし、高さ方向の一部に、曲げ部や折り返し部を形成した立体ギャザー(C折りギャザーやZ折りギャザー等)とすることもできる。例えば、図1A及び図1Bに示す使い捨ておむつ1Aは、立体ギャザー26(26a,26b)を内倒しギャザーとした例である。
例えば、立体ギャザーがZ折りギャザーの場合には、図7に示すように、止着テープ11a,11bの固定端11x,11yを、立体ギャザー26a,26bのZ折りの折れ曲がり部位の近傍(即ち、吸収体22の左右側縁に張り出した折れ曲がり部位の近傍)に固定することによって、立体ギャザー26a,26bを良好に左右に広げることができる。
ここで、図7は、本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態(テープ型使い捨ておむつ1G)を示す断面図である。なお、図7に示す断面は、図1Bに示す断面と同じ位置における断面を示すものである。なお、図7において、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aの各要素と同様に構成されているものについては、同一の符号を付して説明を省略する。
[2−3]止着領域:
止着領域は、止着テープに配設されたファスニング部材を止着させるための領域であり、おむつの前身頃に配置されている。例えば、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aにおいては、止着テープ11の先端近傍に、フック材46aが付設され、おむつの前身頃2には、上記止着領域13として、ループ材46bからなるフロントパッチ13aが付設されている。このような止着領域13(フロントパッチ13a)に対して、止着テープ11(より具体的には、止着テープ11のフック材46a)を止め付けることによって、おむつのウエスト周り開口部と脚周り開口部が形成され、おむつを着用することができる。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつを構成する止着領域については、これまでに説明した止着テープを止め付けることが可能なものであれば特に制限はなく、従来公知のテープ型使い捨ておむつに使用されているフロントパッチ等の止着領域と同様に構成されたものを好適に用いることができる。
[3]使い捨ておむつのその他の構成部材:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A及び図1Bに示すように、これまでに説明した、止着テープ11、立体ギャザー26、止着領域13の他に、トップシート18、吸収体22、及びバックシート20等を備えるものである。
[3−1]吸収体:
吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。通常、吸収体は、トップシートとバックシートの間に挟み込まれ、その周縁部が封着されることによって、トップシートとバックシートとの間に介装される。
吸収体を構成する吸収性材料としては、使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に通常使用される従来公知の吸収性材料、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す)、親水性シート等を挙げることができる。フラッフパルプとしては木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、SAPとしてはポリアクリル酸ナトリウムを、親水性シートとしてはティシュペーパー、吸収紙、親水化処理を行った不織布を用いることが好ましい。
これらの吸収性材料は、通常、単層ないしは複層のマット状として用いられる。この際、前記の吸収性材料のうち1種を単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。なかでも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部程度のSAPを併用したものが好ましい。この際、SAPはフラッフパルプの各マット中に均一に混合されていてもよいし、複層のフラッフパルプの層間に層状に配置されていてもよい。
なお、吸収体には、その表面側に(例えば、吸収体とトップシートとの間に)、尿や体液等の液体を拡散させるためのシート(セカンドシート)を付帯的に配置してもよい。このセカンドシートを付設すると、着用者の姿勢等に起因して、トップシート裏面側の空間が十分に形成されないような場合でも、尿や体液等の吸収速度が低下し難く、吸収速度の低下による尿や体液等の漏れを防止することが可能となる。
セカンドシートを構成する材料としては、親水性で液透過性の材料、例えば、織布、不織布、多孔性プラスチック、フラッフパルプ等を挙げることができる。これらの構成素材としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レーヨン、アセテート又はこれらの複合繊維の他、パルプ等を挙げることができる。パルプとしては、カーリーセルロースファイバー等のけん縮繊維を好適に用いることができる。
吸収体の形状については特に制限はないが、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品において使用される形状、例えば、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等を挙げることができる。
吸収体は、その全体が親水性シートによって被包されていることが好ましい。このような構成は、吸収体からSAPが漏洩することを防止し、吸収体に形状安定性を付与することができるという利点がある。
[3−2]トップシート:
トップシートは、吸収体の上面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その下面側(裏面側)に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。通常、少なくとも吸収体の表面近傍については、着用者の尿や体液を透過させ得る液透過性の材料によって構成される。少なくとも一部が液透過性材料により構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性材料で構成されている必要はない。
トップシートを構成する液透過性材料としては、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。なかでも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロン等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。不織布の種類についても特に制限はなく、エアースルー(カード熱風)、カードエンボス、スパンボンド等の各種製法によって製造された従来公知の不織布を好適に用いることができる。
トップシートは単一のシート材によって構成されていてもよいが、複数のシート材によって構成されていてもよい。
[3−3]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面(おむつの装着時において着用者の肌から遠い側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートの配置位置については特に制限はない。吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分にバックシートが配置されていることが好ましい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、なかでも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、バックシートの外表面側にカバーシートを貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。なかでも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[3−4]各種伸縮材:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが好ましい。
脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。
この脚周り伸縮材は、立体ギャザーの起立線より外側の部分に配置されていることが好ましい。このような構成とすると、立体ギャザーの十分な防漏効果を確保しつつ、股下部の装用感・装着感を向上させることができる。
ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる他、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりが防止される。
図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aは、おむつの後身頃6の端縁に沿って帯状のウエスト周り伸縮材42を配置し、また、脚周り開口部に沿って脚周り伸縮材40を配置した例である。なお、帯状のウエスト周り伸縮材42は、ウレタンフォーム等の伸縮性フォームによって構成することができる。図示の例では、後身頃(背側)のみにウエスト周り伸縮材42を配置しているが、前身頃(腹側)にウエスト周り伸縮材を配置してもよい。
これらの伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。
伸縮材としては、従来の使い捨ておむつで使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸長状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴムの弾性糸からなる糸ゴムである場合には、120〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸長状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、着用者に対して過度の締め付け力を作用させることなく、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
前記のような伸縮材は、おむつの他の構成部材に対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着であってもよい。
[3−5]適用対象:
本発明のテープ型使い捨ておむつの適用対象は、これまでに説明した1ピースタイプのテープ型の使い捨ておむつに限られるものではなく、例えば、2ピースタイプのテープ型の使い捨ておむつにも適用することができる。
なお、「2ピースタイプ」とは、着用者の排泄液を吸収し、保持する機能(吸収・保持機能)を担う吸収性本体と、着用者の身体を被包する機能(装着機能)を担う外装部材とから構成され、外装部材の内側に吸収性本体が配置されたタイプのおむつである。
上記吸収性本体は、吸収体、トップシート及びバックシートを構成要素として備えた部材であり、トップシートとバックシートの間に吸収体を挟み込み、吸収体の周縁部を封着することによって製造することができる。このような吸収性本体は、少なくともおむつの股下部をカバーするサイズに構成される。但し、漏れ防止の効果を確実なものとするため、股下部のみならず前身頃や後身頃の一部をもカバーする大きさに構成することが好ましい。吸収性本体は、例えば、ホットメルト接着剤等を用いて、外装部材に対して固定することができる。
一方、外装部材は、着用者の身体を被包するための装着機能を担う部材であり、具体的には、前身頃、股下部及び後身頃の各部を形成するシート状の部材である。2ピースタイプのテープ型おむつやパンツ型おむつは、着用者の排泄液を吸収し、保持する吸収・保持機能については、専ら吸収性本体が果たすことになるので、外装部材を構成する材料として液不透過性材料を用いる必要はない。外装部材を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル、その他の熱可塑性樹脂からなる合成繊維によって構成された不織布等を挙げることができる。
[4]テープ型使い捨ておむつの製造方法:
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつの製造方法を、図1A及び図1Bに示すテープ型使い捨ておむつ1Aを製造する場合の例で説明する。
本発明のテープ型使い捨ておむつの製造方法は、まず、バックシート20の材料となる長尺のシート材(バックシート材)の表面に、親水性シートに包まれた吸収体22及び脚周り弾性部材40を載置し、更にその表面にトップシート18の材料となるシート材(トップシート材)を載置する。
この際、トップシート材は、センターシートに相当するトップシート材と、サイドシートに相当するトップシート材の2種類が使用される。サイドシートに相当するシート材には折り返し部分を設けることによって、立体ギャザー26が形成されている。
次に、本発明のテープ型使い捨ておむつに使用する止着テープ11を作製する。本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、少なくとも一対の止着テープ11a,11bの固定端を立体ギャザー26a,26bに固定するため、従来のテープ型使い捨ておむつに使用される止着テープよりも、少なくとも一対の止着テープを構成する基材の長さを長めに形成する。即ち、止着テープの固定端を立体ギャザーに固定した状態において、後身頃の側縁から延出する止着テープの長さが、従来のテープ型使い捨ておむつの止着テープの長さと同程度の長さとなるように止着テープを作製する。
このように作製した止着テープ11a,11bの固定端11x,11yを、対応する側縁側に配置された立体ギャザー26a,26bの一部に接続(固定)する。止着テープ11と立体ギャザー26の固定方法については、特に制限はないが、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールをはじめとする熱や超音波同による溶着等によって固定することができる。
なお、立体ギャザー26a,26bと接続する止着テープ11a,11bとは別に、立体ギャザー26a,26bと接続しない止着テープ11を更に有する場合には、従来のテープ型使い捨ておむつに用いられる止着テープと同様の方法によって止着テープを作製し、その止着テープを後身頃の側縁に相当する部位に固定する。
前記のようにして得られたおむつ連続体は、おむつの脚周り開口部に相当する部分を円弧状に切り抜いて切除し(Rカット)、脚周り開口部を形成する。最後に、おむつ連続体を個々のおむつに切断することにより、テープ型使い捨ておむつ1Aを製造する。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつの製造方法については、上述した方法に限定されることはなく、例えば、図2に示すような、輪状の被挿通部材72をサイドフラップ8に配置し、被挿通部材72に止着テープ11a,11bを挿通させた状態で固定端11x,11yを立体ギャザー26a,26bに固定してもよいし、また、図4に示すように、おむつのサイドフラップ8に貫通孔78を形成し、止着テープ11a,11bをおむつの外側面から貫通孔78を通過させ、その止着テープ11a,11bの固定端11x,11yを立体ギャザー26a,26bに固定してもよい。また、図3A及び図3Bに示すような止着テープ接続部材76を更に配置してもよい。
また、前記のような一連の工程は、機械的な手段によって連続的に行うことが可能である。例えば、長尺のシート材をローラーから連続的に送出する等の方法・装置を採用することにより、テープ型おむつの連続製造が可能となり、生産性の向上に資する。
以下、本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。但し、本発明のテープ型使い捨ておむつは、その発明特定事項を備えたテープ型使い捨ておむつを全て包含するものであり、以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
実施例1のテープ型使い捨ておむつとして、図1A及び図1Bに示すような構成のテープ型使い捨ておむつ1Aを作製した。このテープ型使い捨ておむつは、成人用のテープ型使い捨ておむつであり、前後方向長さを840mm、後身頃6の幅(側縁6a,6b間の長さ)を630mmとした。
止着テープは、後身頃の左右の側縁に、それぞれ2つずつ配置されており、股下部側の一対の止着テープの固定端が、立体ギャザーに固定されている。なお、立体ギャザーの高さは50mmであり、止着テープの固定端の接続位置は、立体ギャザーの起立線から35mmの位置とした。即ち、固定端の接続位置は、立体ギャザーの高さの70%の位置である。
なお、もう一対の止着テープについては、従来のテープ型使い捨ておむつと同様に、後身頃の側縁に、サイドシートとバックシートの間に挟み込んで止着テープの表裏面の両方からホットメルト接着剤によって直接固定した。それぞれの止着テープは、おむつの使用前の状態で、おむつの後身頃の側縁から、それぞれ40mmずつ延出されている。また、止着テープの幅は35mmとした。
また、実施例1のテープ型使い捨ておむつにおいては、吸収体の側縁外方のおむつの内側面上に被挿通部材を配設し、この被挿通部材によって形成された隙間に、股下部側の一対の止着テープを挿通して、おむつの幅方向の外側に延出させた。この被挿通部材は、各後身頃の側縁から30mmの位置に配置した。また、被挿通部材の幅(止着テープの挿通方向における長さ)は30mmとし、おむつの長手方向に対する長さは55mmとした。
〔着用試験〕
このような実施例1のテープ型使い捨ておむつを、着用者の後身頃側に宛がった後、おむつの前身頃を、着用者の股下を経由させて腹側に移動させた。この状態、即ち、止着テープを止め付ける前の状態では、着用者の臀部によって、吸収体の表面を覆うように立体ギャザーが押し潰されており、吸収体の間口が狭められてしまっていた。
このような状態から、おむつの後身頃側縁から延出された止着テープを引張って、止着テープの先端に付設されたメカニカルファスナーのフック材を、前身頃に付設されたメカニカルファスナーのループ材からなる止着領域に止め付ける動作を行うことによって、止着テープに連結された(止着テープの固定端が固定された)立体ギャザーが連動して引張られ、立体ギャザーを吸収体の左右に広げることができた。このように、本発明のテープ型使い捨ておむつは、おむつを着用者に宛がった後に、立体ギャザーの位置を簡単に調節することができ、立体ギャザーの潰れによる尿漏れを有効に防止することができるものであった。
また、本発明のテープ型使い捨ておむつは、止着テープの固定端が立体ギャザーに固定されているため、適正な止着位置に対する調整代を多くとることができ、おむつのフィット性を向上させることもできた。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、乳幼児用又は介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用の使い捨ておむつに利用することができる。
本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。 図1Aに示すテープ型使い捨ておむつのA−A’断面を示す概略断面図である。 図1Aに示すテープ型使い捨ておむつの止着テープをおむつの幅方向外側に向けて引張った状態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの他の実施形態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。 図3Aに示すテープ型使い捨ておむつのB−B’断面を示す概略断面図である。 図3Bに示すテープ型使い捨ておむつの止着テープをおむつの幅方向外側に向けて引張った状態を示す概略断面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す断面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す断面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す断面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態を示す一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。 図8Aに示すテープ型使い捨ておむつのC−C’断面を示す概略断面図である。 従来のテープ型使い捨ておむつの一部切り欠き断面図であり、テープ型おむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G,1H:使い捨ておむつ、2:前身頃、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁(後身頃の側縁)、8:サイドフラップ、11,11a,11b:止着テープ、11x,11y:固定端、11p,11q:固定端(他方の固定端)、13:止着領域、13a:フロントパッチ、18:トップシート、19:サイドシート、20:バックシート、22:吸収体、26,26a,26b:立体ギャザー、32,32a,32b:撥水性シート、36,36a,36b:立体ギャザー伸縮材、40:脚周り伸縮材、42:ウエスト周り伸縮材、46:メカニカルファスナー、46a:フック材、46b:ループ材、72:被挿通部材、74:引き込まれ防止部、76:止着テープ接続部材、76a:一方の端部(止着テープ接続部材の一方の端部)、76b:他方の端部(止着テープ接続部材の他方の端部)、78:貫通孔、100:テープ型使い捨ておむつ。

Claims (9)

  1. 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、
    吸収体と、前記吸収体の上面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の下面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシートと、撥水性シートからなり、前記吸収体の両側に配置された、少なくとも左右一対の立体ギャザーと、前記後身頃の左右の側縁から外側に向けて延出された、前記後身頃と前記前身頃とを固定する少なくとも一対の止着テープと、前記前身頃に形成された、前記止着テープを止め付ける止着領域と、を備えたテープ型使い捨ておむつであって、
    少なくとも前記一対の止着テープのそれぞれの固定端が、前記吸収体の両側に立体的に起立可能な状態で配置された前記一対の立体ギャザーのうちの同一側縁側に配置された立体ギャザーに固定されており、おむつ着用時において、前記止着テープをおむつの幅方向外側に向けて引張った状態で前記止着領域に止着させることにより、前記止着テープに連結された前記立体ギャザーが連動しておむつの幅方向外側に向けて引張られて、前記止着テープの前記固定端が固定された前記立体ギャザーを、おむつの幅方向の外側に向けて広げることが可能に構成され、且つ、
    前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、前記吸収体の側縁外方のおむつの内側面上に配置された、輪状の被挿通部材を挿通して、おむつの幅方向の外側に延出されているテープ型使い捨ておむつ。
  2. 前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、前記固定端とは反対側の他方の端部側に、前記被挿通部材の孔よりも幅広に構成された、引き込まれ防止部を有する請求項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  3. 前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、その一部が、前記立体ギャザーの配設位置よりも側縁外方にて、その一方の端部がサイドフラップに接続され、且つ、その他方の端部が当該止着テープの一部と接続された止着テープ接続部材に接合されたものであり、
    前記止着テープ接続部材の前記他方の端部が支点となり、前記立体ギャザーを前記吸収体の外側に向けて広げることが可能な請求項1又は2に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  4. 前記止着テープ接続部材が、伸縮性を有する材料からなるものである請求項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  5. 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、
    吸収体と、前記吸収体の上面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の下面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシートと、撥水性シートからなり、前記吸収体の両側に配置された、少なくとも左右一対の立体ギャザーと、前記後身頃の左右の側縁から外側に向けて延出された、前記後身頃と前記前身頃とを固定する少なくとも一対の止着テープと、前記前身頃に形成された、前記止着テープを止め付ける止着領域と、を備えたテープ型使い捨ておむつであって、
    少なくとも前記一対の止着テープのそれぞれの固定端が、前記吸収体の両側に立体的に起立可能な状態で配置された前記一対の立体ギャザーのうちの同一側縁側に配置された立体ギャザーに固定されており、おむつ着用時において、前記止着テープをおむつの幅方向外側に向けて引張った状態で前記止着領域に止着させることにより、前記止着テープに連結された前記立体ギャザーが連動しておむつの幅方向外側に向けて引張られて、前記止着テープの前記固定端が固定された前記立体ギャザーを、おむつの幅方向の外側に向けて広げることが可能に構成され、且つ、
    前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、おむつの前記吸収体の側縁外方に形成された貫通孔を貫通して、おむつの外側面にまで延出されているテープ型使い捨ておむつ。
  6. 前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、前記固定端とは反対側の他方の端部に、前記貫通孔の開口部よりも幅広に構成された、引き込まれ防止部を有する請求項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  7. 前記固定端が前記立体ギャザーに固定された前記一対の止着テープは、前記固定端が、前記立体ギャザーの下端部から上端部まで中央部よりも前記上端部側に固定されている請求項1〜のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  8. 前記一対の止着テープは、固定端を2つ有し、
    一方の固定端が、前記立体ギャザーに固定され、且つ、他方の固定端が、おむつの前記後身頃のそれぞれの側縁に固定されているとともに、前記後身頃のそれぞれの側縁に固定された止着テープの基材部分が伸縮性を有する材料からなるものである請求項1〜のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
  9. 前記立体ギャザーは、おむつの内側に向かって傾倒する箇所を有する請求項1〜のいずれか一項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
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