JP5313718B2 - 使い捨ておむつ - Google Patents
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本発明の使い捨ておむつは、図1A〜図1Eに示す使い捨ておむつ1Aのように、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成され、吸収体22と、吸収体22の上面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と、吸収体22の下面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシート20と、撥水性シートからなり、吸収体22の両側に配置された、少なくとも左右一対の立体ギャザー26(26a,26b)と、一方の端部70xが後身頃6の左右の各側縁6a,6bに接続され、且つ他方の端部70yが一対の立体ギャザー26a,26bのうちの同一側縁側に配置された立体ギャザー26に固定された連結部材70と、を備えている。
連結部材は、一方の端部が後身頃の左右の各側縁に接続され、且つ他方の端部が一対の立体ギャザーのうちの同一側縁側に配置された立体ギャザーに固定された、後身頃の側縁と立体ギャザーとを連結する部材である。そして、この連結部材には、前身頃に形成された止着領域に止着可能なファスニング部材が配置されており、このファスニング部材が配置された止着部位を、後身頃の側縁よりも外方に引き出して前身頃の止着領域に止着することによりおむつを着用可能に構成されている。この際、連結部材の一部が後身頃の側縁から外方に引張られ、この連結部材に連動して、立体ギャザーを吸収体の左右に向けて広げることができる。
本発明の使い捨ておむつは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するため、吸収体の両側に配置された、少なくとも左右一対の立体ギャザーを備えている。立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
止着領域は、連結部材に配設されたファスニング部材を止着させるための領域であり、おむつの前身頃に配置されている。例えば、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aにおいては、ファスニング部材72として、メカニカルファスナーのフック材46aが用いられ、おむつの前身頃2には、上記止着領域13として、メカニカルファスナーのループ材46bからなるフロントパッチ13aが付設されている。このような止着領域13(フロントパッチ13a)に対して、ファスニング部材72を止め付けることによって、おむつのウエスト周り開口部と脚周り開口部が形成され、おむつを着用することができる。
本発明の使い捨ておむつは、図1A及び図1Bに示すように、これまでに説明した、ファスニング部材72が配置された連結部材70、立体ギャザー26、止着領域13の他に、トップシート18、吸収体22、及びバックシート20等を備えるものである。
吸収体は、着用者の尿を吸収し、保持するための部材である。吸収体は、着用者の尿や体液を吸収し保持する必要から、吸収性材料によって構成される。通常、吸収体は、トップシートとバックシートの間に挟み込まれ、その周縁部が封着されることによって、トップシートとバックシートとの間に介装される。
トップシートは、吸収体の上面(おむつの装着時において着用者の肌側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。トップシートは、その下面側(裏面側)に配置された吸収体に、着用者の尿を吸収させる必要から、その少なくとも一部(全部ないし一部)が液透過性材料により構成される。通常、少なくとも吸収体の表面近傍については、着用者の尿や体液を透過させ得る液透過性の材料によって構成される。少なくとも一部が液透過性材料により構成されている限り、必ずしもトップシート全体が液透過性材料で構成されている必要はない。
バックシートは、吸収体の裏面(おむつの装着時において着用者の肌から遠い側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
本発明の使い捨ておむつは、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが好ましい。
本発明の使い捨ておむつの適用対象は、これまでに説明した1ピースタイプの使い捨ておむつに限られるものではなく、例えば、2ピースタイプの使い捨ておむつにも適用することができる。なお、「1ピースタイプ」とは、トップシート、バックシート、吸収体を備えているが、吸収・保持機能を担う吸収体がトップシートとバックシートの間に介装(内蔵)され、装着機能を担うトップシート及び/又はバックシートと一体的に構成されたタイプのおむつを意味するものとする。
以下、本発明の使い捨ておむつの製造方法を、図1A〜図1Eに示す使い捨ておむつ1Aを製造する場合の例で説明する。
実施例1の使い捨ておむつとして、図1A〜図1Eに示すような構成の使い捨ておむつ1Aを作製した。この使い捨ておむつは、成人用の使い捨ておむつであり、前後方向長さを840mm、後身頃6の幅(側縁6a,6b間の長さ)を630mmとした。
実施例2の使い捨ておむつとして、図3A〜図3Eに示すような構成の使い捨ておむつ1Cを作製した。この使い捨ておむつは、成人用の使い捨ておむつであり、前後方向長さを840mm、後身頃6の幅(側縁6a,6b間の長さ)を630mmとした。
このような実施例1及び2の使い捨ておむつを、着用者の後身頃側に宛がった後、おむつの前身頃を、着用者の股下を経由させて腹側に移動させた。この状態では、着用者の臀部によって、吸収体の表面を覆うように立体ギャザーが押し潰されており、吸収体の間口が狭められてしまっていた。
Claims (8)
- 前身頃、股下部及び後身頃の各部から構成され、
吸収体と、前記吸収体の上面を被覆するように配置された、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシートと、前記吸収体の下面を被覆するように配置された、液不透過性材料からなるバックシートと、撥水性シートからなり、前記吸収体の両側に配置された、少なくとも左右一対の立体ギャザーと、一方の端部が前記後身頃の左右の各側縁に接続され、且つ他方の端部が前記一対の立体ギャザーのうちの同一側縁側に配置された立体ギャザーに固定された連結部材と、を備え、
前記連結部材は、その一部に、前記前身頃に形成された止着領域に止着可能なファスニング部材を有し、前記ファスニング部材が配置された止着部位を、前記後身頃の側縁よりも外方に引き出して、前記ファスニング部材を前記前身頃の前記止着領域に止着することによりおむつを着用可能に構成された使い捨ておむつ。 - 前記連結部材は、前記ファスニング部材が配置された基材シートが前記連結部材の一部に接合されて構成されたものである請求項1に記載の使い捨ておむつ。
- 前記基材シートの前記連結部材への固定端から前記基材シートの先端までの長さA1が、前記連結部材の前記後身頃の側縁から前記基材シートの前記固定端までの長さB1より大である請求項2に記載の使い捨ておむつ。
- 前記基材シートの前記連結部材への固定端から前記ファスニング部材が配置された部位までの長さC1が、前記連結部材の前記後身頃の側縁から前記基材シートの前記固定端までの長さB1より大である請求項3に記載の使い捨ておむつ。
- 前記連結部材は、前記後身頃の側縁側が非切断部となる舌片状の切り込み線が形成され、前記連結部材の裏面側の少なくとも前記舌片状の切り込み線によって囲われた領域に前記ファスニング部材が配置されて構成されたものであり、
前記舌片状の切り込み線によって囲われた領域を、前記非切断部を支軸として前記連結部材の表面側に折り返し、前記ファスニング部材を前記連結部材の表面側に露出させることにより、前記前身頃の前記止着領域に対する前記止着部位が形成される請求項1に記載の使い捨ておむつ。 - 前記連結部材の前記非切断部から前記舌片状の切り込み線の先端までの長さA2が、前記連結部材の前記後身頃の側縁から前記非切断部までの長さB2より大である請求項5に記載の使い捨ておむつ。
- 前記連結部材の前記非切断部から前記ファスニング部材が配置された部位までの長さC2が、前記連結部材の前記後身頃の側縁から前記非切断部までの長さB2より大である請求項6に記載の使い捨ておむつ。
- 前記連結部材は、前記他方の端部が、前記立体ギャザーの下端部から上端部まで中央部よりも前記上端部側に固定されている請求項1〜7のいずれか一項に記載の使い捨ておむつ。
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