JP5189960B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、吸収体、トップシート及びバックシートを備え、湿潤強力紙からなるシート状部材を構成部材として備えた吸収性物品に関するものである。
一般に、使い捨ておむつ、尿パッド等の吸収性物品は、吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備えている。
このような吸収性物品は、トップシートが着用者の肌と接するように使用され、着用者が排泄した尿はトップシートの液透過性部分を透過して吸収体に吸収・保持される。そして、吸収体の裏面側に配置された液不透過性のバックシートによって、排泄物が外部に漏洩することが防止される。
ところで、前記構造の吸収性物品では、構成部材にティシュや吸収紙等の紙が用いられることがある。これらの紙には尿等により湿潤しても破れない程度の湿潤紙力が要求されるため、尿素・ホルマリン系樹脂等の湿潤紙力剤を配合することが行われている。例えば、吸収性物品の吸収体について、パルプ繊維と湿潤紙力剤とを含む抄紙液から、吸収体の肌当接面側を構成する第1シートを製造することが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−314444号公報
しかしながら、特許文献1に記載の吸収性物品のように、構成部材に湿潤紙力剤を配合すると、その構成部材が硬化して柔軟性や吸水性が低下するという問題があった。構成部材の柔軟性が低下すると、吸収性物品の着用感が低下するため好ましくなく、吸水性の低下はそのまま吸収性物品の品質低下に繋がるため好ましくない。
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、構成部材に湿潤紙力剤が配合されていても、柔軟性や吸水性に優れる吸収性物品を提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、湿潤紙力剤が配合された構成部材にエンボス加工を施すことによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下の吸収性物品が提供される。
[1] 吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備え、前記吸収体と前記トップシートとの間に、湿潤紙力剤が配合されたシート状部材が配置されており、前記シート状部材のうち、少なくとも着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分にエンボス加工が施されることによってエンボス部が形成されており、前記エンボス部として、前記着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分に、小さいエンボスが密に配置されてなる第1エンボス部が形成されるとともに、前記第1エンボス部の周縁部に、大きいエンボスが疎に配置されてなる第2エンボス部が形成されている吸収性物品。
[2] 前記シート状部材が、前記吸収体を被包する吸収体被包シートであり、前記吸収体被包シートのうち、少なくとも着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分に、前記エンボス部が形成されている前記[1]に記載の吸収性物品。
[3] 前記シート状部材が、前記トップシートと前記吸収体の中間層となるセカンドシートであり、前記セカンドシートのうち、少なくとも着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分に、前記エンボス部が形成されている前記[1]又は[2]に記載の吸収性物品。
] 前記シート状部材は、前記吸収体と前記トップシートとの間に、前記エンボス部が2層以上積層されるように配置されている前記[1]〜[]のいずれかに記載の吸収性物品。
] 前記トップシートと前記吸収体の中間層となるセカンドシートとして、嵩が高い親水性不織布からなる不織布セカンドシートを備え、前記不織布セカンドシートは、前記トップシートと前記シート状部材との間に配置されている前記[1]〜[]のいずれかに記載の吸収性物品。
本発明の吸収性物品は、構成部材に湿潤紙力剤が配合されていても、柔軟性や吸水性に優れる。
以下、本発明の吸収性物品を実施するための最良の形態について、尿パッドの例により具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備える吸収性物品を広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]定義等:
「尿パッド」は、インナーパッド、補助パッドとも称され、使い捨ておむつと同様に、吸収体、トップシート及びバックシートを備えた、尿吸収を目的とする吸収パッドである。使い捨ておむつとは異なり、着用者の腰周りを被包する部分を持たない点が特徴であり、通常は使い捨ておむつのトップシートの表面又は下着の内面等に載置した状態で用いられる。
本発明の吸収性物品の適用対象には、テープ型使い捨ておむつやパンツ型使い捨ておむつも含まれる。「テープ型使い捨ておむつ」とは、吸収体と、トップシートと、バックシートとを備え、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された、前身頃と後身頃とを固定するための止着テープを更に備えた使い捨ておむつを意味する。
「止着テープ」は、粘着剤により固定を行う粘着ファスナー、機械的な結合により固定を行うメカニカルファスナー(面状ファスナー)等を備えていて、前身頃と後身頃との固定を行うことができるように構成されている。
なお、「前身頃」とは、着用者に装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分、「後身頃」とは、着用者に装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分を意味する。着用者に装着した際に、着用者の股下を覆う部分は「股下部」と称される。
「パンツ型使い捨ておむつ」とは、前身頃と後身頃の対応する側縁同士を接合することによって、一つのウエスト周り開口部及び一対の脚周り開口部が形成され、予めパンツ型に構成された使い捨ておむつを意味するものとする。
中でも、トップシートとバックシートとの層間に吸収体が内包され、パッド状に形成された吸収性本体と、一つのウエスト周り開口部及び一対の脚周り開口部が形成されたパンツ型を呈する外装シートとを備え、外装シートの内側に吸収性本体が配置・固定された形態を「2ピースタイプ」と称することがある。
[2]本発明の実施形態:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、吸収体22とトップシート18との間に、湿潤紙力剤が配合されたシート状部材50が配置され、シート状部材50のうち、少なくとも着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分にエンボス加工が施されることによってエンボス部52が形成されている吸収性物品である。
湿潤紙力剤としては、主として熱硬化性樹脂が用いられている。この熱硬化性樹脂が加熱により硬化するため、紙に耐水性が付与され、湿潤紙力が向上する。従って、湿潤紙力剤が配合された紙(湿潤強力紙)は、熱硬化した樹脂によって柔軟性や吸水性を失う場合がある。本発明の吸収性物品は、湿潤紙力剤に由来する硬化樹脂をエンボス加工(型押し)によって微細化するため、シート状部材に湿潤紙力剤が配合されていても、柔軟性や吸水性に優れる。
[2−1]シート状部材:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、吸収体22とトップシート18との間に、湿潤紙力剤が配合されたシート状部材50が配置されている。
「湿潤紙力剤」とは、ベースとなる紙の湿潤紙力を向上させるための添加剤を意味する。「湿潤紙力剤」としては、熱硬化性樹脂、より具体的には、ポリアミドポリアミン・エピクロロヒドリン系樹脂、メラミン・ホルマリン系樹脂、尿素・ホルマリン系樹脂等の熱硬化性樹脂を好適に用いることができる。これらの中でも、高い湿潤紙力を得ることができ、有害物質のホルマリンを含まず、内添する場合に使用可能な抄紙pH域が広い点で、ポリアミドポリアミン・エピクロロヒドリン系樹脂を用いることが好ましい。
湿潤紙力剤を配合するベースとなる紙としては、例えば、ティシュ、吸収紙等を挙げることができる。配合の方法は、抄紙の際に湿潤紙力剤を配合する方法(内添法)、ベースとなる紙シートに湿潤紙力剤を付着させる方法(外添法)等を挙げることができる。但し、本発明においては、外添法は、大掛かりな製造設備が必要になるという理由から、内添法により得られた湿潤強力紙を用いることが好ましい。
湿潤紙力剤の配合量は、紙パルプ100質量部に対し、0.2〜2.0質量部を配合することが好ましい。配合量が0.2質量部未満であると、湿潤紙力向上の効果が不十分となる場合がある。2.0質量部を超えると、後述するエンボス加工を施しても、吸収性物品の柔軟性や吸収性が所望のレベルまで改善されないおそれがある。
本発明の吸収性物品は、吸収体とトップシートとの間に配置されるシート状部材の少なくとも一つに湿潤強力剤が配合されていればよい。吸収体とトップシートとの間に配置されるシート状部材としては、例えば、吸収体被包シート、セカンドシート等を挙げることができる。
「吸収体被包シート」は、吸収体に配合されるSAPの脱落を防止し、吸収体の形状安定性を付与する目的で、吸収体を被包しているシート状部材である。「セカンドシート」は、拡散シート、トランスファーシート等とも称され、尿の一時的貯留や尿の拡散促進を目的としてトップシートと吸収体の間に配置される、トップシートと吸収体の中間層となるシート状部材を意味する。
図1A及び図1Bに示す吸収性物品1A及び図2A及び図2Bに示す吸収性物品1Bは、シート状部材50がセカンドシート54である形態の例である。一方、図3A及び図3Bに示す吸収性物品1Cは、シート状部材50が吸収体被包シート56である形態の例である。
[2−2]エンボス部:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、シート状部材50(この例ではセカンドシート54)のうち、少なくとも着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分にエンボス加工が施されることによってエンボス部52が形成されている。こうすることにより、着用者の肌の中でもデリケートな性器周りに宛がわれる部分の柔軟性が改善される。また、尿や便が落下する部分の吸水性が改善される。
「エンボス加工」とは、被加工材を一対のロール間に挟み込み、ロール表面に形成されたエンボス模様を型押しすることにより、ロール表面のエンボス模様を被加工材に転写する加工方法を意味する。
一対のロールの組み合わせとしては、凸エンボス模様がロール表面に形成された凸エンボスロールと、凸エンボス模様と相補的な凹エンボス模様がロール表面に形成された凹エンボスロールの組み合わせ、前記凸エンボスロールと、ロール表面に模様が形成されていないプレーンロールとの組み合わせ等を挙げることができる。
具体的な加工方法としては、金属製の凸エンボスロールと、同じく金属製の凹エンボスロールを組み合わせるマッチドスチールエンボス加工、金属製の凸エンボスロールと、ゴム製のプレーンロール(ラバーロール)を組み合わせるラバースチールエンボス加工等を挙げることができる。本発明においては、尿等の吸収性が向上するという理由から、ラバースチールエンボス加工によりエンボス部を形成することが好ましい。
エンボス模様の単位形状(以下、単に「エンボス」と記す。)としては、例えば、図1Cに示すようなV字形、図2Cに示すような円形、図3Cに示すような楕円形、その他菱形、多角形等の形状を挙げることができる。また、波線状のような連続形状であってもよい。
エンボスの高さは0.2〜2.0mmとすることが好ましい。0.2mm未満とするとエンボス形成による柔軟性及び吸水性改善の効果が得られない場合がある。一方、2.0mmを超えると、着用感が低下するという不具合がある。
エンボスの密度は0.5〜70個/cmであることが好ましい。70個/cm未満とするとエンボス形成による柔軟性及び吸水性改善の効果が得られない場合がある。一方、0.5個/cmを超えると、着用感が低下するという不具合がある。
エンボスの大きさは1個当たり0.015〜1cmであることが好ましい。0.015cm未満とすると柔軟性及び吸水性改善の効果が得られないという不具合を生ずる場合がある。一方、1cmを超えると、着用感が低下するという不具合がある。
エンボスが波線状等の連続形状の場合は、凸部のピッチが、2〜20mmであることが好ましい。2mm未満とするとエンボス形成による柔軟性及び吸水性改善の効果が得られない場合がある。一方、20mmを超えると、着用感が低下するという不具合がある。
エンボス部が形成される「着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分」とは、吸収性物品を着用した際に、着用者の性器及び肛門に当接する部分、即ち吸収性物品の股下中央部を意味する。具体的には、図1Cに示すように、吸収体22の配置位置のうち、股下部の幅W1(最も狭い部分の幅)を基準として幅方向中央部30%を占める部分であって、かつ、前後方向の長さL1を基準として前後方向中央部30%を占める部分を意味する。
「少なくとも」であるから、上記部分にエンボス部が形成されている限り、他の部分にエンボス部が形成されていてもよい。例えば、図2A及び図2Bに示す吸収性物品1Bは、着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分を含み、それより広い範囲にエンボス部52を形成した例である。このような形態は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aと比較して、着用後、吸収性物品が若干ずれた場合でも柔軟性、吸収性への影響が少ないという点で好ましい。
また、本発明の吸収性物品は、シート状部材の全体にエンボス部が形成されていてもよいし、シート状部材の一部にエンボス部が形成されていてもよい。例えば、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1A及び図2A及び図2Bに示す吸収性物品1Bは、シート状部材50(セカンドシート54)の全体にエンボス部52が形成されている例である(図1C及び図2C参照)。一方、図3A及び図3Bに示す吸収性物品1Cは、シート状部材50の一部(吸収体被包シート56の一部である上シート62)にエンボス部52が形成されている例である(図3C参照)。
本発明の吸収性物品は、図3A及び図3Bに示す吸収性物品1Cのように、シート状部材50のうち、着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分に、小さいエンボスが密に配置されてなる第1エンボス部58が形成されるとともに、第1エンボス部58の周縁部に、大きいエンボスが疎に配置されてなる第2エンボス部60が形成されている。
シート状部材50の中央部に、小さいエンボスが密に配置されてなる第1エンボス部58を形成することで、着用者の肌の中でもデリケートな性器周りに宛がわれる部分の柔軟性及び尿や便が落下する部分の吸水性が更に改善される。
一方、第1エンボス部58の周縁部に、大きいエンボスが疎に配置されてなる第2エンボス部60を形成することで、当該部分の流動抵抗性が向上し、尿や水様便が流れ難くなる。従って、第1エンボス部58に落下した尿や水様便が、第1エンボス部58を包囲する第2エンボス部60によって堰き止められ、吸収性物品1Cの左右側縁や前後端部からの漏れが有効に防止される。
この形態において、エンボスの大きさは、第1エンボス部を0.015〜0.7cm、第2エンボス部を0.03〜1cmとすることが好ましい。
また、エンボスの密度は、第1エンボス部を10〜70個/cm、第2エンボス部を0.5〜50個/cmとすることが好ましい。
本発明の吸収性物品においては、図5に示す吸収性物品1Eのように、シート状部材50が、吸収体22とトップシート18との間に、エンボス部52が2層以上積層されるように配置されていることが好ましい。エンボス部を2層以上積層することで、尿等の吸収性が向上するという効果を得ることができる。
「エンボス部が2層以上積層されるように配置」とは、エンボス部が形成されたシート状部材が複数枚積層された形態の他、エンボス部が形成されたシート状部材が折り重ねられてエンボス部が積層された形態も含む趣旨である。
また、エンボス部が形成されたシート状部材が複数枚積層された形態の場合、積層される複数枚のシート状部材は、同種のシート状部材であってもよいし、異種のシート状部材であってもよい。例えば、エンボス部が形成された吸収体被包シートと、同じくエンボス部が形成されたセカンドシートが積層されている形態も本発明の範囲に含まれる。なお、同種のシート状部材の積層体は、そのシート状部材を積層した状態でエンボス加工を施すことにより容易に製造することができる。
エンボス部が形成されたシート状部材が複数枚積層された形態の例としては、1)図5に示す吸収性物品1Eのように、エンボス部52が形成された吸収体被包シート56が2枚積層された形態、2)図6に示す吸収性物品1Fのように、エンボス部52が形成された上シート62(下シート64とともに吸収体被包シート56を構成する。)が2枚積層された形態、3)図7に示す吸収性物品1Gのように、エンボス部52が形成されたセカンドシート54が2枚積層された形態、等を挙げることができる。なお、図示しないが、図4,図6,図7に示す形態は、図3A及び図3Bに示す形態と同様に、第1エンボス部と第2エンボス部が形成されている。これらの形態の中では、尿等の吸収性と拡散性が良好であるという理由から、図7の形態が特に好ましい。
[2−3]不織布セカンドシートの付設:
本発明においては、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、トップシート18と吸収体22の中間層となるセカンドシートとして、嵩が高い親水性不織布からなる不織布セカンドシート66を備え、不織布セカンドシート66が、トップシート18とエンボス部52が形成されたシート状部材50との間に配置されているものが好ましい。不織布セカンドシートはエンボス部が形成されたシート状部材と相俟って、尿等の拡散性、吸収性を向上させるという効果を奏する点で好ましい。なお、図4に示す吸収性物品1Dは、図3Aに示す吸収性物品1Cと同様の形態において、更に不織布セカンドシート66を付設した形態である。
「嵩が高い」とは、シートの坪量が30g/m以下であって、荷重2kPaで押圧した際のシート厚さが0.2mm以上であることを意味する。中でも、坪量が10〜20g/m、荷重2kPa押圧時の厚さが0.25〜0.8mmのシートを用いることが好ましい。嵩が高い不織布シートを用いることにより、尿等がシートの表面を流れ易くなり、良好な拡散効果を得ることができる。嵩が高い不織布シートとしては、エアスルー、スパンボンド、カードエンボス、スパンレース等の不織布からなる不織布シートを好適に用いることができる。これらの不織布は、トップシートと同様、界面活性剤による親水化処理等を施すことにより親水性不織布とすることができる。
不織布セカンドシートは、トップシートと比較して液透過性が低いことが好ましい。液透過性が高すぎるとトップシートを透過した尿等が不織布セカンドシートをそのまま透過してしまい、拡散効果を発揮させ難くなるからである。
なお、ここに言う「液透過性」は、以下の方法により評価した透過時間を基準に判断するものとする。(1)円筒状容器(中空部内径10cm)の開口端部を塞ぐように、前記円筒状容器に対して評価対象のシートを固定する。(2)前記シートの表面に、7ml/秒の速度で10mlの生理食塩水を滴下する。(3)前記生理食塩水を、前記シートを透過させて前記円筒状容器の中空部に自然落下させる。この際、滴下開始から前記生理食塩水がシート表面からなくなるまでの透過時間を測定する。
[3]吸収性物品の他の構成部材:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の表面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の裏面を被覆するように配置されたバックシート20と、を備えるものである。
[3−1]吸収体:
「吸収体」は、着用者の尿等を吸収し、保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。通常、吸収体はトップシートとバックシートの間に挟みこまれ、両シートと一体化された状態で用いられる。
「吸収性材料」としては、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す。)、親水性シート等を挙げることができる。「フラッフパルプ」としては、木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、「SAP」としては、ポリアクリル酸ナトリウムを、「親水性シート」としては、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を用いることが好ましい。
吸収体は、1種又は2種以上の吸収性材料を単層又は複層のマット状に成形したものを用いることが好ましい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部のSAPを併用したものが好ましい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、40〜80質量部のSAPを併用したSAP比率が高い吸収体を用いた場合に、本発明の効果が発揮される。この際、SAPはフラッフパルプのマット中に混在させるか、フラッフパルプのマットの層間に層状に配置して用いればよい。
吸収体は、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等、所望の形状に成形して用いることができる。吸収体は、SAPの脱落を防止し、形状安定性を付与するという目的から、親水性シートからなる吸収性被包シートによって被包されていることが好ましい。この際、図1Bに示すように、吸収体被包シート56を上シート62と下シート64とから構成し、上シート62と下シート64によって吸収体22を被包してもよいし、図5に示すように、一連の吸収体被包シート56によって吸収体22を被包してもよい。
[3−2]トップシート:
トップシートは、着用者の尿等を透過させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。
「液透過性材料」としては、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、脂肪族ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
「不織布」としては、エアスルー(カード熱風)、カードエンボス等の製法によって製造された不織布を好適に用いることができる。「親水化処理」は、界面活性剤を塗布、スプレー、含浸等させることにより行うことができる。
トップシートは、「少なくとも一部」、具体的には、トップシートを平面的に見た場合に、少なくとも吸収体の表面近傍は液透過性材料により構成されていることが好ましい。
なお、吸収性物品の着用者の肌側に位置するシートが全てトップシートによって構成されている必要はない。即ち、着用者の肌と接するシートが、トップシートを含む複数のシートによって構成され、トップシートと他のシートがシートの表面方向に向かって継ぎ合わされたような構造となっていてもよい。
例えば、吸収性物品がテープ型使い捨ておむつである場合には、おむつの幅方向中央部には液透過性材料からなるトップシートを配置し、おむつのサイドフラップ部分には液の透過に対して抵抗性を示す通気撥水性材料からなるサイドシートを配置することがよく行われる。通気撥水性シートとしては、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
[3−3]バックシート:
バックシートは、吸収体の裏面(吸収性物品の装着時において着用者の肌から遠い側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿が吸収性物品外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートの配置位置については特に制限はない。吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分にバックシートが配置されていることが好ましい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、吸収性物品がテープ型使い捨ておむつである場合には、バックシートの外表面側にカバーシートを貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[3−4]立体ギャザー:
本発明の吸収性物品は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aのように、撥水性シート32からなり、吸収体22の両側に配置された少なくとも一対の立体ギャザー26を備えていることが好ましい。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、図1Aに示す吸収性物品1Aのように、撥水性シート32の層間に伸縮材(立体ギャザー伸縮材36)を挟み込んで固定し、その立体ギャザー伸縮材36の収縮力によってギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。これらの例では、撥水性シート32の折り返し部分に立体ギャザー伸縮材36を挟み込んで固定した例である。
なお、立体ギャザーは、前記のように立体ギャザー用の撥水性シートを別途付設してもよいし、おむつを構成するシート材の一部によって形成してもよい。例えば、吸収性物品がテープ型使い捨ておむつである場合には、サイドシートを構成する撥水性シートの一部によって立体ギャザーを形成してもよい。撥水性シートは、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
[3−5]伸縮材:
本発明の吸収性物品には、着用者の肌とのフィット性を高めるために、伸縮材を付設してもよい。例えば、尿パッドの場合には、尿パッドの両側縁に沿って側縁伸縮材を付設することができる。側縁伸縮材は、尿パッドの両側縁を着用者の肌にフィットさせることができ、横漏れの防止に有効である。
本発明の吸収性物品が使い捨ておむつである場合は、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが好ましい。
脚周り伸縮材は、脚周り開口部のフィット性を向上させるための伸縮材である。脚周り開口部の近傍に脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むレグギャザーを形成することができる。
ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部のフィット性を向上させるための伸縮材である。ウエスト周り開口部の開口端に沿って伸縮材を配置することによって、ウエスト周り開口部に伸縮性に富むウエストギャザーを形成することができる。
パンツ型使い捨ておむつでは、腹回り伸縮材が付設される場合がある。腹周り伸縮材は、腹周りのフィット性を向上させるための伸縮材である。ウエスト周り開口部と脚周り開口部との間の部分(即ち、着用者の腹周りに相当する部分)に腹周り伸縮材を配置することによって、着用者の腹周りに伸縮性に富むタミーギャザーを形成することができる。
これらの伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。
伸縮材としては、従来の使い捨ておむつで使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸長状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴムの弾性糸からなる糸ゴムである場合には、120〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸長状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、着用者に対して過度の締め付け力を作用させることなく、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
前記のような伸縮材は、吸収性物品の他の構成部材に対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着であってもよい。
本発明の吸収性物品について、図面を参照しながら更に具体的に説明する。但し、本発明の吸収性物品は、その発明特定事項を備えた吸収性物品を全て包含するものであり、以下の実施例に限定されるものではない。
参考実施例1〕
参考実施例1の吸収性物品として、尿パッドを作製した。具体的な構造は、図1A及び図1Bに示す吸収性物品1Aの構造とした。この吸収性物品1Aは、成人用のものであり、長さ490mm、幅210mmの矩形状に構成した。吸収体22は、図1Cに示すように、長さL1を390mm、幅W3を170mm、股下部(最狭部)の幅W1を130mmとした。
[1−1]シート状部材:
吸収体22とトップシート18との間に配置するシート状部材50は、セカンドシート54とした。このセカンドシート54は、紙パルプ100質量部に対し、1質量部の湿潤紙力剤が配合された湿潤強力紙(ティシュ)から製造した。湿潤強力紙はティシュの抄紙工程においてポリアミドポリアミン・エピクロロヒドリン系樹脂を添加する内添法により製造した。この湿潤強力紙の坪量は25g/mであった。
[1−2]エンボス部:
前記湿潤強力紙にラバースチールエンボス加工を施して、エンボス部52が形成されたセカンドシート54を得た。図1Cに示すように、セカンドシート54は、幅W2を80mm、長さL2を180mmのサイズとし、着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分をカバーできる面積とした。また、セカンドシート54は、シート全体にエンボス部52が形成されたものとした。エンボスの形状は、図1Cに示すV字形とし、高さ0.5mm、凹部の大きさ0.15cm、密度は1.2個/cmとした。
[1−3]不織布セカンドシートの付設:
吸収性物品1Aにおいては、トップシート18とエンボス部52が形成されたシート状部材50(セカンドシート54)との間に、嵩が高い親水性不織布からなる不織布セカンドシート66を配置した。
不織布セカンドシート66は、幅100mm、長さ220mmの矩形状のシートであって、エアスルー不織布に対して界面活性剤による親水化処理を施して親水性不織布としたものを使用した。この不織布セカンドシート66の坪量は18g/m、荷重2kPaで押圧した際のシート厚さは0.25mmであった。
参考実施例2〕
参考実施例2の吸収性物品として、尿パッドを作製した。具体的な構造は、図2A及び図2Bに示す吸収性物品1Bの構造とした。この吸収性物品1Bは、不織布セカンドシートを付設しないこと、シート状部材のサイズ及びエンボス部の形態を変更したことを除いては、参考実施例1の尿パッドと同様に作製した。
前記湿潤強力紙にマッチドスチールエンボス加工を施して、エンボス部を形成した。セカンドシート54は、幅W2を120mm、長さL2を250mmのサイズとし、着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分をカバーできる面積より広い面積とした。また、セカンドシート54は、シート全体にエンボス部52が形成されたものとした。エンボスの形状は、図2Cに示す円形とし、高さ1.0mm、大きさ38mm、密度は6.25個/cmとした。
〔実施例3〕
実施例3の吸収性物品として、尿パッドを作製した。具体的な構造は、図3A及び図3Bに示す吸収性物品1Cの構造とした。この吸収性物品1Cは、不織布セカンドシートを付設しないこと、シート状部材50を吸収体被包シート56の上シート62としたこと、エンボス部の形態を変更したことを除いては、参考実施例1の尿パッドと同様に作製した。
前記湿潤強力紙にマッチドスチールエンボス加工を施して、エンボス部を形成した。上シート62は、吸収体22と略同一形状とした。図3Cに示すように、長さL2を390mm、幅W2を170mm、股下部(最狭部)の幅W4を130mmとした。
また、上シート62は、シートの一部にエンボス部52が形成されたものとした。更に、上シート62のうち、着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分に、小さいエンボスが密に配置されてなる第1エンボス部58を形成し、第1エンボス部58の周縁部に、大きいエンボスが疎に配置されてなる第2エンボス部60を形成した。
第1エンボス部58は幅80mm、長さ150mmの矩形状の範囲に形成し、第2エンボス部60は第1エンボス部58を包囲し、かつ、外縁形状が幅120mm、長さ300mmの矩形状の範囲となるように形成した。
エンボスの形状は、図3Cに示す楕円形とし、第1エンボス部のエンボスは長径4mm、短径1.5mmの楕円形(大きさ4.7mm)、第2エンボス部のエンボスは長径5mm、短径2mmの楕円形(大きさ7.9cm)とした。即ち、第1エンボス部のエンボスより第2エンボス部のエンボスが大となるように形成した。また、エンボスの高さは、第1エンボス部を0.3mm、第2エンボス部を0.6mmとした。
更に、エンボスの密度は、第1エンボス部を21個/cm、第2エンボス部を12個/cmとし、第1エンボス部のエンボス密度より第2エンボス部のエンボス密度が疎となるように形成した。
本発明の吸収性物品は、乳幼児用又は介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用の使い捨ておむつ、尿パッド等の吸収性物品に利用することができる。
本発明の吸収性物品の一の実施形態を示す概略平面図である。 図1Aに示す吸収性物品のA−A’断面を模式的に示す概略断面図である。 図1Aに示す吸収性物品を構成するセカンドシートの概略平面図である。 本発明の吸収性物品の別の実施形態を示す概略平面図である。 図2Aに示す吸収性物品のA−A’断面を模式的に示す概略断面図である。 図2Aに示す吸収性物品を構成するセカンドシートの概略平面図である。 本発明の吸収性物品の更に別の実施形態を示す概略平面図である。 図3Aに示す吸収性物品のA−A’断面を模式的に示す概略断面図である。 図3Aに示す吸収性物品を構成する吸収体被包シート(上シート)の概略平面図である。 本発明の吸収性物品の更にまた別の実施形態を示す概略断面図であり、吸収性物品を前後方向中央部で切断した断面を示す図である。 本発明の吸収性物品の別の実施形態を示す概略断面図であり、吸収性物品を前後方向中央部で切断した断面を示す図である。 本発明の吸収性物品の更に別の実施形態を示す概略断面図であり、吸収性物品を前後方向中央部で切断した断面を示す図である。 本発明の吸収性物品の更にまた別の実施形態を示す概略断面図であり、吸収性物品を前後方向中央部で切断した断面を示す図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,1E,1F,1G:吸収性物品、18:トップシート、20:バックシート、22:吸収体、26:立体ギャザー、32:撥水性シート、36:立体ギャザー伸縮材、50:シート状部材、52:エンボス部、54:セカンドシート、56:吸収体被包シート、58:第1エンボス部、60:第2エンボス部、62:上シート、64:下シート、66:不織布セカンドシート、L1,L2:長さ、W1,W2,W3,W4:幅。

Claims (5)

  1. 吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の表面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の裏面を被覆するように配置されたバックシートと、を備え、
    前記吸収体と前記トップシートとの間に、湿潤紙力剤が配合されたシート状部材が配置されており、
    前記シート状部材のうち、少なくとも着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分にエンボス加工が施されることによってエンボス部が形成されており、
    前記エンボス部として、前記着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分に、小さいエンボスが密に配置されてなる第1エンボス部が形成されるとともに、前記第1エンボス部の周縁部に、大きいエンボスが疎に配置されてなる第2エンボス部が形成されている吸収性物品。
  2. 前記シート状部材が、前記吸収体を被包する吸収体被包シートであり、
    前記吸収体被包シートのうち、少なくとも着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分に、前記エンボス部が形成されている請求項1に記載の吸収性物品。
  3. 前記シート状部材が、前記トップシートと前記吸収体の中間層となるセカンドシートであり、
    前記セカンドシートのうち、少なくとも着用者の性器及び肛門に宛がわれる部分に、前記エンボス部が形成されている請求項1又は2に記載の吸収性物品。
  4. 前記シート状部材は、前記吸収体と前記トップシートとの間に、前記エンボス部が2層以上積層されるように配置されている請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
  5. 前記トップシートと前記吸収体の中間層となるセカンドシートとして、嵩が高い親水性不織布からなる不織布セカンドシートを備え、
    前記不織布セカンドシートは、前記トップシートと前記シート状部材との間に配置されている請求項1〜のいずれか一項に記載の吸収性物品。
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