JP5232586B2 - テープ型使い捨ておむつ - Google Patents

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Description

本発明は、テープ型使い捨ておむつに関する。更に詳しくは、おむつ着用時において、おむつの両側縁を構成するサイドフラップ部がずれ難く、ウエスト周り開口部や脚周り開口部からの漏れを有効に防止することが可能なテープ型使い捨ておむつに関する。
一般に、テープ型使い捨ておむつは、例えば、図5に示すテープ型使い捨ておむつ100のように、吸収体22と、吸収体22の上面を被覆するように配置され、少なくとも一部が液透過性材料からなるトップシート18と、吸収体22の下面を被覆するように配置され、液不透過性材料からなるバックシート20とを備えるとともに、前身頃2、股下部4及び後身頃6の各部から構成されており、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置され、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ11を更に備えた使い捨ておむつである(例えば、特許文献1及び2参照)。なお、このようなテープ型使い捨ておむつ100は、前身頃2の左右の各側縁と後身頃6の左右の各側縁とによって、おむつのサイドフラップ部8が構成されている。なお、このテープ型使い捨ておむつ100には、吸収体22の両側縁に立体ギャザー26(26a,26b)が形成されている。
このようなテープ型使い捨ておむつ100によれば、着用者の排泄物はトップシート18の液透過性の部分(図中ではセンターシート18a)を透過して吸収体22に吸収されるとともに、通常、液不透過性の材料で構成されるバックシート20によって外部への漏洩が防止され、排泄物をおむつ内部に保持することができる。また、止着テープ11によっておむつの前身頃2と後身頃6とを相互に固定することで、着用者に容易に装着させることができるという利点をも有するものである。
特開2004−141532号公報 特開2004−24307号公報
このような従来のテープ型使い捨ておむつ100においては、上記したように、後身頃6の側縁6a,6b(具体的には、後身頃6のサイドフラップ部8の側縁)から延出するように配置された止着テープ11を、前身頃2のフロントパッチ13に係止しておむつを着用する。この際、前身頃2のサイドフラップ部8に後身頃6のサイドフラップ部8が重なることとなるが、この重なり合ったサイドフラップ部8は、衣類や寝具と擦れたり、着用者の脚部の動き等によって拠れてしまうことがある。これにより、おむつがずれてしまったり、着用者の脇腹周辺に隙間ができてしまったりして、ウエスト周り開口部や脚周り開口部から漏れを生じてしまうという問題があった。
本発明は、上述のような従来技術の課題を解決するためになされたものであり、おむつ着用時において、サイドフラップ部がずれ難く、ウエスト周り開口部や脚周り開口部からの漏れを有効に防止することが可能なテープ型使い捨ておむつを提供するものである。
本発明者は、前記のような従来技術の課題を解決するために鋭意検討した結果、おむつのサイドフラップ部に、おむつの着用時において互いに重なり合う前身頃と後身頃のサイドフラップ部の互いの当接面に、相互に嵌合する凹凸嵌合部を形成することによって、上記課題が解決されることに想到し、本発明を完成させた。具体的には、本発明により、以下のテープ型使い捨ておむつが提供される。
[1] 前身頃、股下部、後身頃の各部から形成され、吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の上面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の下面を被覆するように配置されたバックシートと、前記後身頃の左右の各側縁から延出するように配置され、前記前身頃と前記後身頃とを固定するための止着テープと、を備え、前記前身頃の左右の各側縁部と前記後身頃の左右の各側縁部とは、おむつのサイドフラップ部を構成し、前記前身頃のサイドフラップ部の前記バックシート側の表面と、前記後身頃のサイドフラップ部の前記トップシート側の表面とには、おむつの着用時において互いに重なり合うそれぞれの当接面に、おむつの長手方向に対して平行に形成された複数の凹溝によって構成された、相互に嵌合する縦縞状の凹凸嵌合部が形成されており、前記凹凸嵌合部は、一対のエンボスロールの間に挟み込まれ、押圧されることによって形成されたものであるテープ型使い捨ておむつ。
] 前記凹凸嵌合部は、嵌合部位の深さが、0.5〜3mmである前記[1]に記載のテープ型使い捨ておむつ。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、おむつ着用時において、サイドフラップ部がずれ難く、ウエスト周り開口部や脚周り開口部からの漏れを有効に防止することができる。具体的には、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部とにそれぞれ形成された凹凸嵌合部が相互に嵌合することによって、外部からの応力等に対してサイドフラップ部がずれ難くなり、上記漏れを有効に防止することができる。
また、この凹凸嵌合部を形成することによって、おむつ全体の形状が良好に保持されることとなり、上記漏れを有効に防止することができるとともに、良好な着用感を実現することができる。
以下、本発明のテープ型使い捨ておむつを実施するための最良の形態について、具体的に説明する。但し、本発明はその発明特定事項を備えるテープ型使い捨ておむつを広く包含するものであり、以下の実施形態に限定されるものではない。
[1]定義等:
「テープ型使い捨ておむつ」とは、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、吸収体22と、トップシート18と、バックシート20とを備え、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置された、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ11を更に備えた使い捨ておむつを意味するものとする。そして、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aにおいては、前身頃2に、ループ材46bからなるフロントパッチ13が付設されており、このフロントパッチ13に対して、上記止着テープ11を止め付けることが可能なように構成されている。
「前身頃」とは、図1Aに示すように、着用者に装着した際に、着用者の腹側(身体前方)を覆う部分(図中符号2)、「股下部」とは、着用者に装着した際に、着用者の股下を覆う部分(図中符号4)、「後身頃」とは、着用者に装着した際に、着用者の背側(身体後方)を覆う部分(図中符号6)を意味するものとする。
[2]本発明のテープ型使い捨ておむつの構成:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A、図1B、及び図1Cに示すように、前身頃2、股下部4、後身頃6の各部から形成され、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の上面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の下面を被覆するように配置されたバックシート20と、後身頃6の左右の各側縁から延出するように配置され、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ11と、を備えたテープ型使い捨ておむつ1Aである。
本発明のテープ型使い捨ておむつ1Aは、前身頃2の左右の各側縁部2x,2yと後身頃6の左右の各側縁部6x,6yとは、おむつのサイドフラップ部8を構成し、この前身頃2のサイドフラップ部8と後身頃6のサイドフラップ部8とは、おむつの着用時において互いに重なり合うそれぞれの当接面に、相互に嵌合する凹凸嵌合部38が形成されている。
このように構成することによって、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Aは、図1D及び図1Eに示すように、おむつ着用時において、上記凹凸嵌合部38が相互に嵌合し、外部からの応力等に対してサイドフラップ部8がずれ難くなり、ウエスト周り開口部10(図1C参照)や脚周り開口部12(図1C参照)からの漏れを有効に防止することができる。
ここで、図1Aは、本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を展開し、トップシート側から見た状態を示す概略平面図であり、図1B及び図1Cは、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつを着用する過程を示す斜視図である。また、図1Dは、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップ部の凹凸嵌合部を拡大した拡大平面図であり、図1Eは、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつの着用時において、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部の凹凸嵌合部が相互に嵌合した状態を示す断面図である。
なお、上記凹凸嵌合部とは、前身頃のサイドフラップ部に凹凸状に形成された第一嵌合部と、後身頃のサイドフラップ部に凹凸状に形成された第二嵌合部とからなり、この第一嵌合部の凸部(又は凹部)と、第二嵌合部の凹部(又は凸部)とが互いに嵌合するように構成されたものをいう。図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aにおいては、おむつの長手方向に対して平行に形成された複数の凹溝によって構成されており、前身頃2のサイドフラップ部8の第一嵌合部38aの凹溝と、後身頃6のサイドフラップ部8の第二嵌合部38bの凹溝とが互いに嵌合するように構成されている。
また、上記サイドフラップ部とは、展開状態のテープ型使い捨ておむつの前身頃と後身頃において、おむつの長手方向中央部に配置された吸収体よりも側方の領域に張り出した部位によって構成され、おむつの着用時において、後身頃の左右の各側縁から延出するように配置された止着テープを前身頃にて止め付ける際に、着用者の脇腹を覆うように配置されるものをいう。
この前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部とは、おむつ着用時、即ち、着用者の脇腹を覆うように配置される際に、その少なくとも一部が重なり合うように配置される。
[2−1]サイドフラップ部:
サイドフラップ部は、上記したように、おむつの前身頃と後身頃とにおいて吸収体よりも側方の領域に張り出した部位によって構成され、おむつ着用時において、着用者の脇腹を覆う部位となる。そして、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部とは、着用者の脇腹を覆う際に、その少なくとも一部が重なり合うように配置される。
例えば、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aにおいては、後身頃6のサイドフラップ部8の両側縁から延出するように止着テープ11が配置されており、図1B及び図1Cに示すように、前身頃2のサイドフラップ部8を着用者の脇腹に宛がい、更に、後身頃6のサイドフラップ部8を、前身頃2のサイドフラップ部8の上から着用者に宛がいながら、止着テープ11を前身頃2側に移動させて、前身頃2に付設されたフロントパッチ13に対して止着テープ11を止め付けることにより、前身頃2のサイドフラップ部8と後身頃6のサイドフラップ部8との少なくとも一部が重なり合うように配置される。
本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部との、少なくともおむつの着用時において互いに重なり合うそれぞれの当接面に、相互に嵌合する凹凸嵌合部が形成されており、この凹凸嵌合部が相互に嵌合することによって、外部からの応力等に対してサイドフラップ部がずれ難くなり、上述したように、ウエスト周り開口部や脚周り開口部からの漏れを有効に防止することができる。
[2−1a]凹凸嵌合部:
凹凸嵌合部は、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部とに一対形成されており、前身頃のサイドフラップ部に形成された第一嵌合部と、後身頃のサイドフラップ部に形成された第二嵌合部とが、互いに嵌合することによって、重なり合ったサイドフラップ部のずれを防止することができる。本発明においては、前身頃のサイドフラップ部のバックシート側の表面と、後身頃側のサイドフラップ部のトップシート側の表面とに、それぞれ凹凸嵌合部が形成されている。
この凹凸嵌合部は、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部における、おむつ着用時において、互いに重なり合う部位に少なくとも形成されていればよい。勿論、それぞれのサイドフラップ部の全域に凹凸嵌合部が形成されていてもよい。
凹凸嵌合部の形状は、互いに嵌合することによって、重なり合ったサイドフラップ部のずれや拠れを防止することできるものであ。即ち、互いの凹凸部分が嵌め合わさり、外部の応力等(具体的には、着用者の身体表面に沿った方向に作用する力、即ち、サイドフラップ部が擦れあうような力)によって、容易にサイドフラップ部が位置ずれを起こさないようにすることのできる形状であ
例えば、図1Aにおいては、おむつの長手方向に対して平行に形成された複数の凹溝によって構成された縦縞状の凹凸嵌合部38が形成された場合の例を示している。図1Aに示すような縦縞状の凹凸嵌合部38は、特に、着用者の前後方向(即ち、腹側から背側方向、又は背側から腹側方向)に対するずれ及び拠れを有効に防止することができる。
また、図2A、図2B、及び図2Cに示すように、テープ型使い捨ておむつ1Bにおいては、おむつの長手方向に対して垂直に形成された複数の凹溝によって横縞状の凹凸嵌合部38が形成されていてもよい。このような横縞状の凹凸嵌合部38は、特に、着用者の上下方向(即ち、上半身側から下半身側方向、又は下半身側から上半身側方向)に対するずれ及び拠れを有効に防止することができる。
ここで、図2Aは、テープ型使い捨ておむつの他の実施形態を展開し、トップシート側から見た状態を示す概略平面図であり、図2Bは、図2Aに示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップ部の凹凸嵌合部を拡大した拡大平面図であり、図2Cは、図2Aに示すテープ型使い捨ておむつの着用時において、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部の凹凸嵌合部が相互に嵌合した状態を示す断面図である。なお、図2A〜図2Cにおいて、図1Aに示した各要素と共通する要素については、図1Aと同一の符号を付して説明を省略する。
また、図3A及び図3Bに示すように、本発明のテープ型使い捨ておむつ1Cにおいては、サイドフラップ部8の断面が波状の凹凸によって構成された凹凸嵌合部が形成されていてもよい。このような波型の凹凸嵌合部は、重なり合ったサイドフラップ部のずれ及び拠れを有効に防止することができるとともに、着用時における凹凸嵌合部の嵌合が極めて簡便に行われるため、おむつの装着が容易であるという利点を有している。
ここで、図3Aは、本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態におけるサイドフラップ部の凹凸嵌合部を拡大した拡大平面図であり、図3Bは、図3Aに示すテープ型使い捨ておむつの着用時において、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部の凹凸嵌合部が相互に嵌合した状態を示す断面図である。なお、図3A及び図3Bにおいて、図1Aに示した各要素と共通する要素については、図1Aと同一の符号を付して説明を省略する。
更に、図4A及び図4Bに示すように、テープ型使い捨ておむつ1Dにおいては、凹凸嵌合部が、前身頃2と後身頃6とのうちの一方のサイドフラップ部8に形成された凸部と、前身頃2と後身頃6とのうちの他方のサイドフラップ部8に凸部の形状に対応して形成された貫通孔とによって構成されたものであってもよい。
ここで、図4Aは、テープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態におけるサイドフラップ部の凹凸嵌合部を拡大した拡大平面図であり、図4Bは、図4Aに示すテープ型使い捨ておむつの着用時において、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部の凹凸嵌合部が相互に嵌合した状態を示す断面図である。なお、図4A及び図4Bにおいて、図1Aに示した各要素と共通する要素については、図1Aと同一の符号を付して説明を省略する。
このような、凸部と貫通孔とによって構成された凹凸嵌合部は、一方のサイドフラップ部の凸部(即ち、突起)が、他方のサイドフラップ部の貫通孔に嵌め合わさるため、着用者の上下方向や前後方向といった全ての方向に対するずれ及び拠れを有効に防止することができる。
なお、このような凸部と貫通孔から構成された凹凸嵌合部において、凸部と貫通孔の配置については、図4A及び図4Bに示す形態に限定されることはない。即ち、図4A及び図4Bにおいては、後身頃6のサイドフラップ部8に凸部が形成され、前身頃2のサイドフラップ部8に貫通孔が形成された場合の例を示しているが、例えば、図示は省略するが、後身頃のサイドフラップ部に貫通孔が形成され、前身頃のサイドフラップ部に凸部が形成されていてもよい。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつにおける凹凸嵌合部は、例えば、着用者が通常行う程度の動作によって身体表面に沿った方向に生じる力では、一旦嵌合した凹部と凸部とが容易に外れることがない程度の嵌合部位の深さを有するものであることが好ましい。
具体的には、凹凸嵌合部の嵌合部位の深さは、0.5〜3mmであることが好ましく、1〜3mmであることが更に好ましく、1.5〜3mmであることが特に好ましい。
例えば、嵌合部位の深さが0.5mm未満では、一旦嵌合した凹部と凸部とが、おむつ着用時に外れてしまうことがある。一方、嵌合部位の深さが3mmを超えると、後身頃のサイドフラップ部を前身頃のサイドフラップ部の表面に覆い被せる際に、凹部と凸部とが嵌合し難くなり、おむつの着用に手間が掛かることがある。
図1Aに示すように、凹凸嵌合部38が縦縞や横縞状の複数の凹溝によって構成される場合には、凹溝(即ち、凹部)の幅と、凹溝が形成されていない相対的な凸部の幅とが、それぞれ0.5〜15mmであることが好ましく、1〜12mmであることが更に好ましく、3〜10mmであることが特に好ましい。
凹溝における凹部の幅と凸部の幅とが大きすぎると、各着用者における止着テープの適正な止着位置と、凹部と凸部とが嵌合する位置とが合わず、ウエスト周り開口部に隙間ができたり、重なり合ったサイドフラップ部が浮き上がったりしてしまうことがある。一方、凹部の幅と凸部の幅とが小さすぎると、凹部と凸部とが嵌合し難くなり、おむつの着用に手間が掛かることがある。
なお、上記したように、凹凸嵌合部が複数の凹溝によって構成される場合には、凹部の幅と凸部の幅とが同一に構成されていなくとも、凹部の幅が、少なくとも凸部の幅よりも大きければ、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部とを重ね合わせることによって、それらに形成された凹凸嵌合部を相互に嵌合させることができる。
また、図3A及び図3Bに示すように、凹凸嵌合部38が、断面が波状の凹凸から構成される場合には、波状の凹凸の隣接する波頂t1と波頂t2の間の距離Lが1〜15mmであることが好ましく、2〜12mmであることが更に好ましく、3〜10mmであることが特に好ましい。
上記した波頂t1と波頂t2の間の距離Lが大きすぎると、各着用者における止着テープの適正な止着位置と、凹部と凸部とが嵌合する位置とが合わず、ウエスト周り開口部に隙間ができたり、重なり合ったサイドフラップ部が浮き上がったりしてしまうことがある。一方、波頂t1と波頂t2の間の距離Lが小さすぎると、凹部と凸部とが嵌合し難くなり、おむつの着用に手間が掛かることがある。
更に、図4A及び図4Bに示すように、凹凸嵌合部38が、凸部と貫通孔とによって構成される場合には、例えば、1cm当りに、凸部又は貫通孔が1〜25個形成されたものであることが好ましく、1cm当り1〜20個形成されたものであることが更に好ましく、1cm当り1〜10個形成されたものであることが特に好ましい。
上記した凸部と貫通孔の単位面積当たりの個数が少なすぎると、各着用者における止着テープの適正な止着位置と、凸部と貫通孔とが嵌合する位置とが合わず、ウエスト周り開口部に隙間ができたり、重なり合ったサイドフラップ部が浮き上がったりしてしまうことがある。一方、凸部と貫通孔の単位面積当たりの個数が多すぎると、凸部が貫通孔に嵌合し難くなり、おむつの着用に手間が掛かることがある。
縦縞や横縞状の複数の凹溝によって構成された凹凸嵌合部や、断面が波状の凹凸から構成された凹凸嵌合部は、例えば、サイドフラップ部が一対のエンボスロールの間に挟み込まれ、押圧されることによって形成されたものであることが好ましい。このように構成することによって、サイドフラップ部が形状安定性に優れたものとなり、ウエスト周り開口部や脚周り開口部からの漏れをより効果的に防止することができる。
また、このような加工法であれば、テープ型使い捨ておむつの製造工程中に容易に組み込むことができる。即ち、バックシート、吸収体、及びトップシートを積層した後に、サイドフラップ部に相当する部位のみを押圧加工することによって、所望の凹凸形状を有する凹凸嵌合部を形成することができる。
なお、図示は省略する、本発明のテープ型使い捨ておむつは、凹凸状の別体のシートを別途作製し、従来公知の方法で製造されたテープ型使い捨ておむつにおける、前身頃の左右の各側縁部と後身頃の左右の各側縁部とのサイドフラップ部に凹凸状のシートを貼り合わせて製造することもできる。上記した方法によれば、おむつの着用時において互いに重なり合うそれぞれの当接面に、凹凸状の別体のシートからなる凹凸嵌合部を簡便に形成することができる。
また、テープ型使い捨ておむつにおいては、凹凸嵌合部が、おむつの長手方向に対して垂直に形成される場合、凹凸は複数形成されていることが好ましい。凹凸は、3〜20個形成されたものであることが好ましく、3〜15個形成されたものであることが更に好ましく、3〜10個形成されたものであることが特に好ましい。3個未満では、テープ位置を変えて止める時に細かく対応できない場合があり、20個を超えると、凹凸の間隔が狭くなりすぎて嵌合し難くなるおそれがある。
[3]テープ型使い捨ておむつの構成部材:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、図1A〜図1Cに示すテープ型使い捨ておむつ1Aのように、吸収体22と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、吸収体22の上面を被覆するように配置されたトップシート18と、液不透過性材料からなり、吸収体22の下面を被覆するように配置されたバックシート20と、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置され、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ11と、を備えるものである。
[3−1]吸収体:
「吸収体」は、着用者の尿等を吸収し、保持するための部材であり、吸収性材料によって構成される。
「吸収性材料」としては、例えば、フラッフパルプ、高吸水性ポリマー(Super Absorbent Polymer;以下、「SAP」と記す。)、親水性シート等を挙げることができる。「フラッフパルプ」としては、木材パルプや非木材パルプを綿状に解繊したものを、「SAP」としては、ポリアクリル酸ナトリウムを、「親水性シート」としては、ティシュ、吸収紙、親水化処理を行った不織布等を用いることが好ましい。
吸収体は、1種又は2種以上の吸収性材料を単層又は複層のマット状に成形したものを用いることが好ましい。中でも、フラッフパルプ100質量部に対して、10〜500質量部のSAPを併用したものが好ましい。
吸収体は、矩形状、砂時計型、ひょうたん型、T字型等、所望の形状に成形して用いることができる。吸収体は、SAPの脱落を防止し、形状安定性を付与するという目的から、親水性シートによって被包されていることが好ましい。通常、吸収体はトップシートとバックシートの間に挟み込まれ、両シートと一体化された状態で用いられる。
[3−2]トップシート:
トップシートは、着用者の尿等を透過させる必要から、その少なくとも一部(全部又は一部)が液透過性材料により構成される。
「液透過性材料」としては、織布、不織布、多孔性フィルム等を挙げることができる。中でも、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、脂肪族ポリアミド等の熱可塑性樹脂からなる不織布に親水化処理を施したものを用いることが好ましい。
「不織布」としては、エアスルー(カード熱風)、カードエンボス等の製法によって製造された不織布を好適に用いることができる。「親水化処理」は、界面活性剤を塗布、スプレー、含浸等させることにより行うことができる。
トップシートは、「少なくとも一部」、具体的には、トップシートを平面的に見た場合に、少なくとも吸収体の表面及びその近傍は液透過性材料により構成されていることが好ましい。
なお、本発明のテープ型使い捨ておむつにおいては、着用者の肌側に位置するシートが全てトップシートによって構成されている必要はない。即ち、着用者の肌と接するシートが、トップシートを含む複数のシートによって構成され、トップシートと他のシートがシートの表面方向に向かって継ぎ合わされたような構造となっていてもよい。即ち、サイドフラップ部を構成するシートと、吸収体の表面近傍を被覆するシートとを別のシートから構成し、これらシートが継ぎ合わされたものであってもよいし、トップシート全体が一枚のシートによって構成されていてもよい。
例えば、図1Aに示すテープ型使い捨ておむつ1Aは、おむつの幅方向中央部には液透過性材料からなるシート(センターシート18a)を配置し、おむつのサイドフラップ部8には液の透過に対して抵抗性を示す通気撥水性材料からなるシート(サイドシート19)を配置した例である。通気撥水性シートとしては、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
[3−3]バックシート:
バックシートは、吸収体の下面(おむつの装着時において着用者の肌から遠い側に位置する面)を被覆するように配置されるシートである。バックシートは、着用者の尿がおむつ外部に漏洩してしまうことを防止する必要から、液不透過性材料によって構成される。
バックシートの配置位置については特に制限はない。吸収体で吸収された尿の漏れを防止するという観点から、少なくとも吸収体の存在する部分にバックシートが配置されていることが好ましい。
バックシートを構成する液不透過性材料としては、例えば、ポリエチレン等の樹脂からなる液不透過性フィルム等を挙げることができ、中でも、微多孔性ポリエチレンフィルムを用いることが好ましい。この微多孔性ポリエチレンフィルムは、0.1〜数μmの微細な孔が多数形成されており、液不透過性ではあるが透湿性を有するため、おむつ内部の蒸れを防止することができるという利点がある。
なお、バックシートには、その外表面側にカバーシートを貼り合わせてもよい。このカバーシートは、バックシートを補強し、バックシートの手触り(触感)を良好なものとするために用いられる。
カバーシートを構成する材料としては、例えば、織布、不織布等を挙げることができる。中でも、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる乾式不織布、湿式不織布を用いることが好ましい。
[3−4]止着テープ:
本発明の使い捨ておむつは、図1Aに示すように、後身頃6の左右の各側縁6a,6bから延出するように配置された、前身頃2と後身頃6とを固定するための止着テープ11を備えている。
止着テープのファスニング部材としては、粘着剤により固定を行う粘着ファスナーであってもよいが、機械的な結合により固定を行うメカニカルファスナー(面状ファスナー)を用いることが好ましい。メカニカルファスナーは、止着力が高いことに加え、複数回の脱着を行っても止着力が低下することがないという利点がある。
例えば、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aは、ファスニング部材として、メカニカルファスナー46を用いた例である。止着テープ11の先端近傍には、フック材46aが付設される一方、前身頃2には、ループ材46bからなるフロントパッチ13が付設されており、フロントパッチ13に対して、止着テープ11を止め付けることが可能なように構成されている。
止着テープの数は特に限定されず、着用者の体型(具体的には、ウエスト周り、脚周り等)の寸法に合わせて、適当な数の止着テープを付設すればよい。一般的には、乳幼児用の使い捨ておむつであれば一対(左右1個ずつ)、成人用の使い捨ておむつであれば二対(左右2個ずつ)が付設される。
[3−5]立体ギャザー:
本発明の使い捨ておむつは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するため、立体ギャザーを備えていてもよい。立体ギャザーは、着用者の排泄した尿の横漏れを防止するための部材であり、立体的に起立可能なように構成された防漏壁である。このような立体ギャザーを形成することにより、立体ギャザーが防波堤となり、おむつの脚周り開口部等からの漏れ(いわゆる「横漏れ」)を有効に防止することができる。
立体ギャザーの構成は、従来の使い捨ておむつ、その他の吸収性物品に使用される構成を採用することができる。例えば、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aのように、撥水性シート32(32a,32b)の層間に伸縮材(立体ギャザー伸縮材36(36a,36b)を挟み込んで固定し、その立体ギャザー伸縮材36の収縮力によってギャザー(襞)を形成したもの等を好適に用いることができる。これらの例では、撥水性シート32の折り返し部分に立体ギャザー伸縮材36を挟み込んで固定した例である。
なお、立体ギャザーは、前記のように立体ギャザー用の撥水性シートを別途付設してもよいし、おむつを構成するシート材の一部によって形成してもよい。例えば、図1Aに示す使い捨ておむつ1Aは、サイドシート19を構成する撥水性シート32の一部によって立体ギャザー26a,26bを形成した例である。撥水性シートは、カードエンボス、スパンボンド等の製法により製造された不織布であってもよいが、防水性の高いSMS、SMMS等の不織布シートが更に好ましい。
[3−6]各種伸縮材:
本発明のテープ型使い捨ておむつは、脚周り伸縮材を配置し、ウエスト周り伸縮材を配置することが好ましい。
脚周り伸縮材は、脚周り開口部に沿って配置される伸縮材である。この脚周り伸縮材を配置することによって、脚周り開口部に伸縮性に富むギャザー(レグギャザー)を形成することができる。従って、脚周りに隙間が形成され難くなり、脚周り開口部からの尿漏れを効果的に防止することができる。
この脚周り伸縮材は、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴム等によって構成される。そして、脚周り伸縮材は、立体ギャザーの起立線より外側の部分に配置されていることが好ましい。このような構成とすると、立体ギャザーの十分な防漏効果を確保しつつ、股下部の装用感・装着感を向上させることができる。図1Aに示す使い捨ておむつ1Aは、立体ギャザー26の起立線より外側の部分に、脚周り伸縮材40をそれぞれ2本ずつ配置した例を示している。
ウエスト周り伸縮材は、ウエスト周り開口部に沿って配置される伸縮材である。ウエスト周り伸縮材を配置することによって、ウエスト周り開口部に伸縮性に富むギャザー(ウエストギャザー)を形成することができる。このウエストギャザーにより、ウエスト周りに隙間が形成され難くなり、ウエスト周りからの尿漏れを防止することができる他、着用者へのおむつのフィット性が良好となり、おむつのずり下がりが防止される。
図1Aに示す使い捨ておむつ1Aは、おむつの後身頃6の端縁に沿って帯状のウエスト周り伸縮材42を配置した例である。この帯状のウエスト周り伸縮材42は、ウレタンフォーム等の伸縮性フォームによって構成されている。図示の例では、後身頃(背側)のみにウエスト周り伸縮材42を配置しているが、前身頃(腹側)にウエスト周り伸縮材を配置してもよい。
これらの伸縮材については、ギャザーの収縮の程度等を勘案した上で、構成材料、その材料の伸長率、固定時の伸長状態等を決定すればよい。
伸縮材としては、従来の使い捨ておむつで使用されてきた伸縮材を好適に用いることができる。具体的には、天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴム(ウレタンゴム等)の弾性糸からなる糸ゴムの他、伸縮性ネット、伸縮性フィルム、伸縮性フォーム(ウレタンフォーム等)等を挙げることができる。
伸縮材は、十分な伸縮力を作用させるため、伸長状態で固定することが好ましい。例えば、伸縮材が天然ゴムからなる平ゴムや合成ゴムの弾性糸からなる糸ゴムである場合には、120〜400%の伸長状態で固定することが好ましく、200〜300%の伸長状態で固定することがより好ましい。このような範囲の伸長状態で固定することにより、着用者に対して過度の締め付け力を作用させることなく、十分な伸縮力を作用させることが可能となる。
前記のような伸縮材は、おむつの他の構成部材に対して、接着剤その他の手段により固定される。固定方法としては、例えば、ホットメルト接着剤、その他の流動性の高い接着剤を用いた接着であってもよいし、ヒートシールをはじめとする熱や超音波等による溶着であってもよい。
本発明のテープ型使い捨ておむつについて、図面を参照しながら更に具体的に説明する。但し、本発明のテープ型使い捨ておむつは、その発明特定事項を備えたテープ型使い捨ておむつを全て包含するものであり、以下の実施例に限定されるものではない。
〔実施例1〕
実施例1のテープ型使い捨ておむつとして、図1A〜図1Dに示すようなテープ型使い捨ておむつを製造した。このテープ型使い捨ておむつ1Aは、乳児用Lサイズのものであり、前後方向長さを500mm、後身頃6の幅(側縁6a,6b間の長さ)を340mmとした。
本実施例においては、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部との、おむつの着用時において互いに重なり合うそれぞれの当接面に、相互に嵌合する凹凸嵌合部を形成した。なお、前身頃のサイドフラップ部は、前身頃の各側縁から8cmまでの範囲とし、後身頃のサイドフラップ部は、後身頃の側縁から8cmまでの範囲とした。
凹凸嵌合部は、おむつの長手方向に対して平行に形成された複数の凹溝によって構成し、各凹溝の幅(即ち、凹部の幅及び凸部の幅)は、8mmの等間隔とした。また、この凹溝によって構成された凹凸嵌合部の嵌合部位の深さ(即ち、凹溝の深さ)は3mmとした。
参考実施例2〕
参考実施例2のテープ型使い捨ておむつとして、図2A、及び図2Bに示すようなテープ型使い捨ておむつを製造した。このテープ型使い捨ておむつ1Bは、乳児用Lサイズのものであり、前後方向長さを500mm、後身頃6の幅(側縁6a,6b間の長さ)を340mmとした。
本実施例においては、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部との、おむつの着用時において互いに重なり合うそれぞれの当接面に、相互に嵌合する凹凸嵌合部を形成した。なお、前身頃のサイドフラップ部は、前身頃の各側縁から5cmまでの範囲とし、後身頃のサイドフラップ部は、後身頃の側縁から5cmまでの範囲とした。
凹凸嵌合部は、おむつの長手方向に対して垂直に形成された複数の凹溝によって構成し、各凹溝の幅(即ち、凹部の幅及び凸部の幅)は、10mmの等間隔とした。また、この凹溝によって構成された凹凸嵌合部の嵌合部位の深さ(即ち、凹溝の深さ)は2.5mmとした。
〔実施例3〕
実施例3のテープ型使い捨ておむつとして、図3Aに示すようなテープ型使い捨ておむつを製造した。このテープ型使い捨ておむつ1Cは、乳児用Lサイズのものであり、前後方向長さを500mm、後身頃6の幅(側縁6a,6b間の長さ)を340mmとした。
本実施例においては、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部との、おむつの着用時において互いに重なり合うそれぞれの当接面に、相互に嵌合する凹凸嵌合部を形成した。なお、前身頃のサイドフラップ部は、前身頃の各側縁から7cmまでの範囲とし、後身頃のサイドフラップ部は、後身頃の側縁から7cmまでの範囲とした。
凹凸嵌合部は、おむつの長手方向に対して平行に形成された複数の凹溝によって構成し、各凹溝の幅(即ち、凹部の幅及び凸部の幅)は、5mmの等間隔とした。また、この凹溝によって構成された凹凸嵌合部の嵌合部位の深さ(即ち、凹溝の深さ)は3mmとした。
参考実施例4〕
実施例3のテープ型使い捨ておむつとして、図4Aに示すようなテープ型使い捨ておむつを製造した。このテープ型使い捨ておむつ1Dは、乳児用Lサイズのものであり、前後方向長さを500mm、後身頃6の幅(側縁6a,6b間の長さ)を340mmとした。
本実施例においては、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部との、おむつの着用時において互いに重なり合うそれぞれの当接面に、相互に嵌合する凸部と貫通孔を形成した。なお、前身頃のサイドフラップ部は、前身頃の各側縁から8cmまでの範囲とし、後身頃のサイドフラップ部は、後身頃の側縁から8cmまでの範囲とした。
凸部は、おむつの長手方向に対して平行に形成し、各凸溝の幅は、5mmとした。また、貫通孔は1cm当たり5個とした。
この本実施例のテープ型使い捨ておむつを乳児用に着用して用いたところ、前身頃のサイドフラップ部に形成された凹凸嵌合部と、後身頃側のサイドフラップ部に形成された凹凸嵌合部とが互いに嵌合し、重なり合ったサイドフラップ部のずれ及び拠れの発生を防ぐことができ、ウエスト周り開口部や脚周り開口部からの漏れを有効に防止することができた。
本発明のテープ型使い捨ておむつは、乳幼児用の使い捨ておむつ、又は介護を必要とする高齢者や障害者等の成人用の使い捨ておむつとして利用することができる。特に、着用者が自由に行動することが可能な幼児用の使い捨ておむつとして好適に利用することができる。
本発明のテープ型使い捨ておむつの一の実施形態を展開し、トップシート側から見た状態を示す概略平面図である。 図1Aに示すテープ型使い捨ておむつを着用する過程を示す斜視図である。 図1Aに示すテープ型使い捨ておむつを着用する過程を示す斜視図である。 図1Aに示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップ部の凹凸嵌合部を拡大した拡大平面図である。 図1Aに示すテープ型使い捨ておむつの着用時において、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部の凹凸嵌合部が相互に嵌合した状態を示す断面図である。 ープ型使い捨ておむつの他の実施形態を展開し、トップシート側から見た状態を示す概略平面図である。 図2Aに示すテープ型使い捨ておむつのサイドフラップ部の凹凸嵌合部を拡大した拡大平面図である。 図2Aに示すテープ型使い捨ておむつの着用時において、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部の凹凸嵌合部が相互に嵌合した状態を示す断面図である。 本発明のテープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態におけるサイドフラップ部の凹凸嵌合部を拡大した拡大平面図である。 図3Aに示すテープ型使い捨ておむつの着用時において、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部の凹凸嵌合部が相互に嵌合した状態を示す断面図である。 ープ型使い捨ておむつの更に他の実施形態におけるサイドフラップ部の凹凸嵌合部を拡大した拡大平面図である。 図4Aに示すテープ型使い捨ておむつの着用時において、前身頃のサイドフラップ部と後身頃のサイドフラップ部の凹凸嵌合部が相互に嵌合した状態を示す断面図である。 従来のテープ型使い捨ておむつを展開し、トップシート側から見た状態を示す概略平面図である。
符号の説明
1A,1B,1C,1D,100:テープ型使い捨ておむつ、2:前身頃、2x,2y:側縁部、4:股下部、6:後身頃、6a,6b:側縁、6x,6y:側縁部、8:サイドフラップ部、10:ウエスト周り開口部、11:止着テープ、12:脚周り開口部、13:フロントパッチ、18:トップシート、18a:センターシート、19:サイドシート、20:バックシート、22:吸収体、26,26a,26b:立体ギャザー、32:撥水性シート、36,36a,36b:立体ギャザー伸縮材、38:凹凸嵌合部、38a:第一嵌合部、38b:第二嵌合部、40:脚周り伸縮材、42:ウエスト周り伸縮材、46:メカニカルファスナー、46a:フック材、46b:ループ材。

Claims (2)

  1. 前身頃、股下部、後身頃の各部から形成され、
    吸収体と、少なくとも一部が液透過性材料からなり、前記吸収体の上面を被覆するように配置されたトップシートと、液不透過性材料からなり、前記吸収体の下面を被覆するように配置されたバックシートと、前記後身頃の左右の各側縁から延出するように配置され、前記前身頃と前記後身頃とを固定するための止着テープと、を備え、
    前記前身頃の左右の各側縁部と前記後身頃の左右の各側縁部とは、おむつのサイドフラップ部を構成し、
    前記前身頃のサイドフラップ部の前記バックシート側の表面と、前記後身頃のサイドフラップ部の前記トップシート側の表面とには、おむつの着用時において互いに重なり合うそれぞれの当接面に、おむつの長手方向に対して平行に形成された複数の凹溝によって構成された、相互に嵌合する縦縞状の凹凸嵌合部が形成されており、
    前記凹凸嵌合部は、一対のエンボスロールの間に挟み込まれ、押圧されることによって形成されたものであるテープ型使い捨ておむつ。
  2. 前記凹凸嵌合部は、嵌合部位の深さが、0.5〜3mmである請求項1に記載のテープ型使い捨ておむつ。
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