JP2019213687A - テープ型使い捨ておむつ - Google Patents
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Abstract
【課題】前身頃の両端部と後身頃の両端部とがずれにくくしたテープが型使い捨ておむつを提供することを目的とする。【解決手段】前身頃10Fと、後身頃10Rと、前身頃10Fと後身頃10Rとを繋ぐ股下部10Cとを備え、前身頃10Fおよび後身頃10Rが胴周り部10Wを構成するように止着テープ12によって結合される。前身頃10Fはフロントパッチ18を備え、後身頃10Rは止着テープ12を備える。前身頃10Fはフロントパッチ18以外の領域に第1接着部24を備え、後身頃10Rは、前身頃10Fおよび後身頃10Rが結合された状態において、第1接着部24と対向する第2接着部27を備える。止着テープ12とフロントパッチ18との接着力を第1接着力とし、第1接着部24と第2接着部27との接着力を第2接着力としたとき、第2接着力は、第1接着力と同じ、もしくは、第1接着力よりも弱い。【選択図】図1
Description
本発明は、テープ型使い捨ておむつに関する。
吸収性物品としてのテープ型使い捨ておむつは、前身頃と、後身頃と、前身頃と後身頃とを繋ぐ股下部とを備え、前身頃および後身頃が胴周り部を構成するように止着テープによって結合される。止着テープは、後身頃の胴周り方向となる横方向における両端部に配置されている。そして、着用者に着用されるとき、前身頃の外面に配置されている止着部となるフロントパッチに止着される(特許文献1参照)。多くのテープ型おむつは、後身頃の各端部に1つずつ止着テープが配置されている。
このようにテープ型使い捨ておむつは、横方向における各端部が1つの止着テープで結合されているだけであるため、着用しているうちに前身頃の両端部と後身頃の両端部とがずれてしまうおそれがある。前身頃の両端部と後身頃の両端部とがずれてしまった場合には、テープ型使い捨ておむつと着用者の着用部分との間に隙間などが生じ、排泄物の漏れの原因ともなる。
本発明は、前身頃と後身頃とをずれにくくしたテープ型使い捨ておむつを提供することを目的とする。
上記課題を解決するためのテープ型使い捨ておむつは、前身頃と、後身頃と、前記前身頃と前記後身頃とを繋ぐ股下部とを備え、前記前身頃および前記後身頃が胴周り部を構成するように止着テープによって結合されるテープ型使い捨ておむつにおいて、前記前身頃および前記後身頃のうちの一方の第1身頃における肌とは反対側の外面であって前記胴周り部を構成する部分に設けられ、前記止着テープが止着される止着部と、前記前身頃および前記後身頃のうちの他方の第2身頃における胴周り方向となる横方向の両端部から前記横方向に延出し、前記止着部に止着される前記止着テープと、前記前身頃および前記後身頃が前記胴周り部を構成するように結合された状態において、前記第1身頃の両端部を含む前記外面のうちの前記止着部以外の第1領域、および、前記第2身頃の両端部を含む前記第1身頃の前記外面と対向する面のうちで前記第1領域と対向する領域を含む第2領域のうちの少なくとも一方の領域に配置されて、他方の領域を接着する接着部とを備える。
上記構成によれば、止着テープおよび接着部によって、前身頃および前記後身頃を胴周り部を構成するように結合することができる。したがって、後身頃と前身頃との相対位置がずれにくくなり、胴周り開口部や脚周り開口部から排泄物などを漏れにくくすることができる。
上記テープ型使い捨ておむつにおいて、前記接着部は、前記第1領域および前記第2領域に配置されているようにしてもよい。上記構成によれば、接着部が第1領域と第2領域の両方に設けられることから、より確実に前身頃の両端部と後身頃の両端部とが接着されることになり、後身頃と前身頃との相対位置がよりずれにくくなる。
上記テープ型使い捨ておむつにおいて、前記止着テープと前記止着部との接着力を第1接着力とし、前記接着部と前記他方の領域との前記接着力を第2接着力としたとき、前記第2接着力は、前記第1接着力と同じ、もしくは、前記第1接着力よりも弱いようにしてもよい。上記構成によれば、止着テープによる本止めに先立てって、接着部によって仮止めすることができる。
上記テープ型使い捨ておむつにおいて、前記第1領域は、前記胴周り部を構成する前記横方向の縁部に沿う位置であって、前記両端部における前記横方向の先端から前記縁部と前記止着部との間の位置まで延びる領域であり、前記第2領域は、前記第1領域と対向する領域であり、前記第1領域および前記第2領域のうちの少なくとも一方の領域に前記接着部を備えるようにしてもよい。上記構成によれば、接着部が胴周り開口部を構成する縁部に設けられていることで、胴周り開口部の位置で、前身頃の縁部と後身頃の縁部とをずれにくくすることができる。
上記テープ型使い捨ておむつにおいて、前記第1領域は、前記両端部における前記横方向の先端から前記止着部の前記横方向の各端部との間の領域であり、前記第2領域は、前記第1領域と対向する領域であり、前記第1領域および前記第2領域のうちの少なくとも一方の領域に前記接着部を備えるようにしてもよい。上記構成によれば、接着部の面積が大きく、接着力を高めることができる。したがって、前身頃と後身頃とをずれにくくすることができる。
本発明によれば、前身頃と後身頃とをずれにくくしたテープ型使い捨ておむつを提供することができる。
図1ないし図6を参照して本発明を具体化した一実施形態におけるテープ型使い捨ておむつについて説明する。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、テープ型使い捨ておむつ10(以下、単に「おむつ10」という。)は、一例として、乳幼児用おむつである。おむつ10は、人体の腹部形状に追従する形状を有する第1身頃としての前身頃10Fと、人体の背部形状に追従する形状を有する第2身頃としての後身頃10Rと、前身頃10Fおよび後身頃10Rを繋ぐ股下部10Cとを備えている。
〔第1実施形態〕
図1に示すように、テープ型使い捨ておむつ10(以下、単に「おむつ10」という。)は、一例として、乳幼児用おむつである。おむつ10は、人体の腹部形状に追従する形状を有する第1身頃としての前身頃10Fと、人体の背部形状に追従する形状を有する第2身頃としての後身頃10Rと、前身頃10Fおよび後身頃10Rを繋ぐ股下部10Cとを備えている。
前身頃10Fにおいて股下部10Cと反対側は、人体の胴周りの部分を取り囲む胴周り部10Wを構成し、上端に、胴周り開口部10Aを備えている。また、前身頃10Fにおける横方向両端部、後身頃10Rにおける横方向両端部、および、股下部10Cにおける横方向両端部とは、人体の太股部分を取り囲む形状を有した左右一対の脚周り開口部10Lを構成している。前身頃10Fおよび後身頃10Rの腹側胴周りを囲む部分は、胴周り部10Wを構成する部分であり、当該部分の胴周り方向となる横方向の両端部は、サイドフラップ部11となっている。後身頃10Rのサイドフラップ部11には、後身頃10Rと前身頃10Fを連結する止着テープ12を備えている。サイドフラップ部11は、胴周り寸法や脚周り寸法の標準的大きさの着用者だけでなく、胴周り寸法が標準より大きい着用者、および、胴周り寸法が標準より小さい着用者、ならびに、脚周り寸法が標準より大きい着用者、および、脚周り寸法が標準より小さい着用者にも対応できるようにするための調整代となる。
図2は、テープ型使い捨ておむつの展開状態を示す分解斜視図である。おむつ10には、帯状の吸収性本体13が前身頃10F、股下部10C、および、後身頃10Rに跨るように設けられている。吸収性本体13は、液不透過性を有したバックシート14と、吸収体15と、液透過性を有したトップシート16とを備えている。おむつ10において、トップシート16は、着用者の皮膚と接する内側に配置され、バックシート14は、外側に配置され、外側から、バックシート14、吸収体15、トップシート16の順に重なっている。さらに、バックシート14の外側には、手触り感を向上させるために、不織布で構成されたカバーシート17が配置されている。後身頃10Rにおいて、カバーシート17には、胴周りに対して適度な着用感を付与するための弾性シート20が配置されている。
吸収体15を形成する材料は、例えば、フラッフパルプ、高吸収性ポリマー(SAP:Superabsorbent polymer)、親水性シートなどの吸収性材料である。そして、吸収体15は、一例として、親水性シートで構成されるコアラップによって包まれ、バックシート14とトップシート16との間に配置される。吸収体15の股下部10Cに相当する部分には、両側に脚部の逃げとなる切欠部15Aが設けられている。したがって、吸収体15は、股下部10Cに相当する部分が最も幅狭となっている。
バックシート14は、吸収体15よりも若干大きく形成されている。バックシート14は、例えば、液不透過性を有したポリエチレン樹脂製のフィルムで形成されている。また、バックシート14は、通気性を確保するため、微細孔が多数形成されている。
トップシート16は、肌と接するシートであり、肌に対して低刺激性の材料で形成されている。例えば、トップシート16は、織布、不織布、多孔性フィルムなどで形成されている。また、トップシート16には、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維であって親水化処理が施された繊維から構成される不織布が用いられることが好ましい。また、カバーシート17やサイドシート19にあっても、例えばトップシート16と同様な材料で形成されている。
吸収性本体13には、前後方向に沿う両端部に立体ギャザーが配置されている。立体ギャザーは、トップシート16の前後方向に沿う両端部に配置されたサイドシート19と、サイドシート19にその縦方向に沿って配置された弾性部材19Aとを備えている。サイドシート19は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維から構成される不織布であって、疎水性シートである。弾性部材19Aは、天然ゴム、合成ゴム、ウレタンなどから選ばれる1つ以上の材料により形成された弾性体であり、糸状または紐状に形成されている。立体ギャザーは、弾性部材19Aが収縮した際に、サイドシート19が着用者の皮膚当接方向に向かって立ち上がり、脚周り開口部10Lの周囲に位置する。
サイドフラップ部11は、胴周り部分に位置するカバーシート17とサイドシート19とが重ね合わされることにより構成されている。また、サイドフラップ部11には、バックシート14の一部、トップシート16の一部、および、吸収体15の横方向における両端部の一部も含まれている。なお、左右一対の脚周り開口部10Lを構成する部分にも、弾性部材19Bが配置され、レグギャザーが構成されている。弾性部材19Bも、弾性部材19Aと同様に、糸状または紐状に形成されている。弾性部材19Bは、縦方向に沿って配置されており、カバーシート17とサイドシート19によって挟まれている。そして、レグギャザーは、弾性部材19Bが収縮することで、弾性部材19Bを挟み込んでいるシートが脚周り開口部10Lの周囲において皮膚当接方向に向かって立ち上がる。
カバーシート17は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンのような熱可塑性樹脂の繊維から構成される不織布などであり、疎水シート又は疎水シートに親水化処理が施されたシートである。カバーシート17の前身頃10Fの肌とは反対側となる外面であって、胴周り部10Wを構成する部分には、止着テープ12が止着される止着部としてのフロントパッチ18が設けられている。フロントパッチ18は、止着テープ12のフック部12Cを繰り返し止着しても、カバーシート17などと比べて毛羽立ちにくく形成されている。このようなフロントパッチ18の横方向の長さは、バックシート14の横方向の長さと同程度である(図3参照)。なお、フロントパッチ18の横方向の長さは、バックシート14の横方向の長さより長くてもよいし、短くてもよい。
図3に示すように、後身頃10Rにおける左右両端部に位置するサイドフラップ部11は、その横方向の端部に縦方向に直線状に延びる先端11Aを備えている。各先端11Aからは、外側に延出する止着テープ12が配設されている。止着テープ12は、基端部に構成される固定部12Aと、固定部12Aに連続して設けられる延出部12Bと、延出部12Bに設けられるフック部12Cとを備えている。
固定部12Aは、ホットメルト接着剤などの接着手段によって、サイドフラップ部11を構成するカバーシート17の内面とサイドシート19の内面とに挟持された状態で固定される。延出部12Bは、先端11Aより横方向に延出した部分である。延出部12Bは、縦方向に直線状に延びる先端11Aの中程から延出している。フック部12Cは、延出部12Bに設けられている。フック部12Cの一方の面は、多数のフックが設けられたフック面である。なお、フック面には、長さ方向における先端部に、フックが設けられていない非フック領域が設けられている。フック部12Cは、フロントパッチ18に止着される。
以上のように構成された止着テープ12は、先端11Aから延出した延出部12Bとフック部12Cの部分が横方向における中央を通り縦方向に延びる縦方向中央線22の方向に向かって、サイドシート19上に折り畳まれる(図3二点鎖線の状態参照)。
ところで、前身頃10Fのサイドフラップ部11は、カバーシート17上の外面において、フロントパッチ18以外の第1領域に第1接着部24を備えている。第1領域は、フロントパッチ18以外の前縁部25に沿う領域であり、サイドフラップ部11の先端11Aから前縁部25とフロントパッチ18との間の位置まで延びる領域である。このような第1領域には、第1接着部24が設けられる。第1接着部24は、前縁部25に沿うように直線状に設けられ、横方向におけるフロントパッチ18の端部の内側まで延びている。さらに好ましくは、バックシート14の縦方向の縁部の内側の位置まで延びている(図3参照)。そして、第1接着部24は、剥離可能で、かつ、再貼付可能な接着剤を塗布することによって構成されている。なお、第1接着部24の長さは、バックシート14の縦方向の縁部と同程度であってもよいし、バックシート14の縦方向の縁部の外側に位置していてもよい。
これに対して、後身頃10Rのサイドフラップ部11は、前身頃10Fおよび後身頃10Rを胴周り部10Wを構成するように結合した状態において、前身頃10Fのフロントパッチ18と重ならない領域を含む第2領域に第2接着部27を備えている。第2領域は、サイドシート19上の面であって、かつ、胴周り開口部10Aを構成する後縁部28に沿う領域である。そして、第2領域は、前身頃10Fおよび後身頃10Rを胴周り部10Wを構成するように結合した状態において、第1領域と対向する領域である。第2接着部27は、後縁部28と固定部12Aとの間において、後縁部28に沿って、先端11Aから直線状にバックシート14の縦方向の縁部の内側まで延びている。そして、第2接着部27も、剥離可能で、かつ、再貼付可能な接着剤をサイドシート19に対して塗布することによって構成されている。なお、第2接着部27の長さは、前身頃10Fと後身頃10Rとを結合するときに、第1接着部24と重なる領域を確保できるのであれば、同じであってもよいし、異なっていてもよい。また、第2接着部27の長さは、バックシート14の縦方向の縁部と同程度であってもよいし、バックシート14の縦方向の縁部の外側に位置していてもよい。
図4(a)に示すように、前身頃10Fのサイドフラップ部11は、トップシート16側の内面において、つづら折りによってZ(S)字形状に折り畳まれる。すなわち、前身頃10Fのサイドフラップ部11は、先ず、根元側の第1折返線31で縦方向中央線の方向に向かって折り返される。第1折返線31の位置は、先端11Aから延びる第1接着部24の終端の位置である。次いで、前身頃10Fのサイドフラップ部11は、第2折返線32で横方向における外側に向かって折り返される。第2折返線32の位置は、横方向に延びる第1接着部24を同方向に二分する位置である。後身頃10Rのサイドフラップ部11が第2折返線32で折り返されることによって、第1接着部24も横方向における中央で2つ折りされ、接着面同士が突き合わされる。
図4(b)に示すように、後身頃10Rのサイドフラップ部11は、トップシート16側の内面に、第3折返線33で縦方向中央線22の方向に向かって折り返される。この際の第3折返線33は、横方向に延びる第2接着部27を同方向に二分する位置となる。後身頃10Rのサイドフラップ部11が第3折返線33で折り返されることによって、第2接着部27も横方向における中央で2つ折りされ、接着面同士が突き合わされる。
なお、第1接着部24および第2接着部27の接着力は、止着テープ12のフロントパッチ18に対する接着力と同じ、もしくは、弱くなるように設定されている。これにより、後身頃10Rと前身頃10Fとの結合作業が行いづらくなることを防ぐことができる。第1接着部24および第2接着部27は、止着テープ12による後身頃10Rと前身頃10Fとの結合を補助する補助部として機能する。
以上のように構成されたおむつ10の作用について説明する。
おむつ10は、前身頃10Fおよび後身頃10Rのサイドフラップ部11をトップシート16側の内面に折り畳み、その後、縦方向の中央を通り横方向に延びる横方向中央線29に沿って前身頃10Fの内面と後身頃10Rの内面とが向き合うように2つ折りされる。
おむつ10は、前身頃10Fおよび後身頃10Rのサイドフラップ部11をトップシート16側の内面に折り畳み、その後、縦方向の中央を通り横方向に延びる横方向中央線29に沿って前身頃10Fの内面と後身頃10Rの内面とが向き合うように2つ折りされる。
おむつ10を使用するときには、前身頃10Fと後身頃10Rとを開いた状態とされる。そして、着用者の臀部を持ち上げ、トップシート16を上側にして、後身頃10Rを臀部の下側に敷き、着用者の股下に股下部10Cをあてがい、前身頃を着用者の腹部に位置させる。その後、前身頃10Fおよび後身頃10Rのサイドフラップ部11が展開される。次いで、後身頃10Rのサイドフラップ部11は、前身頃10Fのサイドフラップ部11の上に重なるように位置される。そして、胴周り開口部10Aを構成するように、後身頃の後縁部28と前身頃10Fの前縁部25とが揃えられる。この際、後身頃10Rのサイドフラップ部11の第2接着部27は、前身頃10Fのサイドフラップ部11の第1接着部24に接着され、仮止めされる。この仮止めに際しては、第1接着部24も第2接着部27も剥離可能で、かつ、再貼付可能な接着剤で構成されていることから、後身頃10Rの後縁部28と前身頃10Fの前縁部25との位置合わせを容易に何度もやり直すことができる。
この後、止着テープ12も展開される。フック部12Cのフック面は、前身頃10Fのフロントパッチ18に止着され、前身頃10Fと後身頃10Rとが結合される。おむつ10は、以上のように着用者に着用されると、後身頃10Rと前身頃10Fとが第1接着部24および第2接着部27ならびに止着テープ12によって結合されている。したがって、後身頃10Rと前身頃10Fとの相対位置がずれにくくなる。
以上、上記おむつ10によれば以下に列挙する作用効果を得ることができる。
(1)前身頃10Fと後身頃10Rとが第1接着部24および第2接着部27ならびに止着テープ12によって結合されている。したがって、前身頃10Fと後身頃10Rとの相対位置がずれにくくなり、胴周り開口部10Aや脚周り開口部10Lから排泄物などを漏れにくくすることができる。
(1)前身頃10Fと後身頃10Rとが第1接着部24および第2接着部27ならびに止着テープ12によって結合されている。したがって、前身頃10Fと後身頃10Rとの相対位置がずれにくくなり、胴周り開口部10Aや脚周り開口部10Lから排泄物などを漏れにくくすることができる。
(2)止着テープ12によって前身頃10Fと後身頃10Rとを結合する前に、第1接着部24と第2接着部27とを接着することで仮止めすることができる。したがって、止着テープ12もフロントパッチ18の所定位置に止め易くなる。
(3)前身頃10Fのサイドフラップ部11に第1接着部24が設けられているとともに後身頃10Rのサイドフラップ部11に第2接着部27が設けられていることで、接着力を高め、着用後においても、後身頃10Rと前身頃10Fとをずれにくくすることができる。
(4)第1接着部24および第2接着部27の接着力は、止着テープ12のフロントパッチ18に対する接着力と同じ、もしくは、弱くなるように設定されている。これにより、仮止め作業が行い易くなる。
(5)第1接着部24および第2接着部27は、胴周り開口部10Aを構成する前縁部25および後縁部28に設けられていることで、着用者におむつ10を履かせているときも履かせた後であっても、胴周り開口部10Aの位置で、前身頃10Fと後身頃10Rとを相対位置をずれにくくすることができる。
〔第2実施形態〕
図5および図6に示すように、前身頃10Fのサイドフラップ部11は、カバーシート17上におけるフロントパッチ18以外の領域であって、先端11Aとフロントパッチ18の横方向における端部との間の第1領域に第1接着部41を備えている。第1接着部41は、カバーシート17上のこのような第1領域において、前縁部25からフロントパッチ18の股下部10C側に横方向に延びる下縁を延長した位置若しくはその近傍まで設けられている。このような第1接着部41は、矩形形状を有している。
図5および図6に示すように、前身頃10Fのサイドフラップ部11は、カバーシート17上におけるフロントパッチ18以外の領域であって、先端11Aとフロントパッチ18の横方向における端部との間の第1領域に第1接着部41を備えている。第1接着部41は、カバーシート17上のこのような第1領域において、前縁部25からフロントパッチ18の股下部10C側に横方向に延びる下縁を延長した位置若しくはその近傍まで設けられている。このような第1接着部41は、矩形形状を有している。
これに対して、後身頃10Rのサイドフラップ部11は、前身頃10Fおよび後身頃10Rを胴周り部10Wを構成するように結合した状態において、前身頃10Fのフロントパッチ18と重ならない領域を含み、第1領域と対向する領域を含む第2領域に第2接着部42を備えている。このような第2領域に設けられる第2接着部42は、略矩形形状を有しており、少なくとも一部が前身頃10Fおよび後身頃10Rを胴周り部10Wを構成するように結合した状態において、第1接着部41と対向する。
なお、このような第1接着部41を有するサイドフラップ部11は、図4(a)と同様、第1接着部41を二分し接着面同士が接触するように折り畳まれる。また、第2接着部42を有するサイドフラップ部11は、図4(b)と同様、第2接着部42を二分し接着面同士が接触するように折り畳まれる。
以上のようなおむつにあっても、後身頃10Rのサイドフラップ部11は、前身頃10Fのサイドフラップ部11の上に重なるように位置される。そして、胴周り開口部10Aを構成するように、後身頃の後縁部28と前身頃10Fの前縁部25とが揃えられる。この際、後身頃10Rのサイドフラップ部11の第2接着部42は、前身頃10Fのサイドフラップ部11の第1接着部41に接着され、仮止めされる。この後、止着テープ12も展開される。フック部12Cのフック面は、前身頃10Fのフロントパッチ18に止着され、前身頃10Fと後身頃10Rとが結合される。
以上のように着用者に着用されると、後身頃10Rと前身頃10Fとが第1接着部41および第2接着部42ならびに止着テープ12によって結合されている。したがって、後身頃10Rと前身頃10Fとの相対位置がずれにくくなる。第2実施形態における第1接着部41および第2接着部42は、第1実施形態の第1接着部24および第2接着部27に比べて面積が大きく、接着力を高めることができる。したがって、前身頃10Fのサイドフラップ部11と後身頃10Rのサイドフラップ部11との位置がずれにくくなる。
なお、上記実施形態は以下のように適宜変更して実施することもできる。
・第2実施形態において、第1接着部41および第2接着部42の形状は、矩形形状に限定されるものではなく、円形や楕円形状でもよいし、三角形状や六角形状などの多角形状であってもよい。また、第1接着部41および第2接着部42は、接着剤をベタ塗りするのではなく、接着力をベタ塗りの場合より弱めるために、ドット状やストライプ状に塗布するようにしてもよい。第1接着部41および第2接着部42は、その大きさや形状やパターンを調整することで接着力を調整することができる。
・第2実施形態において、第1接着部41および第2接着部42の形状は、矩形形状に限定されるものではなく、円形や楕円形状でもよいし、三角形状や六角形状などの多角形状であってもよい。また、第1接着部41および第2接着部42は、接着剤をベタ塗りするのではなく、接着力をベタ塗りの場合より弱めるために、ドット状やストライプ状に塗布するようにしてもよい。第1接着部41および第2接着部42は、その大きさや形状やパターンを調整することで接着力を調整することができる。
・第1実施形態において、直線形状を有した第1接着部24および第2接着部27は、接着力を弱めるために、点線、一点鎖線、二点鎖線などの断続的な線形状であってもよいし、波線形状などであってもよい。
・第1接着部24,41および第2接着部27,42の第2接着力は、止着テープ12のフロントパッチ18に対する第1接着力より強くしてもよい。このようにすれば、一層、前身頃10Fのサイドフラップ部11と後身頃10Rのサイドフラップ部11との位置をずれにくくすることができる。このような場合において、第1接着部24,41および第2接着部27,42の面積を小さくして第2接着力を調整してもよい。
・第1実施形態および第2実施形態の何れの実施形態においても、第2接着部27,42を省略し、第1接着部24,41だけとしてもよい。また、第1接着部24,41を省略し、第2接着部27,42だけとしてもよい。接着部を何れか一方とすることで、接着力を弱めることができる。そして、この接着力を弱めた代わりに、接着部の面積を大きくしてもよい。
・第1接着部24,41は、フック部12Cと同じ構成であってもよい。また、第2接着部27,42も、フック部12Cと同じ構成であってもよい。
・止着テープ12は、止着部として、フック部12Cに代えて、剥離可能な接着部としてもよい。
・止着テープ12は、止着部として、フック部12Cに代えて、剥離可能な接着部としてもよい。
・止着テープ12は、前身頃10Fのサイドフラップ部11に設け、フロントパッチ18に代わる止着部を後身頃10Rに設けるようにしてもよい。
・おむつ10としては、大人用おむつであってもよい。また、ペット用おむつであってもよい。
・おむつ10としては、大人用おむつであってもよい。また、ペット用おむつであってもよい。
10A…胴周開口部、10C…股下部、10F…前身頃、10L…脚周り開口部、10R…後身頃、10W…胴周り部、11…サイドフラップ部、11A…先端、12…止着テープ、12A…固定部、12B…延出部、12C…フック部、13…吸収性本体、14…バックシート、15…吸収体、15A…切欠部、16…トップシート、17…カバーシート、18…フロントパッチ、19…サイドシート、19A…弾性部材、19B…弾性部材、20…弾性シート、22…縦方向中央線、24…第1接着部、25…前縁部、27…第2接着部、28…後縁部、29…横方向中央線、31…第1折返線、32…第2折返線、33…第3折返線、41…第1接着部、42…第2接着部。
Claims (5)
- 前身頃と、後身頃と、前記前身頃と前記後身頃とを繋ぐ股下部とを備え、前記前身頃および前記後身頃が胴周り部を構成するように止着テープによって結合されるテープ型使い捨ておむつにおいて、
前記前身頃および前記後身頃のうちの一方の第1身頃における肌とは反対側の外面であって前記胴周り部を構成する部分に設けられ、前記止着テープが止着される止着部と、
前記前身頃および前記後身頃のうちの他方の第2身頃における胴周り方向となる横方向の両端部から前記横方向に延出し、前記止着部に止着される前記止着テープと、
前記前身頃および前記後身頃が前記胴周り部を構成するように結合された状態において、前記第1身頃の両端部を含む前記外面のうちの前記止着部以外の第1領域、および、前記第2身頃の両端部を含む前記第1身頃の前記外面と対向する面のうちで前記第1領域と対向する領域を含む第2領域のうちの少なくとも一方の領域に配置されて、他方の領域を接着する接着部と
を備えるテープ型使い捨ておむつ。 - 前記接着部は、前記第1領域および前記第2領域に配置されている
請求項1に記載のテープ型使い捨ておむつ。 - 前記止着テープと前記止着部との接着力を第1接着力とし、前記接着部と前記他方の領域との前記接着力を第2接着力としたとき、前記第2接着力は、前記第1接着力と同じ、もしくは、前記第1接着力よりも弱い
請求項1または2に記載のテープ型使い捨ておむつ。 - 前記第1領域は、前記胴周り部を構成する前記横方向の縁部に沿う位置であって、前記両端部における前記横方向の先端から前記縁部と前記止着部との間の位置まで延びる領域であり、
前記第2領域は、前記第1領域と対向する領域であり、
前記第1領域および前記第2領域のうちの少なくとも一方の領域に前記接着部を備える
請求項1ないし3のうち何れか1項に記載のテープ型使い捨ておむつ。 - 前記第1領域は、前記両端部における前記横方向の先端から前記止着部の前記横方向の各端部との間の領域であり、
前記第2領域は、前記第1領域と対向する領域であり、
前記第1領域および前記第2領域のうちの少なくとも一方の領域に前記接着部を備える
請求項1ないし3のうち何れか1項に記載のテープ型使い捨ておむつ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018112382A JP2019213687A (ja) | 2018-06-13 | 2018-06-13 | テープ型使い捨ておむつ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2018112382A JP2019213687A (ja) | 2018-06-13 | 2018-06-13 | テープ型使い捨ておむつ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019213687A true JP2019213687A (ja) | 2019-12-19 |
Family
ID=68918104
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018112382A Pending JP2019213687A (ja) | 2018-06-13 | 2018-06-13 | テープ型使い捨ておむつ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2019213687A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0523369A (ja) * | 1990-02-27 | 1993-02-02 | Minnesota Mining & Mfg Co <3M> | 使い捨ておむつ |
JPH10511280A (ja) * | 1994-12-22 | 1998-11-04 | ザ、プロクター、エンド、ギャンブル、カンパニー | 枠組みとコアの変更によるおむつの適合性と持続適合性の改良 |
JP2006501038A (ja) * | 2002-09-30 | 2006-01-12 | パウル ハルトマン アクチェンゲゼルシャフト | 大人用の失禁オムツ |
JP2010082373A (ja) * | 2008-10-02 | 2010-04-15 | Oji Nepia Co Ltd | テープ型使い捨ておむつ |
-
2018
- 2018-06-13 JP JP2018112382A patent/JP2019213687A/ja active Pending
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